結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2017年03月17日(金曜日)

㈱ほぼ日上場の糸井重里「顧客創造」と柳井正「情報製造小売業」

窓のカーテンを開けると、
太平洋に日が昇った。IMG_0704.JPG-7

静岡県伊東市、
川奈ホテル。
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今日はその川奈でゴルフ。IMG_0709.JPG-7

富士コースの12番ホール。
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灯台に向かって打っていくロングホール。
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パー5の二段グリーンの先に、
白い灯台。
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ここでプレイするだけで、
もう、満足感いっぱい。
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そして相模灘。
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今日は伊豆大島もくっきりと見える。
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こちらも名物の15番ロングホール。
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そしてさらに名物の16番。
パー3、185ヤード。
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砲台の狭いグリーンに打ち上げる。
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左が第一屋製パン社長の前川智範さん、
中が和幸商事㈱社長の日比生泰宏さん。
ご存知「とんかつ和幸」
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私は日比生さんを、
「ゴルフの師」と仰ぐ。
日大ゴルフ部出身のトップアマ。

今日も一日、
日比生さんに指導してもらって、
スウィングの欠点を矯正した。

ありがたい。

左手には、
波が打ち返す海岸。
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そして川奈ホテルに日が射す。
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いい天気のいい一日だった。

コースにも、天気にも、
パートナーにも、
心から、感謝。

さて、株式会社 ほぼ日。
昨日の3月16日、
東証ジャスダックに上場

糸井重里さんの巻頭言
「今日のダーリン」

「だれかが、
『結婚式みたいな一日ですね』
と言いました。
そうかぁ、そうかもしれないな
と思いました」

「上場の過程では、
たくさんの思いがありましたし、
多くの人の努力も、
悲喜こもごもの物語もありましたが、
やっとゴールテープを切った、
と思ったら大まちがい、
そのテープは、
スタートの印だったのでした~」

そして糸井さんの述懐がいい。

「社長をやるにあたって、
カギになったのは、
ドラッカーの『顧客の創造』
ということばでした。
なかったところに生み出すのが
『創造』で、
支持して、よろこんでくれるのが
『顧客』と思うと、
じぶんのやれること、
やれそうなことが、
おもしろそうに見えてきたのです」

糸井さんも「顧客の創造」をばねにした。

「つまりは、もともと考えてた
クリエイティブの定義
『あ、いいこと考えた!』に
根を付けるようなことです。
実業の『実』は、
実であり根だと思えたのでした」

「感謝するべき相手が、
たくさんいます。
心から感謝します」

朝に希望、
昼に努力、
夕に感謝。

いいですね。

その上場の初日。
買い注文が殺到。

公開価格は2350円。
「その2.3倍の5410円まで
気配値を切り上げたが、
値が付かなかった」
と、日経新聞。

1979年に東京糸井重里事務所設立。
それがほぼ日という会社になった。

「サイト上の読者の声をもとに開発した
生活雑貨が主な収益源で、
人気商品『ほぼ日手帳』が
売上高の約7割を占める」

2017年8月期の単独売上高は38億円、
前期比1%増の見込み。
税引き利益は3億2900万円、
こちらは前期比8%増。

ほぼ日手帳は、
年間売上げ約27億円。
すごい商品です。

上場後の記者会見の糸井発言。
「そんなに美人ではない。
等身大の姿を見て」

「だんだん化けの皮が剥がれる」

上場はスタートではあるし、
会社を株式市場に嫁に出すようなもの。

「顧客の創造」を続け、
感謝を忘れないことだろう。

コピーライターが、
Webサイトを運営し、
そこから手帳をつくって、
株式公開する。

一方、柳井正さん。
ファーストリテイリング会長兼社長。

日本経済新聞の取材に答えた。
「アパレルの製造小売業(SPA)から
『情報製造小売業』へと変わる」

さらに決意は固い。
「改革は1~2年以内に全部やる。
ジーユーやセオリーなど
全ブランドで実行する」

どんな内容の改革か。
「注文されたモノを工場で作り、
10日後にはアナタにぴったりの品が
家に届く仕組みをつくりたい」

Mass Marketingを成し遂げ、
One to One Marketingへ。

これが柳井正の新しい「顧客創造」

「衣料品はいまだに人海戦術の業界だ。
特に日本は人が足りない」

「全ての産業が
新しいテクノロジーを利用すべきだろう」

そしてこれが柳井さんの認識。
「あらゆる産業が
情報産業と
サービス産業に

変わっていく」

私の考え方と同じ。

しかし情報産業の糸井重里が、
手帳で上場を果たし、
「服」でスタートした柳井正が、
情報産業に変わっていく。

糸井重里、1948年11月10日生まれ。
柳井正、1949年2月4日の早生まれ。
同じ学年の団塊の世代。

柳井さんの言葉。
「小売業も競争しながら
協業するようになる」

これは私の商業現代化の定義の一つ。

「時代が変化し、大きいことは
決して有利ではなくなった。
小さなチームで商売を回し、
有機的につなげ、
コミュニケーションをしつつ、
仕事を進める」

ファーストリテイリングが、
ほぼ日のごとき、
小さな組織となっていく。

そしてどちらも「顧客創造」
どちらもドラッカー。

ああ。

〈結城義晴〉

2017年03月16日(木曜日)

