結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2015年01月30日(金曜日)

SHAKE SHACKの「とんがり」とローソンの「マルチ・フォーマット」

朝のうち、横浜は雪。
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こどものころから、
雪が降るとワクワクする。

いろいろと迷惑するだろう人がいることは、
もちろん承知のうえで、
雪が降るとワクワクする。

今日もいつもより30分ほど前に、
家を出て、東京・御成門。

東京タワーは霙に、
ちょっと霞んでいた。
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カスタマー・コミュニケーションズ㈱の、
月例の取締役会。

盛んに議論して、
決議して、
報告を聞いて、
久しぶりに役員会で写真。
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私の隣から取締役の川崎清さん、
代表取締役社長の米倉裕之さん、
取締役の石井賢治さんと田窪伸郎さん、
そして常勤監査役の中川浩之さん。

川崎さんと田窪さん、
そして私が社外取締役。

この他に社外取締役が、
㈱産業革新機構からお二人。
中津武さんと内田愼次郎さん。

ビッグデータ時代の真っ只中、
ID-POSデータを最大限に活用して、
マーケティング・イノベーションを提供します。

さて朝川康誠さんからメールをもらった。
立教大学大学院・結城ゼミ3期生。
㈱USEI代表取締役社長。

商人舎magazineにも、
monthly連載を執筆中。
タイトルは「経済心理学の世界へようこそ」。

面白いです。

そのメール。
「シェイク・シャックが上場申請しましたが
とんでもない価格予想になっていますね。

63店舗で時価総額が6.7億ドル!」
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先週木曜日の22日のブログで
「SHAKE SHACK」のことを書いたが、
そのハンバーガー店上場のニュースを、
朝川さんは送ってくれたのだ。

「当初は1億ドルの予定だったようですが、
現在、IPOで売出し価格が、
19ドル前後になるのでは?
と見られています」

「勢いだけ見ると、
約3万店あるマクドナルドが、
霞んで見えますね。

やはりとんがっている会社は
強いですね」

朝川さんとUSEI幹部は、
商人舎の研修会に、
何度も参加して、
アウトスタンディングなポジショニングを、
完全に理解している。

「とんがり★こだわり」も。

「うちの業界もダイナムに続けと、
香港上場予備軍が、
5~10社ほど出てきておりますが、
うちは地域に根ざす一店舗一店舗を
地道にを出していきます。
とんがり続けていきたいと思います」

3万店のマクドナルドよりも、
63店のシェイク・シャックのほうが、
とんがり★こだわり。

4桁チェーンのセーフウェイよりも、
ホールフーズやトレーダー・ジョー、
そしてウェグマンズのほうが、
アウトスタンディングなポジショニング。

さて、ローソンに新しい動き。
新聞各紙が報じたが、
日経がやはり一番詳しい。

まず第1に「ローソンストア100」を、
約260店閉鎖。
現在、全国に約1100店あるから、23.6%。

2007年、ローソンは九九プラスに資本参加。
その九九プラスが展開していたのが、
99円販売の「ショップ99」。
2008年に子会社化し、
バナーをローソンストア100に転換。

