トライアル西友花小金井店、「スマートストア」として再出発

11月最後の週末。
ブラックフライデーの週末。
続々と新規店舗や改装店舗が開業する。
「トライアル西友 花小金井店」
リニューアルオープン。
山本恭広編集長が取材に行って、
報告してくれた。
トライアルと西友を融合して、
新フォーマットがつくられた。
その第1号店。
㈱トライアルホールディングス傘下の、
㈱STリテールが主体となった。
店舗は西武新宿線花小金井駅から徒歩3分。
駅前の商店街に位置する。
西武グループの牙城。
もともと「西友花小金井店」があった。
10月26日に閉業して、
1カ月間で「トライアル西友」に衣替えした。
建物は3階建ての古い総合スーパーだ。
トライアル西友は1階と2階。
1階は食品売場、
2階は衣料、住居、HBC。
3階はヤマダデンキテックランド。
西友時代からのテナントだ。
総売場面積約1080坪、
中型総合スーパーだ。
トライアルの品揃えは2万8000品目。
リリースには、
「GMS再生のモデルづくりを目指した」
開店前の7時、メディアが集まって、
店舗前のカコミ会見。
テレビカメラも入った。
STリテールの出口直樹社長が意気込みを語った。
「トライアルのIT技術と、
駅前という西友の好立地を生かします」
西友の商品力が中核を担うのだろうが、
「食へのこだわりを融合させました」
そのうえで店内は、
「スマートストア」に転換された。
セルフレジ機能付きのカート約80台と、
インストアサイネージ41台を導入。
顧客はまず専用プリペイドカードを買って、
それをスキャンする。
これでカートが使用できる。
買物しながら商品のバーコードをスキャンする。
買物を進めて終了すると、
専用ゲートを通過するだけで、
チャージ額から購入金額が引かれる。
売場のサイネージは、
商品の映像を流している。
これは「非目的購買」を狙う。
つまり衝動買い。
食品のゾーニングは、
青果の平台配置を変えた。
それ以外に大幅なレイアウト変更はない。
売場の各所に「九州」にちなんだ商品が並ぶ。
もちろんトライアルは九州で発祥した企業だ。
ベースは西友。
それにトライアル商品を加える。
これが「融合」の意味ということになる。
惣菜売場には、
「トライアルこだわり惣菜」の表示がある。
「おいしくなれ!」は、
トライアルのオリジナルブランドだ。

2階は非食品売場。
そのヘルス&ビューティケア。
衣料はインナーとルームウェアが中心。
「シルキーフリース」は、
オリジナルブランド「ON FEEL」だ。

㈱トライアルカンパニーの野田大輔執行役員部長。

「今まで東京都内で、
トライアルを利用されたことのないお客さまに、
安さと新しい買物体験をしていただきたい」
堤清二さんと上野光平さんが始めた西友。
ファミリーマートや良品計画を生み出し、
「セゾン文化」を花開かせた。
堤清二のカルチャーと、
上野光平のマネジメント。
それがあいまった独特の文化は、
日本のチェーンストア産業で、
ユニークな存在となった。
しかし財務経営が破綻し、
バブル崩壊の影響もあって、
ウォルマートに買収された。
そこでエブリデーロープライスの哲学は、
その文化性を否定して、
収益性を求めた。
しかしそれも徹底できず、
最後は大久保恒夫マジックで、
利益が急回復した。
そのうえでトライアルの傘下に入った。
そのトライアルも、
ウォルマートをモデルとしていた。
日米のウォルマートの重ね餅である。
業態はウォルマートも大久保恒夫も、
スーパーマーケットに収れんさせていった。
トライアルは「スーパーセンター」、
つまり総合スーパーを展開するのだろう。
ただし長崎屋やユニーを、
ドン・キホーテに変えて、
売上高を2倍にするといった離れ業はない。
それだけドンキのフォーマットは、
強烈な個性を持っている。
トライアルのそれは、
売場や商品において、
ドンキほどの個性はない。
エブリデーロープライスは、
オーケーのほうが上手である。
さて、どうなるのか。
「お手並み拝見」の気分は変わらない。
〈結城義晴〉































