結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2018年04月30日(月曜日)

「昭和も遠くなりにけり」とジャパネット高田明の「初心・序破急」

Everybody! Good Monday!
[2018vol18]

2018年第18週にして、
今日は4月最後の日。

昨日は「昭和の日」の祝日。
今日はその振り替え休日。

北海道で30℃を超えた。
観測史上初。

東京でも今年の4月は、真夏日が続く。

1989年1月、昭和天皇崩御。
その後、「天皇誕生日」の4月29日は、
「みどりの日」となった。
昭和天皇は生物学者で、
自然を愛する人だった。

だから昭和天皇をしのぶ日として、
「緑の日」とすることになったが、
その後、2007年から、
4月29日が「昭和の日」となり、
「みどりの日」は5月4日に移った。

降る雪や明治は遠くなりにけり
〈中村草田男〉

昭和の次の平成が来年で終わる。
だから余計に明治は遠くなった。
そして「昭和も遠くなりにけり」。

平成の時代が終わるのがちょうど1年後。
2019年4月30日。

5月1日から新しい元号となる。
その公表時期は、紆余曲折の末、
天皇陛下の在位30年記念式典以降となる。

その30周年記念式典は、
来年2月24日。
現皇太子の誕生日の翌日。

「退位礼正殿の儀」が1年後の、
19年4月30日に開かれる。
今上陛下が最後のお言葉を述べられる。

その後、「即位礼正殿の儀」は、
来年10月22日に催される。
これは皇太子の「即位の礼」の中心的儀式。

即位の礼は5つの儀式で構成される。
いずれも憲法上の国事行為である。

関心が高い新元号は、
すでに専門家に考案を要請している。

これまでの元号が、
中国古典に求められたので、
漢学者などの有識者が考察して提出。
集められた元号案やその資料などは、
内閣官房副長官補室の専用金庫に、
厳重に保管されている。

候補は3つくらいに絞り込まれ、
最後に衆参両院正副議長、全閣僚などが、
参集して協議して最終案を選ぶ。

しかし、元号の意味は薄れてきている。
グローバル化の進展がその理由だが、
私自身のブログや原稿も、
商人舎のメディアも、
西暦を基本にしている。

西暦のほうが便利だし、
外国と比較するときにも都合がいい。

しかし日本人にとって元号は、
アイデンティティでもある。
独自の暦である。

ただし天皇一代にひとつの元号、
「一世一元の制」は、
明治以降のことだ。

「平成」のネーミングは、
『史記』の中にある「内平外成」、
『書経』の「地平天成」からとられた。

今から見ると、いい元号だった。

次の元号、どうなるか。
楽しみだ。

4月最後の日、
実家の母に会いに行った。
大正15年3月生まれの92歳。IMG_4401.JPG8

みなとみらいに夕暮れが迫る。IMG_4402.JPG8

街並みを見下ろす。IMG_4403.JPG8

陽が沈んで、イルミネーション。IMG_4405.JPG8

ランドマークタワーも見える。IMG_4407.JPG8

さて、ゴールデンウィーク商戦
Weekly商人舎月曜朝一、
2週間販促企画が整理している。

ユニクロのGWセールは、
「まとめ買いが大チャンスの特別な11日間!」
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黄金週間の前日の4月27日(金)から、
黄金週間の後日の5月7日(月)まで、
11日間にしたところが味噌。

明日の5月1日(火)はMay Day、労働者の日。
2日(水)は何でもない平日だが、
GWの最中の一番ユニークなエポックの日。

5月3日(木)は「憲法記念日」、
5月4日(金)が「みどりの日」、
5月5日(土)は「子どもの日」。
そして5月6日が日曜日。

5日が土曜日と重なって、
子どもたちに限らず、
1日損をした感じだろうか。

そしてゴールデンウィークの間中、
5月13日(日)の母の日をイメージし続ける。

とくに、私が主張していること。
子どもの日と母の日を対にすべし。

さて、日経新聞「私の履歴書」
高田明さんの商人人生が描かれた。
ジャパネットたかた創業者。

最終回の今日のタイトルは「初心」。

「学生、サラリーマン、
カメラ店、ジャパネット、
それから今日まで、
素晴らしい人々との出会いがあった」。

いい商人の一生は、
素晴らしい人々との出会いが、
次々にある。

いや、いい人生は、
いい人々との出会いに尽きる。

その高田明さん。
能の世阿弥を師匠とする。
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テレビショッピングで、
商品を伝えるときの間の取り方は、
世阿弥の「一調二機三声」。

能役者が舞台で声を発するときの心得。
「一調」はまず第一に、
心の中で音程を整えること。
「二機」は第二に、
タイミングを図りること。
そして「三声」は第三に、
集中して息を溜めてから声を出すこと。

高田さんもこれで演じた。

何か話をするとき、
スピーチをするとき、
接客をするとき、
「一調二機三声」である。

高田さんは商品紹介の手順を、
「序破急」の三部構成で行う。

序破急は雅楽や舞楽・能楽の構成形式で、
全曲を序・破・急の三部に分ける方法。

「起承転結」は四段構成だが、
「序破急」は三段構成。

このブログでも「序破急」を多用する。

高田さんはさらに、
「時分の花」「まことの花」を紹介する。

「その時限りの時分の花を、
まことの花と思い込むのは愚かなことで、
良い時こそ初心に戻り、
謙虚に精進すべしという教えだ」。

最後は「初心忘るべからず」
「初心には若い時の初心、
人生の時々の初心、
そして老後にも初心がある」

さしずめ老後の初心か。

ゴールデンウィークから、
母の日までを、
「序破急」で考えてみるのもいいだろう。

では、みなさん、
今週も、「初心忘るべからず」。

Good Monday!

〈結城義晴〉

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