結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2016年01月10日(日曜日)

ジジの死[日曜版〈ジジの気分〉最終回]

ジジです。
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1月4日、
午前11時49分。
ボクは、死にました。

横浜のおうちで。

生まれたのは、
2005年3月7日ですから、
生きたのは、
10歳10カ月でした。

昨年のクリスマスには、
ちょっと希望をもちました。

そのあと、大晦日もすぎて、
なんとか、お正月を、
むかえることができました。

でも、ボクは先天性の腎臓病。

最後の1週間は、
食べることができず、
点滴をしてもらいました。

それでも、
運命だとおもっています。

ボクは、死ぬのは、
こわくありませんでした。

「あなたが死をおそれるときは
死はまだきていない。
死がほんとうにきたとき
あなたはそこにいない。
だから死は、おそれるにあたらない」
〈エピクロス〉

ずっと、夢を見ていました。

その夢を見ながら、
死んでゆくのだとおもっていました。
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早朝、発作がでて、
あわてて病院にいきました。

そこで点滴をしてもらってから、
おうちに帰ってきて、
リビングのボクの寝床で、
みんなにかこまれて、
息をひきとりました。

おとうさんが最後まで、
みとってくれました。

1月4日の晩は、
通夜でした。

家族が集まって、
ボクのなきがらをかこんで、
献杯をしました。

それから一晩中、
ボクの話をしていました。

翌朝は、すっかり晴れていました。

9時から横浜・羽沢のちいさな葬祭場で、
火葬されました。

1時間で骨になって、
ボクは壺のなかにはいりました。

10年と10カ月のボクの一生。
悪くはなかったとおもいます。

ボクが生きたこと、
ボクが見たこと。

ボクが感じたこと、
ボクが考えたこと。

それはこのブログ『ジジの気分』に、
記されています。

毎週日曜日に、428回も、
書きつづけられました。

読んでくださる方がいたから、
ボクが生きている価値がありました。

ご愛読を、こころから感謝します。

さいごに、
保土谷のとおさん、
かあさん。
命をあたえてくれて、
ありがとう。

いもうとたち、
ありがとう。

ユウキヨシハルのおとうさん、
ほんとうに、ありがとう。

人間のおかあさん、
ありがとう。

おにいさん、おねえさん、
ありがとう。

亡くなったおじいさん、
ありがとう。

おばあさん、
げんきでいてください。

おばさんも、
ありがとう。

商人舎オフィスのみなさん、
ありがとう。

それから読者のみなさん、
ほんとうにほんとうに、
ありがとう。

ボクはしあわせでした。

さようなら。
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〈『ジジの気分』(未刊)より〉

2016年01月09日(土曜日)

イオン/セブン/ユニー第3四半期と関西スーパー/コノミヤ/イズミヤ

イトーヨーカ堂社長の電撃交代劇――、
その衝撃も冷めやらぬまま、
チェーンストア大手3社の、
2016年2月期第3四半期決算が出そろった。

まずイオンは売上高6兆360億4900万円で、
これは前年同期比18.9%増で、過去最高。
営業利益は808億5100万円の63.8%増、
経常利益は819億8800万円の43.9%増、
ただし当期損失174億7400万円。
前期は293億6400万円の当期利益だった。

問題の総合スーパー事業は、
営業収益2兆592億4100万円で4.4%増、
営業損失は258億3900万円。
新店2店出店と既存店活性化投資が損失の理由。

SM・DS事業は、
営業収益2兆2916億7900万円で26.9%増、
営業利益74 億9900万円で、
前期が損失だったから218億5100万円の増益。

ドラッグ・ファーマシー事業は絶好調。
営業収益4406億7400万円で、272.7%増、
営業利益123億5400万円で、501.1%増。

相変わらず総合スーパーは利益面で浮上しないが、
新店開発や改装投資を怠らず、
まあ、前向きな損失。

セブン&アイ・ホールディングスは、
微増収増益。
営業収益は4兆5138億9300万円で、前年同期比0.3%増、
営業利益は2610億3700万円で、4.6%増。
経常利益は2594億800万円、4.1%増。
当期利益1254億3900万円、1.5%減。

牽引するセブン-イレブン・ジャパンは絶好調。
営業収益6001億8800万円、7.7%増、
営業利益1800億4100万円、5.9%増。
こちらは着実に出店すれば、
売上げも利益も安定的に増えていく。

ちなみに加盟店売上げを加えたチェーン全店は、
売上高3兆2453億3800万円の7.1%増。

問題のイトーヨーカ堂は、
売上高9530億9300万円で前年同期比0.3%増、
営業損失144億1900万円。
前期も25億6300万円の営業損失だったし、
イオンの総合ス―パーは営業損失258億だから、
社長辞任にまで追い込まれるほどではない。

さらにユニーグループ・ホールディングは健闘。
営業収益7609億6900万円、前年同期比2.0%増、
営業利益147億9700万円、4.8%増、
経常利益141億5800万円、1.9%増。
ただし当期利益10億6700万円で75.5%減。

