結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2015年08月21日(金曜日)

ヤオコー狭山店の感情ロボットPepper君と「ほぼ日」絆の口コミ

話題の「ペッパー」君。
ソフトバンクの人型ロボット。IMG_6349-5
「感情エンジンを備え、
自らが感情を持つことができる」
孫正義社長は胸を張る。

ヤオコー狭山店に、いち早く登場。IMG_6348-5

店内右翼のカフェのところ。IMG_6351-5

ネスレがスポンサーとなって、
コーヒーショップに併設(?)された。IMG_6352-5
この女の子はいつまでも、
ペッパー君と話していた。

須藤元店長は、満足そう。IMG_6354-5

1998年のリニューアルで、
ヤオコー飛躍の引き金となった狭山店。IMG_6356-5
ペッパー君も夏休みの子供たちに、
夢を与えてくれた。

2代目ペッパーは、
6月分1000台が1分で売り切れた。

7月分も1000台。
8月分の1000台は、
8月29日(土)午前10時に、
販売開始される。

本体価格19万8000円也。

2代目は家庭用で、
ユーザーの指示に関係なく、
自ら考え、勝手に行動する部分を増やした。

まだ「感情を持つ」レベルには至っていないが、
あたかも生きているかのような、
「生物らしさ」を追及した。

スーパーマーケットの店頭では、
今のところ珍しさが売り。
しかしやがて接客に機能するとなると、
感情を持つ必要はないかもしれないが、
どんな開発がなされるのだろう。

鉄腕アトムで育った世代としては、
人間らしくて、そのうえ感情を持った、
正義の味方であってほしい。

店ももちろん、正義の味方でありたい。

さて、『ほぼ日』。
糸井重里が面白いことに気づく。

サイン会で、ひとりの若い人に、
直接に訊いてみた。
「どう質問していいか、
よくわからないんだけど、
どうして、ほぼ日とか
糸井重里とかを知ってるの?」

答えは「ツイッターかな」

「そっかぁ、そういう道から
やってくる人がいるんですね」
と、糸井。

『ほぼ日』スタッフ永田泰大。
その考察によれば、
「じぶんの好きな人が、
イトイさんに興味をもっていた」
というケースが多いらしい。

親が糸井を好きで、
その子がやって来た。
先生が興味を持っていて、
生徒がやって来た。

結城義晴が糸井を引用するから、
ブログ読者がやって来た。

うんうん。

店も商品も、
そうして、人気を広げていく。

クチコミだけれど、
厚い絆のクチコミ。

店も商品も、
そうして、人気が高まっていく。

あのヤオコー狭山店の女の子は、
お母さんやおとうさん、
友だちや先生に、
ペッパー君のことを話すんだろうな。

昨日までのヤオコー店舗巡りで、
今日は心が満たされていた。

ほんわかした気分で、
週末を迎える。

皆さんも、
満たされた気持ちで、
週末の店を、
ほんわかさせてほしい。

では、今週も、
毎日更新宣言ブログに来てくださって、
心から、感謝。

〈結城義晴〉

2015年08月20日(木曜日)

ユニクロの「週4日勤務体制」とヤオコー南古谷・富士見取材

夏が終わった。

甲子園大会が終了すると、
毎年、いつも、そう思う。

第97回全国高校野球選手権大会、
決勝は昨日、このブログで書いた通り、
追いつ追われつの好ゲーム。

わが神奈川の東海大学相模高校が、
45年ぶりに2度目の優勝。

宮城の仙台育英高校は、
残念ながら、東北に、
初の優勝旗をもたらすことができなかった。

得点結果は、10対6だったが、
9回まで6対6の接戦。

東海大相模が2度目の優勝というのは、
ちょっと意外な気がする。

私はかつて横浜の白旗小学校で、
ソフトボールの監督をしていた。
その監督の最後の年のキャプテンが、
シニアリーグから東海大相模に進んで、
門馬敬治監督のもとで、
甲子園を目指していた。