非正社員の多いトップ100社とKMW染谷さんとの対談

東洋経済オンライン。
今日の調査記事は、
「非正社員の多い」トップ500社
書き手は田中 久貴さん。
東洋経済データ事業局DB2部。

総務省の労働力調査。
パートタイマー、アルバイトや派遣、
つまり非正規労働者の数。
2016年末で2016万人。
覚えやすい。

この10年で約280万人の増加。
全雇用者に占める割合は37.5%。
10年前は3割だった。

2000万人を突破したのは2014年11月。

そこで東洋経済オンラインが、
上場企業の有価証券報告書から、
「臨時従業員」と表記された非正社員を、
多数雇用している企業ランキングを調査。

1位はイオン。
非正社員数は26万1356人、
従業員数13万5058人。
非正社員比率は66%。

調査開始以来、3年連続のトップ。

昨年調査では24万7052人。
だから1万4304人の増加。

なお、イオンの5年前のデータで、
非正社員と従業員の増減率を比較すると、
ちょっと意外かもしれないが、
「非正社員への依存度は下がり気味だ」

2位は日本郵政、
17万3951人、
非正社員比率は41%。

3位は日本電信電話(NTT)、
9万9855人、
非正社員比率29%。

4位はセブン&アイ・ホールディングス。
9万1476人で、63%。

5位はトヨタ自動車。
8万6843人で、20%。

6位はニチイ学館。
7万8599人、81%。

7位ゼンショーホールディングス。
4万8072人、86%。

8位、日立製作所。
4万5111人、12%。

9位、すかいらーく。
4万0879人、88%。

10位は住友電気工業。
3万9124人、14%。

トップ10には、
小売業トップのイオンとセブン&アイ。
外食産業のゼンショーとすかいらーく。
そして医療・介護・教育関連のニチイ学館。

さらに日本郵政とNTTは、
旧三公社五現業といわれた企業。
トヨタ、日立、住友電気は製造業。

小売業、サービス業が、
非正社員比率が高く、
製造業は低い。

小売業は60%台、サービス業は80%以上。

トップ10の企業はすべて、
非正社員の人数を増加させている。

1万人以上の非正社員を雇うのは94社、
5000人以上は212社。

以下、小売業、サービス業を拾うと、
16位、ユニー・グループホールディングス、
2万7172人、75%。
17位、ファーストリテイリング、
2万6282人、38%。
27位、ユナイテッド・スーパーマーケット・ホールディングス、
2万1398人、77%。

ここまでが2万人以上。

34位、H2Oリテイリング、
1万9120人、69%。
38位、ライフコーポレーション、
1万8283人、75%。
40位、ドン・キホーテホールディングス、
1万7566人、72%。
46位、吉野家ホールディングス、
1万5523人、81%。
50位、アークス、
1万4610人、75%。

50位以下にも続々、小売りサービス業。

54位、バローホールディングス、
1万3159人、72%。
55位、三越伊勢丹ホールディングス、
1万3130人、52%。
56位、ウェルシアホールディングス、
1万3048人、68%。
57位、いなげや、
1万3019人、82%。
59位、LIXILグループ、
1万2903人、18%。
64位、しまむら、
1万2159、83%。
65位、日本マクドナルド、
1万2085人、83%。
67位、くらコーポレーション、
1万1748人、91%。
72位、ソラスト、
1万1318人、45%。
75位、DCMホールディングス、
1万1148人、72%。
78位、ニトリホールディングス、
1万1060人、53%。
79位、サイゼリヤ、
1万0972人、72%。
80位、トリドールホールディングス、
1万0927人、92%。
83位、ツルハホールディングス、
1万0716人、64%。
85位、ゲオホールディングス、
1万0421人、73%。
88位、イズミ、
1万0225人、71%。
89位、ヤマダ電機、
1万0219人、35%。
92位、平和堂、
1万0023人、63%。

平和堂までが1万人以上。

94位、ロイヤルホールディングス、
9967人、80%。
96位、ヤオコー、
9881人、75%。

以上、100位以内に、
小売りサービス業は33社。
ちょうど3分の1を占める。

非正規社員のマネジメントや、
採用、教育、待遇など、
まさに戦略的ヒューマンリソースマネジメントが必須だ。

月刊商人舎2016年11月号特集、
働き方改革×人材マネジメント

再読してください。

さて、今日は朝から、
染谷剛史さんが来社。
ナレッジ・マーチャントワークス㈱、
略してKMWの代表取締役社長。

昨年の11月号にも、
寄稿してくれた。
人材開発の戦略的発想法と
先進プログラム

その染谷さんが3月1日に、
人材マネジメントの新会社を立ち上げた。

私の知識商人養成にも共感してくれて、
社名にKnowledge Merchantsを入れた。
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その新会社のホームページで、
私との対談を掲載する。
その撮影と対談のために、
ディレクターの井上彰子さんと、
カメラマンとを伴って、
やってきた。
井上さんは㈱ブラボーデザインの、
クリエイティブディレクター。