このうち、総合スーパーは、
売上高5815億5700万円、3.3%増、
営業利益40億6100万円、11.6%減。

三社とも増収増益。
セブンだけ0.3%の微増収だが。

12月を含めた1・2月の追い込みが、
どこまで効くのか。

アメリカでも日本でも、
業績のいい企業は、
第3コーナーを回ったあとの、
「マクリ」が強い。

それが見ものではある。

さて今日は、朝から、
東海道新幹線。

幸いにも富士の姿が美しい。DSCN8742-6

しかし、大異変。

1月も半ばに入ろうかというのに、
頂には、ひどく雪が少ない。DSCN8747-5
暖冬の影響が富士の姿に現れた。

富士川を渡って、まっしぐらに大阪へ。DSCN8766-5

大阪ではまず、
関西スーパー京阪大和田店を訪問。
2014年3月オープンの580坪型標準タイプ。
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店に行ったら、
福谷耕治社長をはじめ、
皆さんが出迎えてくれた。
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左から壇野隆さん、
第2店舗運営グループマネジャー。
隣は斉藤貴宏店長、
真ん中は福谷社長、
そして岡秀夫さん。
取締役商品本部長兼第1商品グループマネジャー。
最後に、案内してくれた前田伸司さん、
オール日本スーパーマーケット協会。

福谷さんも岡さんも、
コーネル・ジャパンの私の弟子だ。
福谷さんは伝説の第1期生、
岡さんは実行の第3期生。

その二人が売場を回りながら、
丁寧に説明してくれた。
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関西スーパー「当社自慢の品」の「極紅」。
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川を遡上する直前の脂の乗ったサーモンを、
急速冷凍して鮮度を保持。
生切り身、スモークサーモン、
さらに店内で焼き魚にして、
多用途展開する。
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身質が柔らかくふわっとした触感の「鰻師の極」。
これも独自の開発商品。
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「当社自慢の品」は19品目ある。
さらに季節限定の商品も随時、展開する。

鮮魚売場の今日の目玉は「天然ぶり」。
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そこにお客さまが集まる。
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試食も積極的にお奨めする。

精肉売場では、
鶏ひき肉ボールのスープ仕立て。
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こちらは惣菜売場で赤飯の試食。DSCN8814-1
これは、美味。

京阪大和田店では毎月1日、
「ご試食会」が開かれる。
売場の30カ所ほどで、
一斉に展開する試食会。

今月は明日10日に実施。

寿司売場では、
恵方巻の予約を大展開。DSCN8808-1

惣菜売場も充実してきた。
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インストアベーカリー売場、
商品管理はさすが。
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バックヤードもゆっくり案内してもらい、
関西スーパーの現時点の取り組みを、
詳しく報告してもらった。DSCN8852-1

そのうえで、私からいくつかの提案。DSCN8853-1
関西スーパーの現在を支え、
将来を担う福谷さんと岡さん。
ぜひとも、思い切った改革をしてもらいたい。

次に向かったのは、
コノミヤ寝屋川店。
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昨年10月15日にオープン。DSCN8904-1

わかりやすい値付けとわかりやすいPOP 。
実にいい。
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鮮魚部門が強い。
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おすすめ商品はばら売り。DSCN8879-1

精肉売場でタイムセール。
豚肉3割引きにお客が集まってくる。
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さらにパンの2割引きセール。
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売りたい商品が明確で、
現場の人々の元気がいい。

来訪記念の写真。
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私の隣から副店長の松田裕さん、
同じく副店長の川村卓史さん、
精肉チーフの小澤幸士さん。
元気のいい3人だった。

その後、今大阪で話題のスポットへ。
三井ショッピングパーク
ららぽーとEXPOCITY。

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昨日は東京のららぽーと立川立飛、
今日は大阪のEXPOCITY。

東西の最新ららぽーとはともに、
驚くほどの集客ぶりだった。

日本万国博覧会「EXPO’70」の跡地に、
大型商業施設「EXPOCITY」が登場。
敷地面積約17万2000㎡、
延床面積約22万3000㎡。

ららぽーとは、その核施設。
店舗面積約7万1000㎡。
3層のスーパーリージョナルショッピングセンター。

1フロアは食品が中心。
1F

2フロアはファッション。
2F

そして3フロア。3F

来館者数目標は、
オープン景気が去ったあとの段階で、
約1700万人。

昨年11月19日にオープンしたばかりで、
3連休初日の今日はすごい混雑。
テナントは305店。
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ファッション、フード、ハードラインから、
文化施設や水族館まで併設。

1階の北野エース・ワン。DSCN8917-1

いかりスーパーも出店。
ikari Homemade。
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いかりの新境地を開くかもしれない、
新フォーマット。

小型の店だが、
よくお客が入っている。
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そして1階の核店舗として、
イズミヤが出店。
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売場面積2040㎡ (617坪)の、
食品スーパーマーケット。

店舗入口に阪急ベーカリー。
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焼きたての100円パンを提供する。DSCN8932-1

この箱にパンを詰める。
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ご覧のように大盛況。
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H2Oリテイリング傘下に入ったイズミヤは、
阪食のいいところをどんどん取り入れて、
この大集客装置のららぽーとで、
息を吹き返すかのような集客。

最後に、
1日、案内してくれた前田さんと、
固い握手。
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来週は、頑張ります。

しかし、ららぽーとの大盛況ぶりを、
連日のように目の当たりにすると、
百貨店や総合スーパーの相対的不調も理解できる。

かつては大型小売業が品揃えを争った。
しかし今、ショッピングセンターは店揃えを競う。

そして……。
ハレとケ、
非日常と日常、
特別な日と普段の日。

だんだん、非日常の刺激が増えてきて、
特別な日と、何もない日とに分かれて、
普段の日がなくなってしまうのか。

そんな錯覚めいた気分になる。
それが土日祭日のららぽーとだし、
スーパーリージョナルSCではある。

〈結城義晴〉

2016年01月08日(金曜日)

