結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2016年07月27日(水曜日)

第9回ミドルマネジメント研修会S級獲得者と「自分だけの神」

2016年の7月もあと5日。
「津久井やまゆり園」の集団惨殺事件。
亡くなられた人々は19人。
痛ましい。元施設職員の植松聖容疑者個人の問題か、
あるいは私たちの社会全体の問題か。「汝、殺す無かれ」
旧約聖書「モーセの十戒」

キリスト教もイスラム教も、
旧約聖書を聖典としているから、
「人を殺してはならない」ことは、
それぞれの神と人間との約束だ。

私たちの社会と、もちろん私自身の、
宗教観にも迫る問題だ。

名女優・名随筆家の高峰秀子さん。
そのツイッター、@HidekoTakamine。
今朝の9時のつぶやき。

「私は宗教を持たない。
が、私は私だけの『神』を
自分の心の中に持っている」

静かに同感。

朝日新聞社説。
「現代社会のありようも含めた広い視点から
今後の捜査を見つめ、考えるほかない」

社会の問題としてとらえる。

一面コラムの『天声人語』
「『障害者なんていなくなればいい』
という言葉は常軌を逸している。
あこがれた学校教員になれず、
悔しさを暴発させたか。
それでも園で働いた間、
入所者の笑顔に
胸を温められた日はあったはずだ」

個人の問題だと言いたげだ。

毎日新聞『余禄』
「昨今の世界で相次ぐテロにも通じる
ヘイトクライム(憎悪犯罪)とも思える」

「容疑者にとりついた魔物の素顔は
しかと見極めたい」

日経新聞『春秋』
「世界各地で起きるテロや銃の乱射。
理不尽な信条を力で押し通す排除の原理が、
ついに私たちの身近でも暴発したかのようだ」

「社会のどこかに温床があったのでは、
と胸に手を当ててみる」

注意報ばかりの続く猛暑かな
〈朝日俳壇より 枚方市・石橋玲子〉

このところ、東京・横浜は、
猛暑ではないけれど、
心の中は「猛暑・酷暑」、
そして「注意報ばかり」

形あるものの危ふさ冷奴
〈同 柳川市・木下万沙羅〉

長谷川櫂の選評。
「重力の支配する地球で形を保つのは難しい。
立方体も球形も人間の体も」

人間の心も。

亡くなられた方々に、
哀悼の意を表したい。

さて痛ましい事件の話の後だが、
商人舎ミドルマネジメント研修会の、
成績優秀者の報告。
毎年2回ずつ開催して、
もう、第9回になった6月上旬の研修会。
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2日目・3日目の朝の理解度テスト、
そして研修終了後のレポート評価。
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その総合点をSABCDで絶対評価する。
Sは最優秀。

そのS級獲得者、
今回は14人になった。

多かった。

㈱静鉄ストア開発部部長
中村喜久男さん
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㈱ロピア惣菜事業部取締役部長
小川学さん
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㈱セブンスター垣生店副店長
近藤浩之さん
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㈱セブンスター今治店店長
菅真治さん
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㈱USEI営業部教育担当課長
中台亮さん
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㈱USEI日高店副店長
安田洋輔さん
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㈱マツモト商品部バイヤー
下岡徹さん
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㈱関西スーパーマーケット
大社店精肉チーフ
藤原剛さん
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㈱関西スーパーマーケット
高槻店青果チーフ
岡本崇さん
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㈱シバタ田原店店長
今坂克洋さん
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㈱シバタ御津店店長
大島和子さん
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㈱キョーエイ
生鮮商品部青果バイヤー
埴渕恒平さん
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㈱平和堂
衣料品事業部靴鞄・服飾課課長
木村学さん
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㈱平和堂
フレンドマート大石店店長
大島美邦さん
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こころから、おめでとう。

この評価は、本人に封書で報告される。
同時に会社にも報告される。

上司のパワハラの道具にはさせない。
くれぐれも、そこんとこ、よろしく。

そして、これからの一層の研鑽を期待します。

さて政府の重要な決定が2点。
第1は政治面の記事。
「税抜き表示2年半延長」
政府・与党の方針。

店頭での税抜き本体価格表示は、
実は特例である。
本来は税額を含めた総額表示義務がある。

国際的に見ても、
業務的に見ても、
税金を払う側の痛痒感から見ても、
大いに矛盾のある法律。

矛盾がありすぎるから、
特例措置と特例期限が設けられた。

しかし法律は法律。
それが「消費税転嫁対策特別措置法」

この法律が2018年9月末の特例期限を、
2年半、延期することになった。

すべては消費増税の延期。
それに合わせて消費税軽減税率制度も延期。
税抜き表示の特例も延期。

特例こそ、本来の形。
延期どころか本体価格表示にすべきだ。

第2は、日経新聞一面トップ記事。
「最低賃金24円上げ」政府・与党がまとめる経済対策の概要。厚生労働省の中央最低賃金審議会小委員会が、
2016年度の最低賃金の目安を、
全国平均で822円にすると決めた。

