結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2010年07月10日(土曜日)

コーネル・ジャパン奇跡の第二期生全員のショート・スピーチと決意表明に感動

いよいよ煮詰まってきました。
参議院選挙。

「選挙に行こう・投票しよう【パート2】」
今月の標語。

これが必ず、商業の現代化につながる。

さて一昨日の7月8日。
東京・帝国ホテルで、
社団法人日本セルフ・サービス協会の理事会が開催された。

昨年8月に、同じく社団法人の全国スーパーマーケット協会との合併を果たし、
ほぼ1周年を迎える時の理事会。

その席上で決定されたことがある。

協会の名称の変更。

新しい名前は、
「社団法人新日本スーパーマーケット協会」

9月1日から、こう名乗ることになる。

455社、約8000店のスーパーマーケット、
その総年商は8兆2232億円。

新しい名称のもと、
一致団結して、
日本のスーパーマーケット産業のため、
協会のため、
そして自社のために、
改革を続けてほしいものだ。

これで日本のスーパーマーケット業界に、
協会が三つ、存在することになる。

日本スーパーマーケット協会。
会長は川野幸夫ヤオコー会長。
103社、7604店、総年商6兆6808億円。

オール日本スーパーマーケット協会。
荒井伸也会長。
58社、1125店舗、総年商1兆6030億円。

すべての協会に「スーパーマーケット」という業態の名称が入る。
そして三協会の足並みがそろってくる。

これは間違いなく、進化である。

さて、その新日本スーパーマーケット協会が主催するコーネル・ジャパン。
第二期の国内講義は終了。

最後の講義では、全員がショート・スピーチをした。
総括と決意表明。

その全貌をお届けしよう。

あいうえお順。

㈱菱食の浅沼和彦さん
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コーネル・ジャパンは、質・量ともに怒涛のごとしだった。
大波をかぶって、その波は過ぎていっても、衝撃は残ったまま。
卸売業の立場から小売業を学んだ。
とくにサミットのバックヤードでの理論的な説明は衝撃だった。
スーパーマーケット、コンビニと業界ひとくくりではなく、
1店1店異なるということを学んだ。
受けた衝撃を温めて、自分の中に残るようにしたい。

㈱義津屋の伊藤彰浩さん
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愛知県はトヨタショックで消費が冷え込み、GMS業態の自社も厳しかった。
続けて参加していけるかどうか心配したが、無事に終わり、ほっとしている。
学んだことを活かし、経営者として現場の課題解決を実行している。
今取り組んでいることの正しさ、
取り組んでいないことを確認して、
自社と自分の立ち位置がわかった。
10年後も仲間と酒を酌み交わせるよう努力していきたい。

三井食品㈱の稲田雄司さん。
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最後の東京研修の晩だから、昨夜は皆と遅くまで飲んだ。
そんな同志ができたことが収穫のひとつ。
三井食品は継続的成長が可能な卸を目指している。
この4年間、苦しい時期があったが、変容している。
事業構造の大改革を行った。
そして、小売業のあり方を1年間勉強したことはいい経験だった。
結城先生がいった「脱グライダー人間」を体現していきたい。

㈱関西スーパーマーケットの柄谷康夫さん。karatani.jpg
結城先生の「心は燃やせ、頭は冷やせ」の言葉を聞いて、
早とちりでやって失敗したり、遅すぎてもあかんこともあったり、
いろんなことを学んだ。
ニューヨークへは、2年前にツアーで行き
①セルフレジ導入100%、②PB80%、
③生鮮食品売場に冷凍食品売場があることを学んだ。
10年先のスーパーマーケットを視点としてコーネル修了ツアーで学びたい。
経営に100点満点はないし、正解もない。
それを改めて感じた。
だから頑張っていきたい。

㈱福原の喜多敏丈さん。
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1カ月に1度ずつ、牛の数が多いエリアから、
人に酔うような場所に来て、学んできた。
3000人しかいない人口の中でスーパーマーケットの商売をしているが、
今回初めて勉強をしたように思う。
与えたれた仕事を一生懸命やる、お客さまに応えるだけではなく、
10年という物差しで考える経営をすることを学んだ。
次の世代に残せるよう、会社の中で実践していきたい。

㈱洋菓子のヒロタの北川善裕さん。
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はじめ英語の講義で、どうなるかと心配した。
製造販売、流通への卸をやっているが、
スーパーマーケット企業視察の研修を通して、
各社がそれぞれの中で苦労し、工夫をしていることを学んだ。
自社の製造の無駄も実感した。
学んだことをもって改善したい。
1年間、楽しかった、勉強になった。
数多くの人に感動するお菓子を提供していきたい。

㈱ジョイスの佐々木寧さん。
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謎の中国人で記憶に残ると困る(笑)。
現社長が一期生、自分は二期生で参加した。
経営者の視点で仕事をしていかなければならない、
そのために派遣されたのだと思う。
コーネルで学んだ共通認識の下で、現在、会社の仕事が進んでいる。
生きた勉強ができた。
もやもやし、悩んでいたことが吹っ切れた。

㈱ベルプラスの澤田司さん。
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45歳の時、子会社の社長を4年間やった。
前任者よりも、より正確にやる より素早くやるしか方法がなかった。
競合店が出てきたら逆上するしかない、そんな社長だった。
今回、経営者として必要な道具はすべて用意するとあったので、
全力で吸収する努力をした。
競争が厳しくなっていく中で、自信をもって、
利益ある分野に人も資金も投入することを宣言できた。
みな喜んで受け入れてくれた。

デイモンワールドワイドジャパンインクの島拓也さん。dscn1289-1.jpg
国内のPB市場が今年3月から変わってきた。
お取引先と共通のミッションに向かって売上げをどう作っていくか。
サミットの視察で指示書の重要性を学んだ。
取引先に指示書を書いてもらえる仕組みをつくった。
言葉がわかりにくい、言葉の共有化が大切という荒井先生からの指摘があったが、
その大切さがわかった。

㈱サンベルクスの鈴木得彦さん。
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92年、バブルの最後にJRに、街をつくりたいという目標をもって入社した。
職場が変わるたび、次の職場では、それまでの常識が非常識になった。
しかし、過去の仕事の経験は役立った。
小売業の勉強が何に役立つのか。
今はわからないが、
総合生活産業に携わる者として、貪欲に志もって取り組んでいきたい。
そして、「東京駅」を世界に誇れる駅にしたい。

