結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2022年07月17日(日曜日)

藤井聡太棋聖位防衛と「人柄の良くなる仕事」

7月中旬の快晴の空。IMG_40842

昼間が快晴の空ならば、
夕焼けは必ず美しい。IMG_40862

今日は将棋棋聖戦第4局。

棋聖戦第4局2022
1日対局の制度で5局の対局。
先に3勝したら棋聖位を獲得できる。

藤井聡太棋聖に永瀬拓也王座が挑む。

ここまで藤井の2勝1敗。
永瀬は追い詰められている。

この棋聖戦に向けて、
記念扇子が販売されている。

その扇子に書した言葉。
藤井聡太が「知」、
永瀬拓也は「鬼」。
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鬼となって闘わん。

そのくらいの決意を見せた。

しかし中盤から藤井がリードして、
そのまま104手で勝ち切った。
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永瀬は鬼にはなりきれなかった。

そして藤井は棋聖位を、
2年続けて防衛した。

しかし感想戦は、
親友同士の率直な語り合いだった。IMG_40912
それが永瀬のいいところ。
藤井も兄を慕うかのように、
永瀬に接する。

現代将棋の強者たちは、
例外なく人柄がいい。

もちろん天才の中の天才たちだ。
しかしこの天才たち、
個性はあるが人柄が素晴らしい。

子どものころから、
日々研鑽を重ねると、
人間の人柄は良くなる。

人知を超えた努力を積み重ねると、
人間は磨かれてくる。

ピーター・ドラッカーは強調する。
「マネジャーとして初めから
身に着けていなければならないものがある。
才能ではない、真摯さである」

integrity(真摯さ)も、
ドラッカーは、
「初めから」というけれど、
後天的に磨かれるのかもしれない。

それとも藤井聡太や永瀬拓也は、
初めからintegrityがあって、
努力を重ねるから、
人柄がよくなるのか。

外山滋比古さんの著書。
『知的文章術』の中に、
「日々是好日」という項がある。
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「一般に技芸を身につけるには、
長い修行の期間が必要である」

将棋も囲碁も麻雀も、
野球もサッカーもゴルフも、
そしてギターやピアノも、
そして文章も仕事も。

「その修行の第一の心得は、
たゆまずすこしずつやること」

だから私は毎日、書く。

「だれでも、はじめは
たいへんな意気込みである。
朝から晩まで
時の移るのを忘れて打ち込む」

「ところが、しばらくすると、
だんだん熱がさめてきて、
忘れる日がでてきたりする」

「だいたい一度にまとめてするより、
小刻みにした方がよろしい」

「一日に一回、二時間を一気にするより、
ニ十分ずつ三回練習した方が効果がある。
合計一時間でも、
二時間をまとめてしたときに匹敵する」

「時間より回数というわけである」

同感だ。

アマチュアゴルファーで言えば、
1週間に一度、300球打ち込むよりも、
毎日、素振りをするほうが上達する」

これがなかなかできないけれど。

「断続的に長くやっていることは、
いつのまにか驚くほど
上手になっていることが多い」

「その道によって賢しということもある」

「道によって賢し」は「餅は餅屋」と同義。

そして「仕事」こそ、
道によって賢しである。

転職せずに、
ひとつの仕事に打ち込むと、
回数も時間も重ねることになる。

外山さんは郵便局の局員や、
昔の駅の小荷物がかりのことを例に挙げる。
「大変上手な、あるいは達者な字を書くのに、
日ごろからひそかに舌を巻いている」

「いつもいい字を書こうと、
心掛けているのだろう。
そうでなくてはああいう字は、
なかなか書けるものではない」

そう、「いつも心掛けている」と、
いい字になってくる。

心掛けていないと、
いい字にならない。

文章も同じだと外山さん。
「たえず書いていると、
自然、上達する」

仕事も将棋も同じだ。
たえずいい仕事をしようと心掛けていると、
自然、上達する。

そしてそれを繰り返していると、
自然、人柄もよくなる。

それを私は、
「人間力」だと思う。

嘘やごまかしが混じると、
人柄は良くならない。

羽生善治九段が言っている。
「羽生マジック」と呼ばれるけれど、
「引っ掛けのような手は考えません」

ひたすらいい手を指していると、
相手が悪手を指して、
それがマジックのように見える。

仕事も同じだ。

「引っ掛けの手段」ばかり考えていると、
それは人柄を良くはしない。

たえずいい仕事を心掛けていると、
自然、人柄が良くなる。

それは本当にありがたいことなのだ。

〈結城義晴〉

2022年07月16日(土曜日)

