うしろむきで、
シツレイします。

ジジです。

ユウキヨシハルのおとうさん、
お盆だというのに、
うちにいません。

また、とおくへ、
でかけています。
こんかいは、四国。
「阿波の国」というところ。

阿波の国・徳島で、
阿波踊り。

まず、有名な「連」の、
もはんの踊りを見にいった。

「選抜阿波踊り大会」といいます。
8月12日から15日までの4日間、
まいにち、6つの連が出演します。
ご案内くださったのは、
このひと。

キョーエイの森ジョーム。
おとうさんはアサノ先生と、
日傘の相合傘。

コーネル大学ジャパンの仲間が、
阿波踊りにでかけた。

いよいよ、はじまります。

ドキドキしながら、
幕があがるのをまつ。

そして、はじまりました。

ボクも、ドキドキ、
たちあがる。

最初は「うずき連」。

正当阿波踊りの群舞。

男踊りはキビキビしていて、
おとうさんはこれをまねようと思った。

女踊りはしなやかで、うつくしい。

感動した。
おとうさんはじぶんでも、
踊りたくなった。

二番目は、「無双連」。
「ムソーレン」といいます。

阿波踊りはフツーのひとが、
じぶんらしく踊る。
それがこのムソー連の特徴。
影絵のようにきれいだった。

そのムソー連の女踊り。

男踊りはたくましく、力づよかった。

阿波踊りもいろいろあって、
シンプルだけれど、ふかい。

おとうさんは、のめりこみそうです。
なんにでも、一生懸命になってしまう。
三番目が「阿呆連」。
「アホーレン」といいます。
まず、タイコから。

「阿波の阿の字は、
阿呆の阿」

「心を踊る 阿呆連」
ひたむきに踊る。

女踊りも、ひたむきに、
アホーになって踊る。

おはやしもすごい。

ひたむきに、
アホーになって踊りつつ、
幕がとじた。

これで、前半の部はおわり。
コーネル・ジャパンのひとたちは、
みんなはじめてだったけれど、
全員が、むずむずしてきた。

じぶんでも、
踊りたくなったのです。
そして後半がはじまった。
「悠久連」。
「ユーキューレン」。

こどもも踊る「酔狂連」。
「スイキョーレン」。

最後は、「新のんき連」。

みんなちがいがあって、
すごく、よかった。
おとうさんは、
カンドーした。

そして、夕方から、
興奮の「踊り込み」に、
突入するのです。
(あしたにつづきます)
<『ジジの気分』(未刊)より>





