㈱田子重の曽根誠司さん。
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「脱グライダー」は、ただエンジン付いてるだけではだめだろうと思う。
意思と志をもって実践しなければならない。
知らないことを学ぶことができた。
知っていたことでも、いろんな切り口の視点があることも学んだ。

㈱阪食デリカの髙井累さん。
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阪食の社長スタッフ、経営スタッフだったが、
社交性がないために参加させられたのではないか。
自分もエンジンを積んでいたと思うが、
社長がもっと大きなエンジンをもっていた。
阪急デリカに異動を願い出て、実現した。
大久保先生が、従業員がニコニコしていると成績は上がると言っていたが、
社員を褒め続けたら、この3カ月成績がアップした。
学んだことが役に立ったし、エンジンの馬力がアップしたかもしれない。

㈱万代の谷康一さん。
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無鉄砲という関西のラーメン屋。
箸がたつほどのとんこつ味ラーメンを出して、
奈良の県境の田舎で200人の行列ができる。
長時間煮込んでできた純粋なコラーゲンスープだから箸がたつ。
接客も評判。
5回目で全メニューを食べたら、何が一番おいしいかと聞かれ驚いた。
現場を見ればわかるものがあるが、その裏にあるものはわからない。
コーネルでそれを知ったこと、知るすべを得られたことが収穫。

㈱道南ラルズの土手光三さん。
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北海道は500万人口だが、人口減の地方ではSMがなくなっている。
ライフラインのSMを存続させるための勉強ができた。
感動する講義、セミナーは心に残るが、一回だけ。
コーネルは体系化された講義を1年間、学んだ。
先日、レタスを50円で特売した。
汗をかきながらレタスの尻をカットしているスタッフに、
そのまま出せばよいと指示した。
目的は50円で売ることだからだ。
作業改善の授業が役立っている。
現場と本部が情報を共有して、仕事を熱く語って、進めたい。

㈱伊藤軒の中井としおさん。
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松葉づえをついた鬼のような形相の人もいて、えらいところにきたと思ったが、
自分のほうからどんどん話をしようと、それをモットーに参加してきた。
学んだことはたくさんあったが、ご縁をいただいたことが財産。
食品売上げの半分の構成比を占める百貨店と異なり、
SMでは菓子のポジションが小さい。
家計調査では菓子は9%の消費量を占める。
その数値に近付けるようSMとの取り組みに励みたい。

㈱平和堂の夏原陽平さん。
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長男が第一期生、二男が二期生で派遣された。
SMのゴール、完成形を見つけようと思って
さまざま講義やセミナーを受けてきたが、
コーネルで分かったことはすべてが正しい、すべてが正しくないということ。
創業53年、靴鞄の店からSMになったが、
創業者はなぜSMをやったのか。
会社と社会。
ドラッカーは、会社は世のため人のために存在するという。
社会責任、社会貢献をしていくために利益を上げていく必要がある。
しっかりと気合を入れてやっていきたい。

㈱万代の西水啓介さん。
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常日頃、2S=整理整頓の大切さを言っているが、
自分の机周りはぐちゃぐちゃ。
体系的な講義を聞いて2Sを標榜する頭の中が、少しは整理できた。
チームとチームワークの講義は勉強になった。
コミュニケーション力を高めてチームワークをつくっていきたい。
バブルの絶頂期に小売業界に入ったが、
20年間で流通業、小売業が大きく変わった。
敵は近くにいる敵ではなく遠くにいる敵かもしれない。
西友ウォルマートが一番怖い。
10年先、20年先、グローバル企業の脅威があるだろう。
戦う準備をしたい。

三井物産㈱の花牟礼真一さん。
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自社では「ネットワークのバリューアップ」を掲げ、
取引をしているステークホルダーの付加価値を上げようと取り組んでいる。
小売業のことを知らなければそれができない。
日本は各地方地方で食文化が違う。
商社の立場で『食文化を守っていかなければいけない』と学んだ。
5年後、10年後、小売業の経営陣になりたいという思いも出てきた。

㈱成城石井の原昭彦さん。
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社長が一期生、二期生の講師だったので少しやりづらかった。
昨年、社長から出された課題が同じ授業を受けたことでよくわかった。
情報システムの改善、配送センターの整備など、改革は進んでいる。
ホスピタリティ委員会も発足したが、
ホスピタリティはすぐには向上する課題ではないこともわかった。
林先生の講義を聞き、すぐフレッシュなリンゴでパイをつくれと指示を出した。
2週間で完成させ、よく売った。
売上げアップは、
「一期生、二期生のコーネルの奇跡」と社内で言われている。

㈱シジシージャパンの藤井淑生さん。
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全国スーパーマーケット協会の事務局をやって2年間過ごしたのち、
20年、商品部に在籍した商品バカである。
経営課題の面倒なテーマは避けてきたが、
SMのオペレーションは商品だけではないと改めて理解した。
シジシーという組織を利用して
単独企業でやれないことを商品以外のことでも貢献していきたい。
お金、時間を自分にかけてくれた会社の期待に応えたい。

㈱マーメイドベーカリーパートナーズの三木亘さん。dscn1344-11.jpg
人とのつながりが大切な資産。
会社に役立っているか、まだ何もできていないと思う。
脱グライダーにならなければならない。
自分から進んで変えていきたい。

㈱キシショッピングセンターの水野實さん。dscn1348-1.jpg
自己啓発セミナーに参加することが多かったが、
今回は、実務的な勉強ができた。
一宮市のスーパーマーケットは1円戦争で競争が激しい。
挨拶・クレリネスの徹底、チラシ回数減による販売管理費の削減などで対応していた。
しかし、習ったことをもって自社のポジショニングを決め、
競争に勝っていきたい。

㈱キョーエイの安友健雄さん。
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入学したころ、銀行から転職して数年経っていたので、
自分ではやっていると思っていたが、
今思うと井の中の蛙であったことがわかる。
前むきに考える姿勢、感覚を学んだ。
居合道を週三回練習し、5段の免状を取得した。
始めた動機は竜馬にあこがれたこと。
竜馬流にいえば、
「考えたらあかんぜぇよ」「我ら日本のおとこじゃき」。
日本のスーパーマーケットがともに頑張らなければならない。

