結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2020年08月28日(金曜日)

安倍晋三内閣総理大臣の辞意表明に思う。

安倍晋三第98代内閣総理大臣。
1954年9月21日生まれの65歳。
辞任の意向を表明した。
abe_shinzo01
今年6月13日に慶応義塾大学病院で、
半年に一度の恒例の人間ドックを受診。

今日の記者会見の発言では、
「7月中ごろから体調に異変が生じ、
体力をかなり消耗する状況となった」

持病は潰瘍(かいよう)性大腸炎。

2006年9月26日、
第一次安倍内閣がスタートした。
小泉純一郎首相の勢いを継いで、
「美しい国」を掲げた。

しかし翌2007年7月29日の参議院選挙で、
与党自民党は惨敗して、
過半数割れとなった。

52歳だった安倍首相は続投を判断して、
8月27日に内閣改造を行った。

顔ぶれはすごい陣容だった。
鳩山邦夫法務大臣、
町村信孝外務大臣 、
額賀福志郎財務大臣、
伊吹文明文部科学大臣、
舛添要一厚生労働大臣、
甘利明経済産業大臣、
高村正彦防衛大臣、
与謝野馨内閣官房長官。

この時、初入閣したのが、
岸田文雄内閣府特命担当大臣。

9月10日召集の臨時国会冒頭、
安倍総理は所信表明演説で、
「職責を果たし全力を尽くす」と力を込めた。

しかし、9月12日、突然、
首相辞任を表明した。

懸案のテロ対策特措法は、
延長が困難になっていたが、
この時も潰瘍性大腸炎が悪化していた。

「政権投げ出し」などの批判を受けた。

私も同じ2007年の8月31日に、
㈱商業界代表取締役社長を辞任していた。

私の場合は任期満了での退任だったが、
同じ時期の安倍首相の気持ちは、
わからないでもなかった。

その後、自民党総裁には、
福田康夫前内閣官房長官が就任した。

2007年にはサブプライムローンが破綻し、
2008年9月にはリーマンショック。

自民党は福田内閣、
麻生太郎内閣と政権を維持したが、
世界経済は揺れに揺れた。

福田・麻生政権は、
いずれも約1年の短命内閣で、
2009年8月30日の総選挙では、
民主党に政権を奪われてしまった。

その民主党も、
鳩山由紀夫、菅直人、野田佳彦と、
短命内閣が続いた。

2011年3月11日には、
東日本大震災が勃発していた。

自民党総裁に復帰していた安倍晋三は、
2012年12月の総選挙で、
民主党から政権を奪取して、
第96代内閣総理大臣に就任。
第2次安倍政権を発足させた。

以来、今日まで、
第1次政権を含めた通算在任日数は、
桂太郎第13・15代総理を超えて、
史上最長を記録した。

連続在任日数でもこの8月24日に、
第61・62・63代の佐藤栄作首相を抜いて、
歴代トップの2799日に達した。

その佐藤栄作氏は、
日本で唯一のノーベル平和賞を受賞した。

安倍晋三総理は第二次組閣とともに、
「アベノミクス3本の矢」を打ち出した。
⑴大胆な金融緩和政策
⑵機動的な財政政策
⑶民間投資を喚起する成長戦略

ただし振り返ってみるとこれも、
黒田東彦日銀総裁による、
「大金融緩和政策」一本槍の観は免れない。

民主党政権での円高・株安は是正されたが、
財政政策の成果も健全化も見えず、
成長戦略も実のないものだった。

それでもこの間、安倍政権は、
安全保障政策に注力した。
全面賛同はできないものの、
安全保障関連法を成立させて、
集団的自衛権の限定行使を可能にした。

外交ではトランプ米大統領と、
やや滑稽な蜜月関係を築いた。

そしてCOVID-19パンデミック。
20200601sei_yoto05
唐突な一斉休校や、
揶揄された「アベノマスク」。
20200601sei_yoto02
これらの陳腐な判断など、
すでに体調は悪化していたのかもしれない。

それでも長期安定政権はそれ自体、
高く評価されるものだ。

野党の自滅もあるが、
与党内のバランスを取って、
政権を安定させる。

それが国際的に高い価値をもつ。

国内的にも本来、
大きな機能を果たすはずだが、
こちらは行政組織の陳腐化現象が起こる。

それが「忖度政治」となり、
意思決定がまともに、
実施されない体制となった。

しかし安倍さんも昨年9月21日に、
前期高齢者となった。

そろそろ、いい時期かもしれない。

記者会見での発言。
「病気と治療を抱えて体力が万全でない中、
政治判断を誤ることがあってはならない」

自民党総裁選は9月中に実施される。
新総裁が決まり次第、内閣は総辞職する。

そして第99代内閣総理大臣が決定する。

石破茂元幹事長と岸田文雄政調会長が、
有力な候補とされる。

菅義偉官房長官を推す動きも出ているし、
河野太郎防衛相も取り沙汰されている。

いずれにしてもすみやかに、
次の内閣総理大臣を決めて、
COVID-19対策は、
継続、刷新されなければならない。

安倍晋三さん。
「お疲れ様」とねぎらいつつ、
「ご自愛を」と言っておこう。

敗者復活の内閣総理大臣。
それがあなたのユニークな強みだった。

これまでの非礼の段、
お許しいただきたい。

「世のため、人のため。」を、
思っての発言であるし、
あなたも、
「世のため、人のため。」では、
同志だと信じるものだ。

〈結城義晴〉

「月刊商人舎」購読者専用サイト

ウレコン

今月の標語
商人舎インフォメーション
商人舎スペシャルメンバー
商人舎発起人
海外視察研修会
  • 2020年の開催研修会
  • USA視察研修会 Basicコース2020年11月5日(木)~11日(水)<5泊7日>開催場所:ラスベカス
月刊商人舎magazine Facebook
ミドルマネジメント研修会
  • 2020年の開催予定
  • 商人舎2020年 ミドルマネジメント研修会2020年9月8日(火)~10日(木)<2泊3日>開催場所:湯河原

ミドルマネジメント研修会、Blog記事を読む

東北関東大震災へのメッセージ

商人舎の新刊
流通RE戦略―EC時代の店舗と売場を科学する

鈴木哲男・著

結城義晴の著書の紹介
新着ブログ
ブログ・スペシャルメニュー
毎日更新宣言カレンダー
指定月の記事を読む
毎日更新宣言カテゴリー
毎日更新宣言最新記事
毎日更新宣言最新コメント
知識商人達の公式ブログ

掲載の記事・写真・動画等の無断転載を禁じます。商人舎サイトについて
Copyright © 2008- Shoninsha Co., Ltd. All rights reserved.