結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2019年10月03日(木曜日)

関西電力高浜原発問題の「はづかしやおれが心と秋の空」

男心と秋の空。
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変わりやすい秋の空模様。

その秋の空の下に、
ダイエー横浜西口店。

建て替えされ、
大リニューアルする。
そしてダイエーの名前は消える。IMG_0955

「秋の空」は高い。

澄み切っていて、
美しい。

天高く馬肥ゆる秋。

秋の移動性高気圧は、
乾いた空気をもたらす。
だから低層雲は払われる。

空は澄み切って、
高層雲が発達する。

ただし秋の天気は、
低気圧と高気圧が交互に起こる。
台風もやってくる。

天気は変わりやすい。

しかし、変わりやすいのは、
男心だったか、女心だったか。

実感や経験は別にして、
このことわざができたのは、
江戸時代だそうだ。

男心と秋の空。

こちらが先だ。

江戸の昔、
既婚男性の浮気には、
世間も寛大だった。

藤沢周平の小説など読むと、
ときにそうでもない表現も出てくるが、
変わりやすいのは男だった。

一方、女心。
イギリスのことわざ。
“A woman‘s mind and winter wind change often”
「女心と冬の風はしばしば変わる」

レディーファーストの国では、
女心が変わりやすいらしい。

ヴェルディのオペラ「リゴレット」に、
有名な「女心」という歌がある。

風の中の
羽のように
いつも変わる
女心――。
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明治、大正、昭和と、
女性の権利が認められ、
男女同権になるにしたがって、
「女心と秋の空」の言葉も、
権限を増してきた。

小林一茶。
はづかしや
おれが心と秋の空

感服。
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今日は月刊商人舎10月号入稿の追い込み。
1万1000字の原稿を書いて、
疲労困憊。
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たった一人の夜のオフィスで、
自撮り。

疲れてくると、
右目にそれが出る。

白内障、網膜剥離、
そして緑内障。

私の右目は、眼病の百貨店。

原稿書きの合間に、
ちょっと校正もする。

もう40数年やっているが、
最近はすぐに飽きる。
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年だ。

さて、関西電力。
高浜原発の福井県高浜町。
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故人となった元助役から、
関電首脳らが、
金品を受け取っていた。

2度目の記者会見で、
その内部調査報告書が開示された。

朝日新聞は今日の社説であきれた。

現金、商品券、
仕立券付きスーツ生地、
金貨、米ドル、etc。

総額1億円を超えた役員が、
2人、いた。

関電の発表は、
「20人で3.2億円」

この社内報告書によると、
元助役は地元の有力者で、
「金品を受け取らない」と、
厳しく叱責することが多々あった。

「機嫌を損ねては原発事業に
影響しかねないとの心配から受け取り、
返却の機会をうかがいながら
個人として保管していた」

信じがたい言い訳だ。

金品を受け取っていたのは、
原子力事業本部の幹部が大半。

「授受は同本部で引き継がれていた」

関電は1年前に報告書をまとめた。
岩根茂樹社長と八木誠会長が、
報酬を一部返上。

一応の社内処分はされた。
しかし一連の対応を非公表とし、
取締役会にも報告しなかった。

八木会長や原子力事業本部の幹部らは、
金品を受領したまま昇進を重ねた。

岩根社長も就任祝いで金品を受け取った。
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そして岩根社長、八木会長は、
引責辞任を否定している。

まったくひどい話である。

「関電心」は、
「秋の台風」も、
屁とも思わない。

原子力発電という事業は、
人の心を病ませる。
そのうえ病んでいることにすら、
ひどく鈍感にする。

近江商人の三方良し。
売り手良し、
買い手良し、
世間良し。

しかしこの「世間」が、
「原発村」という村社会の世間であったら、
真の「三方良し」とはならない。

「世間」は公明正大な、
社会全体でなければいけない。

そしてこの「原発村」が、
「流通村」や「小売り村」になりかねない。

「スーパーマーケット村」、
「コンビニ村」、
「ドラッグストア村」であっても、
それが「矮小化された村」ならば、
「関電」の「原発村」と同じだ。

以て自戒とすべし。

はづかしや
おれが心と秋の空

脱帽。

〈結城義晴〉

2019年10月02日(水曜日)

百貨店の消費増税駆け込み購買と”Que Será, Será”

“Que Será, Será”
「ケセラセラ」
“Whatever will be, will be”
「なるようになるさ」

ドリス・デイの歌声が、
耳に蘇る。

1956年のヒッチコック映画、
『知りすぎていた男』の主題歌。
ドリスは主演女優。
ジェームズ・スチュワートが主演男優。The_Man_Who_Knew_Too_Much_(1956_film)