国分㈱の山崎佳介さん。
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「スーパーマーケットの産業内大学」「体系だった講義」と聞き、
小売業からみた卸を知りたいと思って参加した。
小売業を学ぶことができた。
ドラッカーは「なにをもっておぼえられたいか」といっているが、
「ご当地コーネル」の事務方をやっていきたい。
つながりをつけるのは卸の仕事だからだ。

昭和産業㈱の湯沢公朗さん。
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部長が参加予定だったが
「レポートを毎月出さなければならない」の情報を得て、
急きょ、殺人パスをされ、参加することになった。
先生方からマネジメントを学んで、本をずいぶん読んだ。
トップクラスの先生方の講義を受けたことがよかった。
「知る、わかる、実行する」それを進めていきたい。

㈱よこまちの横町浩明さん。
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八戸市を拠点に8店100億円、600人の従業員の会社。
体系的に学び 対比的なサミット、ヤオコーなどの視察もした。
正解はひとつではない。
結城先生がいうように、学んだことを
「徹底して詳細に厳密に」やらなければならない。
企業規模は小さいが、勉強を継続していかなければならないと思う。
そして人づくりなんだなとつくづく思う。
従業員の生活を守り 地域に貢献し志を同じくする仲間をつくり、
勉強したことを実行していきたい。

㈱タカキベーカリーの横山豊さん。
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櫻庭先生に「パン屋はもうからない」といわれ、
20年後の長期経営計画づくりで見返してやろうと決意した。
業務用担当で飲食店に収める仕事をしているが、
お客さまの顔を見られない寂しさがある。
お客様の顔が見えるSMはうらやましい。
業務用組織が大きくなるようガンバっていきたい。

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私は、すべてのスピーチに感動した。
この産業内大学、本当に、
始めてよかったし、
これからも続けていかねばならない。

間違いなく、スーパーマーケットの現代化、
ポスト・モダンの商業を構築することにつながる。

「奇跡の第二期生」の決意表明を聞きながら、
そう確信した。

朝に希望・昼に努力・夕に感謝。

<結城義晴>

2010年07月09日(金曜日)

コーネル・ジャパン最終講義とAJSチェッカーフェスティバルで感動感動!

今月の商人舎標語。
「選挙に行こう・投票しよう【パート2】」

この標語を使うことができるのも、
あと3日。

今日の金曜日、明日の土曜日、そして明後日の日曜日。

今日、明日は期日前投票ができる。
大抵は自分が住んでいる区役所で受け付けている。
通常の投票となんら変わらない。

有権者には必ず、各地の選挙管理委員会から 、
「投票のご案内」というタイトルのカードが送られてきます。

そこには自分の住所と氏名が書かれています。
裏をひっくり返すと、期日前投票をするときの書き込みの欄があります。
そこに名前と住所を自筆で書いて、
期日前投票所に持って行って、そして投票するだけ。

当日に投票するよりも、
速くて便利。

私はやがて、コンビニやスーパーマーケット、
ドラッグストアやショッピングセンターでも、
期日前投票や当日の投票ができるようになってほしいと思います。

もちろん厳重な管理体制が必須で、
選挙管理委員がそこに常駐していなければなりませんが。

アメリカでは、もう既に行われている。
写真は、ショッピングセンターのラスベガス・ギャラリアでの投票風景。

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さて今回の参議院選挙。
立候補者の名前を見ていると、
いろいろ、面白いことに気づく。

あの人も立候補していたのか、
この人もそうか。

私の場合、神奈川県から、中学・高校の後輩が立候補している。
それから、20年も前に『食品商業』誌に、
「POS-VAN実験」のレポートを連載した時の主人公が立候補している。

もちろん日本のスーパーマーケット経営者の重鎮も、堂々の候補者。
労働組合の代表も候補者。

この年になってくると、友人・知人がずいぶん候補者に名を連ねている。
私はもう期日前投票を済ませているので、
これから投票者を改めることはできないが。

日本人の名字で一番多いのが、佐藤。
今回は4人立候補している。

二番目に多い名字は鈴木。
今回は3人の候補者がある。
三番目に多い名字は高橋、
そして四番目は田中、五番目が渡辺。

今回の立候補者で一番多い名字は、6人。

さてクイズ。

どんな名字の立候補者が多いのか?

答え。

日本人の名字で4番目の「田中」さんが6人。
「中川」さんも6人。
そして「清水」さんが6人。

この中で、中川さんは比例区には1人しかいないから、
万一、比例区で「中川」と姓だけ書いても、わかる。
有効投票となる。

「田中」さんは比例区に3人だから、
しっかりと名前も書き込まねばならない。
無効投票となってしまう。

一番混同を招く危険性をはらんでいるのは「清水」さん。
6人立候補していて、
選挙区に2人、
比例区は4人。

清水 信次   (しみず のぶつぐ)民主党
清水 隆司   (しみず たかし)日本創新党
清水 鴻一郎(しみず こういちろう)みんなの党
清水 美代子(しみず みよこ)女性党

だから今回の参議院選挙で、
比例区の「清水」さんの誰かに投票しようという人は、
この選挙の中で一番、気をつけて、
姓と名を両方記入しなければならないことになる。

どうぞ、よろしく。

さて昨日は、
コーネル大学RMPジャパン最終講義の二日目。

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朝9時から2時限の講座は、櫻庭周平先生。
「長期経営計画づくり1・2」

櫻庭先生は、公認会計士・税理士で、
櫻庭公認会計士事務所所長、NPO法人 会計参与支援センター 理事長。
ビジネス・ブレークスルー大学院大学 経営学研究科教授。

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講義内容は、
A.マネジメントと経営数値の関係
B.経営計画の意義と策定
C.長期経営計画づくりのチェックリスト

櫻庭先生の持論は、「経営理念とビジョンが最も重要である」ということ。
そのうえで、最重視すべき経営数値は4つ。
①投下資本利益率
②資産回転率
③利益率
④自己資本比率

