結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2021年01月22日(金曜日)

井上淳日本チェーンストア協会専務との対談と「感染ニュース」

東京・虎ノ門ヒルズ。

虎ノ門ヒルズ森タワー。
地上52階建て、高さ247m。
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2014年5月29日竣工。
そして昨2020年6月6日に、
地下鉄日比谷線虎ノ門ヒルズ駅が開業。
森タワーと直結されている。

その近隣の虎ノ門NNビル。
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このビルの11階に、
日本チェーンストア協会がある。

今日は専務理事の井上淳さんと対談。
??????????

井上さんは2008年7月から、
この協会の専務理事の職にある。??????????
東京大学法学部卒業後、
通商産業省に入省し、
流通、消費者保護から、
エネルギー、経済協力、貿易金融、
中小企業振興などまで、
幅広く行政分野に携わった。

そのキャリアと見識をベースに、
さらに専務理事の体験をもとに、
2012年刊の著書がある。
「日本社会のルネッサンス」
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井上さんは、
このコロナ第三波の小売産業に関して、
知見を披露してくれた。

私も持論を展開して、議論を深めた。
1時間半ほどはあっという間に過ぎた。??????????

そのあと、大会議室へ。
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協会の歴代会長の写真が飾られている。

この前に来ると背筋が伸びる。

初代会長の故中内功さん、
二代会長の岡田卓也さん、
そして三代会長の伊藤雅俊さん。
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みなさん、若い。

林周二著「流通革命」は1962年刊行、
その5年後の1967年8月に、
日本チェーンストア協会は設立された。

それから53年、社会も産業も、
大きく様変わりした。

私はその時代の変遷を思った。

最後に井上さんとツーショット。
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ありがとうございました。

さて商人舎流通SuperNews。
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昨年1年間でページビュー数が激増した。
たとえば直近の1カ月は前年比126.5%増。
つまり2.265倍。

ありがとうございます。

商人舎ニュースは、
網羅的に情報が掲載されている。
的確な表現と美しい文章で書かれている。

アクセス数が伸びている理由の一つは、
新型コロナ感染ニュースにある。

上場企業を中心に、
それぞれの会社が発信する感染情報を、
日々、ニュースリリースから拾い集めている。

この流通SuperNewsの読者は、
それを渇望しているし、
読者も増え続けている。

しかも緊急事態宣言など発出されると、
産業界からのニュースは、
おのずと減っていく。

その結果として、また、
感染ニュースの割合が増えていく。

日本のCOVID-19も、
今や市中感染の状況となった。
さらに変異種まで広がりつつある。

こうなってくると、
小売業の店頭やセンター、
あるいは本部などで、
新規感染者が出ても、
これは企業の責任とは言えない。

さらにそのほとんどは、
店頭での直接感染ではない。

つまり店頭では全国的に、
信じられないほど鉄壁に防御されている。

さらに問題は、
感染者が出た後の対応だが、
それも各社が徹底している。

商人舎流通SuperNewsは、
そんなことにも配慮して報道している。

そして感染者が出たことを、
社会に向けて公開する企業の、
公正さや勇気に敬意を表している。

新型コロナ第三波となって、
小売業やサービス業から公開される、
感染ニュースはさらに増えている。

それらを逐一、
報道していくつもりだが、
この感染ニュースは、
「慣れ」や「緩み」に対して、
注意を喚起するものでもある。

感染者が出ることは、
気持ちのいいものではない。

しかしそれを正面から受け止め、
それに正面から立ち向かってほしい。

商人舎はいつも応援している。
いつまでも支援し続ける。

さて昨日の流通SuperNewsから、
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AI搭載のスマートカート「KroGO」をシンシナティで実験

全米第1のスーパーマーケットチェーン。
クローガーが「KroGO」の実験を開始。
まずはオハイオ州シンシナティの店舗でスタート。
これはAI搭載のスマートカートである。

SuperNewsの記事を読んでもらいたいし、
以下の動画を見ていただきたい。

コロナ禍のキャズムの間に、
米国の店舗はここまで進みつつある。

今月のMessage。
「若返れ!」

その中の一文。

人を若返らせる。
店を若返らせる。
売場を若返らせる。
商品を若返らせる。

若さが「キャズム」を乗り越える、
早さの鍵を握る。
若さが「キャズム」を凌ぐ
柔らかさの源である。
若さが「キャズム」をバネにする、
強さの礎である。
そして若さが、
企業の生命線である。