商人舎オフィス前の遊歩道。
今日は、日差しがあって撮影日和。DSCN9521-1

超望遠レンズを使っての撮影。
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こんなに離れている。DSCN9517-1

われわれ二人は、
そのレンズに向かって笑顔。
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次に私一人の撮影。
井上さんが襟元をチェック。
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やはり遠くからの撮影。
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撮影が終わると、1時間ほどの対談。
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最後に3人で写真。
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ナレッジ・マーチャントワークス。
商人舎に代わって、
ヒューマンリソースマネジメントの実務を展開します。
みなさん、よろしく。

遊歩道の大島桜。
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五分咲きです。

開花宣言しましょう。

来週は見ごろだろうか。
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対談が終わると、
新横浜から新幹線で熱海へ。
さらに伊豆急で伊東へ。IMG_0687.JPG-7

伝統の川奈ホテル。
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テディベアが迎えてくれた。
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部屋からは、伊豆の海が見える。
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そしてディナーのあと、
みんなでPPAP。
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ただし、これは、
パン・パイナップル・アップル・パン。
第一屋製パンが、
ピコ太郎と契約して、
PPAPのパンを発売。

これもよろしく。

最後に11月号のMessage。
売上高は人材に比例する。

人手が足りない。
店が回らない。
猫の手も借りたい。

人が辞める。
人は集まらない。
派遣の手も借りねばならない。

しかし小手先の細工で、
人を募集しようとしても、
思うような成果はあがらない。

ここは安倍晋三に先駆けて、
「働き方改革」を進めねばなるまい。
人材マネジメントを確立せねばならない。

働きがいのある店に人は集まる。
良い職場に人は定着する。
最良の会社で人は育つ。

かつてのチェーンストアでは、
売上高は売場面積に比例した。
企業規模は店の数によって評価された。

しかし現在の小売りサービス業では、
売上高は人材に比例する。
企業価値は人材の数と質によって決まる。

だからこそ、急がば回れ。
一歩一歩、働き方を改革する。
その改革のスピードを上げていく。

それが企業存続の唯一絶対の条件となる。
いま、小売りサービス業を救うのは、
戦略的に人的資源をマネジメントすることだ。

未来を築く力を生み出すのは、
明日をつくるために今日、
何をなすべきかを決めることである。

〈結城義晴〉

2017年03月15日(水曜日)

万博報告書案「関西弁版」評価と平和堂US視察報告会inHATOC

昨日から滋賀県彦根市。
関西は滋賀県を含む2府4県。
つまり大阪府、京都府、兵庫県、
奈良県、和歌山県と滋賀県。

その関西で使われる言語が、
「関西弁」

「近畿方言」ともいわれるが
こちらは江戸時代中期まで、
日本の中央語だった畿内語、
あるいは近世上方語の系統をくむ方言。

五十音順に並べると、
淡路弁・伊賀弁・伊勢弁・近江弁、
さらに大阪弁・河内弁・紀州弁、
京言葉・神戸弁・志摩弁・摂津弁、
泉州弁・丹波方言・奈良弁・播州弁、
舞鶴弁・三重弁・嶺南方言まである。

滋賀県はもちろん近江弁。

新聞各紙の巻頭コラムが、
その関西弁を取り上げた。

日経新聞『春秋』
作家・小田実さんの名言。
「人間みなチョボチョボや」
今年が没後10年。

「人は生まれながらに自由で対等で、
平等な存在だ――。
標準語で説けば
こんなふうに小難しくなろう。
そこを大阪弁でかみ砕いてみると、
胸にすとんと落ちるから方言は面白い」

しかし、経済産業省公表の、
2025年万博報告書案の
「関西弁バージョン」

テーマ案の「いのち輝く」は、
「いのちがキンキラキンに輝く」
「レガシー、セクシーとちゃうで」

万博の役割に関する表現は、
「人類共通のゴチャゴチャを解決する方法」

あちこちで批判が噴出。
世耕弘成経産相が、
一夜で撤回表明。

日経はちょっと批判的。
「個々の表現がどうこうではなく、
この文書は言葉への注意が
本質的に欠けているというほかない」

つまり関西弁に対してではなく、
経産省というお役所に対して批判的。

朝日新聞の『天声人語』

「土佐弁は、男らしい感じがする。
東北の言葉には、純朴な印象がある」

「関西弁に面白いイメージがあるのは、
お笑いの影響だろう」

経産省万博資料関西弁版に対しては、
「こちらは面白いを通り越して
インチキな印象である」

なんというか、朝日的。
余裕がない。

一方、
読売新聞『編集手帳』
「吉本興業のタレントが
東京のお笑い界を席巻し、
関西弁でないとウケなくなる。
東京の落語家は困り果て、
河合塾に関西弁を習いにいった・・・」
三遊亭円丈の創作落語、
「パニック・イン落語界’78」から。