私も櫻庭先生の考え方にまったく同感。
私に、「たった一つの最重要尺度を上げよ」と問われれば、
「総資産営業利益率」(ROA)と答える。

櫻庭先生の4つの要素は、ROAを完全に包含している。
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櫻庭先生の3時間は、それでも足りないくらい。
最後に第二期生から質問を受けた。

最後の講義を受けて、
このコーネル・ジャパンの卒業論文は、
「私の長期経営計画」となる。

分量はA4版で10枚以上、30枚まで。

だからみな、質問も真剣そのもの。
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締め切りは8月末日。
頑張ってください。

昼食休憩をはさんで、
最後の2時限。

私の担当。

「卒業論文」の内容の解説と、
「結城義晴の文章法・訓練法」のレクチャー。

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その後、第二期生全員の総括と決意表明。
これには感動した。

全員のコメントは、明日、掲載の予定。
ご期待ください。

私の最後の言葉は、
「心は燃やせ、頭は冷やせ」

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アルフレッド・マーシャルの言葉とつながる。
“Warm heart,but cool head!”

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経営者やトップマネジメント、
管理者やミドルマネジメント、
学者もジャーナリスト、政治家も。
すべての人に必要なこと。

それが「燃える心と冴えた頭」

それが第二期生への私からの贈る言葉。

1年間お世話になったボアソナードタワー25階のセミナールーム。
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窓から見える東京スカイツリーもずいぶん高くなった。
7月3日現在、398mで、東京タワーの333mを抜いている。
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コーネル・ジャパン第二期国内講義、
これにて終了。

心より感謝。

さてその後、横浜みなとみらいへ。
オール日本スーパーマーケット協会の「第6回チェッカーフェスティバル」。
午後からパシフィコ横浜で開催されていた。
私が到着したのは、パンパシフィックホテル横浜ベイホテル東急の表彰式。

開会の挨拶は、㈱寺岡精工取締役リテイルイノベーション事業部長の森邦雄さん。
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食事の後、壇上にフェスティバルに参加したチェッカーのみなさんが登場。

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司会の藤間香奈さんが、次々に呼びあげ、
さらに6人の表彰者名を明らかにした。

荒井伸也協会会長から表彰状と賞品目録の贈呈。

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そして、総評。

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「すべての演技者の、すべての演技が素晴らしかった。
しかし最も素晴らしかったのは、
演技を終えてホッとしながら席に戻るときの、
自然体の姿だった」

「その自然体が日常的に表現されると、
お店も繁盛するに違いない」

そんな荒井会長らしい総括コメントだった。

壇上から降りてきた受賞者は、
仲間やトレーナーに抱きつかれて、
感激ひとしお。

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そばで泣いている専務が、
本当は一番うれしかったのかもしれない。

壇上では、表彰企業の面々が記念写真。

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私も、㈱マツモトのチームと一緒に写真。

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本当におめでとう。
お店に帰って、ますます、その笑顔を振りまいてください。

このチェッカーフェスティバルは、
審査委員会の選考で1位、2位、3位と決めるのではない。
ましてや、誰か一人が独断と偏見で決めるのでもない。

会場の参加者、投票者の票が、
最優秀の5人を決める。
(今回は同点で6人となったが)

つまりは選挙のような民主主義で、
栄誉ある人々が決まる方式。

だからこそ、大いに価値がある。

涙が出てくるのもうなずける。

そのために本人たちはもとより、
トップマネジメントからトレーナーまで、
1年をかけて、全社で取り組む。

その結晶が、フェスティバルで演技として表現され、
民主主義によって表彰される。

実に合理的で、客観的で、優れたイベントだ。

私は、協会機関誌からインタビューを受けた。

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インタビュアーは、
前『チェーンストアエイジ』編集長の石川純一さん。

㈱ダイヤモンドフリードマン社の前編集長から、
㈱商業界の元社長がインタビューされるの構図。

二人とも嬉しそうですね。

私のコメントはAJSネットワーク8月号をご覧ください。
「かつてのチェッカーコンテストは、
レース型競争のスポーツの世界のようなものだった。
チェッカーフェスティバルは、
コンテスト型競争のアートの世界になった」

これが私のコメントの趣旨。

しかしチェッカーの皆さんから、
「元気をもらった」
心から、感謝。

<結城義晴>

2010年07月08日(木曜日)

コーネル・ジャパン最終講座と七夕交流会のフォトレポート

「ドイツんだ? オランダ!」
とは、ならなかった。

今日、未明のFIFAワールドカップ準決勝、
ドイツ対スペイン。

スペインがボールを支配し続け、
ゴールキーパーを中心に守りきり、
1対0で見事な勝利。

ワールドカップの勝ち方はこれだというスタイルを見せた。

さて第1四半期の決算が次々に発表されている。

「流通ニュース」がこまめにとらえている。
「日経新聞」はイオンとセブン&アイ・ホールディングスを象徴的にとらえる。

ここでは、「流通ニュース」から。

イオン/営業利益2.5倍
セブン&アイHD/第1四半期は海外依存度高める
ダイエー/売上高7.7%減、営業利益11億
イズミヤ/第1四半期の当期損失1億1700 万円。

などなどの記事が並ぶ。

特筆すべきは、イオン。
コスト構造改革を推進し、
収益構造を大きく変革、その結果、大幅な増益を達成。
前期から本腰を入れて取り組んだ結果。

そこが大事なポイント。

さて昨日は、コーネル大学RMPジャパン国内最後の講義。

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東京・市ヶ谷の法政大学ボアソナードタワー、
その25階イノベーションマネジメントセンターのセミナールーム。
なじんだ教室とも、この二日でお別れ。

第一講座は、田中実講師。

「地域金融機関のCSとホスピタリティへの取り組み」
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田中さんは巣鴨信用金庫の元常務。
現在、退任され、CS・ホスピタリティ実践研究所代表。
㈱国際ホスピタリティ研究センター研究ディレクター。

喜ばれる非効率への挑戦。
喜ばれることに喜びを。
利益は後からついてくる。

最後の言葉にも印象深いものがあった。
創業の精神 企業文化
徹底できるか、できないか。
サービスからホスピタリティへ。

第二講座は、結城義晴。

「サービスのマーケティング・マネジメント」

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私は、立教大学大学院ビジネスデザイン研究科で、
サービス・マーケティングを担当している。

