結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2014年10月03日(金曜日)

古い「販促企画書」を捨てよ! とコトラーの「マーケティング後進国」

秋です。
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空が。

銀杏の木も、
秋を主張している。
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午前中に、歯医者。
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明日からアメリカ。
そしてサンフランシスコ、
ラスベガス。
シカゴ、ミネアポリス、
ヒューストン、ダラス、
オースティン、サンアントニオ。
そしてニューヨーク。

19日間。

奥歯の治療の途中だけれど、
行かねばなりません。

だから痛み止めを、
多めにもらってきた。

横浜商人舎オフィスに帰って、
ちょっと遅れた月刊『商人舎』10月号の、
最終入校と責了。

昨日までのミドルマネジメント研修会の、
その疲れが残っていて、
能率が悪い。

それでもなんとか、
こぎつけた。

夕方、千葉哲幸さん、来社。
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「日本で一二を争う」
フード・サービス ジャーナリスト。
私が「日本一二」という形容詞をつけて、
実印を押して保証する。
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元『月刊食堂』編集長、
前『飲食店経営編集長』。
前者は㈱柴田書店発刊、
後者は㈱商業界発行。
フードサービス記者歴30年。

何から何まで知っていて、
熱い記者魂を備えている。

今年の夏に、
目出度く商業界を退社して、
現在は銀座に、
千葉哲幸事務所を構えている。

柴田書店を退社した時に、
私が商業界に誘って、
その後も私が社長の時に、
編集長を兼務しつつ、
シニア・マネジャーなどの職にもついてもらった。

今後の活躍が、
大いに期待される57歳。

応援します。
保証します。

結城義晴が。

商人舎の裏の「魚盛」で、
マスターの精魂込めた料理を堪能しつつ、
一献を傾けた。

さて、今月号の特集。
2014年末商戦「営業(マーケティング)企画」
もう、これまでの販促企画書は捨てよう!

1冊まるごと、
年末年始商戦特集。

けれど、切った張ったの技能特集ではない。

マーケティングを通じた、
組織体質改善の提案。

そのMessage of October。
10月の商人舎標語でもある。

古い「販促企画書」を捨てよ。

創意を尊びつつ良いことは真似ろ。
今は亡き商業界主幹・倉本長治先生の言葉。
つまりは創造と模倣。
それがイノベーションの極意。

しかし今も昔も、
「真似」は大流行り。
そして模倣が創造を圧倒し続けている。
なぜか?

楽だから。
わかりやすいから。
やりやすいから。
すぐ効果が出るから。

もちろん模倣は学びの手筋。
学ぶは真似ぶが転じた言葉。
だからベンチマークするし、
ストアコンパリゾンをする。

しかしいつまでも、
猿真似ばかりはいただけない。
これが蔓延すると、同質化現象が生じるからだ。
良いことを真似つつ創意を尊べ、ではない。

そして同じような商品やサービスならば、
企業規模が大きい者が勝つ。
チェーンストアならば店数が多い者が有利になる。
規模の経済原理で低コストが実現できるからだ。

ただし、同質化も立派な戦略の一つだ。
マーケット・リーダーの定石。
チャレンジャーが差異化戦略で挑んでくるとき、
同質の財を提供し、相手の差別化を無効にする。

しかしそうは言ってもマーケット・リーダーも、
この模倣戦略を企業体質として定着させたくはない。
イノベーションに立ち向かう気風が、
組織から喪失してしまうからだ。

ピーター・ドラッカーのポスト・モダンの作法。
自分の目で見よ、
自分の耳で聞け。
自分で考え、そして実行せよ。

2014年末商戦の作戦計画に向けて、
いま、同質化作戦を徹底的に排除したい。
だから古い「販促企画書」を捨てよう。
新しい「マーケティング営業企画」をつくれ。
〈結城義晴〉

千葉さんと交流していても、
互いにフィールドワークを重ねつつ、
マーケティングしてきたことを実感する。

フィリップ・コトラーは言う。
「日本はまぎれもない経済先進国だが、
『マーケティング後進国』」。

ああ、その日本の産業界でも、
小売サービス業界は、
「流通先進国にして、
マーケティング後進国」。

何とかしましょう。
みんなの力で。

顧客の期待に応えること。
それがマーケティングの本質なのだから。

〈結城義晴〉

2014年10月02日(木曜日)

