石川県能登に本部を置く㈱どんたく。

「鰤-1グランプリ」が開催された12月1日の初セリで、
「煌(きらめき)」グランプリ認定ブリを、
過去最高額の400万円で落札した。
〈写真はどんたくホームページから〉
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写真右が山口宗大どんたく社長。

石川県漁業協同組合が2022年に、
天然能登ぶりの最高級ブランドの認定を始めて、
「鰤-1グランプリ」を開催している。
そのブランド名が「煌」。

今年は4回目だ。
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このブランドには6つの条件がある。
➀石川県内の定着網で漁獲された天然能登ぶり
②重量が14kg以上
③傷がなく胴回りが十分である
④資源管理への積極的な取り組みがある
⑤12月から翌年1月までの間に漁獲される
⑥鮮度の徹底

今回のセリは石川県漁協かなざわ総合市場に、
新たに建てられた「荷捌き所」の初セリだった。

今年は9本の「煌」候補から、
14.5kg、92.0㎝のブリが「煌」に認定された。
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このブリを400万円をつけてセリ落とした。
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どんたくの落札は4年連続。

落札された「煌」は、
12月1日(月)12時から2日(火)16時まで、
どんたく野々市中央公園店で展示された。

その後、12月3日(水)に
アスティ店と野々市中央公園店で、
受賞ブリを握り寿司にして、
特別価格で販売された。

わずかに1本の「煌」なので、
各店先着30名に販売された。

山口社長のコメント。
「脂がのって何にしてもおいしい。
復興もまだまだ道半ばですけど、
少しでも能登の力になればなと思います」

昨2024年1月1日16時、
能登半島地震が起こった。
マグニチュード7.6だった。

どんたくも被災し、
しかしすぐに店を再開した。

地域貢献した。

1963年、七尾市で初めて、
スーパーマーケットを開業。

山成商事㈱という社名だった。

現在は12店舗。

2016年3月31日に、
当時の山口成俊社長が急逝した。
山口さんは2009年には、
商人舎US研修会にも参加してくれた。

すぐに現山口宗大社長が経営を継いで、
地域に密着したスーパーマーケットとして、
能登半島と金沢市などに13店を展開していた。

2019年4月1日に社名を㈱どんたくに改称。

そして地震に遭った。

今年3月28日には、
創業店の「新鮮館」を閉店した。
地震の影響で街中の空洞化が加速したためだ。

店舗上階の本部は継続して機能している。

それでも移動スーパーのとくし丸を活用して、
「買い物難民」対応を続ける。

「煌」の4年連続落札は、
能登半島にも七尾市にも、
どんたくの顧客にも、
元気が出てくる話題だ。

昨年6月27日に石川県は、
「創造的復興プラン」を発表した。

このブログでも取り上げて応援した。

しかし能登の復興はまだまだだ。
「道半ば」は全国への訴えなのだと思う。

山口宗大社長の思い切った判断、
その明るい話しぶりは、
能登の希望になっているのだろう。

『メッセージ』から。
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〈結城義晴〉

 

 

 

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