結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2009年06月23日(火曜日)

セブン-イレブン独禁法違反裁定を斬る

昨夕、フジテレビ「スーパーニュース」のディレクターから、
㈱商人舎に電話が入った。

「セブン-イレブンの見切り問題への見解」  
それをコメントしてほしいというもの。

公正取引委員会は、6月22日、
㈱セブン-イレブン・ジャパンが独占禁止法第19条に違反したと裁定。
「排除措置命令」を発した。

本部が「見切り販売」の制限行為を取りやめ、
それに関連する措置を施すことを、命令したもの。

違反行為とされる中で、重要な論点は三つ。
第一は、セブン-イレブン本部の加盟店に対する優越的地位の問題。  
公取委は「取引上の地位が優越している」ことを明言した。
第二は、「廃棄された商品の原価相当額の全額が加盟社の負担となる仕組み」。  
この仕組みの中で、「見切り」の制限が行われていたこと。
そして第三は、「原価相当額の負担を軽減する機会を失わせている」ことを断じた点。
「加盟者が自らの合理的な経営判断」に基づいて、商売する機会を喪失させたという点。

公正取引委員会の文言は分かりにくいが、第一点は重要。

フランチャイズチェーン本部のことをフランチャイザーといい、
加盟店をフランチャイジーと呼ぶが、
セブン-イレブンの場合、
フランチャイザーが、フランチャイジーに対して、
優越的地位にある、と断定。

5月に代表取締役に就任したばかりの井阪隆一社長も、
記者会見で真っ先に語った
私どもは加盟店に対して『優越的地位』ではなく、
あくまでも対等という認識」
 
もちろん、フランチャイズチェーンの中でも、
フランチャイジーの全国横断型組織をつくり、
その理事会が強い力を持って、本部を牽制する仕組みもある。
私が「ダスキン型」と呼ぶ方式。

しかし、セブン-イレブンが、横の連絡を嫌ったことは事実だ。
問題の根本は、ここにあったかもしれない。

しかし横の連携を重視していたら、
現在のセブン-イレブンの急成長はなかったし、
加盟店への恩恵も少なかったはずだ。

フランチャイズチェーンに限らず、
ボランタリーチェーンもレギュラーチェーンも、
本来、本部と店舗とは、
対等・公平な立場になければうまく機能するものではない。

従って、「理想形」で考えると、この公取委の見解はおかしい。
しかし「現実形」でみると、公取委は、
本部が優越的地位に立っていると判断したというわけ。

最大の論点は、ここにある。

優越的地位に立っていることが証明されなければ、
「粗利分配方式」と呼ばれるロイヤルティ制度の中での、
本部の指導が独占禁止法違反に当たるはずもない。

この優越的地位が存在する中で、
加盟店に不利益を与えた、というのが、今回の判断。

では、どんな不利益なのか。  
セブン-イレブンでは、契約によって、
「加盟店での商品廃棄」に関して、
その「原価」に相当する金額を加盟店が負担することになっている。
ある「弁当」を10個発注したら、10個分の「弁当」の粗利益に、
一定の率(一般には43%)を掛け算した金額が本部のロイヤルティになる。
廃棄すれば、その廃棄分の原価は、加盟店がかぶることになっている。
その上で、「見切り」は制限、あるいは禁止される。
これでは、加盟店自らの合理的経営判断に基づくロス軽減の機会を奪うことになる。
これが、公正取引委員会の見解。

これはチェーンストアの論理と商売の論理との対立である。  

両者の対立は、頻繁に起こる。

私は、2月25日のブログで、この問題に関する4つ結論を書いている。
現在も、考え方は変わらない。

第一は、セブン-イレブンが公正な取引に、
抵触するのか否かの問題。  

これは、法廷論争になるかもしれない。
事実がそれを証明する。
第二は、チェーンオペレーションと個店経営の問題。  
私は、セブン-イレブン本部に、論議の分はあると思う。
第三は、見切り制度を導入するか否か。  
これは、企業独自の方針であり、戦略問題。
セブン-イレブン本部にお任せすべき問題。
そして最後に第四に、環境問題と食糧危機問題。  
セブン-イレブンという日本最大規模の小売業には、
積極的に、先導的に、この問題に取り組んでほしい。
これは、私の要望。
商業現代化、商業基幹産業化という大目標のために。

第一の問題は、公取委の命令が出た今も、
セブン-イレブンがそれを自ら認めていないのだから依然、変わらない。
まさに、「優越的地位」か否かの論議となる。

ただし本来、本部と店舗が対等でないチェーンストアは、滅びる。
会社と社員が対等でない企業が滅びることと、構図は同じ。

第二が、チェーンストアの論理と商売の論理の対立の問題。  
そしてフランチャイズチェーンといえどもチェーンストアであるから、
私は、いまだに、論理的には全体最適が個店の幸福をもたらすと考えている。
すなわち、セブン-イレブンという店全体のお客様の幸せが、
やがて個店の幸せにつながると思う。