これは過去最大となる時給24円の引き上げ。
低所得者に一律1万円以上の現金も支払われる。

狙いは、個人消費の喚起。

今回の目安を踏まえて、
各都道府県審議会が地域別の実額を決める。
改定後の最低賃金は10月をめどに適用される。

対象は住民税が非課税の低所得者2200万人。
果たして、これで消費の喚起となるか。
政権の人気取りのバラマキに終わるのか。

イオンは今春闘で、
イオンリテールワーカーズユニオンと、
正社員一律1224円(0.39%)のベースアップ、
パート従業員は時給平均23円アップで妥結。

先行企業や収益性の高い企業では、
今回の措置にも対応できるだろうが、
中小企業や収益性の低い企業には、
今回の措置は厳しい状況を生じさせる。

アメリカではウォルマートが、
この2年連続で1ドル(100円)ずつ、
最低時給を引き上げ続けた。

「政府は、
一定額以上の賃上げをした中小企業に対し、
増加分の人件費の一部を助成し、
負担を緩和する策を検討している」

1966年、当時の西友ストアーでは、
毎月、社内報が発行されていた。

巻頭言は「今月の言葉」

いつも、支配人の上野光平さんが、
感動的な巻頭言を書いた。

1969年5月の言葉。
「会社とは月給日だけに
社員の目的が達成される
苦節の場所であってはなりません」

「働くということは社員にとって、
生活のための収入を得る手段であると同時に、
人生そのものであり、自己実現の場であり、
正義を追究する機会であり、
人間として生まれた意義を知る学校であり、
人を愛することの喜びを与える
楽園でなければなりません」

「日本の社会が
有史以来の物質的繁栄を果たす中で、
哲学の貧困と人間性の希薄化が
問題とされている今日、
私たちは、人間が主人であり、
人間が目的であるという
共通の理念を基礎に、
人間としての労働条件の向上のために、
努力し続けることを
決意しようではありませんか」

なんという崇高な決意だろう。
なんという気高いメッセージだろう。

この時代、西のダイエー・東の西友と称され、
この超成長産業を担った経営者や幹部たちは、
「働くこと」の意義を高め、
労働条件の向上を、
理念として共有化していたのだった。

彼らは彼らの「神」を、
自分の心の中に持っていたのだと思う。

〈結城義晴〉

2016年07月26日(火曜日)

Yahoo退場・楽天客離れ・Amazonに軍配と「総合の盛衰」

日経新聞のグローバルBiz。
米Yahoo ネット先駆者「退場」
シリコンバレーから兼松雄一郎記者が報告。

1994年、スタンフォード大学院生が創業。
ジェリー・ヤンとデビッド・ファイロ。

ウェブサイトのリスト化が、
サービスの始まり。

90年代後半、ポータルサイトとして先駆した。
検索、E メール、通販、ニュース閲覧など、
幅広いサービスを普及させて、
覇権を握った。

検索エンジンの世界シェア、
最盛期は4割を超えた。

2000年のITバブル時には、
時価総額13兆円超。

そのヤフーが中核事業を、
ベライゾン・コミュニケーションズに売却。
ネット事業からの撤退が決定づけられた。

売却後は投資会社のような存在となる。

理由は、グーグルやフェイスブックなど、
競合の台頭。

それに対する経営改革の遅れ。

一言でいえば、
イノベーションの欠如。

時価総額でピークを迎えた2000年、
ヤフーは後発のグーグル検索エンジンを採用。
これが致命傷となった。

広告がグーグルに流れたのだ。
そこで何度かグーグルの買収を試みた。

それがかなわないとなると、
2004年に自社開発の検索エンジンに戻した。

しかしその時点では、
すでに埋められない技術差がついていた。

さらにここに、
SNSのフェイスブックなどが登場。
「利用者が情報を得る流れが変わった」

さらにさらに、
パソコンからスマホへの移行に、
ヤフーは乗り遅れた。

後付けで見ると、
わかることだが、
その時点ではわからない。

2012年にマリッサ・メイヤーCEOを、
グーグルからスカウト。

様々な手を打ったが、
主力の広告事業は立ち直らなかった。

2015年決算。
売上高は49億ドル(4900億円)で、
前年同期比7%増。
しかし最終損益は43億ドルの赤字。

ITの世界は製品サイクルが極度に短い。

クレイトン・クリステンセンは、
ディスクドライブの世界を研究して、
「イノベーションのジレンマ」を見出した。
それはディスクドライブの製品サイクルが、
ひどく短かったからだ。

