結城義晴の11月から12月までの「20日〆行動日誌」
□年末の御挨拶。来年もよろしくお願いします。例によって、年賀状はごくプライベートなものだけにしておりますので、失礼します。この場をお借りして、新年の御挨拶をさせていただきます。いただいた賀状は、毎年、ありがたく読ませていただいております。これもこの場を借りてお礼申し上げておきます。55歳になったら、倉本長治主幹のように独特な公的年賀状をつくろうかと考えています。先のことは分からないけれど。
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結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

結城義晴の11月から12月までの「20日〆行動日誌」
□年末の御挨拶。来年もよろしくお願いします。例によって、年賀状はごくプライベートなものだけにしておりますので、失礼します。この場をお借りして、新年の御挨拶をさせていただきます。いただいた賀状は、毎年、ありがたく読ませていただいております。これもこの場を借りてお礼申し上げておきます。55歳になったら、倉本長治主幹のように独特な公的年賀状をつくろうかと考えています。先のことは分からないけれど。
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商業界恒例のアメリカ飲食店セミナーが、今回は2005年11月13日から17日の3泊5日で開催され、成功裏に終了した。ロサンゼルスを拠点に、ファストカジュアルとオーガニックのトレンドを、『飲食店経営』誌でご執筆いただいているLA在住のジャーナリスト飯塚真紀子氏にご案内していただいた。セミナーのお手伝いが初めてという飯塚氏であるが、彼女が作成したテキストの内容がとても充実していた。

□11月20日(日曜)、赤坂プリンスホテル。「中内功氏を偲ぶ会」開催。伊藤雅俊さんも、岡田卓也さんも、柳井正さんまで、1時間も早くお集まりくださって、恐縮至極。171名のご参加。24人の方々の、中内さんへの思いが詰まったスピーチをひたすら聴く、という会合でしたが、こんな感慨は久しぶりでした。「熱い感動というよりも、深い感慨」。すべての人がリーダーシップとは何かを、感じ続け、考え続けた3時間半でした。これだけのVIPのほとんどが夕方5時半まで聴き続け、話し続けてくださったことこそ中内さんの凄さなのだと、私は思いました。総合司会を務めた私も最後には感慨にふけっていたのでした。中内さんに黙祷。新年初めには出来上がる文集にご期待ください。この日のスピーチをすべて掲載する文集は、後から原稿がいくつも届いて、編集作業がちょっと遅れました。お許しください。歴史に残るスピーチ集です。
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2005年11月12日の土曜日。夕方の4時。
アメリカ・テキサス州の州都オースティン。
市内を縦断して走るフリーウェー35号線。
その35号線に近接した好立地のアルバートソンの店舗。
アルバートソンは米国第2位のスーパーマーケットチェーン。
2004年年商375億ドル(約4兆3000億円)。
ホームセンター全米第2位のロウズ(同年商345億ドル、3兆9000億円)と並んで、ショッピングセンターを形成している。
車もまばらな駐車場にバンを停めて、店内に入る。
やや暗く、なぜかひんやりとしていて、よどんだ空気。
この店は時計回りで部門が配置されている。
左手に向かう。
スターバックスのインストアショップがある。
店員が一人。手持ち無沙汰なしぐさ。
すぐにベーカリーとデリの売場。
それから青果売場へと続くオーソドックスなレイアウト。
しかしこのあたり顧客も店員も見当たらない。
床だけは比較的ぴかぴかに磨かれている。
野菜と果物のアイテム数が極端に少ない。壁面のケース内も、通路上の島ケースの上も。
この店舗左側の突き当たり、マグネットのコーナーには、壁面欄間に“Produce”と、でかでかと表示されている。しかしその真下の売場にはクリスマス用の箱入りのドライグロサリーが並ぶ。奥にガランと以前の青果のバックヤードが広がっている。多分、カット野菜やカットフルーツの対面コーナーだったはず。
そのまま店舗奥の壁面沿いに歩く。ミートの売場から乳製品へ。ここにはバックヤードに女性のパートタイマーがひとりふたり。