クローガーにはその若さがある。

ここは見習いたい。

〈結城義晴〉

2021年01月21日(木曜日)

バイデン米国大統領就任式の「結束」と「勇気」

アメリカ合衆国。
ジョー・バイデン大統領が誕生した。IMG_13481

ワシントン特別区。
連邦議会議事堂。
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大統領就任式は、午前1時ごろから始まった。
米国ABC放送を映したNHKのBSを、
私はずっと見ていた。

まず国歌斉唱は、
レディー・ガガ。
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“The Star-Spangled Banner”
「星条旗」
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Oh, say can you see,
by the dawn’s early light
What so proudly we hailed
at the twilight’s last gleaming?

朗々と歌い上げた。

観衆はいない。
ワシントン記念塔がそびえるだけ。IMG_13351

ジェ二ファー・ロペスは、
”This Land is Your Land”を斉唱。
ウディ・ガスリーの歌「我が祖国」。IMG_13381
This land is your land,
This land is my land,
From California
To the New York Island,
From the redwood forest,
To the Gulf stream waters,
This land was made for you and me.

“the redwood forest”はレッドウッドの森。
“the Gulf stream”はメキシコ湾。

ジェファニー・ロペスは続けて歌った。
“America the Beautiful”
レイ・チャールズの歌。

星条旗がたなびいた。
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このあとガース・ブルックス。
カントリーウェスタンのスター。
”Amazing Grace”は美しい讃美歌。

私は日本の「ガースー」を思い出して、
一人でほくそ笑んだ。

この後、大統領の宣誓。
手を掲げ、左手を聖書の上に置いて、
“So help me God”

バイデン家の古くて分厚い聖書が使われた。

そのあとで、バイデン大統領の演説。IMG_13531
「今日はアメリカの日です。
今日は民主主義の日です」

「民主主義は尊い。
民主主義は脆い。
しかし今、
民主主義が勝った」

さほど声を張り上げるではない。
しかししっかりと意志が伝わった。

バイデン大統領は繰り返した。
“Unity! Unity!”
「結束」「団結」「統一」などを意味する。

”United States of America”のUnitedは、
動詞Uniteの過去分詞、
その名詞がUnity。

新大統領はアメリカの本質を訴えたのだ。

感動した。

アメリカはいい国だ。
民主主義の国だ。
それが戻ってきた。
そして戻ってきたものは、
過去の民主主義とも異なるはずだ。

つまり進化した民主主義。
それはUnityによってしか、
もたらされることはない。

私はそう思う。

そしてアメリカのデモクラシーを、
体現しているもののひとつが、
チェーンストアである。

だからチェーンストアにも、
Unityが不可欠となる。

そんなことを考えながら、
バイデン大統領の演説を聞いた。

残念ながら我が国のリーダーとは、
決定的に違っていた。

やがて日本にも、
こんなスピーチをする首相が、
きっと登場するだろう。

そんなに遠くはない気もした。

終わりのほうで22歳の詩人。
アマンダ・ゴーマンさんが、
“The Hill We Climb”を朗読。

ハーバード大学2年生で、
この日のために書き下ろした詩は、
「私たちが登る丘」
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アマンダはアメリカを的確に表現した。

「奴隷の子孫で、
シングルマザーに育てられた、
痩せっぽちの黒人少女が、
大統領になることを夢見ることがでるし、
その夢を朗読をすることができる」

最後のフレーズ。

For there is always light.
If only we’re brave enough to see it.
If only we’re brave enough to be it.