ヤフーの盛衰は、それに似ている。

早い段階で新興勢を買収するか。
さもなくば自ら果敢に、素早く、
競合サービスに乗り出すか。

それがなければ、
支配的な立場も脅かされる。

ヤフーはポータルサイトを通じて
あらゆるネットサービスを提供した。
つまり総合ネットサービスで巨大化した。

その総合性がかえって、
新興勢への危機意識の薄さを招いた。

これは、百貨店・総合スーパーの、
盛衰の教訓と酷似している。

一方、日経電子版。
楽天客離れ・アマゾンに軍配

「楽天がもがいている」

楽天市場は1億人以上の会員を抱えた。
成長率も年2割だったが、数%にまで失速。

楽天の2015年12月期の国内EC流通総額、
前期比10%増の2兆7000億円。
16年1~3月期も前年同期比12.5%増。

一見、順調。

しかし楽天トラベルなど、
複数の事業の合算数字。

昨年から楽天市場の単独業績は、
開示されなくなったが、
日経の取材では、
「横ばいに近い数%成長」

さらに日経MJ消費者調査では、
アマゾンと比べた項目別の支持率で、
3勝7敗の惨敗。

アマゾン・ジャパンの2015年度売上高は、
前年比2割増の約1兆円。

5月の利用者数は楽天を逆転。

楽天は仮想モール型。
つまりテナント企業が出店料を支払って、
自社サイトを設けるスタイル。

一方、アマゾンの主流は、
企業から商品を買い取って販売する形式。

消費者調査では、
楽天が、ポイントばらまき、特典で勝った。

しかしアマゾンは、
検索機能、価格のわかりやすさ、
配送、送料などで支持を得た。

品ぞろえは互角。

Eコマースの基本機能で、
楽天はことごとく劣った。

記事の結論。
「巨大に成長したネット通販モールは、
その業態ゆえの難題に直面している」

米国ヤフーの凋落と、
これまたよく似ている。

ああ。

名女優で名随筆家の高峰秀子さん。
2010年12 月28日に逝去、享年86。

しかしツイッターの高峰秀子は、
いまだ健在で、1日何度も投稿される。
@HidekoTakamine。

昨夜、午後11時ごろのつぶやき。

「信用だけでしょ、
しょせん人間の宝は」

そうです。

ヤフーもグーグルやフェイスブックも、
楽天もアマゾン・ドット・コムも。

突き詰めれば、
「信用だけでしょ」

もう一言、高峰秀子のつぶやき。
昨夜7時ごろ。

「俳優の条件は、
まず強靭な体力と、
仕事への情熱である」

まったくそのとおり。

商人の条件も、
経営者の条件も。
ジャーナリストの条件も。

そして政治家や都知事の条件も。

高峰秀子さん、
すばらしい。

今日は、一日中、
横浜商人舎オフィス。
月刊商人舎8月号の入稿。
巨匠・鈴木哲男さんの原稿を、
デザインに回した。

そしてランチは和フレンチ。
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シェ・フルール横濱(chai fleurs)
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商人舎から歩いて1分。
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ちなみに鰻の野田岩は歩いて10秒。

店内デコレーション。
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ワインボトルに着物の着付け。
まさに和フレンチ。
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厨房もしっかりしている。
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まず野菜サラダ。
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シャキシャキとして、うまい。
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それからメインディッシュは、
ワタリガニのクリームパスタ。DSCN7636-6

これが絶品。
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これにパンとコーヒーがついて、
ビジネスランチは1000円也。

和風フレンチも、
「信用だけでしょ、しょせん」

〈結城義晴〉

2016年07月25日(月曜日)

鈴木敏文「追い越してもいけない・遅れてもだめ」

Everybody! Good Monday!
[2016vol30]

2016年第31週。
ああ、7月最終週。
来週月曜日から8月。

まだ梅雨明けしていない横浜でも、
蝉の声が一段と高まる。

商人舎オフィス裏の遊歩道。
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極端な話だが、
蝉の大音声が始まったら、
梅雨明け宣言としてもいいだろう。

Weekly商人舎の日替わり連載。
月曜朝一・2週間販促企画。
今週末の土曜日の30日、
土用の丑の日と、
関東甲信の梅雨明けとを見比べて、
「際の勝負」と強調する。

まったくもって、今週、
鰻をどれだけ売り切れるか。

できる限り買いやすい値段にして、
自分の顧客に楽しんでもらいたいものだ。

大阪の㈱万代は鰻をどう売るか。
注目しておきたいなぁ。

月刊商人舎7月号、
【特集】一・十・百・千万代スタディ
注文が相次いでいます。

ご迷惑をおかけした商人舎オフィスのFAXも、
先週金曜日に、完全修復しました。

お申し込みは、
⇒まで。

今月の商人舎標語。
そして[Message of July]

シンプルだからむつかしい。

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顧客が
ニコニコしている。
店員が
ニコニコしている。

商品は
良くて、安い。
売場は
ピカピカしている。

だからお客さんは
ドキドキわくわくする。
働く人もみんな
ドキドキわくわくする。

そんな店をつくれば、
かならずうまくいく。
あのピーター・ドラッカーが、
小売業に教えてくれたこと。

    実にシンプルだ。
    そしてわかりやすい。
    しかし、むつかしい。
    ほんとうに、むつかしい。

毎日つづけるのはひどくむつかしい。
人がふえたらもっとむつかしい。
店が多くなったらさらにむつかしい。
地域がひろがればさらにさらにむつかしい。

日本一
買い物に行きたい店舗。
日本一
働きたい会社。

それを、一からはじめた。
十にふえた。
百になった。
千にひろがった。

万にしよう。
ずっとつづけよう。
それはシンプルだ。
しかしむつかしい。

シンプルだからむつかしい。
むつかしいけどシンプルだ。
だから誰にもまねができない。
シンプルだからむつかしい。
〈結城義晴〉

さて今日は、朝から、
座談会。
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最近はあまり、
座談会形式は見られない。

