結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2015年04月13日(月曜日)

マスターズ優勝スピースの「ひとつひとつ、 慎重に、丁寧に」

Everybody! Good Monday!
[2015vol15]

2015年第16週。
4月の第3週。

2015マスターズ・トーナメント。
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1934年から開催されている。
ジョージア州オーガスタナショナル。

球聖ボビー・ジョーンズと、
投資家クリフォード・ロバーツが始めた。

82回目の今回、
21歳259日のジョーダン・スピースが、
ワイヤー・トゥ・ワイヤーで優勝。
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wire-to-wireは、
「初めから終わりまで」の意。
初日から最終日まで、
ずっと首位。

そのスピースの15番のティーショット。
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テキサス州出身のハンサムなアメリカ人。

オースティン・ゴルフクラブに、
伝説のティーチングプロがいた。
ハーヴィー・ペニック。
スピースのプレーぶりを見ていると、
そのペニックの教えが受け継がれている。

優勝パットがカップインしたあと、
じっと下を向いたまま、
自らの感動を噛み締めた。
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パトロンたちの歓声と拍手。
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私も感動した。

これからの世界のゴルフ界は、
スピースを中心に動いていくだろう。

日本の松山英樹は、
5位と大健闘。
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Number Webは、
松山を表現した。
「戦い終えた松山は
複雑な表情をしていた。
笑顔のようで、仏頂面のようで」

これが松山の特徴。

次を期待しよう。

マスターズを通して、
ずっと感じたこと。

全選手が一打一打、
実に慎重だった。
実に丁寧だった。

これは仕事に通ずる。

ひとつひとつ、
慎重に、丁寧に。

もちろんゴルフにも、
必須の姿勢だ。

さて日本では、
菜種梅雨。
春の長雨。

毎週、書いているけれど、
週末の雨は売上げに響く。

なんとかならないか。

マスターズのオーガスタナショナル、
その11番・12番・13番の3ホールを、
「アーメン・コーナー」と呼ぶが、
日本の菜種梅雨も、
祈るしかない。

しかし春真っ只中であることは間違いない。

甘藍に蝶の来てゐる八百屋かな
〈朝日俳壇より 加賀市・西やすのり〉
甘藍はキャベツのこと。
こんな春の八百屋、いいですね。

かきまぜてサラダにしたき春の山
〈同 横須賀市・佐藤博一〉
これも見たまんま、
感じたまんま。

一人静二人静より華やげる
〈同 豊橋市・河合清〉
kusaitigo
ヒトリシズカはセンリョウ科チャラン属の多年草。
源義経の愛した静御前の一人舞い、
その姿に似ているからこの名が付いた。

もう一句。
神々の文の如くに春の雲
〈朝日俳壇 岩沼市・佐藤久子〉

日経俳壇には、
見るべきものなし。

雨の春です。

今週の私のスケジュール。

月曜日は、
第一屋製パン㈱の取締役会。
改革を進めます。

火曜日、水曜日は、大阪出張。
雑誌の取材。

木曜日はこちらに戻って、
成城石井東京ドーム店の取材。
楽しみだ。

金曜日は横浜商人舎オフィスで、
来客を迎える。

忙しい1週間。
ロシア民謡を思い出す。

今週のプロモーションは、
weekly商人舎日替わり連載。
月曜朝一・2週間販促企画。

さてさて、最後に、
商人舎オフィスに来客。
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右が三木桂さん、左が松井康彦さん。
三木さんは㈱寺岡精工営業ポータルグループ部長。
松井さんは商人舎エグゼクティブプロデューサー。

その後、横浜駅の「木の花」に場所を変えて、
西村馨さんが加わって中身の濃い情報交換。DSCN0196-5
西村さんは、
グローバルビジネスデベロップメント部門本部長。
ソニーのご出身で、
イギリス・ロンドン赴任時のことなど、
共通の話題に花が咲いた。

前の写真では、お二人に、
月刊『商人舎』4月号をもってもらった。

今月の特集は、
「ネットスーパー! 移動スーパー!!」
移動スーパーのケーススタディで、
とくし丸社長の住友達也さんに、
ご登場願った。
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その住友さんからメール。
「さっそく掲載誌を送っていただき、
ありがとうございます。
多くのページをさいていただき、
さらに、今までのメディアとは違った視点で
記事を書いていただいたことに、
心より、感謝します」