それがチェーンストアである。

第三は、現実的問題として、
セブン-イレブン本部は、「見切り」のシステム化、
あるいはそれに代わる仕組みを、
研究開発すべきであると思う。  

ここで決定的なイノベーションをセブン-イレブンに期待したいものだ。

それが、第四の問題と密接に関連するから。
環境問題、食糧危機問題は、日本人の便利な生活に優先する。
「損得より先に善悪を考えよう」  
これである。

ただし、最後に重要なこと。
フランチャイズチェーンでもボランタリーチェーンでも、
そしてレギュラーチェーンでも、
「見切り」を大前提にした商行為は、
発注の甘さを誘引し、結局、
廃棄量は変わらないか、むしろ大きくしてしまう。  

発注ミスの表面化・数値化によってはじめて、
いかにロスを削減するかという手段が明確になってくるし、
現実的にロスは削減される。

今回のセブン-イレブンへの公取委の「排除措置命令」によって、
「見切り」=「環境問題と食糧問題の解決」といった短絡が生まれることこそが、
いちばん危険である。  

最後の最後に、
コンビニエンスストア経営の第一人者・小森勝先生の私見。  

「この問題の背景にあるのは、本部と加盟店の収益格差が拡大していることです。
その大きな要因のひとつが今回の廃棄ロスを巡る立場の違いです。
昔、私がFCをしていた頃は担当店が月10万円以上のロスを出すと
始末書を書かされました。
それがいつの間にか
担当店の廃棄ロスが少ないことがFCの評価を下げるように変化しました。
チャンスロスを出さないことを優先した本部指導によって廃棄ロスが増大し、
現在、セブン-イレブンの例でいえば、売価ベースで約3.5の廃棄ロス率となっています。
それでも売上げが伸長していればまだ良いのですが、
既存店の前年割れが続く中でも、
廃棄ロスコントロールに本部が目を向けてこなかったことが、
今回の問題が浮上した最大の要因と考えています」

「また、本部と加盟店の収益ギャップは加盟店の本部不信を増大させ、
見切り販売に踏み切るアンチ本部派の加盟店を増やしているように思います」

「確かにオーナーの立場も分かります。
端的な例で言えば、コンビニのおでんやフライドチキンなどカウンターFFは、
ロスや人件費、消耗品費を考えるとほとんど利益は出ません。
しかし、本部にとっては大きな収益源として拡販を指導しており、
立場の違いが明確に出る商品です。
加盟店が経営を維持するために値下げ販売をせざるを得ないという事情も分かりますが、そこまで加盟店を追い込んだ本部の責任がもっと追及されるべきだと思います」

「しかし、だからと言って私は値下げ販売を容認する立場ではありません。
統一イメージの崩壊、消費者の混乱・不公平感、
消費期限管理の不徹底によるトラブルなど、
デメリットが多く生まれます」

「フランチャイズチェーンといえども、
統一イメージを維持するために加盟店経営の自由に一定の制限を加えることは、
認められるべきだと思っています」

「フランチャイズチェーンはどこも、
セブン-イレブンをモデルにしていますから同じことです。
セブン-イレブンよりもっと酷い目に会う可能性の方が大です。
あとはボランタリーチェーンを選択することでしょうか?」

「これを機に、本部が真の加盟店の利益向上につながる施策・指導強化を、
展開してくれることを期待する次第です」

今回の事件を客観的に見ていて、
関係者は皆、アンチ本部派のオーナーたちも、
本部側の人間も、
セブン-イレブンという存在が好きなのだと感じた。
もちろん小森先生を含めて。

それが、対立の中の救いだ。

セブン-イレブンの顧客たちも、
セブン-イレブンを愛しているに違いないのだから。

<結城義晴>

2009年06月22日(月曜日)

日経新聞「春秋」の「業界と業態」の混同に思う

Everybody! Good Monday!  

