結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2011年05月05日(木曜日)

結城義晴の確信「東北の子どもたちは絶対にいい人間になる!」

福島の空こそ泳げ鯉のぼり
<原田奎子(北九州市)朝日歌壇より>
20110505130650.jpg
(福島ではなく富士山だけれど)

今日は、ゴールデンウィーク終盤、
「こどもの日」。

高速道路の帰省ラッシュもあるが、
全体としては「安・近・短」の消費が特徴。

ターミナル百貨店、
郊外ショッピングセンター、
行楽地、映画館など、
本来、人が集まるところに、
あたりまえのように、人が集まる。

だから客数が半端ではない。

上野動物園のジャイアントパンダ。
リーリーとシンシンも大人気。

どこか昭和の高度成長の頃の消費行動が、
思い出される。

なぜかみんなが、
人懐っこくなっている。

それを欲している。

マイヤ社長の米谷春夫さんの言葉を借りれば、
「優しくなっている」。

とてもいいことだ。

しかし、購買金額が、
跳ね上がっているようには見えない。

こどもの日の今日5日から、
週末日曜日母の日の8日まで。

どんな人間にも最も強い絆、
母と子の日々。

ほんとうに心安らぐ毎日である。

もちろん私にも母がある。
幸いに85歳で健在。
その母を思う。
母も私を思っている。

東京ガスのテレビコマーシャルがいい。
「家族の絆・お弁当メール」篇。
[youtubeID:Xgp3aPR-llM]

これはなぜか青年たちに人気がある。
どんなに突っ張っていても、
大人ぶってはいても、
このCMを見ると、
心安らぐらしい。
子どもに帰るからだろうか。

朝日新聞の社説。
「こどもの日 守ってあげたい」

「子どもの笑顔に救われる日々だ」
こう、始まる。

「被災地の空を、支援のこいのぼりが泳ぐ。
きょう、いとおしい存在を抱きしめる日だ」
こう、終わる。

中身のメッセージ。
「震災のために
夢をあきらめるような子どもを出すまい。
私たちはそう誓おう」

「伝えるべきは『生きる力』といってよい。
大人すべての宿題だ」

しかし、朝日新聞社説の、このメッセージ、
私には、なんというか、
「大いなるお節介」と見える。

東北の子どもたちを実際に見る限り、
いい大人になる。

私は確信している。

私たち大人が、
「夢をあきらめる」ことがなければ、
「生きる力」を自ら示せば。

こどもは大人を見て、大人に触れて、
育つ。

私たちの宿題は、
そのこどもが育つのを邪魔しないことだ。
大人のエゴを押し付けないことだ。

いま、東北や北関東では、
大人たちが必死で生きている。

だから東北・北関東の子どもたちは、
確実に「いい人間」たちになる。

私はそう、確信している。

東北・北関東の子どもたちを中心に、
新潟県中越の子どもたちを核に、
そしてかつての阪神淡路のこどもたちを主力に、
日本は蘇生されるに違いない。

私たちはそれを、
絶対に邪魔してはならない。

最後に、いいニュース。
各紙朝刊でこぞって採り上げた。

ニューヨークのイエローキャブが、
日産車に統一される。

これまでニューヨークを走る黄色のタクシーは、
9社16車種あった。

現在、1万3000台のタクシーが、
ニューヨーク市内を営業して走っている。

いちばん多いのは、
フォードの大型セダン・クラウンビクトリアだった。

それが2013年以降2018年までに、
日産のミニバン・NV200一色に変わる。

大型サンルーフ、
携帯電話やパソコンの充電可能なコンセント、
乗客専用エアバッグ、
乗客乗り降り警告ランプなど、
日産は特別仕様車を準備して、
コンペに勝利。

しかも将来的に電気自動車に衣替えできる。

日産のテクノロジーとホスピタリティが評価され、
1台2万9000ドル、総額10億ドルの契約となる。
1ドル80円ならば800億円。

私は日本のテクノロジーとホスピタリティが、
世界最大の都市ニューヨークに認められたと考えたい。

本当にうれしいニュースだ。
もちろん日産は、トヨタ、ホンダと、
しのぎを削る競争を繰り広げ、
EV(エレクトリック・ビークル)開発において、
「エコカー戦争で最後に笑うのは日産?」などと評価されていた。
すなわち“量産型”電気自動車の開発にユニークさを示していた。

小売りサービス業も、
テクノロジーとホスピタリティに関しては、
日産自動車に負けられない。

もちろんトヨタやホンダにも、
負けられない。

こどもの日から母の日までの商売に、
ユニークな
テクノロジーと
ホスピタリティを、

発揮したいものだ。

切に、それを願う。

<結城義晴>


4 件のコメント

  • 結城先生、お早うございます。
    東京ガスのCM、良いですね。心があたたかくなります。

    この国難に及び、心のあたたかさが感じられない現最高責任者に
    観てもらいものです。

    以下は小生が「あたたかい心」に目覚めた一節を・・・

    【遅れて来たサムライ MUSASHI】

    「そちにも、母がない、父もない。肉親のない身は世の中をつめたく見、ひがみ易い。
    ・・・そうなってはならぬぞ。あたたかい心で人のなかに住め。人のあたたかさは、自分の心があたたかでいなければ分かる筈もない。
     (中略)
    まだ若木のそちには、長い生涯があるが、それにせよ、生命を惜しめよ。事ある時、国のため、武士道のため、捨てるために、生命は惜しむのだ。愛しんで、きれいに持って。いさぎよく。
     (中略)
    そちに武蔵が教えたことは、皆、わしの短所ばかり。自分の悪い所、出来ない所。至らないで悔いていることばかりを、そちには、そうあって貰いたくないために教えておるのだ」

               吉川英治『宮本武蔵』(講談社)より

  • こんにちは。
    以前にもコメントさせて頂いた事があるモノです。
    引き続き、結城さんのブログをバイブルとして読ませて頂いています。
    現在、私は関東在住ですが実家は東北です。それも放射能がちょっと怪しい地域です。
    これは私の持論ですが、『お店はオアシス』だと思います。
    人はお店が閉まっていたり、商品がなかったりすると不安なります。
    逆にお店が開いていて、買わなくても、きちんと品ぞろえがされているのを見るだけで人は安心します。
    絶対に流通の動きを止めてはいけないと思います。且つ、流通の成長が日本の成長、復興につながると確信しています。

    引き続き、バイブルを読み続けさせて頂きます。

  • 静岡の船村さま
    いつもありがとう。
    ご返事遅れ、すみません。

    「あたたかい心で人のなかに住め」
    「愛しんで、きれいに持って。いさぎよく」
    いいですね。

    そうありたいですね。

  • 通りすがり様、ご投稿感謝。
    『お店はオアシス』
    私も大賛成です。
    そのうえ「お店はタイムマシン」でありたい。

    オアシスで癒され、
    時を忘れる。

    「流通の成長が日本の成長、復興につながると確信しています」
    私も同感です。

    そのことに、少しでもお役立ちしていたいものです。

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