ヤオコー磯子店を訪問して「4つの競争」を考える。

海の日が最後に入る三連休。

根岸線に乗って、
磯子駅へ。
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駅から続くスロープの先に、
スズキヤがある。
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左手を見ると、
マンションの1階にピーコックストア。
その隣にヨークマートがある。
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右手を臨むとかつては、
トイザらスがあった。
その跡にヤオコーがオープン。IMG_40822

戻り梅雨の雨の中、
話題のエリアにやってきた。IMG_40782

駅前の磯子産業道路沿いに、
ピーコックストアとヨークマートが並ぶ。
イオンとセブン&アイの傘下のチェーンだ。
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どちらもマンションの1階にある。IMG_40653

このピーコックストア磯子店は、
かつて松阪屋ストアだった。IMG_40692

今日は閑散としている。
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キャンドゥが併設されている。IMG_40712

隣のビルの1階がヨークマート磯子店。IMG_40663

古いタイプの店だ。
ヨークマートが、
まだ元気だったころの店。IMG_40673

ヤオコーの開業に、
価格対応している。IMG_40682

駅前のスズキヤ磯子店。
シジシージャパンに加盟している。IMG_40512

昔々、取材したことがあるが、
リニューアルされて、
清潔な店となっている。IMG_40522
スペシャルティとコンビニエンスの狙いで、
これまでは2社と棲み分けをしていた。

しかしヤオコーの出現で競争は激変する。

今日のおすすめ品を明確にして、
和牛2割引きなど懸命に対応する。

スズキヤはもっともっと、
コンビニエンスを前面に出すべきだろう。
つまりスズキヤらしい惣菜の強化だ。

隣にマツモトキヨシ。IMG_40532

さらにダイソー。
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ダイソーの先を目指すと、
磯子産業道路沿いに見えてくる。IMG_40552
ヤオコーを核にした箱もの店舗。
クリエイトSDとセリアが地下1階に入る。
両店は7月19日オープン。IMG_40572
トイザらスとベビーザらスが、
1月16日に閉店した。

商人舎流通SuperNews。
ヤオコーnews|
7/12横浜磯子店(509坪)オープン、主顧客は40~50歳代世帯IMG_40582

ヤオコーにとってはちょっと狭い。
だから圧縮型の生活圏アソートメントだ。
客層も壮年世代を主ターゲットにする。
青果売場 引き
年商20億円と発表されているが、
それは軽くクリアして、
30億円は達成するだろう。

帰りに食事処を探した。
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札幌の味の時計台とかねまる食堂。
裏でつながっていて1軒の店となっている。

そのかねまる食堂。
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オープンの12日から日曜日まで、
11時から16時まで貸し切りで、
ヤオコー磯子店の社員食堂となっている。

面白い。
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味の時計台側の入り口から入って、
同じメニューをいただきました。

満足です。
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ヤオコーは首都圏の競争において、
「頭一つ抜けた」観がある。

サミットやベルク、
オーケー、ロピアなども、
同じく頭一つ抜けた。

ストレートな表現で申し訳ないが、
それら以外のチェーンは、
周回遅れとなっている。

その違いは、
第1にポジショニング戦略の有無。
第2に一定以上のスケールの問題。
第3にマーチャンダイジングの格差。

そして「横浜鶴見・川崎幸の陣」のように、
頭一つ抜けた者同士の闘いも出てきた。

月刊商人舎2022年2月号。
オーケー・サミット・エイビイ
三つ巴の激戦区の全
202202_tsurumi1

磯子のように、
「頭一つ」が1社となると、
その企業の圧勝となりやすい。

他のチェーンの店は、
マーケットチャレンジャーを志向する。

マーケットニッチャーを目指す場合もある。
スズキヤにはニッチャーの資格がある。

フォロワーは残念ながら生き残れない。

この磯子ではないだろうが、
そこにオーケーやエイビイや、
ロピアが居抜きでやってくる。

だから私の「ポジショニング戦略」を、
是非、学んでほしいものだ。

〈結城義晴〉

2022年07月15日(金曜日)