副通路のグロサリー売場に入ると、商品のフェースは整然としている。全く売れていないため。一方、がら空きのゴンドラエンドもある。土曜日の夕方に。
棚ごとに黄色のスポッターが羅列されている。“Bonus Buy”。ポイントサービスの一種。
肉売場では茶色に変色したパックが並ぶ。
我慢しつつ奥から右壁面へのコンコースを歩く。
卵の売場。
もっとも売れ筋のレギュラーアイテムが品切れ。唯一残った12個入りのパックは、パッケージが半分破れていて、中の卵が3個ほど割れたまま。
価格を目で追いながら店内を歩いていると、どれもこのエリアで一番高い。
バナナ、コーラ、牛乳、卵、ステーキ肉。
レジは三つほど開いていて、老年の女性、中年の男性が数品目ずつ買っている。
調剤薬局に客がひとり、待っている。
マネジャーらしきメキシカンの男が二人、話しながら、そのレジの前を歩いていった。レジを気にかける様子もない。
この店は死にかけている――。
私はそう思った。
背筋がひやりとした。

<結城義晴の20日〆行動日誌>
□10月19日、JALでアメリカ・ラスベガスから帰国。アメリカのチェーンストアとカジノビジネスの勉強は刺激的だった。20日、『ファッション販売』『コンビニ』連続拡大媒体会議。21日、午後、小社顧問弁護士の男澤才樹さんと打ち合わせ。その後、『飲食店経営』拡大媒体会議。週が変わって、24日。8時から恒例の月曜ミーティング。11時、緒方知行さんを訪問。15時『販売革新』拡大媒体会議。25日、月例の部長会・編集長会議。午後、㈱商業界会館の重鎮の皆さんと面談。26日、朝から東京青山のペガサスビルで渥美俊一先生と「中内功氏を偲ぶ会」の打ち合わせ。27日、28日、熱海で毎年恒例のアイダスグループ研修会。鈴木國雄さんの主催。28回になります。
□31日、8時から月曜ミーティング。その後、鉢山町の渥美邸で2月ゼミナールの打ち合わせ。11月1日、昨年のAJSのヨーロッパツアー・メンバーが集まって、なつかしの懇親会。2日、新製品開発役員プレゼン。3日、文化の日。神戸、流通科学大学主催の中内功さんの学園葬。9時過ぎに到着すると、ライフコーポレーションの清水信次さん、イオンの岡田卓也さん、平和堂の夏原平和さんらにお会いした。朝8時30分から夕方6時まで、粛々と進行した学園葬。中内さんの遺品の展示や生前のビデオ映写など、意味深いものも多かった。静かに黙祷。帰りにダイエー神戸学園店を視察。2階の衣料売場は既に閉鎖されていた。淡々と売場づくりされている。今後、食品専業店舗として再生を図る。4日、午後から西日暮里の技秀堂へ。『食品商業』青焼き出張校正で、編集長代理の「責了」サイン係。
□7日、8時から月曜ミーティング。15時から第2回商業界商人大賞の審査委員会。委員は法政大学・矢作敏行教授、作家の小林照之さん、商業界全国連合同友会会長の小松務さん、それに倉本初夫主幹、工藤澄人『商業界』編集長と私。受賞者は来年、発表。昨年の第1回商人大賞はファーストリテイリングの柳井正さんだった。8日、小社第1四半期業績報告会。9日、出版合同会議。昼、パチンコチェーンストア協会の嶋内仁さん、小社教育事業部長の横田高明君と銀座でアメリカツアーの反省会。14時からそのパチンコ・トラスティボード有識者懇談会。夕方、神田の誠和監査法人へ。そして10日、NWAでミネアポリスからオースティンへ。20時間。商業界のアメリカスーパーマーケット視察ツアーの先乗り。いつものスプリングヒルズスイーツへ。翌日は早朝のHEBを単身探査。昼前にノブ・ミゾグチ氏と落ち合って、ほぼ全行程の下見。惨憺たるアルバートソンに、衝撃受ける。夕方、ツアーのメンバーを空港に迎えて、この日オープンしたばかりのHEBプラスの最新店とウォルマートスーパーセンターを視察。みな、感激。夜は買物してきた食品と酒でウェルカムパーティ。その後、私の部屋で深夜まで懇親会。この日、ドラッカー逝去。95歳。心からお悔やみいたします。ドラッカーはあくまでジャーナリスト、その文章の書き方は私の手本でもあります。翌朝、早朝のHEBオペレーション視察。その後講義してから、怒涛の視察行脚。HEBセントラルマーケット、ホールフーズ、ウォルマート・スーパーセンター、フィエスタマート、アルバートソン、シアーズグランド、スーパーターゲットなどなど。やはりアルバートソンは惨敗。これ、『販売革新』のパブリッシャー・ボイスに書きました。この欄でも掲載予定。夜はステーキレストランでポーターハウスステーキを堪能。翌朝5時、タクシーを呼んで、ミネアポリス周りで、私だけ帰国。日本は14日夕方。小社役員連と合流して神田へ。
