結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2018年05月31日(木曜日)

「誰かが読んでくれているから、書いている」

月末です。

今日は一日、
横浜商人舎オフィス。

月刊商人舎6月号の入稿、
それからアメリカのテキストづくり、
さらに流通SuperNewsの原稿チェック。

月末だから雑誌など届く。
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「Harvard Business Review」は、
渡米中に届けられていた。
特集は、
「会社はどうすれば変われるのか」

この中で[名著論文再掲]は、
「社風を活かして変革する企業」
ジョンR.カッツェンバックらの執筆。

経営者が企業を変革しようとする。
往々にして組織文化には手をつけず、
戦略を転換して、変えようとする。
しかし、企業文化を触媒として、
企業を変革することができる。

その5つの原則が整理されている。

とてもいい。

それから「AJSNetwork」
オール日本スーパーマーケット協会の、
月刊機関誌。

私も10年ほど連載を書いていたし、
荒井伸也さんもずっと、
連載で論陣を張った。

石川和夫さん監修の漫画があった。

それら外部筆者の原稿が全部なくなって、
ちょっとつまらなくなった。

自分で言うのも何だが。

ほかにも「販売革新」や「月刊コンビニ」、
「月刊ボランタリー」、
「セルコレポート」などなども。

ざっと目を通すが、
やっぱり「月刊商人舎」が一番好きだ。

当たり前か。

さて、「ほぼ日」の糸井重里さん。
巻頭essayは「今日のダーリン」

「ぼくは、うすうす想像していた。
人はだんだん
年をとっていくにしたがって、
だんだん仕事を減らしていくものだ
と、ね」

「しかし、現実の我が身を
振り返ってみると、
年をとるほどに
仕事を増やしていることに気づく」

「なんでもそうなのかもしれないが、
経験が重なるほど、
それを生かして出来ることも
増えていくものだ。
そして、出来ることが多くなれば、
したいことも増える。
そしたら、年をとったら
仕事が増えていくのも道理だ」

「だから、ぼくは年々
“はたらき者”になってきた
…ということのようだ」

糸井流の謙虚さを出す表現法。
しかし、私も同感。

「世間の人に
“さぞかし忙しいんでしょうね”と
思われていた時代は、
実はそれほどじゃなかった。
そうだなぁ、いまの半分も
忙しくなかったかと思う」

「じぶんなりに
いっぱいいっぱいだと
思っていたけれど、
そんなに頭も使えてなかったし、
遊んでばかりいた」

「それと比べてもしょうがないけれど、
年をとってからは、
ほんとによくはたらいてる」

そういう感じがする。
私も。

(株)商業界の編集長や編集統括、
社長の時代も忙しかった気がするが、
今のほうが断然、仕事をしている。

「徹夜もできなくなったし、
歩くのも遅くなったのに、
なんでだろう、
やれば出来るものだと知ってしまった」

「どれだけ大変だとしても、
嫌なことをしてないとか、
好きじゃない人に会わなくて済むとか、
自由にいられる場面ばかりになったのも
原因だと思う」

しかし。

「ええかっこしいに
聞こえないように言うのは、
ほんとうにむつかしいのだけれど、
いつのまにか、
“だれかがよろこぶことを選んで、
一所懸命にやるようになった”
からだと思えるのだ」

ん~、私は、そこまで、
かっこよくは言えない。

「じぶんのためだけに
なにかをやるのは、
つらすぎる」

「そこから、うまく逃げられたおかげで、
よく仕事をする人間に
なっちゃったような気がする」

同じような心持ちだ。
それを糸井さんが言ってくれた。

「あとは、もっと、
休み方が上手になれたら、
もっといいよね」

これはまったく同感。

糸井さんほど、
凄い仕事はしていないが、
ほんとによく働いている。

誰かが読んでくれているから、
書いている。

それが自分でもうれしい。

誰かが聴いてくれるから、
語っている。

誰かが役立ててくれるから、
考えている。

私の場合、そうだな、
ゴルフは自分のためにやっている。
小説や文学なども自分の楽しみで読む。
美術館や映画なども自分の楽しみ、
音楽やシルクドソレイユも、
…………ああ、結構、楽しんでいる。

だから「時間はいつも赤字」だ。
ドラッカー先生が言っていた。

それでも、年をとってから、
よく働いている。

これは嘘偽りのない本音だ。
そうして2018年の6月に入る。

〈結城義晴〉

2018年05月30日(水曜日)