10月が始まって、
消費増税と軽減税率導入。
キャッシュレス決済のポイント還元。

“Que Será, Será”
“Whatever will be, will be”
「なるようになるさ」

制度は複雑、
トラブルが相次いだ。

値段が間違ったり、
券売機が利用できなくなったり。
スマホが機能しなかったり。

欧米の8%や12%・13%の軽減に比べると
たった2%の軽減。
中小企業のキャッシュレス決済に、
9カ月間のポイント還元があっても、
生活がひっ迫する人々には、
長期的に家計が苦しくなる。

不安は募る。

だから価格コンシャスは高まる。

しかし知識商人は、
右往左往すべからず。

“Que Será, Será”
“Whatever will be, will be”
「なるようになるさ」

顧客は、
親切な店、
便利な店、
感じの良い店、
きれいな店、
安い店、
嘘のない店で、

買物してくれる。

信頼する店に、
やって来てくれる。

昨日の10月1日は、
中華人民共和国の国慶節
それも建国70周年の記念の日。

1949年10月1日、
毛沢東が建国を宣言した。
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昨日の習近平国家主席。
「いかなる勢力も、
中国国民や中国国家の前進を
決して止められない」

しかし香港では大規模な抗議デモの際、
18歳の高校生が警官に左肩を銃撃された。

ああ。

今日の10月2日は、
マハトマ・ガンディーの、
150回目の誕生日。

「非暴力・不服従」を貫いた、
インドの独立運動家。
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インドでは「ガンディー記念日」の休日。
2007年国連決議で、
「国際非暴力デー」。
“International Day of Non-Violence”

しかし今日も、
世界から暴力はなくならない。

あ~あ。

私は1日中、横浜商人舎オフィス。
月刊商人舎10月号の原稿書き。
疲れ気味。
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さて商人舎流通スーパーニュース。
9月の百貨店営業報告が続々。

三越伊勢丹news|
地域事業会社全社が二桁増の高い伸び
高島屋news|
33.2%増/消費増税前の駆け込み需要
J.フロントnews |
30.8%増/増税前に宝飾品・高級ブランド好調
H2Onews|
阪急阪神百貨店21.2%増/増税駆け込み需要

9月の百貨店販売実績は、
軒並み前年比3割増、2割増。
消費税が上がる直前の駆け込み需要。

しかしH2Oの食品事業は、
(株)イズミヤが101.1%、
阪急オアシスが97.2%。

そして、
ユニクロnews|
9月既存店売上高4.2%減・客数0.4%伸び

同じアパレルを売っていても、
ユニクロには駆け込み購買はなかった。

百貨店は明らかに駆け込み購買。
その反動は必ずやってくる。
自らの売上げの先食い。
喜んでばかりもいられない。

ただし駆け込み需要でも、
何とか特需でも、
取れるところは取っておかねばならない。

“Que Será, Será”
“Whatever will be, will be”
「なるようになるさ」

The future’s not ours to see
「未来は私たちには見えない」
Que sera, sera
「ケセラセラ」
What will be, will be
「なるようになるさ」

だから未来を予言するな。
ひたすらモニタリングせよ。

そうすれば、
すでに起こった未来が見えてくる。
そして未来は確実にやってくる。

〈結城義晴〉

2019年10月01日(火曜日)

消費税率「5パターンの混沌」へラグビー日本代表と同志的に闘え!

10月1日。

神無月。
3月から勘定して8番目、
だからOctober。

今日から消費税が上がる。
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まだシステムが追い付かない店もある。
システム切り替えの投資額が大きくて、
廃業する店もある。

さらりと2%だけ、
上げておけばよかったのに。

しかし、知識商人は、
右往左往すべからず!

日経新聞「きょうのことば」は、
ずばり「消費税」。
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その日経による定義。
「モノやサービスを取引する際にかかる間接税」

