「In-Store MD」へようこそ!
「インストアマーチャンダイジング」を提案しよう。
「インストア=In-Store」はアウトストアに対比して「店内における」という意味だ。
「マーチャンダイジング=Merchandising」は狭義には「適正な商品を仕入れて、適正な数量、価格、時期、場所を検討して販売する品揃え計画」である。広義には、これに商品開発から販売促進や広告計画までが含まれてくる。つまり商品の企画段階から顧客に商品を提供するまでの統一的活動すべてのことだ。これを垂直的に最適化させ、原材料の調達から製品の製造、流通、そして最終的に顧客に届けるまでの一連のプロセスを「サプライチェーン」と呼ぶ。
したがって「インストアマーチャンダイジング」は、そのサプライチェーンとしての「マーチャンダイジング」の最終段階の「インストア」で展開される技術体系である。
店内技術の体系は大きく三つに分けられる。
「売場づくり」のハードウェア技術と「商品づくり」のソフトウェア技術、そしてその「売込み・売り切り」のヒューマンウェア技術である。
この三つのインストアマーチャンダイジング技術は、どんな店もどんな企業もどんなチェーンもすでに保有している。それなくして、店は成り立たない。したがってすべてが既存技術となっている。
しかし大方のそれはチェーンストア2.0時代のものだ。今、それらを全面的に見直して、チェーンストア3.0仕様に変える必要がある。
〈結城義晴〉