結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2020年08月20日(木曜日)

王位タイトルを獲得した藤井聡太の「強さの本質はIntegrity」

将棋の第61期王位戦。
木村一基王位に、
藤井聡太棋聖が挑戦する七番勝負。
藤井が三連勝のあとの第4局。
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互いに8時間の持ち時間で、
長考に次ぐ長考。

2日間指し継いで、
今日の午後4時59分、
後手番の藤井の80手目を受けて、
木村が投了。

そして終わった。
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王位のタイトルは藤井に移った。
18歳1カ月の史上最年少で、
二つ目のタイトルを獲得。
「二冠」と称する。

これに併せて藤井は八段に昇段した。
八段の昇段規定は4つある。
⑴竜王位1期獲得
⑵順位戦A級昇級
⑶タイトル2期獲得
⑷七段昇段後公式戦190勝

藤井は棋聖と王位。
「⑶タイトル2期獲得」の規定を満たし、
プロ八段が与えられる。

八段への昇段も史上最年少。

プロ棋士は四段から始まる。

奨励会というプロ養成機関に属して、
三段まで上がっていく。

その三段リーグの優勝・準優勝、
あるいは三段リーグ次点2回で、
天才たちが集まる奨励会を抜けて、
晴れて、プロになれる。

それが四段。

藤井聡太は2002年7月19日生まれ。
2012年9月、奨励会入会。
この時、小学校4年の10歳。
2015年10月18日、
史上最年少で奨励会三段に昇段。
中学1年で、13歳2カ月。

翌2016年9月3日、
三段リーグ最終局に勝利して、
10月1日、史上最年少で四段昇段。
14歳2カ月。

プロになってからは、
そのまま無敗で公式戦29連勝。
史上最多連勝記録を樹立。

その後、2018年2月1日、五段昇段、
同年2月17日、六段昇段、
さらに同年5月18日、七段昇段。
1年間に3段も登った。
これも史上初。

そしてこの王位戦タイトル奪取で、
藤井はあっという間に八段になった。
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残るは最高段位の九段。

その昇段規定は4つある。
⑴竜王位2期獲得
⑵名人位1期獲得
⑶タイトル3期獲得
⑷八段昇段後公式戦250勝

藤井二冠はもう一つタイトルを取れば、
多分1年以内に九段に上がる。

今回の王位戦に関して、
藤井は昨年の予選トーナメントから、
挑戦者決定戦まで10戦無敗。
さらに王位戦4連勝で、
ここまで全勝で頂点に立った。

何から何まで記録づくめ。

しかし藤井は奢らない。
今回のタイトル戦に関しても、
「4連勝は実力以上の結果です」IMG_84000
一方の木村前王位。
「もう一度、一から出直します」

木村一基も、まったく、
素晴らしい。

将棋のプロフェッショナル、
例外なく、人柄がいい。

藤井の語録。
日本将棋連盟刊『藤井聡太 強さの本質』から。
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タイトルの「強さの本質」を問われて、
藤井は答える。

「どんな局面でも
正しく指せるというのが、
強さというのかなと思います」

「状況がどうであっても、
そのなかで最善を尽くせることが
大切だと思います」

正しいこと、最善を尽くすこと。
それが「強さの本質」だと言う。

これは商いと全く同じだ。
いわばIntegrityである。

伝説の升田幸三は、
実力制第四代名人。
1918年生まれで、1991年に没した。
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あの大阪の坂田三吉の孫弟子。
木村義雄、塚田正夫、
そして大山康晴という名人たちと、
死闘を繰り返した。

「新手一生」の四文字熟語が、
升田幸三そのものを言い表している。

その升田幸三の言葉。
「時代は変わっても、人間を磨くのは、
目的に挑戦する苦労だということは
変わりません。
いまの人も苦労はしてるが、
それは物欲を満たす苦労で、
自分独特、独創の苦労ではない。
どんな世界でも同じだと思う」

「プロとアマの違いは、
アマは真似でも通用するが、
プロの道は独創。
またそうでなきゃ通用しない。
だから苦しいが喜びも計り知れない」

考えて、考えて、考え抜く。
そして「独創」の新手一生。

升田幸三はInnovationである。

昨日のブログでも引用したが、
ギルバート・K・チェスタトン。
「偏狭なのはむしろ、
よく考えない人だ」

よく考える棋士は、
偏狭にならない。

これも商売と一緒である。

だから私は将棋が大好きだし、
商売も仕事も大好きだ。

〈結城義晴〉

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