結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2022年01月17日(月曜日)

阪神淡路大震災から27年の「明日を見つめて」

Everybody! Good Monday!
[2022vol③]

2022年第3週。

今日は阪神淡路大震災から27年。
1995年1月17日。
阪神淡路大震災
私は㈱商業界「食品商業」2月15日発行号で、
緊急特集を組んで、巻頭言を書いた。

「阪神大震災」

阪神大震災、
お見舞い申し上げたい。
亡くなられた方々の
ご冥福を祈りたい。

尊い命を、家族を、同朋を、
奪い取られた悲しみはつきない。
家を、店を、
財産を失った絶望は深い。

しかし、人びとは、
たくましかったし、
モラルは高かった。
被災地の商業は任務を果たし続けた。

スーパーマーケットは、
生存のための配給基地となった。
コンビニは、
余震の続く闇のなかの灯台に変わった。

フードサービスは、
温かい食べ物の炊き出し係に徹した。
メーカーや問屋は、
補給部隊の役を担った。

小さな店も、大きな企業も、
皆が、このときこそと、
日ごろの仕事の腕を発揮した。
いつもよりも素早く、力強く、黙々と。

そのそばで、
瓦礫のなかに
埋まったままの人たちも、
また、いた。

雨ニモ負ケズ、風ニモ負ケズ、
商業は働き続けねばならない。
店は客のために、是が非にも、
開けておかねばならない。

有事のときにこそ、頭を柔らかくし、
冷静に、活躍せねばならない。
人びとが立ち上がる礎に
ならねばならない。

商業人は、
どんなときにも、
明日を、
見つめていなければならない。

私たちは、震災に勇敢に
立ち向かった仲間を心から尊敬しよう。
商業という仕事を貫いた同志たちを
誇りにしよう。

こんなときだからこそ、深く深く、
私たちの役割の大切さを自覚しよう。
そして、この阪神大震災を
永く記憶にとどめておこう。

崩れ果てた廃墟のなかで、
人びとに喜んでもらった
この感動を、
これからの支えにしよう。

未来のために。
客のために。
店のために。
蘇える街のために。

私たち自身のために――。
合掌。
2019120501
れから16年後の2011年3月11日。
東日本大震災が起こった。
東日本大震災
たちは有事のときにこそ、
頭を柔らかくし、
冷静に、活躍せねばならない。

深く深く、
自分たちの役割の大切さを、
知覚しなければならない。

私たちはどんなときにも、
明日を、
見つめていなければならない。

今、
オミクロン株の感染急拡大によって、
まん延防止等重点措置の適用が、
拡大されようとしている。

すでに実施されているのが、
沖縄・広島・山口の3県。

それに東京など首都圏4都県と、
愛知・岐阜・三重の中部3県が要請決定。

さらに新潟・熊本・宮崎が調整中、
長崎が検討中。

期間は3週間程度。
2月11~13日の3連休ごろまで。

このままでは全国から次々に、
「まん防」の適用申請が出されそうだ。

それから緊急事態宣言も、
発生される可能性がある。

昨2021年9月末に、
緊急事態宣言が解除されたが、
それから3カ月半が経過した。

オミクロン株に関しては、
昨2021年11月30日に空港検疫で、
国内第1号が判明して以来1カ月半で、
1日2万人を超える新規陽性判明者が出る。

感染症のセオリーは、
「伝染力が高まれば、
毒性が弱まる」

オミクロン株は流行性インフルエンザと、
それほど変わらないという見方もある。

それでも小売業やサービス業は、
店に顧客を迎える商売だ。

インフルエンザであっても、
店の中でそれを発症させてはならないし、
万が一にも顧客に影響を及ぼしてはならない。

したがって小売業界では、
さまざまな会合が延期されたり、
オンラインに変更されたりしている。

今週金曜日の全国セルコチェーントップ会は、
残念ながら延期された。

来週木曜日のドラッグストアMD研究会は、
私がリアルの基調講演をする予定だったが、
聴衆なしでビデオ撮影をしたうえで、
オンライン配信することとなった。

たちは有事のときにこそ、
頭を柔らかくし、
冷静に、活躍せねばならない。

私たちは深く深く、
自分たちの役割の大切さを、
知覚しなければならない。

私たちはどんなときにも、
明日を、
見つめていなければならない。

では、みなさん、今週も、
決意新たに、明日を見つめて。

Good Monday!