ドリス・ドラッカーの訃報と上田惇生「イノベーションが好きになれ」

円安が止まらない。
1ドル110円台に定着?!
そんな観測も出てきた。

円高では輸出産業が困る。
しかし円高が過ぎると、
輸入産業が行き詰まる。

エコノミストは、
100円~110円が望ましいとしている。

アメリカと日本の生活実感を比較すると、
私は120円くらいが妥当だと感じている。

あくまでも生活実感で、
円とドルに対する感覚を重んじたものだけれど。

しかし1ドル70円まで経験した日本人にとって、
海外旅行をする生活実感では、
110円でも随分高くなった気がする。

逆に見れば、
21世紀に観光立国を目指す日本国ならば
1ドル120円くらいの方が、
外国からの観光客を導きやすい。

それでも現状だけ鑑みると、
110円で止められるのか。

日本経済も正念場を迎えている。

さて第6回商人舎ミドルマネジメント研修会。
大きな成果を上げて、終了。

私は昼は講義、
夜は理解度テストの答案を読んだり、
次の講義の準備をしたり、
さらに月刊『商人舎』10月号の原稿を書いたりで、
昼夜を問わず、フル操業。

いま、疲労困憊。
毎日更新宣言ブログも、
ダラス時間で許してもらおう。

こんなに心地よい疲労はないけれど。

ミドルマネジメント研修会3日目の朝。
朝はいつも理解度テストから始まる。
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8時15分、スタート。
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全員が強いモチベーションを持ち、
同じ課題に取り組むと、
美しく姿勢は揃ってくる。
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「整列!!」と声をかけ、命令するだけでは、
それだけでは絶対に姿勢は揃わない。
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目的や目標が一致していると、
行動や活動は美しく統一される。

これこそマネジメントの本質だ。
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理解度テストが終わった途端、
どっと気分が和む。
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すかさず、最終日第1・第2講座。
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高野保男講師の作業システムとLSP。
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「責任の組織化」のためにも、
作業システムの確立は必須だ。

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だから高野先生の講座は、
この商人舎ミドルマネジメント研修会でも、
必聴の内容となっている。

もちろん日本最高レベルの講義だ。

そして特別講義。
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上田惇生先生。
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もちろん、「ドラッカーの真髄」。
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冒頭で、上田先生が報告してくれた。
「今日、ドリス・ドラッカーさんが
亡くなられた。
103歳だった」

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ピーター・ドラッカーの愛妻。
ドリス・ドラッカー。
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ご冥福を祈りたい。

その上田先生の講義。
淡々としていて、
まさに「ウエダ・ワールド」。
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私はこの時間を共有させていただくだけで、
至福の気持ちになる。
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そしていつもいつも、
新しい発見がある。
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「イノベーションが好きになろう。
イノベーションが好きな会社になろう」

その通りです。

みんな、真剣に聴講。
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それぞれのドラッカー。
上田先生の持論。
それを感じ取ったに違いない。
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1時間15分ほど、
あっという間に先生の講義が終わり、
質疑応答。
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ライフコーポレーションの北村圭吾さん。
営業統括本部担当。
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それから㈱ロピア関貴史さん、
食品バイヤー。
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ふたりともGood Questionだった。

上田先生は、
頭の中の「ドラッカー文献」を、
検索機能をフル活動させて検証し、
それからゆっくりと答える。
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私も脇で、聞いている。
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いつも回答は、
一段と深いところから発せられる。
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私も補足する。
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上田先生がまとめる。
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そして特別講義は終了。
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いつも必ず、
先生は深々と頭を下げる。
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それに対して、
スタンディングオベーション。
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素晴らしい講義だった。

心から感謝。

控え室で、ほっと一息。
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このひと時が、いい。
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先生の次の単行本、
その次の単行本。
ディスカッションする。
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私は私の意見を言う。
37年の編集者の経験を活かす。

ありがとうございました。
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上田先生を送り出してから、昼食。
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最終総括講義。

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理解度テストの講評。
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それから先生方の講義の補足。
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総資本経常利益率(ROA)指標のレクチャー。
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それからミドル必須の経営戦略論。
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最後はいつも、身振り手振り。
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3日間、本当に真剣に聴講してくれた。
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聞き手が真剣だから、
話し手もさらに真剣になる。
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それが商人舎ミドルマネジメント研修会。