9月から始まる後期の講座で、
毎週土曜日に3時間ずつ13回。
39時間分の講義を90分にまとめた。

そして第三講座は、諸江幸祐講師。

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諸江さんは、元証券アナリスト。
流通業アナリストナンバー1を何度も獲得した。

現在、㈱YUMEキャピタル代表取締役でコンサルティングに従事する。

テーマは「有効な戦略としてのM&A」

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豊富な経験に基づいて、M&Aの基本から応用まで、
丁寧に講義してくれた。

市場縮小時代の経営戦略として、
M&Aは有力な選択肢のひとつ。

しかしこれは、極めて怖い戦略でもある。

そのあたりの注意点がケーススタディを交えて語られた。

最後に、第四講座は、河津司講師。
河津さんは、独立行政法人経済産業研究所総務ディレクター。
コーネル・ジャパン第一期生でもある。
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テーマは「システムとしての流通」

まずコーネル・ジャパンから学んだこと。
「自らの常識を疑え。
相手の常識を知れ」

「やらされ感」より「信念」

本論は「流通はシステム産業」であるという主張。
最後に「中国進出は可能か?」というテーマに対する解説。

河津さんの講義で、第一日目は終了。

すぐに全員で、三田に移動。
三井倶楽部で「七夕交流会」。

第二期生、講師陣、関係者が70人ほども集まった。

三井倶楽部到着とともに、
日本セルフ・サービス協会副会長の増井德太郎さんと握手。
現在、紀ノ国屋ファウンダー。

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そして早速、副学長としてのご挨拶と乾杯の音頭。

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伝説の第一期生に対して、
奇跡の第二期生。

「最後に奇跡を期待したい」。

そして全員で乾杯。

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ここから、様々な交流。

途中のご挨拶は、まず第一期生副級長から。
㈱成城石井社長の大久保恒夫さん。

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コーネル・ジャパン第二期では講師も務めてもらった。

さらに講師陣を代表して、荒井伸也首席講師。

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荒井先生は、裏方の労をねぎらってくださった。

そして会場を提供してくれた三井物産からもご挨拶を頂いた。
食料・リテール本部食品流通部長の柴沼隆之さん。

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すべての受講生、講師との話はできなかったが、
みな打ち解けて、とても良い交流会だった。

大久保さんと握手。
横浜市西区北幸2丁目の隣組でもある。

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河津さんも、ご苦労様でした。

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第二期生の谷康一さんとは扇子仲間。

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最後に、中締め。
増井副会長からご挨拶。

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そして、一本締め。

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解散の前に、記念写真。

まず、第二期生と一緒に。

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事務局も入って再び、ポーズ。

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講師陣との記念写真。

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一年間ありがとうございました。

最後の最後に、第一期の事務局長・大高愛一郎さんと握手。
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大高さんは現在、三井物産で商品開発の仕事に邁進。
大活躍で、もしかしたら第一期の中で最もコーネルでの勉強を生かしている人かもしれない。

皆さんの、今後の活躍を心から祈った。

七夕交流会。
来年もよろしく。

<結城義晴>

2010年07月07日(水曜日)

七夕と期日前投票と相鉄ローゼン副社長・野口公一さんのこと

今日は、七夕。

天気予報は知っているのに、
なぜか空を仰いでみたくなります。

七夕の夜の天の川。

イメージだけは広がりますが、
そうは問屋が卸さない?

ところで織姫と彦星は、
恋人同士?
いや、本当は夫婦。

FIFAワールドカップ準決勝。
今日、未明のオランダ対ウルグアイ戦。

すごいゲームで、オランダが3対2の勝利。

野球は8対7が面白いといわれますが、
サッカーは、3対2の点数くらいが一番よい。

NHKが大相撲中継を中止する方針を出したが、
サッカーと比べると、
あの、のんびりとした仕切りの間合いも、捨てがたい。

民放がどこか名乗りを上げないか。
民放の通常放送はもう、ゲリラ局のようなものなんだから。

ワールドカップ決勝の相手は、ドイツかスペインか。

みのもんたではないが、こうなりそう。
「ドイツんだ? オランダ」

今日からコーネル大学RMPジャパン第二期の最終講義。
夕方には、その交流会。
「七夕交流会」となる。

今回は、第二期生と講師陣との交流会ですが、
第一期生26人、第二期生31人、それに講師陣約50人。
事務局関係者を入れると優に100数十人のコーネル・ジャパン。

有難いことです。
嬉しいことです。

さて、5日の日曜日の総務省の発表。
1週間後の11日投開票の参院選で、
期日前投票者数が、407万6753人となった。
これは選挙人名簿登録者数の3.9%。

全国の有権者総数は1億0451万3908人。
内訳は、男性5053万6493人、
女性5387万7415人。

女性のほうが334万人も多い。

前回の参議院選2007年7月の同時期と比較すると、
期日前投票は1.94%増で、
7万7453人も増えている。

しかし私は、 もっともっと増えるべきだと思う。

期日前投票者数が最も多いのは、東京都の34万7814人。
二番目は大阪府の30万6375人、
三番目は愛知県の27万8226人。

しかし関東各県は、例外の栃木県以外は前回を下回り、
九州各県は期日前投票が盛ん。

都会の出足が少なく、地方が多いのか。

期日前投票は投開票日11日の前日、10日の午後8時までできます。
朝は午前8時半から。
各市区町村の期日前投票所。
私の場合、横浜市港北区に住んでいるので、
港北区役所でした。

期日前投票は、公示翌日から投票日前日までの間に事前に投票する制度。

印鑑や身分証明書などは不要。
選挙管理委員会から有権者に送られてくる「投票のご案内」のカードを、
持っていくだけでよい。
投票日とほぼ同じ方法で投票できる。
2003年の公職選挙法改正のときから導入。
全国規模の国政選挙では今回が5回目で、ずいぶん普及してきた。