ロピアのスーパーバリュー経営統合と「田んぼの思想家」

商人舎流通SuperNews。
スーパーバリューnews |
ロピアHDが51.62%を保有して筆頭株主に

(株)スーパーバリューは上場企業で、
埼玉・東京・千葉に、
スーパーマーケット事業24店と、
ホームセター事業との複合店10店を展開。
埼玉県19店舗、東京都12店舗、千葉県3店舗

2022年2月期の売上高721億円、
前年増減率9.6%減、
営業損失8億300万円。

第1四半期決算も売上高169億円、
前年増減率11.0%減、
営業損失5億1300万円、
経常損失5億900万円。

売上総利益率19.6%で、
前年の21.3%から1.7ポイント下げた。

㈱ロピアの2022年2月期は、
営業収益2469億円

このスーパーバリューと、
㈱ロピア・ホールディングスが、
資本業務提携契約を締結した。

ロピア・ホールディングスは、
出資比率51.62%の株式を保有して、
スーパーバリューを子会社とする。

これによって、
ロピア・ホールディングスは、
2023年2月期の連結決算で、
3500億円を超える規模のチェーンとなる。

「コロナはM&Aを早める」

今日は雨。

「戻り梅雨」、
あるいは「返り梅雨」。
梅雨が明けてから、
さらに降り続く雨。

その雨もあって、
1日、横浜商人舎オフィス。

夕方、来客。

相川博史さん。
ロピア取締役千葉埼玉営業本部長。IMG_44302
右は山本恭広商人舎編集長。

研修会の打ち合わせ。

提携話とは全く関係ない仕事の打ち合わせで、
もちろんそれは話題にはならなかった。
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朝日新聞「天声人語」
タイトルは、
「田んぼの思想家」

「農作業を終え、家族が寝静まった後、
太宰治やドストエフスキーを読み、
村と農に思いをめぐらせる」

農民作家・山下惣一さん。
昨日、葬儀が営まれたが、
山下さんはそんな時間を愛した。
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「山下さんは佐賀県唐津市出身。
中学卒業後、父に反発し、
2回も家出を試みる」

「それでも農家を継ぎ、
村の近代化を夢見た。
減反政策に応じ、
ミカン栽培に乗り出すが、
生産過剰で暴落する」

山下さんの言葉。

「国の政策を信じた自分が愚かだった。
百姓失格」

農と自然の研究所代表の宇根豊さん。
山下さんを最も理解する人。
「農の問題は近代化では解決しない、
近代化されないものだけが未来に残る
と山下さんは気づいた」

山下さんの持論。
「日本農業などというものはない」

「あるのは目の前の
田畑、山、家族、村。
そこには近代化や市場経済と
本質的になじまない価値がある」

商業は、そんな農業と、
農業の対極にある工業の間に存在する。

故堤清二さん。
セゾングループ創始者。
1979年刊の名著『変革の透視図』
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「流通産業の本質は、
『資本の論理』と『人間の論理』の
境界に位置しているというところにある」

鋭い指摘だ。

「したがって、
ここまでは工業化すべきであり、
ここから先は工業化してはならない、
といった二つの性格を持った
産業であるといえる」

スーパーマーケットの生鮮食品は、
農業、水産業、畜産業に頼っている。

商業は農業を、
近代化に誘(いざな)う。

だが農業には、
農業らしい「ここまで」があるし、
商業には商業らしい「ここまで」がある。

山下さん。
「あちこちの村に一筋縄ではいかない、
したたかで理屈っぽい百姓を
繁殖させるのが僕の夢」
(『北の農民 南の農民』より)

したたかで理屈っぽい百姓。
それを理解し、互いに助け合う。

そんな在り方も、
許容しておかねばならない。

農業とともにあることが、
商業、流通業の未来をつくる。

〈結城義晴〉

2022年07月14日(木曜日)

