結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2017年08月17日(木曜日)

「サムサノナツハオロオロアルキ」とイオン「ここデリ」の本歌どり

「サムサノナツハオロオロアルキ」
宮沢賢治の「雨ニモマケズ」の一節。

毎日新聞巻頭コラム「余禄」が取り上げた。

賢治は岩手県の農業技術者だった。
その「賢治にとって、寒い夏は、
実らぬ稲と飢饉の到来を意味していた」

「グスコーブドリの伝記」
「サムサノナツ」を描く賢治の童話。
「青空文庫」で誰でも読める。
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東京は16日間だが、
仙台市は26日間連続の雨。
今月は気温が30度を超えた日がない。
日照時間も12時間余り。

原因は「やませ」
寒流の親潮の上を通って来る、
冷たく湿った東風。

今回の低温と日照不足は、
農業への影響が避けられそうにない。
もちろん商業への影響も甚大だろう。

さかづきを置きぬ冷夏かもしれず
〈星野麥丘人(ほしの・ばくきゅうじん)〉

「ふと冷夏を予感して不安になり、
酒杯を置いた」

農の民の予感か。

余禄の結語。
「時代変われど、天の気まぐれの下で
『オロオロアルキ』するしかない人間だ」

最近の「余禄」、なかなかよろしい。
少なくとも「天声人語」より、いい。

しかしその朝日新聞「折々のことば」
鷲田清一編著。
こちらは、すごくいい。

その第846回。

必要なのは
激越なオリジナリティではなく、
微妙な変化だ。
(鴨下信一)

鴨下はテレビドラマの演出家。
「ふぞろいの林檎たち」が代表作品。o0370035013891102680

「『本歌どり』こそ、
芸術創造の原点だ」

落語や歌舞伎、映画を例にとりつつ、
鴨下は説明する。

「まず型があり、
さらにそれをずらすから、
観客もどこがどう変わったかが
きちんと掴める」

「暮らしも日々、
その型の手入れを続け、
かつ少しずつ手直ししてゆくことで
保たれるのだろう」

これはクレイトン・クリステンセンの、
持続的な小さなイノベーションである。

日経新聞「ニュース一言」
岡崎双一さん登場。
イオンリテール(株)社長。
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「ここデリ」という言葉を
はやらせたい。

「スーパーで総菜を買い、
その場で食べることだ。
需要は確実にある。
それができる店がある、
という認知を広げたい」

イオンスタイルは、
店内に大型イートインを設ける。
100席以上の巨大なイートインだ。
さらに外食型売場を強化する。
これは注文後に調理するスタイル。00-0title1

地球イータリー化現象、
Grocerant。
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「買う場所」から、
「食べる場所」へ。

岡崎さんの「脱皮への意気込み」は、
イータリーやウェグマンズの、
本歌どりである。

それが総合スーパー業態を、
「オロオロアルキ」から、
脱皮させる。

〈結城義晴〉

2017年08月16日(水曜日)

2017年8月の「戻り梅雨?」と2016百貨店調査の「戻り梅雨!」

8月に入って、
16日連続の雨。
東京や横浜、関東の異常気象。

最高気温も30度を下回る。

梅雨が明けたら、陽気は梅雨入り。
「戻り梅雨」?

気象庁の天気用語事典では、
「梅雨が明けた後に再び
梅雨のような天気になること」

「7月下旬~8月上旬に、
梅雨前線を押し上げて、
梅雨明けをもたらした、
小笠原高気圧が弱まり、
梅雨前線が再び南下・活発化する」
それが「戻り梅雨」

しかし今年の8月上旬は、
西日本に前線があるわけではないから、
正確な意味での「戻り梅雨」ではない。

それでも8月の長雨としては、
1977年の22日間連続記録がある。

ちょうど40年前で、
私が(株)商業界に入社した年。

そのころのことは、
全然覚えていないけれど、
「思えば遠くへ来たもんだ」

Weekly商人舎。
日替り連載の火曜日は、
常盤勝美 2週間天気予報。

8月3週(8/14~8/20)の予報。
週後半は近畿以西も、
週前半に比べれば晴れ間が多くなる。

東北から東海にかけては、
曇りや雨のぐずついた天気が続く。

近畿以西は残暑傾向だが、
最高気温が35℃を超えるほどの
厳しい残暑というほどではなさそう。

しかし来週の8月4週(8/21~8/27)は、
前週に比べると太平洋高気圧が、
いくぶん勢力を盛り返す予想。
雨雲の通り道は東北地方付近まで北上。

少なくとも北海道は晴れる日が多い。
ポイントはそれ以外の地域。
基本的には前線や低気圧が、
本州付近に停滞する状況が続くため、
晴れのエリアと雨のエリアが拮抗する。