□15日、朝、埼玉・宮原へ。しまむら藤原秀次郎会長と懇談。そのまま鳥取へ。商業界中四国ゼミナール。夕方から、蟹三昧。佐藤勝人氏、上条美由紀さんらとホテルで深夜まで懇親。16日、朝の基調講演。良いゼミナール。鳥取同友会の11人のメンバーが1000人もの参加者を集めた。大拍手、絶賛。スタンディング・オベーション。建築家の安藤忠雄さんともゼミ終了後、熱談。テンポスバスターズ社長の森下篤史さんとも意気投合。この人、面白い。いつか、一緒に事業をしましょう。最終便で帰京。17日、役員会。18日、『コンビニ』『ファッション販売』媒体会議。そして20日、午後、赤坂プリンスホテル五色の間で、「中内功氏を偲ぶ会」。171名のご参加。私は、総合司会。イトーヨーカ堂創業者の伊藤雅俊さん、イオン名誉会長の岡田卓也さん、ユニー創業者の西川俊男さん、ライフコーポレーション会長兼社長の清水信次さん、現ダイエー会長の林文子さん、西友CEOの渡邊紀征さん、カスミ社長の小濵裕正さん、そしてユニクロの柳井正さん。日本の流通業を代表する方々が、中内氏のことを念じつつスピーチし、中内氏のことを心に描きつつそれを聴く。これだけのVIPが3時間半も一堂に会し、話をし、話を聴き続けたことが凄い。「当たり前でないことを、当たり前にし、その当たり前を維持し続ける。これが私の考える流通革命である」<中内功>。最後に中内さんとドラッカーに黙祷。
<結城義晴>

結城義晴2005年10月の20日〆行動日誌
■今月も忙しい日々でした。「今日も一日、慌てず急げ」をモットーとしている私ですが、急いでも追いつかないほどに、心を亡くしたかに見えるほどの30日間でした。
■9月19日、中内功さんご逝去。合掌。20日、その中内さんの追悼小文を執筆。夕方3時、第3回新製品開発役員プレゼン。次々に新製品の開発にGOとNOを出します。21日、有楽町の東京国際フォーラム。寺岡ニューバランスフェアで講演。自分でも、良い話ができたと思う。翌々日、とりせん営業企画室長の小林宏安さんから、「講演に感動」のメール入る。これ、とてもうれしい。この日、夕方、4時、立教大学院の教え子の林勝君来社。新しいビジネス立ち上げの相談。頑張れ。22日、朝から連続拡大媒体会議。午前中『商業界』、午後『販売革新』と『飲食店経営』。夜、6時から役員会。
■26日、午前中、恒例の部長会。午後、来年2月開催の「第74回商業界ゼミナール企画運営委員会」。全国各地から商業界同友会のリーダーにお集まりいただき、とてもすばらしい企画が煮詰まってきました。乞う、ご期待。27日午後、編集長会議。今回は『コンビニ』の梅澤聡編集長が司会進行。夜はその梅ちゃんのコーディネートで、編集長懇親会。ゲストはみんなのアイドル・経理部長の布施敏夫さん。28日朝、サッポロビール本社で「エビス夏の陳列コンテスト」審査委員会。同社マーケティング本部長の寺坂史明専務とは、意気投合。今後もよろしく。29日午後、幕張本郷でイオンビジネススクールの最終講義。翌日30日、お2人の受講者から「講義に感動」のメール。これも私の元気のもと。この日は、うれしいメールなどに返事を書きつつ、アメリカツアーのテキストづくり。迫っているのです。私はこの日誌でも、さまざまな講演をしていることを記していますが、講演には必ず詳細なテキストやレジュメをつくります。それ、かなり大変な仕事なのです。
■月が変わって、10月3日。朝、8時。「第1回商業界月曜ミーティング」。全部長、全編集長に集まってもらって、グループ別に3~4人ずつ、役員会と面談。前週のチームの活動を検証し、今週の活動計画を報告してもらう。一般にマスコミや出版社は夜型です。私も㈱商業界も夜型でした。そして月刊雑誌を中心に仕事をしてきました。だから、1カ月単位のサイクルが骨身に染みついている。さらにすべてが〆切主義。しかし、これを続けていると計画どおりの仕事ができなくなる。そこで私は、会社を少しだけ朝型へ、そしてウィークリーマネジメントへ、〆切主義でなく「前始末(まえしまつ)型」へ切り替えようと考えたのです。「みんな元気で月曜ミーティング!」。この日は夜6時半から「商業界トップマネジメントスクール」の講義。4日、アメリカツアーテキスト仕上げ。5日朝、『食品商業』拡大媒体会議。