〈結城義晴〉

2022年01月16日(日曜日)

「100年に一度」のトンガ沖海底噴火と「厳冬に想う」

スマートフォンの津波警報が、
何度もなんども鳴った。

トンガ沖海底火山が噴火。
世界標準時1月15日午前。

それが日本列島の太平洋沿岸にも、
津波となって押し寄せた。

火山名は、
「フンガトンガ・フンガハーパイ」

噴煙は上空1万6000mを超え、
専門家は「100年に1度の規模」と評した。

首都ヌクアロファでは、
海岸に津波が到達し、道路や建物が浸水。

トンガ王国は約170の島から成る。
人口は約10万7000人。

トンガ沖海底火山の大噴火は、
太平洋岸のアジア、オセアニア、
そしてアメリカ大陸まで、
津波と言う形で影響を及ぼした。

しかし神奈川県の度重なる津波注意報は、
実は誤送信だった。

原因は委託業者の設定作業ミスだった。
それを黒岩祐治神奈川県知事が、
Twitterで何度も謝罪した。

それにしても、
100年に一度の感染症のパンデミック。
100年に一度の海底火山の噴火。

何ごとも過剰な反応は避けるべきだが、
その一方で忘れてはならないのが、
リスクマネジメントだ。

すなわち最悪を覚悟して、
最善を尽くす。

今日は朝から東京・自由が丘。
東急東横線の急行で15分。

いつもの花屋はまだ開店していない。IMG_01321

1時間後、店は開いていた。IMG_01351

小ざっぱりした店頭。IMG_01401

今日の目玉はこれ。IMG_01411
花屋さん、パン屋さん、
豆腐屋さん、牛乳屋さん。

朝の早い商売。

もちろんコンビニエンスストアも、
スーパーマーケットも、
ドラッグストアも、
小売業、サービス業も。

そこには狩猟的な活動よりも、
農耕的な営みがある。

私はそれが大好きだ。
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さて日曜日の倉本長治。

「倉本長治 商訓五十抄」から。
第2弾のサブタイトルは、
「損得より先に善悪を考えよう」
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当時の商業界主幹・倉本初夫編。
商業界全国連合同友会監修。
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2004年2月17日、
発行所は株式会社商業界。
発行人は結城義晴。

500円+税で販売したが、
この冊子もよく売れた。

そのなかの一文。
「厳冬に想う」

「諸君のうちには、
営業の成績は
別に悪化していないのにもかかわらず
不運な経営を続けた人々も、
多々あったことであろう。」

マイケル・ポーターのファイブフォース。
5つの外的競争要因をあげる。

⑴新規参入の脅威
(2)供給業者の変化
(3)顧客の変化
(4)代替するものによる間接競合
(5)競合企業による直接競合

不運はこれら5つの競争要因の、
いずれかを原因としている。

一方、J・バーニーは内部環境を分析する。
内部環境にも不運の源は存在する。

「不健康な人の苦痛は、
病気の味を知った人でないと判らないように、
事業上の苦労もまた、事実、
その立場を嘗めたことのある者でなければ、
真の同情は持ち得ないのであろうと察するが、
実は、逞しく且つ立派な商人というものは、
難関を幾つも幾つも通過してはじめて
鍛え上げられるのだと信じたい。」

私にも何度か訪れた。
しかしそれがあったから、
今の私がある。

そう、思う。

それをもたらした対象を、自分自身を、
許せないと考えていたときもある。

しかしいまは、
それらの試練が、
新しい自分をつくってくれたのだと、
考えている。

「不幸な事態は、
諸君を立派な商人として
育てようとする試練であった、
自然が自分を訓練していたのだ、
こうして自分は
幸福な商人となることができるのだ
――という実感が歯を食いしばって、
苦痛に耐えつつも、
その間に、次第に蓄積され、
そして、やがてそれが沈殿し、
発酵するようになった時、
諸君は、世の中の一切が、
自分を守護し、
育成してくれているのだという事を、
心から自覚するに相違ない。」

苦痛に耐えることによって、
試練は蓄積され、
沈殿し、発酵する。

「そのことは、
厳冬の冬の厳しさに耐えている
木や草の持っている何かと
まったく同じことなのである。」
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倉本長治はたびたび、
試練や艱難の重要性を語る。

