商人舎8月号の「責了」とイオンの「おせち商戦」開始

8月1日。
月刊商人舎8月号、
責了しました。
執筆者の先生方、
デザイナーの皆さん、
そして編集部の皆さん、
ほんとうにありがとうございました。
どうしても戦略的な視点の特集が多くなります。
私の好みでもあります。
しかし専門技術こそ、
産業のレベルを高めるものです。
その技術論を第1特集、
店舗スタディを第2特集にしました。
1977年に商業界に入社して、
販売革新編集部に入ってすぐに、
先輩の高橋栄松さんから教わりました。
自動車雑誌は、
新しい車の情報が一番価値がある。
チェーンストアの雑誌は、
新しい店の情報が喜ばれる。
トヨタは車をつくり、
ダイエーは店をつくるんだ。
私はそう思いました。
小売業は何をつくるか。
荒井伸也さんは言いました。
「小売業のプロダクト(製品)は店である」
(『日本スーパーマーケット原論』)
思い返せばこの「原論」というタイトルは、
私が密かに温めていた言葉ですが、
荒井さんの最初の理論書のために、
編集を担当するとともに、
差し上げたものです。
一方、矢作敏行法政大学名誉教授は、
「小売業のつくるものは業態である」
結城義晴はその延長線上で、
「小売業は今、フォーマットを創る」
まあ、小売業は「店」をつくるというのが、
一番シンプルで、いい定義でしょう。
その意味で8月号も、
実にいい雑誌になりました。
読者の皆さん、
楽しみにしていてください。
今月は進行も理想的でした。
今後もこの調子で継続したいものです。
秋にはまた有力なメンバーが、
商人舎に参加してくれます。
心強いものです。
8月は9日から18日まで、
土日曜と祝日を含んで、
商人舎は夏季休業に入ります。
その間に私は、
単行本の執筆に全力を挙げます。
正念場です。
2023年に『チェーンストア』を刊行して、
それから2年のあいだ片時も忘れずに、
その内容をいかに昇華すべきかを考えてきました。
そして今月の特集のなかからも、
実に大切な鍵となるテーマを見出しました。
いよいよです。
書きます。
ご期待ください。
そのまえの8月上旬は、
寺岡精工の単行本の仕事をします。
インタビューや取材も入っています。
8月下旬の27日(水)28日(木)は、
紀文正月フォーラムです。
いつもの東京・東銀座、時事通信ホール。
スケジュールを入れておいてください。
商人舎流通SuperNews。
イオンnews|
「2026おせち」8/1から受注開始、トップバリュ過去最大75品
イオンは8月1日からすでに、
年始商戦に入る。
まずECサイト「イオンショップ」から。
「2026おせち」の受注開始。
9月1日(月)からは約380店舗でも、
約160品目の予約を受け付ける。
トップバリュ「饗宴」は、
品数をトップバリュ史上最大の「75品目」に増やす。
価格は据え置きの本体1万9800円。
最高価格となるのは和五段重「氣生根(きふね)」
京都の料亭「貴船 右源太」監修で10万円。
おせちの予約は12月26日(金)まで、
商品の引き渡しは店頭では12月31日か1月1日。
ネットスーパー予約は12月31日のみ。
もう年末年始商戦は始まっている。
日本全体のキックオフは、
8月27日(水)28日(木)。
紀文正月フォーラムです。
それから9月に入って、
2日(火)・3日(水)・4日(木)は、
商人舎ミドルマネジメント研修会。
第25回の節目を迎えます。
すでに90人の申し込みをいただいています。
まだまだ席はあります。
メーカー、卸売業の皆さんも、
サービス業の皆さんも、
遠慮せずに申し込んでください。
スーパーマーケットの精鋭たちと一緒に、
学んでほしいと思います。
それから9月24日(水)・25日(木)には、
懸案の「商人舎バイヤーセミナー」が、
開催されます。
これはバイヤーの「技術と精神」をテーマにします。
トランプ関税で日本には15%の関税がかけられます。
それによってソーシング活動は大きく変わります。
バイイングもマーチャンダイジングも、
大きな転換点を迎えます。
そのときバイヤーに求められるのは、
「技術と精神」なのです。
暑い夏、その8月。
強い意志をもって、
ぐんぐん前に進みたい。
一緒に前進しましょう。
〈結城義晴〉