2009年6月の第4週。

昨日は「父の日」。
そして1年で一番、日照時間が長い夏至。

それなのに、全国的に雨模様。

今週は、こんな具合に続き、
そして暑い7月に入っていく。

夏至から真夏への継ぎ目。
それが今週。

さて、日本経済新聞の一面最下段のコラム。
「春秋」。  

朝日新聞のコラムがもっとも有名で「天声人語」。
読売新聞は「編集手帳」

今日の「天声人語」は、
土器づくりについて考察。  

そして柳宗悦の手仕事の値打ちを説く言葉を引いてまとめた。
「そこには自由と責任とが保たれます。
そのため仕事に悦びが伴ったり、
また新しいものを創る力が現れたりします」  

時事的テーマが見つからず、
コラムニストの体験話。

今日の「編集手帳」は、
エコポイントを取り上げた。  

「ゴミのリデュース(削減)、中古品のリユース(再利用)、資源のリサイクル」
「三つのR」の精神と「エコ」を引き合いに出して、
エコロジーはエコノミー(経済)を支える二つ目の「エコ」と表現。
その上でこう語る。
「でも『R』と違って三つ目はない方がいい。
特定業種の『エコひいき』は」  

エコポイント商品が自動車・家電などに集中していることへの皮肉。

さて、今日の「春秋」は、
「下取りセール」を取り上げた。  

先週の週刊『エコノミスト』に「引き算のマーケティング」と題して、
私も短い記事を書いた。
(もちろん「春秋」よりもずっと長いが)  

「春秋」のイントロダクションは、こう入る。
「百貨店にしても、スーパーマーケットにしても、
消費者にモノを『売る』のが本来の仕事」  

「そんな大手小売各社が今年、世に放ったヒット企画は、
消費者からモノを『買う』ことだった」

途中で、電通の上條典夫さんの『ソーシャル消費の時代』が出てくる。
「いまの生活者は消費に『複合的な満足感』を求めている」  

最後は「売り手の知恵比べは続く」と終わる。

語っている内容自体は、まあ一般的。

しかし、冒頭の言葉遣いが私には、とても気になった。

「百貨店」「スーパーマーケット」と記されている。
しかし、本来の「スーパーマーケット」は、
実は「下取りセール」をしない。   

「下取り」は、
衣料品や住宅関連品で展開されているマーケティング手法である。

したがってこのコラムニスト氏は、
「スーパーマーケット」を、
「総合スーパー」の意味で使っている。

この認識の違い。

このコラムでは「スーパー」と語る方が、
内容に対してはむしろ正確だったはずだが、
筆者は、正確な言葉づかいをしようと考えて、
「スーパーマーケット」という言葉を使った。

一般紙は、「業界」をひとくくりにして、
その上で「大手・中堅・中小」とランク分けする。

大手メーカー・中堅メーカー・中小メーカー。
大手問屋・中堅問屋・中小問屋。
大手スーパー・中堅スーパー・中小スーパー。

「メーカー業界」は巨大だから、
「食品業界」「アパレル業界」等々と細分化される。
それに「問屋業界」
「スーパー業界」
「百貨店業界」
「コンビニ業界」

ここには、業態やフォーマットの発想がない。
あるのは業界発想。  

専門ジャーナリズムではないし、
この看板コラムを順番に書いているのは、
数名の論説委員というベテラン記者だから、
仕方ないのかもしれないけれど、
少なくとも日経新聞には、
「業態と業界」の違いは、
理解してほしいものだと思った。

今日、二つの重要指標が発表される。
日本フランチャイズチェーン協会から、
「5月の全国コンビニエンスストア売上高」。  
同時に、日本チェーンストア協会から、
「5月の全国スーパー売上高」。  

日経のコラムニスト氏は、
この日本チェーンストア協会を日本の「スーパー」の代表と考えている。

しかし『商業統計』でも明らかなように、
日本の総合スーパーの年商は平成19年で7.4兆円。
食品スーパーの年商は17兆円。
すなわち世界的に「スーパーマーケット」と呼ばれている業態が、
最大の小売業態。

くどいようだが、そのスーパーマーケットは、
「下取りセール」をやろうにも、
顧客から「買い戻す」ような商品を売っていない。

コーネル大学は、
「総合スーパー」を「ハイパーマーケット」と呼称する。  

私もこの意見には大賛成だし、
ヨーロッパやアメリカを見ていると、それがよく分かる。
ウォルマートの中心フォーマットは、
カルフールと同じ「ハイパーマーケット」であることに間違いはない。

従って、今日の「春秋」の出だしはこうなる。
「百貨店にしても、ハイパーマーケットにしても、
消費者にモノを『売る』のが本来の仕事」

そして消費不況の影響に直撃されている二つの業態だから、
「下取りの引き算のマーケティング」を展開しているということに、
結論は結び付けられるはず。

「スーパーマーケットは主に食品を売る店」  
この正しい認識を、
定着させていかねばならない。

月曜の朝から、少し、力こぶ。

Everybody! Good Monday!  

