ジジと秋の空[日曜版2013vol35]

ジジです。

きょうから9月。

まだまだ、日ざしはつよい。

でも、秋が、
かんじられます。

そとをみれば、
それがよく、わかります。

すこしずつ、
秋らしくなってきた。

ユウキヨシハルのおとうさん、
いそがしかった。

でも、朝から、
空をみにいきました。

「空でわかる」
なんて、いいながら。

青い空です。

白い雲。

雲で、秋はわかる。

これは、秋の雲。

ほらね。

なんというか、
さわやか。

いちにち、
リラックスして、
もう帰りの時間。

まだまだ、ゲンキな雲も。

ひろがっている。

いろいろな秋の空。

工場の秋の空。

海の秋の空。

貨物船がとおる。

秋の空を、
たのしむ。

青空に指で字をかく秋の暮
〈小林一茶〉
田園の秋の空。

暮れてゆく。

雲がひろがる。

秋です。

日が暮れるのが、
ずいぶん、はやくなった。

それこそ、秋です。
街の秋の空。

おとうさん、
かえってきました。

秋の夕暮れには、
これです。

ねえ、おとうさん?

「ご・ち・そ・う・さ・ま」
「あ・り・が・と・う」

おなか、いっぱい。
これも、秋です。
ボクは、秋が、
だいすきです。

おやすみなさい。

おとうさんも、
どうぞ、ゆっくり、
やすんでください。
〈『ジジの気分』(未刊)より〉




 
             
             
             
             
             
            








 
 
 