「笑いと誘い、人の心を弾ませる。
誇張と空想の産物ながら、
そういう設定が成り立つだけの魅力が
関西弁にはあるだろう。
拝借してみたい気持ちは分かる」

読売は好意的。

「いわゆる‟スベった”わけだが、
四角四面のお役所言葉を
軟らかく翻訳しようとした志は
褒められてもいい」

私もこれに関しては、
読売派だ。

さて今日のDaily商人舎。

ライフニュース|
2層型「須磨鷹取店」(750坪)今日開店

成城石井ニュース|
ワインがサクラアワード・ダイアモンド賞

アクシアルニュース|
グループ役員の異動発表

イオンニュース|
スキンケアPB「GLAMATICAL」2ライン追加

ツルハニュース|
第3四半期4345億円で大幅増収増益

さて私は昨日から、彦根。

今日は朝から、南彦根へ。
㈱平和堂本部新社屋。

4月の平和堂アメリカ視察研修会。
今回で13回目を迎える。
その事前講義。

平和堂は今年3月1日に
創業60周年を迎えた。
それを記念するように、
新社屋が建てられた。

講義の前に、その全館内を、
ご案内いただいた。

エントランスロビー壁面の絵画は、
木村英輝画伯の作品。
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108羽の鳩と36人の人。

すばらしい。

このエントランスをはじめ、
平和堂の組織の在り方が、
新本部社屋に表れている。

この施設のネーミングがいい。
「本部」とは呼ばない。
「HATOC」と書いて、
「ハトック」と呼ぶ。
Head Office And Training Omotenashi Communication。
その頭文字。

もちろん、平和堂のシンボル鳩にも、
ちなんだ名称。

その1階から3階までを、
丁寧にご案内いただいて、
写真もたくさん撮った。

内容は改めて紹介したい。
悪しからず。

その3階のHATOCホールで、
10時から2時間の講義。

まず第13団全員で、
平和堂グループ憲章、
社是、年度スローガンを唱和。
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二度目の参加者に手を挙げてもらう。
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店長、店次長、商品部など、
ミドルマネジメント以上はほぼ全員、
この研修を受けていて、
今回から2巡目の人が出てきた。

そこで13回目にして、視察地を変えた。
テキサス州ダラスとイリノイ州シカゴ。

講義はアメリカの情勢から始まって、
視察地域の競争環境、
経営理念とチェーンストアの歴史、
スーパーマーケットの経営数値まで。
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一番大事なことは、
アメリカで何を学び、
どう行動するかということ。

あっという間に正午を過ぎてしまった。
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昼食は3階の社員食堂で、
夏原平和社長と一緒に、
こってりラーメン。

午後は、昨年秋の、
第12団メンバーが集まって、
帰国後のアクションについての報告会。

アメリカで学んだことを実践し、
その取り組み事例を報告する。

経営陣、商品部課長、
エリアマネジャーが集まり、
事例の情報を共有し、
好事例は全社で取り組む。
さらにそれを13団メンバーも聞いていて、
モチベーションを高める。

はじめに第13団副団長のあいさつ。
西野伊佐男アルプラザ城陽支配人。
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報告は全部で6班。
班ごとにスライドを映しながら、
取り組み事例を発表する。
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2つの班が終わるごとに、質疑応答。
夏原行平さんも質問。
専務取締役管理本部長。
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それから2班の報告に対して、
私の講評。

これを3回繰り返す。

そして最後は、私の総括講評。
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今回の発表はレベルが高かった。
取り組み内容も良かったし、
成果もあがった。

第1回から引き継がれ、
蓄積された成果が、
第11団、第12団で花開いた。

私の講評は、
こんな時に落ちりやすい隘路に関して。

「ゼロ戦化現象」を語りつつ、
次の取り組みへの展望を試みた。
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次回13回目の視察団で、
参加者は512名に上る。
その成果が平和堂の現場に現れている。

うれしい限りだ。

最後は夏原平和社長。
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人が変わっても、
継続・維持できる仕組みづくりを、
是非とも期待したいとメッセージ。
夏原さんもうれしそうだった。

報告会が終わると、
第12団メンバーは、
新しいパーティルームに移動し、
情報交換会。
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ここでもスクリーンに、
アメリカの思い出の写真を写して、
各班で発表し合う。

一方、13回視察メンバーは、
HATOCホールに残って、
グループディスカッション。
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そして班ごとの視察テーマを発表。
それに対し、結城義晴がアドバイス。
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あらかじめディスカッションして、
テーマを決めるのはいいことだ。
そのうえで大事なことは、
「セレンディピティ」

決めたことに固執せず、
現場でこちらの方がよいと思ったら、
方向転換してもよろしい。DSCN9995-1

そのメッセージを贈って、
再びパーティルームへ。

うれしい贈り物。

平和堂創業60周年記念オリジナル商品、
「純米大吟醸平次郎」 
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「平次郎」のブランド名は、もちろん、
創業者「故夏原平次郎」会長のお名前。

滋賀の蔵元「岡村本家」が、
滋賀の素材を最大限に活かして、
「磨き」「搾り」技術の粋を尽くして、
製造した。

そんな貴重な商品のシリアル番号1。
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とてもうれしい。
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ありがとうございます。

中締めは中田英幸さん。
アルプラザ香里園食品店長。
今日3月15日が誕生日。
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みんなで、
ハッピーバースデーソングでお祝い。
中田さんはしきりに照れた。