<結城義晴>  

2009年06月21日(日曜日)

ジジの「ありがとう」[日曜版]

テディ・ベア。
クマさんです。
b1

ユウキヨシハルのおとうさん、
キューシューにシュッチョウしていました。
そのおみやげ。

ボクのために。
b2

うれしい。
b3

なかよくします。
b4

どんなナカマになるんだろう。
b5

うごきませんが、
かわいい。
b6

だから、
ちょっと、さわったら、
うごいた。
b7

まあ、あまり、
イシがあるとはおもえませんが、
なかよくします。
おとうさんのおみやげですから。
b8

今日は、そのおとうさんの日。
「父の日」

おとうさんがちいさいころ、
おとうさんのおとうさんと、
ふたりでとった写真。
f

うらやましい。

ボクには、こんな写真、
ありません。
j1
ボクのほんとうの父さんは、
「ジンジャー」というなまえだそうです。
「ジンジャー」の息子だから、
「ジジ」となりました。

ユウキヨシハルさんのおとうさんのなまえは、
ユウキヨシト。

カンジでは「義登」とかきます。

だからユウキヨシハルのおとうさんも、
そのおとうさんから、なまえをもらった。

ボクと、おなじです。

でも、ボクは、じぶんの父さんのこと、
よく、おぼえていません。

いまは、
ユウキヨシハルさんが、
おとうさん。

テディ・ベアももらったし、
いつも、おせわになってるし、
なにか、お礼をいわなければと、
おもっています。

でも、ちょっと、
てれくさい。
j2

なんというか、あらためて、
お礼をいうのは……。
j3

むつかしい。
j4

でも、やっぱり、
「父の日」だから。
j5

お礼、いったほうがいいとおもう。
j6

お礼というか、
感謝のキモチを、
つたえる。
j7

「おとうさん、ありがとう」
j8
いつまでも、元気でいてください。

<『ジジの気分』(未刊)より>  

2009年06月20日(土曜日)

政府の「エコポイント販促」と「ザ・プライス」コンペティティブ・ブランドの一貫性

Weekendです。
岸根公園
この商人舎ホームページの、
右サイドのブロックを見てください。  

一番上に、写真が二枚。
これはアットランダムに、写真を表示し、
その写真のブログ記事に飛ぶことができるという仕組み。
写真の上に、マウスの矢印をもっていって、
左クリックしてください。

飛びます。

その下に、「商人舎今月の標語」。
現在は、「最悪を覚悟し、最善を尽くす」  
これもクリックすると、
この言葉の意味や由来のページに飛びます。

その下に、セミナーのお知らせ。
商人舎だけでなく、関係団体のセミナー告知などもします。

現在は、
①7月3日「日本のPBはこうなる!」セミナー。
②7月2日の「今日からはもったいないをもっと身近に」セミナー。
③「知識商人対談シリーズ」CDオーディオセミナー
④秋に延期された「商人舎USA定番視察研修会」

それぞれ、クリックしていただくと詳細が書かれたページに飛びます。

その下に、『アメリカ視察のブログを読む』というボタン。
ここには5回のUSA視察のブログが集められ、
そこに飛ぶようになっています。

そして、今日、お知らせしたいのがその下。
「新着ブログ」のボタン。  

パッと見ると、
Today!    
という赤い文字と、
New!  
というちょっと小さい赤い文字が、
目に飛び込んできます。

これは、この商人舎ホームページの中にあるいくつかのブログに飛ぶボタンです。
Today!    
は、24時間以内に新たに書き込まれた記事。

New!  
は、3日間72時間以内にアップされた記事。

20日午前10時現在、
Today! が付いているのは、
浅野秀二さんのアメリカ報告から2本、
商業経営問題研究会(RMLC)の記事、
エコバッグの記事、
知識商人対談の成城石井社長・大久保恒夫の最終回の記事。

New!が付いているのは、
毎週金曜日にアップされる定番の「林廣美の今週の惣菜」です。

商人舎ホームページは、
「結城義晴の[毎日更新宣言]」を表看板にしていますが、
多様なブログを楽しんでいただける多面的な流通サイトを目指しています。

目的は「知識商人」の養成、育成、輩出のお手伝い。
やがてその「知識商人」たちが、
「商業・サービス業の現代化」を成し遂げてくれるからです。

さて、昨日、政府発表。
「エコポイント」と交換できる271種類。 
三つに分類されている。
①環境配慮商品
②商品券・プリペイドカード
③地域産品  

経済効果を狙ったものだが、
本当にエコ効果があるかどうか、
エコ哲学にこの企画がピタリあっているかには、
疑問の声も上がっている。

経済効果は確実にあるだろうが。

だからこれは、よくあるパターンの、
「環境の名を借りた販促」のようなもの。
しかし、商売は商売。
お客さまが望むことは確かだから、
参加できる店は、
積極的に「エコポイント」販促には、参加すべき。