現時点では、東海または関東まで
晴れのエリアが拡大し、
雨のエリアは北陸と東北という予想だが、
正直言って多少悲観的。
関東地方も雲の取れにくい天気が続く。

気温は関東以北の太平洋側を中心に、
平年並みか低め。
西日本ではやや高め。

常盤さんの天気予報は、
はっきりしていて、いい。

さて、日経新聞。
「2016年度百貨店調査」
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既存店ベースの百貨店売上高合計は、
「低迷」。
回答204店の合計売上高は、
6兆786億円。
きわどく6兆円をキープ。
15年度比マイナス3.2%。

2003年度の調査開始以来、
売上高は最低。

9割を超す店舗が減収。
全体の8%が増収確保。

「百貨店商圏人口百万人説」
私がずっと唱えている。
だから日本の適正百貨店店舗数は、
127店といったところ。

204店の回答だが、
まだまだ閉鎖されるし、
不振は続く。

イオンリテールのイオンスタイル、
イズミのyoumeタウンなども、
百貨店のフォーマットのひとつだから、
この百貨店調査の対象以外に、
百貨店機能を果たす店舗が増えて、
既存の百貨店はますます厳しくなる。

今、東北出張中で、
日経MJが手元にないので、
店舗ごとの情報は得られないが、
調査全体の減少は2年ぶり。

免税売上高は減少、
富裕層の高額消費も低調。

主力の衣料品では、
何よりもeコマースとの競争激化。

伊勢丹新宿本店、西武池袋本店など、
都心基幹店も減収だった。

8大都市以外の地域は4.0%減。
前年比1.9ポイントマイナス幅が広がり、
10年連続の減収となった。

免税売上高に対して、
百貨店側からの回答は、
「増加する」が48%。
「減少する」は3.9%。

16年度の免税売上高は、
内容が変わった。
第1に「爆買い」の一服、
第2に単価の低い消耗品へのシフト。

しかし17年度の免税売上げは、
「堅調とみる百貨店が多い」

楽観的。

ただし訪日客1人あたりの購買金額は↓。
しかし客数は順調に↑。

インバウンド消費は、
16年末から回復基調にある。

日経の記事の結論。
「売上げの3割弱を占める衣料品は、
セールを前倒ししても、
前年実績を割り込む。
衣料品売り場を縮小し、
食品や雑貨売場に転換する店舗もある」
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しかし百貨店の衣料品売上げは、
実質、メーカーの店舗がつくっている。

そのメーカーが、
eコマースのモールや、
ショッピングセンターに出店して、
こちらで売上げをつくれば、
百貨店の売場で売る必要がなくなる。

日本の百貨店のほとんどが、
ファーストリテイリングとは違って、
自主MDをしていないのだから、
チャネルが変わっていくのは当然だ。

根本の問題はここにある。
ずっと。

一方、これも日経新聞の調査だが、
上場1582社の、
2017年4~6月期決算。

1082社が最終増益を確保、
これは全体の68%。

増益企業の比率は、
同期間では過去最高。

自動車や電機が好業績を牽引し、
化学や非鉄などの業種にも好影響が波及。

純利益は前年同期に比べて33%増、
08年の世界金融危機後で最高を記録。

全32業種のうち26業種が増益。
前年は8業種の増益だった。

4・5・6月の国内総生産(GDP)は、
年率換算で実質4.0%増の高い伸び。

4~6月期の平均為替レートは、
1ドル=111円強。
前年同期より3円程度の円安・ドル高。

「上場企業の海外M&Aなどによって、
業績が全般に下支えされている」

つまり海外で稼いで、
産業界の業績はいい。

しかし、百貨店をはじめ、
小売サービス業は、
そんなによくない。

日本の構造が見えてくる。
大企業は業積がいいが、
社員は消費しない。

法人は栄え、
個人は栄えず。

あるいは消費する意欲は衰える。

日本の8月の気候は、
「戻り梅雨?」だが、
少なくとも百貨店は、
梅雨前線が居座って、

「戻り梅雨!」だ。

自主的なマーチャンダイジング。
これなくしては産業として、業態として、
自律的な自立があるとは言えない。

〈結城義晴〉

2017年08月15日(火曜日)