しかし見事に1本締め。
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最後の最後は全員で、
はとっぴーポーズ。
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60周年を迎え、第12団の成果もあがった。
それが全員の満足顔に現れた。

夕刻の平和堂HATOC。
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「おめでとうさん」

〈結城義晴〉

2017年03月14日(火曜日)

日経社説の「百貨店生き残り」と糸井重里の「デパートの賑わい」

WBC、侍ジャパン、
無傷の4連勝。
日曜日のオランダ戦は、
4時間42分のすごいゲームだった。

大谷翔平もダルビッシュも、
マー君もマエケンも出ないけれど、
日本プロ野球の実力を感じさせてくれる。

その日曜の横浜三ッ沢公園球技場。
サッカーの三浦知良
50歳の誕生日。
同時にカズが属するJ2横浜FCの開幕戦。

このゲームでJリーグ史上初の、
50歳での得点。

カズという選手そのものは、
私の好みではないけれど、
この偉業は称えたい。

さらに稀勢の里も、
横綱相撲で2連勝。

春のスポーツ、
わくわくさせてくれる。

さて今日は、午前中に、
横浜商人舎オフィスに来客。
㈱イシダのみなさん。
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右から営業企画部長の笠井剛さん、
流通・物流商品企画課長の大治昌樹さん、
商品企画部長の浦澤英樹さん。

その後、新横浜から、
新幹線ひかり。
すぐに丹沢山系が見えてくる。DSCN9403.JPG-7
しかし、曇り空。

だから富士の姿は見えない。DSCN9412.JPG-7

岐阜羽島を過ぎると、
ソーラーアーク。
かつて三洋電機、いまパナソニック。
2002年建設の太陽光発電施設。
長さ315メートル。
太陽光パネル5046枚。
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そして伊吹山。
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雪をかぶって、まだまだ冬山。DSCN9421.JPG-7

米原に着いて、湖西線に乗り換え、
彦根へ。

駅前には、
平和堂アルプラザ彦根。
地方都市の百貨店機能を果たす。DSCN9424.JPG-7

駅前広場の、井伊直政像。DSCN9426.JPG-7

彦根縁起の碑。
平安時代中期にこの地に、
金の亀に乗った一寸八分の観音があった。
そこで金亀山と呼ばれ、
そこに彦根城が建てられた。DSCN9428.JPG-7

定宿のホテルに落ち着いたら、
窓から彦根城。
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いつも美しい黒城。DSCN9893.JPG-7

19時に待ち合わせて、
柊家はなれ。

平和堂のみなさんと懇親。

このタンとロース。
今日は特製料理を用意してくれた。
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まず、もやしをリング状に炒める。DSCN9432.JPG-7

その中に極上のタン。DSCN9433.JPG-7

5切れをしっかり焼く。DSCN9434.JPG-7

タン焼きをもやしの上にのせて、
今度は真ん中でフォアグラを、
ちょっとだけ焼く。DSCN9437.JPG-7

そしてタンの上に塩を振って、
その上にフォアグラをのせて、
いただく。
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絶品。

最後はごはん。
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そして締めは鯛の刺身と、
鯛茶漬け。
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これも絶品。

カロリーや中性脂肪など、
すっかり忘れて堪能した。

スーパーバイザーの川村慎也さんと握手。DSCN9447.JPG-7

そして平和堂のみなさんと写真。DSCN9449.JPG-7
左から京阪大型営業部長の佐々木裕さん、
教育人事部長の本持真二さん、
東海営業部長の冨岡勇夫さん。

大満足。

さて日経新聞の『社説』
「百貨店は
生き残りに向けて

構造改革を」

三越伊勢丹ホールディングスの、
社長交代に関連した、
構造改革の提案記事。

「大西洋社長が、
業績不振の責任を取って
退くことになった」

Daily商人舎では、
三越伊勢丹ニュース|
杉江俊彦新社長体制と組織改正を発表。

百貨店業界の売上高は、
1991年の最盛期には9兆円台だった。
それが5兆円台まで縮んだ。

「流行のファッションや
海外などのライフスタイルを
いち早く提案し、
感度の高い客を引きつける」
それが百貨店の強みだった。

しかしその強みは、
急速に薄れている。

日経社説が指摘する理由は二つ。
⑴郊外ショッピングモールが増えたこと。
⑵ネットショッピングが増えたこと。

そこで大西社長は、
「百貨店の原点」に戻る政策を出した。
第1に、都心の基幹店で、
最先端の流行情報を発信した。
第2に、他店との同質化を避けるため、
独自商品を開発した。