来年4月までの期間限定であるから、
スタートが大事。

忘るべからず。

一方、5月の全国百貨店売上高は、
既存店ベースで前年同月比12.3%減。  

15カ月連続前年割れ、4カ月連続2桁売上げ減。

先週火曜日に1万円を超えた日経平均株価も、
週末には9786円で終わった。

その中で、ニトリの第1四半期決算は、
既存店売上高9%増、客数16%増。

昨年5月から段階的に値下げを続ける。
一貫した方針。

アメリカのウォルマートと同じ考え方で、
エブリデー・ロープライスを基本に、
ロールバックを続けていく。
ロールバックしたアイテムは、
下げた値段のまま据え置く。

その上で、純利益はこの第1四半期に36%増。

セブン&アイ・ホールディングスが、
「ザ・プライス」用に、更に低価のプライベートブランドを開発する。
名称は「ザ・プライス」。  
一般に低価を標榜するプライベートブランド。
それよりも更に低価のプライベートブランド。
これを「コンペティティブ・ブランド」という。
「競争的ブランド」。

セブン&アイの「セブン・プレミアム」の次に、
当然ながら、登場。

これは、定石通り。

やがて次に出るのが、
「セブン・プレミアム・プレミアム」とでもいうブランドだろう。
最高級のブランド。

このセオリー通りの一貫性を失ってはならない。

お客さまとマーケットは、
一貫性をこそ、見ている。
一貫性をこそ、支持してくれる。  

政府の「エコポイント」は、
「イッカンセイ」ではなく、
「イッカセイ」。

環境問題こそ、一貫性が、不可欠。
知識商売こそ、一貫性が、必須。

では、良いWeekendを。

私は、立教のF&Bマーケティングの講義と、
結城ゼミへ。

<結城義晴>  

2009年06月19日(金曜日)

商業経営問題研究会に飯能の流通仙人・杉山昭次郎来る

「疲労困憊」とはこのことか。  

そんな体調の昨夕だった。

ひどくだるい。
喉は痛い。
節々が痛い。
しかし熱はない。
食欲もない。
酒はまずい。
水だけが旨い。

風邪でもひいたかと思ったが、
一晩熟睡したら、
けだるさは残るが、
喉の痛みは消え、
ずいぶんと回復した。

食欲も出てきた。

ただし私の弱点は、右眼。

右眼が重い。

まだ完全回復には至っていない。

けれども、休養が、
疲労を取り去ってくれることは確かだ。

生きているということは、
考えてみると、
疲労と休養の繰り返し。  

仕事もスポーツも、懇親も議論も、
上質の快楽は、必ず疲労を伴う。

大切なのは、その疲労のあとに、
上手に休養を取るか否か。

ただし、この疲労と休養を必要としない存在がある。

仙人である。  

仙人はあるがままに生きる。
雲のうえで、霞を食っている。
酒も飲んでいるだろう。
ときどき下界に降りてくる。

そして凡人どもを、雲に巻く。

昨日は、商業経営問題研究会。  
Retail Manegement Learning Circle。略称RMLC。
不肖、結城義晴が座長を務める。

その6月研究会に、
飯能の流通仙人が降りてきた。
杉山昭次郎先生、82歳。  

この商人舎のホームページに、
ときどきエッセイ」を連載してくださっている。

RMLCは最初は「杉山ゼミ」と称してスタートした。
故磯見精祐さんが事務局長となって、
3人で研究会が始められた。

その後、5人のオリジナルメンバーが確定し、
少しずつ研究会は発展し、
「ヤオコースタディ」をまとめるに至った。
その後、杉山先生が、隠遁生活に入ったために、
磯見さんが座長となった。

磯見さんは一昨年、逝去され、
私が座長となった。

その初代座長の杉山先生の久しぶりの講義があるというので、
19人が参集した。
rmlc1
ところは、東京・芝の機械振興会館。
午後1時半。

タイトルもなし。
レジュメやテキストもなし。
しかし、たんたんと、
よどみなく、
ゆっくりと、
言葉がひとつひとつ選ばれながら、
1時間半ほど、
仙人の講話は、進んだ。
RMLC2
第一に、世の中の役に立つこと。  
特にスーパーマーケットは食生活の向上に貢献すること

第二に、そのために利益にストイックであること。  
利益は唯一では決してないが、
最も大切な目的の一つであること。

第三に、社会貢献し、利益を捻出するために、
「ソシオテクニカルシステム」の原理を知ること。  

会社には、ソシオシステムという社会的な仕組みと、
テクニカルシステムという技術的な仕組みがあり、
両者は互いに影響を与えあって、組織を変容させる。
この総体がマネジメントシステムである。