今年のエース小笠原慎之介の発言。
「辛いことばかりだった」

暗に門馬の指導法も、
小笠原は語っている、
と、私は感じた。

優勝は偉大な実績だ。
選手も監督も褒めてやろう。

しかし彼らの将来こそ、
大いに楽しみだ。

仙台育英の選手たちにも、
輝かしい将来がある。

そちらのほうが大事だ。

夏の終わりに、いつも、そう思う。

さて、日経新聞一面トップに、
ファストリ、週休3日に」

10月から導入する制度は、
「変形労働時間制」を採用して、
週に4日働いて3日休むことができる。

まず国内の約840店ニのユニクロで導入。
ユニクロには「地域正社員」が1万人いる。
パートタイマーから昇格した転勤のない正社員。
その1万人が本人の希望で、
週休3日を選ぶことができる。

具体的には、
1日8時間で5日の勤務体制を、

10時間で4日にする。

1週間に40時間の勤務は変わらない。

米国ウォルマートの店長と副店長は、
4人いるのが標準だ。
365日24時間、7000坪450人体制の店舗を、
その4人でマネジメントする。

だから1日12時間勤務の基本だ。
4人が2人ずつ1組になって12時間。
3日間12時間勤務をして、
1日休む。

もちろんストアマネジャーとコマネジャーだが、
彼ら彼女らはそれが基本。

ユニクロは、
店が忙しい土曜日と日曜日には出勤し、
平日に3日間休んでもらう。

もちろん現場社員の希望に沿う形。

この新しい勤務体系によって、
地域正社員を1.6倍に増やす計画。

働く側からすると、
1日2時間だけ余分に仕事して、
1日分休みが増える。

それを魅力と感じる人は、
ユニクロに就職する。

働く体制に選択肢が増える。
積極果敢な変更。

私は効果を発揮すると見る。

さて、ヤオコーの店舗巡り2日目。
川越東武ホテルに宿泊して、
朝9時過ぎに、川越南古谷店を訪れる。DSCN6485-5
2003年にオープンして、
狭山モデルを進化させ、
一時代を画した旗艦店。

浜田文雄店長にインタビュー。DSCN6486-5
コンサルタントの鈴木國朗さん、
店舗設計家の西川隆さんも同道。

浜田さんは51歳のベテラン店長。
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重要な店舗をしっかりと守り、
改革を進める。

そして最後にららぽーと富士見へ。DSCN2615-5

ヤオコーららぽーと富士見店。
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今年4月にオープンして、
日本中の話題をさらっている新店。

柳均さんが出迎えてくれた。
販売部所沢地区担当部長。DSCN6728-5

鈴木さんと店内で議論。
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一周りしてから、
インタビューと意見交換。
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感じたことを率直に言う。
それを真摯に受け止めて、
その上で自分たちで考え、
改善・改革につなげてくれる。

その姿勢がヤオコーのDNAとなっている。

だからまた、率直に意見を言う。

話している間に、
高知のサニーマートから、
見学グループがやってきて、
声をかけてくれた。

ひっきりなしに、
視察者、見学者が訪れる。

それだけの価値のある店舗。

しかし、改善の余地も、
山ほどある。

副店長の鳥居義範さん、
上村剛史さんを交えて、
記念写真。
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ありがとうございました。

もう、ここまで行動日誌で書いてくると、
9月10日発売の月刊『商人舎』9月号は、
内容がわかるだろう。

そう、「ヤオコー特集」。

大いにご期待ください。
商人舎にしかできない編集内容となります。

期待は裏切りません。

いや、予想を裏切り、
期待を超えてみせる。

その後、横浜まで戻る。
車の中で、熱闘甲子園中継を聴きながら。

そして中山のアイダスグループオフィス。
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鈴木さん、西川さんと、
座談会。

激論。

意見は対立。

しかし見解の一致点も、
多いにある。

これが大事だと思う。

誰かが一人で、
「こうだ」と決めつけてしまうことには、
危険が多すぎる。

そんな全知全能の人間など、
いるはずもない。

そうした意思決定の中で、
物事を進めている企業があったら、
それは危ない。

そうした形で、
何かが決められるようなセミナーがあったら、
眉ツバだと考えたほうがいい。

ピーター・ドラッカーは、
『マネジメント』に書いている。
「意見の対立を見ない時には
決定を行わないこと」

全て終わって、
ほっと一息。
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ヤオコーのみなさんにも、
鈴木さん、西川さんにもお世話になった。