IY社長交代とサミット-ライフ-ららぽーと立飛、エコス会まで

イトーヨーカ堂・戸井和久社長電撃辞任、
亀井淳前社長復帰!
Daily商人舎に緊急ニュースを入れた。

午後4時には日経電子版で報道され、
この衝撃のニュースは業界を駆け巡った。

戸井さんには「お疲れさま」、
亀井さんには「ご苦労様です」、
としか言いようがない。

戸井さんはイトーヨーカ堂にとって、
最後の切り札的なプロパー人材だっただけに、
今後に暗雲が立ち込める。

鈴木敏文セブン&アイ会長が、
これまでと変わらず、
同社代表取締役会長を兼務。
1年前に宣言した、
「チェーンストアの全面的な見直し」は、
イトーヨーカ堂では、ここまでのところ、
できなかったということになる。

2月末本決算が終了して、
抜本的な組織改革が行われるか、
はたまた連結子会社から、
切り離されてしてしまうか。

決定的な意志決定が行われるだろう。

さて今日は、店巡り。

まず、東京・東中野。
サミット東中野店。DSCN8627-5
1993年に私は、
『サミット・スタディ』を責任編集した。
『食品商業』編集長だったが、
その表紙デザインは、
この東中野店をモデルにしてつくった。

当時の最新店だったが、
昨年、完全改装して、
現段階の最新フォーマットとなった。

サミットは2011年10月、成城店で、
新マーチャンダイジングに挑戦した。

まず、生鮮や惣菜の店内加工率を上げ、
付加価値を高めて、
「脱素材提供業」を志向する試み。

さらにふんだんに、
クロスマーチャンダイジングを取り入れて、
サミットらしいポジショニングを築く。

その最新版で、私なりに満足。DSCN8628-5

山手通りを隔てた対面に、
ライフ東中野店。DSCN8632-5

地下1階に食品売場があって、
1階にベーカリーと衣料品、
そして2階に住関連。

古いタイプの3層の店。

しかし2012年2月にリニューアル。DSCN8630-5
ライフコーポレーションの普段着の店だ。

さらにJR中央線に乗って、
立川から立川立飛へ。

ららぽーと立飛。DSCN8645-5

昨年12月10日グランドオープンの話題のSC。DSCN8666-5
敷地面積約9万4000㎡、
店舗面積約6万㎡で、
テナントは250店舗。
駐車場も約3100台。

3層のスーパーリージョナルSC。

1階の核店舗が、
ブルーミング・ブルーミー。
いなげやのアップスケール型。DSCN8647-5
ワンフロア売場面積2247㎡、
初年度年商予算36億5000万円。

このフォーマットは2007年に、
遠藤正敏前社長時代に開発し、
現在6店舗。

アップスケール型は、
アップグレード型ではない。

このあたりは月刊『商人舎』2015年5月号。
阪急オアシスと成城石井
何が「高級スーパー」を殺すのか?!

ブルーミングブルーミーは、
アップスケールを志向して、
4つのキーワードを打ち立てる。

第1が健康、
第2がシニア、
第3がローカル、
第4がReady to Eat、Heat、Cook。

第2の「シニア」のコンセプトが、
STPマーケティングの考え方ではあるが、
このららぽーと立飛にふさわしいか。

しかし惣菜部門は、
サラダバイキング、スープバーなど、
導入して、よくできている。
鮮魚は「魚力」をインショップで導入し、
さらに19席のイートイン寿司屋を展開する。

精肉の低価格帯を、
もう少し前面に出したら、
惣菜の買いやすさとマッチするに違いない。

くれぐれもアップグレードではないことを、
徹底しておくべきだ。

入口の青果部門は、
地元青果を展開する“さんさん市”。
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ららぽーとのスーパーマーケットは、
二つの考え方がある。

船橋のロピア型か、
富士見のヤオコー型か。

いなげやはヤオコー型。
しかしあそこまで、とんがってはいない。

いなげやの前の、
焼きたてチーズタルト専門店PABLOには、
行列。
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いなげやの隣には、
ワクワク広場SPROUT。
㈱タカヨシが運営。DSCN8650-5

1階にはGU。
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そしてスーパー・スポーツ・ゼビオ。DSCN8655-5

2階はよくできていて、
カジュアルファッションの代表店が並ぶ。

まず、ユニクロ。DSCN8658-5
ユニクロには最低でも、
これくらいの面積を提供して、
もてる力を存分に発揮してもらった方がいい。

ギャップも出ている。DSCN8660-5

その低価格ラインのオールドネイビーも出店。DSCN8659-5
ギャップのアップスケールタイプ、
バナナリパブリックも、
同じフロアに出ている。

アメリカンイーグル・アウトレットも出店。
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現在、日本で3店。
ららぽーとEXPOCITY店は昨年11月19日、
大阪・千里万博公園のららぽーとにオープン。

イオンモール橿原店は11月27日、
そしてららぽーと立川立飛店。

さらにGUESS。DSCN8662-5
米国ロサンゼルスを本拠地として、
北米・南米、ヨーロッパ、中東・アジア、
世界90カ国に1700店舗以上を展開。

日本には2014年に登場。

そしてもちろんZARAとZARA HOME。DSCN8663-5
こう見ると2階は特に、
世界のブランドがズラリ揃って、
上出来のモールだ。

その中でブルーイングブルーミーが、
どれだけ存在感を発揮できるか。

今日は、その後、
昭島へ。

エコスグループ賀詞交歓会へ。DSCN8728-5

ぎっしりと取引先が集まった。DSCN8668-5

会次第。DSCN8667-5

冒頭でエコスグループ会会長の挨拶。
國分勘兵衛さん。
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国分グループ本社㈱代表取締役会長兼社長。