それは仕事をするうえで、
商売をするうえで、
あるいは経営をするうえで、
試練や艱難が頻発しているからである。

仕事や商売や経営は、
試練や艱難そのものである。

100年に一度の感染症も、
100年に一度の海底噴火も、
人類に対する試練である。

厳冬に耐える草木が持つ「何か」。
それは試練や艱難に耐える経験からしか、
わからないものかもしれない。

〈結城義晴〉

2022年01月15日(土曜日)

「四住期&人生の四季」と米国小売業のコロナからの復活

寒の水飲み干す五臓六腑かな
〈細見綾子・兵庫県出身の俳人〉

東京新聞巻頭コラム「筆洗」が、
取り上げた一句。

「寒の水」は寒中の水。

「寒九」と言う言葉がある。
1月5日の寒の入りから9日目のことだ。

その寒九に汲んだ水は、
1年のうちでもっとも澄み切っている。
服薬に用いるのがよいし、
酒造りにも化粧水としても、
紙漉きにも欠かせない水だ。

その寒九の水を飲み干すと、
五臓六腑に染み渡る。

その意味では、寒いけれど、
ほかにはない、いい季節だ。

新型コロナウイルス新規感染は、
オミクロン株によって、
第五波までよりもスピードが速い。
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1日の新規陽性判明者数は、
全国では2万5630人。
東京都が4561人、大阪府が3692人。

1000人台は7県。
沖縄県1829人、神奈川県1538、
愛知県1480人、広島県1212人、
兵庫県1191人、埼玉県1173人、
そして福岡県1098人。

あっという間に広がった。

マスクに手洗い、ディスタンス♫
マスクに手洗い、ディスタンス♫

ファイザー社が経口薬の販売承認を、
厚生労働省に申請した。

ワクチンのブースター接種も始まる。

明るいニュースだ。

それでもリスクマネジメントは、
商売する者にとって必須だと思う。

コロナ禍を教訓として、
むしろそれをバネにして、
前進したい。

忌み嫌ってはならない。
動的平衡の中で、
感染症と共生していく。

それが三千年紀の私たちである。

かつて五木寛之さんが言っていた。
「この年齢になってつくづく感じることは、
人生の設計についてです」

インド人は人生を4つに分けて考える。
「四住期」と言う。

第1は学生期(がくしょうき)
学び、成長していく期間。

第2は家住期(かじゅうき)
仕事を得て懸命に働き、
家に住んで頑張る期間。

第3は林住期(りんじゅうき)
林の中に住み、世俗を離れ、
自分らしく自由に生きる時期。

第4は遊行期(ゆぎょうき)
何者にも囚われず、
遊ぶように過ごす人生の最終期。

中国人も同じく人生を4つに分ける。
「人生の四季」と言う。

①青春
20歳ころまでの人間としての春の時期で、
青い色に象徴される。
②朱夏
40歳ころまでの夏の時期で、
赤や朱色に喩えられる。
③白秋
60歳ころまでの秋の期間で、
白の時代である。
④玄冬
80歳ころまでの冬の時期で、
「玄」の色はほぼ黒の時代といっていい。

日本画家の篠田桃紅は書いている。
「玄というのはまた、
一筆の濃墨で書くのではなく、
淡い墨を重ねて刻していき、
真っ黒の一歩手前で控えた色」

篠田桃紅さんは107歳まで生きて、
玄を極めていった。
篠田桃紅

人生100年時代にこの4つの期間は、
大昔の区分とは大分、異なる。

青春は25歳まで、
朱夏は50歳まで、
白秋は75歳まで、
玄冬が100歳までか。

そうすると私はまだ白秋であり、
林住期にある。

自分でもそれがぴったりだという気がする。
そんなときにコロナに出会った。

篠田桃紅さんのように生きれば、
玄冬はもっと長くて、豊かになる。

さて全米小売業協会。
NRFと略される。

2021年のホリデーシーズンの実績を発表。
11月から12月にかけての商況。
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総売上高は8867億ドル、
100円換算では89兆円。
前年同期比14.1%増。