仙人・杉山昭次郎の持論。
32年前、㈱商業界に入社して1週間後に、
この持論を説明してもらって以来、
私は「ソシオテクニカルシステム論者」である。

第四に、いかにすれば働く人が張り合いを感じられるか。  
人は、イノベーティブな仕事を続けることに張り合いを感じる。
イノベーティブな仕事の継続こそ、面白い。
そしてイノベーティブな空気が充満しているから、
改善・改革が実行しやすい。

これが、良い組織文化である。
良い組織文化の構築こそ、
社会貢献と利益をもたらし、
イノベーションを実現させる。  

仙人の話は、このあとも、
止まるところをしらず、淡々と続いた。

午後3時、講話が終わると、
拍手がわいた。

その後、質問や議論。
これがRMLCの特徴。

第二部は、㈱ケノス社長の小林清泰さんの報告。  

今年2月末にオープンしたセーブオン本庄蛭川店が、
店内の全光源に発光ダイオード(LED――Light Emitting Diode) を採用した。
結果として、既存店舗の約4割減の省エネ率となった。 
 
小林先生が、この店舗照明デザインを担当し、
それが、環境省の「省エネ照明デザインモデル事業」優秀店舗となった。

そのご報告を環境店舗の考え方。
5月2日のこのブログでもご紹介した。

第3部は、先月の続きの品川昭さんの報告。
RMLC4
神戸大学名誉教授・田村正紀先生の昨冬の著書『業態の盛衰』の解説。

業態論に関しては、この研究会参加メンバーはみな、一家言持つ人ばかり。

論議は改めて。

その後、懇親会。

私は、ちょっと抜けて機関誌原稿を書き上げてから参加。
体調は最悪だった。
しかし楽しかった。
RMLC5
さらに二次会。
六本木のエスカイヤクラブ。
高木和成さん、
浅香健一さん、
大高愛一郎さん、
杉山先生と、
私たち商人舎スタッフ。

「商業の現代化」とは何か。  
そのために何をしなければならないか。

真剣に話し合った。

最後に私には、おぼろげながら見えてきた。

「疲れ切ったときの練習こそ身につく」  
スポーツでよく言われること。

論議したり、考察したりすることにも、
それは当てはまる。

この夜、実感した。

<結城義晴>  

2009年06月18日(木曜日)

ハローデイ社長・加治敬通の「寝てもさめても新しい試み」

二度目の党首討論。  
麻生太郎自民党総裁と鳩山由紀夫民主党代表。

内容はともかく、
二大政党制が定着しつつあることを、
実感した。

ただし現時点で重要なことがある。

第一は、二大政党制というならば、
少なくとも一度は、
民主党政権が樹立されなければならないということ。
民主党が、かつての日本社会党のように、
批判だけの第二政党になってはいけない。
ならば、政権を取るという実績を示さねばならない。
とすれば、今回の鳩山代表の詰め寄り方、
その迫力が、今一歩、足りない。

第二は、二大政党制であっても、
それ以外の政党の発言の場が設けられ、
私のいう「ニッチ」として機能していること。
Nicheとは、正当に位置づけられた存在のこと。

小売業では、
セブン-イレブンが、動いている。  
日経新聞の記事。

小売商業問題に関しては、
日経が他の新聞を引き離して、圧倒的に早い。
来週月曜日の6月22日から、
ナショナルブランドの売れ筋を、
クーポン値引き作戦に出る。  

日清食品のカップ焼きそば「U.F.O.」、
コカ・コーラ1.5リットルなど、
24社70品目ほど。

約20%の値引きのクーポン券を配る。
原則として、1回来店につき1人1枚使うことができる。
マクドナルドが盛んに展開しているクーポン作戦。
日本でも定着してきているとの読みがあるのだろう。

クーポン券配布は、
再来店を促し、固定客化を狙う作戦。  

このクーポン券は、第一弾の7月10日までの19日間に、
1600万枚を配る予定。

1万2900店で1600万枚だから、
1店当たり約1000人超の客数増という計算になる。

この作戦のポイントは二つ。  
第一は、これによって消費全体で見ると、
需要が増えることはない。
だからこれは、
他業態から客数を奪うことになる。  

第二は、メーカーが協力するアイテムが、
典型的な「コモディティ・グッズ」であるということ。  

セブン-イレブンのクーポンアイテムを見ているだけで、
メーカーが自社製品の中のどれをコモディティと考えているかが、
判明する。

実に面白い現象が展開される。

さて、結城義晴のつれづれ日記。
一昨日は、九州・福岡県の小倉に㈱ハローデイを訪問。
加治敬通社長とCDオーディオセミナー対談。  
k2
ハローデイは、2009年3月期決算で、
グループ年商670億円、35店舗。
福岡県にドミナントを築き、
熊本にも3店の進出。
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加治さんは、平成元年、会社を背負うことを決意。
その時の会社の状態。
年商60億円、借入金60億円、経常利益1億円の赤字。
そしてなんと金利9.6%。