しかし私は大好きだ。
互いに見解を明らかにし
意見を戦わせると、
新しいことが起きる。

それが面白いし、
コラボレーションが、
イノベーションにつながる。

皆さんも、仕事上でも、
座談や討論、パネルディスカッションを、
どんどん取り入れてほしい。

右から常盤勝美さん、
鈴木國朗さん、
小越(おこし)久美さん。
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常盤さんはウェザーMDの第一人者。
㈱ライフビジネスウェザー常務取締役。
小越さんはそのデータ解析部部長。
毎週、テレビに出ている。

もちろんお二人ともA級の気象予報士。

鈴木さんはご存知、
㈱アイダスグループ社長。
食品産業のトップコンサルタントとして、
まさに本物。

今日の徹底議論は、
月刊商人舎8月号で掲載。

今週は、水曜日の夕方、
イオン記者懇談会。
パレスホテル東京で19時から。

トップの皆さんと会える。
楽しみにしています。

木曜日は、
カスタマー・コミュニケーションズ㈱。
毎月の取締役会。

金曜・土曜は、
再び、軽井沢。
毎年恒例のトリマス会。

この夏の疲れを完全に癒します。

そして日曜日31日は、
東京都知事選挙。

東京の皆さん、
選挙に行こう! 投票しよう!!

2016年6月1日現在の人口は、
1361万3660人。
日本の人口の1割以上が居住する。

昼間人口は1560万人を超え、
居住人口、昼間人口ともに、
増え続けている。

2014年の世界統計(Global Metro Monitor)で、
東京のGDPは1兆6167億ドル、
世界第1位。
1ドル100円換算で161兆6700億円。

同じ14年の大韓民国のGDPは、
1兆4170億ドル。

東京都は2000億ドルも上回っている。

そんな予算を任せるのが東京都知事。
都知事自身の金の使い道よりも、
その予算をいかに都民のために、
上手に使うか。
その責任者を決める選挙。

日本国国民全体にとっても、
重要であることは間違いない。

しかも2020年には、
東京オリンピックを控える。

これも日本全体にとって、
重い意味を持つ。

テレビや新聞で、
誰がトップ、だれが追走、
誰が苦戦などと、
電話調査で調べて報じる。

朝日新聞は有効回答1606人、
読売新聞は1061人、
毎日新聞は1026人、
日経新聞は258世帯。

有権者数は約1130万人、
勝敗を分ける当選ラインは約200万票。

その選挙を、
いかに確立が高いと言えど、
たったこれだけの有効回答で、
大々的に見出しをつくり、記事にするのは、
いかがなものだろう。

世論誘導にならないか。

ポピュリズムを批判しておいて、
自ら世論をつくろうとする。

商売はこうであってはならない。
商売もビジネスも、
「お客様を追い越してもいけない。
お客様から遅れてもだめ」
これは鈴木敏文さんの言葉。
前セブン&アイ・ホールディングス会長。

「いつもお客様の変化、
世の中の変化とともに、
私たちは自分の仕事を
変化させていくことが大切なのです」
(『商売の原点・商売の創造』講談社刊より)

では、みなさん、
今週も、お客様とともに。
Good Monday!

〈結城義晴〉

2016年07月24日(日曜日)

【日曜版・猫の目博物誌 その11】鳩

猫の目で見る博物誌――。
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猫の目は斜め後ろも見える。
暗い所でも見える。
人間の眼とは違う。
そんな目で見る博物誌。

でも、博物誌といえば、
ジュール・ルナール(Jules Renard)。

絵画はピエール・ボナール(Pierre Bonnard)。
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鳩 Les Pigeons
さまざまの鳩も、初めは面白いが、
しまいには退屈になって来る。
彼らはひとところに
じっとしていろと言われても、
どうしてもそれができないだろう。
そのくせ、いくら旅をして来ても、
一向利口にならない。
彼らは一生、いつまでたっても
ちっとばかりお人好ひとよしである。
(翻訳は岸田国士)

英語でもフランス語でも、
綴りはpigeon。
もちろん発音は異なる。

英語のdoveは野生の鳩。
だからpigeonは飼い鳩。

学名はColumba。

ハト目・ハト科に属する鳥類の総称。
そのハト目には世界で約42属290種。

日本の在来種は5属13種。
カラスバト属、キジバト属、ベニバト属、
キンバト属、そしてアオバト属。

日本に多いのは、カワラバト属。
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カワラバトはドバトとも呼ばれる。
5000年以上も前から、
世界各地で家禽化されて広まった。

日本には1500年くらい前に渡来。
つまり外来種。

食性は雑食性。
木の実など植物性の食物も、
ミミズなど動物性の獲物も食べる。

地面を探して・・・・。
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えさを突っついて食べる。
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もちろん、
人間がばらまくポップコーンなどにも、
群がり来て食べる。

