結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2017年03月16日(木曜日)

非正社員の多いトップ100社とKMW染谷さんとの対談

東洋経済オンライン。
今日の調査記事は、
「非正社員の多い」トップ500社
書き手は田中 久貴さん。
東洋経済データ事業局DB2部。

総務省の労働力調査。
パートタイマー、アルバイトや派遣、
つまり非正規労働者の数。
2016年末で2016万人。
覚えやすい。

この10年で約280万人の増加。
全雇用者に占める割合は37.5%。
10年前は3割だった。

2000万人を突破したのは2014年11月。

そこで東洋経済オンラインが、
上場企業の有価証券報告書から、
「臨時従業員」と表記された非正社員を、
多数雇用している企業ランキングを調査。

1位はイオン。
非正社員数は26万1356人、
従業員数13万5058人。
非正社員比率は66%。

調査開始以来、3年連続のトップ。

昨年調査では24万7052人。
だから1万4304人の増加。

なお、イオンの5年前のデータで、
非正社員と従業員の増減率を比較すると、
ちょっと意外かもしれないが、
「非正社員への依存度は下がり気味だ」

2位は日本郵政、
17万3951人、
非正社員比率は41%。

3位は日本電信電話(NTT)、
9万9855人、
非正社員比率29%。

4位はセブン&アイ・ホールディングス。
9万1476人で、63%。

5位はトヨタ自動車。
8万6843人で、20%。

6位はニチイ学館。
7万8599人、81%。

7位ゼンショーホールディングス。
4万8072人、86%。

8位、日立製作所。
4万5111人、12%。

9位、すかいらーく。
4万0879人、88%。

10位は住友電気工業。
3万9124人、14%。

トップ10には、
小売業トップのイオンとセブン&アイ。
外食産業のゼンショーとすかいらーく。
そして医療・介護・教育関連のニチイ学館。

さらに日本郵政とNTTは、
旧三公社五現業といわれた企業。
トヨタ、日立、住友電気は製造業。

小売業、サービス業が、
非正社員比率が高く、
製造業は低い。

小売業は60%台、サービス業は80%以上。

トップ10の企業はすべて、
非正社員の人数を増加させている。

1万人以上の非正社員を雇うのは94社、
5000人以上は212社。

以下、小売業、サービス業を拾うと、
16位、ユニー・グループホールディングス、
2万7172人、75%。
17位、ファーストリテイリング、
2万6282人、38%。
27位、ユナイテッド・スーパーマーケット・ホールディングス、
2万1398人、77%。

ここまでが2万人以上。

34位、H2Oリテイリング、
1万9120人、69%。
38位、ライフコーポレーション、
1万8283人、75%。
40位、ドン・キホーテホールディングス、
1万7566人、72%。
46位、吉野家ホールディングス、
1万5523人、81%。
50位、アークス、
1万4610人、75%。

50位以下にも続々、小売りサービス業。

54位、バローホールディングス、
1万3159人、72%。
55位、三越伊勢丹ホールディングス、
1万3130人、52%。
56位、ウェルシアホールディングス、
1万3048人、68%。
57位、いなげや、
1万3019人、82%。
59位、LIXILグループ、
1万2903人、18%。
64位、しまむら、
1万2159、83%。
65位、日本マクドナルド、
1万2085人、83%。
67位、くらコーポレーション、
1万1748人、91%。
72位、ソラスト、
1万1318人、45%。
75位、DCMホールディングス、
1万1148人、72%。
78位、ニトリホールディングス、
1万1060人、53%。
79位、サイゼリヤ、
1万0972人、72%。
80位、トリドールホールディングス、
1万0927人、92%。
83位、ツルハホールディングス、
1万0716人、64%。
85位、ゲオホールディングス、
1万0421人、73%。
88位、イズミ、
1万0225人、71%。
89位、ヤマダ電機、
1万0219人、35%。
92位、平和堂、
1万0023人、63%。

平和堂までが1万人以上。

94位、ロイヤルホールディングス、
9967人、80%。
96位、ヤオコー、
9881人、75%。

以上、100位以内に、
小売りサービス業は33社。
ちょうど3分の1を占める。

非正規社員のマネジメントや、
採用、教育、待遇など、
まさに戦略的ヒューマンリソースマネジメントが必須だ。

月刊商人舎2016年11月号特集、
働き方改革×人材マネジメント

再読してください。

さて、今日は朝から、
染谷剛史さんが来社。
ナレッジ・マーチャントワークス㈱、
略してKMWの代表取締役社長。

昨年の11月号にも、
寄稿してくれた。
人材開発の戦略的発想法と
先進プログラム

その染谷さんが3月1日に、
人材マネジメントの新会社を立ち上げた。

私の知識商人養成にも共感してくれて、
社名にKnowledge Merchantsを入れた。
DSCN9540-1

その新会社のホームページで、
私との対談を掲載する。
その撮影と対談のために、
ディレクターの井上彰子さんと、
カメラマンとを伴って、
やってきた。
井上さんは㈱ブラボーデザインの、
クリエイティブディレクター。

商人舎オフィス前の遊歩道。
今日は、日差しがあって撮影日和。DSCN9521-1

超望遠レンズを使っての撮影。
DSCN9515-1

こんなに離れている。DSCN9517-1

われわれ二人は、
そのレンズに向かって笑顔。
DSCN9516.-1

次に私一人の撮影。
井上さんが襟元をチェック。
DSCN9525-1

やはり遠くからの撮影。
DSCN9526-1

撮影が終わると、1時間ほどの対談。
DSCN9533-1

最後に3人で写真。
DSCN9534-1
ナレッジ・マーチャントワークス。
商人舎に代わって、
ヒューマンリソースマネジメントの実務を展開します。
みなさん、よろしく。

遊歩道の大島桜。
DSCN9537-1
五分咲きです。

開花宣言しましょう。

来週は見ごろだろうか。
DSCN9538-1

対談が終わると、
新横浜から新幹線で熱海へ。
さらに伊豆急で伊東へ。IMG_0687.JPG-7

伝統の川奈ホテル。
IMG_0692.JPG-7

テディベアが迎えてくれた。
IMG_0690.JPG-7

部屋からは、伊豆の海が見える。
IMG_0689.JPG-7

そしてディナーのあと、
みんなでPPAP。
IMG_0702.JPG-7
ただし、これは、
パン・パイナップル・アップル・パン。
第一屋製パンが、
ピコ太郎と契約して、
PPAPのパンを発売。

これもよろしく。

最後に11月号のMessage。
売上高は人材に比例する。

人手が足りない。
店が回らない。
猫の手も借りたい。

人が辞める。
人は集まらない。
派遣の手も借りねばならない。

しかし小手先の細工で、
人を募集しようとしても、
思うような成果はあがらない。

ここは安倍晋三に先駆けて、
「働き方改革」を進めねばなるまい。
人材マネジメントを確立せねばならない。

働きがいのある店に人は集まる。
良い職場に人は定着する。
最良の会社で人は育つ。

かつてのチェーンストアでは、
売上高は売場面積に比例した。
企業規模は店の数によって評価された。

しかし現在の小売りサービス業では、
売上高は人材に比例する。
企業価値は人材の数と質によって決まる。

だからこそ、急がば回れ。
一歩一歩、働き方を改革する。
その改革のスピードを上げていく。

それが企業存続の唯一絶対の条件となる。
いま、小売りサービス業を救うのは、
戦略的に人的資源をマネジメントすることだ。

未来を築く力を生み出すのは、
明日をつくるために今日、
何をなすべきかを決めることである。

〈結城義晴〉

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