「今までのメディアとは違う」
そう言っていただいて、
私も嬉しいです。

「今日、愛媛県今治市の『波止浜スーパー』さんで、
とくし丸がまた1台スタートしました。
今後も、とくし丸を
『近代化を内包した現代化』できるよう、
頑張っていきますので、
引き続き、よろしくお願いします」

私はとくし丸こそ、
「近代化を内包した現代化」だと考えた。

応援します。

さて今週が始まった。
ひとつひとつ、
慎重に、丁寧に。

そして今月の商人舎標語は、
「世間良し、天も良し。」

ではみなさん、
Good Monday!

〈結城義晴〉

2015年04月12日(日曜日)

ジジと「選挙に行こう! 投票しよう!!」[日曜版2015vol15]

ジジです。
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きょうは統一地方選挙の日。
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選挙に行こう!
投票しよう!!

ユウキヨシハルのおとうさん、
そう、いっています。
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だから、選挙にいきました。
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いつもの道を、
とおっていく。
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夕方の道。
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花壇のお花。
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こんなおサンポも、
いいです。
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そして選挙の会場。
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候補者の写真。
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だれが、いいの?
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投票は、だいじなことです。
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会場はここ。
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小学校の体育館。
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なんだか、なつかしい。
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桜もちった。
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投票所。
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おとうさんも投票。
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選挙権の行使です。
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みんな、投票したのでしょうか。
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日曜日にシゴトをしている人が、
投票すれば、
世の中が変わる。
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おとうさんは、そう、
かんがえています。

これからもよろしく、
おねがいします。
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選挙に行こう!
投票しよう!!

〈『ジジの気分』(未刊)より〉

2015年04月11日(土曜日)

将棋電王戦のプロ棋士勝利と「ブラックボックス」を使い切れ!

月刊『商人舎』4月号、
昨日発刊。

Website商人舎magazineの、
monthly商人舎4月号も、
昨日、公開。

特集タイトルは、
ネットスーパー! 移動スーパー!!
ポスト・モダンのノンストアリテイリングはどっちだ!?
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月刊『商人舎』は表紙にメッセージを載せる。
Cover Messageと呼ぶ。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ノンストアリテイリングが隆盛の兆しを見せている。
店舗を持たない無店舗販売。
アマ ゾン・ドットコム、楽天、アスクル、
ジャパネットたかた、千趣会などなど。
店舗というハードウェアの投資がいらない。
顧客はパソコンやスマホで注文し、 待っていればいい。
便利で軽い商売。
インターネットの発達は想像を超えている。
それが食品スーパーマーケットの世界にも及んできた。
いわゆる「ネットスーパー」
21世紀の花形ビジネスに見える。
しかし一方で、「移動スーパー」にも
画期的な革命が起こっている。
「とくし丸」
こちらはローカルチェーンと個人事業主が結びついて、
買物難民を救済する。
商業の近代化は規模拡大と生産性向上一辺倒だった。
しかしその近代化に行き詰ま りが見える。
そんなときに商業の現代化が現れる。
ポスト・モダンである。
ネットスーパーと移動スーパー。
いったいどちらが現代化のイノベーションを果たす のか。
ケーススタディで核心に迫る。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

店舗を持って商いすることが、
有店舗販売だ。

その店舗を持たずに商売すると、
無店舗販売となる。
英語ではノンストアリテイリング。

その中間総括的な特集。
中身は紙の雑誌、
または網のWeb Magazineで
どうぞ。

末永く、ご愛読ください。
申し込みは、こちら

昨日は横浜商人舎オフィスを、
宮﨑謙三さんが訪ねてくれた。
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立教大学大学院ビジネスデザイン研究科。
私が昨年3月まで特任教授を務めていた。