アメリカはすごい。

売上高総額と伸び率。
いずれも過去最高。

ウォルマートとアマゾンにけん引されて、
11月から「早仕掛け」を展開した。

それが効果を生んだ。

もちろんオンライン販売も、
絶好調だった。
前年比11.3%増の2189億ドル。
全体のほぼ4分の1のシェアとなった。

まだまだこの比率は高まる。

eコマースはリアル店舗よりも、
「早仕掛け・早仕舞い・際の勝負」である。

一方、
米国商務省国勢調査局の発表。
12月の小売業売上高実績。
6268億ドルで前年対比16.9%の増加。
もちろん休日と季節調整済みの数値だ。

さらに2021年全体の売上高は、
2020年より19.3%の増加。

2021年10月から12月までの四半期は、
前年比17.1%の増加。

食品と飲料は8.4%増。
衣料とアクセサリーは29.5%増。
ゼネラルマーチャンダイズは14.6%増、
無店舗販売は10.7%増で、
フードサービスは41.3%増。

日本もじわりじわりと復活するだろう。

国家や企業の景況は、
人間よりももっと雄大で緩やかだ。

すぐに白秋や玄冬には至らない。

アメリカと言う若い国家の時代は、
まだまだ朱夏なのだろう。

寒の水を五臓六腑に染み渡らせて、
自分自身の時代と向き合いたいものだ。

〈結城義晴〉

2022年01月14日(金曜日)

「キャンドゥ×イオン」のスピード感と優先順位

新型コロナウイルス感染第六波。

過剰に騒ぎたくはないが、
それでも感染は急激に増えている。

全国に新規陽性判明者は、
2万2045人。

東京都が4051人、大阪府が2826人。
沖縄県が1596人、愛知県が1317人、
神奈川県が1155人。

4ケタの増加は5都府県となった。

900人台は広島県997、埼玉県955人、
兵庫県929人、916人。

東京周辺、大阪周辺の件に広がっている。

「冷静に恐れよ」

個人的性向を自己判断すると、
私は怖いもの知らずで、
無鉄砲な一面がある。

その半面、ひどく臆病でもある。

人間は複雑だ。

しかし年を経るにしたがって、
臆病な側面が強くなった気がする。

だから「冷静に恐れよ」は、
納得がいくのだろう。

「オクシモロン」と言う。
冷静は静かなこと。
恐れるは動揺して動くこと。
それを同時に行う。

たとえば仏教は「慈悲」の宗教である。
「慈」はヒンズー語で「マイトリー」、
「励まし」を意味する。
「悲」は同じく「カルナ」と言い、
「慰め」を表わす。

「慈&悲」は中国人の造語だが、
反対の意味を重ねた言葉である。

この反対の意味を並べる語法が、
ギリシャ語の造語「オクシモロン」だ。
oxys(鋭い)とmōros(愚かな)を組み合わせた言葉。

そしてオクシモロンに、
問題を解くカギがあることが多い。

仏教の慈悲もそうだし、
シュンペーターの創造的破壊も、
江崎玲於奈博士の「組織化された混沌」も、
オクシモロンだ。

だから今、「冷静に恐れる」。

今日は東京・日本橋で記者会見。
東京日本橋タワー。IMG_01091
会社が何かを決定して、
それを社会に公にする。

その際に使われるのが記者会見。

商人舎流通スーパーニュース。
イオンnews|
キャンドウ子会社化/5年間で820店増の2000店舗体制へIMG_01101

㈱キャンドゥ社長の城戸一哉さんと、
イオン㈱社長の吉田昭夫さん。IMG_01612

イオンがキャンドゥを、
株式公開買い付けで子会社化した。

キャンドゥは100円ショップ業態で、
ダイソー、セリアに続いて第3位に入る。

2011年2月20日に、
創業者の城戸博司社長が61歳で急逝。
城戸一弥さんが25歳で代表取締役に就任。

現在、代表取締役社長。

吉田イオン社長は、
今回のM&Aの目的と革新を、
丁寧に語った。
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それから城戸社長は、
イオンの子会社になることによって、
キャンドゥをさらに成長させるビジョンを、
これも誠実に語った。IMG_01881
私はこの案件が発表された時から、
両者にとって「いい判断」だと指摘した。

