結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2012年04月30日(月曜日)

大型連休真っただ中の「消費は本当に堅調か?」と「顧客に近づけ!」

Everyone! Good Monday!
[2012vol18]

2012年の1月1日は日曜日でした。
2日の月曜日からの週を第1週と数えて、
18番目の週が始まりました。

しかしゴールデンウィークの真っただ中。

電車など乗ると、
家族連れやカップルが、
休暇を楽しみに出かける様子が見られて、
なんだか、ほのぼのとした気分になる。

もちろんこういった日にも、
働く人々がいる。

何かと評判は悪いが警察官、
ひたむきな看護師・医者、
介護事業に従事する人々、
そして小売業・サービス業の人々。

プロ野球選手も、
Jリーガーもプロゴルファーも、
プロの役者も歌手も芸人も、
新聞記者や雑誌記者などジャーナリストも、
彼らは派手に報道され、報道するが、
同じように休祭日・土日曜に、
仕事する。

私も先週土曜日の4月28日、そして今日30日と、
立教大学院のゼミや授業がある。

人々が休んでいるときにも、
日夜、仕事に邁進する。

それをまず、
当たり前と考える。
つぎに、
喜びと感じる。
そして、
生きがいにする。

それが私たち。

初花やリヤカーで来る豆腐売
<日経俳壇より 志木・坂本登>

花見の季節にもリヤカーで売りに来る豆腐売り。

東京・横浜では、
桜の季節が去ってしまったが、
東北は今、真っ盛り。

花見えて歩幅大きくなりにけり
<朝日俳壇より 高松市・髙城美枝子>

まだまだ、桜、楽しんでください。
新緑を楽しむところもある。

それが日本列島。

元気を出そうよ、
日本列島。

カレンダー破る音して四月なる
<朝日俳壇より 高山市・伊藤秀雄>

と、4月が始まったと思ったら、
もう4月最後の日。

一月行く、
二月逃げる、
三月去る。

そして、
四月萎むとならないように、
とはいったが、みなさんの四月は、
いかがだったろうか。

商人舎標語は、
四月シンプルに。

これも頭韻を踏んでみたが、
果たして「シンプルに。」は、
果たされただろうか。

さて今週は、大型連休の真っ最中。
一般人、すなわちお客様たちは、
今日までが3連休。
そして2日間仕事で、
そのあと4連休。

最初の3連休が終ろうとするとき、
つぎに控えた4連休にはさらに大きな期待を持つ。

9連休の超大型連休者も後半に向けて、
さらに楽しみたいと考える。

だから顧客を楽しませる側として、
これからの4連休が大事になる。

だんだんよくなる法華の太鼓。
だからこそゴールデンウィークは、
後半戦が大事になる。

「今日までが4月の実績で、
後半は5月の業績」
なんて考え方は、
顧客にはない。

顧客の生活自体、
ウィークリー・マネジメントとなっている。

鈴木哲男さんは、
「52週MD」を、
「1週間ごとの生活者の暮らしに、
売場を合わせていくこと」
と、
説明する。

鈴木先生も、
商人舎ミドルマネジメント研修会で、
3時限の講義を受け持ってくださっている。

お楽しみに。

そのミドルマネジメント研修会。
今日4月末日が締切だったが、
まだまだ席が空いている。
だからまだまだ募集中。

よろしく。

さて連休中に、
辛いニュース。

関越自動車道上り線の藤岡ジャンクション付近で、
夜間高速バスが防音壁に衝突、大破。
7人が死亡、3人が重体。

このバスはディズニーリゾートに向かっていた。
亡くなられた人々のご冥福を祈りたい。

自分の運転にも気を付けたい。

しかしうれしいニュースも。
柔道全日本選手権で、
加藤博剛が初優勝。

何かと評判の悪い千葉県警に属す26歳。

しかもこの加藤、90キロ級の選手。
全日本選手権は、体重無差別で日本一を争う。

いわば「柔よく剛を制す」の柔道の本質を守る大会。

100キロ超級の選手が優勝するのが通例だし、
だからこの大会は、
ロンドン・オリンピックの100キロ超級代表選考を兼ねていた。

山下泰裕は朝日新聞紙上で、嘆く。
「ロンドン五輪に向けて、
日本柔道界にとっては最悪のシナリオになった」

そうはいっても、
痛快な喜ばしいニュース。

こうでなくっちゃ、柔道ではない。
部外者としては無責任かもしれないが、
そう思う。

山下は、2週間後の全日本選抜体重別選手権大会に向け、
重量級代表候補に対してメッセージを吐く。
「これが同じ人間かと思うような内容の試合を見せてほしい」

「別人28号」になれ、との叱咤。

日本柔道のファンとしては、
そう、願いたい。

さてさて今朝の日経MJ。
コラム『底流を読む』は、
