ジジです。

ユウキヨシハルのおとうさん、
きょうは、ゆっくりしています。

ボクも、ゆっくり。

おとうさん、ずっと、
いそがしかった。

それでもミュージックを、
たのしんだりしていました。

それから、空をみあげた。

金環日食。

つぎは、300年後です。
時間は、
ゆったり、ゆったり、
うごいていきます。
おとうさんもボクも、
その時間のなかで、
いきています。

rikkyoキャンパスの木々。

イチョウの木は、
ゆったり、ゆったり、
いきています。

どうどうとしています。
おとうさんも、
こんなかんじが、
いいんじゃないでしょうか。

「ねっ」

ボクも、おんなじように、
いきていきます。

けさ、ボクは、
まどべでゆったりと、
たたずんでいました。

そうしたら、ボクに、
なにかがちかづいてきました。

おおきいのも。

キョウリュウたちです。

2億5000年もまえに、
うまれたらしい。

そして6550年くらいまえに、
いなくなった。

キョウリュウは、きっと、
ゆったり、ゆったり、
いきていたんだろうなぁ。
あんまり、
せかせか、
していないかんじ。

ボクも、おとうさんも、
ゆっくり、ゆったり、
いきたほうがいいでしょう。

まどべで、
そんなことを、
かんがえたのでした。
<『ジジの気分』(未刊)より>





