キャンドゥ×イオン。

この「×」はシナジー効果を意味する。
そしてその相乗効果は、
間違いなく出るだろう。

あとはそのスピード感と、
その迅速性を出すための優先順位だ。

それぞれの表明が終わると、
質疑応答。

悪いけれど、
たいした質問は出なかった。

記者会見での一問にかぎられた質疑では、
深い内容、本質的な問題解決には至らない。

ある証券アナリストが質問した。
「イオンがキャンドゥを相手に選んだ理由は?」

そんなことは明確だ。
ダイソーやセリアをM&Aできないからだ。

キャンドゥnews|
年商731億円0.1%増・経常利益37.1%減の増収減益

キャンドゥだから公開買い付けで、
スピーディに子会社化できる。

そしてイオンはそれをした。

だから今、スピードが一番大事だ。
そして優先順位がことさら重要になる。

記者会見が終わると、
写真撮影。IMG_01111

記者が集まって、シャッターを押す。
私はその光景を撮影した。IMG_01141

吉田さんと城戸さんはスマイル。IMG_01922

城戸さんにとっては試練が待っている。
しかし100円ショップ業態は、
世間が考えるほど軽いものではない。

1879年、フランク・ウールワースが、
バラエティストアを創業した。
店名は「The Great Five Cent Store」

100円ショップではない。

ワンコインストア、
またはツーコインストア。

1879年段階、
アメリカでは5セントストアだった。
1945年にサム・ウォルトンが始めた時は、
5セントと10セントの2コインストアだった。

今は、ダラーストア。
それ以上のコインストア。

この業態は、
百貨店、グロサリーストアに次いで、
史上三番目に古いビジネスモデルである。

バラエティストアから、
Kマートが生まれたし、
ウォルマートが登場した。

この業態には潜在的なパワーがある。
そのパワーの源泉はシンプルさにある。

それを吉田さんと城戸さんが背負う。IMG_01982

私はキャンドゥ取締役の新宮孝仁さんと写真。
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記者会見が終わって、
エレベーターホールにいたら、
偶然、吉田さんが現れた。

そこでちょっと立ち話した。

吉田さんにはよくわかっている。

「インタビューを申し込みますから」と、
言っておいた。
広報のみなさん、よろしく。

イオンにとってキャンドゥは、
強い武器になるだろう。

目先のメリットだけでなく、
小売業のコングロマーチャントとして、
必須の業態を手中に収めたという、
長期的な視野に立つ必要がある。

しかしそれもスピード感と、
そのスピードを加速させる優先順位だ。

イオンにかぎらない。
あらゆる企業がいま、
スピードを求められている。

〈結城義晴〉

2022年01月13日(木曜日)

日本VC協会賀詞交歓会と「われわれを強くする商売の仕事」

来る者拒まず、
去る者追わず。

故倉本長治商業界主幹は、
この考え方を貫徹した。

だから倉本主幹時代の商業界には、
全国から近代化を目指した商業者が、
続々と参集した。

長治先生ほどではないけれど、
私も商人舎も同じ考え方だ。

来る者拒まず、
去る者追わず。

それぞれでいい。

よく学ぶ者にはよく教える。
特別に誰かに教えるとか、
どの企業の味方をするとか、
どこの企業だけをコンサルするとか、
そんなことは全くない。

商売十訓をはじめ、
ピーター・ドラッカーの考え方、
世界中でこれは定石だと認められた理論、
そんなものに真摯であって、
私たちとともに学ぶ者には、
惜しみなく教授する。

それが商人舎と結城義晴のあり方だ。

今日は朝から横浜商人舎オフィス。
来客あり。

良い内容の話ができた。

昼過ぎに出かけて、
東京・白金。

シェラトン都ホテル東京。IMG_00861

日本ボランタリーチェーン協会。
令和4年新春賀詞交歓会。IMG_00871
ボランタリーチェーンはVCと略す。
フランチャイズチェーンがFC。

2時半から記念講演。

講師は川邊健太郎さん。
Zホールディングス㈱代表取締役社長Co-CEO。IMG_01391
2019年10月1日に、
商号をヤフー㈱から変更して、
純粋持ち株会社となった。

傘下の事業会社は、
ヤフー㈱をはじめ、アスクル㈱、㈱ZOZO、
PayPay㈱、LINE㈱などなど。
売上高は1兆2058億円。

おもしろい話が聴けるだろうと、
多くの協会関係者が集まった。

しかし残念ながら、
同社の営業説明会のようだった。
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そのあと4時半から賀詞交歓会。IMG_01451