速くできない・手が抜けない・思い通りにできない「雨乞い」

来週火曜日の6月5日は「環境の日」。
国連人間環境会議が1972年の6月5日に、
「人間環境宣言」を採択した。

これを記念して、
「世界環境デー」が設けられ、
日本では1993年に「環境の日」と制定。

その前に1991年度から6月を、
「環境月間」と定めている。

今日の商人舎流通SuperNewsから。
イオンnews|
「イオン チアー ズクラブ」が環境の日に河川の水質調査実施

イトーヨーカ堂news|
6月の環境月間にペットボトルリサイクル推進

いいことです。

商人舎流通SuperNewsは、
米国2大チェーンの第1四半期決算報告。

ウォルマートnews|
第1Q総収入4.4%増・純利益6.1%減/eコマース33%増20160910_yuuki_01

ウォルマートは増収減益。
しかしeコマースはこの四半期に33%増。
通年では40%増を見込む。

ターゲットnews|

第1Q168億ドル3.4%増/既存店客数3.7%・EC28%増
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ターゲットの既存店客数は3.7%増加。
この10年で最も高い伸び。
つまり絶好調。

2週間前に私も訪れたが、
店頭は完全に回復した。

「5年後にターゲットがつぶれるかも」なんて、
とんでもないデマが飛んでいるらしいが、
大間違いのデタラメ。

さて今日は朝から東京・浜松町。
5分ほど歩いて芝大神宮。
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浅野神社は、気持ちが洗われる。
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それから東京タワー。
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隣は愛宕ヒルズ。
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(株)True Dataの取締役会。
中期3カ年計画を取締役会が了承した。

月刊商人舎2017年10月号は、
特集「中計病の処方箋」

その巻頭に結城義晴の提案。
「戦略計画」のすゝめ
トランスフォーメーションを目指せ!

ピーター・ドラッカーは、
3つのプロセスを提示してくれている。
⑴リスクを伴った意思決定
⑵体系的な組織づくりと実行
⑶成果と目標の比較・検証

今回の中期計画。
まあまあでしょうか。

さて、日経ビジネスon-line。
「今日の名言」

大企業になればなるほど
皆が保身に走り、
結局は組織が
おかしくなる事態に
陥りやすい。
〈川野 幸夫ヤオコー会長〉
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川野さんの危機感が表れている。

「経営者がイエスマンで
周りを固めるのではなく、
率直に諫言してくれる人を
置けばいいのだが、
案外これができない」

「社外取締役の役割は重要だが、
結局は経営者がイエスマンを
連れてくるのでは意味がない」

True Dataの社外取締役陣には、
幸いなことにイエスマンはいない。

朝日新聞「折々のことば」
鷲田清一さん編著。

第1122回は一昨日。

速くできる、
手が抜ける、
思い通りにできる。
……ありがたいことですが、
困ったことに、
これはいずれも

生きものには合いません。
〈生命誌研究者・中村桂子〉
『科学者が人間であること』から。

「”便利さ”と
そのために開発された機器の”豊かさ”を
進歩の印と思い込む人は多い。
が、生の充実とはまさにこの逆」

「思い通りにならないものを
手塩にかけて育むこと、
時間を”飛ばす”のではなく、
“紡ぐ”こと」。

速くできる、
手が抜ける、
思い通りにできる。

それはそれで便利そうに見える。
しかしそればかりでは、
本当の仕事はできない。

本物の計画もつくれない。

私の場合、原稿執筆が、
まさにこれだ。

速くは書けない。
手は抜けない。
思い通りに書けない。

しかし時間を紡ぐように書いていくと、
いいものが書ける。

本当の仕事とは、
そんなものだ。

もうひとつ「折々のことば」
今日の第1124回。

考えることは
雨乞いのようなものである。
〈哲学研究者・野矢茂樹〉

エッセー集『哲学な日々』から。

「考えることは
論理的な営みだと思われがちだが、
論理は”考えるための下ごしらえ”に
役立つだけ」

その通りだと思う。
ロジカル・シンキングは、
下ごしらえに役立つだけ。

しかしそれも知っておかねばならない。

「考えるとは
今の考え方では
うまく解けないもやもやを
晴らすことだから、
予(あらかじ)め従うべき
どんなマニュアルもない」

書くことも同じ。
マニュアルはない。

「問題をじっくり育て、
あちこちにアンテナを張って、
これまでにない発想が
舞い降りてくるのを待つほかない」

だから雨乞いのようなもの。

日々、雨乞いをしながら、
速くはできないこと、
手は抜けないこと、
思い通りにできないことに、
立ち向かう。

ここでもドラッカー。
理想を求め、
手持ちの道具で、
ケースバイケース。
一歩一歩。

仕事も事業もこれしかない。

〈結城義晴〉

2018年05月29日(火曜日)

