6月決算の「ジョイフル本田とゲンキー」と「天才の日課」

商人舎流通SuperNews。
6月決算企業の本決算。
小売業は2月期と3月期が圧倒的に多い。
けれどそれとは違うチェーンもある。
結構、ユニークな会社ばかりだ。
私はそれもいいと、思っている。
6月はドン・キホーテのPPIHと、
トライアルホールディングス。
8月は、ファーストリテイリング。
ビックカメラ、
そして良品計画。
その6月決算企業。
ジョイフル本田news|
’25年商1290億円1.6%増・経常利益119億円4.9%減
2025年6月期売上高は1290億円、
前年同期比1.6%増。
ホームセンター番付で8番手。
しかし確かなポジショニングがある。
営業利益は107億4800万円(1.7%増)、
経常利益は118億7800万円(4.9%減)。
営業利益率8.3%、経常利益率9.2%。
創業50周年を迎えた。
そこで従業員持株会を通じて、
従業員へ譲渡制限付株式を付与した。
さらに女性の売場担当責任者を増やしている。
店舗に教育課を設置して、
売場担当者の「スキルマップ」を作成。
専門知識の習得・技術承継による接客力を強化する。
人を大事にする会社。
第8位だがそれがポジショニングとなる。
ゲンキーnews|
年商2008億円8.6%増・経常利益6.8%増
Genky DrugStores㈱。
売上高2008億円、前年比8.6%増。
営業利益96億5800万円(7.1%増)、
経常利益98億9900万円(6.8%増)。
300坪クラスの標準店「R店」と、
900坪までの「大型店」。
2フォーマットを展開している。
R店が1699億円、大型店は306億円。
R店441店、大型店39店の計480店。
商品別売上高の内訳は、
「食品」1414億円、「雑貨」235億円、
「化粧品」188億円、「医薬品」156億円。
食品構成比率70.4%。
これをフード&ドラッグと呼ぶ。
6月決算企業。
なかなかよろしい。
さて、僕自身のこと。
土曜も日曜も原稿執筆。
そこで勇気づけられる本が、
『天才たちの日課』
拾い読みして、これだこれだ、などと、
自分を励ます。
今日はデイヴィッド・フォスター・ウォレス。
1962~2008年
僕より10歳若いが46歳で亡くなった天才。
ポストモダン文学の旗手と称される、
アメリカの作家。
「午前11時か正午に起きて、
午後2時か3時まで仕事をするんだ」
「たいてい、3、4時間続けて仕事して、
ほかのことをして、
また3、4時間仕事をする」
「ほかのことっていうのは、昼寝とか、
だれかといっしょになにか、
おもしろいことをやるとか、
そういうこと」
1996年ごろのインタビューはもっと詳しい。
「仕事はうまくいくこともあれば、
いかないこともある⋯⋯⋯
いまもあることに取り組んでいるんだけど、
どうもよくわからない」
「四苦八苦しているよ。
で、そういうときは仕事をしたくないから、
自分ですごく厳しいノルマを課すんだ」
「いいか、今朝は7時半から8時45分まで、
5分の休憩を1回だけはさんで仕事するぞ」
そういうおおげさなたわごとを言う。
これは僕も真似よう。
「それを5回か10回か12回か、
本によっては50回くらいやってると、
突然、うまくいきはじめる」
「いったんそうなったら、
あとはもう努力する必要もない」
「実際、そういうときに必要なのは、
意識的に仕事から離れることだ。
忘れちゃいけないことを思い出すためにね」
「おっと僕には、
大切にしないといけない人間関係があるし、
食べるものを買いに行かなくちゃいけないし、
請求書の支払いをすませなきゃいけない、
とか、そういうこと」
「だから決まった習慣なんてまったくない」
「なぜかというと、
僕が規則正しい習慣を作ろうとしているときは、
書いても書いても成果がなくて、
苦しいだけ、というときだから」
ん~、同感だ。
まずは「規則正しい習慣」から始めよう。
うまくいき始めたら、
僕も速いし、凄いよ。
〈結城義晴〉