そして平富郎さん、
エコス代表取締役会長。DSCN8674-5

「この1年、商品力に磨きをかけたい。
ITもビッグデータも大事だが、
アナログ商売を充実させる」DSCN8680-5

代表取締役社長の平邦雄さん。
「第3四半期は過去最高益でした。
心から感謝します」DSCN8686-5

そしてエコス会副会長の藤吉泰晴さん。
三井食品㈱代表取締役社長。DSCN8696-5

その後、エコス取締役・監査役、全員登壇。DSCN8701-5

㈱たいらやの取締役・監査役も登壇。DSCN8702-5

最後に、松井鉄也さんが、
乾杯の音頭。
プリマハム㈱代表取締役社長。DSCN8705-5

その後、懇親。

まず國分さんと、組織改編の話。DSCN8715-5
内容は昨日のDaily商人舎に掲載。

藤吉さんと、稲田雄司さん、
首都圏量販第一本部長。DSCN8713-5

さらに佐伯行彦さん。
協同組合セルコチェーン理事長で、
㈱さえきセルバホールディングス社長。DSCN8726-5

その佐伯さんの相棒、桑原孝正さん。
㈱セルバ社長で、
さえきセルバホールディングス副社長。DSCN8712-5

最後の締めは、平典子さん。
㈱たいらや代表取締役社長。DSCN8720-5
実にきっぱりと、決まった。

忙しい1月の1日。

イトーヨーカ堂は、
第3四半期過去最大の赤字、

エコスグループは、
第3四半期過去最大の利益。

総合スーパー業態は時代遅れで、
食品スーパーマーケット業態は時代適応。

そうなのか。

それとも、
経営のやり方や組織のあり方に、
問題があるのか。

どっちも、です。

ららぽーと立飛を巡ると、
総合スーパーの衣料品など、
まったく魅力がないことを実感させられる。

しかしららぽーとは、
ひどく疲れる。

ここに問題解決の鍵があるし、
私は「総合の買いやすさ」は、
もう一度、つくり直せると考えている。

〈結城義晴〉

2016年01月07日(木曜日)

京都やまむらやの「レジ前のキス」と「音楽する幸せ」

今日は、人日の節句で、
「七草」の日。
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横浜の空は美しい。

自由が丘の花屋も、
相変わらずカラフル。
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紫式部著『源氏物語』は全54帖(じょう)
その34帖・35帖が、
「若菜上」と「若菜下」。
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この2巻が、平安中期の大長編の中で、
秀逸の小説となっている。

そして「若菜」は七草に通ずる。

大野晋・丸谷才一の対談集、
『光る源氏の物語』は実に面白いが、
その「若菜」編に、以下の句が出てくる。

江戸時代の『犬子集』という俳諧の集にある。
源氏ならで上下に祝ふ若菜かな

『源氏物語』の「若菜」の帖が、
上下巻あることをもじって、
身分の高い人も低い人も、
上下そろって若菜のスープを飲む。

そんな俳句というか川柳というか、
滑稽俳諧。

年末年始、ゆっくりと、
この対談集を楽しんだが、
いま、「若菜下」まで読んできて、
七草の日を迎えた。

ピッタリ。

さて、Weekly商人舎の、
日替わり連載・水曜日は、
HERSTORYのペルソナマーケティング講座

昨日の記事が実にいいし、おもしろい。
vol.23のタイトルは、
“エグゼ50”トレンド。

正社員で働く50代のキャリア女性市場を、
管理職(エグゼクティブ)に就いている意味から
「エグゼ50」と呼ぶ。

エグゼ50の現在の関心事は、
「“夫源病(ふげんびょう)”の予防」

夫の言動がストレスとなり、
心身に不調をきたす症状。

そこで夫源病”予防を意識した提案。

「京都のスーパー『やまむらや』は、
去年11月22日(いい夫婦の日)から
11月29日(いい肉の日)まで、
夫婦がレジの前でキスをすると
100g=734円の牛カルビを安くする
というイベントを実施しました。
唇なら5割、頬なら3割の割引率で、
ほとんどの夫婦は唇を選んだそうです」

実にいい。

2月14日のバレンタインデーには、
絶好の企画。

別に夫婦でなくてもいいし。

Weekly商人舎の日替わり連載は、
月曜が2週間販促企画、
火曜が2週間天気予報、
水曜がペルソナマーケティング講座、
木曜が今週のお惣菜、
金曜がABCLランキング。

充実のラインアップです。

月刊『商人舎』購読者とその五人組しか、
読むことはできませんが、悪しからず。

さて、1月4日の朝、
DVMsどうぶつ医療センター横浜に行った。
待合室で東京新聞を、
隅から隅まで読んだ。

そのコラム『心にふれる話』
村上一樹さんが書く。
「音楽が持つ力」の物語。
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指揮者の山下一史さんは、
「巨匠カラヤン」最後の弟子。