宮﨑さんは、この春、
博士課程前期を修了。

博士課程前期を修士課程と言うが、
いわゆる社会人MBA。
この課程を終わらせ、
マスターを修得。

おめでとう。

立教のMBAは2年間の課程で、
1年次は様々な講義を履修する。
宮﨑さんは私のマーケティング講座を取って、
実に優秀な成績だった。

その縁もあって、
私が退任したあとも交流は続いた。

宮﨑さんの書いた修士論文も、
昨年末から今年始に、
ちょっとだけ目を通した。

これも実に上出来の論文だった。

宮﨑さんは、生え抜きのオリックス㈱社員。
ハートフォード生命保険に出向して、
チーフマーケティングオフィサーを経験し、
現在は、オリックス生命保険の監査役。

コンプライアンス問題を研究中で、
これも論文にしようと構想している。

実務家として仕事を極め、
研究者として考察し、調査を加え、
その成果を論文にする。

産学を両サイドから、
体験し、探求する。

実務家としても、
研究者としても、
楽しみな人材だ。

さて週末。
糸井重里の考察。
『ほぼ日刊イトイ新聞』の巻頭コラム。

「たとえば、エレベーターというものが、
どういうしくみで動いているのか、
だいたいわかります。
蒸気機関車だとか、
自動車なんかも、わかります。
飛行機でもロケットでも、
わかるといえばわかってた。
テープレコーダーとか、
レコード盤もわかってたと思う」

こういう言い回しが糸井の真骨頂。
たとえ話を入れる。

「ある時代まで、
世の中にあるいろんな便利なものが、
およそどんなしくみで動いているのか、
たいていの人は、
ざっとでもわかっていましたよね」

「だけど、いまは、
しくみのわかるものが少なくなってて、
『わからなくてもいい』けど
動かせるものになってます」

中年以上の世代の感慨。

「その最たる者が
コンピューター関係のことです。
なにがどうして、どこがどうなって、こうなの?
なんにもわかりゃしないわけです」

ここでまた暗い例。
「コンピューターを使ったゲームでも、
コンピューターを使った買い物でも、
コンピューターを使った調べものでも」

「Googleさんに、
どんなことばでも入れてみたら、
ものすごい速度で、
『これかな?』と答えてくれます」

これも最初は違和感があったけれど、
だんだん慣れっこになってきた。

「なにかを入れたら、
中がどうなってるか見えないけど
とにかくなにかが出てくる。
そういう箱のことを
ブラックボックスっていいます」

そう「ブラックボックス」。
会社の中にも増えてきた?

「昔はあんまり多くなかった『黒い箱』が、
いつのまにやら、増えたこと増えたこと」

専門化だとかスペシャリストだとか、
そういった機能が「黒い箱」に入って、
外部を遮断したら「ブラックボックス」。

「人間の生き方だとか、
はたらき方についてだって、
ずいぶんわかりにくくなっています」

「こんなむつかしい世の中に
弱音を吐くようですが、
金づちと釘みたいに
わかりやすい時代がなつかしいです」

糸井重里は弱音を吐いて、
わかりやすさを懐かしむ。

しかし、弱音など吐いてはいられない。
仕事だもの。

まずは一度でいいから、
ブラックボックスの中に入り込んで、
理解する努力をしよう。

一度でいいから。

そうすれば、次からは、
頭の中の思考回路が働いて、
ブラックボックスを
強い味方にすることができる。

将棋電王戦。
プロ棋士とコンピューターソフトが、
5対5で戦う。

今年は「FINAL」と銘打たれたが、
人間の棋士側が3勝2敗で、
初めて団体戦で勝利。

最終局は阿久津主税八段が、
わずか49分、21手で勝利。

今回はプロ棋士が、
勝負師としての本領を発揮。

コンピューターソフトの攻略法を駆使して、
勝利をもぎ取った。

阿久津八段は、
A級から陥落したばかりの精神的ショックを払拭して、
ブラックボックスの中に入り込んだ。

人間にはそれができる。
勝負師はそれを成し遂げる。
知識商人もブラックボックスを、
使い切らねばならない。

〈結城義晴〉

2015年04月10日(金曜日)

月刊「商人舎」本日発刊!! 日経一面「小売り、8割が増収増益」 

月刊商人舎4月号、本日発刊!!
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もちろん商人舎magazineの、
monthly商人舎4月号も、
本日公開。

その目次。
いつものように一本特集。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
[特集] 
ネットスーパー!移動スーパー!!
ポスト・モダンのノンストアリテイリングはどっちだ?!