そのまま2010年に、1000店を達成。

閉店する約260店の大半は、
立地の悪い直営店。

第2は、「ローソンマート」からの撤退。
こちらのスーパーレットは現在、39店を展開。

どちらのフォーマットも、
約200店は2015年度末までに閉鎖、
約100店はフォーマット転換。

一方、新聞各紙は報道しないが、
第3に健康志向のローソンは拡充する。
こちらが大事。

閉鎖するモノ、撤退するものがあっても、
拡充するもの、伸長させるものがあればいい。

2000年、「ホスピタルローソン」を開発。
現在、なんと207店。
これは病院内への店舗展開。

2001年、「ナチュラルローソン」開発。
こちらは現在101店舗。
コンセプトは、
「美しく健康で快適なライフスタイルを
身近でサポート」

2003年、「ファーマシーローソン」スタート。
調剤薬局併設型で現在40店。

さらに2013年、
「へルスケアローソン」
を始めて、
現在14店。

新フォーマットの「ヘルスケアローソン」は、
売場面積50~70坪で、
約5600SKUのアソートメント。

コンビニ商品3000SKUと、
ドラッグストア商品2600SKU。

日販の目安は70万円。

そのために、2010年、
クオールと提携。

2009年には、
マツモトキヨシホールディングスと業務提携。

そのうえ、この1月23日には、
ツルハホールディングスと業務提携。

2月5日には早くも、
「ローソンツルハドラッグ仙台五橋店」のオープン。

さらに今年4月、
最新フォーマット「介護ローソン」開設予定。

そのフランチャイジーは、
介護ビジネスの㈱ウイズネット。

ローソンは意図的に、
マルチ・フォーマットを志向している。

ローソンストア100やローソンマートの、
フォーマット転換の100店舗は、
これらのビジネスモデルに変わっていく。

ローソンとしての「とんがり★こだわり」。
それができるフォーマットは増やし、
それができない店舗は閉鎖する。

それこそドキドキ・ワクワクの、
マルチ・フォーマット戦略だ。

〈結城義晴〉

2015年01月29日(木曜日)

民事再生法適用申請スカイマークとLCC雛形サウスウェスト航空

スカイマークの民事再生法適用申請。

日経新聞は一面トップ。
朝日、毎日は一面の左サイド。

朝日・毎日のトップは、
イスラム国人質事件。

スカイマークは国内航空会社3位で、
東証1部上場企業。

この業界は、
JALとANAの複占+アルファ。

マーケット・リーダーとチャレンジャー、
そして数々のマーケット・ニッチャー。

そのニッチャーのスカイマークが、
フォロワーになろうとして挫折した。

2010年に日本航空が、
会社更生法適用申請。

5年ぶりに今度は、
3位のスカイマーク倒産だから、
航空業界はある意味で、
成熟衰退産業だ。

規制の強い業界は、初めから、
寡占、三占、複占であることが多い。

日本航空、全日本空輸、
そして東亜国内航空改め日本エアシステム。

JAL、ANA、JAS。
これが長らく続いた。

しかし三番手JASがJALに吸収され、
その代わり規制緩和で新規参入した、
スカイマークが三番手に。

それ以外には、
AIRDO、スカイネットアジア航空、
さらにスターフライヤーなどなど。

年商規模は、
ANAホールディングスが1兆6010億円、
日本航空が1兆3093億円で、
スカイマークが859億円
だから、
ほとんど複占。

世界の航空連合も三占。
スターアライアンス、
ワンワールド、
スカイチーム。

年商859億円のスカイマークの、
負債総額は710億円。

これでは民事再生法も仕方ない。

1996年、
HIS澤田秀雄社長らの出資で、
新規参入航空会社の第1号として、
鳴り物入りで設立。

機内サービスを始めコストを削減し、
普通運賃を半額程度にディスカウント。
平均搭乗率80%以上を記録。

しかしどんな商売も、
単なるディスカウントは、
長続きしない。

すぐに効果が出ることは、
すぐに真似されて、
その効果は逆転する。

大手2社はその規模に物を言わせて、
割引運賃をスカイマーク並みに値下げ。

スカイマークの平均搭乗率は、
60%を切って、赤字転落。

そこに登場したのが、
IT企業ゼロ㈱西久保愼一会長。

スカイマークに出資し、
やがて社長就任。

ここからが面白い。

航空機を店舗と置き換えて、
読んでもらいたい。

まず、それまでの中型機767を順次、
燃費効率の高い小型機737に転換し、
それで効率化を果たす。

客室乗務員の制服はポロシャツにして、
地上勤務と兼任させる。
マルチ・タスクだ。

パイロットの制服も、
ポロシャツとウィンドブレーカーに。

業界の常識を破った。

さらに運航管理システムの自社開発などで、
低価格運賃を実現。

以前の単なるディスカウントから脱して、
2012年3月期には、年商802億円。
営業利益は152億円。

ローコスト・キャリアー(LCC)として、
脚光を浴びることになる。

しかし好事魔多し。

今度は国際線参入のために、
エアバスの超大型機A380を、
一挙に6機購入する契約を結ぶ。

総額1915億円。

結局、この契約は解約され、
その損害賠償などを巡って、
資金繰りが悪化。

まったく皮肉なことに、
無借金経営であったために、
メインバンクもなく、
あえなく民事再生法申請。

スカイマークは、昨年、
グリーンシートを全席導入した中型機A330を開発。
座席が2割も広いサービスを誇示した。

さらにミニスカートの制服を採用したりして、
瞬間的な話題をさらった。
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〈出典:flightliner.jp〉
これはもう、末期症状。