「複合危機」の「良い戦略」と万代渋川店の「核売場」

NHKの「新たに確認された感染者数」
7月14日段階。
2022-07-14コロナ
全国で9万7788人、
東京都は1万6662人。
以下、大阪府9957人、
神奈川県6155人。

第七波がやってくる。

毒性は弱くなったとはいえ、
小売業、サービス業は、
万全の対策を講じなければならない。

顧客商売の責務である。

頑張ってもらいたい。

政府の対策分科会。
専門家が「第7波への対策」を議論し、
緊急提言案を出した。

オミクロン株の「BA.5」が拡大している。

⑴検査をさらに活用し、
国の承認を受けた抗原検査キットを
薬局で簡単に買えるようにする。

⑵帰省で高齢者に接する人が、
事前に検査を受けられる体制を確保する。

⑶効率的な換気をする。
空気の入口と出口を確保して、
空気の流れを妨げないようにする。
飛まつ、マイクロ飛まつ、
「エアロゾル」など、
ごく小さな飛まつによる感染を防ぐ。

⑷ワクチン接種を加速し、
⑸医療体制を確保する。

そのうえで、
⑹コロナを疾病のひとつとして、
日常的な医療提供体制の中に、
位置づけるための検討を始める。

最後の点が重要だと思う。

コロナ感染拡大、極端気象、商品値上げ、
原材料費高騰、エネルギーコスト上昇。

ウクライナ戦争も終わってはいない。
安倍晋三元首相の殺害の真因も、
追求されねばならないし、
テロ対策や要人警護の問題も、
解決されねばならない。

これは「複合危機」である。

月刊商人舎7月号では、
それを論じた。
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複合危機は3つの側面をもつ。
①複数性
②連動性
③多層性

それに対するには、
「良い戦略」をもつこと。

K・クラウゼウィッツの「戦略」は、
「多くの戦闘を連合して、
戦争の目的を達せしめるもの」

リチャード・P・ルメルトの「戦略」は、
「組織が前にすすむには
どうしたらよいかを示すもの」

「戦略」には、
長期的視野と複合思考が必要だ。

そして良い戦略ならば、
戦術の失敗を挽回できる。

「複合危機」の今、
必要なのは「良い戦略」だ。

国も、会社も。
組織も、個人も。

さて昨日の万代渋川店。
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万代本部の下の旗艦店。

知識商人大学の講義のとき、
私のランチはこの店の弁当や惣菜となる。

農産部門の一丁目一番地。
「徳用フェア」
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かつてのコテコテの万代の良さを残しながら、
新しい側面をもたせている。
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「今が旬」の桃。
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「ぶどう」も旬だ。
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そしてうなぎ。
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今年は一の丑と二の丑がある。
7月23日と8月4日。

万代の核となる水産部門。
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「今日はこれ!」
希少部位の銀サケのカマ。
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店舗奥主通路中央の惣菜部門。IMG_43242

「60周年記念弁当」
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店舗左サイドは日配品部門。
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そしていつも充実したパン売場。
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阿部秀行社長に聞いた話だが、
関西の人たちは朝食で菓子パンを食べる。
手がかからないからだ。

もちろん昼食にもおやつにも、
パンは手軽でおいしい。

だからパンはよく売れる。
だから万代のパン売場は広い。

これも実に具体的な「戦略」である。

「戦略が良ければ、
戦術の失敗は挽回できる。
戦略が悪ければ、
戦術の成功が逆に、
傷を深める」

〈結城義晴〉

2022年07月13日(水曜日)

万代知識商人大学院の「Financial Management」

関西出張3日目。
今日は東大阪市。

㈱万代本社。
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本社敷地の一角にある会議棟。
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今日は、
万代知識商人大学第7期、
今期だけ万代大学院。
会議棟の大ホールがその学び舎。

その三度目の講義。

部長クラスの次期役員候補生たちが、
全員参加している。
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朝、8時40分に到着すると、
すぐに講義の準備。
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全員が揃うと、
海野正敏さんが講義開始を告げる。
海野さんは人事部マネジャー。
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今日はFinancial Managementの講義。
英語では「ファイナンシャル」と言い、
米語では「フィナンシャル」と発音する。