「そこにはいつも光がある。
我々にそれを見る勇気がありさえすれば、
我々にそれをする勇気がありさえすれば」

私たちもその勇気をもたねばならない。

交響曲のような大統領就任式だった。

ありがとう。

〈結城義晴〉

2021年01月20日(水曜日)

「大寒」の日の決意とTrue Data役員会の「DX」の定義

今日は「大寒」(だいかん)
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二十四節気の中で、
一番寒い時期に入る日。

前が「小寒」で、あとが「立春」。

1年を24分して、
その一番寒い期間も「大寒」という。
今年は今日1月20日から2月2日までだ。

その2月2日は「節分」。
そして翌2月3日が「立春」。

大寒の時期が、
新型コロナウイルス感染第三波の、
終焉への始まりのときだと信じたい。
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11都府県に緊急事態宣言が発出され、
さらに自らそれに準じる宣言をする地域がある。

私たちは国を挙げて、国民の力を集めて、
COVID-19対策を堅持することを誓いたい。

政治の決断が遅かろうとも、
行政の対応が滞ろうとも、
国民の力を示したい。

私たちは、
これまでもそうしてきたし、
これからもそうする。

“One for all, all for one”
一人は万人のために、
万人は一人のために。

大寒の日に決意する。

今日は朝からオンライン会議。
㈱True Dataの取締役会。

ITをフル活用する、
日本のマーケティングリサーチ企業。

そのランキングは、
第1位がインテージホールディングス。
2020年6月期で669億円。

第2位がマクロミル、
同413億円。

そして第3位がクロスマーケティング。
2019年12月期年商186億円。

True Dataは今のところ、
マーケットニッチャーだ。

しかし、
ユニークで模倣困難なニッチャーである。

そしてこのコロナ禍のキャズムのとき、
リサーチ会社も厳しい傾向を示すが、
True Dataはお陰様で、
ありがたいことに、
ご支持を広げている。

私は「走りながら考えよう」と提案した。

軽くて、早くて、柔らかくて、
強い組織であることだ大事だ。
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最後に、
玉生弘昌さんの提案で、
「DX」について、
役員、執行役員が見解を披露した。

玉生さんは㈱プラネット会長で、
True Data取締役。

もちろんDXは、
「デジタルトランスフォーメーション」。

盛んに使われる言葉だが、
これは単なるIT化とは異なる。
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経済産業省の定義。
「DX推進ガイドライン」に示されている。

「企業が、
ビジネス環境の激しい変化に対応し、
データとデジタル技術を活用して、
顧客や社会のニーズを基に、
製品やサービス、ビジネスモデルを
変革するとともに、
業務そのものや、組織、プロセス、
企業文化・風土を変革し、
競争上の優位性を確立すること」

しかしこの定義は一般的過ぎる。
戦略的にDXを捉えねばならない。

今日のTrue Data役員会の議論内容は、
極めて秀逸なものだ。

ここでは書かない。

この春、キャズムに関して、
ちょっとでも目途がついたら、
あらためて月刊商人舎で特集し、
深く考察しよう。

最後に大寒の今日も、
小林一茶。

手拭のねじつたままの氷哉

ねじったままに凍りついた手拭。
一茶の観察の目、そして写実。

DXにおいても、
マーケットや消費やデータを、
このように観察し、描写し、
そのうえで考察し、分析したいものだ。

〈結城義晴〉

2021年01月19日(火曜日)

ヤオコー川野幸夫会長対談と故上田惇生先生のこと

寒い冬の日だった。

今日は埼玉県川越市へ。

私は横浜の妙蓮寺から、
東急東横線に乗る。
菊名でL特急に乗り換える。

すると電車はそのまま、
川崎市を越え、東京都を抜け、
埼玉県の川越市まで、
1本でつながっている。

かつては東急東横線で渋谷に出た。
それかJR山手線で池袋へ。
そこから東武線で川越市へ。

3本の乗り換えが、
1本でつながる。

実に便利だ。

そうして到着した川越。

㈱ヤオコーの本社。
YAOKOサポートセンター。IMG_13061

本社全体に絵画が掲げられている。
三栖右嗣(みすゆうじ)の作品。IMG_13071
川越市氷川町には、
ヤオコー川越美術館があって、
三栖の作品が展示されている。

今日は会長の川野幸夫さんに面談。DSCN93851
ソーシャルディスタンシングを守って、
2時間を超えるインタビュー。
というか、対談。

COVID-19禍の第三波。
その中でどう経営するか。DSCN93881

川野さんは昭和17年(1942年)生まれ。
私よりちょうど10歳年上だ。
現在78歳。DSCN93951
コロナ禍でもお元気。

川野さんと話していると、
私も心が打ち解けて、
インタビューの形式にはならない。

自分が考えていることが、
すらすらと出てくる。
引き出しの中にあったエピソードなどが、
思いもかけず浮かんでくる。
つまり私がしゃべりすぎる。DSCN93931

2008年、渋沢栄一賞受賞。
2009年から日本スーパーマーケット協会会長。
もちろんヤオコーはこの産業随一の、
エクセレントカンパニー。

しかし川野さんはそれに満足していない。
このコロナ禍で大きな挑戦を始めた。
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日本のこと、産業のこと、
そして会社のこと、経営のこと。