ただし消費税は多段階間接税。
製造業、卸売業、小売業・サービス業に、
それぞれの段階で課税される。

売上税は単段階間接税。
小売業・サービス業の最終段階に課税される。

日本やヨーロッパが消費税、
アメリカが売上税。

日経新聞。
「特定の人に負担が偏らず、
多くの人に薄く負担がかかる。
累進課税制度がある所得税に比べ、
低所得層に負担が重いとされる」

税金には2つの種類がある。
直接税は負担者がそのまま納税者となる。
間接税は負担者と納税者が異なる。

直接税は所得税や法人税などで、
間接税の代表が消費税や売上税。
このほかに、
「酒税」のごとく特定品目の税がある。

日本で消費税が初めて導入されたのは、
竹下登改造内閣の1989年4月。
平成時代に入ってからだ。

税率は3%でスタートしたが、
このころは直接税と間接税の比率は、
国と地方を合わせて、
79対21だった。

1997年4月に5%に引き上げられ、
2014年4月には8%に上がった。
そこで2018年度の直間比率は、
68対32に変わった。

さらに今日からの消費増税で19年度は、
67対33となる見込みである。

平成の30年間、そして令和になっても、
消費税を軸とした間接税シフトが、
日本税制の基調となってきている。

きょうのことば。
「2019年度の一般会計予算で
消費税収は19.4兆円で、
全体の約3割を占める」

「政府は、
10%への引き上げによる税収を
年間約5.6兆円と見積もる」

「2.8兆円は少子化対策や
低所得の高齢者支援などに回し、
残りの2.8兆円を
借金の返済などに回す方針だ」

この国の借金は1000兆円を超えている。
2019年度末の長期債務残高は、
1122兆円に達する見込みだ。
これは国内総生産の約2倍となる。

それなのに増税対策として、
2兆3000億円もの大盤振る舞いがなされる。

それがポイント還元などに使われる。

ああ。

さらりと2%だけ、
上げておけばよかったのに。

今回の増税対策によって、
結果として消費税率は5通りとなる。

⑴増税された標準税率の10%。

⑵食品や新聞の軽減税率の8%。
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⑶コンビニなどフランチャイズ店の、
キャッシュレス決済の6%。
コンビニはポイント還元分2%を、
即時還元、つまり割引する。
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⑷中小企業には、
キャッシュレス決済の優遇策が施される。
ポイント還元5%だから、
標準税率は5%。

⑸中小企業の軽減税率商品は、
結局、3%となる。

これで10%、8%、6%、5%、3%、
「5パターンの混沌」となった。

その中小企業も、
キャッシュレス決済の登録は、
約200万軒のうちの4分の1ほどだから、
登録していない店は、
標準税率10%と軽減税率8%。

そこでたいてい、店の側は、
少しでも「得」をしようと、
策を弄する。

顧客の側も、
少しでも「得」をしようと、
あれこれ算段する。

結局、これは、
「損得」を優先する取引になる。

私が一番、憂慮しているのは、
商売十訓の第一訓が、
ないがしろにされてしまうことだ。

「損得より先に善悪を考えよう」
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もちろんお客様にとって、
「得」になることには、
あくまで敏感であるべきだ。

しかしそれが、
店の信頼につながることなのか。
お客様と長いながいお付き合いが、
できることなのか。

そのことをいつも考えていたい。

ただし損得よりも善悪を考えても、
価格競争は絶対に激しくなる。
5%還元されない企業が、
5%分の安売りや販促を、
次々に仕掛けてくるからだ。

激烈な肉弾戦。
㈱ヤオコー川野幸夫会長が言う、
「体力勝負」。
O
その体力勝負をしながら、あくまで、
フェアーな態度をとり続けねばならない。

そのためには、
「ティンバーゲンの定理」
政策目標の数と政策手段の数は
同じにしなければならない。

「ティンバーゲンの定理」考案者は、
オランダの経済学者Jan Tinbergen。
1969年、世界初のノーベル経済学賞受賞。
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「N個の独立した政策目標を
同時に達成するためには
N個の独立した政策手段が
必要である」

「2つやりたいことがあったら、
2つの対応策を準備せよ」

価格対策の目標には、
徹底したローコスト&ロープライス。

付加価値開発の目標には、
そのための徹底的な対策。

両方、同時に対策を準備して、
徹底してやらねばいけない。

そう、この定理は私たちが感動した、
ワールドカップラグビー日本代表の戦略だ。

肉弾戦のフィジカルな強化と、
精神戦のフェアな心の養成。

つまり今日から、
日本の心ある商業が、
ラグビーワールドカップのような闘いに、
突入するのだ。
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リーチマイケル率いる、
日本のフィフティーンと、
まさに同志的な心持ちで、
勝ち抜く闘いである。

ともに、頑張ろう。

〈結城義晴〉

2019年09月30日(月曜日)

10月の「食品ロス削減月間」と野中郁次郎の「二項動態の共創」

Everybody! Good Monday!
[2019vol39]

2019年第40週。9月最終週で、
明日から10月。

2019年も4分の3が終了し、
あと3カ月。

そして明日から消費税が10%に上がる。
軽減税率も導入されるし、
キャッシュレス決済によるポイント還元は、
来年6月末まで9カ月間、実施される。

もう、各社各店とも準備万端のはずだ。

食品小売業や食品部門は、
それほどでもなかっただろうが、
この土日曜と今日は、
駆け込み需要への対応に追われた。

しかしこれから3カ月は、
「右往左往すべからず!」

もちろん、年末まで、
無呼吸泳法。

時代小説家・藤沢周平の短編小説。
「必死剣鳥刺し」
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自らの命と引き換えに敵を倒す剣法。

