結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2012年12月24日(月曜日)

クリスマスイブの「右の頬・左の頬」とJCペニー「Golden Rule」

Everybody! Merry Christmas!
[2012vol52]

2012年もとうとう最後の第52週。
あと一息。

今週水曜日の12月26日には、
特別国会が召集される。
自民党の安倍晋三総裁が首相に指名され、
その後、すぐに組閣。

この特別国会の会期は28日までの3日間。
日本の2012年も大詰めとなる。

今日明日の「クリスマス商戦」も、
その後の「歳末際の商戦」も、
「早仕掛け・早仕舞い・際の勝負」
今月の商人舎標語。

「際の勝負」は目いっぱい。
命尽きるまで。

今年1年を通して商人舎標語は、
朝に希望、
昼に努力、
夕に感謝。

ちなみに、故森繁久彌は言った。
「目覚めて今日を燃やし、
幕が下りて今日を終る。

これが役者のなりわいだ」

役者も商人と同じ。
舞台や映画も店舗と同じ。

クリスマス商戦は早仕舞いして、
次を考え、次の早仕掛けに入る。

もう、ここまで来たら、
バタバタせずに、堂々と、
お客様がニコニコする店、
働く仲間がニコニコする店。

それが「おもしろい現場」になる。

さて今日はクリスマスイブ。

クリスマスはイエス・キリストが降臨した日で、
「Christ(キリスト)のmass(ミサ)」の意。

さらにイブはeveningのeve。
つまりはクリスマスの前の晩のこと。

私はキリスト者ではないけれど、
中学・高校と横浜の聖光学院に通った。
そこで「カトリック研究会」というサークルに入って、
『ルカの福音書』から読み始めた。
通称「カト研」。

だからというわけではないけれど、
特にイエス・キリストには興味があった。

一般に出版されていて、
ホテルの机の中などにある『聖書』を紐解いてもいい。

しかし、よくできた書物を味わってみると、
その意味の理解が進む。

まず犬養道子の『新約聖書物語』(新潮社)がいい。

ウォルター・ワンゲリンの『小説聖書』(徳間書店)も読みやすい。
仲村明子の翻訳も的確だ。

三田誠広の『地に火を放つ者』(トレヴィル)は、
ドラマティックなストーリーで実に面白い。

先月読んでいた『小説イエスの復活』(NHK出版)は、
エリック・エマニュエル・シュミット著で、
人間イェシュアの物語を、
ローマ総督のピラトが語るという仕立てがユニーク。

つまりはイエス・キリストを、
小説として読み、考えるのが、
私の趣向。

邪道かもしれないけれど、
クリスマスやイブについて、
ただ単純に楽しんだり、仕事したりするよりも、
いいと思っている。

『聖書をめぐる九の冒険』(ネスコ)のなかで、
編著者の小山宙丸が書いている。
「キリスト教は奇跡の宗教といわれることがある。
それは聖書にはたくさんの奇跡物語が出てくるからである。
多くの日本人が、あるいは現代人が、
これにつまづくといわれている」

「つまり多くの人がこれによって
キリスト教にはついていけない、と考える。
しかし約2000年前の古い文書である聖書において、
わからないことはわからない
としておいてよいと思う」

「ただ、聖書の中の、時代を越えて通用する、
力ある言葉を味わってほしい。
そしてキリスト教の中心の教えであるキリストの復活について、
それが何を言おうとしているかについては
理解してほしいと思う」

小山宙丸は早稲田大学総長を務めた哲学者。
この力ある言葉を、ひとつ引用している。

『マタイの福音書』の「山上の垂訓」と言われるもの。

「あなたがたも聞いているとおり、
『目には目を、歯には歯を』と命じられている。
しかし、わたしは言っておく。
悪人に手向かってはいけない。
誰かがあなたの右の頬を打つなら、
左の頬をも向けなさい。

あなたを訴えて下着を取ろうとするものには、
上着をも取らせなさい」

私も『お客様のためにいちばん大切なこと』のなかで、
『マタイの福音書』を使っている。
中経出版発行。

ジェームズ・キャッシュ・ペニーの物語。

「ジェームズは、牧師であり、農夫であった父から、
大きな影響を受けて、育ちました。
片手に聖書、片手に鍬を持った父は、
17歳のジェームズに、こう教えました」

「神は、お前の数々の過失を許してくださるに違いない。
しかも神がお求めになることは、
お前が最低の条件を満たすことだけである」

「最低の条件とは、『ゴールデンルール』と呼ばれるものだ。
聖書マタイ福音書7章12節に示された神との契約である」

「さらば、すべて、人にせられんと思うことは、
人にもまた、そのごとくせよ」

この『ゴールデンルール』の意味は、
「自分が、そうしてもらいたいと思うことは、
すべて、同じように、お客様にしてあげなさい」
「自分が、そうありたいと思うことは、
すべて、同じように、店員にしてあげなさい」

この言葉を徹底していくと、
顧客満足のカスタマーサティスファクションと、
従業員満足のエンプロイーサティスファクションが、
両立してくる。

「ジェームズ・キャッシュ・ペニーの最初の店には、
店名の看板の代わりに、
『ゴールデンルール』と大きく書かれていました。
2号店、3号店にも、『ゴールデンルール』の一枚看板しか
掲げられていませんでした」

「そしてこの『ゴールデンルール』を貫くペニーの店は、
全米小売業史に残る奇跡的な成長を遂げたのです」

最後に、商業界主幹・故倉本長治の言葉。
「バイブルや論語には、商売のことは書かれていない。
しかしそのバイブルや論語にこそ、
商人にとって最も重要なことが書かれている」

クリスマス商戦は、
もちろん商売第一。

しかし小山宙丸がいう「時代を越える力ある言葉」、
クリスマス商戦にこそ味わってみたい。

キリストの教えや言葉が、
自分の仕事を充実させてくれるはず。

では皆さん、
Merry Christmas!
そしてGood Monday!