しかし、それは、
実を結ばなかった。

「従来型の百貨店の理想像」を追うことの、
難しさが示された。

そして社説が強調する、
もっとも肝心なこと。
「消費者にとって価値のある
店や企業を目指すことだ」

身も蓋もないけれど、
これは真理だ。

そこで百貨店への戒め。

①百貨店にはこれまで、
客より納入業者に目を向けがちな
空気はなかったか。

②ユニクロやニトリの台頭で、
消費者が支払ってもいいと考える
価格の水準はぐっと下がった。
「百貨店の価格設定は
これまで通りでいいのか」

③「仕入れや価格の見直しには
構造改革が不可欠となる」

④「自社で対応できなければ、
魅力のある専門店チェーンに
フロアごと入居してもらう」

つまり「貸しビル化に活路を求める」
これならば顧客には喜ばれ、
人件費負担も減る。
ただし「百貨店らしさ」は減る。

「小売業界は、最後は、
消費者に支持される店だけが生き残る」

そこで、「自社が提供すべき価値は何か」

社説は最後に言う。
「厳しく問い直してほしい」

果たしてこの社説の提言で、
百貨店は蘇るか。

糸井重里の「ほぼ日」
ちょっと古いけれど、
今年1月27日の巻頭言。

「かつてデパートの広告を
つくっていたからなのか、
いまでも、デパートのことをよく考える」

糸井は、かつて、
西武百貨店のコピーライターだった。

しかし現在は、
「デパートのことを考えるのだけれど、
いつのまにかデパートに
行かなくなった」

「新宿のあのデパートには、
たまに、なにかの催事で行く。
銀座のふたつのデパートの
地下食品売り場には行く。
東京駅に隣接しているデパートも、
弁当のために行く。
いちばん縁のあった
渋谷や池袋のデパートには、
ほんとうに残念ながら、ほぼ、
いや、ぜんぜん行かない」

「デパートはたのしかったなぁとか、
デパートはにぎわっていたなぁとか、
昔のことみたいに語るのは
失礼かもしれないし、
ずいぶん薄情なことですなとか
言われそうだけれど、
現実に、デパートの
広々して豊かなにぎわいとか、
老若男女がうれしそうに
集っていた感じは、
いまは、どう見ても、ありゃしない」

糸井は、
日経とは違う視点を示してくれる。

「地価の高い一等地に、
あれだけの広さがあって、
それに見合うだけの
売上げやら利益をあてにされたら、
『じぶんだったら、なにをすると思う?』
というような、余計なことを、
ぼくはよく考える。
そうすると、たいていは、
同じような結論になる」

⑴「人のにぎわいを取り戻そうとすること」
⑵「大きな売上げをあてにされること」
⇒「両方はむつかしい」

そして結論らしきもの。
「それぞれのデパートのある
『あの場所』を、使えたらいいのになぁ
と思っている人は、たくさんいる」

「いま、実は『場所』が
足りてない時代だと、ぼくは思う」

「そこらへんに、
デパートが乗り出したらなぁ」

最後にヒント。
「劇場も展示場も広場も教室も、
だいたい場所が足りてない」

つまり、売上げは小さくとも、
劇場、展示場、広場、教室などで、
人の賑わいをつくる。

そして「デパート」らしさをつくる。
糸井は徹底して、
「デパート」という言葉を使う。
「百貨店」とは絶対に言わない。

それが糸井の「おいしい生活」提案。

日経新聞社説の提言と、
「ほぼ日」糸井重里の提案。

どう考えるか。

アルプラザ彦根に関しては、
「あの場所」で、
楽しさをつくること。
人の賑わいをつくること。

それは私も同感だ。

〈結城義晴〉

2017年03月13日(月曜日)

「めんどくささ」に負けてはいけない!!

Everybody! Good Monday!
[2017vol11]

2017年第11週にして、
3月も第3週。

一昨日の3月11日は、
東日本大震災から6年目だった。

福島や今も中也の
雪が降る

〈朝日俳壇より いわき市・坂本玄々〉

いわきの俳人の句。
中原中也「汚れちまつた悲しみに」
この詩のように、
福島の被災地に雪が降る。

登り来し道に悔いなし
山桜  

〈同 沼津市・林田諄〉

(稲畑汀子選評)
山道を登ってひらけた桜の情景、
疲れが癒された。
作者の心の推移が想像される。

山桜、そして街の桜。
IMG_0675.JPG-7
ちらほらと咲き始めた。
癒される。

しかし、悲しい春もある。
病む母の子供めく日日
春かなし   

〈同 船橋市・斉木直哉〉

池の面に微笑み少し
春浅し   

〈同 東京都・藤森荘吉〉

行きつ戻りつ、
春は過ぎていく。

一月、往ぬる。
二月、逃げる。
三月、去る。

その3月も第3週。
今週火曜日14日は、
ホワイトデー。

さらに今週末の土曜・日曜と、
月曜の「春分の日」の三連休。

さらに来週金曜日の24日は、
2度目のプレミアムフライデー。

詳細はWeekly商人舎
月曜朝一・2週間販促企画。

火曜日は、
2週間天気予報。

よろしく。

商人舎magazine、
Weekly商人舎も充実。

先週の週刊特別企画は、
イオンのHome Fashionモデル
「ホームコーディ三宮OPA2店」
hoomecoody3
最後に【結城義晴の述懐】を書いた。
商品ブランドと、
フォーマット&バナーの関係性。
イオン「ホームコーディ」の意味。
hoomecoody27
関係者の方々、読んでみてください。

それからDaily商人舎。
今日のニュースはすごい。

ランキングニュース|
「米国働き甲斐のある企業2017」発表

ウェグマンズが第2位に躍進。
おめでたい。

イオンモールニュース|
ベトナムのイオンモールHa Dong店開設

オリジンニュース|
イートイン80席のOriginさいたま七里店

ヤオコーニュース|
3月14日ヤオコー岡部店(515坪)改装開店

ヨークベニマルニュース|
土浦生田町店(615坪)3月17日オープン

サミットニュース|
葛飾区役所前店(747坪)3月18日改装開店

3月は改装オープンも多い。

これからもDaily商人舎ニュースは、
適宜増やしていく。

編集部スタッフも、
意欲満々!!
息絶え絶え?