雑食は生命力が強い。

熱帯種の鳩は一腹一卵、
温帯種は一腹二卵。

抱卵の期間は14~21日。
孵化から巣立ちまでの期間は25~40日。

スズメ、ツバメ、カラスに比べて、
人間に一番近い存在。

もともと鳩は人里近く営巣する鳥。
1万年ほども前の新石器時代に、
洞窟や泥・石の人間の住居に、
巣をつくっていた。

つまり、人間のそばに寄り添う鳥だった。
だから飼育動物となった。

旧約聖書の「ノアの方舟」でも、
大洪水のあと、ノアが解き放つのが鳩。

この話はそれ以前に、
古代メソポタミア「ギルガメシュ叙事詩」に、
同じストーリーが出てきている。

古い古い関係が、
人間と鳩にはある。DSCN7439-6

鳩は帰巣本能が強い。
体内時計をもち、
太陽コンパスや地磁気で方角を知る。
だから「伝書鳩」として使われた。

鳩は群れをつくる。
そこで平和の象徴となった。

政治家もハト派とタカ派に分けられる。
だとしたらハト派は群れる、
タカ派は孤立する?

東京・菅刈公園。
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そこにカワラバト。
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しかしこの鳩、
一本足。
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鳩にも敵がいる。
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人間社会に寄り添うように生きるが、
どんなところにも、だれにも、
ハト派に対するタカ派に似た、
仇敵のような存在がいる。

「猫の目博物誌」はそれを考える。

日本の小学唱歌にもあって、
「鳩」は私たちになじみ深い。

ぽっぽっぽ、
鳩ぽっぽ、
豆がほしいか、
そらやるぞ。
みんなでなかよく
食べに来い。

一番は有名だ。

ぽっぽっぽ、
鳩ぽっぽ、

豆はうまいか、
食べたなら、
一度にそろって
飛んで行け。

この原曲のほうがいい。

一度にそろって、
飛んで行け。

鳩は企業のシンボルマークに使われる。
イトーヨーカ堂と平和堂のロゴマーク。
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マイカルの前身ニチイも、
ロゴマークに鳩が使われた。

小売業界では「ハトさん」といえば現在、
この2社とヨークベニマル。

まあ、尊敬を込めて、呼ばれる。

満開の桜と鳩。
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(難波毅さん撮影)

平和の象徴のような鳩にも、
それを傷つけるものがいる。

鳩は、いつまでたっても、
ちっとばかりお人好しだからである。
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〈『猫の目博物誌』(未刊)より by yuuki〉

2016年07月23日(土曜日)

ライフから東急ストアまで・目黒川河畔の散策と思索

土曜日の朝、東京・池尻へ。
東邦大学付属医療センター大橋病院。
私の眼のかかりつけ病院。

その後、池尻から中目黒まで、
目黒川沿いを散策。

春先にはこのあたり、
桜の名所となる。
その桜が散って、
新緑の季節へ。
そして梅雨が終わろうかという今、
河畔の散策もなかなかいい。

まず、池尻の246号線。DSCN7424-6

上を首都高速3号渋谷線が走る。
この路線は東名高速につながる。DSCN7425-6

その角地のクロスエアタワーに、
ライフ 目黒大橋店。DSCN7426-6

2013年2月6日にオープン。
売場面積1056㎡で、
駐車場は33台と狭いが、
完璧な都市型店舗として、
いい出来栄えの店。DSCN7427-6

やや変形のレイアウトになってしまったが、
それでも上手に部門配置して買いやすい。DSCN7428-6
土曜日の朝、客数も十分で、
地域から支持されていることが分かる。

近隣に丸正があったが
現在建て替え中で閉鎖。

かつては大丸ピーコックの店もあったが、
撤退した。

それらの顧客をすっかり飲み込んで、
ライフコーポレーションは好調。

そして目黒川へ。DSCN7433-6

河畔を歩いていくと、
カフェレストラン。DSCN7430-6

1階にThe Workers。
コーヒーとバー。
奥にSTALL RESTAURANT。DSCN7429-6
小洒落た店が並ぶ。

それから手打ち蕎麦屋。DSCN7431-6
12時オープンなのに、
顧客が並んでいる。

目黒川にかかる「中の橋」DSCN7432-6

ピーナッツ・カフェ。DSCN7448-6
テーマは、スヌーピー、ウッドストック、
そしてウェストコースト。

この辺りには、
コンセプトショップが並ぶ。

ロータス・バゲット。
この中目黒と代官山、恵比寿に3店。DSCN7449-6

オーガニックの天然酵母パンが売り物。DSCN7450-6

そしてCow Books。
「暮しの手帖」編集長の松浦弥太郎さんが、
創設者兼本のセレクタ―となっている店。
このCow Booksも青山にもう1店ある。
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店内には小さな読書スペースもあるが、
商売になっているかどうかはわからない。

それでも大都市にしかできない店で、
面白いコンセプト。

最後の最後、終点は、
東急ストア中目黒店。DSCN7452-6
この横に本部がある。

リニューアルなって、
小洒落た雰囲気である。DSCN7453-6
1階がグロサリーとレジ。

地下1階が生鮮食品などとドラッグ。DSCN7454-6
地下1階のトップに、
オイシックスのショップ。

かつての「西のダイエー・東の東急ストア」も、
ずいぶんとランクが下がったが、
この店は目黒川沿いの小洒落た店舗群の、
仲間入りができたようだ。

土曜日の散策。

いい気分だった。

さて、日経電子版の経営者ブログ。
IIJ会長の鈴木幸一さん。
IIJはインターネットイニシアティブ。

1946年9月生まれの団塊の世代で、
国内インターネットサービスの草分け。
当時の郵政省との激しいやりとりの末、
1993年にネット接続サービスを開始。
後続のネット企業に道を拓いた業界の重鎮。