〈結城義晴〉

2012年12月23日(日曜日)

ジジとクリスマス・イブイブ[日曜版2012vol52]

ジジです。
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おうちのなかが、
にぎやかになってきました。

玄関のとびら。
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おうちにはいったところにも。
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いつものペガサスや馬のほかに、
あかいもの。
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ツリーです。
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鏡がある下駄箱。
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そのうえにも。
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それからボクのすきなところにも。
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おふろのまえの洗面所。
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ここにも、ちいさなお人形。
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それからトイレにも。
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ドアをあけたら。
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ひだりがわに。
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雪の結晶と、ぐるぐるまわるかざり。
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そしておうちのまんなかに。
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クリスマスツリー。
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きょうは、クリスマス・イブイブです。
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ボクもなんだかうれしい。
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なにか、もらえるはずです。
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シクラメンのお花ではありません。
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花より団子。
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チェンバロのうえにも。
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小さなクリスマスツリー。
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おうちを、みまわすと・・・・。
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部屋のとびらに、トナカイ。
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本棚には。
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クリスマスカード。
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この本棚には。
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時計のとなりにトナカイ。
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それから、ここにも、
金色と銀色のクリスマスツリー。
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テレビをみると。
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ここにも。
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サンタクロース。
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そしてテーブルのむこうの本棚にも。
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テーブルにはまだ、
なんにものっていないのに。
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クリスマスカード。
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ねえねえ、おとうさん!
ユウキヨシハルさん!
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キッチンにも冷蔵庫にも、
なにかあるんでしょ?
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クリスマスツリーよりも、
クリスマスカードよりも、
ボクがほしいもの。
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わかるでしょ?
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おいのりしています。
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アーメン。

〈『ジジの気分』(未刊)より〉

2012年12月22日(土曜日)

流通問題研究協会の忘年会と「おもしろい現場」&「悪い組織の兆候」

年賀状に刷り込むため、
来年の商人舎標語を考えた。

今年2012年は、
朝に希望、
昼に努力、
夕に感謝。

一昨年は、英語。
「Practice comes first!」
日本語に訳して標語化して、
「実践躬行、実行第一」

現場が大切だということ。

この件に関して、
まったく門外漢といってよい糸井重里さんが語る。
『ほぼ日刊イトイ新聞』の巻頭言「今日のダーリン」。

スポーツしている人たちの練習にたとえる。

「『現場』を身体として、
ああでもないこうでもないと考えながら、
条件を変えたり対応を変えたりしつつ
反復していく」

「脳(という司令部ぶった部門)を経過させていたら、
飛んでくるボールに反応できないから、
身体が身体のままで、なんとかできるようにする」
これが「上達」の意味。

つぎに店にたとえる。
「出店の計画だとか、大きな戦略の部分には、
脳(司令部)的な考えが大事だ」

「でも、店が豊かに育っていくためには、
いくら脳がいい指令を出したって意味がないわけです。
修練を積んだ身体(現場)が、
いい反応をくり返しているうちに強くなっていく」

糸井さんはチェーンストアを意識しているのかどうか、
「現場と本部」という言葉を使う。
「『現場』という身体から知恵が生まれて、
本部(神経系)の活性をさらに豊かにしてくれて、
その店が発展していくということなんじゃないかな」

ここからが糸井さんの本領発揮。
「でもね、『現場』って、ことばだけじゃ動けない。
めんどくさい反復練習をする根気と時間とがないと、
強くなっていかないんですよね」

「すっごく面倒くさくて、結果がすぐには読めない‥‥。
だから、どうしても『すばらしい理論』だとかを、
ピラミッドの上から下へと流すように伝えていって、
『こうすればうまく行くはずだ』とかやっちゃう」

私がミドルマネジメント研修会で、
徹底的に指弾しているのがこの点。

「そうして、『のはず・のはず』が行き詰まって、
土台からぐずぐずになっていくんじゃないかなぁ。
そういう例って、ずいぶん見てきているような気がする」

商人舎ミドルマネジメント研修会の私のテキスト。
〈質問〉あなたの会社でこんな兆候は出ていないか
<『マネジメント・エッセンシャル』(ドラッカー著)より「悪い組織の兆候」>

7つの質問。
①マネジメントの階層が増加していないか
②組織構造にかかわる問題が頻繁に発生していないか
③要となる者の注意や指摘を、
重要でない問題や的外れの問題に向けさせていないか
④大勢の人間を集めて会議を頻繁に行うようになっていないか
⑤人の感情や好き嫌いに気を使うようになっていないか
⑥調整役や補佐役など実際の仕事をしない人たちを
必要とするようになっていないか
⑦組織中で組織構造を気にするようになっていないか