西久保氏は社長を退任、会社を去る。
59歳。

LCCの雛形を作ったのは、
アメリカのサウスウェスト航空。

杉山純子著『LCCが拓く航空市場』に、
詳細に紹介分析されている。
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杉山さんは、立教大学ビジネスデザイン研究科出身。
修士論文でこの研究をし、
それがすぐに単行本になった。

そのLCCの特徴は、
第1に単一機材の採用。
これは小売業に置き換えると、
シングルフォーマット戦略。

第2は主として小型ジェット機の採用。
これは小型店政策。

第3は、ポイント・トゥ・ポイントによる、
2地点間の直行運行。

これは小商圏主義。

第4は、セカンダリー空港の活用。
これは脱大都市圏出店。

第5は、サービスの簡素化と、
必要なサービスの有料化。

そして第6は、インターネットによる直販。

その上、第7に、家族的な社風。
「顧客第二主義」を標榜する。
つまり顧客よりも従業員を優先する。

アメリカの小売業で言えば、
トレーダー・ジョーとアルディを、
足して2で割ったようなビジネスモデル。

それに対してスカイマークは、
古い中型総合スーパーから、
スーパーマーケット経営に切り替えて、
業績を回復させるも、
今度は大型総合スーパーを志向し、
そのために資金繰りが苦しくなって倒産。

そんな小売業と似ている。

無謀な店舗投資などはしなくとも、
派手な販促や無駄なセールを連発して、
ジリジリと経営を悪化させる。

こんなことも、
小売業ではよく見受けられる。

LCCのサウスウェスト航空と、
民事再生のスカイマーク。

小売サービス業に、
よく当てはまる。

ただし、小売業は、
トレーダー・ジョーとアルディに、
分化している。

それだけ競争が激しく、
参入障壁が低い世界だと考えることができる。

LCCの考え方の本質は、
大いに学べるが、
もう少し競争レベルが先行しているのが、
米国リテーリングの世界だ。

〈結城義晴〉

2015年01月28日(水曜日)

「雑学のススメ」とアベノミクスの「インフレ目標より成長目標」

錦織圭、残念。
全豪オープンテニス男子シングルス、
準々決勝でスタニスラス・ワウリンカに敗北。

といってもワウリンカは、
世界ランキング4位のスイス人。
29歳。

25歳の錦織は世界5位だから、
4位と5位の接戦。

ここまで大いに楽しませてもらった。

次を期待しよう。

かと言って、全豪オープン。
ここで観戦打ち止めはもったいない。
もちろんライブで見ることなど、
できないのだけれど、
この際、テニスも学んでしまおう。

私はそうやって、
雑学の領域を広げてきた。

そして、雑学は、
不思議なことに、
やがて全て役に立つ。

商売のように、
社会のなかで、
様々な顧客を相手にする仕事は、
こういった雑学も役に立つ。

ジャーナリズムも、
それは同じ。

1月の終わり。
毎月の月末には、
機関誌などが送られてくる。

『AJSネットワーク』と、
『Meiji Marketing Review』。

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前者はオール日本スーパーマーケット協会の機関誌、
後者は㈱明治マーケティング推進本部のメディア。

私はどちらももう8年ほど、
連載で書き続けている。

Meijiには今回、
「進化する陳列・演出テクノロジー」、
AJSネットワークには、
「地方スーパーマーケットの六重苦」を、
それぞれ書いた。
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そのAJSネットワークには、
会長の荒井伸也さんが、
毎号、巻頭エッセイを書いている。
今回のタイトルは「年末年始営業」。
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荒井さんの文章は、
その豊富な経験談によって彩られるが、
今回は、住友商事の社員の頃と、
サミットの経営者の頃の違い。

