結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2008年03月14日(金曜日)

2009トレードショー実行委員会と日本セルフ・サービス協会総会

ドル安がとどまらず、
とうとう1ドル100円を切った。
12年ぶりに、99円台に。

世界の通貨、ドルには安定してもらうほうがよい。
グローバル化が進む中での世界通貨のドルは、
世界言語の英語と並んで、世界標準。

世界標準は、何よりも安定がよい。
少なくとも小売業やサービス業にとっては、
それがよいと思う。

消費財産業やホスピタリティビジネスは、
相場の乱高下で儲けたりはしない。
だから平和産業なのだ。

戦争産業は、戦争による混乱が、相場の波をつくり、
それによって儲けをつくったりする。
私たちには、それがない。
だからドルも、安定してもらいたいものだ。

さて3月13日、千葉県成田エクセルホテル東急。
日本セルフ・サービス協会の通常総会。
その前に、今年2月の第42回目の、
2008年スーパーマーケットトレードショーの結果報告。
実行委員会
出展規模は1009社2246小間。
海外からも24カ国、145社86小間の出展があった。
このインターナショナルなエキジビターは、
今後、どんどん増えるに違いない。

来場者数は、3日間で、7万5052人。
昨年が7万3542人であったから、1510人の増加。
今年は、初日に登録して、2日目にも来場といったケースが多かった。
事前登録してIDを発行する場合もこの来場者数にカウントしない。
だから、実際に数えたらもっともっと増えたはず。
あくまで予測だが、8万人は超えただろう。

来場者の内訳。
①スーパーマーケット・総合スーパー42.2%
②食品メーカー11.7%
③食品関連卸売・商社・輸入代理業11.4%
④設備機器メーカー8.3%
⑤ホテル・飲食業・サービス業6.0%

前年よりjも伸びたのは、①と②、
そして、コンビニ・FC4.6%、百貨店・各種専門店4.2%、
さらにドラッグストア2.4%。

エキジビターもビジターも増えたうえに、
ターゲットがフォーカスされてきた。
すなわち専門フェアとして、
規模が拡大しつつ、精度が高まってきたということ。

これだけの国際級の食品フェアで多数の来場者を迎えながら、
ゾーニングや事前登録システムがうまくできているために、
混乱がほとんどなかった。

併催催事の基調講演、特別講演、無料セミナー、
レセプションパーティ、食の商談会なども大盛況だった。

これだけの事業が、多くの協力者があるとはいっても、
基本的に10人の協会職員を中心に企画運営されていることは、
驚異に値する。
三浦正樹専務理事をはじめ運営事務局の皆さん、
そしてとくにチーフプロデューサーの川崎かおるさんには、
「ご苦労様」と言いたい。
日本のスーパーマーケット応援団長として、
「ありがとう」とお礼を述べたい。

さて、来年の第43回トレードショーは、
2月11日、12日、13日。同じくビッグサイトで開催される。
テーマは、“創”ニッポン。
今年、来場できなかった皆さん、ぜひおいでください。
今から、手帳に予定を書き込んでください。
出展を希望する皆さん、早めにお申し込みください。
来年の満小間時期は、早い。

スーパーマーケットトレードショーは、
何のためにあるのか。

もちろん、日本のスーパーマーケット産業の健全な発展のため。
これは最大の目的。
しかし、私は思う。
「つくり手を育てるため」
つまり小さなメーカーや生産者を発掘し、彼らの販路を開拓する目的。
さらに言えば、「スーパーマーケットは最も敷居の低い食育の場」。
トレードショーは、だから、顧客を育てる目的ももつ。
従って、こうなる。

売り手を育て、
つくり手を育て、
買い手を育てる。
そして、
日本の食文化を育てる。

そんな目的をもつものなのだ。

さて、トレードショー実行委員会の後、
平成19年度通常総会。
そして協会事業説明会。
さらに特別講演会。
講師は、私、結城義晴。

日本セルフ・サービス協会50周年事業の目的と内容。
「最も働きたい企業をつくることとは何か」。
そして、薬事法改正を実現させたもの。
これらは、ご理解いただけたと思う。

次の50年に向けて、私たちは何を残すか。
「人を残す」
これです。
だからコーネル大学リテール・マネジメント・アカデミーを、
この秋、日本に開設する。
これは日本のスーパーマーケットの業界内大学です。
ご理解とご協力のほど、
お願いします。

<結城義晴>

 


2 件のコメント

  • いつも拝見しております。
    “創”ニッポン。
    感動致しました。
    21世紀の日本は世界一素晴らしい国だったと後世に語り継がれるのですね。

    一昨年、ある番組で富豪の若いかたがセレブについてインタビューされこうおっしゃってました。
    「周りのおかげで得た富なのだから、その富を社会に還元するのが本当のセレブだと思うわ」
    世界中のセレブが集まり、収益金は恵まれない子供達に寄付をするというオークション会場でのインタビューでした。

    人に頭を下げ続けながら日本の繁栄を支え、富を社会に還元する商人の方々を心から尊敬致します。

    20代の頃クビを覚悟で
    お客様の喜びを選び、
    出世を諦めてお客様の喜びを選んだ事がある私の新入社員研修の講師の方々は商業界(株)で執筆なさっている方々でした<(_ _)>
    「収入の一割は自己投資に使いましょう。本を読みましょう」
    このお言葉を戴いたからここまで成長出来たと、周りのすべてに感謝しております。

    長くなり申し訳ございません。

  •    投稿感謝。
       自分の可処分所得の10%を自己育成の投資に使う。
       私もそう教えられてきました。
       かといって、本を読むだとか、
       セミナーを受けるだとかの勉強ばかりが、
       自己育成の投資だとは、私は思いません。
       映画を見る、音楽を聴く、絵画を鑑賞する、
       人と会って交流する。
       すべて自己育成につながります。
       前向きな自分がいる限り。
       そしてそれは出世や金もうけとは、
       違うものであっていいと思います。
       自己育成は、自分が、自分なりに、
       この世に生まれてきて、
       生きていくことのためにするのだと思います。
       そしてその自分の力を、自分なりに、
       社会にお返しする。
       それが社会的活動です。
       社会貢献です。
       社会貢献は、むしろ「凡事徹底」するところにこそ、
       存在します。
       

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