日経新聞の流通専門記者たちが、
最新の潮流をとらえて、
その根底にある時代性を解き明かす。

今回は編集委員の田中陽さんが、
「顧客にどれだけ近づくか」と叱咤する。

「4月12日、日本銀行本店で開かれた支店長会議で
小売業の好調な決算が話題となった」

「消費はほんとうに堅調なのだろうか」
この疑問に、田中さんが答える。

日本銀行には、32の支店と14の国内事務所がある。
その責任者が集まる会議には、
日本全国の金融と経済、消費の動向が集まる。

「支店長会議では2つの見方が出た」

第1は、「消費回復は一時的という説」
第2は、「流通業界の構造改革が結実した賜(たまもの)という説」

田中さんは、事例を挙げつつ、
後者を支持する。

まずローソンの新浪剛史社長。
新浪さんは「コンビニ飽和説」を唱えていた。

ところが新浪さんは「新たな成長シナリオを描く」
ポイントカード「ポンタ」の活用によって、
店舗現場の発注作業の改善や、
機動的な生産・物流体制構築が出来上がりつつある。

「ポンタ」はまさしく、
顧客データ付POSシステムの有効活用で、
カスタマー・コミュニケーションズ㈱が一翼を担っている。

結果として、ローソンの1店平均日販は、
2010年51万円台から、
2011年54万円台に上昇。

田中さんの上げる事例は、
J・フロントリテイリングや伊勢丹に及ぶ。

そして結論。
「構造改革とは、
『顧客にどれだけ近づくか』ということ」

「顧客ニーズのズレを、
構造改革で修正することが、
消費の回復をもたらすはずだ」
田中さんの見解に私も賛成。

コンビニや百貨店だけでなく、
スーパーマーケットやドラッグストア、
カジュアルファッション・チェーンでも、
あらゆる小売業、そしてサービス業で、
東日本大震災後の構造改革が進む。

上場企業だけではない。

非上場企業でも、
中小企業でも。

アークスによるユニバースやジョイスの経営統合も、
その意味での構造改革ではある。

それによって小売流通業の生産性が、
確かに、格段と上がる。

私は「商業現代化」の必須条件のひとつを、
「生産性の飛躍的な上昇」と考えている。

ただし、構造改革やM&Aも、
「顧客に近づく」という理念抜きでは、
必ず破綻をもたらす。

「店は客のためにある」
これこそ商業現代化の根底条件である。

では、みなさん。
Good Monday!

<結城義晴>


4 件のコメント

  • 「構造改革とは顧客にどれだけ近づくか」非常に重い言葉ですね。
    出発点はそうであったはずのものが、いつのまにか「構造改革が目的化している」という状況になってしまってはいないだろうか…
    考えさせられます。
    どんな時も「店は客のためにある」という理念を忘れてはいけないですね。

  • 上山功樹さま、ありがとうございます。
    理念は、貫くためにあります。
    理念はぐらつかないためにあります。
    だから理念がイノベーションを引き起こすのだと思います。

  • 結城先生へ
    高速バス事故に思う。3月に博多~難波の高速夜行ツアーバスをはじめて利用しました。お値段片道3500円!しかし WEB申し込みでは代表者1名のみ記載で同行者は無記名、ツアーバス発着は博多駅はさすがに専用駐車場でしたが、何の目印も無く自分の乗るバスを発見するのに一苦労しました。又小倉駅からも乗車するので実態は乗り合いバスと同じです。
    今回の事故のニュースで長距離バスに「乗り合いバス」と「ツアーバス」の二つがある事実を知りました。前者は大手バス会社が道路運送法の括りで縛られ運行計画書や停留所の設置義務があるのに対し、後者は旅行会社がツアーを企画してからバス会社は下請けで、価格や運行時間など何の規制も受けないとの事でした。
    2000年のツアーバスの規制緩和で利用者は22万人から2010年600万人になったそうです。
    両者は殆ど同じ運行実態でありながら、法の規制を受けるか受けないかの違いには理解に苦しみます。法律のダブルスタンダードとでも言うのでしょうか?
    利用者の為の真の安全策を望みます。

  • いまちゃん、同感です。
    10年で22万人が600万人に増えたといっても、
    その陰で安全対策が、ないがしろにされてはなりません。

    最近、私はあまり高速バスに乗ることはありませんが、
    便利なサービスが伸びる反面、伸びるサービスだからこそ、
    社会的な重要性が高まってきます。

    お店も同じですが。

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