「他人が遊ぶ時には働き、
他人が働く時には遊ぶ」

その小売業の素晴らしさが、
表現されている。

ところで『ほぼ日刊イトイ新聞』の巻頭言。
糸井重里が毎日、
「今日のダーリン」と題して書く。

今日は「ちょっと長めの休み」について。

荒井さんが書くように、
商人は年末年始、仕事する。

だから1月の上旬・中旬など、
「ちょっと長めの休み」が取れる。

糸井は述懐する。
「たいていの人は、
どこかに旅行に行こうとか、
なにかふだんできないことを
しようと思いはじめる」

「長めの休みがあって、
旅行に行けないとなると、
近いところへピクニックだとか、
動物園だとか美術館だとか
映画館だとかに行こうとする」

「そのどちらもできないとき、
ぼくらは、わりかし
『ため息』をついたりしかねない」

「『あああ、なんにもできないうちに
休みが終わったなぁ』
と、軽い自己嫌悪さえ感じながら、
せっかくの長めの休みを
後悔の種にしてしまったりね」

このフレーズ、
荒井さんの巻頭言とそっくり。

住商の頃の正月元旦。
「何だかんだやってるうちに、
元日の時間はどんどん経っていって、
ほとんど何にもしないうちに日が暮れる」

「こうして正月三が日は、
またたく間に過ぎる」

そこで糸井は提案する。
「あらためて古くさいことを言うのだけれど、
長めの休みに長めの小説を読む」

「思えば、若いとき、
お金がなく時間があったとき、
いつも長い休みのようで、
ごく自然に小説を読んでいた」

「仕事の役に立つ本でなく、
だらだらと、小説を読む。
これは、自己嫌悪になりにくい
休みの過ごし方になる」

「ぼくは、そのことをすっかり忘れていて、
このまえの正月休みのときに、
思いだしたのだった」

私には今、残念ながら、
「長い休み」はない。

「ちょっと長い休み」も。

しかし海外出張の時など、
ディープな仕事の本と、
長めの小説などを、
両方、携えていく。
〈今、密かに読んでいるのは『特捜部Q』。ユッシ・エーズラ・オールスン著。
シリーズ4刊まで発刊されている〉

荒井さんは休みの時には、
自分で小説を書くのだろうけれど。
そのうえで、私は「雑学のススメ」。

ハンドルの緩みのように、
リラックスとリフレッシュは、
誰にも必要だ。

さて今日の最後に、
日経新聞のコラム『大機小機』から。

いきなり、言い切る。
「アベノミクスの第1の矢は的を外した」

2年で2%の消費者物価上昇が目標。
いわゆるインフレターゲット作戦。

黒田東彦日銀総裁の異次元の金融緩和政策。
功を奏したかに見えたが、
原油価格が半値以下という現象で、
インフレ目標達成は道半ば。

ただし、原油価格急落は、
日本経済にもアメリカ経済にも、
フォローウィンド。

日本の消費、アメリカの消費にも、
ビュンビュン追い風が吹く。

だからコラムニストは提案する。
「物価目標にこだわるより
物価上昇と成長を合わせた名目成長の目標を
政府、日銀が共有するときである」

インフレ目標より、
成長目標。

「原油安で物価上昇は鈍る。
半面、実質成長は底上げされる。
物価上昇と成長を合わせた目標の設定こそ
理にかなっている」

賛成。

その目安も示す。
「3%程度の名目成長目標が妥当だろう」

したがって企業も、来期予算は、
最低3%の成長目標を立てねばならない。

もう一つは、アベノミクスの第3の矢。
「力不足」。

しかし理由は明白。

「肝心のグローバル市場戦略が欠けている」

「中国はじめアジアの成長力を
目いっぱい取り込まないかぎり
成長はおぼつかない」

これは昨日のブログで書いたが、
イオンのベトナム進出と、
ASEAN事業の展開が、
リテール産業全体から、
面目を保っている。

商人舎magazineで示したが、
ユニクロのカナダ出店も。

セブン-イレブンやローソンのアジア対応も、
ダイソーやニトリ、MUJIの海外進出も。

結構、小売業は第3の矢に、
貢献している。

インフレ目標よりも、
名目成長目標のほうが、
わかりやすいし、見えやすい。

これも追い風と判断していいだろう。

〈結城義晴〉

2015年01月27日(火曜日)