東日本大震災の発生時には、
仙台フィルハーモニー管弦楽団の、
正指揮者だった。

大震災の直後には、葛藤にさいなまれた。
「音楽などしてはいけないのでは」

私も『店ドラ』を書いていたから、
発行すべきかどうか、迷った。

山下さんが、再び指揮棒を振ったのは、
震災から約2週間後の大阪。

楽団を指揮しながら、
不思議な感情が生まれた。

「音が出る時に湧き上がって来る喜び。
ああ、これは音楽ができる喜びなんだ」

その時に実感した。
「誰かのためではなく、
自分が幸せになるために
音楽をやっている。
その姿に観客も
幸せになってくれるのだ」

商売も仕事も、
指揮者と同じ、
音楽家と同じ。

アーティストと同じ、
アスリートと同じ。

自分が幸せになるために、
商売をやる。
その姿の真摯さに、
顧客も幸せになってくれる。

もちろん顧客のために、
商品やサービスを販売する。

その商品やサービスの価値のご利益と同時に、
それを販売する人びと自身の幸せを感じ取って、
顧客も幸せになってくれる。

ただし真摯でなければいけない。

ピーター・ドラッカー先生。
「マネジャーとして、始めから、
身に着けていなければならない資質が、
ひとつだけある。
才能ではない。
真摯さである」

自分の仕事に誇りを持つ。
そして仕事に従事することに、
幸せを感じる。

それが顧客を幸せにする。

七草も人を幸せにする。

『源氏物語』「若菜上下」も、
もちろん読めば幸せになる。

やまむらやのレジ前のキスも、
夫婦を幸せにする。

そして音楽も商売も、
人を幸せにする。

そのためには、
企画し、運営する本人自身が、
そのことに幸せを感じなければいけない。

〈結城義晴〉

 

2016年01月06日(水曜日)

経営者の「賃上げ」発言と働く人たちの「不愉快な時代」

今日は二十四節気の「小寒」
小寒から節分までを「寒」と呼ぶ。
だから小寒の日は「寒の入り」。

一応、暦の上では一番寒さが厳しい時期。

しかし、今日の東京・横浜は、
曇ってはいたけれど、
気温は低くはない。

夕方、鈴木國朗さん来社。
ご存知、大ぶろしきを広げない、
本物の一流コンサルタント。IMG_7564-5
今年もコラボレーションの仕事、
増えそうです。

よろしくお願いします。

そして『AJSネットワーク』到着。
私の連載は第97回。
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今回のタイトルは、
2015「脱チェーンストア(!?)」論議の行方

読んでみてください。

さて、1月5日の日経新聞『経済教室』。
連載タイトルは「分断危機を超えて」
その第2回は放送大学教授の御厨貴さん。
今週月曜日から毎日、
学会の重鎮が交代で書く。

