㈱紀文食品の正月フォーラム2日目。
毎年、時事通信フォーラムで開催される。
紀文正月フォーラムは、
季節の変わり目を知らせてくれる風物詩だ。
海外事業を担当する。
トランプ関税でご苦労されているとか。
会場のホワイエには、
「紀文と大相撲」のプレゼンテーション。
紀文食品の今年の提案が、
「SURIMI(すりみ)」。
フォーラムの2025年のテーマは、
「変わるお正月、
どう過ごす?どう売る?
お正月戦略のポイント」
3つのプログラムで2025正月商戦を提案する。
第1が基調講演。
「『これ、なあに?』から始まるおせちの行事食」。
和文化研究家の三浦康子さんと、
シルミル研究所の岡﨑菜穂子さん。
対談形式で進める。
行事食を子どもに伝える。
行事食の代表が正月であり、おせちだ。
シルミル研究所の91万人のアンケートをもとに、
丁寧に提案していくお二人。
おせちの「意味」がかな文字で書かれている。
店頭で子どもたちに伝えるときの参考になる。
プレゼンテーションは堀内慎也さん。
セールス・カテゴリー推進室戦略推進部部長。
2024正月商戦の総括と、
2025年の取り組みを提案する。
仕掛けの時期や商品トレンドなど、
盛りだくさんの情報で正月商戦を支援する。
この堀内さんの講演内容は、
月刊商人舎10月号に掲載される。
このフォーラムに参加した企業は復習を、
参加できなかった企業は勉強を、
してください。
第3が結城義晴の総括講演。
テーマは、
「トランプ関税と闘え。」
毎年、春先にはフォーラムのテーマを考える。
今年は「円安不況に対抗せよ」と決めた。
しかし8月7日から、
日本に対しては15%の関税がかけられた。
世界中の国に一方的に関税がかけられた。
既存のサプライチェーンは大きく変容する。
そこでタイトルを変えた。
さらに2025年の提案は、
「商品部強化策と年末商戦の考え方」となった。
講演のプロローグは、
「 不易流行、元は一つ也」
この3年ほど言い続けているのが、
「トレードオン」である。
「トレードオフ」は、
何かを得ると、別の何かを失うという、
相容れない関係のなかで、
何かを達成するために何かを犠牲にする、
と決めることである。
その反対にトレードオンは、
二律背反の要件を、
新たな価値を生み出すことで
両立させてしまうこと。
コロナ禍を経て、
トレードオンが必須となった。
松尾芭蕉も作句において、
同じことを教えた。
千歳不易の句と一時流行の句。
どちらも必要だが、
その「元」は一つだ。
トレードオンの時代の心理がここにある。
プロローグの後が、
ごく簡潔なPEST分析。
①PESTのPはPolitical。
政治が商売にもビジネスにも、
大きく影響を与える。
②PESTのEはEconomics。
日本銀行2025年7月の基本的見解は、
「経済は2025年度と2026年度、
下振れリスクの方が大きい」
しかし昨日の政府の8月報告でも、
「わが国の景気は緩やかに回復している」
これをどう考え、どう行動するか。
③PESTのSはSociety。
社会全般に不安要素が充満している。
だから生活は全体的に保守的になる。
④PESTのTはTechnology。
技術革新では二つの潮流を提示。
第1がデジタルトランスフォーメーション。
第2がソフトウェアの技術革新。
それから具体的な二つの提案。
第1が「商品部を強化し、重用せよ」
これはトランプ関税対策には、
商品部の躍動しかないと考えるからだ。
そのためにも緊急セミナーを開催する。
9月24日(水)・25(木)。
商人舎バイヤーセミナー。
この正月フォーラムでは、
そのエッセンスを5分ほどで語ったが、
実際のバイヤーセミナーでは、
私は7時間、熱を入れて講義する。
バイヤーの仕入れと商品開発の「精神と技術」
鈴木哲男講師、中村徹講師と、
三人で全力を挙げて講演する。
自分で言うのも恐縮だが、
これは参加して、
勉強したほうがいいと思う。
メーカーや卸売業の皆さんも、
受けつけています。
一緒に学んでほしい。
正月フォーラムの第2の提案は、
「選ばれる店づくり」
紀文食品の提案と同期している。
最後に「勝ち組と負け組」の差異を示した。
勝ち組は例えば年間25%伸びれば、
3年で2.0倍、6年で3.8倍となる。
10%成長ならば8年で2.1倍。
一方、前年比98%が5年続けば1割減、
10年続けば2割減で売上げは8割になってしまう。
前年比95%が7年続けば3割減、
10年続けば4割減で6割となる。
会社全体でもこうなるし、
店でも商品部門でも商品カテゴリーでも、
この大きな格差が生まれる。
だからこそ必要なのは、
「前向き・上向き・外向き」のプランであり、
「前向き・上向き・外向き」のアクションだ。
「後ろ向き・下向き・内向き」はNG!
最後の最後に「ホッケースティックの関係」
これは全社で貫徹してほしい。
2日目も気合を入れて語り切った。
ご清聴、感謝。
㈱ハローズの佐藤利行社長も参加してくださった。
前期も7.7%の増収、12.9%の増益、
絶好調の凄い会社だ。
登壇者の皆さんと写真。
右から三浦康子さん、岡﨑菜穂子さん、
そして堀内慎也さん。
2日間を終えてみんな笑顔。
何といっても「前向き・上向き・外向き」
「後ろ向き・下向き・内向き」はNG!
そこんとこ、よろしく。
〈結城義晴〉