イオン吉川美南FTから多摩平の森、ベトナム2社資本提携会見へ

昨日今日は暖かかった。
春本番のような陽気。

その2日間、イオン巡りに終始した。

昨日は埼玉県吉川美南。

東横線から日比谷線、
千代田線に乗り換えて、
最後は新松戸から武蔵野線。

吉川美南駅。
2012年3月17日開業の新駅。
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真新しい駅前に、
ケーズデンキ。

そのK’sに隠れるように、
イオンリテールの新フォーマットFT。
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極めて意欲的な実験だが、
まだ道半ば。
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しかしファッションと住居関連の品揃えの、
新しいコンセプトのモデル。
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木下尚久さんからじっくり話を聞き、
私なりの考えも提案して、激励した。

木下さんは、
イオンリテール㈱の
新事業開発プロジェクトリーダー。
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取材の途中から、
イオン広報の小西一仁さんも加わり、
いろいろレクチャーしつつ、
互いに意見交換。
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実に楽しいひと時だった。

木下さんには、
大いに頑張ってもらいたいものだ。
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ファミリー・ツリー(FT)の前で写真。

日本のノンフード・フォーマットに、
イノベーションを促す試金石の店。

詳細は月刊『商人舎』2月号にて。

そして今日は朝から、
東京・日野市へ。

東横線菊名駅から、
JRに乗り換えて、横浜線。
終点の八王子から豊田に戻って、
駅前のイオンモール多摩平の森へ。

昨年末から、何度か来ているが、
あらためてイオンリテール店長にインタビュー。
橋本幸久さん。
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このモールは駅前立地。
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火曜日の昼前なのに、
駅側からの人並みが、
ショッピングセンターに吸い込まれていく。
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イオンリテールは、
売り場3層のモールへの出店で、
結果的にフード&ドラッグとなった。
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広報の吉田和弘さんと3人で、
モール内をくまなく視察。

そのあたりの経緯と、
新フォーマットづくりの中身を、
これまたじっくり話してもらった。

橋本さんは33歳でイオンの店長になり、
今、44歳。

ずっと店舗現場を担当してきた。
そしてこの店の開設委員長となり、
店長となった。

それだけに現場からの改革意欲が旺盛。
とくに惣菜デリは好調だ。

大いに期待したい。

この店の詳細も、
月刊『商人舎』2月号にて。

だんだん2月号の全貌が、
明らかになってくる。

2時間半ほど多摩平にいて、
それから急ぎ、都心へ。

ホテルオークラ。

これもイオンの記者会見。
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イオンがベトナムに進出するにあたって、
大型ショッピングセンターは直営で開設するが、
スーパーマーケットは現地企業と、
資本業務提携をすることになった。

そのベトナム2社提携発表の会見。

日本側は岡田元也イオン社長、
尾山長久アセアン事業最高経営責任者が出席。

提携先は、
首都ハノイを地盤とするフィビマートと、
商都ホーチミンのシティマート。

フィビマートは、20店舗54億円、
シティマートは、27店舗57億円。

ともにスーパーマーケット主体のローカルチェーン。
日本で言えば東京と大阪の、
ローカルチェーンと提携するようなもの。

岡田さんの発言。
「次なる消費大国ベトナムで、
モールとGMSだけでやっていくのは無理がある。
スーパーマーケットを単独でやっていくのは、
さらに無理がある」

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目指すはベトナム第一の小売業。

中産階級が爆発的に増えるベトナム。
この中産階級のマーケットが、
イオンの主戦場である。

シティマートのラム・ミン・フーさんが、
岡田元也社長の発言として紹介した言葉。
「我々には、
たった一人の先生ではなく、
たくさんの生徒が必要だ」

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ベトナムのローカルチェーン2社のトップ、
イオンの理念に心酔しているようだ。