しかし、2015年の甲子園準決勝&決勝と、
同時中継のヤオコー旗艦店巡り。

楽しかった。
充実していた。

すべての人に、ありがとう。

〈結城義晴〉

2015年08月19日(水曜日)

『2014百貨店調査』の「成熟から衰退へ」とヤオコー注目4店巡り

第97回全国高校野球選手権大会。
準決勝の2試合。

今年の夏の甲子園、
実によくできている。
野球の神様の演出には、
恐れ入る。

準々決勝は面白いけれど、
意外に準決勝はあっさりとケリがつく。

そんな大味のベスト4の戦いだった。

早稲田実業の清宮幸太郎も、
関東第一のオコエ瑠偉も、
この夏、最後の試合は、
冴えなかった。

それが大試合というものだ。

決勝に残ったのは、
仙台育英高校と東海大相模高校。

かたや東北に初の優勝をもたらすか。
こなた45年ぶりの優勝か。

仙台育英が決勝に進出したのは1989年。
早稲田からダイエーホークスに進んだエース大越基投手。
しかし巨人にドラフトされた吉岡雄二投手の帝京に負けた。
9回まで0対0の投手戦。

東海大相模の1970年の優勝監督は原貢。
現在の巨人軍の原辰徳監督の父親。
エースはサイドスローの上原広一投手だった。
私は18歳の高校生で、
自分のことのように応援した。

今夏は実力のある両校。

決勝戦は充実したゲームになるだろう。

さて日経新聞調査、
2014年度百貨店調査』
213店の合計売上高は6兆3171億円。

比較可能店舗の売上げはマイナス1.4%。

外国人観光客の購買がなければ、
もっともっと落ち込んだ。

増収店舗が32店で全体の15%。
85%の店が減収。

つまり日本の百貨店業態は、
成熟から衰退に向かっている。

私の持論。

衰退業態は、
すべての店が悪くなるわけではない。
立地が限られる。

百貨店売上高第1位は、
新宿伊勢丹。
断トツの2584億円。
2000億円超はこの店だけになってしまった。

第2位は阪急梅田本店で、1978億円。

第3位が西武池袋本店で1873億円、
第4位、日本橋三越本店の1655億円。
第5位が横浜高島屋の1348億円。

かつて日本橋三越も西武池袋も、
2000億円を超えていた。

しかしこれらの店を初め、
ベストテンの6位・髙島屋日本橋店、
7位・JR名古屋タカシマヤ、
8位・松坂屋名古屋店、
9位・髙島屋大阪店、
10位・そごう横浜店は、
それぞれに希少価値を活かしつつ、
でこぼこはあれど、大いに栄えるだろう。

日本の総合スーパーが、
百貨店の後を追って、
成熟業態から衰退業態に入っていく。

それこそ、競争の中で、
立地が限られてくる。

私は、一日、
ヤオコーの店舗巡り。

まず、東大和店。
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2013年オープンのヤオコー二番店。

隣接してイトーヨーカドー東大和店。
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競争の中から、
立地が限られてくる総合スーパー。

この店もヤオコーのショッピングセンターに、
大きく影響される。

次にヤオコー狭山店。
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懐かしい。

1998年にリニューアルして、
「狭山モデル」と呼ばれ、
ヤオコー躍進の礎となった記念碑店舗。

須藤元店長と握手。
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さらに三番目は川越的場店。
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2012年にエポックをつくった店舗。
価格コンシャスがテーマだった。

店長の樋口博昭さんは、
実に生真面目なヤオコーマン。DSCN0083-1

そして最後にワカバウォーク店。
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この店を訪れた時には、
もう暗くなっていた。

2004年にオープンして、
現在、ヤオコーのナンバー1店舗。

昨2004年にオープンして、
東大和店の工夫が随所に採りいれられている。

本間孝裕店頭と小池繁行副店長。
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それから店舗のスタッフの皆さん。
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同行してくれたのは西川隆さん。
プログレスデザイン代表。
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昨日、12日間の米国旅行から、
帰国したばかりで参加してくれた。