こんな兆候が出てきた組織には、
上から下への「素晴らしい理論」が蔓延し巣食っている。

最後に糸井重里の一言。
「『現場』がおもしろくできないとダメなんだよなぁ」

第2回商人舎ミドルマネジメント研修会で、
上田惇生先生が述懐した言葉。
「お客がにこりとする店をつくる。
働く人がニコニコする店をつくる」

これ、「現場がおもしろい」ことを示している。

小売業・サービス業の「おもしろい現場」では、
かならずお客と店員がニコニコしている。

「おもしろい現場」では、
かならず人々が自立している。

来週クリスマスの日、
第2回ミドルマネジメント研修会で、
成績「S」を獲得した人々を紹介予定。

乞う、ご期待。

さて昨日は東京・池袋の立教大学。
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クリスマスツリーが二つ。
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キャンパスの銀杏はもう、
骨だけ。
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冬を感じさせてくれるキャンパス。
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外れにある立教学院事務棟アネックス。
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ここで様々な手続きをする。
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それから研究室へ戻って、そこで原稿書き。

その後、東京タワーへ。
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私は30年間、このタワーを拝んできた。
㈱商業界が真下にあったから。

昨日はその東京タワー下の機械振興会館へ。
一般社団法人流通問題研究協会(IDR)のBPP会。
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会長は玉生弘昌さん。
㈱プラネット代表取締役会長。

ゴルフ解説者の戸張捷さんの講演会のあと、
倶楽部ロビーでの懇親会。
私はここから参加。

乾杯の挨拶は、
ピップ㈱社長の藤本久士さん。
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会場に集まったのは、協会会員をはじめ、
IT関係者など70名ほど。
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BPP会では毎年、余興として、
プレゼント抽選会が行われる。
最後に、最高級のシャンパンが登場。
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めでたく当たったのは、今関泰正さん。
日本製粉㈱営業企画部次長。
玉生会長から手渡され、うれしそう。
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IDR前会長で、現在、相談役の三浦功先生。
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日本製粉㈱執行役員営業企画部長の内田宗司さん。
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内田さんは毎日更新宣言ブログのありがたい大ファンで、
先日、パスタをひと箱送っていただいた。
商人舎忘年会の景品として、
皆さんに喜んでもらったことを報告。

カスタマー・コミュニケーションズ㈱の役員のおふたり。
左から川崎清さんと米倉裕之さん。
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中締めは玉生会長。
一本締め。
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最後はプラネットの皆さんと。
私の隣は今年10月に社長に就任した田上正勝さん。
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帰り道にある白い壁が美しい聖アンデレ教会。
Xmasデコレーションがシンプルでいい。
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この教会の向かいの商業界会館の前を通って、
「店は客のためにある」の碑をながめながら、
「おもしろい現場」のことを考えた。

「お客がにこりとする店をつくる。
働く人がニコニコする店をつくる」

クリスマス三連休、
「おもしろい現場」にしたいなぁ。

〈結城義晴〉

2012年12月21日(金曜日)

丹羽前中国大使の5W1Hとヤオコーのパートナー参加のPB開発

韓国の女性大統領・朴槿恵(パククネ)さん。
来年2月25日に就任式。

朝日新聞『天声人語』、
今日はとても良い。

「母を奪われた。
父朴正熙大統領を狙った銃弾だった。
留学先のフランスから戻り、
ファーストレディー役を担ったのが22歳。
5年後、父も側近に射殺される」

だからパククネさんは、
「悲憤で心を研ぐように強くなった」

さらに「野党党首だった6年前、
選挙応援中に右ほおを11センチ切り裂かれた。
5ミリ深ければ動脈に達し、即死していた」

その時の弁。
「まだ私にやることが残っているから
(天は)命を残したのだろうと考えると、
失うものも欲しいものもない
という気持ちがおのずとわいてきた」

無私の女性大統領。

「血に染まる肉親の着衣をすすぎながら、
『一生分の涙』を流したその人が青瓦台に還る」

青瓦台(チョンワデ)は、
ソウル特別市の北岳山の麓に所在する大統領官邸。

「『国と結婚して』独身を通す彼女は、
どうやら筋金入りの愛国者らしい

「幸か不幸か我が方には、
これだけ泣いてきた政治家はいない」

隣国のわが日本国にとっても、
「一生分の涙を流した大統領」は、
「幸」であるに違いないと、私は思う。

その朝日新聞『オピニオン』欄に、
前中国大使の丹羽宇一郎さん登場。
ご存知、伊藤忠商事㈱で社長、会長など歴任。
初の民間大使として中国に赴任。
残念ながら尖閣諸島問題がきっかけとなって、退任。

その離任を前に大使としての所感をしたためた。
「強調したのは5W1Hが大切だということです。
ビジネスも外交も同じ。
時期は適切か。やろうとしていることは正しいか。
その判断が重要なのです」

Who(誰が)
What(何を)
When(いつ)
Where(どこで)
Why(なぜ)
そしてHow(どのように)

「汚れ役」必定の中国大使を引き受けた理由。
「心を揺さぶられたからです」

「企業で仕事をしてきた私の考え方は、
国のため、社会のため、人々のために
働きなさいということです」

「自社の利益だけを追い求めることは、
長い目で見たら会社の発展に結び付きません」

ここで朝日新聞の坂尻信義記者が聞く。
「きれいごとすぎませんか?」

丹羽さん答えて曰く。
「私も若いころは自分の利益や実績。
そんなものです。
それが役員になれば会社のこと、
社長になれば政府の仕事など、
責任を負う範囲が広くなる」
丹羽さんはほんとうに正直に答える。
それがとてもいい。