[Message of April]
世間良し、天も良し。

ノンストアリテイリング――
需要と現実のディレンマからの解脱
〈結城義晴〉

日本ネットスーパー最前線の課題
セブン&アイ、イオン、西友、
ライフ、ヤオコーからスーパーサンシまで
〈経営評論家 保科篤〉

セブン&アイ ネットスーパー西日暮里店の革新
「センター型ダークストア」は
1万品目、1日最大2000件23便体制を構築

無店舗食品販売「日本の草分け」
サンシ宅配サービスのすべて  
[第1部]
スーパーサンシ顧問高倉照和の成功の条件   
「①発注②配送③決済の三原則」から
「なんでもサポート」までを語る

[第2部]
ルポルタージュ31年の歴史と15年前の黒字転換

移動スーパー「とくし丸」
創設者住友達也の独白

買物困難者救済ビジネスの創業から全国化まで、
「三方良し」モデル構築の一部始終

「とくし丸」導入スーパーマーケットの奮闘物語
ナガヤ沼田竹広社長の決断
(静岡県伊東市) 「儲からなくてもよい」
商品部課長鈴木暁さん「毎日が戦争状態の4カ月」
文化堂(東京都品川区)新事業推進課志村孝雄さん
「台東区を1日40km走破・巡回」

ネットスーパーの収益ノウハウ全公開
ネットスーパー研究会監修
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
今月もユニークな切り口で、
最前線のテーマを特集しました。

イトーヨーカ堂のダークストアは、
ネットスーパーの収益性に革命をもたらすか。
移動スーパー「とくし丸」は、
地方スーパーマーケットの救世主か?

ご愛読をお願いします。
年間購読制です。

インターネットでの申し込みは、
こちら。

さて今日、瞬間風速だが、
日経平均株価が、
2万円を超えた。

前回の大台超えは、
2000年4月だった。

15年ぶり。

私はそのころ、
㈱商業界取締役編集担当、
兼『販売革新』編集長。

ITバブルは1998年に起こり、
この2000年に崩壊。

この頃、ユニクロは、
「フリース旋風」を起こして、
2600万枚の販売量を記録。

それから日本経済は低迷。
ユニクロも2年後、3年後には、
不振に陥った。

しかし今、
派手な言説が、
世情を煽るように飛び交う。

デフレは終わった。
平成大型景気が始まる。

今日の日経新聞一面トップ記事。
「小売り、8割が増収増益」 

士農工商の社会的序列は、
確かにあった。
そして現在も社会の根底には、
そんな意識が残っている。

しかし今や経済に関しては、
断トツの大新聞の一面トップ記事に、
こんな記事が踊る。

感慨深い。

「小売企業の8割が増収増益」といっても、
それは2月期決算の主要40社の、
2016年2月期決算計画の話。

全体では今年2月期は、
前年比1%の経常減益。

その最大の理由は、
消費増税による消費意欲の低下。

来年2月期はそれが一転、
8%の増益になる見通し。

「業績回復」が鮮明なのは、
日経の表現で「スーパー」と、
「コンビニエンスストア」。

「スーパーは前期の8%減益から
今期は7%の増益に転じ、
コンビニも微減益から
7%の増益になる見通し」

ここでいう「スーパー」は、
主に総合スーパー。

イオン岡田元也社長のコメント。
「変化している消費者をどうとらえるのか、
商品力が勝負の時代になっている」

イオンの前期経常利益は、
前の期と比べ14%の減少。
今年度は8%の増益計画。

セブン&アイ、ローソンは好調を維持し、
一方、ファミリーマートは昨日書いたように、
5年ぶりの経常減益だったが、
今年度は1000店の新規出店で、
15%の経常増益計画。

百貨店各社も堅調な業績が続く見込み。

経済統計でも国内消費は明るい。
これも既にこのブログで書いたが、
3月の日銀短観では、
大規模小売業の業況判断指数は、
先行きについての改善幅が8ポイントで、
非製造業の中で最も大きい。