現時点の川野幸夫の考え方を、
ほとんど披歴してもらえたと思う。

心から感謝したい。IMG_13111
しかし最後まで、
去りがたい気持ちがぬぐえなかった。
いつまでも話していたかった。

コロナがそうさせたのだろうと思う。

詳細はもちろん、
月刊商人舎2月号に。

ヤオコーは大胆な新戦略に挑む。

川野さんのもとを辞して、
川勝利一さんと会った。

商人舎スペシャルメンバー。
特別コーディネーター。
座右の銘は、
「仕事はアマ、生活はプロ」。

川勝さんとも2時間も話した。
もちろんソーシャルディスタンシング。

川勝さんは、
故上田惇生先生にかわいがられた。
ドラッカーの翻訳者で、
ドラッカーの分身。

上田惇生が、
心を割って話す数少ない相手が、
川勝利一だった。

その縁で私も、
上田先生と親しくさせていただいた。
コーネル大学ジャパンや、
商人舎ミドルマネジメント研修会に、
特別講師として出講していただいた。

その上田先生は2年前の2019年、
正月10日午前2時過ぎに亡くなられた。
享年80だった。

私は月刊商人舎2019年2月号で、
[特別企画]を掲載した。
上田惇生を悼む
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手元にこの雑誌があるならば、
是非、ページをめくってほしい。

結城義晴と川勝利一が、
上田惇生とピーター・ドラッカーについて、
それぞれに書いている。
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その川勝利一「私的上田惇生論」に、
上田先生の言葉がある。

「目的が手段になったり、
手段が目的になったり
しないように気を付けなさい」
これはいつも自覚していたい。

さらに、
「今、ITが目指している開発は
勝つことばかりを志向している。
でも勝つことばかりをやっていると
いずれ矛盾やほころびを生むだろう」

その通りだと思う。

「トップは皆、自分の自慢をしたがる。
でもその人の喜びや強みに付き合うのでなく、
弱みと悲しみに真摯に付き合いなさい。
そうなれば本当に川勝さんの存在が
認められたということだよ」

今日の川勝さんの話も、
「弱みと悲しみ」との真摯な付き合いで、
貫かれていた。

さて新型コロナウイルス。
第三波の猛威はおさまらない。

新規感染者は全国で5320人。

重症者数は1001人。
初めて1000人を超えた。

死者は104人。
100人を超すのも初めてだ。

昨年の商人舎7月号特集は、
今、いちばん大切なこと
コロナ禍中の[商売の思考法・実践法]202007_coverpage-448x631
[緊急対談]
「慣れ」が一番怖い!!

対談の最後に私が語っている。
「コロナがいつ収束するのかわからない。
コロナとは、危うい動的平衡のなかで、
ずっと共生していかなければいけない。
だからこそ災禍を機に、
改革やイノベーションに
取り組まねばならないということです」

今こそ、心して新しいことに向き合いたい。

それにしても川越は寒かった。
横浜より5度は低かったし、
空っ風が吹き抜けた。

このところはまっている小林一茶。
生き残り生き残りたる寒さかな

ありがとうございました。

〈結城義晴〉

2021年01月18日(月曜日)

204通常国会の菅演説と「ひとつずつ・すこしずつ・いっぽずつ」

Everybody! Good Monday!
[2021vol③]

2021年第3週。
いよいよ本格的に2021年が始まる。

今日から第204通常国会がスタートした。
150日間、約5カ月にわたって、
論戦が繰り広げられる。 tuujoukokkai1
今日は内閣総理大臣の施政方針演説、
そして外交演説、財政演説、経済演説。

これに対して20日、21日に、
各党・各派の代表が質問演説をし、
方針に関するやり取りが行われる。

2月にはその方針の総予算の審議が行われ、
3月は法律案・条約等の審議が始まる。
これが立法府としての国会の役割である。

しかし今通常国会では、
2月初めに新型コロナ特別措置法が、
改正される見通しだ。

そして6月に通常国会は会期を終了。

ちなみに今年を見通すと、
9月に臨時国会が召集され、
12月にそれが終了する。

今日の菅義偉首相の施政方針演説。
やっぱり、がっかりした。
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しかし、失望してばかりもいられない。
私たちがやれることをやり遂げる。