私も頑張ります。

さて朝日新聞『折々のことば』
第693回。
鷲田清一さんの編著。

「めんどくさいという気持ちに、
どうしても負けてしまうのだ。
これはもう一種の犯罪
……
他人ではなく
自分自身に対する犯罪だ。」
(穂村弘「野良猫を尊敬した日」から)

このエッセー集は今年1月発刊。
穂村はニューウェーブ短歌の歌人。
そうはいっても、もう54歳。

「片づけのように、
しなければとわかっていても、
このままだと危ういとの
予感があっても、
目先のめんどくささに負け、
ついに動かない。
小銭を落としても、
ちゃんと捜さずに
『なかったこと』にしてしまう、
そんな『つるんとした無感覚』は、
社会との向きあい方についても言える?」

「めんどくささに負ける気持ち」
「つるんとした無感覚」

現代日本人のライフスタイル、
そのひとつかもしれない。
それに応える商売が出てくる?
あるいはもう出てきている。

Eコマースなど、
それに近い感覚だろう。

小さな買い物、
間違った。
めんどくさい。
なかったことにしてしまう。

約束はしたけど
たぶん守れない
ジャングルジムに
降るはるのゆき

(穂村弘「ラインマーカーズ」より)

では、みなさん、今週も、
商人は、
めんどくささに
負けてはいけない。
Good Monday!

〈結城義晴〉

2017年03月12日(日曜日)

【日曜版・猫の目博物誌 その34】コブシ

猫の目で見る博物誌――。
DSCN8963-2016-4-10-66666
猫の目は色を見分けることが苦手だ。
それでも猫の感覚は季節をとらえる。
だから白い花は好きだ。
季節を知らせる白い花が。

白樺 青空 南風
こぶし咲くあの丘
北国のああ北国の春

千昌夫の『北国の春』
1977年の春にリリースされ、
2年もかけて1979年の春に、
ミリオンセラーを達成。
累計売上げ300万枚。

コブシの花が咲く。
20110326231712.jpg

漢字で「辛夷」
しかし中国では、
「辛夷」はモクレンのこと。

別名は「田打ち桜」
ヒキザクラ、ヤチザクラ、シキザクラなど、
北海道や東北で多彩な名称をもつ。

だから桜に似ていなくもないが、
木蓮の仲間。

そして実際に、桜の前座の役を果たす。

コブシの開花の前に梅、
コブシの後に、桜が咲く。

学名はMagnolia kobus。
モクレン科モクレン属、
落葉広葉樹、高木。

学名が示す通り、
日本名がそのまま使われる。
つまり日本産の植物だ。

九州、本州、北海道、
および韓国の済州島に分布する。

3月から5月の早春に白い花を、
梢いっぱいに咲かせる。

花は純白。
基部はちょっと桃色。

花弁は6枚。
〈多摩の緑爺の「多摩丘陵の植物と里山の研究室」より〉
コブシ

果実は袋菓が結合してできた集合果。
ところどころコブが隆起した長楕円形。
つまり、にぎりこぶし状で、
デコボコしている。
大きさは5~10cm。
2951060.jpg

これが名前の由来。

高さは18mにも伸びる。
幹の直径は概ね60cmに達する。20110325135129.jpg
桜の前に咲く日本産の花。

色が見えにくい猫は、
この花、好きです。
DSCN8963-2016-4-10-66666
桜の前座、
それもまたいい。

何か、強烈な存在の前に位置する。
これも一つのポジショニングのあり方でしょう。

(『猫の目博物誌』〈未刊〉より by yuuki)

2017年03月11日(土曜日)

3・11の「復旧・復興・振興」と「構造への服従・記憶への奉仕」

2011年3月11日。
東日本大震災。
DSCN0314-444.JPG-7
あれから6年。

1万5893人の人々が亡くなられた。
行方不明はいまも2553人、
さらに震災関連死の人々は3523人。

心からご冥福を祈り、
今日も午後2時46分に黙祷。

津波に襲われた沿岸部では、
宅地造成や災害公営住宅の建設が進む。

いまも約3万4000人の被災者が、
プレハブの仮設住宅で避難生活を続ける。

東北3県では、この3月末までに、
高台・内陸の宅地造成69%、
公営住宅83%が完成。

福島第一原発事故によって、
国から避難指示された対象者は、
約5万6000人。

まだまだ、復旧・復興の途上である。

一昨年の月刊『商人舎』3月号特集。
3・11――三年目の正直
社会的使命を果たし続けた
誇り高き商業者たちの1000日記録。

さらに商人舎公式ホームページ。
右段にボタンをつくって、
負けるな! 不屈の日本人
東北関東大津波大震災へのメッセージ。

このページはずっと、
「復旧・復興・振興」の、
最終の「振興」段階まで、
外すつもりはない。

特に2011年の福島原発事故は、
1945年の広島原爆投下とともに、
わが日本国が体験し、
抱え込んだ問題として、
解決と報告・認識の努力が、
継続されなければならない。