毎週火曜日に、
自分で書いて公開するこのブログ、
私は大ファンだ。

ワンセンテンスが長い。
それが鈴木文体の特徴だが。

今週のテーマは、
「小さな正論に寄りかかって」

「世界中の都市に住む人々の
一切の個人情報を管理・監視し、
その行動予測までリアルタイムに
把握できる時代が来るのだろうか」

鈴木さんは、断りを入れる。
「どのような世界的な組織が
管理・監視するかは別として」

「インターネットという技術は、
そこまで進展することができるのだろうか」

インターネットの草分けだからこそ、
この分岐点に関心を持ち、悩む。

「あらゆる情報をリアルタイムに処理できる
超高速な新しいプロセッサー、
レイテンシー(遅れ)のないネットワーク、
数年後には、そこまで技術が進展し、
インフラが整備されているのかも知れないと、
夢想することもある」

「日本の人口1億2000万人の
個人情報を把握して、
AI(人工知能)を利用し、
リアルタイムに個人の行動を
予測、処理をして、対応する。
そこまでの時代にならないと、
安全や安心を得ることが
できないのではないか。
そんな妄想をすること自体、
悪夢のような話かもしれないが、
世界はそこまで来ているような気がする」

そして世界中のテロのニュース。
バングラデシュに続いて、
地中海の観光地であるニース。

マフィアが網の目のような監視をしている。
だからイタリアではテロが起きない。
鈴木さんのイタリアの友人の話。
おもしろい。

テロ事件の次はトルコの軍事クーデター。

考えたくはないが、
リオデジャネイロのオリンピックも、
ターゲットになりかねない。

「民主主義の基盤が、
プライバシーを守ることにあることに、
異議を唱えるわけではないが、
世界のニュースに触れていると、
ふと、すべての人々が、
一切のプライバシーを放棄するほか、
安全や安心を得ることができない。
そこまで考えてしまう」

結論。
「民主主義の基盤となる
プライバシーを放棄しない限り、
民主主義が守れないとすれば、
世界は既に、
民主主義に変わる新しい
世界の仕組みをつくる他ないところまで
来ているのかも知れない」

そして最後にインターネットの考察。
「インターネットという、
巨大な両刃の剣になりかねない技術革新も、
小さな正論が幅を利かせて、
仕組みを変えない状況が続いている」

「小さな正論」が障壁となって、
イノベーションが進まない。

「ほんとうに怖い世界に、
率先して立ち向かう状況は
生まれそうにないのだ」

今週月曜日のブログの、
ハーヴィー・ペニックの言葉を思い出した。
「人生は、
多くのちょっとした厄介事と、
ごくわずかな重大なことから
成り立っている」

小さな正論は、
多くのちょっとした厄介事だ。
しかし私たちは、
ごくわずかな重大なことを、
いつも見つめていなければいけない。

目黒川河畔を散策しながら、
そんなことを思った。

〈結城義晴〉

2016年07月22日(金曜日)

「ポケモンGO」のB2Bとオムニチャネルの視野

一晩中、雨音。
目覚めると、
窓の外には白樺の木立。DSCN7412-6

軽井沢プリンスホテルのコテージ。DSCN7415-6

新鮮な空気を吸い込んで、
朝が始まる。
DSCN7416-6

朝食はいつものホール。DSCN7418-6
そして、雨と霧の中で、
一日、ゴルフを楽しんだ。

第一屋製パン㈱会長の細貝理榮さんが、
毎年2回ずつ、主催し続けるゴルフコンペ。

春は伊豆の川名ホテルゴルフコース、
夏は軽井沢72ゴルフコース。

今回の優勝は、
日比生泰宏さん。
37・43の80。
日比生さんとしては不本意だろうが、
雨と風と霧の中で、
私も一緒にラウンドして、
すごいゴルフを見せてもらった。

私はコンディションが悪い時には、
楽しむことだけ、考える。
負け惜しみだが。

JR軽井沢駅。
DSCN7421-6

240店を集めた軽井沢アウトレットも、
霧に包まれて、今日は客数が少ない。DSCN7422-6

駅の向こうに広がるはずの緑の景色も、
霧に包まれて見えない。DSCN7420-6

軽井沢駅南北自由通路に、
絵画「日、のぼる」DSCN7419-6
現代アーティスト小松美羽さん作。
200号キャンバスのアクリル画。

浅間山から朝日がのぼる。
ニホンカモシカなどの動物が
活動を始める。

そんな絵画を1時間で描き上げて寄贈。

そのころ、横浜商人舎オフィスでは、
商人舎magazineのWeb会議。13781704_1178448895551606_1418938261272422845_n
こちらも活発な論議と提案。