泉田幸雄会長のスピーチは、
実に簡潔で的確。
泉田さんの知見の豊かさ、高さが、
よく表れていた。
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そのあとは来賓の挨拶。

自民党の甘利明代議士も、
話のうまさには定評がある。IMG_01461

いろいろあったけれど、
流通には造詣が深い政治家だ。IMG_01481
スピーチが終わると余興。
軽妙なメキシコ音楽。

ソーシャルディスタンシングで、
酒も料理も控えて、
余興を楽しんだ。IMG_01501
私は講演と賀詞交歓会の間に、
ホテルのラウンジで交流。

並木利昭さん(左)と江口法生さん。IMG_009011
並木さんは㈱ライフコーポレーション専務。
私は40年近いお付き合い。
もう同志といった感じだ。

江口さんは、
日本スーパーマーケット協会専務理事。
江口さんとも30年来の仲間だ。

昨年の状況や今年の予想など、
じっくりと話し合った。

私は月刊商人舎1月号の話をした。

さらに賀詞交歓会が終わって、
白鳥和生さんと懇談の食事。

白鳥さんは日本経済新聞調査部次長。IMG_0153 (1)1
マスク会食をして、
撮影のときだけ素顔。

互いに猫好きで、
白鳥家のヴィッケ君の話で盛り上がった。

久しぶりの会合。
やはりフェイス・トゥ・フェイスはいい。

それでも今日の三人組が歌っていた。

マスクに、手洗い、
ディスタンス♫

マスクに、手洗い、
ディスタンス♫

最後に朝日新聞「折々のことば」
第2261回。
編著は鷲田清一さん。

時間は
これを使うことによってしか
忘れることができない。
(シャルル・ボードレール)

「時間という観念や感覚に
押しひしがれないためには、
二つの対処法しかない」

「われわれを磨滅(まめつ)させる」快楽、
もしくは、
「われわれを強くする」仕事。

う~ん、いかにも、
ボードレールらしい名言。

ボードレールは、
「悪の華」のフランスの詩人。

「時から解き放たれるためには
恍惚と集中、
つまりは我を忘れることが
必要だということ」

「ただしこの二つは両立しない」

「だから”選ぼうではないか”」
(アフォリズム集「火箭」から)

私は一貫して、
商売という仕事によって、
時を忘れることをお薦めしている。

それはわれわれを強くしてくれる。

もちろん「磨滅する快楽」も、
否定はしないけれど。

われわれを強くする仕事。
その仕事によって時間を忘れる。

このことに賛同する者に対して、
来る者拒まず、
去る者追わず。

〈結城義晴〉

2022年01月12日(水曜日)

銀座「ろくさん亭」の懐食と第3四半期「コロナ茹でガエル」

NHK調査の新型コロナ新規陽性者数。
全国で1万人を超えて1万3244人。
東京都も2000人を超え、2198人。
大阪府1711人、沖縄県1644人。

新規感染者だけ見れば、
第六波である。

また、私たちは数え始めた。

「存在」川崎洋

「魚」と言うな
シビレエイと言えブリと言え
「樹木」と言うな
樫の木と言え橡の木と言え
「鳥」と言うな
百舌鳥と言え頬白と言え
「花」と言うな
すずらんと言え鬼ゆりと言え

さらでだに

「二人死亡」と言うな
太郎と花子が死んだ と言え
※樫(かし)と橡(とち)
※百舌鳥(もず)と頬白(ほおじろ)
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そう、太郎と呼べ、花子と言え。

これを忘れてはならない。

粛々とマスク装着、手洗い、
ソーシャルディスタンシング。

商人舎流通スーパーニュース。
2022年に入ってから連日、
新型コロナ感染news|
1/6~7発表 主要小売業の陽性判明は41人
1/8発表主要小売業の陽性判明は49人
1/9発表主要小売業の陽性判明は84人
1/10発表主要小売業の陽性判明は60人
)1/11発表主要小売業の陽性判明は50人
1/12発表主要小売業の陽性判明は81人