ただしこの正直さが、
まことに残念ながら、
中国大使としては裏目に出た。

坂尻記者は、「取材を終えて」に書く。
「離任の朝、見送った大使公邸の中国人職員が
男泣きしたという話を大使館員から聞いた」

さて話はがらりと変わって、
日経MJ・金曜日の「マーケティングスキル」面。
「ヤオコー、PB作りに独自色」の記事。

ヤオコーのPB数は701品目。
これは2012年9月末時点。
半年前の3月末時点からは、
たったの7品目のプラス。

なぜか。

「ただ開発するのではなく、
消費者が求めているものを作る」から。

この記事のイントロダクションは、
平日の夜のヤオコー本社食堂から始まる。
約20名のパートタイマー(パートナーと呼ばれる)が集まって、
新製品となるプライベートブランド(PB)の試食会をする。
ヤオコーのバイヤーは、
「新しく提案するPBを毎月2回開く社内会議にかける」
そこで最終決定が下されるが、
その前に「パートナーの試食を通過する必要がある」
パートナーとはパートタイマーのこと。

「ほとんどの商品が試食会を重ねながら、
磨き上げられる仕組み」

その「試食会のハードルは高い」。
「1、2回で通過できる商品はほとんどない」

さらに「これまで販売にこぎつけられた商品は全体の6~7割」、
「最後まで通過できない商品が3~4割を占める」。

石塚孝則営業統括室長。
「仮に責任者がOKを出しても、
パートナーが却下すればお蔵入りになる」

それはヤオコーには、信念があるからだ。
「パートナーが地域のもっとも身近な消費者」。

スーパーマーケットの顧客は主婦。
そしてその主婦がパートタイマーとなって、
店で働き、商品開発にかかわる。

当然のことだが、
これ以上のPBの評者はいない。
その力を最大限に活用する。
それがヤオコーの強み。

従ってPB開発では、
第1にナショナルブランドよりも1割ほど高価な商品が出てくる。
これを「クォリティブランド」と呼ぶ。
メーカーは会社の使命にかけて商品をつくる。
それよりも1割も値段の高い商品は、
モニターの絶対的な支持がないとつくることはできない。

第2は、メニュー提案に活かせるPB。
「ライフスタイルブランド」と呼ぶ。
ヤオコーの「クッキングサポート」コーナーで、
積極的に提案できる商品とする。

第3は、中国などからの直接開発。
これはおそらく品質は上質で安価な領域を狙うもの。
「エコノミーブランド」と称する。

ローゼンワールドの3つの信条。
(シアーズ・ローバック中興の祖)
第1は、仕入価格を下げることにより、販売価格を下げること。
しかし品質は落としてはならない。
第2は販売経費を下げることにより、販売価格を下げること。
しかし品質は落としてはならない。
第3は一つ一つの品目に関する利益は少なくして、
しかも販売品目の増加により、総体の利益を増大させること。
しかし品質は落としてはならない。

ローゼンワールドは品質がいい加減になることを、
厳しくいさめるが、
私はさらに「品質は維持・向上させよ」とする。

ヤオコーのパートナー参加のPB開発は、
まさに「品質の維持・向上」を意図している。

しかもここでいう「品質」の概念のなかに、
ライフスタイルやメニュー提案が含まれる。

PBは粗利益が高い。
PBは集客力がある。

業界ではよく言われる。

しかし、私は問う。
「粗利益の高さ、低価格で集客力がある」ことを、
そのまま顧客に説明できるのか、と。

ヤオコーのPBは、それが可能だ。
顧客の仲間のパートタイマーが、
価値を認める商品だからだ。
そしてここには、まず、
丹羽宇一郎言うところの5W1HのWhoの条件がある。

〈結城義晴〉

2012年12月20日(木曜日)

「中小企業金融円滑化法」期限切れと商人舎忘年会の「遠い世界に」

第18代韓国大統領は、
朴槿恵
(パク・クネ)さん、60歳。
初の女性トップリーダー。
朴正熙(パク・チョンヒ)元大統領の長女。

日本は、二度目の安倍晋三。
こちらの父親は、かつて、
残念ながら総理総裁になりそこなった安倍晋太郎。

今日、タクシーに乗って、運転手さんと話していて、
「日本に女性の首相は出てくるのか」と質問された。

「ん~、今のところ見当たらない」

その直接選挙の韓国大統領選び、
暫定値だが投票率75.8%。
前回2007年の63%を大幅に上回って、
日本の衆議院選の59%を引き離した。

ただし、保革一騎打ちとなった文在寅(ムン・ジェイン)候補とは、
得票率差が約3ポイントの接戦。

日本の大差とは逆。
第一声の抱負は、
「この勝利は国民の皆様の勝利です」

「正しい歴史認識を土台に、
東北アジアの和解・協力と平和が拡大するよう努力する」

「主婦は高い物価で買い物に困り、
若者は職探しに苦労している」

この感覚はすごく大事。

「社会から疎外される人が出ないように、
経済成長の果実を皆が共有できるようにする」

日韓同時に誕生した新リーダー。
大いに期待したい。

『Business Journal』で今朝配信されたニュース。
「スーパー業界大再編の行方」

「食品スーパーの倒産がじわじわ増えてきた。
東京商工リサーチ調査で、
11月のスーパーの倒産件数は今年最多の9件。

いずれも地方で5~6店舗を展開する食品スーパー。

2013年は食品スーパーの倒産が続出する。
「中小企業金融円滑化法」が、
来年3月末に期限切れとなる。

「返済計画の変更(返済負担の軽減)を申し込まれた銀行は、
できる限り要望に応じるよう義務付けられた法律」

これが「中小スーパー大崩壊の引き金となる」と記事。

「同法によって救われた中堅・中小企業は多い。
しかし、セーフティネットがなくなるため、
再び資金繰りに窮する食品スーパーは
事業の継続を断念せざるを得なくなる」

記事はイオンとセブン&アイ・ホールディングスのM&Aを指摘し、
子会社・西友の立て直しにメドをつけたウォルマートが、
「日本の小売業を新たに買収すると表明」と威嚇する。