ありがとう。

さて今日一日、日本列島を席巻したのが、
「ポケモンGO」の話題。

スマートフォンのゲームで、
世界中を興奮の渦に巻き込んでいる。
それが世界で37番目に、
いよいよ日本に上陸。

一昨日の水曜日のこのブログ、
「どん底の明日 頂上の下り」とポケモンGO上陸
で、すでに紹介したが、
それが延期されたとはいえ、
金曜日のローンチ。

テレビ各局はもとより、
新聞各紙でも取り上げられた。

日経新聞がやはり一番いい。

街に出て、スマホを取り出す。
ポケモンGOのアプリを立ち上げる。
歩き始める。

するとブルブルとスマホが震える。

スマホにはカメラ機能が起動している。
それを目の前の景色にかざす。

突然、スマホの中の路上に、
ポケモンの姿が現れる。

画面上の「モンスターボール」を、
指でこすって投げつける。

モンスターボールは、
ポケモンを捕まえたり、
移動の際に収納したりする道具。

ポケモンに命中すると、
ボールの中にとじ込める。

こうして街に出て、
ポケットモンスターを捕まえるゲーム。

それが「ポケモンGO」

「ポケットモンスター」は、
㈱ポケモン発売のゲームソフトシリーズ。
1996年の発売当初は任天堂からだった。

同時にポケモンは、
同作品に登場する架空の生物の総称。

このシリーズは、ロールプレイングゲーム。
現代に似た世界において、
ポケモンをパートナーとして、
ポケモン同士のバトルを行う。
それが「ポケモントレーナー」。
その「トレーナー」たちの冒険が描かれる。

このロールプレイングゲーム「ポケモン」が、
ポケモンGOとして新規開発された。
任天堂ではなく、ナイアンティック。
グーグルから独立した米国のベンチャー企業。

同社はすでに2013年に、
陣取りゲーム「イングレス」を配信して、
それが爆発的なブームをつくった。

イングレスを下敷きにして、
ポケモンのストーリーを発展させる。

イングレスもポケモンGOも、
スマホの全地球測位システム(GPS)機能が基本。
アプリを立ち上げると、
GPSの位置情報機能が働いて、
画面上に本物の世界に架空の世界が広がる。

ポケモンに近づくと、スマホのカメラが起動。
カメラが映した映像のなかに、
CGのポケモンが現れる。

実世界の映像にCGが組み合わされる。
「拡張現実」(Augmented Reality)と称する技術。

ユーザーはあちこち歩き回って、
ポケモンを探しては、捕まえる。

日経はビジネスモデルとして、
ポケモンGOを解説する。

スマホゲームの収益源は、
「ガチャ」と呼ばれる有料のくじ引き。

ユーザーは金を払って、くじを引き、
強力な武器やキャラクターを手に入れる。

それが収益を支えるという構図。

つまり直接の顧客から金をとる。
一般的な商売のやり方。

これに対してポケモンGOは、
有料アイテムはすべて価格が決まっている。
くじ引きの要素はない。

ナイアンティックのジョン・ハンケCEO。
「ゲーム内課金だけに頼ると、
利用者が疲れてしまう」

そこで収益源を企業との提携に置く。

例えば日本マクドナルドとの提携。
ポケモンGOは一種の広告媒体だ。
マクドナルドは集客に活用する。

ナイアンティックはもちろん、
マクドナルドから宣伝料を取る。

この動きは広がって、
複数の収益源が確保できれば、
ユーザーの負担が軽くなる。

ゲームそのものの寿命も長くなる。

つまりここでも、
Business to consumerが、
Business to businessを絡めて、
展開される。

日本マクドナルドの株価は高騰。

ポケモンパンを販売する第一屋製パンも、
株価が7%上がって、
細貝さんもにっこり。

B2Cが普通の商売。
それにB2BやC2Cが絡んで、
現代ビジネスは展開される。

中国のアリババ集団は、
ネット通販世界最大。

C2Cのタオパオが中国一番のサイトだが、
B2Cの天猫(Tモール)が中国二番手。
それにアリババ国際というB2Bも有する。

「オムニチャネル」の視野は、
C2C、B2B、B2C、
そして時にはC2Bまで巻き込んで、
ネットとリアルが融合するところに、
向けられていなければならない。

ポケモンGOは、
スマホゲームで新しい境地を切り拓いた。

〈結城義晴〉

2016年07月21日(木曜日)