カルビー松本晃のRIZAPへの転身とファミマPBの「現場主義」

先週月曜日に、
2週間のアメリカ出張から帰国。

それから1週間。
講義、講演の連続。

イオンリテールと、
学習院マネジメントスクールと、
万代知識商人大学。

今日、久しぶりに、
横浜商人舎オフィス。IMG_4875.JPG8

曇り空だが、木々の緑は深い。
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遊歩道を犬と散歩する女性。IMG_4873.JPG8

午前中には、常盤勝美さん来社。
ご存知、「商品前線」の気象予報士。
天候マーチャンダイジングの第一人者。IMG_4869.JPG7
もちろん商人舎magazineでは、
「2週間天気予報」の連載が大好評。

その常盤さんが本を出した。
「だからアイスは
25℃を超えると
よく売れる」

基礎から学ぶ「ウェザーMD」

発行元は(株)商業界。
編集担当は木村俊雄さん。
昔の私の部下。

常盤さんの人生の転機。
大いに祝福したい。

夕方には、小松崎雅晴さん。
(株)イトーヨーカ堂の腕利きバイヤー。
その後、コンサルタントに転身。
産能大学では経営開発研究本部主幹研究員。IMG_4871.JPG8
(株)商業界時代に、
売場革新や商品分類などに関して、
多くの原稿を書いてもらった。
単行本も発刊した。
「売場革新と新商品分類」はよく売れた。

久しぶりに会って、
ずいぶんと話し込んだ。

さて、松本晃さんの転職先が、
決まった。
(株)カルビー会長兼CEO。
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行先はRIZAPグループ、そのCOO。
カルビーを退社して6月24日にRIZAPへ。

同社は個人向けトレーニングジムを中心に
ゴルフレッスン、料理教室など、
76社を展開。

2021年3月期の年商は、
現在の2.2倍の3000億円を目標に掲げる。

松本さんは自信満々。
「この会社の成長に、
寄与できると確信している」
(日経新聞記事)

カルビーでは、
2009年からの9年間で、
売上高を2倍、営業利益率を3倍にした。

多分、RIZAPグループも、
同じように成長させるだろう。

その松本さんの日経新聞夕刊の連載。
「あすへの話題」

昨日の連載タイトルは、
「現場主義です」

エッセイのイントロダクション。
「現場はいつも楽しい。
そこにはいつも真実だけがある」

日曜の朝は定点観測をする。
コンビニ6店、スーパーマーケット4店。
「同じルートで散歩がてら3時間」

メーカーから見た、
両業態の違いを明らかにする。

「コンビニの棚の商品は
週ごとにドンドン変わる。
限られた棚スペースを
メーカーは激しく奪い合う。
ここで勝つためにはメーカーは
強くならなければならない」

「コンビニは顧客と共に
メーカーを鍛えてくれているのだ。
厳しいけれど感謝している」

「一方、スーパーは
商品そのものももちろん重要だが、
同時に価格が厳しい。
少し値段を高く設定すると販売は
途端に激減したりすることが度々だ」

「顧客は間違いなく
我々メーカーよりはるかに賢い。
顧客をなめるとたちまち
しっぺ返しを食う」

「我々はここでも日々
顧客に鍛えていただいている。
品質を向上しながら
製造原価低減の努力を続けている」

そして、言う。
“Office is the most comfortable place,
but the most dangerous place in the world”
「オフィスは、
世界で最も快適な場所だが、
世界で最も危険な場所だ」

働き方への警鐘。
「オフィスで思いつき、
オフィスで商品開発し、
価格もそこで決めてしまって
発売する。
そして度々失敗する。
しかも反省せず現場も見ず
同じことを繰り返す。
全ての真実は
現場にあるのにもかかわらず」