四大新聞社説と「戦争を知らない子供たち」の「過去と現在」

72回目の終戦の日。

「戦争を知らない子供たち」
私もその一人だが、
それでもわが国の体験した事実を、
とても重く考えている。

戦争はしない方がいい。
いや、戦争をしてはならない。

しかし戦争はいまも地球上から、
なくなってはいない。
戦争は行われている。

だから戦争を知らなければならない。
私たちの国の過去に起こった戦争を、
知らなければいけない。

日本を代表する新聞の社説。

日経新聞のタイトル。
「わだかまりなく戦没者を追悼したい」

この年のこの日にもまた
靖国のみやしろのことに
うれひはふかし
〈昭和天皇の御製〉

「富田メモによれば、
東条英機らの合祀に憤り、
参拝をやめたとされる」

「分祀と呼ぶのが適当かどうかはともかく、
靖国と戦争指導者の間に一線を引く。
そうすれば周辺国との関係改善に資するし
何よりも遺族がわだかまりなく
参拝できるようになる」

毎日新聞社説。
「目指すべき追悼の姿とは」

日経と似ている。

「72年続く平和が
すべての戦争犠牲者を
礎にしていることは言うまでもない。
立場や事情を問わずに
等しく追悼できる環境を整えることが、
死者への責任の果たし方だろう」

讀賣新聞。
「平和の維持へ気持ちを新たに」

「戦後日本は、
東西対立期もポスト冷戦期も
戦争に巻き込まれなかった。
平和外交に加え、
日米同盟と自衛隊の存在が
抑止力となってきたことを
忘れてはなるまい」

あとは終戦の日を忘れて、
「残された戦後処理問題の解決に向けて、
政府は、領土交渉に
粘り強く取り組むべきだ」

社説の趣旨はふらついた。

最後に朝日新聞の社説。
「色あせぬ歴史の教訓」

「あの戦争のころ、世の中は
どんな色をしていたのか。
世界のすべてがモノクローム
だったようなイメージがある」

やや文学調。

日中戦争が始まった翌月、
1937年8月。
作家・永井荷風の日記。
「この頃東京住民の生活を見るに、
彼らは相応に
満足と喜悦とを覚ゆるものの如く、
軍国政治に対しても更に不安を抱かず、
戦争についても更に恐怖せず、
むしろこれを喜べるが如き状況なり」

この年の日本は、
23%の経済成長率を記録。
「世は好景気にわいた」

戦線が泥沼化した2年後、
東京・銀座の情景。
「映画館を囲む人々の行列。
女性たちは短いスカートで
おしゃれを楽しむ。
流行は、ぼたんの花のような
えんじ色とやわらかい青竹色。
夜になればサラリーマンは
ネオンの街に酔った」

「戦地はあくまでも海の向こう。
都会に住む人の間には
『どこに戦争があるのか』という、
ひとごとのような気分があった」
これは当時の記録。

新興俳句の渡辺白泉。
戦争が廊下の奥に立つてゐた

「社会が息苦しさを増す過程で
最初にあらわれ、
後戻りすることがなかったのは、
多様性の否定だった」

「同化教育が行われ、
学問や言論の自由が
急速に失われていく」

だから今も、ダイバーシティが、
極めて大事なものとなる。

しかし近年、歴史に通じた人々から
「戦前と似た空気」を指摘する声が相次ぐ。

「いきすぎた自国第一主義、
他国や他民族を蔑視する言動、
『個』よりも『公の秩序』を
優先すべきだという考え、
権力が設定した国益や価値観に
異を唱えることを許さない風潮など、
危うさが社会を覆う」