このことによって日本は、
むしろここまでコロナ感染を抑えてきた。

それでも私は、現時点で、
新型コロナ禍の「溝」を乗り切ることが、
一番大事だと考えている。

このキャズムを凌ぐ。

それからポスト・コロナの時代に入る。

菅さんの施政方針演説の時間割は、
私の認識する「キャズム対策」が7分間で、
ポスト・コロナが37分だった。

1万1371字の演説の内、
コロナ禍のキャズム対策は、
たった1829字だった。

国民を説得するならば、
その逆でもいいくらいだと思う。

暖かくなったら、
コロナ第3波は消えていき、
ワクチンが間に合うとでも、
考えているのだろうか。

ワクチンは人間の英知で、
間に合わせなればいけない。

ただし、
リスクマネジメントが欠落していたら、
COVID-21さえ起こりかねない。

同じように会社の経営に関しても、
店舗の運営に関しても、
今、「キャズム」の概念は重要となる。

月刊商人舎1月号の主張だ。
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そのために今月の標語。

若返れ!

時代と時代の節目のとき。
「断絶」を乗り切る武器は若い力である。
若さによってしか「時代の溝」は凌げない。
だから組織は若返るべきだ。

まず商人一人ひとりが自分を若返らせる。
さらにその商人の集団を若返らせる。
すると組織が若返る、会社が若返る。
産業全体が若返る。

コロナ禍によって生まれる「キャズム」は、
この2021年も継続する。
早ければ東京五輪までに片がつくか。
だが遅ければ2022年も続く。

その間に自らを刷新する。
「キャズム」を凌ぐ作業そのものが、
若返りにつながるような態勢をつくる。
若返りを前提にすべての経営戦略を策定する。

人を若返らせる。
店を若返らせる。
売場を若返らせる。
商品を若返らせる。

若さが「キャズム」を乗り越える
早さの鍵を握る。
若さが「キャズム」を凌ぐ
柔らかさの源である。

若さが「キャズム」を
ばねにする強さの礎である。
そして若さが
企業の生命線である。

人よ、若返れ。
店よ、若返れ。
売場よ、若返れ。
商品よ、若返れ。

コロナ禍による時代の節目のとき。
この「断絶」を乗り切る武器は若い力である。
失敗を恐れぬ力によってしか
「キャズム」は凌げない。

だから私たちは、
若返らねばならない。
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さて今日は朝から、
㈱商人舎のZOOM会議。
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今週のスケジュールをチェックし、
来月の月刊商人舎2月号の企画を説明した。

各自の役割分担を確認し合った。

もうオンライン会議にも慣れてきた。
みんなの顔色や顔つきもよく見えるし、
コミュニケーションもとれる。

その今週の予定。
今日の月曜日から通常国会。

明日は㈱ヤオコー川野幸夫会長と会う。
川越のサポートセンターまで行く。

明後日水曜日は㈱True Data役員会。
緊急事態宣言中だから、
オンライン・ミーティング。

この日は米国大統領就任式。
日本時間では木曜日21日の午前2時。
ジョー・バイデン大統領の誕生だ。
暴動など起こらなければいいが。

木曜日は商人舎Web会議。
私は午後から検診と診察。

金曜日は日本チェーンストア協会へ。
専務理事の井上淳さんと会う。
もちろんソーシャルディスタンシング。

今週もあっという間に過ぎていきそうだ。
それでも私の目の前には、
膨大な仕事が山積みされている。

ひとつずつ、
すこしずつ、
いっぽずつ。

自分に言い聞かせる。

そうしなければ、
何一つ解決しない。

この緊急事態宣言の間に、
私はそれらの仕事を全部、
片づけてみせる。

夜なべ仕事も厭(いと)いません。

ひとつずつ、
すこしずつ、
いっぽずつ。

頑張ります。

寒き夜や我身をわれが不寝番
〈小林一茶〉
(不寝番は「ねずのばん」)

では、みなさん、
今週も、若返ろう。
Good Monday!

