万代大学マーケティング講座の「マーケティングリサーチ」

昨日から大阪。
関西も寒い。
今日は万代知識商人大学。
10期生の講義もいよいよ佳境に入った。
11月の講義テーマは、
マーケティングマネジメント。
そしてストラテジックマネジメント。
ミッションマネジメントから始まって、
ヒューマンリソースマネジメント、
フィナンシャルマネジメント、
オペレーションマネジメントまで、
講義が進んできた。
9月には全員で、
商人舎ミドルマネジメント研修会に参加した。
S級獲得者が3人出た。
朝比奈宏一さん、
小山和輝さん、
澤井崇人さん。
最後の講義は2日間。
初めに受講生たちのレポート報告。
10月のオペレーションの講義を受けて、
自身が何を実践するのか。
5分ほどで簡潔に説明してもらう。
しかし多くの受講生が持ち時間をオーバー。
限られた時間の中で、いかに趣旨を伝えるか。
レポート報告はそれも一つの目的である。

第1講義は結城義晴。
はじめにコトラーの本を紹介。
『マーケティング・マネジメント』
巨匠フィリップ・コトラーも94歳。
その処女作にしてロングセラーが、
この分厚い名著だ。
全員がこの本を買って日々、
辞書代わりに使うように指導した。
そのうえでコトラーの言葉を10条、
選んで説明した。
⑴マーケティングの基本となる最も重要な概念は、
人間のニーズである。
⑵市場の変化とは、本質的に顧客の行動の変化である。
⑶顧客を理解すること。
そして顧客ごとの異なるニーズを見抜くことが重要だ。
⑷マーケティングは販売に注力するのではなく、
むしろ販売が不要なほど
魅力的な製品の開発に注力すべきだ。
⑺サービスを工業化したり、
経費を削減したりしようとすると、
短期的には効率が上がるが、
長期的には、サービス品質を刷新したり、
維持したり、顧客ニーズに応えたりする能力を
減少させることになる。
⑽マーケティングは一日あれば学べる。
しかし、使いこなすには一生かかる。
万代で万代の商売をすること。
それがマーケティングである。
講義はまずマーケティングの定義から。
立教大学ビジネスデザイン研究科で、
2009年から5年間、私は特任教授を務めた。
担当した講座が、
フード&ベバレッジマーケティングと、
サービスマーケティング。
それからゼミ生を預かって、
修士論文指導をした。
それらの講義の一番最初にする内容が、
このマーケティングマネジメントの入門編だ。

マーケティングの意味と定義。
それからマーケティングマネジメントのプロセス。
マーケティングリサーチから始まって、
STPマーケティングへつながり、
マーケティングの4Pと4C。
そしてマーケティングの競争戦略。
マーケットリーダーとチャレンジャー、
フォロワーとニッチャー、ゲリラ。

万代西宮前浜店の店長時代、
和久さんはさまざまな顧客開拓の施策を行った。
その具体的な取り組みを説明してくれた。

「お客さまをよく見て商売すること。
これがマーケティングである」というまとめは、
万代の営業の本質を表している。
午前の第3講義は中ノ忠敏さん。
現在、西宮前浜店のフラッグショップ店長。

前店長の和久さんのあとを継いで、
フラッグショップの売上げをさらに伸ばした。
その3カ年にわたる取り組みを丁寧に語ってくれた。
後列では阿部秀行社長、
芝純常務も聴講する。
企業内大学は自社講師が講義をする。
しかもその中身は受講生にとって、
本当に身近な内容でわかりやすい。
それが企業内大学の良いところだ。

2人の講師に感謝。
マーケティングプロセスは、
マーケティング・リサーチから始まる。
そこで受講生が6班に分かれて、
話題の店舗を視察する。
店舗にご迷惑が掛からないよう、
必ず買物をするよう、
くれぐれも丁寧に対応するよう、
どんな店にも敬意を払うよう。
注意をしてから出発。
私たち事務局は車を飛ばして、
10月3日オープンしたばかりの
バロー岸和田店へ。

南岸和田の商業施設「ミラモール」が、
大規模リニューアルをした。
それに合わせてスーパーマーケットバローを誘致。
バローはこの店を関西旗艦店と位置付けている。
月刊商人舎11月号で、
山本恭広編集長が記事にした。
丁寧に見せていただいて、
いろいろ発見した。
焼き立てのパンと岸和田店限定販売の日本酒を購入。
冷えたビールから始まり、
バローで購入した日本酒を試飲して、
赤ワインをいただき、
会話も大いに弾んだ。
すっかりいい気分。

最後は、全員でグー!
左から芝純常務、加藤隆取締役、
亀谷しづえ商人舎GMと和久取締役。
加藤さんは人事・総務部担当。
マーケティング・リサーチは楽しい。
勉強になるし、モノを考える。
明日はその調査分析発表会。
楽しみだ。
マーケティングは一日あれば学べる。
しかし、使いこなすには一生かかる。
万代というスーパーマーケティング企業で、
一生をかけて使いこなしてほしい。
(つづきます)
〈結城義晴〉






