それから写真には写っていないが、
鈴木國朗さん。

みんなでヤオコーの勉強。

一気に4店舗を巡っても、
全然、飽きることはない。

ヤオコーという会社の良さが、
身に染みてくる。

もちろん、ここはこうしたほうがいい、
あそこはこうなんじゃないか、
そんなことも見えてくる。

百貨店の栄枯盛衰に対して、
スーパーマーケットはまだ、
成熟してはいない。

それがこの業態のポテンシャリティである。

移動中に甲子園のラジオ中継を聞いたりして、
それはそれは楽しくて贅沢な一日だった。

まだまだ、つづく。

〈結城義晴〉

2015年08月18日(火曜日)

商人舎USASpecial研修会と倉本聡の「怒りのエネルギー」

㈱商人舎、営業再開。

その間に、メールやファックスが大量に届いて、
月刊『商人舎』8月号のバラ販売。
お蔭さまで、ご好評いただいております。

ありがとうございます。

特集は、
「アメリカ小売業テキスト」

月刊『商人舎』は年間購読が基本ですが、
この8月号だけ、1冊1500円(税別)で販売します。
米国視察のテキストとして使ってください。
もちろん最新のUSチェーンストア情報誌でもあります。

申込み要領はこちら

さて、昨日の甲子園準々決勝。
いいゲームばかりで、
興奮した。

準決勝に進んだチームは、
早稲田実業学校高等部、
東海大学付属相模高校、
仙台育英学園高校、
関東第一高校。

今日は一日、休養日。
2013年の夏から、
準々決勝を1日で行って、
準決勝の前に休養日が設けられた。

選手、特に投手の負担が軽くなって、
これはまあ、いいことだ。

明日が楽しみ。

今日は朝から来客。
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㈱JTB西日本営業2課長の山本憲右さんと、
同営業課の小阪裕介さん。

商人舎のアメリカ研修会はいま、
JTB西日本が担当してくれている。

海外旅行には現在、
多くのリスクが付きまとう。

残念ながら事故が、皆無ということはない。
テロに巻き込まれる場合がないわけでもない。

しかし海外研修の効果は、
他に比べようもないくらい、
絶大なる成果を生み出す。

それらを、互いに一つひとつ解決して、
安全で快適で効果の高い、
超一流の研修ツアーにする。

その打ち合わせ。

9月4日からの、
ハワイBeginner’sコース。
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今年もドキドキ・ワクワク・ニコニコ。
楽しみです。

そして10月6日~13日の、
テキサス&ニューヨークSpecialコース。

こちらは募集中。

テキサス州は、
ウォルマートのドミナントエリアの一つ。
そこでウォルマートをしっかり学習。
http://magazine.shoninsha.co.jp/wp-content/uploads/2015/08/201508_walmart2.jpg

もちろん第2位クローガーも学ぶ。
ナショナルチェーンのスーパーマーケットで、
好調なのはいまや、
アメリカではクローガーのみ。

経費率15%台の店づくりと、
オペレーションは必見。
クローガーを知らずして、
チェーンストアを語るなかれ。

ウォルマートの対抗馬は、
クローガーしかいない。
http://magazine.shoninsha.co.jp/wp-content/uploads/2015/08/201508_kroger1.jpg

そしてホールフーズ。
古典的チェーンストア論から抜け出た存在。

そのヘッドクォーターの旗艦店を訪れる。
さらにオースティンとブルックリンの最新店、
その自由自在の店づくりと秀逸なコンセプトを学ぶ。
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オースティンの美しい店内。
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さらに集中的に研究するのが、
ローカルチェーンのモデルHEB。
そのHEBプラスのローコストながら高い天井。
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多段冷蔵ケースをすべて排し、
リーチインケースだけにした環境店舗。
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HEBはそれ以外に、
極めてウェグマンズに近い店づくり実験もする。
レストラン併設の3009型。

さらに1万2000㎡の初の小型店。

HEBのウェグマンズタイプと小型店は、
私も大いに興味を持っている。

ウェグマンズとの距離は遠い。
しかし盟友関係にあるウェグマンズを、
HEBが学習して実現させた店は、
日本のスーパーマーケットからは近い。

HEBのマルチ・フォーマット戦略は、
地方ローカルチェーンのお手本だ。

ニューヨーク周辺では、
そのウェグマンズを学ぶ。
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ウェグマンズに対しては私、
いつも手厳しい。