そこから2年間、1店舗の店長として、
それこそ死に物狂いで仕事に打ち込んだ。
学んだことをどんどん実行した。
失敗を恐れなかった。

1年後、その店だけで8000万円の純利益が出た。
会社にも、やればできるという自信のようなものが生まれた。
加治敬通のリーダーシップの始まりだった。
これが加治さんの原点。

そして、こう考えるようになった。
「寝てもさめても新たな試み」  

今年、ハローデイは50周年を迎えた。
その平成21年のスローガンが、社長室に貼ってある。
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そして5つのハローデイ経営理念。  
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「より多くのお客さまに感謝する会社」が一番最初に来る。
ハローデイは感謝と感動を、理念にする会社である。

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現在、ハローデイ足原店は、「日本一見学者の多い店」といわれる。

さらに加治さんは、
「働きたい会社日本一」を目指す。  

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私が、いつも引き合いに出す「米国働きたい企業ランキング」。
そのウェグマンズやホールフーズ、ナゲットマーケット。
ハローデイは、その日本版を志向している。

「三本の指事件」を説明する加治さん。  
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人を指差す時、人差し指は、その人を指している。
しかし、三本の指、すなわち中指、薬指、小指は、
自分を指している。

人を非難するとき、
その非難は自分に対して、
3倍になって向けられている。

加治さんの、経営者としての生き方が、
「三本の指」に示されている。

2時間の対談は、あっという間に終わった。
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そして、固い握手。
カメラ班の要求にこたえて握手している間も、
加治さんの手の力は、緩められることはなかった。
私も、力を緩めず、ギュッと加治さんの手を握っていた。

心から感謝。

この加治さんとの対談は、7月15日発売の
「CDオーディオセミナー知識商人登場!」に収録される。
ぜひ、みなさんお聞きください。

そして昨日は、午後から博多スターレーン。
TERAOKAニューバランスフェアで講演。  
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講演の前に、旧知の皆さんとご挨拶。
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左から、㈱九州テラオカ社長の川越純一さん、
㈱西鉄ストア取締役専務の有馬紀顕さん、
そして同社副社長の松永大治郎さん、
同社経営企画室課長の永岡歳邦さん。

松永さんは、㈱スピナの社長だった。
スピナが西鉄ストアのグループに入って、
今度は、その人柄、実力が大きく評価されて、
西鉄ストア副社長の任を担う。

そして、講演会。
司会はいつも通り、
㈱寺岡精工営業企画室室長の三木桂さん。
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テーマは「蛻変のすすめ」。  
「未曾有の危機への対策」というサブタイトルがついている。
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「蛻変」は「ぜいへん」と読む。
茨城に本部を置く㈱カスミの小濵裕正社長から、
CDオーディオセミナ対談の時に、教えていただいた言葉。

「蛻変」とは、
蝉が幼虫から成虫になるときに、
脱皮しながら生態変化すること。  

蝉の脱皮は、自然環境のもとで、本能的に行われる。
企業の蛻変は、変化する社会環境のもとで、
意識的・意図的に行われなければならない。

これが私の主張。

そして、この量の成長が見込めない時こそ、
「蛻変」のチャンスだと考えている。
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今回の講演は、
「蛻変」から「イノベーション」、
そして「ブルー・オーシャン戦略」へと展開。
このニューバランスフェアのテーマでもある。

「ブルー・オーシャン戦略」は、
「バリュー・イノベーション」に基づく考え方。
W・チャン・キムとレネ・モボリュニュが唱えた。

私は、これも、
㈱ヤオコー会長の川野幸夫さんから教えていただいた。

真剣にものを考えているトップマネジメントは、
自分なりの考え方を「言葉」にする。

その言葉の背景と、そのトップの経営自体を見比べながら、
その言葉の本当の意味を見出す。

するとそこに、ある普遍的な概念が見えてくる。
私の仕事のひとつは、
この普遍的なものを見出し、それを伝えることにある。

心から感謝。

講演が終わると、皆さんと名刺交換&握手。
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最後に毎回、聴きに来てくださる㈱トライアルカンパニー。
左から、旧知の後藤睦男専務、
精肉ディビジョン長・鈴木文浩さん、
食品ディビジョンデイリーライン長・玉田圭吾さん。
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今回も、気持ちよい講演をすることができた。