記者会見の詳細は、
商人舎magazineにて紹介。

最後にベトナムのフォトパネルの前で写真。
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忙しい2日間だった。

しかし現場取材は、
いいなあ。
ご協力、ありがとう。

〈結城義晴〉

2015年01月26日(月曜日)

ナチュラルローソンと成城石井堅調の「とんがり★こだわり」

Everybody! Good Monday!
[2015vol4]

2015年第5週。
今週末の日曜日から、
早くも2月。

1月行く、
2月逃げる、
3月去る。

一日いちにち、
日が長くなり、
そして1月がもう、
行ってしまう。

日脚伸ぶ一度降りたき隣街 
〈日経判断より 尼崎市・池田誠喜〉
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それでも今週後半は、
寒さがぶり返す。

これ以上捨つるものなし冬木立 
〈朝日俳壇より 前橋市・荻原葉月〉

さらに、孤独な老人の日常のひとりごとか。

裸木に包み隠さず話しけり 

〈同 前橋市・荻原葉月〉

まず、お知らせ。

この商人舎公式ホームページの巻頭に、
ロンドン・パリ・バルセロナ研修ツアー。
4月15日~23日。

イギリスでは、
テスコのマルチフォーマットをはじめ、
ウォルマート・アズダ、セインズベリー、
ハロッズ、マークス&スペンサー。

フランスは、カルフール、オーシャン、
そして冷食専門店ピカール。

バルセロナはもちろん、
メルカドーナを中心に、
地元のエロスキ、DIA。
カルフール、オーシャンの侵入を、
しっかり受け止めた地元勢。

ドイツのアルディ、リドルも、
各都市に侵入し、
荒らしまくっているが、
それすら迎撃する態勢。

ずいぶん多くの経営者が、
メルカドーナを訪れた。

しかし結城義晴の解説なしに訪問しても、
その真の意味は理解できなかった。

学者もコンサルタントもアナリストも、
これは学びどころ。

その上、今回は、
ロンドン、パリ、バルセロナ。
それぞれの都市が素晴らしい。

街並みがまず、すごくいい。

大英博物館&ナショナルギャラリー、
ルーブル美術館&オルセー美術館、
サグラダ・ファミリア、グエル公園。

見どころ満載。

今年は観光も充実。
ロンドンからパリへは、
ドーバー海峡の下をくぐる、
ユーロスターの鉄道の旅。

いいですよ。

今回は結城義晴、
お望みとあれば、
観光案内もしたいと思っている。

私、ヨーロッパには、
明るいのです。
強いのです。

パリのSIALドールで、
世界一のグローバル・ドールを、
獲得した実績を持つほど。

第二外国語はロシア語だけれど。

ロンドンのミュージカルは、
ニューヨークを凌ぐ。

パリのムーランルージュやリドも、
世界最高のパフォーマンス。

バルセロナのフラメンコは、
死ぬまでに一度は見よ。

それぞれの都市の食べ物も、
それぞれに絶品。

アメリカもいいけれど、
ヨーロッパもいいなあ。

こうやって書いているだけで、
ドキドキ・ワクワクしてくる。

今週のスケジュールは、
商人舎magazineの日替わり連載。
月曜朝一・今週の販促企画。

もう、視野は2月。
節分の恵方巻きと、
バレンタインデー。

早仕掛け・早仕舞い・際の勝負。

これは忘れてはならない。

さて今日は、親しい経営者が、
新聞に登場。

まず、ユースキン製薬社長の野渡和義さん。
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朝日新聞『リーダーたちの本棚』に登場。