商売では命をかけることはないが、
そのくらいの決意で臨む時だ。

朝日新聞の記事。
「常連さんゴメン、もう限界」
――消費増税複雑で老舗続々閉店。

「なじみの酒屋が、ラーメン屋が……。
消費増税を翌日に控えた30日、
長い歴史に幕を下ろす家族経営の店がある。
常連客に支えられてきた小さな店にとって、
軽減税率などへの対応も含め、
増税のコストはあまりに重かった」

千葉県の台風15号被災のあとにも、
廃業する小売りサービス業は多かった。

これは商売で命をとられる事例だ。

しかし廃業しないまでも、
そのくらいの決意で、
これからの3カ月に臨む。

しかし右往左往してはならない。
しかし今回の消費増税は、
店側にとっても顧客側にとっても、
わかりにくい。

そのストレスからは、
顧客を解放してあげよう。

月刊商人舎Webコンテンツ、
月曜朝一の2週間販促企画。

10月の「食品ロス削減月間」を強調する。no-foodloss-pj

令和元年5月31日に公布されたのが、
「食品ロス削減推進法」
それが10月1日から施行される。

そして締めくくりの10月30日は、
「食品ロス削減の日」と定められた。

商人舎流通スーパーニュース。
イオンnews|
食品ロス・使い捨てプラスチックの削減キャンペーン

全国のイオングループ約2000店で、
顧客に食品ロスの削減を呼びかける。

10月は「3R推進月間」でもある。
“3R”とは、
Reduce(リデュース 廃棄物等の発生抑制)
Reuse(リユース 再使用)
Recycle(リサイクル 再生利用)

イオンはこれも全国で、
マイバッグキャンペーンを展開する。
3R

行政とイオンが連動して、
このキャンペーンを展開する。
それは日本列島挙げての展開となる。

消費増税と食品ロス・3R推進。
同時に起こるのが10月である。

今日の午後は東京・大門。
芝大神宮。
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脇に「貯金塚」がある。
「根氣根氣
何事も根氣
実篤」
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実篤とは白樺派の重鎮、
武者小路実篤のこと。

関東大震災のときの教訓。
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時代は変わっているが、
変わらないものもある。
「根氣根氣 何事も根氣」

㈱True Data。
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代表取締役社長の米倉裕之さんと、
執行役員の越尾由紀さん。
私もこの会社の非常勤取締役。

3人で語り合った。
詳細は月刊商人舎10月号。

「ビッグデータマーケティング」
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実にスリリング。
実にエキサイティング、
実にインタレスティング。

常盤勝美さんもいま、
True Dataの流通気象コンサルタント。
ウェザーMDの本物の第一人者。
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月刊商人舎Webコンテンツに、
毎週火曜日に連載を書いてくれている。
好評の「2週間ウェザーMD予報」。

私もTrue Dataで写真撮影。
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True Dataに来ると、
その若々しい会社から、
なぜか元気づけられる。

ありがとう。

最後に日経新聞「私の履歴書」。
1カ月間、野中郁次郎先生だった。
今日が最終回。
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「最後の一言」

「人間の本質は、デカルトのいう
“我思う、故に我あり”の一人称ではなく、
共感する二人称の行為にある」

「二項対立ではなく、
対立と協調を両立させる
“二項動態”の関係性こそが
創造性の源泉だ」

二項対立でなく、
二項動態。

「他者との出会いを通じた
自在な意味づけ、価値づけのただなかで、
新たなアイデアや概念は湧き出てくる」

「”共創”に手抜きは許されない」
共創は”Co-Creation”
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野中郁次郎の研究姿勢は、
生涯を通じて二項動態だった。

「平凡な私は、
自分に欠けるものを持つ人と
“いま・ここ”の文脈で
学際的にペアを組んで対話を重ね、
実践的な経営学の理論化を試みてきた」

高校時代の野中郁次郎は、
簿記3級と珠算3級に落第した。
それを謙虚に「平凡な私」と表現した。

その野中郁次郎だからこそ、
「二項動態」を強調して、
私の履歴書を終わらせた。

「人間の生き方を踏まえながら、
共通善に向かって
知の共創をしない限り、
米国流の経営学は超えられない」

その野中郁次郎も、
カリフォルニア大学バークレー校で学んだ。

ノーベル経済学賞は、
アメリカ合衆国から55人が受賞。
日本人はゼロ。

もちろんこの賞は欧米化が激しい。
米国化といったほうがよい。

米国流経営学を超えるという、
野中郁次郎の意気込みは、
誰もが持ち続けねばならない。

では、みなさんも、
アメリカに学んで、
アメリカに負けるな。
Good Monday!