それは同社が、
世界中のローカルチェーンと、
ファミリービジネスの模範であるからだ。

しかしウェグマンズを見ずして、
死ぬなかれ。

そして未来型小売業。
リテールとフードサービスの融合、
イータリー。
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来年は、ミラノかローマの、
イータリーにも行きたい。
小阪さんと、そんな話をした。

このSpecialコースだけの企画は、
メリッサ・フレミングさんの特別講義。
フレミングさんは元HEB上級副社長。
現在は、マーケティングコンサルタント。
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アメリカ小売業の最新動向、
小売業各社のオムニチャネル戦略、
そしてプライベート開発の最新戦略を、
生の声で解説してくれる。

今回は特に、
プライベートブランドを徹底的に、
研究したい。

プライベートブランドを持ち込んで、
ウォルマート、HEB、ホールフーズなどの、
商品開発と価格政策を分析してもらう。
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もちろん質疑応答。
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フレミングさんは、
HEBの対ウォルマート作戦本部長だった。

質問項目を用意して参加してほしい。
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クローガーのラルーカさん。20141019221058.jpg

ウォルマートのクレイさん。
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ハロウィン直前のPromotion。
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それらも学ぶ。

もちろんニューヨークでは、
タイムズスクエア。
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サンアントニオでは運河下り。
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超一流の研修会をつくりたい。
いつもInnovationを起こしたい。

それが私の願い。

商人舎USA研修会Specialコース。
募集中です。

さて日経新聞『私の履歴書』
今月は脚本家の倉本聡さん。

超一流の物書きが、
自分で書いている。
当然ながら。

だから実に面白い。

学生時代から、芝居の脚本を書き、
ラジオのニッポン放送に入社して、
さらに脚本家として独立し、
NHK大河ドラマ「勝海舟」のシナリオを担当。
絶好調の倉本。

しかし、そこで落とし穴。

誰でも、絶好調の時に、
予想もしないことが起こる。

プライドの高い倉本は、
札幌に逃避行。

このあたりは、同感できないが。

しかしその落ち込んだ倉本を救ったのが、
フジテレビ。

マスコミからも業界からも、
排斥された人間にチャンスをもたらす。

そこで倉本が書いたシナリオが「6羽のかもめ」。

倉本は述懐する。
「狂ったように書いた。
背中になにかが憑いて
書かせているような気がした。
テレビ界の悪霊なのか、
シナリオの神様か。
思い起こすと、
執筆の推進力は
怒りのエネルギーだった」

わかるなぁ。

怒りのエネルギー。

「だが、怒りを
ストレートにぶつけるのは
プロじゃない」

それをシナリオにぶつけた。

私も1983年だったか、
『食品商業』の編集後記に書いた。

そのころ身近な先輩に、
コンプレックスの塊のような人間がいた。

同情はしたが、
私は彼の仕事の成果は、
結果でしか見なかった。

そして、書いた。
「怒りのエネルギーは、
コンプレックスのエネルギーより、
数段、健全なのだ」

私のこの毎日更新宣言ブログも、
何割かは怒りのエネルギーに支えられている。

仕事は本来、
ミッションをエネルギーにする。

ただし、ときどき、
異なるエネルギーを必要とする。

それが「怒りのエネルギー」であることは、
驚くほど多い。

倉本聡。

素晴らしい。

「怒りのエネルギー」が、
感動を生む。

「怒りのエネルギーは、
コンプレックスのエネルギーより、
数段、健全なのだ」

もちろん、
損得を超えた本物のミッションこそ、
すべてのエネルギーの源である。

損得をまず、口にする者は、
断じて信頼できない。

〈結城義晴〉

2015年08月17日(月曜日)

甲子園準々決勝の楽しみ方と第2四半期実質GDP0.4%減

Everybody! Good Monday!
[2015vol33]

