結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2016年01月17日(日曜日)

ジジ追想〈誕生〉[日曜版2016vol3]

2016年1月4日。
午前11時49分。

ジジが息をひきとりました。
10歳10カ月。

多くの方々から、お言葉をいただきました。
お手紙やお花など、たくさん頂戴しました。

ありがとうございました。

写真は2014年の正月に、
ジジと撮ったスナップ。DSCN9968-5
今年1月元旦0時に、
商人舎公式ホームページのトップパネルを変えました。
その左側に、この写真を使用しました。

そうしたら4日後に、逝ってしまいました。

2年前は、ずいぶんと元気でした。DSCN0006-5

いまは、もう、ジジはいません。DSCN9976-5

ジジが生まれたのは、
横浜市保土ヶ谷区の山田家。
2005年3月7日です。

それから1カ月後、4月2日のジジ。2005042りりしいジジ君

4月15日には、こんなに、
ヤンチャな寝相となりました。050415将来を髣髴とさせる寝姿

そしてこの年の5月連休明け、
我が家にやってきました。

私は当時、
㈱商業界代表取締役社長で、
多忙を極めていて、
はじめのころはあんまり、
かまってやることもありませんでした。

2006年、2007年と、
会社の大改革に取り組んで、
私自身、疲弊し尽くしていました。

その一番苦しいときに、
ジジはいつの間にか、
私のそばにいるようになりました。

実に性格のいい猫で、
しつけもしっかりされていて、
驚くほど手がかからない。

私は当初から、
天使が降りてきた、
と感じていました。

そして11年近くしてから、
天使は召されていきました。

天から降りてきて、
天に昇っていった。

だから、不思議に、
逝ってしまったときにも、
涙は出ませんでした。

いまは、家に帰ってきたときなど、
ふっと、思い出します。

そして、ジジに感謝します。
050511-01ちんまり☆

ありがとう。

〈結城義晴〉

2016年01月16日(土曜日)

ファミリーマートとコープさっぽろの業務提携に思う

日経新聞の『私の履歴書』
今月は小椋佳。

もう16回まで連載が進んできたが、
なぜか、おもしろくない。

文体というか、
文章のタッチというか。
視線というか。

作詞家でもあるので、
自分で書いているのだろうが、
どこかもったいぶっていて、
鼻につく。

文章を書くのは、難しい。

今月の連載は面白くはないが、
経済面では今日、スクープ。
「ファミマ、コープさっぽろと提携」

ファミリーマートはコンビニ第3位。
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生活協同組合コープさっぽろは生協第2位。
head-logo

両者が「業務提携する方針」を固めた。

北海道の競争状況。
コンビニの店舗数を、
二つの側面から整理しておこう。

まず、スーパーマーケットの側面。
ここには総合スーパーも含めて考えてよい。

総合スーパーが限りなく、
食品スーパーに近づいているからでもある。

コープさっぽろは、
北海道の28市、18町に、
スーパーマーケットを108店舗。

年商は2015年3月期で2583億2390万円。
もともと生協にしては、
店舗事業が強くて1767億1764万円。

宅配事業は32万世帯に752億3175万円。
こちらはネットスーパーや移動スーパーが、
おおいに可能性を見せる昨今、
将来性のあるビジネスモデルである。

しかし北海道では、
イオングループとアークスが、
しのぎを削る。

前者はイオン北海道とマックスバリュ北海道。
昨年9月にダイエーの店舗を、
それぞれに事業継承して、
規模を拡大するとともに効率化を図る。

後者はラルズを中心に、
福原、道南ラルズ、道東ラルズ、
ふじ、東光ストアなどが統合。

この2社にコープさっぽろが絡んで、
三占状態。

消費生活協同組合法の第5条では
「組合は、都道府県の区域を越えて、
これを設立することができない」とある。

この5条には但し書きがある。
「職域による消費生活協同組合であつて
やむを得ない事情のあるもの
及び消費生活協同組合連合会は、
この限りでない」

つまりコープさっぽろは、
北海道以外のエリアに、
成長を求めることができない。
そのなかで店舗事業は赤字が続く。

この状況打開のために、
コープさっぽろは、
ファミリーマートと組んだ。

もう一方の側面は、
コンビニの競争。

第1位が地元資本のセイコーマート。
最多の約1100店を展開する。

第2位はセブン-イレブン・ジャパンの937店。

第3位はローソンの619店。

そのあとは、サークルKサンクスの188店。

ファミリーマートは、ぐっと下がって46店。
㈱北海道ファミリーマートが担当している。

この㈱北海道ファミリーマートは
2006年2月に設立された。
ファミリーマートと当時の㈱丸ヨ西尾との、
合弁会社という形式だった。
これでファミリーマートは、
全国47都道府県への進出を果たした。

丸ヨ西尾はセイコーマートの親会社の問屋。

ところが昨年3月、
北海道内に75店舗を展開していた同社は、
合弁を解消して、
46店が北海道ファミリーマートに残り、
27店がセイコーマートに移った。

その理由の一つが、
今年9月のファミリーマートと、
ユニーグループの経営統合。

この統合が完結すると、
ファミリーマートには、
サークルKサンクスが傘下に入る。
仮に両者を合わせると、
北海道で234店となる。

それでも、北海道ファミリーマートは、
セイコーマートやセブンの4分の1以下で、
ローソンにもはるかに及ばない。

つまり北海道において、
ファミリーマートはコンビニとして、
大きく後れをとっている。
コープさっぽろは成長に限界を抱える。

両者のニーズが一致して、
今回の提携となった。

まずは「商品開発、物流」で協力が始められる。
つまりマーチャンダイジングのコラボレーションだ。
やがて「店舗開拓」や「フォーマット開発」で、
共闘戦線が展開される。