今後、3月期決算企業の数値が明らかになって、
上場企業の全体像が見えてくるが、
こちらも間違いなく堅調なはずだ。

問題は小売業の中の中小企業。
こちらには依然として、
「六重苦」が横たわっている。

もちろん消費全体が回復し、
経済は活性化しているから、
特別な失策がない限り、
深刻な問題とはならないだろうけれど、
「8割が増収増益」とはいかない。

イオンの前身・岡田屋の家訓。
「上げで儲けるな、下げで儲けよ」

セブン&アイの社是は、
「基本の徹底と変化への対応」

今、そんなときだ。
つまり、奇抜なことに目が移ってはいけない。
オーソドックスに仕事する。

「店は客のためにある」

そして、
売り手良し、
買い手よし、
世間良し。

あなた良し、
わたし良し、
天も良し。

今月の商人舎標語だ。
「世間良し、天も良し。」

最後に、日曜日は、
統一地方選挙。

選挙に行こう! 投票しよう!!

よろしく。

〈結城義晴〉

2015年04月09日(木曜日)

上越高田公園の桜満開とファミマ&ユニーの「5年ぶり」

新潟県上越市で目覚めた。
1971年、高田市と直江津市が、
新設合併して上越市が発足。
さらに2005年、周辺の13町村を編入合併。
新潟県では新潟市、長岡市に次ぐ人口。

市の木は桜。
そして日本三大夜桜の地。

一つは東京都上野恩賜公園、
二つは青森県弘前公園、
そして三つは新潟県高田公園。
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妙高山を背負って、見事な桜。
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なほ見たし花に明け行く神の顔   
〈松尾芭蕉〉

背景の妙高山と外輪山。
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その中のトップが、妙高山。
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ブルーチップ㈱の宮本洋一社長、
鍋島丈夫営業統括部長と散策。
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写真を撮ってくれたのは、
第一営業統括部の高橋康二さん。

橋を渡って旧高田城内に入ると、
見事な桜。
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周辺にはずらりと屋台。
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お堀端の桜。
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右手も桜。
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左手も桜。
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お堀の噴水と桜。
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城の中、外、そこら中、桜。
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屋台もいたるところにある。
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お化け屋敷まで出ている。
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ゆさゆさと大枝ゆるる桜かな

〈村上鬼城〉
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夜桜用ライトアップ装置が施されている。
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ハイライトはここ。

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桜咲く日本に生まれ男かな
〈巌谷小波〉

今日の『ほぼイトイ新聞』。
糸井重里の巻頭コラム。
「日本にやってくる外国人の観光客に、
いわゆる高級日本料理やら、
それの廉価版みたいなものを
おすすめするよりも、
日本の『ふつうのおいしいもの』
もっと紹介するようにしたほうがいいよね」

賛成です。

「イーロン・マスクがラーメン屋に行ったとか、
オバマ大統領が鮨屋に行ったとか」

それよりも、
ふつうのおいしいもの。

糸井のおススメは、
例えば「とんかつや」。

「すき焼きとか、
しゃぶしゃぶが好きなのも知ってるし、
天ぷらも鮨も
お客さんが来ているのはわかってる。
そして、『やきとり』も人気があるでしょう。
その流れからしたら、
日本人に人気の
『ふつうにおいしいもの』は
みんなオッケーだろう」

「肉じゃが、鳥のからあげ、
ナポリタン、焼肉、フライ、
ハンバーグ、親子丼、豚肉のしょうが焼き。
そういうものが、みんないけるだろうな」

「日本の、ふつうの家で人気のある料理は、
日本の食文化として
鍛え上げられて育ったものです」

「『いわゆる日本文化』の文脈からすると、
大衆的な『ただの町のうまいもん』なんでしょうが、
こっちを、ちゃんと
名物化する必要があると思います」

大賛成。

「ふだんやってない、
ほんとうには身に備わってない
『絵はがき』のような日本料理は、
むろんいいですが、
ポピュラーな『ふつうにおいしいもの』を、
世界の人たちに、食べてもらいたいですよね」

桜見の屋台などもそれだろう。

「なんかさ、それがほんとの
日本を伝えることじゃない?
しかも、そういうところにこそ
『日本の底力』が、
たっぷり染み込んでいる気がするんですよね」

昨日の㈱イチコ会長の竹内寿さんの言葉。
「私たちは高級スーパーを目指していません。
一般庶民が相手です」

その一般庶民の「おいしいもの」に、
「日本の底力」がある。

もちろん桜もどんどん、
外国の人たちに見てもらいたい。

北陸新幹線が開通して、
上越は東京から2時間。
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もっともっと、知らしめたいなぁ。