「72年前に破局を迎えた日本と
地続きの社会に生きている己を自覚し、
再び破局をもたらさぬよう足元を点検し、
おかしな動きがあれば声を上げ、ただす」

朝日はいつも朝日的だ。

「1945年8月15日。
空はモノクロだったわけではない。
夏の青空が列島に広がっていた」

最後までやや文学調だ。

私は朝から東北新幹線。
雨の煙る田園地帯を走り抜けながら、
考えた。
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夏の青空は列島に広がっていなかった。

そこで突然だが、
寺山修司。
「現代人は過去を感傷するだけでは
生きてゆけない。
過去は、道具である。
人は、過去の力を借りて
現在から自分を守ったり、
現在を強化することで、
過去の幻想から自分を守ったりする」

「歴史は、
『やさしく、美しいものばかり』とは、
かぎらないのだ」
〈「ぼくが狼だった頃」から〉

だから文学「調」では駄目なのです。

もひとつ寺山修司。
「歴史について語るとき、
真実などはどうでもよい。
問題は伝承するときに守られる
真実の内容である」
〈「幸福論」より〉

そして最後にもうひとつ、寺山。
「歴史の敵は、
現在である」

終戦の日の今日、
現在を生きるために、
何を考え、何をするか。

盆商戦の商売の中にも、
忘れてはならないことがある。

〈結城義晴〉

2017年08月14日(月曜日)

盆商戦の商売の中にも忘れてはならない「凸凹」がある。

Everyone! Good Monday!
[2017vol33]

2017年も第33週、
8月は第3週、
つまり8月の真ん中。

そして今日14日はお盆の中日。
明日15日が終戦記念日。
そして明後日16日が盆の明け。

お盆商戦も真っ盛り。
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けれど商売の中にも、
忘れてはならないことがある。

「ほぼ日」の糸井重里。
巻頭言の今日のダーリンで、
夏になると、同じように思うことを語る。

「この世は、
生きているものだけのものでなく、
生きているものと、
死んだものが、
いっしょにまじって
暮らしている世界なのだ」

同感。

「生きているということは、
型のなかに粘土が詰まっている状態だと、
ぼくは思った」

「じぶんが、ここにいる、
ぼくの存在の分だけ、
そこにあるはずの空気をどかしている」

「ぼくは、つまり、
ぼくの存在と同じ凹型と共にあるのだ」

「そして、仮にぼくが死んだとしたら、
そこにぼくのかたちをした凹の型が残る。
型が残っているかぎりは、
ぼくはそこに在る」

哲学的な凸凹論。
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「よく言うだろう、人は死ぬ、そして、
人びとから忘れられたときに、
もう一度死ぬと」

「凹型がなくなってしまったとき、
あったはずの凸が消えてしまう」

「人がひとりでも、
亡くなった人を
思い出せるならば、
その人は生きている」

「夏は、人びとが
死んだ彼や彼女を思いだすから、
生きている人と死んだ人が生きていて、
世界が混雑する」

「いつまでも忘れてもらえないのも、
ちょっと切ないかもね」

それも、同感。

今日はお盆の中日で、
明日は終戦記念日。
たくさんの亡くなった人のことを、
たくさんの生きている人が思う。

しかし生きている人も、
亡くなった人も、
みんな生きている。

それは人だけではない。
猫も犬も。

朝日新聞『天声人語』
芭蕉の出羽の旅。
超有名な一句を吟じた。
閑さや岩にしみ入る蝉の声

さらに、芭蕉のもう一句。
やがて死ぬけしきは見えず蝉の声

こちらもいいし、いや、
こちらの方がいいかもしれない。

天声人語。
「生き急ぐかのごとく
一心不乱に鳴くセミの声に、
人は生命のはかなさを思う」
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ちょっとありきたり。

そして結語。
「環境激変の世、
俳聖が聞いたとおぼしきニイニイゼミとて
運命は予測しがたい。
二百数十年後、日本の夏空に
蝉時雨は響いているだろうか」

つまらん。
読んで、損した。

芭蕉は芭蕉でよろしいけれど。

蝉にも凸凹論は当てはまるか。
しかしこの期の蝉は、
彼らが多産多死であることを、
私たちに教えてくれる。
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これも種の保存のためなのだろう。

さて、今月の商人舎標語。
そして月刊商人舎8月号のmessage。

「おためしください」

「おためしください」
…「では、いただきます」
「はい、喜んで!」

食べものは、
食べてみなければ、
良さがわからない。

だから「おためしください」。
だから、試食・試飲。
So, give it a try!