独自のエブリデーロープライスを展開するオーケーを、
ウォルマート・トップが買収の申し入れに訪れた。
もちろん無借金経営のオーケーは、
これを拒否した。

記事は、「中小企業金融円滑化法」期限切れで、
倒産に瀕した食品スーパーマーケットを、
イオン、セブン、ウォルマートが、
傘下に収めるだろうという予測だが、
これは的外れ。

彼らは中小企業を買収したりしない。
業態も異なる。

むしろスーパーマーケット同士の、
合従連衡や統合が促進される。

記事は、ライフコーポレーションとヤオコーの提携にも触れるが、
これも中小企業金融円滑化法とは無関係。

話題は次第に、アークスの経営統合に向かっていく。
シジシージャパンの加盟企業による「第三極」という表現。

シジシー加盟企業は229社、3773店、
売上高の合計は4兆3193億円。

しかしアークス社長の横山清さんは、
「力のある企業の統合」を掲げるから、
実はこれも「中小企業金融円滑化法」期限切れとは、
外れる。

年末商戦では、どの企業どの店も、
大量の在庫を抱えることになる。
この在庫を売り切らないと、来春、
資金繰りが苦しくなる。

そして来年3月の中小企業金融円滑化法期限切れが、
地域の中小スーパーマーケットの淘汰と再編を、
一気呵成に進めることになる。

年明け、2月、3月の決算期に、
倒産や買収が大量に発生することになりそうだ。

ビッグチェーンとは全く関係がない。
自力で生き抜くか、合従連衡か。

どちらもオーケーのような、
無着金経営体質がベースになることに、
かわりはない。

さて昨日は、商人舎5周年忘年会。
場所は横浜駅西口からほど近いハマボール・イアス。

すっかりクリスマス風情。
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会場はその7階にあるPlumeria Cafe。
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会場の入り口に飾られたサイン。
午後6時半から9時半までの3時間。
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総勢65名の商人舎ファミリーの皆さんに集まっていただいた。
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はじめに私から、今年一年の報告を兼ねたお礼のあいさつ。
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商人舎は5年目を迎えた今年、
念願のミドルマネジメント研修会をスタートさせた。
アメリカ研修と国内研修が成功し、
今年は、最高の売上げと利益を上げることができる。

心から感謝。

乾杯のあいさつは盟友の鈴木國朗さん。
㈱アイダスグループ代表取締役社長。
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鈴木さんはこの後、
出張を控えているにもかかわらず、
パーティに顔を出してくれた。
感謝。
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昨年の忘年会は、
大久保恒夫さんとの「ふたりのビッグショー」を開催した。
大久保さんはセブン&アイ・フードシステムズ社長。
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今年は、余興として、
ふたたびふたりで数曲をご披露。
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北原白秋作詞・中山新平作曲の「砂山」、
学生時代の仲間が作った「風車」の2曲を歌った。
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ずいぶん酔っぱらっての御愛嬌の余興。
見苦しいところはお許しください。
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後半は大久保恒夫さん登場。
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吉田拓郎の「我がよき友よ」を熱唱。
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全員が歌に合わせて手拍子。
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そして最後は西岡たかしの「遠い世界に」を全員で合唱。
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♪遠い世界に旅に出ようか♪
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しかし、この歌。
意外にみんな、
知らなかった。

30代はもちろん、
40代でも知っている人はわずか。
少し驚いた。

もう一つの余興は、クラッカーゲーム。
全員が一斉にクラッカーを鳴らし、
出てきたバラの花の色で景品をゲットするというもの。
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目玉は、紀文食品のおせち。
2万5000円相当。
当てたのは、和田光誉さん。
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㈱紀文食品執行役員の山本真砂美さんから目録が手渡された。
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他の賞品は、
私のサイン色紙。
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ほかにも、
紀文食品が用意してくれた鏡餅、
日本製粉のパスタ、
ワインや焼酎、
トレーダージョーのソルト&ペッパーセットなどなど、
皆さんにプレゼント。
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みなさんに一言ずつ、メッセージをもらいたかったが、
時間の関係で数人の方に挨拶してもらった。

はじめに、いわき市から参加してくれた㈱マルトの安島浩司社長。
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安島さんの長男の英城くんは今、アメリカで修業中。
昨年のアメリカツアーには安島さんが、
今年の秋のアメリカツアーには英城くんが参加してくれた。

㈱ロピア専務の高木勇輔さんも来てくれた。
神奈川県を本拠地に展開するスーパーマーケット。

私は西の万代、東のロピアと称して、
その強さを評価している。

日本フードサービス専門学院長の林廣美先生。
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惣菜コンサルタントの第一人者。
商人舎サイトに「林廣美の今週のお惣菜」を連載してくださって、
すでに223回を数える。