第1講義は結城義晴。
いつものように、起立・礼のあいさつ。IMG_4292

後部席では、
万代の取締役のみなさんが、
これまた全員、聴講。

聴講だけではなく、
講義テーマに応じて、
講師を担ってくれる。
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はじめに、
月刊商人舎7月号の特集について、
簡単に解説した。

「流山おおたかの森の陣」
「角上魚類・ロピアvsヤオコー・ベルク・マルエツ・カスミのサバブの攻防」がサブテーマ。
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人口増の千葉県流山市おおたかの森エリア。
スーパーマーケットの競争が、
角上魚類とロピアの出店によって、
どのように変わっていくのか。

一昨日の兵庫県三田市もサバブだった。
その事例も挙げながら、
レクチャーした。

そして7月号のもう一つの特別企画。
「小売業”複合危機”の”戦略と戦術”」
良い戦略と悪い戦術、
悪い戦略と良い戦術。

落語の枕ではないが、
少し長話となってしまった。
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フィナンシャルマネジメントの本編は、
簿記、会計、財務の違い。
イトーヨーカ堂創業者・伊藤雅俊さんの、
「商人の才覚と算盤」。
一方、イオン創業者の岡田卓也さんの、
「大福帳と見競(みくらべ)勘定」IMG_4300
かつての大手チェーンのなかで、
残っている2社に共通するのが、
フィナンシャルマネジメントである。

さらに損益計算書と貸借対照表の構造。
さらに実地棚卸しの原価法と売価還元法。

ピータードラッカーの利益の考え方や、
重要な経営尺度としての数値など、
2時間ほど講義。
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第2講義は、田縁(たぶち)仁平取締役。
財務経理・秘書・品質管理部門担当。IMG_4306

万代の財務数値を挙げながら、
経営者として把握すべき数値について、
実に丁寧に講義してくれた。
戦略と財務は表裏一体であることが明示された。IMG_4309

いい講義だった。
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ここで昼食休憩。

午後の第3講義は、
谷内(やち)毅さん。
取締役経営企画担当。IMG_4330

多くのスライドを使って、
万代の戦略を決めるアプローチ法を、
事例満載で解説してくれた。IMG_4333

フィナンシャルマネジメントの講義は、
経営戦略と表裏一体となっている。
皆、真剣に聴講する。IMG_4335

3つの講義を終えると、
講師が前に出て、
7期生との質疑応答。IMG_4339

コーディネートは結城義晴。IMG_4347

7期生のまえに、
後列の役員から質問が飛ぶ。IMG_4354

コーポレート担当の加藤健常務取締役も、
前に座って質問に答える。IMG_4356

芝純常務取締役も質問する側に回る。IMG_4359
7期生も積極的に質問する。
それに今日の講師陣が答える。

もちろん質問だけでなく、
徐々に意見を述べるようになる。

この役員とのキャッチボールによって、
次世代の幹部候補生たちの理解が深まり、
視点や視界も拡がっていく。IMG_4361

フィナンシャルマネジメントのまとめは、
不破栄副社長。
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現在の中期経営計画が、
何を目指すのか。
それを具体的に、
財務の視点からまとめてくれた。

さらに経営者になっていくための考え方。
第1に、物事を大きく見る。
経営者を目指すには、
全体を見た中で考える。

第2に、結果責任を負う。

第3に、大胆にやる。

そして第4に、
誰にも負けない努力をする。
見えないところでやる努力が大切だ。
「努力は無限大」
これは不破さんの持論。

最後の総括講義は阿部秀行社長。IMG_4386

阿部さんの話は実にわかりやすい。
高度なことを優しい言葉で伝える。
これも経営者にとって重要なスキルだ。IMG_4391
先ほどの質疑応答のそれぞれに対して、
阿部社長としての回答を、
具体的な例を出しながら、
鮮明に語った。

阿部さんと不破さんのこの語りは、
万代という会社の強みの一つである。

今日1日のまとめは、
結城義晴。
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今日1日学んだことが、
何を意味しているのか。
私自身、今日の講義のなかで、
驚くことがあった。

「戦略が良ければ、
戦術の失敗は挽回できる。
戦略が悪ければ、
戦術の成功が逆に、
マネジメントの死をもたらす」
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講義を終えて、
阿部社長、不破副社長と、
話し合う。
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コロナ禍の大変化のとき、
万代も良い戦略を選択してほしい。
「勇気ある決断」によって。IMG_4413