かつては、レジャーで投票日に投票できないなど「不謹慎」といった感覚があった。
いまは、そんな理由は問われない。
理由はなくてよいし、個人の自由。

それがよい。

さて、内閣府の発表した5月の景気動向指数。

一般指数は2005年比で101.2%。
4月と比べると、マイナス0.1ポイント。
14カ月ぶりに前月割れ。

しかし小売業は、6月からずいぶん良くなった。
7月の出だしは、好調。

日経新聞一面
「キリン、グリコと提携」の記事。

キリンホールディングスと江崎グリコは、
清涼飲料事業で提携し、
物流と販売を事実上、グリコに一本化する。

この情報は日経のスクープで、
キリンビバレッジと江崎グリコ、
両者の子会社の小岩井乳業やグリコ乳業では、
さらなる強い連携が結ばれる。

同じ日経にの企業欄「データ解読」では、
2009年度の企業の物流費が、
売上対比で4.77%担ったことを報じている。

これは1994年の調査開始以来、最低の数値。
調査は日本ロジスティックスシステム協会。
842社対象のアンケート調査で4分の1の200社強が回答した。

キリンとグリコの提携は、
この物流費低減の方向性にぴたり沿っている。

逆に、2010年度に、
広告宣伝費や販売促進費を上げる企業も多い。

同じく日経の企業欄。

カゴメは3割、サントリーは13%のアップ。

物流費をはじめとするコストを削減し、
売りをつくる経費は上げる。

これによって、コモディティ化現象が進むことは明らか。

従って、依然として、
商品開発や売り方改革の知恵が求められ、望まれている。

さて昨日は、1日、横浜のオフィスで原稿やレジュメ執筆の仕事。

夕方、来客あり。

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事務所の住所・横浜市西区北幸2丁目の町内会隣組。
㈱相鉄ローゼン副社長の野口公一さん〈写真真ん中〉。

ご一緒してくださったのは、
㈱ダイナムホールディングス取締役の上野晴彦さん(左〉。

上野さんと野口さんは、
ダイエーで同じ釜の飯を食った仲。

従ってまず、ダイエーOBの話に花が咲いた。
㈱カスミ会長の小濵裕正さん、
東武ストア社長を退任したばかりの玉置富貴雄さん。
流通科学大学事務局長の岩谷堯さん、
アメリカのノブ・ミゾグチさん。

もちろん故中内功さんの話。

そしてかつてのサンコーやマルエツやスエヒロの話。
私も、ダイエーには友人、知人が多い。

OBの人たちの活躍は、現在、流通業界随一。

ずっと販売営業の現場を歩いてきた野口さんはその筆頭株。
現在、営業本部長兼販売本部長として、
実質的に相鉄ローゼン立て直しの陣頭指揮を執っている。

私はこの営業本部長が商品部と販売部、あるいは店舗運営部を統括する仕組み、
スーパーマーケットにふさわしいと考えている。

だから野口さんの意思決定は、見事だと思う。
前社長の春日徹夫さんは商人舎発足の会の発起人のお一人。
素晴らしい人格者で、その春日さんの後を、野口さんが引き継いで、
わが西区北幸の隣組となってくださった。

長くて親密なおつきあいをお願いしたい。

今日は七夕。
織姫と彦星は、夫婦だった。
年に一度の二人の出会い、
なんとかして実現させてあげたい。

<結城義晴>

2010年07月06日(火曜日)

日本スーパーマーケット協会会長・副会長パネルディスカッションの「基幹産業化とは?」

明日は7月7日、七夕。

ぞろ目には何かある。

そこで、ぞろ目の日を季節の節目とみなして、
節句とする。

五節句という。
それぞれに、ちなんだ草花がある。

第一が人日(じんじつ)の節句。
これは1月7日。
年の初めのぞろ目の1月1日が元旦だから、
節句は7日になった。
この日は七草。

第二が、上巳(じょうし)の節句。
3月3日の雛祭り。
桃の節句。

第三が端午(たんご)の節句。
5月5日で、子どもの日。
この日は、菖蒲の節句という。

そして第四が、明日の七夕(たなばた)。
「しちせき」ともいう。
ちなみの草花は竹と笹。

そして第五が、重陽(ちょうよう)の節句。
9月9日で、菊の節句と称する。

七夕はもともと、中国の節句行事だった。
それが奈良時代に日本に伝わり、
日本古来の「棚機津女(たなばたつめ)」の伝説と合体した。

織姫と彦星のロマンあふれる物語と一体化され、
日本では人気のお祭りとなった。

本来は旧暦の7月7日の夜のことを意味するが、
日本では明治時代の改暦以降、
旧暦と新暦に二分されて、
7月7日と8月7日に各地で「七夕祭り」が行われる。
有名なところでは、
神奈川県平塚の七夕は7月7日。
宮城県仙台の七夕は8月7日。

各地の店舗で七夕祭りをプロモーションするならば、
そのエリアの風習に従うのがよろしい。

はっきりとした風習がないのならば、
新暦に従って、7月7日に展開したい。

さて、先週金曜日のパネルディスカッション。
恒例の日本スーパーマーケット協会総会のメイン・イベント。

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テーマは、「スーパーマーケット基幹産業化への展望」

サブタイトルは、「インフラは共有せよ!売り場と商品で競争せよ!」

コーディネーターは、結城義晴。

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パネラーは、日本スーパーマーケット協会の名誉会長・会長・副会長。

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名誉会長にして、㈱ライフコーポレーション会長兼CEOの清水信次(のぶつぐ)さん、
会長の㈱ヤオコー会長・川野幸夫さん、
副会長の㈱エコス会長・平富郎さん、
同㈱オークワ会長兼CEOの大桑堉嗣さん、
全日本食品㈱社長の齋藤充弘さん、
そして㈱ラルズ会長の横山清さん。

副会長の㈱平和堂社長・夏原平和さんは、緊急の用件があって欠席。

はじめにコーディネーターから問題提起。

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スーパーマーケット基幹産業化がテーマだが、
「基幹産業」とはどんなものか。
パネラーから控室で質問があった。

まず第一に、社会にとってなくてはならない存在であること。
これは単なる産業ではなく、国のかたちをつくる幹となるもの。
だから、それなくしては国民が生きていけない産業でなければならない。