最後の瞬間、
私には胸に詰まるものがあった。
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ご清聴、心から感謝したい。
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そして私にも、拍手。
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ありがとう。
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終了後、
㈱成城石井から受講してくれた二人と、
握手して写真。
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右が東海林慶さん、
左が中本晴行さん。

この研修会が始まった朝、
会社が買収される新聞発表があった。

ローソンによる成城石井の買収。

心中穏やかであろうはずがない。

私も講義の中で、
「商人舎の本籍地と現住所」の話をして、
元気づけた。

これからも頑張って欲しい。
応援しよう、支援しよう。

いつも、いつまでも。

お世話になったニューウェルシティ湯河原。
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みんなの乗ったバスを見送った。
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ずっと変わらぬ講師陣。
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鈴木哲男先生と白部和孝先生。

高野保男先生。
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そして上田惇生先生。
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ありがとうございました。

〈結城義晴〉

2014年10月01日(水曜日)

湯河原ミドルマネジメント研修会の「商人の一瞬の積み重ね」

2014年10月です。

今年もあと3カ月。

何度も書いているけれど、
アメリカの秋は、
三大プロモーションが、
次々にやってくる。

まず、10月31日のハロウィン。
次に、11月第4木曜日からの感謝祭。
そして、12月25日のクリスマス。

特に最後のサンクスギビングから、
クリスマスまでを、
「ホリデー・シーズン」と呼んで、
まさに最大の書き入れ時。

だからもう10月に入ったら、
レールは敷かれている。

だから、ジタバタしない。

日本でも、徐々にそうなってくる。

10月を見渡すと、
まず第3月曜日が、
体育の日。

ハッピーマンデー制度で、
三連休。

これが第一の山。

次が、10月31日金曜日のハロウィン。
金曜日だけに、
11月にまたがるが、
ハロウィンは
日本でもずいぶん定着してきた。

それは商売にとって、
とてもいいことだ。

このハロウィンを視野に入れると同時に、
11月と12月を展望しつつ、
仕事を進めたい。

それからもう一つ、
1年後を見据えておく必要がある。

つまり、来年の10月には、
消費税がさらに2%アップして、
10%になる。

おそらく確実に。

1年後が、その時だ。

今年4月1日以降の消費増税の影響を、
きちんと総括して、
周到に準備して1年後を迎えたい。

さて、昨日から湯河原。
第6回商人舎ミドルマネジメント研修会。
会場はニューウェルシティ湯河原。

今日は朝一番で、
理解度判定テスト。
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前日の講義の中から、
重要なテーマを設問にしている。
全員が朝食を取って、
もう7時半には会場に集合。

8時15分から30分間。
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実に真剣な時間帯。
ピーンと緊張感が漂う。

しかしこの緊張感が、
何とも言えず、いい。

口々に言う。
「学生時代以来のことです」

みんな、喜んでいる風。

商人舎ミドルマネジメント研修会の、
理解度判定テストは、
各自、自分のためのもの。

会社に報告され、
成績を云々されるものではないし、
上司がパワハラに使うことなど、
絶対にない。

自分が脱グライダー商人になるために、
一日、必死で学ぶ。

その学んだことを、
どこまで理解しているか。

自分で自分をマネジメントするために、
理解度判定テストがある。

終わった途端、
空気が緩む。
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この瞬間も、
私は大好きだ。

それから今日の第一講座は、
鈴木哲男講師。
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鈴木先生最後の講義は、
プロモーションとストアコンパリゾン。
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月刊『商人舎』6月号は、
ストアコンパリゾンの特集だった。

鈴木先生にも健筆を振るってもらって、
大作を仕上げていただいた。

この6月号は、
ほぼ完売で、
もうわずかしかない。

その内容を生で学ぶことができる。
贅沢な講義だった。
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今日の第2講座から、
昼食をはさんで第4講座までは、
白部和孝講師。
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演習を含めて、
「計数の基礎と応用」。
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故川崎進一先生や、
引退された藪下雅治先生の、
後継者として第一人者。

それが白部和孝先生。

イトーヨーカ堂の創業者は伊藤雅俊さん。
現在のセブン&アイ・ホールディングスの、
名誉会長。

その伊藤さんは商人舎発足の会の、
発起人のお一人。
ありがたいことだ。

その伊藤さんの持論は、
「商人には商才と算盤が必要だ」。

鈴木哲男先生は、
イトーヨーカ堂出身で、
伊藤さんに直接、
薫陶を受けた。

そして商才に関する権威。

白部さんは、チェーンストアの、
算盤に関する第一人者。

ありがたい講座だった。
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白部さんを見送って、
講義室に戻る。
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午後2時45分から、
夜8時まで、
私のマネジメントの講義。
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初めに、成城石井がローソンに買収された話と、
「商人の本籍地と現住所」。
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三越伊勢丹ホールディングスも、
随分と食指を伸ばしたが、
最後にローソンに決定。