そして今日の講師の皆さんと。IMG_4406
最後は裏方の人事部マネジャーの面々と。
私の隣から津田睦さん、海野さん、
石川慎也さん。
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朝9時から夕方6時半ごろまで、
ほんとうにお疲れさまでした。

記念碑的な講義の1日だった。

右・左、上・下、
どっちを向いても感謝。

〈結城義晴〉

2022年07月12日(火曜日)

商人舎7月号の「良い戦略」と拡大令和名人会関西編

月刊商人舎7月号。
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特集「流山おおたかの森」の陣
角上魚類・ロピアvsヤオコー・ベルク・マルエツ・カスミのサバブの攻防

[Cover Message]
千葉県流山市。2007年、つくばエクスプレスの流山おおたかの森駅前に広大なショッピングセンターが登場した。高島屋の子会社東神開発の「流山おおたかの森S・C」である。当初は高島屋のデパ地下売場特化型「タカシマヤフードメゾン」とイトーヨーカ堂のこれまた食品特化型「食品館イトーヨーカドー」を核店舗に、シネマコンプレックスまでを擁した斬新な商業集積だった。その後、周辺にはベルク、カスミ、ヤオコー、マルエツと強力なスーパーマーケットが次々に進出。豊かで伸長著しいサバブ市場を棲み分ける形で、緩やかな競争が続いた。ところがコロナ禍を経て2022年、大和ハウス開発の商業集積コトエにロピアが出店、続いて東神開発のSCにはANNEX2が新設され、そこに角上生鮮市場が誘致されて、俄然、食を巡る激しい競争が展開されることになった。総合スーパーと百貨店の食品特化型の市場に、オーソドックスなスーパーマーケット群が、そして生鮮の専門性を看板にしたスーパーマーケットが積み重なるように登場した。この三つ巴の競争の勝者は誰か。そしてそれは何を意味するのか。
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「サバブ」(suverb)は「郊外」を意味するが、
小売業にとっては単なる郊外ではない。
新興住宅地が次々に誕生する、
肥沃なマーケットのことである。

その典型が千葉県流山市であり、
おおたかの森地区である。

その闘いを描いた特集だ。

昨日は関西へ来て、
兵庫県三田市のクリニックをした。

この三田エリアも典型的なサバブである。

ちなみに英語の”suberb”は名詞で、
“suberban”(サバーバン)は形容詞だ。
こちらは「郊外の」という意味で、
「サバーバン・エリア」などと、
名詞を修飾する使い方が正しい。

この号を読んでから、
流山を店舗クリニックしてみてほしい。

必ず良い勉強になります。

この特集で、
角上生鮮市場とロピアを、
スペシャルティ型スーパーマーケットと、
位置づけた。

その角上魚類は必見。
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もちろんロピアと角上生鮮市場との、
激闘も見ものだ。

しかし、その両者の闘いが、
周辺に及ぼす影響が大きい。
ロピアが登場すると競争は一変する。
角上生鮮市場とロピアが、
同じような時期に現れると、
その影響は倍加する。

月刊商人舎7月号の巻頭言。
[Message of July]
今、良い戦略を。

戦略が良ければ、
戦術の失敗は、
挽回できる。

良い戦略があれば、
戦術でミスを犯しても、
その間違いを取り戻すことができる。

しかし戦略が悪ければ、
まず戦術は失敗しやすい。
現場の努力は実りにくい。

さらに悪い戦略の場合、
ある戦術が成功したとしても、
それが成功すればするほど傷は深まる。

戦術が成功するほどに、
悪い戦略の深みにはまっていって、
戦略の悪さが表に出てこない。

その結果として、
悪い戦略が長きにわたり継続され、
組織は茹でガエル化によって破滅に至る。

戦略が良ければ戦術の失敗は挽回できる。
戦略が悪ければ戦術の成功が逆に、
マネジメントの死をもたらす。
〈結城義晴〉
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特別企画は、
小売業「複合危機」の「戦略と戦術」 