2015年第34週。

日本中の短いお盆休みが終り、
夏は終焉に向かって、
最後のきらめきを見せる。

Weekly商人舎の日替り連載、
「月曜朝一・2週間販促企画」でも、
夏のスポーツ観戦の楽しみに、
売場で対応せよと、提案する。

甲子園は、準々決勝。
第97回全国高校野球選手権大会。

1日に勝ち残った8チームが登場、
ベスト4を争う。

何度も書いているが、
高校野球はこの準々決勝の日が、
一番楽しめる。

今夏は関東勢が4校、
東北と九州がそれぞれ2校ずつ残った。

強豪揃いの関西や中部、
中四国のチームが敗退した。

珍しい展開だ。

第一試合は、
九州国際大学付属高校と、
早稲田実業高校。
福岡対西東京。

どちらも早稲田大学出身の監督。
九州は楠城徹監督で、小倉高校出身、
早稲田4年のときの主将で捕手。

その後、プロではライオンズに進み、
西武の時代にはヘッドコーチ、スカウト。

一方の早実の和泉実監督は、
早実から、やはり早稲田大学の捕手となった。
山倉和博(巨人)、金森栄治(西武など)、
應武篤良(早稲田大学監督)など、
名選手のあとの捕手。

今回の早実には、
清宮幸太郎というスターが登場。
父はラグビーの清宮克幸。

九州国際の4番打者・山本武白志内野手も、
そのホームランのアーチは、
あの田淵幸一(阪神)のそれに似ていて、
多分、将来、プロになる。
父親は山本功児(巨人など)で、
こちらも親子鷹。

第二試合は、
東海大学付属相模高校と、
花咲徳栄高校。
神奈川対埼玉。
関東のつぶし合い。

東海大相模には小笠原慎之介がいる。
間違いなく今年のドラフトの目玉投手で、
生きた、いい球を投げる。

第三試合は、
仙台育英高校と、
秋田商業高校。
こちらも宮城と秋田の東北つぶし合い。

私は秋田商業の小さな大投手・成田の、
ピッチングフォームが大好きだ。
168㎝63キロ。

東北勢の甲子園優勝は、
まだ、ない。

第四試合は、
興南高校と関東第一高校。
沖縄対東東京。

関東第一には、
注目のオコエ瑠偉選手がいる。
ナイジェリア人の父を持つハーフで、
その俊足は痛快ですらある。

夏のさかりのあの数日の、
汗まみれ泥まみれの、
不思議なさわやかさ。
……力いっぱい戦うことが、
誰ひとり傷つけない、
誰ひとり不幸にしない。
〈谷川俊太郎〉

それが夏の甲子園。

リアルタイムでゲームを観られなくとも、
十二分に楽しめる。

準決勝は明後日19日(水曜日)、
決勝は20日(木曜日)。

楽しみつつ、商売に活かしたい。

スタンドの広さの数の夏帽子
〈朝日俳壇より 霧島市・久野茂樹〉
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ついでに、この俳人のもう一句。
大の字にプールに浮かぶ白寿かな
白寿は99歳。
すばらしい。