私の中学高校の器械体操部の先輩。
『ドラッカーと論語』が入っているのが嬉しい。

一方、日経新聞『ニュース一言』には、
不二家社長の桜井康文さん。

「安全でおいしい商品を提供するのが基本。
品質の不備はあってはならない」
きっぱりとコメント。

子会社飲食店で販売したケーキの一部に、
カビが発生。

全国の各エリア統括責任者が、
店舗を巡回・指導する頻度を増やし、
管理体制を確立。

「当社が主体となって
再発防止を徹底する」

桜井さんの決意表明。

さてさて、日経新聞『月曜経済観測』。
「足踏みコンビニどうみる」に、
ローソン社長の玉塚元一さん。

「消費の二極化といわれるが、
そんな単純なものではない。
機能や品質で買う理由が
明確な商品やサービスでないと売れない」

「その店にしかないプライベートブランド商品や
手に入りにくい輸入食品は好調だ」

グループ内の動向。

「ナチュラルローソンは
既存店売上高は約5%増で推移。
「成城石井は約10%増」

「消費者の心をつかめた商売を
している店は堅調」

顧客の心の中に、
独自の地位を占めること。
それをポジショニングという。

これをアウトスタンディングにすること。

コンビニはマクロ経済に連動する。
そこまでの産業になってきた。
しかしコンビニの商売そのものは、
「マクロの指標に流 されるのではなく、
ミクロで変化に対応していけば、
まだ成長できる」

ナチュラルローソンは、
健康や環境に対応しているから、
好調なのではない。

成城石井は、
高級スーパーだから、
堅調なのではない。

健康・環境、高級といったマクロ指標、
それに対応すれば、
商売がうまくいくのではない。

ミクロな指標、ミクロな局面で、
「とんがり★こだわり」を出しているから、
好調なのだ。

みなさん、今週も、
とんがり★こだわり。
今年の商人舎標語。

ではGood Monday!

〈結城義晴〉

2015年01月25日(日曜日)

ジジと光の春[日曜版2015vol4]

ジジです。
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部屋にさしこむ光が、
かわってきました。
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ボクにもそれが、
よくわかります。
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とくに今日は、
光がちがいます。

窓の光。
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カーテンからさしこむ。
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キッチンも。
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時間がすぎていく。
それが光の変化を、
うみだすのでしょう。
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ベランダも。
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すみれ。
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光があたる。
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これも。
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みんな、光にむかって、
生きています。
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部屋のなかにも、
そんなものが、みちてきた。
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もちろん、かれは、
かわりません。
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ユウキヨシハルのおとうさんは、
きのうから、いません。
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アメリカからかえってきて、
これにうちこんでいます。
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4アイアン。

トーキョーベイ。
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トキオ・シティ。
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光がちがいます。
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日がしずむ。
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おうちでも。
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こんなに光が、
かわってきた。
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光の春です。
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もうすぐ、
春がやってきます。
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生きるエネルギーが、
かんじられます。

〈『ジジの気分』(未刊・今年は写真集?)より〉

2015年01月24日(土曜日)

戦後日本70年前後期の楽観でも悲観でもない「成長・失敗モデル」

イギリスの名宰相ウィンストン・チャーチル卿。
名言家でもある。

朝日新聞『天声人語』が取り上げた。
「悲観主義者は
すべての好機の中に
困難を見つけるが、
楽観主義者は
すべての困難の中に
好機を見いだす」

そしてつぶやく。
「とても楽観などできない。
しかし悲観も諦めも禁物だ」

イスラム国の人質事件のことをいう。
そのスタンスを崩さない。

事件はいまだ闇の中。
国際社会は極めてクールに、
この事件を捉え、
日本政府もそのスタンスを崩さない。

楽観もせず、悲観もせず。

そこからはごくごく冷静な、
論理的判断が導き出される。

私はそれを強く感じる。

今日は年始に続いて、
千葉県木更津へ。
イオンモール木更津。
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イオンの郊外型モールとして、
成功を収めている。

駐車場もご覧のとおり。
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イオンスタイルは、まず、
食品で確かな成果を出しつつある。
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一方、非食品の、特に衣料品も、
今一歩のところまで来ている。
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モールはシネマコンプレックスが、
イオンスタイルの反対側の核。
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南房総全域から顧客を集める、
まさしく核機能を果たしている。