私はこの方がずっと良かったと総括。

その後、私の本論の講義。
もちろん基本はドラッカー。
しかしミンツバーグに至るまでの、
マネジメントの歴史から学ぶことが、
実に多い。
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そしてその歴史の中に、
我々が有する負のDNAがある。

それを知った上で、
マネジメントしなければならない。

休憩時間には、
みんな、くつろぐ。
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話し合う者。
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休息をとる者。
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ソファに寝転がって休む者。
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それぞれであってよろしい。

講義は責任の組織化や目標管理から、
チームマネジメント、
そして最後に流通経営戦略論。
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最後まで、
本当によく聞いてくれた。
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ご清聴を、感謝したい。

8時過ぎから夕食。
そして勉強室で復習。

深夜の12時を過ぎても、
最後まで粘って勉強する者。
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明日の朝の、
第2回理解度判定テストが待っている。
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かくて湯河原の夜は、
更けていく。
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この瞬間も、実にいい。

この一瞬の積み重ねこそ、
君という商人の全生涯。

(倉本長治)

知識商人のレベルを上げるために、
みんな、頑張れ。
(つづきます)

〈結城義晴〉

2014年09月30日(火曜日)

第6回商人舎ミドルマネジメント研修会と「脱グライダー商人」

2014年9月最後の日。

今月の商人舎標語は、
「Change! Or, Die!」

自ら、変われ。
さもなくば、死ね。

声高には言わないけれど、
心の中でいつも、
そう、反芻しつつ、
自分を変えることに努力した。

日経新聞コラム『大機小機』。
コラムニスト一直氏が書く。
「戦後教育憂えた二人の経済学者」。

一人は私も触れたが、
数理経済学者の宇沢弘文先生。
1999年出版の『ゆたかな国をつくる』で、
「学校教育の全般的危機」を痛烈に批判。

その批判の対象は、「画一主義」。
とりわけ全国共通のセンター入試制度を批判。
それは単一の基準によって
若者の能力を判断する方式だったからだ。

「これが偏差値中心主義をもたらして、
初等、中等教育をゆがめてしまった」。

もうひとりも数理経済学者の森嶋通夫氏。
10年前に亡くなった宇沢先生の同世代。

1999年の著作『なぜ日本は没落するか』。

「現在の教育制度は、
思考力を育てない画一教育、
価値判断の排除、
表面的な自由主義・個人主義教育」

二人の世界的な経済学者が、
日本の戦後教育を憂慮した。

「社会の土台は人間であり、
人間の土台を形成するのは教育だ」

私も同感。

そしてそれを私なりに実行するのが、
仕事をしている人たちの教育。

思考力を育てる。
自ら、価値判断する。
脱グライダー商人になる。

それが商人舎ミドルマネジメント研修会。
第6回になる。

私は立教大学大学院で、
9年間、教えた。

これも私なりの教育の実践だった。

しかし今は、自分の産業の人々を、
ナレッジマーチャントにすべく、
教育研修をする。

朝一番で、
熱海駅。
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駅前に機関車のミニチュア。
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そして立派な商店街。
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車で海べりを走ると、
向こうに三浦半島。
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今日は霞んでいる。

20分ほどで、
いつもの研修所。
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ニューウェルシティ湯河原。

そして午後1時5分前に、
全員着席して、開始。
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はじめの3講座は、
結城義晴。
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私はこの高くて広い空間の研修室が、
ひどく気に入っている。
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3日間講義をしても、
講義を受けても、
快適に過ごすことができる。
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実に熱心に聴講してくれる。
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商業の近代化と現代化。
その思想と考え方。

私の講義は、
それに集中する。
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なぜ商業に従事するのか。
なぜ仕事をするのか。
そしてそれはどう、
社会に貢献しているのか。

これが一番大事なことだ。

儲けるための方法も大事。
しかしその前に、
腹の中にしっかりと、
据えておかねばならないことがある。

それがこの最初の、
1時から5時までの講義。

そのあとは、
お馴染みの鈴木哲男講師。
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マーチャンダイジングと、
プロモーションと、
ストアコンパリゾン。