さて内閣府が、
4~6月期の国内総生産(GDP)を発表。
実質GDPの季節調整値で、
前期比0.4%減。
3カ月分を年率に換算するとマイナス1.6%。

昨年7~9月期以来、3四半期ぶり。

名目GDPは前期比0.02%増、
年率でプラス0.1%。

よく使われるGDPの説明では、
名目を「金額」、実質を「数量」と考える。

したがって方程式は、こうなる。
名目GDP=実質GDP×物価指数

別の表現では、
名目成長率=実質成長率+物価上昇率

名目成長率がプラス0.02%で、
実質成長率がマイナス0.4%。

つまり物価上昇率が0.42%、貢献した。

GDPの内訳で重要な個人消費は、
実質で前期比0.8%減。

これが小売サービス業の成績を表す。
4四半期ぶりにマイナス。

円安と原材料高で食料品は相次ぐ値上げ、
そのくせ賃金は伸び悩み。
そこで消費は停滞。

6月は長雨・低温が続いた。
国内ユニクロ事業の既存店売上高は、
6月に前年同月比11.7%減。
エアコンなどの家電も売上げが減った。

雨ばかり降るに日焼をしてをリぬ
〈朝日俳壇 姫路市・黒田千賀子〉

輸出は4.4%減、輸入も2.6%減。
訪日外国人観光客によるインバウンド消費は6.1%増、
しかしこの分のGDP寄与度は、
0.03%分の押し上げだった。

設備投資は0.1%減、
住宅投資は1.9%増。

民間在庫は0.1%増。

政府消費は0.4%増、
公共投資は2.6%増。

日本の景気は緩やかな回復を続けてきた。
それが今年第2四半期は小休止状態。

小休止のまま、短いお盆を過ぎ、
8月下旬から9月へ。

われわれは、
目の前の自分の顧客を満足させる。
それを毎日、続ける。

その総和が日本の国内総生産となる。
すなわち日本国が生み出す付加価値の総額となる。

2週間販促企画も、
それに貢献する。

では、今週も、みんなで、
付加価値を生み出そう。
Good Monday!

〈結城義晴〉

2015年08月16日(日曜日)

ジジとお盆[日曜版2015vol33]

「ヒロシです」
DSCN1873-5
ちょっと、ふるすぎるか。

はずかしい。
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サンマです。
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これも、うけない?
DSCN1880-5

又吉でしょうね、いまは。DSCN1878-5

お盆です。DSCN1883-5

先祖の霊を、おむかえ。DSCN1884-5

でも、霊って、
どこにいるのでしょう。DSCN1886-5

ボクには、わからない。DSCN1887-5

それで、いいけど。
DSCN1896-5

ボクのとおさんは、ジンジャー。
090622-父と3兄妹

かあさんは、ミント。050404

先祖のなかでも、
とうさんとかあさんが、
いちばんたいせつです。DSCN1889-5
まだいきてるし。

そしてボクのおとうさん。DSCN1890-5

ユウキヨシハルさん。
DSCN9850-5
お盆には、いつもよりも、
ずっと、おとうさんに感謝します。

「ありがとう」DSCN9955-5
お盆は、先祖の霊をおむかえして、
ほんとうは、おとうさん、おかあさんに、
感謝するときなのです。

きっと。

〈『ジジの気分』(未刊)より〉

2015年08月15日(土曜日)

終戦の日の「村山・小泉・安倍談話」と知識商人の「歴史に学ぶ」

70回目の終戦記念日。
DSCN3571ー6

今上天皇の戦没者追悼式のスピーチ。
「ここに過去を顧み、
さきの大戦に対する深い反省と共に、
今後、戦争の惨禍が
再び繰り返されぬことを切に願い、
全国民と共に、
戦陣に散り戦禍に倒れた人々に対し、
心からなる追悼の意を表し、
世界の平和と我が国の一層の発展を祈ります」