第二に、そのスケール。
日本の基幹産業は何かと考える。
自動車産業は、確かに基幹といえるだろう。
日本は自動車大国である。

その年商規模は、約49億円。

スーパーマーケットは、現在、
商業統計の「食料品スーパー」では、17兆円。
しかし「その他のスーパー」の分類から3兆円ほどがこちらに回るから、
20兆円といったところか。

自動車産業の5分の2。

自動車は製造業から小売業まで合わせて、49兆円。

しかしスーパーマーケットに商品供給する製造業・卸売業などの売上高を含めると、
この産業は自動車と並ぶ。
いや、それを凌ぐ。

つまりスーパーマーケット産業はすでに、
基幹産業の役割を果たしている。

それが周りから認められていない。
あるいは自分でもそう考えていない。

スーパーマーケットと食品産業は、
国民の日常の生活にとってなくてはならないものだ。
そのうえ、製配販を合わせると自動車産業に並び、それを凌ぐ。

ならばもう既に基幹産業と位置付けられてしかるべきだ。
しかし現実は違う。
「日本標準産業分類」に「戸籍」すら存在しない。
ここから議論は始まった。

まず、協会会長の川野幸夫さん。
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「これまでスーパーマーケットには、
カット・スロート・コンペティションはなかった。
しかしこれから喉を掻き切るような厳しい競争が始まる。
そのために、しっかりした理念を持ち、
何屋になるか、すなわち商売のコンセプトを明確にし、
それを充実させねばならない」

「第一に、国のつくり方を生活者主権にしなければならないこと。
第二に、日本の場合、総合スーパーが『スーパー』の代名詞のようになってきたが、
本来の『スーパー』はスーパーマーケットであることをはっきりさせること。
第三に、そのためにスーパーマーケット企業が団結しなければならないこと」

協会会長としての見事なスピーチだった。

続いて、平富郎さん。

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「原点に返って、一からやり直すとき。
スーパーマーケットは、食品を販売することを通して、社会に貢献する。
15年間もGDPは伸びていない。
引きこもり消費の傾向にある。
従って、今一度、大きな志を持って、
再出発の元年にしたい」

平さんらしい力強いコメントだった。

三番目は、大桑堉嗣さん。
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「オークワはグループ合わせると年商2900億円に成長した。
ニチリウの共同仕入れ・共同商品開発によっても、規模のメリットを獲得した。
これは商品仕入れコストに影響を与えている。
全国チェーンと対抗できる力も持ちつつある。
また社会貢献によって、地域から支持を頂くことにも努力している。
スーパーマーケットは、地域で貢献しなければならない」

第四番目は、齋藤充弘さん。
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齋藤さんは、商品と営業に関する興味深い話を披露してくれた。
「売れ筋品が売れていて、品ぞろえ品が売れていない。
定番が売れていて、特売が売れていない。
安さで、顧客を引き付けることは効果がない。
ただし今の顧客は『高い』ことが大嫌い。
売れ筋が高くないことが、最も大事だ」

「欧米ではPOSシステムは、共有されている。
各社各様のシステムは日本だけ。
しかしシステムの共有化は、寡占化を防ぐ。
寡占化に対抗するためにも、システムは共有されねばならない」

齋藤さんの指摘は、鋭い。

第五番目は、横山清さん。
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「理由のない安売り競争は、安売り戦争と化している。
そのうえで、利益のバスタブの栓が抜かれてしまった。
ラルズ、そしてアークスは201店舗・3000億円体制を築き、
北海道でクリティカル・マスを突破したが、
規模のメリットもあれば、規模のデメリットもある。
従って、これからカット・スロート・コンペティションの中で、淘汰が起こる。
新しい商人像が求められる時代が来ている」

「昨年、全国スーパーマーケット協会と合併した日本セルフ・サービス協会は、
新日本スーパーマーケット協会と名称を改めて、
新しい時代に向けて出発する。
新しい出発の時だ」

そして最後にこの人、「清水のぶつぐ」さん。
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「ライフコーポレーションは来年50周年を迎える。
私は今、84歳と3カ月。
戦後始めた個人商店から、211店の現在まで、
合併も買収もせず、バージンのままで経営してきた。
しかし、恥ずかしながら私の力ではない。
現在は、三菱商事から岩崎高治社長を迎えて、
営業のことはすべて任せて、やってもらっている。
私自身はこの命を、
お国のため、業界のために捧げたいと思っている」

清水さんの話は最近、
簡潔にして明瞭。

真に謙虚で、「人を信じる」の感強し。

私も、感動したし、
聴衆から拍手が巻き起こった。

毎年恒例のパネルディスカッション。
いくつかの対立軸が浮かび上がった。

例えば川野さんと横山さんは、
そのスーパーマーケット経営において、
明らかに対極にある。

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私は、それが大切なのだと思う。

みんなが同じ考え方にはならない。

それぞれが自分の思想、哲学で、経営する。
競争する。

しかしインフラは共有する。

私は、最後にまとめた。

「サブタイトルに言葉を付け加えなければならない。
〈社会のために〉インフラを共有せよ!
〈顧客のために〉売り場と商品で競争せよ!」

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これから市場は、ますます縮む。
市場縮小の時代が始まっている。
そのなかで常に「質(たち)の良い売上げ」をつくる。

それが既に、基幹産業の資格を有するスーパーマーケット、
そして食品産業のあり方なのだと思う。

ご清聴を、感謝したい。

さて昨日は、朝から東京・清水橋。
伊藤園本社。

『食品商業』誌上で年間に3回展開される「伊藤園大陳コンテスト」。
その審査委員会。

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業界最大にして最高のプレゼンテーション・コンテスト。
今回の参加は、191社、延べ参加店舗数1万3124店。

審査にも力が入る。

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そして決まった。
企業賞と店舗賞。
今回から店舗賞には、「紙パックコース」が加わった。

最後に審査委員がそれぞれコメントを述べてから、
記念撮影。

「本庄大介さん、ネクタイが曲がっています!」
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そして撮影。

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右から、㈱伊藤園副社長・本庄周介さん、
同じく副社長の江島祥仁さん、
私の隣は、社長の本庄大介さん、
商人舎エグゼクティブ・プロデューサー松井康彦さん、
食品商業編集長・三浦美浩さん。

審査委員会の後は、
いつものように江島副社長の部屋で、
お抹茶。dscn1139-31.jpg

ごちそうさまでした。

そして、いつものように3人で写真。

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お疲れ様でした。

次は、夏に、産地と工場めぐりに出かけることになった。

さて、昨日午後は、銀座でPTB有識者懇談会。
その後、夕方、商人舎オフィスに戻って、来客。

暑い日が続く。
熱帯のスコールのように雨が降る。

しかし、七夕には晴れてほしい。
少なくとも夕方には。

そう、短冊に書いて、お願いしよう。

<結城義晴>

2010年07月05日(月曜日)

期日前投票してきました! 選挙に行こう・投票しよう!