そして特に52週マーチャンダイジング。
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何度聞いても、
いつ学んでも、
鈴木先生の講義は、
本物だ。

受けを狙ったり、
奇をてらったり、
脅したりすかしたりは、
一切ない。

本物の講義。

心から感謝したい。

講義が終わると午後8時。

全員で食事をして、
それから自習。
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3階の勉強室。
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深夜まで、
みな、真剣に自習。
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こうして湯河原の夜は、
更けていった。

学ぶことは、
自らを変えること。

「Change! Or, Die!」

その実践の場が、
ミドルマネジメント研修会だ。
(つづきます)

〈結城義晴〉

2014年09月29日(月曜日)

御嶽山噴火犠牲者と土井たか子・宇沢弘文・香川伸行の死を悼む

Everybody! Good Monday!
[2014vol38]

2014年第39週。
9月最終週であり、
水曜日から10月の第1週。

商売をやる人々のマインドは、
もう12月末まで駆け抜ける気合。

それが必要だ。

それにしても、
御嶽山の噴火。
今の時点で、
死者は12名。
心肺停止のまま山頂に残された人24名。

秋の紅葉が美しすぎて、
余計に痛ましさが募る。

しかし、このところ、
訃報が続く。

元社民党党首の土井たか子さんが、
20日午後5時55分、
肺炎で逝去。
85歳。

「やるっきゃない」。
1986年、日本社会党中央執行委員長就任の時。
憲政史上初の女性党首誕生だった。

「駄目なものは駄目」。
1988年の消費税導入反対の時の発言。

しかし1949年から、
同志社大学で憲法を専攻し、
護憲派であったことを忘れてはならない。

18日には、宇沢弘文さんが逝去。
数理経済学者、東京大学名誉教授。

「二部門成長モデル」や「最適成長理論」を開拓し、
晩年には「社会的共通資本」の研究に取り組む。

このブログでも、
2009年8月5日に取り上げた。
「人間の心を大切にする経済学」と「社会共通資本」

日経新聞では、
愛弟子の岩井克人さんが、
評伝を書いている。

「冷徹な頭脳と暖かい心――
の間のギャップに長らく葛藤していた」。

最後の「社会的共通資本」の研究姿勢を、
岩井さんは批判しつつ、評する。
「先生が70年代の後半から
『社会的共通資本』に関する研究に
取り組まれていることを知ります。
だが、その内容を聞いていささか失望します」

愛弟子こそ、
純粋に批判する。

そして岩井克人の結論。
「先生は『冷徹な頭脳』を『暖かい心』に
仕えさせることにしたのです」。

私は、こう、表している。
「心は燃やせ、
頭は冷やせ」

もうひとり、
ドカベン香川が急逝した。

香川伸行さん、52歳。
9月26日、突然の心臓発作。

大阪の浪商高校で、
キャッチャーとして活躍。

1980年、今はなき南海ホークスに入団。
食べ過ぎによる肥満が問題視され、
現役時代は体重130キロを超えた。

それでも、いつも人気者。

小学校や中学・高校、
さらに大学や社会人にも、
必ずこのタイプの人気者がいて、
意外に繊細であることが、
その人気の秘密だったりするが、
そんなことを体現した人物。

みなさんのご逝去を、
心から悼みたい。

死ぬものも生きのこるものも秋の風
〈久保田万太郎句集 こでまり抄〉

一番有名な辞世の句。
旅に病で夢は枯野をかけ廻る
〈松尾芭蕉〉

人の死に捧げた句。
悲しさの極みに誰か枯木折る     
〈山口誓子〉

自分の死期を悟った句。
おい癌め酌みかはそうぜ秋の酒   
〈江國滋酔郎〉

夫の死を悼んだ句。
長き夜の苦しみを解き給ひしや    
〈稲畑汀子〉

そして中原中也の詩。
「死別の翌日」から。

生きのこるものは
ずうずうしく、
死にゆくものは
その清純さを漂わせ、
物云いたげな瞳を
床にさまよわすだけで、
親を離れ、
兄弟を離れ、
最初から
独りであったもののように
死んでゆく。

合掌。

さて今週の結城義晴のスケジュール。

今日は横浜商人舎オフィスで、
一日中、月刊『商人舎』10月号、
最後の入校。

明日から3日間、湯河原。
第6回商人舎ミドルマネジメント研修会。

金曜日は、やはり商人舎オフィス。

その後、土曜日に渡米。
19日間。

これまでで、
一番長い滞在になる。
そして全米を駆け巡る。

私は誰よりも真摯に、
店を訪れ、
そこで観察し、考察し、
研究する者になりたいと思う。

そのことで憶えられたいと思う。

そのうえで、
「冷徹な頭脳」と「暖かい心」を、
極めたい。

では、みなさんも、
心は燃やせ、
頭は冷やせ。

Good Monday!