具体的には、「北海道の地元食材」を使って、
加工食品や惣菜の開発をするところから開始。

なにしろ、コンビニとスーパーマーケット。
業態が異なるから、すぐには、
店舗間の連携や統合はできない。

それはファミリーマートとユニーも同じ。

ただし、コープさっぽろとは、
生協法によって、資本提携には進めない。

かくてファミリーマートは、
ユニーグループとコープさっぽろの、
両睨みの連携を組むことになる。

もちろん、ファミリーマートは、
Aコープやドラッグストア、
スーパーマーケットなどと連携して、
様々なコンビニ併設型フォーマットを、
開発している。

それがうまく運んだかどうかは、
まだ結論が出ていないのだろうが、
セイコーマートとの合弁解消の一件を見ると、
あっちこっち食い荒らしの観は否めない。

セブン-イレブンが独自路線を崩さないから、
余計にそれが目立つ。

「成長と膨張とは異なる」
故田島義博先生の言葉が、
思い出される。

業務提携は規模の膨張ではないけれど、
手つなぎ鬼のように連携を広げても、
それが深まらねば意味はない。

〈結城義晴〉

2016年01月15日(金曜日)

日本チェーンストア協会賀詞交換会の「いいね!」「悲しいね」

Facebookの「いいね!」ボタン。
英語では「Like!」

昨年9月に、CEOマーク・ザッカーバーグが、
「Dislike」ボタンも導入する方針を出していた。

「いいね」ボタンは、
友人のコメントや写真に対して、
気軽に賛意を示すことができる、
実にいいアイデアだが、
「いいね」以外の感情を示したい場合がある。

14日の発表だが、
日本で「いいね」のほかに、
5種類を追加するという。

「悲しいね」
「超いいね!」
「うけるね」
「すごいね」
「ひどいね」

それぞれ顔文字を表示して、
それを押せば直感的に感情が伝わる。

1月4日にジジが亡くなったときにも、
いいねボタンをたくさんいただいた。

いちど「いいね」を押して、
それを取り消してくださった方もいた。

そんなときには、
「悲しいね」ボタンがピッタリだ。

ただし、「うけるね」「超いいね!」などは、
若者に迎合し過ぎだとは思う。
年寄り臭い考え方かもしれないけれど。

さて、SMAPの解散、分裂騒動。
日経新聞『春秋』までが取り上げた。

原因は所属事務所内の抗争。
元担当マネジャーと経営陣が対立し、
板挟みになった5人は、
独立か残留かを選ばざるを得なくなった。

ビートルズ解散のときと比べると、
まったくくだらない理由で、
「悲しいね」を通り越して、
「ひどいね」だろう。

さて、朝から商人舎オフィスで、
『商人舎magazine』会議。
毎月1回、サイトをよりよくするために、
さまざまな視点から議論し、修正を続ける。

ただし、なぜか今日は、
体調不良の人が多く、
猪股慎吾さんと商人舎スタッフだけ。

それでも猪股さんの提案で、
有意義な会議ができた。DSCN9078-1
猪股さんは、立教大学院結城ゼミ二期生。
西武百貨店出身のWebサイトアナリストで、
デジタルビジネスコンサルタント。

今、引っ張りだこ。

流通がわかるWebコンサルタント。
ご用命は商人舎まで。

会議のあと、原稿を1本書き上げ、
夕方には有楽町の帝国ホテルへ。

今日は、
日本チェーンストア協会の
新年賀詞交換会。

途中、東京宝塚劇場の前で、
エコス会長の平富郎さんとばったり。DSCN9083-1
エコスは昨年創業50周年を迎えたが、
その記念誌で対談させていただいた。

そして帝国ホテル。DSCN9084-1

初めに清水信次協会会長のあいさつ。
ライフコーポレーション会長で、
今年の正月、数え年で91歳。
4月には満90歳。
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清水さんはこのお年でもすこぶるお元気。
日本小売業協会会長をはじめ、
生団連会長などの公職をいくつも務める。
生団連は「国民生活産業・消費者団体連合会」

「首より上はしっかりしている」と清水さん。
この立ち姿は見事。
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日本経済の不安要素を挙げ、
「消費税増税の時期を延ばすべきだ」ときっぱり。
さらには軽減税率の問題点など、
政治家を前に、諭すように発言。DSCN9097-1
拍手喝采。

来賓あいさつはその政治家ふたり。
自民党の谷垣禎一幹事長。
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林幹雄経済産業大臣。
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清水さんの前では、
自民党の重鎮たちも、
まったく花がなかった。

乾杯は㈱明治社長の川村和夫さん。
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私はもう8年も、
「明治マーケティングレビュー」に、
連載を書き続けている。
「小売業のスーパーマーケティング」

乾杯のあとは、
小売業のトップとメーカー・卸の幹部が、
懇親に次ぐ懇親。
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阪食社長の千野和利さん。
阪急オアシス箕面船場店は絶好調。
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「いいね!」

イオンリテール社長の岡崎双一さん。
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昨年暮れにリニューアルオープンした、
イオンスタイル御嶽山駅前店は絶好調。
「いいね!」

しかし、人手が集まらない。
「悲しいね」

今年最大の問題だ。

マックスバリュ北海道社長の出戸信成さん。
今年は北海道に伺います。
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「いいね!」