着るものも、
使うものも、
楽しむものも。

試してみなければ、
モノがもつコトは判明しない。
つまり価値は体験できない。

しかし「おためし」は、
誰のためにするのか。
顧客のためか?

いや、違う。
自分のためだ。
自分たちのためだ。

自分が選んだ商品、
自分たちがつくった商品。
それを顧客に評価してもらう。

その顧客の評価が、
次の商品の選別につながる。
次の商品の開発に結びつく。

しかしそれ以上に、
「おためし」で喜んでもらったら
うれしいじゃないか。

そのうえ買ってもらったら
幸せじゃないか。
君は、どうだ?

「おためしください」
…「では、いただきます」
「はい、ありがとう」
〈結城義晴〉

お盆商戦期間にもどんどん、
「おためしください」を、
ためしてください。

その後の秋の商戦にも、
年末の商戦でも、
「おためしください」を、
ためしてください。

しかしそんな商売の中にも、
忘れてはならないことがある。

では、今週も、
Good Monday!

〈結城義晴〉

2017年08月13日(日曜日)

ジジのお盆[日曜版2017特別編]

いつもなら、猫の目で見る博物誌――。
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でも、今日は盆の入り。
猫の目に見えるのは――。

懐カシイ日々。
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生マレタ バカリ ノ コロ。050511-01ちんまり☆2016-4-10

ソシテ オトウサン。
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アイニ キマシタ。

ボク ノ ウチ。
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懐カシイ 窓辺。
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コンニチハ。
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デモ チョット ハズカシイ。
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ボク ガ 死ンダ トキ。
オ花 ヲ 貰ッタ。
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アリガトウゴザイマシタ。

ソシテ ボク ハ 壺 ノ 中。
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オ盆 ノ トキ ダケ モドッテ キマス。

デモ 明日 明後日 マデ。
明々後日、カエリマス。
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マタ 来年 ノ オ盆 ニ、
ヤッテキマス。
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オ盆 ハ イイナァ。
オトウサン ニモ アエルシ。
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デモ、ヤッパリ、
サヨウナラ。

ミンナ、元気デ 生キテ クダサイ。

〈『ジジの気分』(未刊)より〉

【追伸】
連載ブログ『ジジの気分』は、
2007年9月30日から、
2016年4月10日まで、
441回を数えました。
ご愛読を感謝します。

2005年3月7日に生まれて、
2016年1月4日に亡くなりました。

しかし、亡くなったあとも、
百カ日まで連載は継続されました。
それが4月10日でした。

その後、写真集など企画しましたが、
なぜか、頓挫してしまいました。

心の中に、ジジをしまっておこう。
そう考えたからかもしれません。

その代わりに【猫の目博物誌】を、
連載しています。

でも、お盆には、やっぱり、
猫の目だけでなく、
ジジに帰ってきてほしいと思いました。

また、来年です。
よろしく。
〈結城義晴〉

2017年08月12日(土曜日)

イオン高齢化店舗とコンビニのチキンレースとヤオコーnews

明日13日に盆入りし、
16日に盆明け。

盆の入りの13日が迎え日。
14日が中日。
16日が送り日。

何を迎え、送るかといえば、
先祖の霊。

素朴な信仰だが、
その素朴さは万人に通じる。

熱心な仏教徒でなくとも、
盆の間は亡くなった親族のことを思う。

私は父を思い出す。

さて今朝の日経新聞に、
「イオン、シニア向け100店」

とはいっても実行するのは、
イオンリテール。

葛西店で成功したG.Gモール。
グランドジェネレーション。
それがイオンスタイル茨木で成果を上げ、
今や、4店で実験が進められている。
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今期、つまり2018年2月期中に、
12店程度に広げ、
来期以降も年に十数店ずつ。