店頭の陽性判明者も増え続けている。

セブン&アイnews|
1/5~1/10にグループ店舗・施設で51人がコロナ感染

毒性が弱かろうが、
重症化のリスクが少なかろうが、
店頭でもオミクロン株感染が増えている。

徹底すべきところは徹底したい。

今日の銀杏の木。
剪定が終わって、寒々しい。IMG_E00591

しかし剪定するからこそ、
やがて葉が茂り、銀杏の実がなる。IMG_E00611

今日は商人舎オフィスに出社。
セミナー企画や編集企画をつくって、
それから歯医者に行って、
歯の掃除をしてもらった。

それから夕方、東京・銀座へ。IMG_00621

ライトアップは派手だが、
午後6時なのに人通りは少ない。IMG_00641

6丁目のギンザシックス。IMG_00771

その真向かいにユニクロ銀座店。IMG_00761

12階建ての狭い鉛筆ビルだが、
各フロアに工夫が凝らされている。

1階入り口は派手な演出。IMG_00751
その1階にユニクロフラワー。
お買い得の価格で花を売る。IMG_00721

2階は地元銀座とのコラボレーション企画。IMG_00711

凄いプレゼンテーション。IMG_00701

2015年から㈱島精機製作所と、
戦略的パートナーシップを結んで、
ニット商品の技術革新を始めた。IMG_00681

コンピュータ自動制御の3D編み機が、
リアルタイムでニット商品を編んでいる。IMG_00691

レディスのステージ売場。IMG_00671
最上階の12Fにユニクロカフェ。
オリジナルブレンドコーヒーは、
1杯200円で販売され、
カウンター席で飲める。

ニューヨーク五番街のティファニーと同じだ。

今日の目的地は、
「ろくさん亭」IMG_00781

調理の鉄人・道場六三郎さんの店。
懐石の会食で「懐食」と称した。IMG_00791
91歳となっても、
昨日も今日もゴルフ三昧。
そして店にも顔を出す。
生涯現役。

あやかりたい。

現在の女将は道場照子さん。
六三郎さんの次女で、
私たちの席に挨拶に来てくれた。

はじめから期待に胸が膨らむ。

熱い鱶吸(ふかすい)と、
吟味されたバラエティ豊かな前菜。

それから正月らしく雑煮。IMG_01311

次々に料理が出てきて、
写真を撮るのを忘れる。

この河豚は一人前。
IMG_01321

大根と鰤。IMG_01331

てんぷらも道場流。IMG_01341

炊き込みご飯と赤だし、漬物は、
最高のハーモニー。

そして最後がデザート。IMG_01361
生ビールから始まって、
白ワイン、赤ワインまで、
堪能しました。

少人数での新年会。
ろくさん亭の配慮が行き届いて、
十二分のソーシャルディスタンシング。

ありがとうございました。

最後に昨日今日と、
第3四半期決算が発表されている。

商人舎流通スーパーニュースの、
「決算一覧」

イオンnews|
第3Q営業収益が過去最高を記録/純損失も大幅改善

イオンの営業収益は6兆4506億円で、
前年同期比0.9%増。
9カ月累計として12期連続増収、
過去最高を更新した。

ライフnews|
積極出店で営業収益5748億円1.1%増・経常利益は6.8%減

ライフコーポレーションは増収減益だが、
営業利益率3.4%、経常利益率3.5%で、
コロナ前と比べると格段に改善された。

イズミnews|
営業収益4961億円0.1%減・経常利益6.3%減/特需一巡

イズミは食品の特需が一巡して、減収減益。
しかしそんなときにも組織を変えて、
次のステップを見据える。

地方のスーパーマーケットは、
苦戦の状況が見えてきた。

しかしコロナ前の消費増税直後を思い出せば、
それほど驚くこともない。

コスモス薬品news|
第2Q売上高1.9%増・経常利益15.6%減の微増収減益

コスモスの快進撃もトーンダウンか。

昨年秋から「正念場」と言い続けてきた。
第3四半期にそれが表れた。

「コロナ茹でガエル」
これだけは避けなければならない。

〈結城義晴〉

2022年01月11日(火曜日)