イズミ社長の山西泰明さん。
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「今年はスーパーマーケットを勉強します」とか。
「いいね!」

ヨークベニマル会長の大高善興さんと、
日経新聞社の白鳥和生さん。DSCN9117-1
この春、大阪の㈱万代と提携するが、大高さんは、
有意義なコラボレーションであることを強調した。
「超いいね!」

とりせん社長の前原宏之さん。
昨日は
AJSのパネルディスカッションでご一緒。DSCN9085-1
「いいね!」

相鉄ローゼン副社長の野口公一さん。
商人舎とは横浜北幸で隣組。
業績も好調で「いいね!」DSCN9127-1

法政大学教授の矢作敏行さん。
今年3月、大学を辞し、
フリーランスで活躍する。DSCN9090-1
「いいね!」

寺岡精工社長の片山隆さん。
海外流通に詳しくて、
明日、アメリカに発つ。
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一度、対談しなければ。
「いいね!」

第一屋製パンの皆さん。
左から営業本部長の丸山英之さん、
社長の前川 智範さん、
会長の細貝理栄。
前社長の門脇宜人さん。
そして副本部長の鎌田恒雄さん。
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私は縁あって、いま第一屋製パンの社外取締役。
「いいね!」

ライフコーポレーション社長の岩崎高治さん。
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今のライフは改革のスピードが速い。
岩崎さんのリーダーシップが、
存分に発揮されている。
「超いいね!」

その岩崎さんを信頼し、
小売業界はもとより、
国家・国民のために力を注ぐ清水さん。
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「超いいね!」

清水さんを支える、
協会専務理事の井上淳さん。DSCN9130-1
「いいね!」

清水さんが断言した「消費増税延期論」
その必要性や意義を認めたうえで、
本気で考え、本気で訴えなければならないときだ。

「アベノミクス」はもう、
魔法の言葉ではない。

〈結城義晴〉

2016年01月14日(木曜日)

AJS新年トップ経営研修会パネルディスカッションの「個性」

日経平均株価は、
瞬間的だが700円超の下げ。

東証1部上場企業の9割超が、
株価を下げる「全面安」。

今年に入ってから、
総下げ幅は約2000円。

東証1部企業の時価総額は、
60兆円近くが吹き飛んだ。

ニューヨーク株式市場でも、
ダウ工業株30種平均が大幅ダウン。
終値は前日比364ドル81セント安。
前日比マイナス2.2%。

今日は中国の上海株式相場も続落。
上海総合指数はこれも一時だが、
終値ベースの昨年来安値を下回った。

世界経済の混沌。

アベノミクスは、
世界の先進国同様に、
中央銀行たる日銀の金融緩和によって、
まず円安を生み出し、その後に、
日経平均株価2万円の株高をもたらした。

しかし、今年に入って、
2000円の下げ。

冷静に見ると、
国内総生産はこの3年間、
わずか実質2.3%の増加。

3で割って1年平均を出すと、
たった0.76%のプラスに過ぎない。

同じこの3年間のアメリカのGDPは、
6.7%の増加で、日本の3倍。

重要なことだが、
株価やGDPの数値は、
消費マインドにダイレクトに影響を与える。

気を引き締めて、
日々の仕事に臨みたい。

さて、今日は横浜みなとみらいへ。
オール日本スーパーマーケット協会(AJS)の、
2016年新年トップ経営研修会。

会員企業55社、総店舗数1975店、
賛助会員企業385社。

横浜ベイホテル東急は、
クイーンズ グランド  ボールルーム。

第1部は記念講演会。
大和総研の熊谷亮丸さん。
執行役員調査本部副本部長チーフエコノミスト。DSCN9003-1

テーマは「2016年、
日本経済の展望とアベノミクスの行方」
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世界経済の中の日本経済の現状、
そしてアベノミクスの成果と課題を、
エコノミストの視点で解説。

しかし、冒頭での発言は、
「来年4月の消費増税は心配ない」

あれっ?!

そのあとで展開したアベノミクスの評価も、
楽観的過ぎると感じた。

しかし我々は気を引き締めて、
仕事にかからねばならない。

講演の後のコーヒータイム。
セブンスター社長の玉置泰さんと懇談。DSCN9007-1

そして第2部。
AJS初のパネルディスカッション。
5人の会長・副会長が今日のパネラー。
私はコーディネーター役。

壇の横で、登壇を待つ面々。DSCN9009-1

松本光雄専務理事の紹介で
いよいよ第2部のスタート。DSCN9011-1

まずは田尻一会長のあいさつ。
サミット社長。
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50歳でサミット社長に就任した田尻さんも、
今年還暦。

昨年6月に第4代AJS会長に就任以来、
会員企業を精力的に訪問している。

パネルディスカッションは、
私の司会でスタート。

まず各社の2016年度の方針を語ってもらった。DSCN9019-1

関西スーパーマーケットの福谷耕治さん。
今年は「作業改善元年」を宣言。
福谷さんも今年、還暦を迎える。
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作業の仕組みの改善で人時生産性を高める。
その削減された時間を、
従業員教育や顧客とのコミュニケーションに充てる。

自動発注システム、惣菜センターの新設、
10億円のクラウドシステム投資をする一方、
社会活動の一環で、
伊丹市との協業で買物難民支援を実施する。

コノミヤ社長の芋縄隆史さん。
「リストラクチャリングの年」
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昨年、岐阜県を地盤とするトミダヤを傘下に入れ、
2015年は1000億円企業の仲間入りした。
2000億円、3000億円を視野に
強いコノミヤを実践していく。