ニュースリリースに出ていないから、
日経記者の取材なのだろう。

早朝7~9時の来店にポイントを付ける。
歩数に応じてポイントを付ける。
おもしろい。

体操教室や健康的な食生活のセミナー、
習い事の発表会。
イベントをほぼ毎日開く。

行政や医療機関と連携して、
巡回バスの運行、
健康相談窓口の設置。

「実験店で健康に効果がある食品の、
試食をした」

売上げが通常の数百~1000倍。

グランドジェネレーションも、
「試食」は大好き。

イオンリテールは、
売場面積1万㎡超の総合スーパー約350店。
イオン北海道やイオン九州など約150店。

その4分の1から5分の1を、
高齢化社会対応にする。

お盆のニュースとして、
なんか、いいね。

一方、東洋経済オンライン。
「コンビニ3社のフライドチキン、熱戦の構図」

レジ横カウンター商品の中でも、
大人気のフライドチキン。
「チキン戦争」が繰り広げられている。

記事が取り上げるのはまず、
ローソンの「Lチキ」
6月27日にリニューアル。
以降、販売数が倍増。

現在、1店舗で1日平均30個。

カウンター周りの揚げ物商品の中では、
「からあげクン」の平均50個に次ぐ。

今回のリニューアルのポイント。
80グラムを110グラムに増量。
価格は税込み130円から150円に。
味付けも一新した。

一方、横綱級は「ファミチキ」
昨年6月には10周年。
現在までの累計販売数は10億個を突破。

かつての主力部位は「ドラム」だった。
脚部分の骨付き肉。

それを骨がなくて、食べやすい「サイ」に変えた。

ファミチキの発売は、2006年。
当時の上田準二社長肝いりの商品開発。

現在、ファミチキは1店舗で1日平均40個。
価格は税込み180円。

そしてこの記事の結論。

この辺りまでくると、
記事の最後がわかる。

笑点の林家木久扇の答えと似ている。

「今年は酉年」

年初にローソンが「でか焼鳥」を発売。
6月にファミマが「炭火焼きとり」を投入。

記事タイトルは、
コンビニ3社のフライドチキンだが、
セブン‐イレブンは取材していない。

そのままキメの言葉。

「コンビニ大手3社による
チキンレースは、
一層過熱していきそうだ」

チキンのチキンレース。笑点レベルだね。

商人舎流通SuperNews
手前みそだけど、まじめだねえ。

10日のヤオコーnews|
エイヴイ完全子会社化で第1Qは164店・1007億円体制

2018年3月期の第1四半期決算。
営業収益1007億8800万円、
営業利益は49億8200万円、
経常利益は49億0400万円、
四半期純利益は32億4300万円。

営業収益対比営業利益率4.94%、
経常利益率4.87%。

これが大事な指標だ。

年間では、総資本回転率を加えると、
ROAになるが、この数値を、
ぜひともマークしておきたい。

ヤオコーの4つの戦略。
⑴商品・販売戦略
⑵運営戦略
⑶育成戦略
⑷出店・成長戦略

詳細は記事を読んでほしいけれど、
この戦略の枠組み。
それがいい。

商品のこと、
売り方のこと、
店と売場の運営のこと、
人をつくること。
そして店を増やして、
成長すること。

経営の全体像が網羅され、
それが全社員に意識されている。

さすがにヤオコーだ。

セブン-イレブンのフライドチキンが、
抜け落ちていたりしないゾヨ。

〈結城義晴〉

2017年08月11日(金曜日)

山の日に記紀「山彦・海彦」とシュミット「海と陸と」を考える

山の日。
山に親しむ機会を得て、
山の恩恵に感謝する。

スイスやネパールならば、
本当に山の日を設けて、
感謝しなければならない。
よく理解できる。

しかし日本は海に囲まれた山の国。
まあ、許されるか。

山の日は、昨年、
お盆前の祝日として制定。
だから「帰省の日」でも、
「帰郷の日」でもよかった。

海の日は、7月第3月曜日。
海の恩恵に感謝するとともに、
海洋国日本の繁栄を願う。

こちらが先に制定されて、
海の日と山の日が並んだ。

しかしそうすると、
どうしても思い出すのが、
海彦・山彦の話だ。
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「古事記」と「日本書紀」を「記紀」という。
古事記の「記」と日本書紀の「紀」を重ねて、
「記紀」と総称する。