去年はアメリカツアーの講師も務めてくださった。
林先生がTVに登場すると、
商人舎サイトは一気に、
1日1万ビューを超える。

林先生はブログのパワーアップ宣言をしてくださった。

そして立教大学院結城ゼミのOB・OG紹介。
OB会長の名古屋文彦さんが、
結城ゼミの人気ぶりを紹介してくれた。
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今年の10月、㈱プラネット社長に就任したばかりの田上正勝さん。
皆さんに紹介し、お祝いした。
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お祝いといえば、
カフェから「ハニートースト」のプレゼント。
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甘党のブルーチップ㈱社長の宮本洋一さん。
真っ先にハニートーストの前に並んだ。
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大阪から参加してくれたお二人。
万代ドライデイリー会事務局長の前田仁さん(左)と、
JTB西日本の小阪裕介さん。
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同じく大阪から参加の総合商研㈱常務の菊池健司さん(右)。
そして㈱マルダ社長の渡辺太郎さんと
三井物産㈱の大高愛一郎さん(左)。
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名古屋から駆けつけてくれた㈱折兼の秋田豊晴さん(左)と、
三井食品㈱の松村和彦さん。
ふたりは、秋のアメリカツアーに参加してくれた。
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㈱紀文食品の山本真砂美さんと堀内慎也さん(左)。
右は、㈱クレオの倉林武也さん(右)。
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左から鈴木國朗さん、
リテイルマーケティング研究所代表の浅香健一さん、
エス・アイ・ピー代表の森順治さん。
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電通顧問の土井弘さんとブルーチップ㈱常務の松浦克幸さん。
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ブルーチップの皆さん。
左から前田直彦本部長、
鍋島丈夫統括部長、
中野茂執行役本部長、そして宮本社長。
その隣は
商人舎エクゼクティブ・プロデューサーの松井康彦アドパイン代表。
㈱ニッケイ印刷社長の原田俊美さん、
㈱ビジネスメディアパートナーズ社長の瀬木友和さん。
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流通経営問題研究会(RMLC)メンバーの皆さん。
左は㈱ケノス代表の小林清泰さんと小林良子ご夫妻。
右からは㈱たいらや社長の村上篤三郎さん、
リテイルマネジメントオフィス代表の高木和成さん、
食品流通研究会会長の井口征昭さん。
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㈱電通プロモーション事業局次長の駒込雅史さん(左)と三浦啓子さん。
そして㈱イーストプレス『店ドラ』の編集者の中西庸さん。
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㈱成城石井常務の早藤正史さん。
前社長の大久保さんと久しぶりに懇親。
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結城ゼミのメンバー。
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私の隣は㈱日本名刺印刷の鈴木堅社長と三嶋真由子さん。
商人舎の印刷関係を担当。
その横はプラージュ社長の磯浩一郎さん。
サイト運営を担当。
彼らが商人舎の活動を支えてくれている。
心から感謝したい。
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ちなみに左は、商人舎エディタースタッフ・鈴木綾子のご主人。
鈴木亮介さん。

参加してくださった全員をご紹介できずに、申し訳ない。
ご勘弁を。

中締めは㈱たいらや社長の村上篤三郎さん。
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村上さんは商人舎発足の会の発起人になってもらい、
この5年、商人舎主催の研修会への派遣はもちろん、
いろいろな場面でご協力いただいている。
RMLCのコアメンバーの一人でもある。

三本で締めた。
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見事決まりました。
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その村上さんと写真。
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楽しいときはあっという間に過ぎる。
わざわざ、横浜まできてくださった皆さんに感謝したい。

とりわけ大阪や名古屋、宇都宮、いわきと、
遠方から駆け付けてくださった皆さん。
本当にありがとうございました。

その後、有志による二次会はカラオケ。
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三次会まで付き合ってくださった皆さん。
お疲れ様でした。

来年はさらに厳しい年になりそう。

遠い世界に旅に出ようか
それとも赤い風船に乗って
雲の上を歩いてみようか
太陽の光で虹をつくった
お空の風をもらって帰って
暗い霧を吹き飛ばしたい

ボクらの住んでるこの町にも
明るい太陽顔を見せても
心の中はいつも悲しい
力を合わせて生きることさえ
今ではみんな忘れてしまった
だけどボク達若者がいる

雲にかくれた小さな星は
これが日本だ私の国だ
若い力を体に感じて
みんなで歩こう長い道だが
一つの道を力のかぎり
明日の世界をさがしに行こう

〈西岡たかし作詞・作曲〉

もうボクたちは若くはないが、
「遠い世界に」のメロディが、
いつまでも頭に残っていた。

〈結城義晴〉

 

 

2012年12月19日(水曜日)

師走のある日の「つれづれ日記」――「誇りと恥は隣り合わせ」

昨日のブログは、好評だった。
自分のブログの中でも、
好きな一篇となった。

こうやって毎日毎日書いている。
好不調はほとんどないが、
自分なりの好き嫌いはある。

急逝した将棋棋士・米長邦雄の言葉。
「相手にとって重要で
自分にとって無関係な一局にこそ
全力を尽くす」

これは大相撲でいう「八百長」の、
正反対の精神。

米長は言う。
「将棋の女神」は、
こういった一局に勝つ者に、
微笑みかける。

私はこれを選挙のときの有権者の行動に転用した。
「政治家にとって重要で、
自分にとって無関係な局面にこそ、
全力を尽くして、投票する」

だから「投票する候補者がいない」
「信頼に足る政治家・政党がない」
こんな理由から投票率が下がったが、
それはそれで政治と政治家の問題でもあるが、
それでも有権者としては、
「自分」に都合の良いことばかり考えている。