芋縄さんは30代で社長になった。
若いリーダーシップで、
AJS企業の中では、
M&Aに積極的な施策をとる。

北関東の激戦区の中で頑張るとりせん。
前原宏之さんも30代で社長になった一人。DSCN9027-1
社長就任7年目。
5年前に中期3カ年計画を立て、
利益を回復させた。

とりせんでは毎年、
年間重点テーマを決めている。
今年はマーケティング、オペレーション、
そして店づくりなど、
7つの重点政策を実行する。

ヤマナカ社長の中野義久さん。
なんと、中野さんも今年60歳。
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5人の中で3人が還暦を迎える。

中京圏にドミナントを構築するヤマナカは、
自分たちの強み、スーパーマーケットの強みは、
生鮮食品であるとする。
その生鮮をPB化することで、
さらに強化する。

そのうえで生産性を向上させ、
働きがいのある職場をつくる。

昨年、スーパーマーケットの成績はよかったが、
価格改定、相場高が後押ししているだけ。
1店舗当りの客数は減っている。

その改善をテーマに、
現在60万人の会員データを分析し、
優良顧客の開拓を行う。

「昨年でほぼ店舗の改修・改装を終えた。
それを武器に攻めて売上げをとる」
意欲的に語ったのはサミットの田尻さん。DSCN9017-1
今年の3月までに改装がほぼ終わる。
昨年改装した東中野店は好調。
生鮮3品、ベーカリー、惣菜で、
売上げの53%を占める。
その構成比を55%まで引き上げる。

今年度の方針を語ってもらったあと、
競争環境のとらえ方とその対策を質問した。

皆さん、実に丁寧に、真摯に語ってくれた。DSCN9028-1

AJSとして初のパネルディスカッション。

まだまだ語り合いたいことがあったが、
どんどん時間が進んでいく。
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用意していたテーマを割愛させてもらい、
最後は、2015年の良い話、
感動したエピソードを、
それぞれに紹介してもらった。

昨年9月に鬼怒川洪水が発生した。
前原さんはその時の、
店長たちの頑張りを語ってくれた。
災害時のインフラとしての役割は大きい。
改めてそれを実感させてくれる話だった。
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田尻さんは店舗の、
「案内係」スタッフの活躍を紹介。
サミットで初めて設けられた案内係だが、
スタッフには1日150件の
要望やクレームが寄せられる。
一方で、たくさんの
お褒めの言葉がかけられる。
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この写真は沖縄を疾走する田尻さん本人。
直接、関係はないけれど。

第1回のパネルディスカッションは大好評。

パネラーにも、もう少し、
突っ込んで聞きたかった。

私自身も、昨年末から今年始にかけて、
5社の最新店を視察して、
語りたいことばかりだったが、
それは抑制して、
コーディネートに徹した。

来年もぜひ続けてほしいという声が、
たくさん寄せられて、
コーディネーター役としては満足。

パネラーの皆さん、
事務局の皆さん、
ご清聴いただいた皆さんに、
心から感謝したい。

その後は、着席の懇親会。
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再び三度、田尻会長のあいさつ。
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乾杯の発声は、池田隆之さん。
東芝テック社長。
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全員でグラスを掲げて
カンパ~イ。
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AJSと印字され、
干支の申の絵が描かれた和紙の下には、
先付料理というおもてなし。
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40分間の食事タイムが終わると、
名刺交換会と懇親。

荒井伸也AJS名誉会長と久しぶりに写真。
北野祐次さんの凄さについて、
改めて語ってくださった。DSCN9063-1

日本アクセス社長の田中茂治さん。
田中さんとは月刊『商人舎』12月号で
林周二著『流通革命』について対談した。
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三菱食品取締役専務の今村忠如さん。
私と同い年の同志。
今度、ゆっくり話すことを約束。DSCN9065-1

伊藤ハム社長の堀尾守さんと植本浩一郎さん。
植本さんはCS関西営業部部長。DSCN9062-1

そして伊藤園の皆さんが勢ぞろい。
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私の隣から小林義雄専務、
本庄周介副社長、
江島祥仁副会長。
そして食品商業編集長の竹下浩一郎君、
私の相棒の松井康彦さん。
商人舎エグゼクティブプロデューサー。

ブルーチップ社長の宮本洋一さん。
月刊『商人舎』2016年1月最新号では、
電子マネーについて大いに語ってもらった。DSCN9055-1

ヤマナカの中野義久さん。
パネラー役お疲れさまでした。
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昨年、社長に就任したサンプラザの山口力さん。DSCN9069-1

玉置泰さんと松本光男専務理事。
松本さんが、パネルディスカッションの発案者。
ぜひ、来年も続けましょう。
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いちやまマート社長の三科雅嗣さん。
私と同年の昭和27年組。
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さらに国分の皆さんが加わって二次会。DSCN9075-1
右から国分首都圏社長の内藤悟さん、
私の隣は山崎佳介さん。
国分フードクリエイト東京社長で、
コーネル・ジャパンの弟子。
それからヤマサ醤油常務・東京支社長の山内吉徳さん、
国分首都圏の第二営業部長・第一支社長の前原康宏さん。

最後はやはり、田尻さん。
何度も挨拶し、パネラー役もこなし、
本当にお疲れさまでした。

まずはおひとりでポーズ。DSCN9070-1

二人でグー。
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最後は、お茶目な、これ。
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そして最後の最後は、
事務局の皆さんと一緒にポーズ。
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お疲れさまでした。