〈結城義晴〉

2019年09月29日(日曜日)

リーチマイケルと中田久美の”ワンチーム・ワンハート”

リーチマイケル。
ラグビー日本代表主将。
30歳。
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ニュージーランド出身で、
国籍は日本。

父はスコットランド系ニュージーランド人
母はフィジー人。

ポジションはフォワード。
ナンバーエイト、フランカー。
身長189cm、体重105kg。
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15歳で日本に留学生として来日。
札幌山の手高校入学、卒業。
東海大学体育学部へ進学。
東海大学体育会ラグビーフットボール部。

2011年に卒業後、
東芝ブレイブルーパスに加入。
同年開催のワールドカップ日本代表。

12年に東海大学同級生の知美さんと結婚。
13年に日本国籍を取得すると、
「Michael Reach」から、
「リーチ マイケル」に表記を変えた。

2014年4月、
エディー・ジョーンズヘッドコーチから、
日本代表キャプテンを指名される。

歴史的な勝利を収めて、
今日、記者会見で発言。
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朝日新聞が報じた。
「ある競技から刺激を受けていた」

それはバレーボール。

同じ時期にワールドカップを日本開催中。

リーチは自身のアイルランド戦前夜に、
女子バレーボールの日本対セルビア戦を見ていた。
セルビアは世界ランキング1位。
日本は同6位。

女子日本代表のキャッチフレーズは、
「火の鳥NIPPON」
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この試合に日本はフルセットの逆転勝ちをした。

リーチは「とても感動した」と語った。

日本代表の中田久美監督は、
このリーチの言葉を選手に伝えた。
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アタッカーの鍋谷友理枝。
「私もラグビーのスローガンの
“ワンチーム・ワンハート”で、
何ができるかと考えてコートに立った」

セッターの佐藤美弥。
「ラグビーの選手たちも
“勝つ気持ちが大事だ”と言っていた。
そういう気持ちで今日の試合に臨んだ。
強い思いが結果につながった」

16リオデジャネイロ五輪4強のオランダに、
セットカウント3対1で快勝。
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中田久美監督はリーチの言葉に返礼した。
「光栄に思う。選手の力になった」
〈1998中田久美写真集より 41FK7AQ6-KL._SY498_BO1,204,203,200_
「競技、種目を越え、
スポーツ界がどんどん変わっていけばいい」

バレーボール女子は、
このワールドカップで6勝5敗の5位。
世界ランキング6位からは、
一つ上の成果だった。
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まあまあの成績だが、
セルビア戦、オランダ戦では、
金星を挙げた。

私が中学・高校のころのバレーボールは、
9人制だった。

もちろんオリンピックでは、
1964年の東京の「東洋の魔女」のころから、
もう6人制となっている。

9人制は前衛・中衛・後衛。
役割やポジショニングが決まっていて、
ローテーションがない。

6人制はバレーボールを、
革命的に変えた。

6人がローテーションで、
ぐるぐる回る。

バックアタックなど、
後衛の選手がアタックする。

これらの新戦術はほとんど、
日本が考案したものだ。

ただし、このローテーションの反動か、
1998年から「リベロ」という、
守備専門のポジショニングが生まれた。

おもしろい組織変更だ。

自由なローテーションが主流となったら、
「リベロ」(自由人)という専門職が登場した。

一方のラグビーは、
15人のポジショニングが、
ほぼ決まっていて、
専門化されている。

リベロもいない。

フォワードは8人で、
その第1列は、
両サイドのプロップ2人と中央のフッカー。
2列目はロック2人。
3列目は両サイドのフランカー2人と、
ナンバーエイト。

リーチマイケルはこの3列目の専門家。

ハーフは2人で、
スクラムハーフとスタンドオフ。

バックスは5人。
当たりに強いセンターが2人、
俊足のウィングが2人、
そして最後にフルバック。

そしてこの中から、
キッカーが1人選ばれる。
五郎丸歩はフルバックでキッカー。
現在の田村優はスタンドオフでキッカー。

ちなみに五郎丸は早稲田大学出身、
田村は明治大学出のラガー。

サッカーのポジションは、
やはりフォワード、
ミドルフィールダー、
ディフェンダー、
そしてゴールキーパーと決まっている。

しかしバレーボール6人制のように、
かなり流動的、臨機応変で、
ほとんど全員がシュートを放つ。

1970代までのサッカーは、
攻撃と守備が完全に分業制だった。

しかし西ドイツに、
フランツ・ベッケンバウアーが登場して、
それをひっくり返してしまった。

皇帝ベッケンバウアー。
ポジションはセンターバックだった。
ラグビーでいえばフルバックだ。
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しかしベッケンバウアーは、
攻撃的センス抜群の選手で、
最後尾からパスを繋ぎ、攻撃に加わり、
シュートまで放つという、
画期的なポディションを確立させた。