「自分」は大事だが、
「自分勝手」はいけない。

棄権は自分勝手な行為だ。
米長はそれを諌める。

棄権を繰り返す有権者にも、
自分の望まない当選者が、
自分の望まない政策を施して、
その有権者は不幸になっていく。

女神は永遠に微笑んでくれない。

つぎの参議院選挙は、
来年7月。

是非とも、
選挙に行こう。
投票しよう。

さて、昨日は、横浜の商人舎オフィスを、
山崎香織さんが訪問してくれた。
㈱商人舎顧問税理士。
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商人舎は2008年2月1日発足。
だから2013年1月末で、
丸5年を経過する。

2012年度決算の目途が立ったため、
山崎さんの登場と相成った。

結果は、
5年で最高の売上高。
経常利益も過去最高になりそう。

ありがたいこと。

私は思った。
毎日毎日、
朝に希望、
昼に努力、
夕に感謝
で、
仕事してきた。

その結果が、好決算につながった。

本当にありがたいこと。
全ての人々にお礼申し上げたい。

そして㈱商人舎を始めて良かったと、
心から、思った。

11月に第2回商人舎ミドルマネジメント研修会を開催。
今日、その成績を発送する。

極めて充実した研修会だった。
研修会後の課題レポートは、
感動的な決意表明ばかりだった。

私は一人ひとりのレポートを、
読みながら、泣いた。
涙が出て、止まらなかった。

商人舎を始めて良かったと思ったし、
ミドルマネジメント研修会を開催して良かったと感動した。

そのうえで㈱商人舎の決算もよろしい。
心より感謝したい。

政治的閉塞状態は、
もしかしたらすこしずつ、
打開できるかもしれない。

過剰な期待を捨てて、
冷静に監視しつつ、
私たちの砦を守り続けたい。

商業・サービス業の「現代化」を志向したい。
もちろん自立した「知恵のある知識商人」を養成していきたい。

この気持ち忘れずに、
まだまだ25年は頑張る所存。

米長邦雄、享年69。
この面では米長を見習いはしない。

今日は、東京・池尻の東邦大学大橋病院。
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右目の検査と診察。
眼圧は右1.7、左1.6。
決してよくはない。

新薬を処方してもらって、
眼圧を下げる。
これまで使ってきたルミガン、コゾプトに、
新薬のアイファガン。

右目は私の持病で、私の弱点。
子供のころ白内障で水晶体摘出手術を受け、
商業界社長の頃、網膜剥離の手術を受け、
商人舎社長となったばかりのころ緑内障手術。

その時のブログは、
2008年3月25日から10日間の、
「結城義晴・燃える闘病日記」となった。

ただしこの右目が一身に背負ってくれたことによって、
他にはフィジカル面での弱点がない、と思っている。

その意味で右目に感謝している。

今日はこのあと夕方から、
横浜ハマボールで第5回商人舎忘年会。
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70人ほどが参集。

これもありがたいことだ。
昨年は二人のビッグショーを開催。
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大久保恒夫さん、二宮護さんと熱唱した。
大久保さんはご存知、セブン&アイ・フードシステムズ社長、
セブン&アイ・ホールディングス取締役。

住吉美紀さん
が司会にコーラスにと参加してくれて、
大変盛り上がった。
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住吉さんは、現在、
フリーのアナウンサーとして、
さらにタレントとして大活躍。

レギュラーの仕事だけでも4本。
第1に、フジテレビ系「知りたがり!」
月曜日→金曜日 14:00~15:52。

第2に、TOKYO FM「Blue 0cean」。
月曜日→金曜日 8:30~11:00
これは一人でしゃべり続ける仕事。

第3に、BS朝日「おスミつき」
月曜日 22:00~。

さらに第4はサンデー毎日の対談、
「すみきちのぶっちゃけ堂」。
毎週火発売。

商人舎ホームページのなんでもリンク集
「知識商人の輪」にも協力してくれているが、
住吉さんの「すみきちブログ」も、
ほぼ毎日更新で絶好調。

だから今年の商人舎忘年会では、
ひっそりと余興程度に歌う。

さて最後に『ほぼ日刊イトイ新聞』。
その糸井重里の巻頭言「今日のダーリン」。

レストラン業界のコンサルタントの弁。
飲食業は、売上げは限界があるし、
利益も上げにくい。
苦労も多い仕事。
けれど多数の人の働く場をつくることができる。

「それなりに長い歴史のある
あるレストランが店をたたむことになったとき、
金庫のなかから、いままでに働いてきた従業員の
記録が出てきた」

「店は成功したとは言えないかもしれないけれど、
『これだけの人々に仕事をつくってきたというのは、
とても誇りを持てることなんじゃないか』」

糸井さんは述懐する。
「この話、いま、なんだか納得できる気がしています。
働く場をつくって、お客がついているということは、
まずそれだけでも、とてもいいことなんじゃないか」

働く人の仕事をつくる。
それは経営者にとって、
リーダーにとって、
「誇り」とすべきものだ。

ただし店を閉じると、
働く場は喪失する。
働く場は奪われる。

これは経営者の「恥」。

そんなことが頭をかすめたのか、
糸井重里の話は転じる。
「仕事とか、サービスとかいわれることを、
人間はずいぶんたくさん機械やシステムに、
譲り渡しちゃったような気がするのです」