ノジマも反対側の核。
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ギャップのオールドネイビーが、
モール中央にあって、存在感を示している。
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専門店群も健闘。
アズール・バイ・マウジーは、
国内91店になった。
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コンコースにステージ陳列。
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モールにライフスタイルセンター流の彫刻。
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ただしここに、
販促物や営業臭いものを、
添えてはいけない。

1月最後の土曜日に、
この繁盛ならば、
あとは数字を見ながら、
「良いところは伸ばし、
悪いところは改善する」

楽観も悲観もせず、
客観的に冷静に仕事すること。

その姿勢でいいだろう。

さて、日経新聞コラム『大機小機』。

今日のタイトルは、
「戦後日本70年の総括」

コラムニスト桃李さん。
対局から物申す人。

まず、日本を、
「平和国家」と規定する。

「戦後70年間、戦争をしなかったのは
国連加盟193カ国のうち8カ国しかない。
アジアで日本以外はブータンだけである」

世界に誇るべき歴史。

先日の講演でも、
丹羽宇一郎さんが主張した。
伊藤忠商事の元社長・会長、
前中国大使。

日本の条件のひとつは、
「戦争しないこと」。

コラムニストは、
「戦後の荒廃から目覚ましい勢いで立ち直り、
最も成長した日本」を指摘する。

「その発展の教訓を伝えて
世界に貢献する希有な機会である」とする。

戦後生まれが総人口の8割。

「戦後70年の歴史の本質は何か」。

「昭和の歴史は戦争によって、
前期後期に分けられた」
三島由紀夫
も書いている。

三島は三島なりに昭和前後期を総括し、
45年前に市ヶ谷の自衛隊バルコニーで演説し、
割腹自決した。

今年、三島の生誕90年、
死後45年を迎える。

コラムニストは三島の言う後半の70年を、
さらに前半と後半に分けて整理する。

前半は、成長・発展の歴史。

「日本が開戦した契機は
領土拡張による石油資源の確保であった。
だが、戦後日本が高度成長できた原因は
自国内に資源を持たなかった点にこそある」

「国内に資源を持たないため、
世界中で最も高品質で
最も低価格の資源を選んで輸入し、
加工することで高い付加価値を生み、
さらなる輸入資源の購入原資を得ることができた」

我々日本の成長の源泉は、
領土拡大ではなく、
「絶えざる技術進歩」である。
つまりイノベーション。
それを生む「人材教育」である。
つまりエデュケーション。

日本の成長は、
イノベーションとエデュケーションによった。

それが総括。

近代的日本商業にも、
このDNAは貫かれている。
イノベーションとエデュケーション。

「戦後の民主化は社会の自由度を高め、
西欧以外では初の先進国となった歴史は
途上国の目標でもある」

三島由紀夫は、
そのことの虚無性を指摘し、
自らの命を絶つことで、
総括したのだったが。

一方、70年間の後半。
「バブル期に始まる政策失敗の歴史」

なんとこの政策の失敗も、
教訓となっている。

「米国は日本を他山の石として、
大胆な金融政策でデフレ突入を防ぎ
早期に成長を回復した」

さらにその日本の失敗モデルは、
世界標準となった。

丹羽さんは、
中国が40年、韓国は20年、
日本やアメリカから遅れ、
やがてデフレに陥ると予言している。

それもこの標準失敗モデルによって、
回復するに違いない。

コラムニストは結ぶ。
「この機会に、戦後史を総括し
未来志向の教訓を
世界に発信すべきである」

私たちも、戦後商業を、
二つに分けて総括することができよう。

それは「商業の近代化」プロセスの中の、
「成功と失敗」の二つの現象である。

日本のチェーンストアの世界にも、
同じく前後期の「成長と失敗」があった。

それはダイエーの盛衰の歴史に、
象徴的に表されている。

「膨張と成長」と表現したのは、
故田島義博学習院大学院長だった。

成長の源泉は、
「イノベーションとエデュケーション」。

失敗の原因は、
「企業バブル期の連続的な失政」。

この商業近代化の成功と失敗を思い返すことで、
次の時代の「商業現代化」が見透される。

2015年1月最後の土曜日。
楽観でもなく、悲観でもなく、
そんなことを考えた。

〈結城義晴〉

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