「不愉快な時代の到来である」

「日本の内外を眺めても、
自然災害、テロリズム、社会不安が
常にどこかで生起している」

日経新聞紙上にしては珍しく、
安倍政権を堂々と批判する。

「安倍政権の醸し出す雰囲気は、
成果を出しているか否かにかかわらず、
何となくそうかという感じであり、
やったなあという達成感を
もたらすものではない」

「今も支持率はほぼ50%を維持する」

しかし「政権支持の理由となると、
驚くべき内容の項目が
トップを走り続けている」

「常に最も多いのは
『前政権よりまし』という評価である」

「このあられもない理由が
3回の国政選挙を経て、
今なおトップたることに、
政権も国民もメディアも三者三すくみで、
不愉快の情を禁じ得ない」

なるほど。

ここでマスコミの現在を表す。

「メディアも安倍政権になってからは、
政権支持と政権批判に
真っ二つに分断された」

政権支持の読売、産経、
そしてやや支持派の日経。
政権批判の朝日、毎日。

「しかもそれが丁々発止と政治的論点を巡り、
生産的議論を戦わすという、
国民が目を見張る状況にはなっていない」

「むしろ各メディアはことあるごとに、
持論を独り言のように繰り返すことが多い」

「持論を独り言のように繰り返す」
御厨さんは、こういった批評が持ち味。

「メディアも相互不愉快感に満ち満ちている」

「不愉快感に満ち満ちた時代」
これは顧客の心理でもあるので、
覚えておきたい。

さて、昨日は経済三団体の新年祝賀パーティ。
経営者の「賃上げ」に関する発言が集まる。
日経が報じた。

まず経済団体トップの発言。

日本商工会議所の三村明夫会頭。
「消費者の消費行動も経営者の投資行動も
デフレマインドから脱却していない」

賃上げに冷ややか。

経団連の榊原定征会長は「賃上げ」を、
「個人消費拡大の大きな牽引役となる」と主張。

しかし「年収ベースでの賃上げ」が条件。
つまりボーナスなどで一時的に上げる方法。

ベースアップは基本給の底上げで、
それは正社員の賃金体系の場合、
ボーナスの支給額も連動して増える。
さらに社会保障関連の支出も連動する。

「このため企業の実際の人件費負担は
基本給増加分の1.6~1.7倍かかる」

企業の人件費負担は増えるが、
逆にそれは社員たちが喜ぶ。

サントリーホールディングス新浪剛史社長。
「年収ベースで3%程度賃上げする方向。
労働組合との交渉だが、ベアも検討したい」

ベースアップに肯定的。
人材も集まるだろう。

三菱地所の杉山博孝社長。
「ベアを検討する」
東京五輪関連の需要で、
不動産業界は設備投資意欲が旺盛。

こちらも肯定的。

JXホールディングスの木村康会長。
「収益状況は非常に厳しい。
景気の良い話はできない」
原油価格の下落でベア実施は難しい。

トップがこういった発言をすると、
人は集まらない。

NEC遠藤信博社長。
「GDPの伸びに合わせて年収を引き上げるが、
ベアは慎重にならざるをえない。
へたに上げると経営を圧迫する」

正直な答えなのだろうが、
残念ながら働く人々の方を向いていない。

伊藤忠商事の岡藤正広社長。
「国内景気は16年に緩やかに回復していくが、
ブラジルなど新興国経済の先行きが不安だ」

第一生命保険は、
営業職員の初任給の引き上げに動く。
こちらは人材確保を目的にした賃上げ。

新浪さん、今回の発言だけでも、
点数を稼いだ。

これからの5年間。
経営者が本当に、
働く人たちの方を向いているか。

それが問われる。

日経新聞『経済欄』
「正社員不足、過去最高に」
2015年11月の労働経済動向調査。
厚生労働省実施。

正社員が「不足している」とした回答の割合から
「過剰」との回答の割合を引いた指数は33。

3カ月前の前回調査から4ポイント上昇。

比較可能な1999年2月以降で最高。

業種別動向。
建設業が44で10ポイント上昇。
運輸・郵便業は51で6ポイントアップ。
医療・福祉は44で1ポイント上昇。

製造業は27で1ポイント上昇、
肝心の小売業・卸売業は20で6ポイント上昇。
宿泊・飲食サービス業は36で4ポイント下降。

厚労省の見解。
「大手企業より中堅・中小企業で
人手不足感が強い」

日経のCHECK & CLIP。
主婦「年収の壁越え働く」52%

今年10月に、社会保険適用の基準が変わる。
「短時間労働者に対する
被用者保険の適用拡大」

対象は従業員501人以上の企業。

主婦のパートタイマーは、
働き方の選択を迫られる。

ライフネット生命保険の調査。
パートなどで働く20~59歳が対象。

社会保険関連で意識される年収は、
現在は130万円。
原則これ以上になると社保へ加入し、
保険料を支払う。

調査ではこうした基準にふれないよう、
労働時間を制限している主婦が7割超。
10月以降、適用対象が106 万円以上に広がる。

そこで労働時間を調整するより、
年収を増やしたいという人が、
全体で52.7%、
制度改正の影響を直接受ける人たちは、
64%が年収増を望む。

日経のコメント。
「年収の壁を意識しない働き方が
実際に広がるか、
今年の注目点の一つだ」

正社員もパートタイマーも、
働き方が大きく変わろうとしている。

そして働く人々の視点からすると、
どうも、それほど、
「愉快な時代の到来」ではなさそうだ。

「人をつくる、人を残す」ためには、
経営者も経営幹部も、
それを自覚しておかねばならない。

〈結城義晴〉

2016年01月05日(火曜日)

三が日商戦のポジショニングと米国小売業5つの予測

露の世は露の世ながらさりながら 
〈小林一茶〉

一茶、56歳。
初めて授かった長女を亡くした。
そのときの一句。

さてこの年末年始商戦。

日経新聞によると「全般に堅調に推移」した。

まず百貨店はほとんど2日が初売り。
高島屋の2・3日の売上高。
前年実績を1.1%プラス。

やはりインバウンド消費に牽引された。
なにしろ免税品の売上高は、
前年比50%増加。

福袋の売上げは2%増。

三越伊勢丹は今年から、
初売りを3日にした。
伊勢丹新宿本店は、
昨年の初売り初日2日と比べ9%増。
だから3日初売りは成功。

ポジショニングが確立された店は、
1日に初売りしようと、
2日にしようと、3日にしようと、
影響はない。

イオンはグループの国内約2500店、
元旦から初売りをして、
その1・2・3日の売上高が、
前年同期比で2桁の伸び。

昨年から力を入れた食品部門は絶好調。
福袋やおせちなどの季節商材がよく売れた。

話題のイオンモール岡山。
一昨年12月オープン。
IMG_7528

3日の撮影だが、
福引には長い行列。
IMG_7533

イオンスタイルの食品売場には、
福袋コーナーがつくられ、
各種の福袋が賑やかしく並んだ。
IMG_7535

お菓子の福袋。
IMG_7534

お茶の福袋。
IMG_7536
元旦から営業開始するならば、
福袋はどんどん新しい工夫を入れねばならない。

イトーヨーカ堂も食品の売上高は5%増、
いなげやも総売上げは7%伸びた。

ただし、変調の兆しもある。

ヨドバシカメラ新宿西口本店。
1日元旦の初売りで、
訪日客の来店が昨年比で減じた。

藤沢昭和社長のコメント。
「昨年秋くらいから中国人の購入額が減っている」
中国経済減速の影響を注視する。

日本空港ビルデング鷹城勲社長の言。
羽田空港などで免税店を展開。
訪日中国人の消費に関して、
「化粧品は好調だが、昨年10月以降は
高級ブランドは売れ行きに陰りが見える」

商売は「顧客の変化」に対応すべきもの。
中国の経済も中国人の消費・購買も、
変わってきて当たり前。

ただし、この店しかないとなれば、
日本人も中国人も、
この店に来る。

ポジショニングだ。

新宿伊勢丹には強烈なそれがあって、
ビックカメラや免税店には、
それが希薄だということだ。

さて、アメリカ小売業ホットトレンド。
昨年暮れにワシントン・ポスト紙が、
5つの予測。
私なりに順番を変えて解説しよう。

第1は、小規模小売業の成長。
それも年商5000万ドル(60億円)以下企業。

例えばアパレルでも、
アバクロンビー&フィッチやコーチなど、
これまでの有名ブランドが敬遠され、
ユニークなニッチ・ブランドが好まれる。

つまりマーケット・ニッチャーが伸びる。

第2は、「ハイパー・パーソナライズ」が、
グロサリーの新しい販売戦略として登場する。

ミレニアムの年長世代を中心に、
高価な外食を避ける傾向が強い。
かといって、マクドナルドなどファストフードは、
健康志向によって避けられている。

つまり需要と供給に食い違いが出ている。

スーパーマーケットは、
このニッチにフォーカスして、
新しい商品やサービスを提供。

例えば「ハイパー・パーソナライズ」。
グルテン・フリー、ヴィーガン、
DNAベース・ダイエットなどが対象となる。

外食産業は小売業の水先案内人だが、
すでにこういった顧客を対象に、
シークレット・メニューを提供するレストラン、
常連客だけの秘密の入口を持つレストラン、
などが登場している。

