月刊商人舎8月号、発刊しました。
すべての人にありがとう。
特集は、
「In-Store MD」へようこそ!
店内技術体系を論理的に革新せよ。
[Cover Message、表紙の言葉]
「インストアマーチャンダイジング」の技術特集をお届けしよう。今や、こんな特集を組む専門誌も皆無。それでも「技術」の追究は正しい、美しい、ストイックだ。
「In-Store」は「店内の」、「Merchandising」は商品の企画段階から顧客に商品を提供するまでの統一的活動すべてのこと。サプライチェーンの最終プロセスこそがIn-Store MDである。
その店内MD技術は大きく三つに分けられる。そしてすべての店が自分の既存技術をもつ。
それを論理的に改革、改良しよう。論理性がなければ弥縫策の積み重ねとなって、隘路に陥る。チェーンストア2.0の時代の技術理論をチェーンストア3.0の視点で革新しよう。
「In-Store MDへようこそ!」
「インストアマーチャンダイジング」は、
聞きなれない言葉かもしれません。
実際にチェーンストアではほとんど使われない。
50年ほど前に販売革新別冊号として、
発刊され、熱狂的に支持されたのが、
「インストアマーチャンダイジングのすべて」
著者は島田陽介先生。
その後、「In-Store MD」は、
メーカーや卸売業の言葉となった。
ベンダーという「アウトストア」の人たちが、
チェーンストアの店舗を見ると、
「インストア」となって、
彼らがそこで商品を売り込む技術が必要になった。
それが「In-Store MD」だ。
だからこの領域は二つに分けられる。
スペースマネジメントと、
インストアプロモーション。
私は本来のIn-Store MDは三つあると考える。
⑴売場づくり
⑵商品づくり
⑶商品の売り方
メーカーが⑴と⑶を必死で開発したのは、
⑵はメーカー自身がすることだからだ。
しかし小売業にとってのIn-Store MDは、
⑵がなければ成立しない。
それらの問題を解明した。
「島田陽介、その人」に、
新しい売場づくりを解き明かしてもらった。
鈴木哲男さんに52週MDの見方から、
In-Store MDを解説してもらった
新谷千里さんには、
その原則と基本を整理してもらった。
そして鎌田真司さんに、
その進め方を提案してもらった。
面白い特集です。
もう一つの特集は、
「広域商圏化」の条件
マインドシェアはどこまで高められるか?
㈱バローの「デスティネーションストア」
一言で言えば、
「広域商圏化」を実現させようという試み。
それぞれのスタディによって、
その条件を明らかにする。
商人舎8月号。
読んでください、考えてください。
必ず見えてくるものがあります。
ご愛読をお願いします。
さて商人舎流通SuperNews。
四半期決算が発表されている。
ヤオコーnews|
第1Q営業収益1939億円10.0%増/経常利益2.3%増
営業収益1939億円、前年同期比10.0%増。
営業利益106億円、1.9%増、
経常利益104億円、2.3%増。
営業利益率5.5%、経常利益率5.4%。
期中、生鮮食品の粗利益率が23.89%で、
1.39ポイント減じた。
同じく惣菜が46.43%で、0.85ポイント減。
だから全体で粗利益率26.91%と、
0.20ポイント下がった。
それが数字の上で見ると、
売上げは1割上がったが利益率が減った理由。
この第1四半期は生鮮と惣菜で売り出しをかけた。
積極的に客数増を狙った。
バローnews|
第1Q営業収益2215億円6.8%増・経常利益72億円22.6%増
営業収益2215億円、6.8%増、
営業利益70億円、35.6%増、
経常利益72億、22.6%増。
こちらは利益をしっかり伸ばした。
しかし営業利益率3.2%、経常利益率3.3%。
ヤオコーに比べると2%低い。
マミーマートnews|
第3Q営業収益1425億円19.6%増/既存店売上高9.9%増
営業収益が1425億円、何と9.6%増。
営業利益61億円、10.1%増、
経常利益64億円、7.3%増。
売上高、利益ともに過去最高。
営業利益率は4.2%、経常利益率は4.5%。
店舗数はマミーマート他38店舗、
生鮮市場TOP! 31店舗、
マミープラス14店。
既存店のマミーマートを、
生鮮市場TOP!とマミープラスに改装していく。
それによって広域商圏化が進む。
8月号の特集がピタリと当たる。
頑張ってほしい。
〈結城義晴〉