結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2012年05月05日(土曜日)

こどもの日と原発ゼロの日が重なる奇跡、育て方は「邪魔をしないこと」

5月5日、ゾロ目の、
こどもの日。

祝日法の趣旨。
「こどもの人格を重んじ、
こどもの幸福をはかるとともに、
母に感謝する」

最後に「母に感謝する」とあるのが、
何よりよい。

そして1週間後の5月13日、
第2日曜日が母の日。

厳密に言えば、
今日からの8日間は、
こどもと母の週間。
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これ以上ないほどの強いコンセプト。

小売業もサービス業も、
応えてほしい。

ただし今日はそれだけではない。
日経新聞の『春秋』と朝日新聞の『天声人語』が、
同じようにそれに触れた。

「はからずも日本では、こどもの日が
『原発ゼロの日』に重なった」

『春秋』は語る。

「事故や汚染は二度と起こしてはならないが、
電力不足も恐ろしい……。
そんな国内のジレンマ に苦悩する日本の姿」

日経はどちらかと言えば、
原発推進派か。

一方の『天声人語』。
「御(ぎょ)しがたいロウソクは福島でまとめて倒れ、
浜岡では折られ、ついに本日、
残る一本の泊(とまり)3号機が定期検査で消える」

「『原発ゼロ』は商業運転の初期、1970年以来という」

「こどもの日に歴史が刻まれる因縁を、
偶然で終わらすまい」

こちらはどちらかと言えば、
否定派。

「利にこだわらず情に流されず、
社会の総合判断が必要だ」

堺屋太一さんの言葉。

マザー・テレサの言葉。
人は不合理、非論理、利己的です。
気にすることなく、人を愛しなさい。

あなたが善を行うと、
利己的な目的でそれをしたと言われるでしょう。
気にすることなく、善を行いなさい。

目的を達しようとするとき、
邪魔立てする人に出会うでしょう。
気にすることなく、やり遂げなさい。

善い行いをしても、
おそらく次の日には忘れられるでしょう。
気にすることなく、善を行い続けなさい。

あなたの正直さと誠実さとが、
あなたを傷つけるでしょう。
気にすることなく正直で誠実であり続けないさい。

助けた相手から恩知らずの仕打ちを受けるでしょう。
気にすることなく助け続けなさい。
あなたの中の最良のものを世に与え続けなさい。

けり返されるかもしれません。
気にすることなく、最良のものを与え続けなさい。
気にすることなく、最良のものを与え続けなさい…

あなたは、
あなたであればいい。

これは紛れもなく母の気持ち。

こどもの日と原発ゼロの日、
重なる奇跡を思うならば、迷わず、
電力不足に耐える心構えをもちたい。

さて私は東京・池袋の立教大学。
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蔦の絡まる校舎。
その蔦の緑も、
ずいぶん濃くなってきた。

今日は、祭日にもかかわらず、
キャンパスに学生が多い。

ここだけ見ると、
とても大型連休とは思えない。

立教はよく学ぶ大学です。

私の研究室にも、
強烈な西日が当たり、
窓の外にはさわやかな風が、
木々を揺らす。

今日の私は結城ゼミ。
みんな少しずつ、自分のテーマが固まり、
それがフォーカスされてきた。

ほんとうに嬉しいことだ。
これから一人ひとりのテーマごとに、
私も一緒に勉強できる。

昨夜は、鬼島一司さんと飲んだ。
うまい酒だった。

鬼島さんは、
元慶応義塾体育会野球部監督。
2004年秋季東京六大学リーグ戦では、
31回目の優勝を果たし、
現在、NHKの高校野球解説者として活躍。
もちろん会社を持っていて、代表取締役社長。

その鬼島さんとの話で、
「育て方」 のことが出てきた。

鬼島さんはとても熱い人で、
熱血指導。

NHKの解説も、
ずば抜けて分かりやすく、
選手に深い愛情を持っていることがよくわかる。

一方、私の育て方の精神は、たったひとつ。
「邪魔をしないこと」。

会社の部下でも、
大学院のゼミ生でも、
小学校のジュニアソフトボールの子供たちでも、
もちろん自分の息子や娘でも、
本人が持っている力を伸ばすことを、
第一に考える。

従って、
社長や編集長や教授や監督や父親として、
「邪魔をしない」。

これは故上野光平先生の教え。
堤清二さんに請われて西武百貨店に入り、
実質的に西友を創業し、
「西のダイエー東の西友」と言われるまでに会社を育て、
流通産業研究所理事長・所長を務めた。

商人舎最高顧問の杉山昭次郎先生は、
その上野光平さんの盟友。

私は駆け出しの頃、
お二人が主催した研究会で、
長らく門前の小僧をやっていた。

その上野先生の育て方が、
「邪魔をしないこと」

私は自分の性格にも向いていることもあって、
生涯、この考え方を貫いている。
「邪魔をしないこと」

もちろん自分の生き方、仕事の仕方に関しては、
ぐいぐいと前に進む。

回りはそれを見ている。
見ていてどうするかは、
本人に任せる。
脱グライダーを期待する。

そして、私なりに、この考え方は、
ある一定の成果を上げていると自覚し、
上野先生に心から感謝している。

再び、マザー・テレサ。
どんな人にあっても、
まずその人のなかにある、
美しいものを見るようにしています。
この人のなかで、
いちばん素晴らしいものは
なんだろう?

そこから始めようとしております。

そうしますと、
かならず
美しいところが見つかって、
そうすると私はその人を、
愛することができるようになって、
それが愛のはじまりとなります。

このゴールデンウィークは、
facebookで㈱マナ・ティー社長の山本学さんから刺激を受けて、
マザー・テレサに終始した。

それはとてもよかった気がする。

山本さんとテレサさんに、
心から感謝。

<結城義晴>

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