「深い反省」は初の表現、
「戦争の惨禍」「繰り返されぬこと」なども、
初めてのこと。

日経新聞巻頭コラム『春秋』

歌人・宮柊二の歌を紹介。
ひきよせて寄り添ふごとく刺ししかば
声も立てなくくづをれて伏す

日中戦争の中国大陸の最前線で、
敵を銃剣で突き刺した瞬間を詠んだ歌。

凄い。

かはらより夜をまぎれ来る敵兵の
三人みたりまでを迎へて刺せり

これも敵兵を刺した者こそが、痛ましい。

距離二歩をへだつる戦友ともがをりをりに
かしらを垂れてをあやぶます

二歩離れて行軍する戦友、
あまりの眠さに、
歩きながらときどき頭が垂れる。
その瞬間、戦友が撃たれたのかと、
私を心配させる。

今上天皇の「深い反省」は、
ここに表現されている。
「戦争の惨禍を繰り返さぬこと」も、
宮の歌に詠みこまれている。

安倍晋三首相は昨夕、
戦後70年談話を発表。

全文3373文字。

20年前の1995年8月15日には、
当時の村山富市首相が、
「戦後50年談話」を発表している。

全文1306文字。

さらに2005年8月15日には、
小泉純一郎首相が、
「60年談話」を閣議決定。

こちらは全文1133文字。

あらためて三つの「談話」を読んでみた。

村山談話も小泉談話も、
極めて自然体である。
村山さん、小泉さんの、
それぞれの人柄も出ている。

読みやすくて、短い。

今回の安倍談話は、
キーワードをてんこ盛りしたために、
長くて、修辞が多い。
つまり、わかりにくいし、
伝わりにくい。

ただし、マスコミでいわれるほど、
悪い内容ではない。

文体は、私の趣味ではないけれど。

村山談話、小泉談話は大人だ。
安倍談話は、首相が、
目いっぱい背伸びをしつつ、
あっちこっちに配慮した跡が見える。

村山談話はこう始まる。
「先の大戦が終わりを告げてから、
50年の歳月が流れました。
今、あらためて、
あの戦争によって犠牲となられた
内外の多くの人々に思いを馳(は)せるとき、
万感胸に迫るものがあります」

そしてここが焦点。
「私は、未来に誤ち無からしめんとするが故に、
疑うべくもないこの歴史の事実を
謙虚に受け止め、
ここにあらためて痛切な反省の意を表し、
心からのおわびの気持ちを表明いたします」

「痛切な反省」と「心からのおわび」

小泉談話のイントロはこうだ。
「私は、終戦六十年を迎えるに当たり、
改めて今私たちが享受している平和と繁栄は、
戦争によって心ならずも
命を落とされた多くの方々の
尊い犠牲の上にあることに思いを致し、
二度と我が国が戦争への道を歩んではならない
との決意を新たにするものであります」

小泉談話自体は、
首相の支持率の高さもあって、
それほど問題にされなかったが、
「痛切な反省」と「心からのおわび」は、
村山談話と同じ表現を使った。

なぜなら、日本政府は、
村山談話を公式見解として、
歴代内閣がそれを踏襲してきたからだ。

そして安倍談話の最初。
「終戦70年を迎えるにあたり、
先の大戦への道のり、
戦後の歩み、20世紀という時代を、
私たちは、心静かに振り返り、
その歴史の教訓の中から、
未来への知恵を
学ばなければならないと考えます」

焦点として指摘されている部分はここ。
「あの戦争には何ら関わりのない、
私たちの子や孫、
そしてその先の世代の子どもたちに、
謝罪を続ける宿命を
背負わせてはなりません」

そして、
「痛切な反省」と「心からのおわび」は、
消えた。

朝日新聞の社説は、
「いったい何のための、
誰のための談話なのか」と、
感情をあらわにする。

日経新聞は芹川洋一論説委員長が、
イギリスの歴史家E・H・カーを引用。
「歴史は過去と現在の対話である」

安倍談話への評価。
「キーワードをすべて盛り込み、
今後の道筋も示すものとなった」

しかし、過去は、
「どこまでも背負っていくしかない」

つまり子や孫も、その先の世代も、
過去を背負わないわけにはいかない。

私もそう思う。

だから、歴史を学ぶ。

「現在との対話であらわれてくる過去には
3つの変数がある」

第1は安全保障、
第2は経済、
第3は人。

第1の安全保障は、
かつての米ソ冷戦時代には、
大きな機能を果たしたが、
ベルリンの壁が崩壊してから、
それは「望み薄」と芹川さん。

ならば、第2の経済。
「アベノミクスで日本経済を立て直し、
国力を高めていくのが結局、
一番の近道だろう」

「共通の利益、価値を
いかにつくるかである」

第3の人に関しては、
「政治指導者の役割が重要だ」

そして安倍さんへの注文。
「政権維持のため世論をひきつけようと、
偏狭なナショナリズムをあおるのは、
お互い慎まなければならない」

商売や文化、スポーツを通じた、
民間人の交流も重要だと私は思う。

シンガポールのゴー・チョクトン前首相。
「運転中はバックミラーを
常に確認しなければならないが、
より注意を注ぐべきは目の前の道だ」

「過去は未来によって変わる」

最後に再び朝日『天声人語』
「歴史認識を首相任せにせず、
自分でも考えてみたい」

仕事をし、商売をし、
そして歴史を振り返り、
未来を考える。

それが終戦の日の知識商人のあり方だ。

〈結城義晴〉

[追伸]
Daily商人舎に掲載しました。
「村山談話」「小泉談話」「安倍談話」全文

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