さて、 ファミリーマートとユニーグループ。
両者のニュースが、
今日、重なった。

ファミリーマートの2015年2月期連結決算。
売上高3744億3000万円で、
前年同期比プラス8.3%ながら、
営業利益404億1700万円でマイナス6.7%、
経常利益425億2000万円でマイナス10.1%。

5年ぶりの減益。

新規出店数は1120店。
閉店数を引き算して、
純増は781店。

韓国撤退に伴う株式売却益を計上して、
当期利益は256億7200万円と、
これだけはプラス13.5%。

つまりは増収減益決算。

ちなみにローソンは、
売上高4979億1300万円で2.6%増、
営業利益704億8200万円で3.5%増、
経常利益717億1400万円で4.1%増。
増収増益。

一方、ファミリーマートと統合するのが、
ユニーグループ・ホールディングス。
決算は5年ぶりの最終赤字転落。

ファミリーマートは5年ぶりの減益、
ユニーグループは5年ぶりの赤字。

日経新聞の記事は、
ユニーのプライベートブランドの方針転換を報じる。

まずユニー食品部門の既存店売上高は、
2014年度、前年度比約1%減。

その中で食品PB売上高は、
700億~800億円。

そこで主力の食品分野のPBを、
品目数1~2割削減する。
14年度は1600SKU超の食品PBを販売した。
この中で高価格帯PB「プライムワン」は1割弱。
このプライムワンをアイテム削減。
さらに低価格帯PB「スタイルワン」も、
特売価格より高いアイテムを削減。

つまり低価格のアイテムに、
品目数を絞り込んで、
1SKUあたりの販売量を増やす。

リミテッドアソートメントで、
単品量販を志向し、
品目あたりの販売量を増やして、
収益性を上げる。

要は薄利多売のディスカウント作戦。

きついようだが、これはもう、
ある意味で「策がなくなった」ことを示している。

それを日経新聞に書かれてしまうことも、
実は大いに問題ではある。

ファミリーマートとユニーグループ。
一体、どうなるのだろう。

糸井のいう「ふつうのおいしいもの」を、
コンビニもチェーンストアも、
売り続けるべきだと思う。

それが「日本の底力」だと信じて。

セブン&アイの鈴木敏文さんは、
「無視」を決め込んでいるが、
内心、ほくそ笑んでいるだろう。

〈結城義晴〉

2015年04月08日(水曜日)

1994年「上越ウィング」と上越のニッチャー「イチコ」での講演

4月に入って、
東京では5年ぶりに、
雪が降った。

その寒気団に覆われた日本列島を、
新開通した北陸新幹線に乗って、
軽井沢を過ぎ、長野から、
上越妙高へ。
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左手に標高2454mの妙高山も見える。DSCN9973-5

新築された上越妙高駅で、
㈱ブルーチップの皆さんに、
出迎えていただいた。
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真ん中が宮本洋一社長、
右が鍋島丈夫営業統括部長。

それからこのエリアの店舗を視察。

まず、イチコ直江津店。
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隣はファーストリテイリングのGU。
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それからイチコ高田西店。
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この店はツルヤをベンチマークして、
店づくりがなされた。
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イチコは上越市に地盤を持つ、
クォリティ&サービス型スーパーマーケット。
現在7店舗で、年商93億円。

私はマーケット・ニッチャーと位置づけた。

一方、マーケット・リーダーは、
アクシアルリテイリングで、
店舗バナーはナルス。
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もともとは上越市のナルスが、
長岡市に本部を持つ原信と経営統合。
さらにフレッセイが加わって、
アクシアルリテイリングへ。

新潟県ナンバー1のスーパーマーケットから、
北信越北関東のリージョナルチェーンとなった。
2014年3月期売上高1724億円、
経常利益57億6200万円。

株価も3550円と絶好調。

この店は業績同様、
状態のいい新店。
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この他、上越市には、
バローが進出し、
もちろんイオンモールも、
デンと構えている。

そして懐かしいのが、
上越ウィング。
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日本初のパワーセンターとして、
1994年6月オープン。