〈結城義晴〉

2014年09月28日(日曜日)

ジジと秋の一日[日曜版2014vol40]

ジジです。
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おんたけさんは、
噴火。
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心配です。

でもきょうは、
おだやかな秋のいちにち。
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ベランダの草花。
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秋のひざしをあびて、
うれしそう。
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赤い花、白い花。
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サンパチェンス。

これも。
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おとうさんは、
いちにち、
おうちで原稿。
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おとうさんは、
部屋のなか。
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でも、すぐに、
時間はすぎていく。
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夕方がきます。
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日がしずむ。
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月がでる。
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おとうさんのシゴト、
まだまだ、
おわりません。
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ボクは、そろそろ、
ねむくなる。
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まあ、
ガンバって、
ください。

ボクはさきに、
やすみます。

〈『ジジの気分』(未刊)より〉

2014年09月27日(土曜日)

御嶽山噴火とアベノミクスの構造改革&コンパクトシティ化

御嶽山が噴火。
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〈時事通信提供の写真〉

「おんたけさん」。
標高3067 mの複合成層火山。

雄大な裾野をもつ独立峰。

長野県木曽郡木曽町・王滝村から、
岐阜県下呂市・高山市をまたぐ。

「おんたけさん」という音声は、
日本人に馴染んでいる。

木曽節が耳に残っているからだ。

木曽のな~ 中乗りさん
木曽のおんたけさんは
なんじゃらほい
夏でも寒い ヨイヨイヨイ
ヨイヨイヨイノ ヨイヨイヨイ

この、夏でも寒い「おんたけさん」。

私も独立峰には興味があって、
いつか登りたいと思っていた。

その御嶽山が噴火。

山頂付近などに、
250人超の登山客らがいる模様。

安否が心配される。

気象庁のコメント。
「事前に情報を発表できなかったという意味で
予知ができなかった」。

つまりは、こういうことか。
「予知できなかった。
力足らず、申し訳ない」

木曽節のノンビリした旋律と、
大噴火は結びつきにくいが、
日本列島は火山列島でもあることを、
また、思い知らされた。

さて、日経新聞最終面の『私の履歴書』。
今月はジャンクロード・トリシェ。
前欧州中央銀行総裁。

日本との関係の深さを述懐する。

その日本へのコメント。

「日本は急速な高齢化を伴う人口減、
巨額債務の2つの難題を抱える」
日本の根本的な問題点。

「低成長とデフレや低インフレに苦しんだが、
生活水準は高く
低失業率で優れたインフラがある」

そのとおり。

そして、「アベノミクス」に対して。
「私が言うことは1つ、
構造改革という第3の矢が
とにかく重要」

さらに、コラム『大機小機』。
コラムニストの吾妻橋氏が書く。
「2040年に896市区町村が消滅」
大きなショックを与える予測。
そこで地方創生本部が設置された。

人口は今後20年間に1400万人も減少。

コラムニストの主張は、
コンパクトシティ化。

つまり、主要地域ごとに、
数百万人規模の中核都市を形成する。
そこへ周辺部からの人口移動を促す。

基本は、地方の人口減少対策を、
広域ベースで考えること。

モデルは、北欧やシンガポール。
少ない人口が都市部に集中する形態。

「人口減少社会で、
大都市へ人口が集中することは、
都市の規模の経済を
活用する合理的な行動だ」。
だから「地方の保護主義」は、
「日本全体の活力を
失わせるだけだ」。

コンパクトシティ化。

小売サービス業も、
このテーゼの重要性を、
知っておくべきだ。

そしてこれは、
ジャンクロード・トリシェの指摘する
「構造改革」にもつながっている。

自然の猛威に耐えつつ、
人間の賢明さを発揮し続けなければ、
私たちの日本国はやっていけない。

御嶽山の噴火のニュースに触れながら、
改めて自分たちの国を思う。

〈結城義晴〉

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