横浜市長選挙を「動詞で考える」

夾竹桃は強い植物だ。
毒をもっているが、
強いから道路わきなどに植えられる。
暑さにも強い。
住職が門前に言葉を供する。
現職の山中竹春市長が再選。
52歳。
もう1期やらせてみよう、
そんな市民の意志があった。
田中康夫元長野県知事は落選。
69歳。
長野県知事として、
2000年と2002年に二度選ばれ、
2007年の参議院議と2009年の衆議院には、
それぞれ一度ずつ新党日本から当選した。
多くの市民同様に私も、
田中には入れなかった。
ほぼ日刊イトイ新聞の巻頭、
糸井重里の「今日のダーリン」
2022年9月19日のエッセイ。
私のメモに残っていたもの。
「じぶんで言い出したことなのですが、
おもしろいのです」
“動詞で考える”
「ずっとやってます」
「たとえば、
『ホームラン』を動詞で考える」
「観客のぼくらなら
“見る”ということになります。
”よろこぶ”とか”おどろく”とかも、
あるかもしれない」
「スワローズの村上選手だったら、
“打つ”でしょう。
絶対にホームランの動詞は、
“見る”じゃないはずです」
この年、村上宗隆は、
ホームランを56本打った。
もちろん本塁打王。
スワローズはセリーグを制覇した。
横浜の山中竹春も田中康夫も、
今回、動詞で考えれば、
「立つ」だった。
その前に山中は、
市長として「働く」だった。
二人とも選挙戦では、
「話す」「語る」「訴える」だった。
そして山中は「勝つ」になったが、
田中は「負ける」だった。
私は「知る」「考える」「決める」、
そして「行く」「選ぶ」「入れる」だった。
山中はこれからまた、
みんなからお金を集めて、
それを「つかう」「つかう」「つかう」
そしてよい市を「つくる」
私たちはそれを、
「見る」「見る」「見る」
心 浄ければ
常に春祭あり
それを信じていよう。
〈結城義晴〉
2 件のコメント
“動詞で考える”と通じる所があると思うのですが、役職について考える時、この役職の人は”何をする”人なのかを考えるようにしていました。それが明確に表現できない場合、その役職は不要という考え方です。
吉本さん、その通りですね。ドラッカーの大企業病の兆候の考え方に通じます。