これについては明日のブログで、
紹介しよう。

さて今日は、
拡大令和名人会関西編。

太平洋クラブ六甲山コース。
兵庫県三木市にあるチャンピオンコース。
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朝、7時39分アウトスタート。
3組のコンペ。
IMG_40112

ところがあいにくの雨。
午前中4ホールほどプレーすると、
大雨のため、いったん中断。

クラブに戻って、
1時間ほど雨の行方を見る。

10時半ごろ、
やっとプレー再開。

それでも午前中は、
次々と流れてくる雨雲に、
苦しめられた。

クラブがすべてのパーティに、
「スループレー」をお願いして、
9番ホールが終わっても、
すぐにインの10番に向かった。

午後になるとうっすらと青空が見えた。
15番ホールを回るころには、
天気も回復。

いつもの2倍くらい疲れた。

プレーを終えて、
成績発表の懇親会。

はじめに結城義晴の挨拶。IMG_4256

大雨の中、けがもなく、
無事に18ホールを終えたことに感謝。IMG_4257

この名人会は1989年から、
途切れなく続く。
33年も一緒にやってくれているのが、
鈴木國朗さん。

感謝したい。

オリジナルメンバーのなかで、
小森勝さんは亡くなった。
浅香健一さんは引退した。

残ったのは鈴木さんと私。

感慨深い。
IMG_4258

関西令和名人会を仕切ってくれたのが、
新谷千里さん。
㈱サミットリテイリングセンター代表。IMG_4261
その新谷さんが成績発表。

いつも優勝するのはこの人。

宮本洋一さん。
ブルーチップ㈱社長。
IMG_4265
環境が悪くなるほどに強さを発揮する。

結城義晴は2位。
IMG_4263

そしてドラコン賞3つを獲得したのは、
㈱アイダスグループ代表の鈴木さん。
IMG_4267

白石純一郎さんは3位。
昨夜遅く、熊本から駆けつけてくれた。
IMG_4269
白石さんは九州の菓子卸㈱白石社長。

拡大令和名人会にはいつも、参加してくれる。
ありがたい。

久しぶりの参加となった西川隆さん。
㈱プログレス・デザイン代表。
昨日の店舗視察でもお世話になった。IMG_4270
すべてのスケジュールが終わって、
皆さんに送られて、
新神戸駅から新幹線で、
新大阪駅へ移動。

大阪上本町へ。
定宿のシェラトン都ホテル。
その2階のレストランeu。
㈱万代のトップの皆さんと会食。

フルコースとワインをいただいて、
懇親。

レストランの前で写真。IMG_4273

真ん中の私の隣は阿部秀行社長。
田縁(たぶち)仁平取締役(右)と、
谷内毅取締役。
IMG_4276
お二人には、
明日の万代知識商人大学で、
講師をお願いしている。

明日はフィナンシャル・マネジメントだ。

戦略が良ければ、
戦術の失敗は挽回できる。
戦略が悪ければ、
戦術の成功が逆に、
マネジメントの死をもたらす。

〈結城義晴〉

2022年07月11日(月曜日)

商人舎7月号本日発刊!! そして今日は関西三田地区クリニック

Everyone! Good Monday!
[2022vol㉘]

