結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2021年03月01日(月曜日)

三月弥生の「冷静に恐れる」と鈴木健吾の日本記録

Everybody! Good Monday!
[2021vol⑨]

2021年第9週。
今日から弥生三月。

一月、往ぬる。
二月、逃げる。
三月、去る。

1年の最初の四半期は、
昔から時間軸が短かった。

それにCOVID-19が加わって、
人間の意識の時計の針は早まる。

ワクチン接種の時間こそ、
早まってくれればいいが、
それもままならない。

2月期決算の企業は、
今日から新年度。

しかしコロナ禍はまだまだ続く。
それによる巨大な溝「キャズム」の真っ只中。

その中での新年度スタート。

大久保恒夫さんも、
今日から西友のCEO。
しばらくは一緒にゴルフもできない。
頑張ってほしいところだ。

昨年の3月初めに訴えたのは、
「いつもの生活をつづけよう」 

イタリアのミラノにあるのが、
アレッサンドロ・ヴォルタ高校。
そのドメニコ・スキラーチェ校長の言葉。
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イタリアの高校も、昨年の今頃、
休校となった。
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「冷静さを保ち、
集団のパニックに巻き込まれないこと。
予防策を講じたうえで、
いつもの生活を続けてください」

「せっかくの休みだからこそ、
散歩をしたり、
良い本を読んだりしてください」

そう、良い本を読んだり、
モノを考えたり。
散歩をしたり。

それから1年、
見えなかったものが、
少しだけ見えてきた。

マスクを着用し、手洗いを励行し、
他者との距離を置いて三密を避け、
まず徹底して飛沫感染を防ぐ。
その基本的なことが、
かなり有効であることがわかった。

予期せぬ効果も生まれた。
インフルエンザの発生状況が激減した。

2020/21年のインフルエンザシーズン。
8月31日から2月14日までの、
全国の累積患者数は1011人だった。

過去5年間の同期間平均患者総数は、
約111万人だから、
なんと0.1%未満。

凄い効果を発揮した。

そのうえ驚異的なスピードで、
ワクチンが開発され、
世界中でその接種も始まった。

けれどもキャズムはいましばらく続く。

やれること、
やるべきことを、
やる。
やってはいけないことは、
やらない。

そして、
冷静に恐れる。

この態勢は堅持しなければならない。

さて3月のスケジュール。

1都3県の緊急事態宣言は、
3月7日の日曜日まで継続される。

その後は、解除されるだろうけれど、
基本的な生活態度までが、
解除されるわけではない。

水曜日の3月3日はひな祭り。
金曜日の3月5日が二十四節気の啓蟄。

3月11日は東日本大震災から10年目の日。
いまさらながらに、
亡くなられた方々のご冥福を祈りたい。

3月14日のホワイトデーは、
今年は日曜日。

啓蟄から半月後、15日後が、
春分の日。
今年は土曜日の3月20日。

残念ながら三連休とはならない。

春分の日を中日として、
3月17日(水曜日)が春の彼岸の入り、
3月23日(火曜日)が彼岸の明け。

このころから花見のシーズン。

今年は花を愛でることに徹したい。
花見の宴会は避けたい。

そちらのほうが、
本当に桜を愛でることになる。

昨年は安倍晋三首相のもと、
急遽、「桜を見る会」は中止となった。
菅義偉総理も同じように開催しない方針だ。

もともとは1952年に、
当時の吉田茂首相が始めた公的行事である。
それ以来、日本の内閣総理大臣が主催して、
新宿御苑で開催されていた。

安倍首相の「桜を見る会問題」で、
開催されないことになった。

今年は桜の盛りのころに、
入場料500円を払って、
新宿御苑で桜を愛でようか。

こんなことを言っていると、
三月もさっと去ってしまう。

さて2月最終日に明るいニュース。
びわ湖毎日マラソン。

鈴木健吾選手が日本新記録で優勝。
2時間4分56秒。
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これまでの記録は、
大迫傑の2時間5分29秒。
昨年3月の東京マラソンのタイム。

大迫は賞金1億円をもらったが、
鈴木は残念ながら10万円だそうだ。

それでも2時間5分を切った選手は、
世界で59人しかいない。

そのうち57人がアフリカ系のランナーだ。

鈴木健吾はアジア人で二人目の、
2時間5分を切る記録保持者である。

愛媛県の宇和島東高校から、
神奈川大学へ。

箱根駅伝は4年間代表として走り、
3年生のときの花の2区では区間賞を獲得した。

社会人となって富士通へ入り、
このびわ湖毎日マラソンには、
一般選手として参加。

これまでの自己記録は、
2時間10分台だった。
それを5分25秒も縮めて、
日本最高記録の更新。

日本陸連の瀬古利彦は、
「日本の歴史を変えるレース」と評した。

私は執筆の仕事をしていて、
レースを見ることができなかった。
しかしその力量は申し分ない。

7月の東京オリンピックには出場できないが、
まだ25歳だから2024年のパリでは、
日本代表として走ることができる。

鈴木健吾のコメント。
「世界との距離は、
すごくあると感じている。
その差を埋めて強い選手になりたい」

世界を冷静に恐れながら、
向上心を失わない。

そこが素晴らしい。

では、みなさん、今週も、今月も、
冷静に恐れよう。

Good Monday!

〈結城義晴〉


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