結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2011年06月03日(金曜日)

子どもじみた団塊政治家の「ペテン」や「詐欺」に染まらず「成果を上げる自立的な組織」を目指すこと

鳩山由紀夫前首相の口から、
「ペテン師」だの「嘘つき」だのという言葉が、
次々に吐き出される。

ところが日経新聞の巻頭コラム『春秋』は、呟く。
「もしかすると鳩山由紀夫前首相は
すごい政治家なのではないか。

ふと、そんな思いを抱いてしまった」

朝刊掲載リミットの昨夜の見方と、
今朝の菅直人首相発言による辞任の時期、
「原子炉冷温停止めど」とのギャップに、
「すごい政治家」鳩山が、
「詐欺師に騙された間抜けな政治家」に変身してしまった。

それにしても、鳩山、菅、谷垣、小沢に、亀井。
ほんとうに「子ども」じみている。

それが逆に、私たち日本人全体を、
映し出しているかもしれないと思うと、
空恐ろしくもなる。

子どもじみた顔つきに、
子どもじみた発言、
子どもじみた行為。

こんなに「子どもじみた」を連発すると、
子どもたちから叱られそうだが、
いずれにしても子どもじみた団塊の世代。

鳩山由紀夫、昭和22年2月11日生まれ。
谷垣禎一、昭和21年10月10日、
そして管直人、昭和20年3月7日生まれ。

この団塊三人衆に代表される世代に、
昭和17年5月24日誕生の戦前派も、
引きずり込まれてしまう。
小沢一郎。

戦前派のあくの強さが売り物の小沢も、
子どもじみた行為に染まっていく。

昭和11年11月1日生まれの亀井静香ですら、
団塊のボリュームゾーンに巻き込まれた感がある。

その子どもじみた「団塊親分」に、
下の世代が文句も言わず付き従う。
ヒラメ状態。

自主、自立、さらに自律。
それが政治家にも実務家にも求められている。

商人舎のスローガンは、
「自主独立・自己革新・社会貢献」
“Independency Innovation Mission”

いまや団塊集団には、政治の世界からご退場いただいて、
次の世代、若い世代に、バトンを引き継ぐ時が来ている。

その若い世代は、
インディペンデントな存在であってほしい。

そして願わくば、私たちの仕事の世界では、
子どもじみたことの起らないようにしたいものだ。

いつの時代も日本の復興は、
「民間の力」によって成し遂げられてきた。

だから政治には、「民力」発揮の場で、
どうか邪魔をしないように願いたい。

そんなことを考える。

1973年執筆の『マネジメント』の「まえがき」で、
ピーター・ドラッカーは書いている。
(『[エッセンシャル版]マネジメント』ではない)

まえがきには「専制に代わるもの」というタイトルがついている。

「我々の社会は、
わずか50年という信じられないほどの短い間に、
組織の社会になってしまった」

そして「成果を上げる自立的な組織」こそ、
専制に代わるものであることを、
ドラッカーは宣言する。

政治も組織によって成し遂げられる。
政党こそ、組織そのものだ。

だから政党は「成果を上げる自立的な組織」でなければならぬ。
政党にこそ「マネジメント」が求められる。

しかし私たちは、
これだけ政治の茶番を見せられつつも、
それに自分たちが染まることなく、
「成果を上げる自立的な組織」を目指したい。

このことだけは、肝に銘じたい。

それがやがて、日本の政治を、
「おとな」にしていくに違いない。
それを信じたい。

ドラッカーの指摘から、38年。
まだまだ「組織の社会」としての経験は、
100年足らず。

日本の私たちには、
決定的に時間と経験が不足している。
そう思うと、ちょっとホッとする。

さて今日の日経新聞コラム「人こと」。
㈱伊藤園代表取締役社長の本庄大介さんが登場。

昨日、平成23年度4月期の決算記者発表が、
芝増上寺横の、東京プリンスホテルで行われた。
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その冒頭の発言。
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「思ったほど(震災の)影響は大きくないのではないか」。
これは、ソフトドリンクの消費のピークとなる今夏の需要見通し。

伊藤園は「緑茶飲料・リーフ分野での絶対的№1」のポジションをベースに、
日本における総合飲料メーカーとしての地位確立を目指している。
さらに長期的には世界のティーカンパニーを標ぼうする。

その昨年度の決算。
猛暑効果で、市場は活況を呈したが、
市場の数値を上回るほどに、伊藤園は好調だった。

売上高は5.6%増の3516億9200万円。
営業利益は42.0%増の176億7900万円、
経常利益は41.5%増の165億2600万円、
純利益も28.0%増の76億7500万円。
利益はいずれも、ふたケタ増。

カテゴリーでは、
中国茶、野菜飲料、コーヒー、紅茶がふたケタ増。
海外から逆輸入の「Teas’tea」ブランドは、
2年で100億円の市場を形成している。
その海外事業も順調に推移し、
この5月には上海にも合弁会社を設立している。

本庄さんは、発言する。
「人口増の国、とりわけ若年層の増加が著しいエリアに、
積極的に打って出ていく」
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一方、今期は節電の影響と平年並みの暑さ予測から、
昨対マイナスの3250億円という堅実な予算を計画。

原発問題では、石原都知事が自販機問題を取り上げた。

業界はすぐに輪番停電を決定し対応したが、
はたして、今夏の影響はどうか。

「車両や室内温度を高めに設定するため、
むしろ熱中症対策から飲料需要は高まるのではないか」
本庄さんは、冷静に分析した。

この梅雨が明けたら、夏真っ盛り。

その真夏の商戦に向けて、
前向きに前向きに臨みたい。

特に「頑張れ、西日本!」は強調しておきたい。

そしてそのためにも、
私たちは「成果の上がる自立的な組織」を、
整えておかねばならない。

<結城義晴>

[追伸]
昨日、村尾芳久さん来社。
新日本スーパーマーケット協会営業本部長。
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村尾さんはコーネル・ジャパンの事務局長的存在。
正式名称は、コーネル大学リテール・マネジメント・プログラム・オブ・ジャパン。
スーパーマーケットと食品産業の「産業内大学」。

意外な方向に進んできて、
私は驚いた。

近く、きちんと発表することになると思うが、
それこそきちんと発表しなければならない。

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