大橋巨泉逝去とイオンスーパーセンターの「在宅勤務制度」

大橋巨泉が逝った。
82歳。

巨泉と並び称された前田 武彦は、
2011年8月5日没。
奇しくも82歳だった。

野坂 昭如は、
昨2015年12月9日没。
満85歳だった。

永六輔は今年7月7日だった。

テレビ・メディアに貢献したからだろう、
巨泉の死も各局で大きく特集された。

新聞も巻頭コラムで取り上げた。

毎日新聞『余禄』がいい。

早大俳句研究会で、
寺山修司と出会った。

新入生・寺山の句。
黒人霊歌桶にぽっかりもみ殻浮き

先輩の巨泉。
「君はどれほど黒人霊歌について
知っていますか」

寺山。
「では、大橋さんは
東北の薄暗い厨房について
どのぐらいご存じですか」

寺山の才能に衝撃を受けた巨泉は、
俳句をあきらめる。

巨泉とは俳号である。

若き日の才能のぶつかり合い。
あえて言えばこれは、
早稲田の校風であり、
私も体験した、実にいい面だ。

その後、巨泉はジャズ評論家から、
放送作家へと自分の道を切り拓く。

私には「ビートポップス」が懐かしい。
星加ルミ子とともに司会を務めた。
毎週土曜日午後、
首都圏ではフジテレビで放映していた。
1966年〜1970年。

ビートルズの日本来日が1966年。
その後の新曲も、
この放送で聴き、見た。

斬新な音楽番組で巨泉は、
はっぴいえんどの大瀧詠一を先んじていた。

この番組も、選曲から何から、
プロデュースしていたに違いない。
これこそ、巨泉の才能だった。

朝日新聞『天声人語』は、
巨泉のマルチタレントぶりを取り上げた。
「司会だけでなく番組内容を練り、
出演者選びにも関わった」

しかし最後はその生き方を評した。
「多くを成し遂げながらも
『今回の人生では○○しない』との
言い回しを好んだ」

「人生は短いからあれこれ手を出さない」

「多才であることの照れともとれる。
あるいは多才を続けることのコツかもしれない」

「多才」とは何でもできることではない。
「選択した多種の才能」

だから「多才」を続けるには、
「あれこれ手を出さない」

朝日は最後にこう締めた。
「昭和の文化を支えた巨人が、
また一人去った」

「昭和の文化」が多才を求めた。
それは確かだ。

しかし「巨人」という表現は、
まったく当たっていない。

寺山修司の句に注文をつけたり、
「ビートポップス」を仕切ったり。

古いものと新しいものの間を、
行ったり来たりできる能力。

それが大橋巨泉だったと思う。
ご冥福を祈りたい。

さて商人舎オフィスに、
お中元が届けられる。

心から感謝して、頂戴している。

なかなか梅雨明けしそうもないので、
今日は「ひやし飴」と「水素水」で割ってみた。
DSCN7404-6
「ひやし飴」は京都の新食工業㈱製造、
㈱ブルーチップから贈られた。

「水素水」はいちやまマートの『美味安心』
プライベートブランドを贈ってくれる。

これもうれしい。

プライベートブランドは、
その会社のポジショニングを形づくる。

私はそれを勉強したい。
だから送ってもらえると、
試食・試飲して、
内容を知ることができる。

ありがたい。

その「ひやし飴+水素水」DSCN7405-6
絶賛とはいかないが、
私は悪くないと評価した。

ありがとうございました。

今日はその後、
東京まで出て、北陸新幹線。

軽井沢へ向かう。

横浜も東京も雨。
しかし高崎あたりでは雨は上がって、
ちょっと安心。

しかし軽井沢はご覧の濃霧。
IMG_8704

それでも涼しくて、
避暑地としては満点。

夕食会は、プリンスホテルの絶品和風料理。
DSCN7410-6
心から、満足。

さてさて、日経新聞 『真相深層』
イオンが「在宅店長」

見出しとは異なり、
舞台はイオンスーパーセンター㈱。
盛岡市に本拠を置き、
東北地方に21店を展開。

「店長にも在宅勤務を認める人事制度を導入」

「人手は慢性的に15%は足りていない」

そこで新制度は、
店長や課長など店舗管理職に、
1カ月最大5日の在宅勤務を認める。
大胆な制度だ

対象は約300人。
現在約30人が利用。

セキュリティ対策をした専用端末を通じて、
始業と終業の際に、
上司に入れる連絡で勤怠を管理。

1日の連続勤務時間は8時間までとし、
給与などの減額はない。

管理職が留守にして店は回るのか――。

その懸念をつぶすために、
旧来の店舗運営を抜本的に見直した。

そして予期せぬ効果も生まれた。

店長業務を代行した部下の能力が、
目に見えて高まった。
「より多くの仕事を任せられるようになった」

在宅勤務制度導入に合わせて、
店長、副店長、課長といった職位ごとに、
業務内容の精緻な一覧表が作成された。
いわゆる業務管掌である。

誰が抜けても、すぐ下の従業員が
代わりを務められるようにするためだ。

結果、普段から、
上司の職務内容を意識するようになり、
従業員の成長が早まった。

これまで、現場を重視する姿勢は、
一方で“過度な現場主義”につながり、
生産性の向上を阻んできた。

管理職に昇進したいという女性従業員は、
従来、全体の36%だった。

しかし制度導入後、ある店では
20%だった女性管理職比率が
60%まで跳ね上がった。

管理職の業務内容が透明化されたことで
昇進に尻込みする優秀な人材も減った。

現場の要請に応えた制度改革は、
必ず、うまくゆく。

それを示した「在宅勤務制度」

全国に広がるに違いない。
問題は、経営者や幹部が、
社員を信頼するか否かにある。

ここには「多才さ」は必要ない。
信頼できるか否か。

実はそれが一番難しい。

シンプルだからむつかしい。

〈結城義晴〉

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