堺屋太一さんの解説。
2011年3月22日の、
毎日更新宣言ブログ。

非常時対策には、5段階がある。
①救助
②救済
③復旧
④復興
⑤振興

「長期的な視野を持つ必要があり、
決して方向を誤ってはいけない」

短期的・短絡的な救助・救済の視点だけで
長期的な復興・振興を、
間違わせてはいけない。

この第1段階の救助の原則。
「軽いものから先に」

第1に、最も急ぐ軽いものは「情報」
第2は、「生活物資」
まず「飲料と医薬の配布」
その次が「緊急の食料」
そしてその次が「燃料と衣料」

第3は、「安全な生活空間の準備と、
そこへの搬送、
そして仮設住宅の提供」

この第3までが、①の救助である。
この目安は災害発生から10日間。

第2段階は救済。
「道路、水道、衛生、電力、ガスなどの
ライフラインの応急処置を
急がなければならない」

このとき「大事なのは速度。
最低限のライフラインを
つなげるリミットは、1カ月以内」

第3段階の「復旧」に入るのは、
被災後1カ月。
「水道、道路、電力、鉄道などを
旧(もと)に復すとともに、
店舗や飲食店を再開させ、
日常生活を復元させる」

堺屋さんは重要な指摘をしている。
「利にこだわらず情に流されず、
経済社会の総合判断が必要だ」

「日本の財政・経済はもちろん、
国民の士気や
この国の多様な文化性をも
考えねばならない」

「この順序をどう選択し、
その合理性を国民に説得すること」

復旧から復興へ、
そしてさらなる振興へ。

この発展的展開の過程で、
最も重要かつ困難な仕事は、
順序であり、合理性である。

振り返ると、その順序や合理性は、
どうだっただろうか。

2010年10月に堺屋さんに会った。
その時には別のテーマだったが、
堺屋さんが強調していたのは、
「本気のプロデューサー」が、
是非とも必要だということ。

「利にこだわらず情に流されず」
「ひとつずつ、すこしずつ、いっぽずつ」
「ずっと、いつも」を、
私たちの信条としたい。

谷川俊太郎さんの詩。
「そのあと」

そのあとがある
大切なひとを失ったあと
もうあとはないと思ったあと
すべて終わったと
知ったあとにも

終わらないそのあとがある

そのあとは一筋に
霧の中へ消えている
そのあとは限りなく
青くひろがっている
そのあとがある
世界に そして
ひとりひとりの心に

そして、結城義晴。
元気を出そう
元気を売ろう

元気を出そうよ。
それがあなたの仕事です。
元気を売ろうよ。
それがあなたの役目です。

お客さまに笑顔が戻る。
街に活気が蘇える。
あなたの商品のおかげです。
あなたのサービスの賜物です。

たとえ店頭から、
商品が消え失せようとも。
たとえ倉庫が、
空になろうとも。

あなたは店を開けようよ。
あなたは売場に立ち続けようよ。
店で元気を出そう。
売場で元気を売ろう。

元気が
あなたの付加価値です。

元気が
あなたの利潤です。

苦しい時にも、
元気が買える。
どんな時でも、
元気が貰える。

たとえ地震に
襲われようとも。
たとえ津波に
見舞われようとも。

店を開けよう。
売場に立とう。
元気を出そう。
元気を売ろう。

それがあなたの仕事です。
それがあなたの役目です。

店を開けよう。
売場に立とう。
元気を出そう。
元気を売ろう。

忘れてはならない。

そのあとがある
世界に そして
ひとりひとりの心に

だから商人は、
元気を出そう。
元気を売ろう。

3月7日の朝日新聞「折々のことば」687。
一方は鑿で石のなかに
物語を彫り刻み、

他方は、区切り、韻律、
半諧音によって

人間の記憶のなかに
物語を彫り刻む。
(アランの「プロポ」山崎庸一郎訳から)

鑿は「のみ」
アランはフランスの哲学者。
エミール・オーギュスト・シャルティエ。
この一文は「建築と詩について」

編著者の鷲田清一さん。
「建物の装飾は
その構造に『服従』し、
詩の韻律や脚韻は
記憶に『奉仕』する」

宅地造成や公営住宅は、
構造に服従する。
「そのあと」は、
記憶に奉仕する。

「元気を出そう」も、
できればそうありたい。

「芸術においては、
『ひとつたりと余計な石を置くまい』
という、石工のメチエ(職人の技)が
まずもって貫かれるべきで、
想像力ははしゃぎ回っては
ならないのだと」

想像力は、
はしゃぎまわってはならない。

復旧から、復興へ。
そして振興へ。

2020年の東京オリンピック、
そしてパラリンピック。
そのころには是非とも、
東北の振興のレベルを、
世界に示したい。

再び、黙祷。

合掌。

〈結城義晴〉

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結城義晴・著


コロナは時間を早める

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流通RE戦略―EC時代の店舗と売場を科学する

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