私はこのAJS新年トップ経営研修会に、
20代のころから参加している。

もう35年くらいになるだろうか。

北野佑次さんが始め、
荒井伸也さんが引き継ぎ、
いま、田尻一さんが推進する。

時代は変わっても、
「知恵の共同仕入れ」のコンセプトは、
まったく変わらない。

スーパーマーケットの社会的役割も、
依然として、重要性を増すばかりだ。

しかし、それでも、
戦略・政策は会員企業一律とはならない。

個性があってよろしい。
個性がなければいけない。
その振幅が大きいほど、
協会組織の懐が深くなる。

それがポジショニングというものだ。

パネルディスカッションでは、
5人のリーダーが、
それぞれの個性を発揮してくれた。

これがストラテジック・マネジメントである。

パネルディスカッションの最後に、
メッセージを読み上げようと考えていたが、
時間がなくて、かなわなかった。

そこで、この場を借りて、
書いておこう。

「人をつくる。人を残す」

会社は人が集うところ。
店は人が群がるところ。
売場も人が寄ってくるところ。

2016年をとおして、
会社も店も売場も、
人々が好んで集まるところとなりたい。

  金を残すは下なり、
  事業を残すは中なり、
  そして人を残すは上なり。(後藤新平)

そのために人を集め、
人を育み、
人を残す。

もちろん金がないと人を雇えない。
事業がないと人に仕事を与えられない。
それらがないと人を育てられない。

だから金も儲ける。
事業も栄えさせる。
そして人を伸ばす。

2016年をとおして、
社長は社員を愛でる。
店長は店員を育てる。

リーダーは仲間を励まし、
会社はパートタイマーを大切にする。
それらすべてが顧客を喜ばせる。

2016年は人で決まる。
人が好んで集まるか否かで決まる。
2020年まで人で決まる。

人の強みを生かすこと。
一人ひとりの個性を花開かせること。
それがマネジメントの本質である。

  金を残すは下なり、
  事業を残すは中なり、
  そして人を残すは上なり。

そのために人を集め、
人をつくる。
人を残す。

2016年をとおして、
会社も店も売場も、
人々が喜び勇んで集まるところとなりたい
〈結城義晴〉

「知恵の共同仕入れ」の協会も、
人々が喜んで集まるところにしたい。

〈結城義晴〉

2016年01月13日(水曜日)

「ピアノが愛した女」矢野顕子と「商売が愛した男」

2016年1月現在。
どうやらインターネットのブログは、
ピークを過ぎて、成熟化し始めたようだ。

昨年秋から、ほとんどのブログが、
アクセス数やページビュー数を落としている。

ブログをやめてしまった人も多い。

おかげさまで毎日更新宣言ブログは、
それを維持向上させつつ、
ご好評を得ている。

ありがたいことだ。

昨日発刊した月刊『商人舎』新年号。
巻頭に「New Year’s Impression 2016
成長も生き残りも、原動力は人にあり。
人手確保と人財養成に
活路を求めるための「モノの考え方」
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七海真理さんのデザインは、
いつもいつも素晴らしい。

これまで長いこと雑誌をつくってきたし、
多くのいいデザイナーに出会ってきたが、
いまが一番いい。

紙の『商人舎』は、
目でも楽しんでください。

さて今日は、久しぶりに、
一日中、横浜商人舎オフィス。

すると、来客多数。

まず、㈱万代から。DSCN8997-5
右が、長岡京店店長の津田睦さん。
真ん中は、東尾里江さん、
人事部教育チームマネジャー。

新年度から新しい取り組み。

渦を巻き起こします。

それから、エスエムオー㈱のお二人。DSCN8999-5
真ん中がCEOの青山永さん。
右はジャスティン・リーさん。

青山さんは同社ヘッド・コンサルタントで、
立教大学大学院では、
私の講座を履修してくれた。

ジャスティンさんは、ロサンゼルス在住の、
パーパス・ディスカバリー・ファシリテーター。

日米の小売業や流通業に関して、
お二人の質問に答えた。

わかりが早い。
実に気持ちいい。

さて、今年初めて『日刊イトイ新聞』から。
「今日のダーリン」は糸井重里の巻頭言。

『SUPER FOLK SONG ピアノが愛した女』
10年以上前のドキュメンタリー映画。
矢野顕子の演奏と生活を追う。

糸井重里が、
この映画のタイトルを提案した。

「ピアノが愛した女」

自分でも気に入っているらしい。

「ピアノを愛した女である矢野顕子なのだけれど、
それだけでは、矢野顕子にならない。
ピアノに愛されているという運命のようなものが、
そこになければならないと思ったのだ」

コピーライティングという、
糸井の本業の話。

「愛することは、幸せなことである。
そして、愛してやまないというつらさもあるだろう。
しかし、愛されるということは、
どうにもならない。
愛されるようにすれば
愛されるというものではない」