私は㈱商業界の月刊『食品商業』編集長で、
大特集を組んだ。

当時は核店舗にカウボーイ、
コメリなどが入って、
さらにほとんどがワンフロアで、
広大な駐車場を持っていた。

そのカウボーイも撤退し、
ロゴの跡だけが残る。
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コメリパワーとバナーがつけられていたが、
現在はこんな感じ。
DSCN9988-5

カウボーイは当時、勢いのある、
週末型ディスカウントスーパーマーケットだった。

そこでダイナマートが出店。
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こちらは確か、生鮮ディスカウンターと、
シーツー・ネットワークが共同出店していた。

今はひらせい。
DSCN9990-5

ホームセンターもコメリとひらせい。
DSCN9993-5

テナントも随分、撤退して、
質屋や温泉などが入っている。
DSCN9987-5

ショッピングセンターはオープンする時点で、
第5次くらいまでの増床計画を持たねばならない。
店舗にも将来の増床計画はあったほうがいい。

上越ウィングの周辺には、
オープン当時も土地はあった。

しかしそれを確保することもなしに、
周辺にインモールなどができて、
だんだん陳腐化していった。

いまは最新の北陸新幹線と対比的に、
古い古い上越ウィングが残る。

私には感慨深いものがあった。

上越市は桜の名所。
DSCN9999-5
車で通過して、
講演会場へ。

㈱一小イチコ協力会第34回総会。
DSCN0019-5

その記念講演。DSCN0021-5

300人以上の取引先の皆さんが、
参集して、盛況。
DSCN0045-5

前列には協力会幹部の面々。DSCN0029-5

コンテスト型競争の本質と、
その中でマーケット・ニッチャーの、
採用すべき戦略を、
90分間、語った。
DSCN0050-5
ご清聴を感謝したい。

その後、全員での着席懇親会。

そして二次会。
DSCN0057ー5
私の両隣りが、
竹内寿イチコ会長と竹内一夫社長。
社長の隣は義理の弟さんの根橋弘樹さん。
日清食品冷凍㈱プロダクトマネジャー。
両サイドはブルーチップの宮本さんと鍋島さん。

竹内寿会長は、77歳。
商品に造詣が深く、
そのモットーは、
「よい商品を適正な価格で提供すること。
安全でごまかしのない商品を扱うこと」
じっくりと話をして、
随分と勉強になった。

マーケット・ニッチャーは、
隙間企業ではない。
ニッチとは「正当に位置づけられた存在」。
小さくてもその市場で存在感のある企業が、
マーケット・ニッチャーだ。

イチコは全国でも珍しい、
そのマーケット・ニッチャー。

マーケット・リーダーは、
圧倒的なシェアを持つトップ企業。
マーケット・チャレンジャーは、
リーダーとは判然と異なる戦略を打ち出す企業。
そしてマーケット・フォロワーは、
リーダー、チャレンジャーを追随、模倣する企業。

そしてマーケット・ニッチャーには特に、
竹内寿会長のような一徹の哲学が必須である。

最新整備新幹線の北陸新幹線、
日本初のパワーセンター上越ウィング、
そしてマーケット・ニッチャー「イチコ」の哲学。

時代を行ったり来たりして、
実に感慨深い一日だった。

〈結城義晴〉

2015年04月07日(火曜日)

ドラッカー学会事務局長・井坂康志さんと「すでに起こった未来」

菜の花が咲くころに降る長雨。
菜種梅雨の中、
落桜の道。
IMG_1439

今年の桜の季節は早かった。

そう思っていたら、
意外にしぶとく残ってくれた。
IMG_1438

桜は花びらが落ちる頃が、
一番いい。
IMG_1444

昨日は横浜商人舎オフィスを、
井坂康志さんが訪ねてくれた。
DSCN9971-5
東洋経済新報社のプロデューサーで、
ドラッカー学会理事・事務局長。
ものつくり大学客員教授など歴任。

ドラッカー学会は、
「ピーター・ドラッカーの
思想全般と経営理論に関して、
学界、ジャーナリズムおよび産業界等の
連絡と協力に基づいて
学術的、実務的交流を推進し、
その深化、継続、啓蒙、
発展をはかることを目的とする」