ここから「リベロ」が誕生した。

現在はチーム戦略の進化によって、
リベロはすたれてしまったが、
それでも力量があれば、
その役割は消えることはない。

システムとして最も進化したのが、
バレーボールと言えるかもしれない。

世界が「スピード」を求めたからだ。

ラグビーにも「7人制」のセブンスがあって、
ワールドカップも開催されている。

しかしラグビーゲームの主流は、
15人制の専門職集団の激突だ。

そのスペシャルティこそが、
ラグビーの魅力なのだと思う。

難しそうだが、
知れば知るほど面白い。
それがラグビーだ。

サッカーは全員守備の全員攻撃。
バレーボールも全員守備の全員攻撃、
プラス「リベロ」。

ラグビーももちろん、
全員守備の全員攻撃が基本で、
タックルがそれを象徴するものだが、
一方で、専門性の高い技術と知見を求められる。

ベースボールも、
アメリカンフットボールも、
その意味では専門性が高い種目だ。

スペシャリストとオールラウンダー。

ビジネス実務では、
スペシャリストとゼネラリスト。

わが社はバレーボール派なのか、
ラグビー派なのか、
それを明確に戦略化する必要がある。

どちらが優れているとは言えない。

しかしリーチマイケルが、
中田久美らに感動し、
また中田久美らが、
リーチマイケルに元気づけられた。

その本質は、
“ワンチーム・ワンハート”にある。

ゼネラリストとスペシャリストが、
ワンチーム・ワンハートで仕事を進める。
それが戦略や種目を超えて、
何よりも大切なのだ。

〈結城義晴〉

2019年09月28日(土曜日)