「愛される幸せもあるけれど、
愛されてしまったがゆえに、
つかまえられてしまったという不幸もある」

コピーライターは、
こんなに七面倒臭い考え方をするのか。

「両思いというのは、
なかなかむつかしいバランスだ。
矢野顕子の場合、
それが、とてもうまくいっている」

「ピアノに愛されてしまった怖さの部分を、
愛し返すことで消してしまっているような、
そんな」

なるほど。

「このバランスのなかにいられる人は、
ほんとに稀有だ」

これは、同感。

同じように立川談志も、
「落語が愛した男」。

糸井は「弟子の立川志の輔も」というけれど、
私は、志の輔は、もうちょっと、だと思う。

「落語を愛しているうちに、
愛されちまった男」

「落語が、
『おまえさんを離さないよ』と
耳元でささやく。
他のだれにも目もくれないで、
わたしを愛せと。
命の貢ぎ物を捧げろと
昼に夜に要求する」

談志は確かに、そうだった。

古今亭志ん朝も、
「落語が愛した男」だった。

一区切りの時代に、
同じ世界に二人くらいは、
「愛される男」や「愛される女」がいるのか。

そうすると、
矢沢永吉は、
「日本ロックが愛した男」

長嶋茂雄は、
「野球が愛した男」

糸井の述懐。
「愛されることは誇りであるし、
歓びであるけれど、
なかなか厳しくも辛いものなのだと、
凡人は思う」

ここまで書いてきて、
では「商売に愛された男」は誰か、
と考えた。

商売を愛することは、
商人にとって幸せなことである。

商売が好きでたまらない、
というつらさもあるだろう。
しかし、商売から愛されるか否かは、
どうにもならない。

愛されるようにすれば
愛されるというものではない。

愛される幸せもあるけれど、
愛されてしまったがゆえに、
つかまえられてしまったという不幸もある。

商売と商人、
両思いというのは、
なかなかむつかしい。

アメリカでは、
サム・ウォルトンがそうだった。

日本で言えば、「商売」に関しては、
伊藤雅俊さんがそれだろう。
ご存知、イトーヨーカ堂創業者。

そしていま、そのイトーヨーカ堂が大不振。

だからイトーヨーカ堂には、いま、
「商売が愛した男」が必要だ。

いや、イトーヨーカ堂に限らない。

矢野顕子や立川談志、
矢沢永吉や長嶋茂雄のように、
「何かを愛して、
その何かから愛されてしまう人間」

その登場が待たれる。

これは英雄やカリスマの出現を、
意味しているのではない。

ピーター・ドラッカーの「真摯さ」に、
通じるものだ。

商売から愛されることは、
誇りであるし、歓びであるけれど、
なかなか厳しくも辛いものなのだ。

みんなに、それを目指してもらいたい。

〈結城義晴〉

2016年01月12日(火曜日)

群馬県高崎市のヤオコー・ベルク・とりせん三者三様の競合

日本上場企業の株価。
年明けしてから、
6日連続で下がり続けた。

日経平均が初めて算出されたのは、
1950年(昭和25年)のことだが、
それ以来初めてのこと。

日経新聞はやや大騒ぎの観あり。
だが、その理由は二つ。

第1は中国の株安。
それが発端となって、
世界市場が混乱する。

第2は、歯止めがかからない原油安。
ドバイ原油は12日午前、1バレル26.50ドル。
12年2カ月ぶりの安値。

大胆な金融緩和で、
円安・株高の状況を生み出したのが、
アベノミクス。

しかし次の手が打てないまま、
株価も混沌。

年明け早々、
視界不明瞭。

さて、本日、
月刊『商人舎』2016年1月号発刊。
こちらは視界良好。

巻頭には、
[Message of January]

人をつくる、人を残す。young group jumping and happy new year 2016 concept

会社は人が集うところ。
店は人が群がるところ。
売場も人が寄ってくるところ。

2016年をとおして、
会社も店も売場も、
人々が好んで集まるところとなりたい。

金を残すは下なり、
事業を残すは中なり、
そして人を残すは上なり。(後藤新平)

そのために人を集め、
人を育み、
人を残す。

もちろん金がないと人を雇えない。
事業がないと人に仕事を与えられない。
それらがないと人を育てられない。

だから金も儲ける。
事業も栄えさせる。
そして人を伸ばす。

2016年をとおして、
社長は社員を愛でる。
店長は店員を育てる。

リーダーは仲間を励まし、
会社はパートタイマーを大切にする。
それらすべてが顧客を喜ばせる。

2016年は人で決まる。
人が好んで集まるか否かで決まる。
2020年まで人で決まる。

人の強みを生かすこと。
一人ひとりの個性を花開かせること。
それがマネジメントの本質である。

金を残すは下なり、
事業を残すは中なり、
そして人を残すは上なり。

そのために人を集め、
人をつくる。
人を残す。

2016年をとおして、
会社も店も売場も、
人々が喜び勇んで集まるところとなりたい。

・・・・・・・・・・・・・・・・・

これは今年1年の商人舎標語でもある。
だから12月まで、
「人をつくる。人を残す」の事例を、
追いかけ続けたい。

さらに巻頭には、
[New Year's Impression 2016]
成長も生き残りも、原動力は人にあり。
人手確保と人財養成に活路を求めるための「モノの考え方」

そして新春特集は、
WAON/nanaco & Beyond
電子マネー・ポイントカードによる日本列島改造論

「キャッシュレス」時代は急速に進行する。
2020年の東京オリンピック・パラリンピックでは
海外からどっと人々が訪れる。
それに向けて、日本の電子決済市場は、
さらに飛躍的に膨張する。
ポストペイのクレジットカード、
ジャストペイのデビットカード、
プリペイドの電子マネー。
それぞれに特性を持ちながら、
3割のマーケットを形成する。
なかで、流通業が主導するのが、
ポイントシステムと融合したプリペイド方式の電子マネーだ。
イオンのWAON、セブン&アイのnanacoが東西の横綱。
交通系電子マネーはそれなりの領域を確保するだろうし、
楽天Edyやソフトバンクが提携したTマネーなど
IT系も伸びるだろう。
それ以外のbeyondの動きからも目が離せない。
まるで電子マネーが日本列島改造論のごとく、
市場を覆い尽くし、マーケットを色分けする。
それはリアル店舗ネットワーク競争を、
水先案内人のごとく先導する。