これはコモディティとノンコモディティの関係を語っている。

言うまでもないことだが、
工業化・機械化、システム化、
そして結果としてのコモディティ化現象によって、
多くの人々が多くのご利益(りやく)を享受してきた。

「少ない人数で効率よく仕事することには、
もちろんいいこともたくさんありますが、
無駄のようにも思える部分に、
人の手間があるものを、
どうやら、ぼくらは好むようなのです」

「いわゆる『クリエイティブ』ということでもなく、
機械にまかせればそれで済みそうなことを、
人がやって人に渡すようなこと
は、
郷愁と呼べば郷愁なのかもしれません」

「でも、気持ちのいいレストランというのは、
食事がおいしいことも大事ですが、
人にもてなされている感じがあるものです」

サービス業、ノンコモディティ業では、
この「人によるおもてなし」は大切なポジショニング要件。

「そこでやりとりされている価値というのは、
いまの時代よりも、この先の時代にこそ、
もっと尊ばれるようになるのではないか。
そんな予感が、ぼくにはあるんですよねー」

ホスピタリティの本質。
そしてそれは震災を経験した21世紀の主役だと、
糸井さんは主張している。

経営は難しい。しごとは難しい。

「誇りと恥」が隣り合わせ。

「工業化・機械化・システム化」の便益もあれば、
それがもたらす弊害もある。

そしてそれらはいつも、
隣り合わせ・背中合わせ。

私の右目だって、
私の弱みだが、
私はそれに感謝して、
強みに変えようとしている。

そんなことを考えつつ、
師走を生きる。

それが人間なんでしょう。

「良いお年を」と、
声をかけて別れることが、
多くなった。

〈結城義晴〉

2012年12月18日(火曜日)

急逝!米長邦雄の哲学と日本の民主主義に通ずる「無関係な局面」

米長邦雄逝去。
日本将棋連盟会長。
享年69。
まことに惜しい。

米長の命を奪った前立腺癌を憎む。

山梨県増穂町出身、佐瀬勇次名誉九段門下。
1985年、十段、棋聖、王将、棋王の四冠王。
1993年、49歳11カ月で、史上最年長名人位奪取記録。

大棋士にはそれぞれの棋風にニックネームがつく。
米長は「泥沼流」。
局面を複雑にして逆転勝ちを狙う棋風。

羽生善治の追悼コメントがいい。
『相手にとって重要で
自分にとって無関係な一局にこそ
全力を尽くす』

この米長哲学は、
将棋界の要であり、礎でもあります」

私も米長語録のなかで、
これが一番好きだ。

ご冥福を祈りたい。

さて朝日新聞の「オピニオン」欄。
「終幕 熱狂なき294」のなかで、
東京大学教授の森政稔さんが発言。
すごく凄く、いい。

専門は政治・社会思想史。

「政治制度改革では、
政権交代を起きやすくすることと、
強いリーダーシップを確立することを最優先に考えて
小選挙区比例代表制が導入されました」

しかし「実質的には
政治制度改革が意図したビジョンとは
反対のものになっています」

「改革は必要だとは思いますが、
一気に覆って
社会が良くなるという事態は、
複雑な現代社会では考えにくい」

「それなのに『改革』『決断』という言葉が、
その内容の検討なしにまかり通るのは、
中身のない決断主義を招いて危険です」

まったく賛成。

「そういう傾向だけは
小泉改革から民主党政権を通して、
今回の橋下徹さんに至るまで、
奇妙に一貫しているのです」

「中身をお任せにしてリーダーに期待するのは
民主主義とは言いがたい」

拍手、拍手。

「政治にできることは限られているのに、
期待だけはあおられるために、
そのギャップがフラストレーションを生んでいます」

だからどうするか。
「政治への過剰な期待を捨てること、
しかし政治への監視を怠らないこと」

森さんは、精神科医の中井久夫さんの発言を取り上げる。
阪神大震災や東日本大震災を受けての主張。
『日本では
ふつうのひとがしっかりしているから
なんとかなっている』

「その通りです」

私もそう思う。

「正義や公平が著しく損なわれれば、
まじめに働くことがばかばかしくなり、
人々がそれぞれの持ち場を放棄するようになって、
この国に本当の危機がやってきます」
私たちは商業・小売流通業・サービス業の現場で、
このことを食い止めねばならない。

「最近の政治は残念ながら
このばかばかしさを強める方向に作用してきた」
その通り。

「今回の低投票率は、
有権者の政治への不信の無言の表現」

「ただし民主主義では、
結果的に選んでしまわざるを得ないのであり、
その責任は結局有権者に戻ってくる」

だから、選挙し、投票し、
そのことに責任を持って、
監視を怠らないこと。

さらに政治への過剰な期待を捨て、
自らの「持ち場」をしっかりと守る。

日本では、ふつうの人が、
しっかりしなければならない。
ここでいう「ふつうの人」とは、
政治家ではない人。

政治家ではない人たちが、
政治への過剰な期待を捨て、
自分の持ち場を守る。

わたしたちは、
「店」を守る。
「商品」を守る。
「会社」を守る。

四国・徳島のキョーエイに倉本長治が送った言葉。
「市民生活を守る砦たれ」

私たちはそれを成し遂げつつ、
「複雑な現代社会」が、
ひとつずつ、すこしずつ、いっぽずつ、
解きほぐされて、良くなってゆくことを辛抱強く待つ。

必ず、良くなることを信じて。

「政治家にとって重要で、
自分にとって無関係な局面にこそ、
全力を尽くして、投票する」

米長邦雄の哲学は、
選挙のときにこそ活きてくる。

〈結城義晴〉

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