2022年第28週。
7月第3週。

月刊商人舎7月号、本日発刊。
202207_coverpage

特集は、
「流山おおたかの森」の陣
特別企画は、
小売業「複合危機」の「戦略と戦術」
202207_contents
我ながら力の入った一冊。

今日は新横浜から、
朝7時18分発のぞみに乗って、
新大阪へ。

今日は関西地区の店舗クリニック。
コーディネーターは、
㈱プログレス・デザインのみなさん。

車2台に分乗して、
総勢9名でクリニック。
IMG_39352

初めに向かったのは、
フードマーケットサタケ。
佐竹食品㈱が経営している豊中稲津店。

佐竹食品は、
業務スーパーのFC店もやっていて、
そのなかでは秀逸の店を展開する。

この店も一般客と業務筋を、
両方、顧客にする。
IMG_4144
コストコと同じ考え方で、
面白い商売だ。

そして豊中市のシェフカワカミまきおち店。
IMG_4148

今年3月にオープンした。
店舗周辺はマンションの開発が進んでいて、
成長性のある店舗だ。

プログレスデザインが設計した。
美しい内装と管理の行き届いた店内。

導入部は旬の果物。
IMG_4151

野菜は陳列線の低い縦陳列。
IMG_4152

壁面に精肉と鮮魚の両部門を配置。
IMG_4158

酒売場も楽しい。
IMG_4177

大阪から高速道路を飛ばして、
兵庫県三田市へ。

まずイオン三田ウッディタウン店。
IMG_39892

古い総合スーパーだが、
この店、頑張っている。
店長の奮闘ぶりが店頭に出ている。
IMG_39883
ベストプライスはもっと、
目立つようにしたほうがいい。

それから阪急オアシスえるむプラザ店。IMG_39902

よくできたオープンエアーの、
ショッピングセンターだ。
IMG_39912

ニトリも入っている。
IMG_39922

今年3月15日にオープンした、
ロピア兵庫三田店。
IMG_4196

兵庫県では、尼崎島忠ホームズ店、
神戸岩岡店に次ぐ3店舗目の出店となる。

青果から惣菜、鮮魚と、
ワンウェイの動線を敷いた。
これは京都ヨドバシ店と同じ。IMG_4226

惣菜部門でオオガメさんに、
最近の動向を聞いた。IMG_4204
競合激しい三田市で、奮闘中。

鮮魚の日本橋魚萬。
IMG_4206

対面販売の刺身と寿司のコーナー。
IMG_4205

そして最強部門の肉のロピア。
IMG_4210

広い酒売場はどんどん充実してきている。
IMG_4217

ワイン売場の壁面は、
セラー風の造りにしてある。
IMG_4221

このエリアのスーパーマーケット競争で、
強いのが万代三田店。

ロピア出店に改装で迎え撃った。
IMG_4234

青果の導入部では、
月曜恒例の葉物フェア。

ニラ98円、チンゲン菜98円、小松菜68円、
ホウレンソウ138円。
IMG_4236

トマトの品種も豊富。
IMG_4238

「みんなでBBQ」として、
トンテキやブラックアンガス味付け肉などを、
メガ盛りでコーナー化。
ファミリー向けに1パックも大容量だ。IMG_4241

中心部からちょっと離れた、
生活圏には、
マルハチウッディタウン店。
IMG_39672

オーソドックスなスーパーマーケット。IMG_39602月曜日だというのに、
ポイント3倍セールと、
「パンの日」で集客する。

もう一歩、
ポジショニング戦略が欲しい。

クリニックチームは、
三田市の闘いを見て、
一気に須磨まで南下。

ヤマダストアー 須磨離宮公園前店。
IMG_39962

ヤマダストアーの新フォーマットで、
話題の店舗だ。
IMG_4245

オーガニックとナチュラル、
そしてローカルやサステナブルを、
基本コンセプトにしている。

そのために、
ヤマダストアー独自の開発商品が多い。
いわゆるナショナルブランドは、
ほとんど扱わない。IMG_4247
実によく勉強していて、
それを斬新な店づくりに生かしている。

こういったフォーマットには、
セオリーがある。

ホールフーズマーケットの定石である。
それは次の機会に。

朝9時半から夕方5時まで、
関西地区の店舗クリニックをした。

皆さん、ありがとうございました。

そして今晩の宿に到着。
ホテルフルーツ&フラワー。

皆で記念撮影。
前に誰が座るか、
いつもの譲り合い。

私は「よいしょ」と、
さっさと座る。
IMG_4249

私の隣は西川隆さん、鈴木國朗さん。
後列は左から福田真由美さん、
新谷千里さん、井上謙二さん、
山本恭広さんと柳本浩三郎さん。IMG_4253

鈴木さんはアイダスグループ代表、
新谷さんはサミットリテイリング代表、
井上さんもプライズ代表。
山本さんは7月に商人舎に入社した。
月刊『商人舎』編集長。

そして、
プログレス・デザイン代表の西川さん。
営業の柳本さんと福田さんには、
終日お世話になった。
ありがとうございました。

宿泊組は、ゆかたに着替えて、夕食懇親会。
IMG_4255
明日は関西での拡大令和名人会。

楽しみです。

では、みなさんも、楽しんで。
Good Monday!

〈結城義晴〉

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