結城義晴の「特集のはじめに」

電子マネーと共通ポイントの
融合現象を俯瞰する

This is WAON !
「オープン化と地域貢献」で
「地域産業イオン」の最有力先兵となる

That is nanaco ‼
セブン-イレブン決済の2割を占め、
「敵は現金決済」

And Beyond!!!
リージョナル&ローカルチェーンの
サバイバル戦略と電子マネー戦略

[Case Study]
マツヤスーパーの「楽得マプリ」物語

[Monthly 連載] は7本。
白部和孝の売場の計数の使い方Q&A
[第26回・最終回]

この先のウェザーMDのチェックポイント
2016年の天候を占う

関智美のマーケティング・アイ
「二十四節気と現代人の生活行動」⑨初春編
「食卓写真調査からわかる初春のメニュー」

朝川康誠「経済心理学の世界へようこそ」
2015中国・厦門の現場から(後編)

相楽・長咲の「労務&人事」最新講座(22)

嶋内仁の〈ポスト・モダン〉チェーンストア組織論
4つの価格――シチュエーション・マーケティングという考え方

白部先生の連載は最終回。
ぜひ読んでください。

マーケティング・アイは、
いつも実務の2本立て。

さて今日は、急に思い立って、
群馬県高崎市へ。
まず、とりせん群馬町店。
IMG_7583-5 - コピー

昨年12月4日オープン、
店舗内装・外装を一新した
「新コンセプト店」2号店。

1号店は、昨年8月にオープンした、
茨城県古河市の小堤店。

コンセプトは「お客様との『信頼感の醸成』」

高崎市内では6店舗目で、
とりせんは全59店。
群馬県28店、栃木県18店、茨城県10店、
そして埼玉県に3店舗。

安全です! 新鮮です!
と・り・せん♪

関東地区では、ラジオ宣伝していて、
私もこのメロディは耳に残っている。

総敷地面積は1万3807㎡、
売場面積2064㎡。
駐車場は店舗の前面に327台で、
実に理想的な店づくりとなった。
IMG_7585-5 - コピー
もともとこの地にあった既存店を、
完全にスクラップしてビルド。

敷地内には、スギ薬局とそうごう薬局、
婦人服のレディースランド・ココ、
クリーニングやベーカリーを誘致した。

商圏内世帯数と人口は、
一次商圏の1㎞圏内で、
3747世帯、9368人。
二次商圏の1~3㎞圏で、
2万3125世帯、5万5103人。

これまた悪くはないロケーション。

しかし、競合は激しい。

全ての熱源を電気にしたオール電化店舗で、
CO2削減に取り組む。
DSCN8995-5 - コピー
青果部門は、手前が低くなっていて、
奥に行くにしたがって高くなる、ひな壇方式。

なかなかよい。

中嶋農法農作物を取扱っているし、
近郊生産者の地場野菜コーナーも設置。

精肉売場は、群馬県のブランド「上州和牛」、
「群馬産もち豚」「東北味彩鶏」など、
鳥屋から始まったとりせんらしい。

鮮魚部門も、
バックヤードが見えるシースルー方式を採用。
長らく生鮮強化を図ってきた同社の、
特長を前面に出す。

新しいフォーマットの「新コンセプト店」。
周辺の競合の中で、
どう、ポジショニングを確立するか。

とりせん群馬町店から5分ほどで、
スーパービバホーム高崎店。
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総敷地面積 4万6936㎡、
総売場面積 1万2043㎡、
総駐車台数 約980台。

2010年オープンのショッピングセンターで、
ベルク高崎大八木店が入っている。
IMG_7615-5
隣の敷地にはカワチ薬品大八木店。

ベルクは超ベーシックな品揃えで、
イオンの持分法適用会社だから、
トップバリュなど適度に配置して、
安さにも対応している。
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それでも、最新のモデルになっていて、
とりせんとはガチンコ勝負。

2015年2月期決算で、
年商1611億2500万円、
経常利益75億4100万円。
経常利益率4.68%の優良企業。

昨年、原島功会長が急逝したが、
店は変わりなく、いい状態。

そしてヤオコー高崎飯塚店。
IMG_7635-5

ショッピングセンターはウニクス高崎、
オープンは2008年11月27日。
敷地面積1万9256m²、
延床面積9970m²、
駐車場は350台。
IMG_7632-5

テナントは22店入居して、
ヤオコーはマーケットプレイスのフォーマット。
スギ薬局 高崎飯塚店、
ザ・ダイソー ウニクス高崎店、
ブックマンズアカデミー高崎店など。

ヤオコー高崎飯塚店は、
右サイド入口から青果部門と惣菜部門併設型。

2003年に川越南古谷店で開発して、
その後の路線を決めたダブルトラック方式。
IMG_7617-5
部門配置、カテゴリー構成、
そして商品づくりも、
ヤオコーの実力を十二分に発揮して、
やはり独自のポジションを築いている。

オープンは、
ヤオコー高崎飯塚店2008年、
ベルク高崎大八木店2010年、
そしてとりせん群馬町店2015年。

ヤオコーが明確に、
ライフスタイルアソートメントを志向すれば、
ベルクは、どちらかといえば、
コモディティディスカウントを目指す。

そのなかでとりせんは、
生鮮食品を強みに、
惣菜の強化を図り、
「顧客との信頼感の醸成」を標榜して、
新コンセプト店を開発した。

三者三様の競争。
強い企業同士の競合。

そのコンテスト型競争の中で、
いかに自らのポジショニングを確立するか。

後出しジャンケンのとりせんは、
「新コンセプト」を磨き続けて、
さらに立ち位置を鮮明にしなければならない。

〈結城義晴〉

2016年01月11日(月曜日)