第3に、ダイナミック・プライシングの普及。
小売業大チェーンは、過去数年、
電子コマースの改善に投資してきた。

そのテクノロジーを実店舗に役立てる。
例えばリアル・タイムのプ ライシングで、
需要や在庫状況に応じて、
瞬時に売価を調整するシステムなど。

既にオンライン販売では、
当たり前になっている。

しかし実店舗での応用は難しかっ た。

それがEコマースでのイノベーションによって、
実店舗の生鮮食品販売などで、
最初に取り入れられる。
販売期限残り日数に応じた売価設定、
こんな技術が登場する。

もともと生鮮食品の見切り販売などは、
日本の技術がより高度で、
これはアメリカが日本を、
真似ることになるかもしれない。

ただし彼らは絶対、
システマチックに迫ってくる。
そこに学ぶところがあるかもしれない。

第4は、モバイル・ペイメントの普及。
携帯電話をモバイルというが、
スマホやタブレットを使った支払い・決済のこと。

米国では昨今、
クレジットカードの情報漏洩問題が頻発した。
そこでチップ付きクレジットカードが普及。
日本のFelicaと同じような機能を有するものだ。

しかし、このカード処理は、
従来のカードのスワイプ方式に比べて、
数秒余分にかかる。

それを嫌う消費者も多い。

それがモバイル・ペイメント普及のきっかけの一つ。

ウォルマートやターゲットが、
モバイル・ペイメントを導入していて、
それに拍車をかける可能性がある。

最後に第5は商品問題だが、
「シラチャ・ソース」の大ヒット。

シラチャ・ソース(Sriracha sauce)は、
タイ王国のチリソースのような調味料。
とうがらし、酢、ガーリック、砂糖、
さらに酸味料、増粘剤、調味料を原材料とする。
シーフードの味付け調味料として開発されたが、
今ではタバスコ代わりにも使われ、
用途が広がっている。

タイ王国チョンブリー県に、
シー・ラチャ郡(Si Racha)があるが、
それがネーミングの由来。

フイフォン・フード(Huy Fong Food)社のブランド。

そこでハインツは、
シラチャ・フレーバーのケチャップを発売、
タコ・ベルやピザ・ハットでは、
シラチャ・ソースのメニューを加えている。

今年はさらに大ブレークする。

アメリカの5つのトレンド。
当たるも八卦というよりも、
「すでに起こった未来」と見た方がいい。

日本の三が日の反省は、
素早く済まして、
明日に向かいたい。

〈結城義晴〉

2016年01月04日(月曜日)

イオンの「脱・総合」とセブン&アイ鈴木敏文「年頭所感」

Everybody! Good Monday!
[2016vol1]

商人舎と結城義晴は、
Weekly Managementを薦めている。

1年間を52週、
四半期を13週。
その基本は1週間。

こう考えて、仕事を進める。

世界のカレンダーは主に、
日曜日から始まる。

けれど商売の仕事は、
月曜日から始まって、
日曜日に終わる。

だから1週間は、
月曜日からスタートすることにして、
さらに1年は、
1月1日の週を第1週として、
毎週毎週に番号を付ける。

すると2016年の今年の場合、
先週の金曜日元旦、
土曜日1月2日、
日曜日1月3日。
三が日が第1週。

今日1月4日から、
第2週が始まる。

息白し天を仰ぎてなげくとき
〈朝日俳壇 東京都・池田合志〉

ああ、今日の気持ち。

それでも暖かい日だ。
DSCN8534-5

日射しが春をイメージさせてくれる。
DSCN8536-5

切り株にも春の予感。
DSCN8542-5

しかしまだまだ寒さはこれから。
DSCN8546-5
今週水曜日6日が二十四節気の「小寒」
このころから一番寒くなる。
そしてこの日から寒中見舞いとなる。

今年の年末年始は、
家族の一員にいろいろなことが起こって、
個人の年賀状を出せなかった。

今日も賀状が届けられた。
お礼申し上げたい。

今年は寒中見舞いを出そうと思う。

達筆の妻がみな書く年賀状
〈同 東京都・鈴木ことぶき〉

着ぶくれて老けゆく歳を繕はず
〈同 福津市・下村靖彦〉
私も「つくろはず」でありたい。

さて商人舎magazineのWeekly商人舎。
日替り連載の「月曜朝一」は、
2週間販促企画。

商人舎magazineのページを開くと、
左下にWeekly商人舎のブロックがあって、
その下の段の「日替り連載」では、
その日のコーナーが点滅している。

今日は「月曜朝一」
このページは月刊『商人舎』の購読者と、
その五人組のID保有者しか見られないけれど。

例えば「2週間の記念日」は、
毎週必ず掲載されている。
その今週分だけ抜き出してみると、
1月4日 (月)石の日
1月5日 (火)いちごの日、ホームセキュリティの日

1月6日 (水)が小寒で、
手巻きロールケーキの日
1月7日 (木)七草 人日の節句、消救車の日
1月8日 (金)イヤホンの日
1月9日 (土)クレープの日、とんちの日