第9回ラグビーワールドカップ・日本のアイルランド戦歴史的勝利

IMG_08839
生きていてよかったぁ。
いいものを見たぁ。

表現のしようがない。
感動を超えた感銘を受けた。

第9回ラグビーワールドカップ。
日本対アイルランド戦。IMG_08849
世紀の番狂わせ。
奇跡の金星。

いやいや、
もう、実力の勝利。
堂々の世界レベル。

なんといったらいいか。

日本がアイルランドを、
破ってしまった。

アイルランドは、
最近は世界第1位や2位を占める強豪。

独立国のアイルランドと、
イギリス(UK)の北アイルランドが、
ラグビーだけは合同チームで出てくる。

対する体の小さな東洋人の集団。
もちろん15人は外国人だけれど、
主力は日本人。

それが欧州流の肉弾戦を制した。

宿澤広朗に見せたかった。
平尾誠二と喜びたかった。

4年前の第8回ワールドカップでは、
南アフリカに勝利した。
当時、南アは世界3位だった。

ラストプレーで、
ペナルティキックの同点を選ばず、
果敢に攻めて劇的な逆転トライ。
DSCN9174-5-448x336

フルバックの五郎丸歩も大活躍。DSCN9162-5-448x332
真夜中のゲームをリアルで見ていて、
一人で興奮した。

しかし今回は真っ向からの勝負で、
互角以上の闘いぶりだった。

試合前のフィフティーン。IMG_08859

20番がキャプテン、
リーチマイケル。IMG_08879

この試合のレフェリーは、
アンガス・ガードナー(Angus Gardner)。
昨年のワールドラグビー年間最優秀審判員。
オーストラリア人。IMG_08899

アイルランドの最大の強みは、
巨漢揃いの重くて強いフォワード。

そのフォワード8人で組むスクラムにおいて
日本は互角の勝負をした。IMG_08949

私は早稲田対明治の闘いを見続けた。
日本が早稲田、アイルランドが明治、
そんなイメージだった。

しかしそれは全く違っていた。IMG_08929

前半は押された。
2つのトライとゴールで12点をとられ、
こちらはペナルティキック3つの9点。

しかし後半は優勢のスクラムから、
的確な球を出し続けた。

後半18分、そのスクラムから、
センター中村亮土らが球を回して、
大外の俊足ウィング福岡堅樹が、
左ライン沿いを回りこんでトライ。

しかし試合前は、
主将のリーチマイケルが負傷で、
先発メンバーから外れた。

「7点差以内の負けならいい」
私はそう言っていた。

ワールドカップラグビーでは、
7点差以内なら勝ち点1を得られるからだ。

しかし私の浅薄な見方は、
見事に破られた。

ナンバー8のアマナキ・マフィが、
前半30分に負傷退場。

するとリーチが登場して、
全軍をさらに勇気づけた。IMG_08919

そして動きは見違えるほどに変わって、
決勝のトライに結びついた。

後半は1点も与えず、
トライ&ゴールの7点に、
ペナルティキック3点で突き放す。

19対12の快勝。

試合後のインタビューで、
リーチマイケル。
「30分だけ喜んで、
次のサモア戦の準備をする」
さらりと言ってのけた。

アイルランド戦の勝利に酔ってはいない。

ゲームの勝利を祝って、
袋井エコパスタジアムには、
花火が撃ち上げられた。IMG_08969

日経新聞スポーツ欄。
金曜日のコラム。

サッカーの三浦知良が語っている。
「ラグビーに衝撃、発奮」

始まりは、
「ラグビー日本代表応援団のカズです」

あのカズが応援団。

「見ていて本当に面白い」
これ、カズの正直な思い。

「素人の僕はルールを詳しくは知らない。
でも、そこが分からなくても
W杯レベルとなると
直接的に訴えてくる
面白さ、すごみがある」

「”いいもの”は、楽しまれ方を選ばない」

同感だ。

「速さ、強さだけでなく、
身のこなしのしなやかな選手に
目を奪われる」

「”いい選手”とされる要件は
スポーツの別なく普遍なんだなと思う」

「あれだけ激しくぶつかり合っても、
判定に文句をいう人がほとんどいない。
サッカーと違うね」
三浦が知人から言われた。

「確かにサッカーでは
文句をいうのが癖になっている選手もいる」

「突発的な怒りは6秒で静まる、
だから6秒辛抱せよ」
ラグビーではこんなことが言われる。

「僕自身は審判に盾突くこともなく、
あまり警告をもらわないタイプ。
もちろん腹が立つときはあるけど」

「ラグビーの方々から見て、
僕らサッカーは”弱っちい”と
思われないか心配」

「少々のタックルで
痛がっていてはだめだね。
シーズン終盤、練習の追い込みで
疲れてはいても”疲れた”など
言っていられない」

そしてカズの決意。
「W杯の激しさに打たれると、
自分も強くあらねばという気になります」

ラグビーは、
紳士がやる野蛮なスポーツ。

一方、サッカーは、
野蛮人がやる紳士的なスポーツ。

イギリスの格言。
ただしこれは、
イギリスの階級社会を表している。

上流階級はラグビー、
下層階級はサッカー。

そのサッカーも、
いまや紳士的なスポーツとは言えない。
大衆のスポーツではあるけれど。

このゲームのあと、
世界ラグビーランキングは変わった。
1位 ニュージーランド
2位 イングランド
3位 ウェールズ
4位 アイルランド

アイルランドが4位になった。

5位 南アフリカ
6位 オーストラリア
7位 フランス
8位 日本
9位 スコットランド

日本は一つ上がって8位。

ラグビーの世界には階級がある。
ティア1、ティア2、ティア3。

ティア1には10カ国が属していて、
この階級は変動しない。

イングランド/スコットランド/ウェールズ
アイルランド/フランス/イタリア。
北半球の強豪6カ国で、
シックス・ネイションズと呼ばれる。

このメンバー国で毎年、
6カ国対抗が行われる。

それに南半球の強豪4カ国。
オーストラリア/ニュージーランド
南アフリカ/アルゼンチン。

日本はティア2のトップということになる。
が、ティア1に上がることは多分、ない。

リーチマイケルの視線は、
この階級制度に向けられているかもしれない。

〈結城義晴〉

2019年09月27日(金曜日)

「手習ヒ習練」とAEON Organic Allianceの「虫瞰図の眼」

㈱カメガヤの亀ヶ谷純子さんから、
毛筆の丁寧なお便りをいただく。IMG_08769

ほぼ毎月のことで、
心から感謝したい。IMG_08779
月刊商人舎へのお礼のお便り。

ありがとうございます。
頑張ります。

今日は1日、横浜商人舎オフィス。
夕方になって、
理解度テストやレポートに目を通す。IMG_08799
商人舎ミドルマネジメント研修会では、
2日目と3日目の朝、
理解度テストをする。
修了後にはレポート提出を課している。