上田惇生先生を中心に、
元ダイヤモンド社編集者の藤島秀記さんと、
この井坂康志さんの三人で、
2005年11月に設立された。

現在の代表は立命館大学三浦一郎教授、
顧問は多摩大学野田一夫名誉学長。

会員は実務界・学界を中心に800名超。
流通業界からは、
伊藤雅俊さん、柳井正さんが、
名を連ねるし、
もちろん私も会員の一人。

そのドラッカー学会を支える事務局長。

井坂さんは上田先生の信頼が厚く、
その上田先生が、
私に紹介してくださった。

著書は上田先生との共著。
「ドラッカー入門新版」
「ドラッカー:人・思想・実践」

井坂さんはいま、
ドラッカーの実践法を考察・執筆中。

詳細は語れないが、
近いうちに世に出るだろう。

二人してドラッカーのこと、
上田惇生先生のこと、
じっくりと語り合った。

今日の『ほぼ日』の巻頭言。
糸井重里が予言について書く。

「5年前に、これほど
『パンケーキが流行する』と、
予言していた人はいたのでしょうか。
粉と卵と牛乳を混ぜて焼いたものは、
もともとあったはずなんですよね。
そして、けっこうたくさんの人が
食べていたと思います。
でも、流行はしてなかったと思うんです。
行列をつくるほど人が並んでも
食べたがるとはねぇ」
糸井流の切り口。

事例は続く。
「そういえば、ジンギスカンが
流行したことがありました」

「ジンギスカンが流行することも、
誰かが予言していたとも思えません。
また、その流行が
あれほどはやく終るということも」

さらに。
「『博多もつ鍋』の流行も
あったっけなぁ」

「プロ野球の順位予想とかも
そうなんですけど、
予言って、当たったか外れたか
どうでもいいのかもね。
『予言をする』ってことが、
ひとつの遊びで、
それ以上のことは
期待されてないのかもしれない」

そして言い切る。
「世の中で目立っていること、
ある時期に起こっていることは、ほとんど、
予言されてないことばかりなんじゃないかなぁ。
そのわりには、予言好きな人たちは、
よくまぁ、予言しますよね、
それが仕事だからか‥‥?」

そして最後に落ち。
「あ、予言より意志のほうが、
なにかを変えるということか」

ピーター・ドラッカーは、
「すでに起こった未来」と表現する。

それを観察し、考察する。
すると未来が見えてくる。

『創造する経営者』でドラッカーは語る。
「すでに起こった未来は、
体系的に見つけることができる」

そこで調べるべき領域は五つある。

「第1に調べるべき領域が、
人口構造である。
人口の変化は、
労働力、市場、社会、経済にとって
最も基本となる動きである。
すでに起こった人口の変化は逆転しない。
しかも、その変化は速くその影響を現す」

「第2が知識の領域である。
企業は、その卓越性の基盤とすべき
知識の領域においてこそ、
違うものにならなければならないからである。
影響がまだ現れていない知識の変化を
見つけなければならない」

「第3の領域は、当然のことながら、
他の産業、他の国、他の市場である。
これらのものに目を配り、
われわれの産業、国、市場を変えることは
起こっていないかを考えなければならない」

いつも講義するけれど、
商人舎のUSA研修会は、
「すでに起こった未来」を調べることを、
目的としている。

「第4の領域は産業構造の変化である」
これも私は、、
業種から業態へ、そしてフォーマットへと、
流通産業構造の変化を解析している。

そして「第5の領域が、
それぞれの組織の内部の変化である。
そこにも、すでに起こった未来がある。
基本的な大変化であって、
まだ影響の現れていない事象を
見つけることができる」

実は経営において、
これが一番、大切なことかも知れない。
自分の組織の内部の変化から、
見つけることができるもの。
そこにイノベーションがある。

「すでに起こった未来は機会である。
潜在的な機会である。
一つの傾向における変化ではなく、
傾向の変化そのものである。
パターンにおける変化ではなく、
パターンそのものの断絶である」

糸井重里のいう予言と、
「すでに起こった未来」は異なる。

五つの領域を調べ尽くして、
体系的に探索するものが、
すでに起こった未来だ。

だから、それこそが、
明日をつくるために
今日なすべきことなのだ。

そしてそれは自分の目で見、
自分の耳で聞くところから始まる。

他人の予言を盲信してはならない。

〈結城義晴〉

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