〈結城義晴〉

2021年01月17日(日曜日)

阪神大震災から26年、私たちはまだ生きている。

26年前の1995年1月17日。

私は㈱商業界の『食品商業』編集長だった。
2月15日発行の3月号で緊急特集を編み、
その巻頭言は追悼文となった。

「阪神大震災」

阪神大震災、
お見舞い申し上げたい。
亡くなられた方々の
ご冥福を祈りたい。

尊い命を、家族を、同朋を、
奪い取られた悲しみはつきない。
家を、店を、
財産を失った絶望は深い。

しかし、人びとは、
たくましかったし、
モラルは高かった。
被災地の商業は任務を果たし続けた。

スーパーマーケットは、
生存のための配給基地となった。
コンビニは、
余震の続く闇のなかの灯台に変わった。

フードサービスは、
温かい食べ物の炊き出し係に徹した。
メーカーや問屋は、
補給部隊の役を担った。

小さな店も、大きな企業も、
皆が、このときこそと、
日ごろの仕事の腕を発揮した。
いつもよりも素早く、力強く、黙々と。

そのそばで、
瓦礫のなかに
埋まったままの人たちも、
また、いた。

雨ニモ負ケズ、風ニモ負ケズ、
商業は働き続けねばならない。
店は客のために、是が非にも、
開けておかねばならない。

有事のときにこそ、頭を柔らかくし、
冷静に、活躍せねばならない。
人びとが立ち上がる礎に
ならねばならない。

商業人は、
どんなときにも、
明日を、
見つめていなければならない。

私たちは、震災に勇敢に
立ち向かった仲間を心から尊敬しよう。
商業という仕事を貫いた同志たちを
誇りにしよう。

こんなときだからこそ、深く深く、
私たちの役割の大切さを自覚しよう。
そして、この阪神大震災を
永く記憶にとどめておこう。

崩れ果てた廃墟のなかで、
人びとに喜んでもらった
この感動を、
これからの支えにしよう。

未来のために。
客のために。
店のために。
蘇える街のために。

私たち自身のために――。
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6年後に21世紀に入って、
2001年9月11日、米国。
同時多発テロ。
今から20年前だった。

2011年3月11日。
日本の東北・北関東。
東日本大震災。
今から10年前だった。

そして今日、
2021年1月17日。
地球全体。
COVID-19パンデミック。
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ブレーズ・パスカル。
「パンセ抄」(鹿島茂)から。

目の前に
絶壁があったとしても、

わたしたちは、
それが見えないようにするために
何かしらの障壁を前方に設け、
しかるのちに、
安心してその絶壁のほうへ
突っ走っていくのである。
〈断章一八三〉

欧米も日本も。
政治も行政も。

人間は
小さなことに対しては
敏感であるが、
大きなことに対しては
ひどく鈍感なものである。
これこそは、
人間の
奇妙な倒錯のしるしである。

〈断章一九八〉

しかし、
新約聖書・ローマ人への手紙5章。
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艱難が忍耐を生み出し、
忍耐が練達を生み出す。
そして、
練達が希望を生み出す。

この希望は、
失望に終わることがない。
[注]「練達」とは「練られた品性」のことをいう。

シェル・シルヴァスティン。
「Every Thing On It」より。
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There are no happy endings.
幸せな終わりなどない。
Ending are the saddest part,
終わりはもっとも悲しいところだ。
So just give me a happy middle
だから幸せな真ん中をください。
And a very happy start.
そしてとても幸せな始まりを。〈結城義晴訳〉

最後に小林一茶。
露の世は露の世ながらさりながら

私たちはまだ生きている。

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〈結城義晴〉

2021年01月16日(土曜日)

安野光雅さんの「遊び心」とコロナ後の3つの潮流

安野光雅さん。
昨2020年12月24日、亡くなった。
肝硬変。94歳。
anno
画家で絵本作家、
エッセーもよかった。

朝日新聞は、
「遊び心にあふれる絵本や、
淡い色調の風景画で知られる」と紹介。

25年ほど前のNHK番組、
「風景画を描く」。
ゴッホが描いたオーヴェールの教会の前で、
水彩画を描いて見せてくれた。

その柔らかな線と水彩の絵画、
好きだった。

安野さんの顔は私の祖母に似ていた。
彼女も99歳8カ月まで生きた。

安野さんは1926年生まれ、
島根県津和野の人。
戦後、代用教員となった。
それから山口師範学校を出て、
小学校で美術を教えた。
そのあとでプロの画家になった。

最初の絵本は1968年の「ふしぎなえ」。
不思議なトリック絵本。
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これがある意味のデビュー。
1984年、国際アンデルセン賞画家賞、
2008年に菊池寛賞、
2012年、文化功労者。