Everybody! Good Monday! [vol 27]

2010年第27週が始まる。
7月第2週。

参議院選挙は、最後の1週間となり、
ヒートアップ。

そろそろスキャンダルの暴露合戦が展開されるかもしれない。

もうひとつはFIFAワールドカップ。
ベスト4が出揃った。

オランダにウルグアイ。
ドイツとスペイン。

このあたりのチームは、
グループリーグでは全開にせず、
決勝トーナメントにチーム・コンディションのピークを持ってくる。

つまり、到達点からものを考えているわけ。

だからイタリアやイングランド、フランスのように、
そこでゲームを落として敗退する結果を招く場合が出てくる。

しかし今のケースが頻発するのは、
世界のレベルが上がったから。

日本やガーナなどその典型。

厳しい競争は、
かつてレベルが低いと思われていた者の基準が上がることによって、
引き起こされる。

ただし、厳しい競争によって、
残酷なことに、顧客は喜ぶ。

サッカーを見ていると、
それがよくわかる。

自分の仕事のこととなると、
わからなくなる。

さて、朝日新聞と読売新聞。
内閣支持率の全国世論調査。

朝日は1078件のサンプル。
厚かましいものだ。

たった1000件余りの調査で、
「全国世論」と謳い、
一面記事で報じる。

それも選挙戦の最中。

朝日は内閣支持率39%、
読売は45%。

どちらも「消費税論議」を持ちだした菅直人首相の失策のごとく書いている。

消費税導入をあおっておいて、
引きずり落とす。

それを1000あまりの無作為と称するサンプルで、
喧伝する。

この世論調査があてにならないことは、
二大新聞の結果数値に6ポイントもの差が出ていることで瞭然。

現実は、その間の42%くらいなのかとも考えられるが、
いずれにしても、選挙期間中の世論調査は、
いかがわしい。

私は昨日、期日前投票に行ってきた。

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投票所は、横浜市港北区役所。

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ちょっと驚いたが、期日前投票、
ずいぶん多くの有権者が来ていた。

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入り口で期日前投票を証明する紙が渡される。
そこに名前と住所を書き込む。
そして順番に投票用紙が配られる。

黄色の紙に黒いインクの投票用紙は、選挙区用。
白い紙に赤いインクは、比例区用。

そこに投票したい候補者名を書き込む。

それで終わり。

投票日当日よりも空いていて、
短時間で終わることがメリット。

投票所を出てくると、
NHKの出口調査員が声をかけてきた。

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私は、それに丁寧に応えた。

期日前投票、
皆さんにもお勧めしたい。

さて今週は、この選挙とサッカー。
相変わらず梅雨真っただ中。

こんな時こそ、
元気を出そう。
元気を売ろう。

私の今週のスケジュール。

月曜日は伊藤園大陳コンテスト審査委員会、
PTB有識者懇談会。

水曜日、木曜日は、
コーネル・ジャパンの最終講義。

私は「ホスピタリティ・マーケティング・マネジメント」の講義をする。

そして、木曜日・金曜日は、
オール日本スーパーマーケット協会チェッカーフェスティバル。

そして土曜日、立教のF&Bマーケティング最終講義。

今週も、忙しい。
先週、先々週ほどではないにしても。

今週こそ、今月の商人舎標語。
「選挙に行こう・投票しよう【パート2】」

Everybody! Good Monday!

<結城義晴>

[お詫びと訂正]
先週予告しました日本スーパーマーケット協会パネルディスカッションは、
明日掲載します。

悪しからず。

2010年07月04日(日曜日)

ジジとクールビズ[2010日曜版vol27]

7月です。

ますます、
あつくなります。

ボクのなまえはジジ。
ヨコハマのユウキヨシハルさんのカゾクです。

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ヨコハマの7月は、
あついけれど、
よるは、だいじょうぶです。

じゅうたんのうえでも、
ぐっすり、ねむることができる。

おとうさんがかえってきたら、
すぐに、めがさめるけれど。
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ひるも、
つめたいいすのうえで、
ねむります。
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ここはボクの定位置です。
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すごくあついときには、
廊下のヒンヤリしたところで、
じっとしています。
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ちょっとでもうごくと、
あつくなります。
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でも、ニンゲンは、たいへんです。
シゴトするひとは、たいへんです。
ユウキヨシハルのおとうさんも、たいへんです。

おとうさんは、7月から、
「クールビズ宣言」。
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じぶんたちの着るものは、
あつさしのぎで、
らくにして、
オフィスも、
おうちも、
省エネ。

そのかわりに、
へんなもの、
買ってきた。
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いったい、
なんでしょう。
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センスといいます。
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字が、かかれています。
ボクには、よめません。
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「以、呂、波、仁、保、部、止」

「い、ろ、は、に、ほ、へ、と」
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対談しているときも、
クールビズ。
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対談でも、講演でも、
おとうさんはからなず、
うわぎをぬぎます。

それもクールビズ。

もちろん、
こうふんしてくると、
うわぎをぬぐのが、
くせなんですが。
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対談がおわると、
センスをだす。
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なんだか、ほっとした顔。

そして、センスで顔をあおぐ。
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これが、おとうさんのクールビズ。
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クールビズは、
ひとりひとりのニンゲンが、
じぶんのセキニンにおいて、
省エネやカンキョーへのイシをしめし、
コードウにあらわすもの。

おとうさんは、そう、いっています。

ニンゲンは、たいへんです。
シゴトするひとは、たいへんです。
おとうさんも、たいへんです。

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ボクは、あついときには、
ねています。

<『ジジの気分』(未刊)より>

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