こんな具合だが、
1月10日 (日)は多い。
糖化の日
パンケーキの日
アメリカンフライドポテトの日
コッペパンの日
糸引き納豆の日
110番の日

もちろん、今週、次週の重要ポイントが、
2週間分でチェックできる。

Weekly Managementは、
このように点検していく。

さて日経新聞一面トップ記事。
「イオン『脱・総合』へ転換」

ただしこれは「総合スーパー」が、
「脱・総合」ということらしい。

日経の『きょうのことば』には、
その「総合スーパー」の解説がある。

いわく「食品のほか衣料や住居関連など、
幅広い商品群を総合的に品ぞろえする、
大型のスーパーマーケットのこと」

これは困る。

「大型のスーパーマーケット」が違う。

ヨーロッパでもアメリカでも、
そしてアジアでも、
「ハイパーマーケット」と分類する。

スーパーマーケットが、
食品のセルフサービス総合店。

ハイパーマーケットは、
衣食住薬のセルフサービス総合店。

その「総合スーパー」を、
イオンが抜本的に再構築する。

「中核子会社のイオンリテールが運営する
全350店を今後5年で全て改装する」

イオンは純粋持株会社のことで、
そのグループの総合スーパーは、
イオンリテールの他にもダイエーや、
イオン北海道、イオン九州、イオン沖縄がある。
すべて合わせると約540店舗。

それらの2015年3~8月期、
連結営業損益は87億円の赤字。

再構築の方針は、
「食品、衣料、家電などを
総合的に扱うことにこだわらず、
地域の客層や競合店の状況を踏まえながら、
店舗ごとに売場の専門性を高めて
集客力を取り戻す」

「イオンは1店につき数億円を投じる大型改装を増やし、
多くを新業態の『イオンスタイルストア』にする」

イオン幹部は、この「新業態」を、
「フォーマット」としている。

これは「業態」を分化させた「フォーマット」であって、
新しい「業態」ではない。

「従来は画一的な店づくりが目立ったが
新業態は売場の構成を店舗ごとに大きく変える」

「例えば、高級ブランドの万年筆や革製の手帳などを
集めた大人向け文具売り場など、
独立した専門店が組み合わさった構成にする」

これをイオンは「ユニット」と概念づけする。
そしてマーケットに応じ、
ユニットの組合せによって、
総合スーパーのリニューアルを図る。

このあたりはWeekly商人舎の、
「イオンスタイル板橋前野町店
イズミヤ撤退の4層店舗を全力改装」
この記事の前文に、
岡崎双一社長のインタビューを、
丁寧に載せた。

こちらを読んでほしい。

「店舗改装は15年度は50強と
14年度比で倍増の見通し。
16年度以降は年間50~80店を見込む」

「イトーヨーカ堂が20年2月期までに
全店舗の2割に当たる40店を閉鎖する方針」

「ユニーグループ・ホールディングスも
最大で50店の総合スーパーの閉店を検討」

イオンはそれをしない。

なぜか。
「自社の大型ショッピングセンターの多くに
総合スーパーを入居させており、
単純な閉店が難しい」

それもあろう。

しかしイオンは最近、
単独店や他社の居抜き物件を、
積極的にイオンスタイルにしている。

つまり、イオンは、
この「総合スーパー」の、
フォーマット化の可能性を、

追求していることになる。

私も、可能性は大いにあると思う。

一方のセブン&アイ・ホールディングス。
今日、鈴木敏文さんの年頭所感を発表。
代表取締役会長兼最高経営責任者。

「今年の経済環境は、
予測がたいへん困難です」

これだけの情報を持つ鈴木さんにして、
「予測困難」というのは、
大変な年だということだ。

「2017年には消費増税が予定されており、
軽減税率についても
議論が重ねられてきました。
しかし、その実施に至るまでには、
まだいろいろと難しい問題が
あると考えています」

ここで、継続して成長を推し進めている事業は、
セブン-イレブン・ジャパンと、
アメリカのセブン-イレブン・インク。

この2社が成長を続けている背景にあるもの。
「それは、天候や景気動向など
外部環境がどのように変化しても、
その中でつねにお客様の立場で
『いまどのような商品、
サービスが求められているか』と
真剣にとらえ、ニーズに応えるために
徹底的に努力し続けているということです」

ああ、お天気産業よ。

鈴木さんは、それを許さない。

どんな事業も、どんな店も、
どんな企業も、
努力しているとは思うが、
鈴木さんのいう「徹底的な努力」は、
次元が違う。

「一方、現在の小売業では、
過去の経験に頼った仕事は
全部失敗しています」

次が大事。
「素人の目で素直にお客様のニーズをとらえ、
それに応える努力を続けることが、
いまや不可欠です」

「素人の目」
「顧客の立場に立つ」
鈴木さんはそれを言い続ける。

セブン&アイは、
「チェーンストア理論からの脱却」を掲げる。
そのことが最後に念押しされる。

「昨今では、日本だけでなくアメリカでも、
大手小売業の成長は鈍化しており、
過去の理論はもはや通用しないことが
明らかになっています」

同感。

「流通革命論」に則ったチェーンストア理論は、
「流通3.0」の段階に入った。
これは月刊『商人舎』12月号。

「今年は、皆さん一人ひとりが
過去の経験を捨て、
お客様の立場で考え、
仕事を進めていただきたい。
そして、現状を打破し、
更なる成長を目指して
いただきたいと思います」

イオンの「ユニット」、
セブンの「素人の目」。

対照的だが、どちらも、
「顧客の立場に立つこと」は、
全く、変わりない。

では、みなさん、
今週も、Good Monday!

〈結城義晴〉

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