晩年の2017年のエッセー「本が好き」
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その「あとがき」の冒頭の文。
「子どものころから本が好きだった」

「少年倶楽部」を愛読した。

そして最後の一文。
「今日、喫茶店で
珍しく本を読んでいる
中年の男の人を見た。
こんなことが、
はなしのたねになる時代は
悲しいではないか」

同感して、ご冥福を祈りたい。

さて日経新聞コラム「大機小機」
コラムニスト富民氏。
「コロナ後の世界/3つの潮流」

なかなか、いい。

[2世紀前]――
「インドで発生したコレラの大流行で
世界の中心がアジアから欧州に移り、
産業革命で西洋文化が開花した」

[1世紀前]――
「スペイン風邪の大流行を境に
主役が欧州から米国に移り、
技術革新と情報革命、流通革命で
新産業が勃興して米国文化が開花した」

今、新型コロナ大流行――
世界はどう変わるか。

[第1の潮流]
「世界秩序の再構築」

「米国が社会の分断に悩む中で、
コロナの封じ込めに成功した中国は
覇権をうかがう勢いだ。
だが、中国の独裁・強権政治は
国際社会に警戒心を生んだ」

「欧州連合(EU)は英国の離脱で
かつての勢いを失った」

「主役無き時代を迎える中で中国と同様、
コロナ封じ込めに成功しつつある
インド太平洋経済の浮上が注目される」

ヨーロッパからアメリカへ。
そしてインド太平洋圏へ。

「インドの感染者数は
米国に次いで多いが、感染率は低く、
1週間あたりの新規感染者数も
ピークの5分の1に減少している」

「経済活動再開で今年の成長率は8%を超え、
世界で最も高くなる予想だ」

インドは、
コロナ対策も経済政策も両立させている。

「インド太平洋主要10カ国の国内総生産は
米国、EU、中国に次ぐ第4位だが、
平均年齢は中国より10歳若く、
ポテンシャルは大きい」

そこに、
「日本を加えれば経済規模は
EU、中国とほぼ並ぶ」

「世界の中心が米中2極から
4極になる可能性がありそうだ」

悪くない分析だ。

「世界秩序が揺らぐ中で、日本は
インド太平洋諸国と連携して
自由貿易を推進し、
価値観を共有する国々とともに
世界が直面する諸課題の解決に向けて
主導的役割を果たすときだ」

同感だ。

日本のチェーンストアが向かう方向も、
インド太平洋圏だろうと思う。

ウォルマートは、
イギリスから退散し、
日本からも事実上の撤退。
インドには橋頭保を築いている。

「新しい国際ルールを
積み上げていくことによって、
21世紀の新しい世界秩序が
生まれることを期待したい。

[第2の潮流]
「新企業群の誕生」

「デジタルとグリーン革命で
新しいビジネスモデルが次々生まれつつある」

「主役が交代して
新興企業群が世界経済をけん引する時代が
始まろうとしている」

小売流通産業はその意味で、
古いビジネスモデルかもしれない。

しかし古代から続く商売を、
新しいビジネスモデル、
つまり新しいフォーマットに変えると、
この第2の潮流に乗ることが可能となる。

[第3の潮流]
「新文化の開花」

「在宅勤務の普及で
余暇が増えて生活様式が変わり、
人々が公園に集い始めた」

「かつてホイジンガが提起した
“ホモ・ルーデンス(遊ぶ人)”の時代の到来だ。
遊びは文化の原点だ」
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「明治以来、日本人は
“ホモ・ファーベル(作る人)”だったが、
新しい生活スタイルに変わったとき、
新ジャポニズムが開花するのではないだろうか」

ホモ・ファーベルでありながら、
ホモ・ルーデンスへ。

安野光雅さんの遊び心。
今こそ必要な時代となった。

合掌。

〈結城義晴〉

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