ありがたい。

しかし、疲れ切った。
まだまだ、つづく。

<結城義晴>  

2009年06月17日(水曜日)

熊本・福岡対談旅行、大畑誠也先生「答は現場にあり」

日経MJが2009年上期ヒット商品番付発表。  

東西の横綱は、
インサイト&プリウスのエコカーと、
ファストファッション。
東は、ホンダとトヨタ。
西は、米国発原宿着のフォーエバー21などなど。

まさしく「最良のベーシック」  

東西の大関は、
990円ジーンズと
下取りセール。
東は、ファーストリテイリングのジーユー。
西は、昨年末からイトーヨーカ堂がはじめた「引き算のマーケティング」。

顧客の潜在的な需要を引き出す試み。  

不況だ、不振だと言いながら、
売れる商品や売れる売り方はある。

それが、うれしい。

さて、昨日は九州・熊本から。

ホテルサンルート熊本。
夏目漱石がこの地で結婚した由緒あるところ。
サンルート
そこで、CDオーディオセミナーの対談。

九州ルーテル学院大学客員教授の大畑誠也先生。  
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大畑先生は、熊本の宝、九州の宝。
教育一筋の人。

大学を出て、教育実習に行った。
そこで生徒たちから「本物の先生になってください」と言われた。
それが大畑先生の原点。
その後、高校の教員になり、
県の教育委員会に呼ばれ、
そして天草東高校の校長になった。
現場主義の高校経営を徹底して、
生徒数が減少して、廃校寸前の天草東高校を立て直した。
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だから「成功は現場からしか生まれない」を説く。  

私の5月の標語「現場第一」と、ピタリ一致する。

大畑先生は、天草東高校の立て直しに三つのスローガンを掲げ、
それを実現させた。
第一に、大きな声であいさつする。
第二に、大きな声で返事をする。
第三に、大きな声で校歌を歌う。
三番目は、生徒数の少なさを盛り返すには、
母校愛を高め、郷土愛に結び付けねばならないと考えたからだ。

この天草東高校は、大成功。

次に、大畑先生の母校でもある菊池高校に赴任。
荒れた高校を、「悪戦苦闘能力」の養成によって立て直す。
①挨拶
②体力
③感性
④集中
⑤思考
この五つの能力を高める。

菊池高校は、全国のモデルになった。

「学問なき経験は経験なき学問に勝る」  
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ドラッカーは言う。
“As a rule, theory does not precede practice.”    
(『The new realities』より)  
「原則として、理論が実践に先行することはない」    

その後、大畑先生は、
熊本商業高校、八代高校、熊本第一高校の校長を歴任し、
次々に高校改革を成し遂げる。
挨拶と体力をベースに、
その高校の現場から発想した改革によって。
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最後に、熊本の盲学校の校長として、
同校のアンサンブルを日本一にして、
退任。

「あたりまえのことをやり続けた人だけが本ものになる」  
これが大畑先生の信条。
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昨年から、九州ルーテル学院大学の客員教授として、活躍中。

ビジネスマンとして、知識商人として、
大畑先生に学ぶことは無限だ。

今回もいい対談だった。

終了後に、私の著書にサイン。
「心は燃やせ、頭は冷やせ」  
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大畑先生が名門・八代高校に赴任した時の、スローガン。
「Cool head, but Warm heart」  
イギリスの経済学者マーシャルの言葉。
これも、坂口安吾生誕100周年から発想した私の標語とぴたり一致。

大畑先生も、大畑誠也を描いた田中真澄さんの本にサイン。
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「挨拶は人間関係をつくる第一歩。
挨拶は心を開くエンジンである」  

著書を交換し、ツーショット。
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そして最後の決め。
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「答は現場にあり」  

これが対談のタイトルになった。

熊本を後に、福岡県北九州市小倉へ。
スーパーマーケット㈱ハローデイ本部を訪問。
社長の加治敬通さんの社長室へ。
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加治さんとも、CDオーディオセミナーの対談。
いわゆる、貯め採り。

この模様は、明日に続く。

夕方、小倉から、博多へ。
そして、旧知の萩原政利さんと、4年ぶりに再会。
ところは、天神の「ひょうたん寿司」。
同社社長の山田幸嗣さん。
心を合わせて。
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記念写真。
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萩原さんは、元㈱サニー常務。
その後、西友に転身し、
物流本部長、商品本部長を歴任。
退任し、現在、㈱九電工顧問。

福岡にこの人あり、と私が信頼する人物。

萩原さんとは、ウォルマート論や、
スーパーマーケット経営論を戦わせて、
本当に気分のいい夜を過ごした。

こうして、生まれ故郷・博多の夜は更けてゆく。

(つづきます)

<結城義晴>  

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