商人舎1月号発刊! 「特集2022革新的予言」のパラドックス

月刊商人舎新年1月号、
本日発刊!!
202201_coverpage
[特集]
2022確信的予言
ポストコロナの知識商人の「テーマ資源」

[Cover Message]
ピーター・ドラッカーは、
「予言するな」と戒めた。
神秘的現象としての「予言」をすること、
それに盲従することを厳しく警告した。
しかし一方でドラッカーは
「モニタリングせよ」と説いた。
「観察せよ、記録せよ」である。
そうすれば、
「すでに起こった未来」が見えてくる。
本誌はずっとこの姿勢を貫いてきた。
すなわち当てずっぽうの予言はしない。
けれどポストコロナ時代への
節目の2022年初頭、
たった一度だけ禁を犯して、
あえて確信的予言を試みよう。
それはモニタリングを続けてきた結果として、
見えてきた「すでに起こった未来」の姿である。
島田陽介の大予言を清聴せよ。
本誌の予言に耳を傾けよ。
これらの予言は、
「テーマ」という一粒の麦を
「テーマ資源」として掘り起こさせ、
豊かな実りをもたらす苗床と
なるものだからである。
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[Contents]
202201_contents

あえてする予言。

タイトルは、
「島田陽介の大予言」
85歳の最高峰。
一気呵成の1万2000字。
チェーンストアは個店経営へ。
是非、読んでみてください。
島田陽介

結城義晴の述懐は、
「個店経営とチェーンストア3.0」
20220104

「片山隆の予言」
欧米のストアフォーマットは、
衝撃的な自律型店舗へ。
日本もそれに引っ張られる。
202201_katayama-amazonfresh2

そして「結城義晴の2つの予言」
消費とMerchandisingの変質。

「禁欲円」と「享楽円」のコンセプトによって、
消費はどう変わり、商品政策はどう動くか。
202201_md3
コーポレートの変容。
会社二階建て構造によって、
今年のM&Aはどう進むか、
そしてSDGs問題はどうなるか。
202201_corporation_sdgs

今月は読み物特集です。
ケーススタディは、
万代ニトリモール東大阪店。
大胆なマーチャンダイジング転換は、
「享楽円」購買への対応と見た。
mokujphoto

最後に特集のあとがきは、
「2022革新的予言」のパラドックス。

新年号らしい特集になりました。
小売流通業に関する1冊の本を読むごとし。
ご愛読のほど、お願いします。

月刊商人舎を購読していない方も、
目次やこのブログを見て、
楽しんでください。

「ああ、こんな方向に行くんだ」と、
今年1年を展望してみてください。

1月はそんな月です。

さて、日経新聞電子版「経営者ブログ」
㈱IIJ会長の鈴木幸一さん。
suzuki_s
「年末から年始にかけて、
歴史のある大手企業トップの言葉が、
複数の新聞紙面に掲載されている」

それらを読んで、鈴木さんのひとこと。

「いずれも過去にとらわれず、
思い切った変革、改革を
実施していくといった言葉が目に付いた」

コロナ禍の断絶「キャズム」によって、
変革は求められている。
しかし大事なことがある。

「大企業となるまでに
成長の鍵となってきた、
独自のコーポレート・カルチャーを
軽視する発言もあって、
逆に心配になったのである」

「変えるべきことと、
変わらず貫くべきカルチャーを
しゅん別していかないと、
歴史的な大企業にしても、
ひそかに衰退への道が始まると思う」

同感だ。

この後の指摘が、
経験に裏打ちされていて、
実に鋭い。

「当初はよく注意しないと
わからない変化が、
あるとき、まるで、
転げ落ちるかのような過程で、
どんどん巨大になって
崩壊への道をたどるのではないかと、
心配してしまうのである」

納得。

しかしこういう時には、
今日もピーター・ドラッカー。

「未来を築くために
初めになすべきことは、
明日何をなすべきかを
決めることではなく、
明日をつくるために今日、
何をなすべきかを
決めることである」

「新店ドラ」も好評発売中。
もちろん、よろしく。
new_tencho
月刊商人舎1月号。
「特集のあとがき」の最後の言葉。
202201_atogaki
「予言」とは、
どんな時代の、誰のものでも、
パラドックスの提示に他ならない。
本誌2022年の確信的予言が、
いずれも逆説的であればあるほど、
「予言」の価値は高まるのである。

〈結城義晴〉

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新装版 店長のためのやさしい《ドラッカー講座》

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(イーストプレス刊)

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