本庶佑のPD-1発見による「がんは治せる」と「3C+3Con」

Everybody! Good Monday!
[2016vol2]

2016年の2回目の月曜日は、
成人の日。

新成人の数が毎年、
発表されるが、
今年は121万人。

昨年は126万人。
5万人減った。

テレビではこれも毎年、
荒れた成人式の模様などが、
これでもかと放映される。

「今どきの若いもんは」
などと言いたくもなるが、
逆に、とても素晴らしい新成人こそ、
その大多数に違いない。

期待したい。

そういった成人たちと、
18歳以上になる若者たちに、
今年から選挙権が与えられる。

少なくとも、
意識の高い18歳以上の人々は、
自分で投票することで、
政治への関心を深める。
政治的に大人になる。

実にいいことだ。

私はポリティカル・マーチャントたれと、
主張している。

それにも、18歳以上選挙権付与は、
大いに貢献してくれる。

7月になったら、
選挙に行こう!

投票しよう!!

さて昨日、
我が愛猫ジジの訃報をお知らせした。

多くの方々から、
様々な哀悼や激励の言葉をいただいた。
すぐに、お花も届けられた。DSCN8971-5

心から感謝したい。

ブログ『ジジの気分』は第428回をもって、
最終回とした。

しかし、日曜日には、
もう少し、ジジを回想してみたい。

悲しさの極みに誰か枯木折る
〈山口誓子『青女』より〉     

一昨年の11月に父が逝った。
私はアメリカに滞在していて、
その死に目に会えなかった。

しかし、猫とはいえ、
ジジの臨終に立ち会った。

死に尊厳なぞというものなし残暑
〈江國滋酔郎『癌め』より〉   

江國さんご逝去前の句。

私もジジの死に、
考えるところがあった。
それを書いておこうと思う。

正月三が日が終わり、
成人の日の三連休が過ぎ、
商売は節分の恵方巻に向かう。

そのあたり、
Weekly商人舎日替り連載、
月曜朝一・2週間販促企画が整理する。

そして明日は、
月刊『商人舎』1月号発刊。
商人舎magazine1月号も公開。

楽しみにしていただきたい。

日経電子版に素晴らしい報告。
「がんは治せる」の連載第1回に、
本庶佑(ほんじょ・たすく)さんが登場。
先端医療振興財団理事長。

がんは、日本人の死因1位。
毎年100万人ががんの宣告を受け、
35万人が死亡する。

そのがんが「治せる病」になりつつある。

本庶さんは、1942年京都市生まれ。
京都大学医学部系の研究者で、
84年京大教授、96年京大医学部長。
免疫分野でベルツ賞、ロベルト・コッホ賞、
13年に文化勲章受章。

その本庶さんが予言する。
「がんが不治の病でなくなるのは数年後。
遅くても10年以内にはそうなる」

本庶さんは、一昨年の2014年に、
PD-1分子のメカニズムを解明した。
それが実用化され、
「オプジーボ」が開発された。
これは新世代のがん治療薬で、
一般名は「ニボルマブ」

オプジーボは、
これまでの治療薬と全く異なる。
抗がん剤は直接、がん細胞に作用する。

しかしオプジーボは、
がん細胞を攻撃するのではなく、
免疫細胞を活性化させ、
結果として、がん細胞を撃退する。

がん細胞は、
外敵を撃退する役割を持つ免疫細胞の、
その監視の網をくぐり抜けるために、
免疫細胞をだまして、
敵として認識されないようにする。

そして増殖する。

本庶さんは、この、
「がん細胞が免疫細胞をだますからくり」を、
解明した。

免疫細胞の表面には、
PD-1という分子がある。
がん細胞はそのPD-1分子と手を結んで、
結合してしまう。

その結果、免疫細胞は、
がん細胞を敵として認識できなくなる。
がん細胞はその隙を突いて、
体内で増殖、転移していく。

そこで、オプジーボを使って、
がん細胞とPD-1 の結合を「妨害」する。

そうすれば、免疫細胞は本来の仕事をする。
つまり外敵であるがん細胞を見つけて、
撃退してくれる。

このPD-1の発見は、
偶然に近い出来事だった。

私がよく使うセレンディピティ。

私の父も大腸がんだった。
10年もすれば、
それが治せる病気になる。

おい癌め酌みかはそうぜ秋の酒 
〈同、滋酔郎〉

そうは問屋が卸さないぞ、癌よ。

実にうれしいニュースだ。

この本庶が提唱するのが、「3C」
Curiosity(好奇心)
Challenge(挑戦)
Courage(勇気)

本庶さんは3Cを、
若い研究者に向けて提唱する。
しかしこれは知識商人にも同じく大切だ。

本庶さんは、しかし、
「これでは足りない」と、
もう一つの3Cを提案する。
Concentration(集中)
Continue(継続する)
Confidence(自信)

こちらは「3Con」だけれど、
これも知識商人に必須だ。

新成人の中からも、きっと将来、
本庶さんのような研究者が、
登場するに違いない。

好奇心をもち続け、
勇気ある挑戦をする。

さらに自信を秘めつつ、
集中し、それを継続する。

新成人だけでなく、
すべての人々が、
この心意気で生きていきたいものだ。

では、みなさん、
Good Monday!

〈結城義晴〉

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