午後、銀座で「パチンコ・トラスティボード」有識者懇談会。今回から、前みずほ銀行頭取の工藤正さんが加わってくださって、議論白熱。その後、青山のペガサスビルで、渥美俊一先生と「中内功氏を偲ぶ会」の打ち合わせ。途中、ライフコーポレーション会長社長の清水信次さんが顔を出してくださって、概要決定。私、実は渥美先生とのコラボレーションは得意芸なのです。6日、朝、6時過ぎの東横線、横浜線、中央線特急を乗り継いで甲府へ。「商業界関東山静ゼミナール」への日帰り出張。8時半に甲府に着いて、快調。伊那食品工業㈱会長の塚越寛さん、日本セルフサービス協会会長の横川さんの講演。塚越さんは47期連続増収増益会社のトップとしてすばらしい人物。社是の「いい会社をつくりましょう――たくましく、そして、やさしく」には私、感動。実は、私は「良い仕事のできる良い会社」を標榜しています。そして「今日も一日、優しく強く」をモットーとしています。塚越さんの考えと、ぴたり一致。尊敬すべき先輩として、今後ともご指導のほどよろしくお願いします。7日朝、アメリカツアーの打ち合わせ。
■11日、火曜日ながら「第2回月曜ミーティング」。その後、出版合同会議。12日、6時過ぎの新幹線のぞみで京都へ。第36回商業界近畿ゼミナール。ここでも「築地銀だこ」の㈱ホットランドCEO佐瀬守男さんの講演は良かった。夜、今度は三重県鈴鹿へ。第34回商業界中部地区ゼミナールが1泊2日で開催されるのです。こちらはスターバックスジャパンCEO兼COOの角田雄二さんの「サードプレース」の話に、大同感。ブラボー。翌朝は私も、早朝講演。「千客万来と第三の場所」。不思議なことに角田さんと内容合致。午後、急ぎ帰社。2つの重要会議。
■15日、成田から単身、JALでロスアンゼルス経由ラスベガスへ。PCSAと商業界共催のアメリカ視察ツアーに合流。16日、朝の講演をたっぷり2時間。その後、スーパーKマート、ウォルマートスーパーセンター、ホームデポ、ロウズ、コストコ、そして数多のスーパーストアをみっちり視察。翌日は北ラスベガス大学のホスピタリティ学部カジノ学科ライト教授の講義。午後はサムズタウンのローカルカジノとアウトレットモール視察。夕方、総括討論会と総括講義、シャンパンの打ち上げ。翌18日、ロス経由で帰国。19日夕方、台風の去ったばかりの成田へ到着。3泊5日のアメリカ小旅行も「慌てず急げ」で、私に元気を与えてくれたのでした。
<結城義晴>

私たち㈱商業界には全国に商業界同友会という組織がある。毎月・毎週のように集まって、互いに研鑚し、勉強する商業人の集まりである。現在、北海道から沖縄まで、登録で約150、活発な活動中の同友会は90。すべての同友会にリーダーとしての会長が存在し、例会と呼ばれる月例の勉強会が開催されている。㈱商業界はこの全国の同友会のサポートをする機能という側面を有している。
彼ら同友の合言葉は「友情」。一生の友となる仲間の存在が、いわゆる「商業界精神」を高めつづけることに大きな勇気をもたらす。
そんな各地の同友会は、地域ごとに連合同友会を形成している。そして地域ごとの連合同友会が主体となって、毎秋、7カ所で「商業界地方ゼミナール」が開催される。毎年2月に行われてきた「商業界ゼミナール」の地方版という趣旨の大きなセミナーである<商業界ゼミナールは地方ゼミナールに対して「本ゼミ」と呼ばれる。かつては開催地の名をとって「箱根ゼミ」とも呼ばれた>。
今年は既に、9月2日に福井で北陸ゼミナール(720人参加)、9月7・8日山形・東根で東北ゼミナール(360人参加)、そして13・14日に佐賀・嬉野で九州ゼミナール(680名参加)が開催された。このあと、10月に入って、6日に山梨で関東山静ゼミナール、12日に京都で近畿ゼミナール、13・14日に三重・鈴鹿で中部ゼミナール、そして大トリは11月15・16日鳥取で中四国ゼミナールとして展開される。
私は㈱商業界の社長として、これら地方ゼミナールの応援団長のような役回りを演じる。倉本初夫主幹とともに7カ所すべてに参加し、基調や訣別の講演、開講式や閉講式のスピーチ、懇親会での挨拶などをする。同時に若い同友を励まし、悩みの相談に乗る。
商業界の同友会活動は、明らかにひとつの運動体である。その運動体が選んでいく方向を模索するとき、ともに悩みながら指針を示すのが、私たちの仕事である。
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