9月10日・11日・12日、
第16回研修会が開催され、
そのレポートが少しずつ提出されてきた。
DSCN92589-448x332
いずれも真摯な内容で、
時には、読んでいて、
グッとくるものもある。

今月の商人舎標語。
そして[Message of September]

地べたを這いつつ、
宇宙を見よう。

地べたを這いつつ、
宇宙を見る――。
「虫瞰図の眼」。
虫の視線ではるか宇宙まで見通す。
作家で運動家だった小田実のスタンス。

虫の眼、鳥の眼、魚の眼。
そして心の眼。
商人の眼。消費者の眼。
つくり手の眼、卸し手の眼、売り手の眼。
三方良しの眼。

米国小売業には、
アメリカン・ドリームがある。
ウォルマートのサム・ウォルトンは、
その新世界の壮大な夢を実現させつつ、
米国自由勲章を受賞した直後に逝った。

米国IT産業にも今、
同じくアメリカン・ドリームがある。
彼らはコンピュータ実務の地べたを這いつつ、
シンギュラリティ*の宇宙を見ている。
21世紀の夢に日付をつけて。

そしてこの新世界の新世紀の夢には、
地べたの眼で宇宙を見ることが必須だ。
私たちもアメリカを歩くことで、
そんな夢に共鳴することができる。
そんな夢を共創することができる。

米国50州とワシントン特別区。
そのすべての都市圏に21世紀の夢がある。
すべての都市圏に独自の競争構造がある。
すべての都市圏にそれぞれの変容がある。
すべての都市圏に地べたと宇宙とが同居する。

地べたを這いつつ、
宇宙を見よう。
虫の視線ではるか宇宙まで見通そう。
虫瞰図の眼をもってアメリカを歩こう。
虫瞰図の眼を活かして「今」を変えよう。
〈結城義晴〉
P

ミドルマネジメント研修会の諸君も、
地べたを這いつつ、
宇宙を見てほしい。

虫瞰図の眼をもって、
仕事に励んでほしいし、
読書も勉強も続けてほしい。

中日新聞の巻頭コラム「中日春秋」

「ドイツの哲学者ショーペンハウアーは、
文筆を仕事にする人に向けて述べている」

知者のごとく思索し、
しかしだれもが使う言葉で語れ…
ふつうの言葉を用いて、
非凡なことを語りなさい。
(『読書について』より)
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熟練のコラムニストも述懐する。
「普通の言葉で非凡なことを――
その難しさに悩み続けてきた身には、
耳に痛い」

同感だ。

今日も「折々のことば」で恐縮。
朝日新聞一面のカコミ。
第1593回。

鷲田清一さんの編著。

手習ヒ始メハ
音ノ大ナルモノナリ。
習練ヲ遂ゲテ
音ノ小サクナルモノナリ。
(明治期の雅楽奏者)

雅楽演奏家・作曲家の芝祐靖(すけやす)
随想「また始めた[手習い]」の中で、
明治時代の笛奏者の講演原稿を引用。

その一節。

たゆまず練習に励めば、
「山ヲ昇リ 峯ヲ越ヘテ
坂ノ下リニナリテ
平地ニ出ルガ如ク」なる。

「技ノ手訓(てなるる)」とは、
そういうことだ。

鷲田さん。
「人の語りにも同じことがいえよう」

何かを習う時はもちろん、
ものを書く時にも、
仕事を習得するときにも。

山を登り、峰を越えて、
坂の下りになって、
平地に出るようになる。

ラグビーワールドカップ日本代表も、
ゴルフの渋野日向子も畑岡奈沙も、
テニスの錦織圭や大坂なおみも、
野球の大谷翔平も、
将棋の藤井聡太も、
その期間はものすごく短かっただろうが、
同じような経緯をたどったに違いない。

さて最後に、
商人舎流通スーパーニュース。
イオンnews|
国内小売業初「イオンオーガニックアライアンス」を始動

イオン㈱が10月から、
AEON Organic Allianceを始動する。
農産物の生産・調達・加工・物流・販売機能を、
一元管理するプラットフォームだ。
aeon-2

これはいい。

日本における有機JAS認定を促進させる。

現在、オーガニック生産者は、
総農家数のわずか0.2%に過ぎない。

イオンアグリ創造㈱は、
全国20カ所で直営農場を運営する。

この農場を拠点にして、
全国にオーガニック農場を増やし、
それをサポートする。

これはいい。

しかしこのプラットフォームづくりも、
「山ヲ昇リ 峯ヲ越ヘテ
坂ノ下リニナリテ
平地ニ出ルガ如ク」であるし、
地べたを這いつつ、
宇宙を見なければならない。

虫瞰図の眼が必須である。

〈結城義晴〉

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