半ば日本の神話の時代の記録。

その記紀に、
海幸彦山幸彦の兄弟の物語がある。

短くして「海彦山彦」ともいう。

山の猟を得意とする弟の山幸彦、
海の漁が得意な兄の海幸彦。

二人はある日、
互いの道具を交換する。
弟の提案だった。

道具を交換して、
二人は山と海に出かける。

しかし兄の海彦は、
獲物をとることができなかった。
「山の幸も海の幸も、
自分の道具でなくては
得られない」

教訓的なことを言いつつ、
弟に道具を返してもらおうとする。

一方の弟も、海に魚釣りに出かけたが、
漁の成果は上がらず、
そのうえ、兄の釣り針を、
海に落として失くしてしまう。

弟が兄に釣り針を失くしたと告げると、
兄は弟を責め立てる。

困り果てた山彦を救ったのが、
海神「大綿津見神」。

海の神様。

ここから浦島太郎の話となる。

海神は山彦を歓迎し、
娘の豊玉姫と結婚させる。

竜宮城で楽しく暮らすうちに、
あっという間に3年が経過する。

山彦は地上へ帰らねばならない。
そのことを思い出して、
妻の豊玉姫に伝えると、
海神の父が失くした釣り針を探し出し、
さらに霊力のある二つの玉をくれる。

陸に戻った山彦は、
その玉を使って、
兄の海彦との知恵比べや争いを制し、
兄に忠誠を誓わせる。

ここは浦島太郎とは、
大きく異なる神話だ。

その後、妻の豊玉姫は子供を産む。
それが鵜草葺不合命となる。
神武天皇の父である。

したがって、山彦は、
神武天皇の祖父ということになり、
天皇家の血筋となる。

一方の海彦は、
隼人族の始祖となって、
被征服民、従う民となる。

記紀の神話の物語。

山の日と海の日の背景には、
そんな物語がある、と私は思う。

しかし海彦山彦は、
日本の神話だけのものではない。

古代の「カナン」。

中東のパレスチナのことだが、
ここからフェニキア人とヘブライ人が、
生まれてくる。

フェニキア人は海の民で、
地中海の交易で栄えた。
一方、ヘブライ人は、
山の民で海を恐れた。

フェニキア人が海彦で、
ヘブライ人が山彦だった。

「ある通商国家の興亡」
森本哲郎の著作に記されている。
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森本は書いている。
「海をとるか、陸をえらぶか、
海から陸をながめるか、
陸から海を遠望するか、
総じて、どちらに、
自分の存在の基盤を据えるか、
それによって、人間、民族、国民は、
”海彦”になるか、”山彦”になるかを、
決めるのである」

「それはまさしく選択である。
運命の選択であるといってよい」

ドイツの政治学者カール・シュミットは、
「海と陸と」という著作を書いた。
海から陸を捉え直した試論である。

「ある種の歴史的な瞬間にあって、
(人間は)自分の歴史的存在の全体形式として
みずからの行為と働きによって
それに賭け、それに身を任せるところの
エレメントをさえ選ぶことができる」

「エレメント」を森本は、
「資質」と訳す。

シュミットを引用したあとで、
森本の結論。
「そこに世界史の、
運命劇のモティーフを見るのだ」

陸と海。
山彦になるのか、
海彦になるのか。

運命の選択がある。

自分は山彦なのか海彦なのか。
今日、それを思う。

私が生まれたのは、
福岡県早良区大字小笠木。
生まれたときには、
早良郡早良町大字小笠木脇山村といった。
だから私は山彦なんだろう。

しかし日本国は近代、
海彦として、通称国家として発展してきた。
だから日本国民は、
総じて海彦なのかもしれない。

しかし神話の世界では、
山彦が政治を司ることになり、
海彦は従う民となった。

その海彦の言葉。
「山の幸も海の幸も、
自分の道具でなくては
得られない」

自分の道具、
自分の仕事、
自分のエレメント。

それが大事だと思う。

今日はそんなことを考える日だ。
そして日本はお盆に入っていく。

〈結城義晴〉

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