結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2017年03月03日(金曜日)

学習院DSCM最終講義「阪急オアシス」千野和利の戦略論

3月3日、桃の節句。
そして日本列島は、
桜の季節にまっしぐら。

花粉症が唯一の悩みの種。

そんないい季節。

特集商品前線異常なし!
昨2016年8月号だった。

もう、あれから7カ月。
その後、商品前線には、
異常がみられるのだろうか。

今年の桜開花前線。
sakura_front_800x450
ウェザーマップの発表。
東京・福岡は3月24日、
大阪は4月1日。

楽しみです。

さてひな祭りの今日、
午前中は商人舎オフィス。

午後は目白の学習院大学へ。DSCN9671-2

学習院大学のこの門、
好きだな。
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春の空とは思えないほど、
すっきりした青空。DSCN9673-3

木々も春を待ちわびている。DSCN9674-2

古い校舎が残る校内。
学習院らしくて、いいです。
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そのそばの創立百周年記念会館。DSCN9676-3

今日は、この会館3階で、
2016年DSCM最終講義。
そして第12回GMS桜実会。

DSCMは、
ディマンドサプライチェーンマネジメントの略。
そしてGMSとは、
学習院マネジメントスクールの略。
桜実会はOB・OGの組織。
DSCN9677-3
ここにも桜の実がある。

今回の最終講義には、
対論も盛り込まれた。
千野和利さんと結城義晴が担当。
千野さんは㈱阪急オアシス会長。
DSCN9681-3
湯沢威先生にもご同席いただき、
その直前の打ち合わせ。
湯沢先生は学習院大学名誉教授。

講義の前に、湯沢先生のご案内で、
学習院大学の展示物コーナーを、
見ていただく。
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午後3時、最終講義がスタート。
司会は事務局長の林純子さん。
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開講のごあいさつは、
耀(あかる)栄一さん。
学校法人学習院専務理事。DSCN9698-3

初めに結城義晴が、短く講義。
DSCN9704-3

レース型競争とコンテスト型競争、
規模の経済と範囲の経済、
リージョナルチェーンの優位性を述べ、
阪急オアシスを紹介。DSCN9706-3

会場には受講生と桜実会メンバー。
講師陣と歴代最終講義講師のみなさんも、
多数、参集してくださった。
DSCN9713-3

千野さんの講義は、
「2020年におけるSM事業の高付加価値づくり」DSCN9715-3

阪急オアシスの理念から事業戦略まで、
実に内容の濃い1時間の講義。DSCN9722-3

終盤は多くのスライドで、
イノベーティブな取り組みを、
具体的に紹介。
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休憩をはさんで、
2人での討論。
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打ち合わせなしの質問を、
次々投げかける結城義晴。DSCN9741-3
さらに会場からの質問。

千野さんは一つずつ考えながら、
ていねいに答えてくれた。DSCN9738-3
参加した人々は幸せな時間を共有した。

それほど千野さんの話は、
有意義で情報満載の内容だった。DSCN9729-3

午後3時から5時半まで、
2時間にわたる最終講義は、
無事に終了。

イタリア出張中の上田隆穂先生が、
ビデオレターで祝辞。
マネジメントスクール所長、経済学部長。DSCN9746-3

その後は修了証の授与式。

湯沢先生から一人ひとりに、
修了証書が手渡された。
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そして湯沢先生の閉講のあいさつで、
2016年度のDSCMも幕を閉じた。
湯沢先生はご専門の経営史の観点から、
現在の世界情勢を分析しつつ、
簡潔にスピーチしてくださった。
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廣田正さんを囲んで三人で写真。
廣田さんは三菱食品を退任し、
現在はかまくら廣田オフィス代表。
かつて最終講義をしていただいた。

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村上篤三郎さん。
現在、㈱ロピア取締役管理本部長。
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村上さんにも最終講義講師をお願いした。
千野さんの講義に大満足の様子だった。

講義の後は、恒例、
桜実会修了生の集い。
新たに修了生となったメンバーも加わる。
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乾杯のご発声は、
学習院理事の東園基政さん。
一般社団法人学習院桜友会会長。
DSCN9779-3

そして懇親と歓談。DSCN9782-3

東園会長、千野会長、湯沢先生。DSCN9789-3

そして大久保恒夫さん。
大久保さんは、2月末に、
セブン&アイ・フードシステムズ社長を退任。
ご苦労様でした。
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現在は、その顧問で、
いわば久しぶりに自由の身。

会場では、
ビールサーバーガールが、
生ビールを注いで回った。
学習院大学生。
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19キロのビールサーバー。
それを担いだ彼女に敬意を表して記念写真。DSCN9785-3

中締めは大久保さん。 DSCN9792-3
大久保さんも成城石井社長時代に、
最終講義講師を務めていただいた。

最後は毎年恒例となった、
全員参加の記念写真。
DSCN9797-3
みんな、いい笑顔だった。

千野さんの講義で印象に残ったこと。
一番最初に、
二つの重要な考えを、
ご披露くださった。

第一は、会社とは何か。
何のためにあるのか。
誰のためにあるのか。

それぞれの会社には、
アイデンティティがある。
それがこの設問の答えだ。

そのアイデンティティが今、
空洞化してはいないか。

第二は企業戦略とは何か。
千野さんの企業戦略は、
「価値のある独自性の追求」
真似のできない付加価値をつくること。

阪急オアシスに店や売場、
商品やコンテンツ。
それらにすべて、
価値のある独自性がある。

それが阪急オアシスの、
アイデンティティである。

私は最後に、
ジェイ・バーニーを持ち出した。

どんな企業も社会的な価値がない場合、
当然ながら競争劣位となる。

その価値が生み出されると、
競争均衡となる。

つまり競争者は必ず、
価値を持たねばならない。

次に、その価値の希少性が、
重要になる。
つまり他に存在しない価値であること。

この希少性が獲得されると、
一時的な競争優位の状況が生まれる。

しかしそれだけでは長く続かない。

最後に、模倣困難性が必要になる。
模倣困難性が出来上がると、
持続的な競争優位の状態となる。

そしてそのための組織は、
適切に出来上がっているか。

千野和利の阪急オアシスは、
全くこの戦略論そのものだった。

実に有意義な最終講座だった。

千野さんに心から感謝したい。

〈結城義晴〉

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