これはカルビーに対する、
置き土産の言葉だ。
そしてすべての製造業や卸売業、
小売業のバイヤーに対する警鐘の言葉だ。

学者にもジャーナリストにも、
コンサルタントにも、
もちろん当てはまる。

私、松本晃のファンなのです。

最後に商人舎流通SuperNews。
ファミマnews|
糖質量押さえたRIZAP監修デザート&ラーメン3品発売

ここでもRIZAPがからむ。
ファミリーマートのPB。
デザートとラーメン。
糖質を抑えたアイテム。
レアチーズは糖質8.8gで173Kcal、
プリンは糖質8.9gで204Kcal、
またラーメンは糖質14.5gで302Kcal。famima_rizap_201805
ファミマとRIZAPグループの共同開発。
開発商品数は累計で約70アイテム。

ファミマとRIZAP、伊藤忠商事が、
2016年10月に業務提携。

この協業の成果が70品目のPBとなった。

そして松本COOは伊藤忠の出身。
松本さんを中心に、
こういった協業は「現場主義」で、
進むんだろうな。

これからは確実に、
アライアンス(同盟)の時代です。
その際、核となる人物と現場主義が、
鍵を握る。

〈結城義晴〉

2018年05月28日(月曜日)

塙昭彦・三枝富博交遊抄の「恕」と万代知識商人大学「SHRM」

Everybody! Good Monday!
[2018vol22]

2018年第22週、
5月の最終週。
今週金曜日から6月。

白といふ色の力や更衣
〈朝日俳壇より 川越市・渡邉隆〉
(長谷川櫂選評)
国によっては白は空虚の色。
しかし、日本では美しい力ある色。
白に染まる日本の夏。

今週は衣替えとなる。
白に染まる日本の夏。
いいもんです。

Weekly商人舎の月曜朝一。
2週間販促企画。

梅雨入りの情報を提供する。
「今年の梅雨入りは、
東・西日本では平年より早く、
東北では平年並みか平年よりも早い」

「平年より早いとすれば、
6月に入ると次々に
梅雨入り宣言が出されそうだ。
今週から来週にかけて、
九州から西日本は次々に
梅雨入りの可能性がある」
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いいことが書いてある。
「気象庁の天気予報が正確になってきた。
人々は天気予報で行動する。
天気がどうなったかという現象も大事だが
気象庁の天気予報という情報も、
商売にとっては重要になってきた」

そのとおりだ。

さて、流通SuperNews。
ユニー・ファミマnews|
ドン・キホーテとの共同実験コンビニ6/1から順次開店

日経新聞は一面で取り上げた。
「ファミマ、ドンキ流店舗」

ファミリーマートが順次、
「Produced by ドン・キホーテ」の店を、
新フォーマットとして出店していく。

それをポジショニングの観点から、
【結城義晴の述懐】として書いておいた。

もうひとつ日経新聞から、
最終面の「交遊抄」。
三枝富博さん登場。
イトーヨーカ堂現社長。

「私は2017年3月まで20年間、
中国に駐在していた。
きっかけとなったのが、
当社元専務の塙昭彦氏だ」

塙さんとの交遊抄である。
「かつての上司部下という関係を
超えた付き合いが続き、
どう生きるべきかを
私に示してくれる存在だ」

その塙さんの有名な言葉。
「利口はいらない。
バカもいらない。
大バカが欲しい」

イトーヨーカ堂は1996年に、
中国進出を決定した。
その責任者となったのが、
次期社長と言われた塙さんだ。

残念ながら社長には就任できず、
代わりに過酷な中国事業の立ち上げを、
塙さんは任された。

その赴任前の全社朝礼での言葉が、
「大バカが欲しい」

「この言葉に衝撃を受け、
私はその場で立候補を決めた。
中国赴任という人生の一大転機となった」

それからは塙さんとの一対一の関係。
「中国では常に自分で考えることを教わり、
根っからのコーチだ」

4年前、塙さんは、
グループの役職をすべて退いて、
コンサルタントとなった。

その後、塙さんと三枝さんは、
中国の山東省「孔子廟(びょう)」を訪れた。

中国の精神を理解するためだった。
そして塙さんは孔子の「論語」を示した。

三枝さんは、
孔子の「恕(じょ)」に感銘を受け、
その後の生き方の指針とした。

恕とは、「思いやりの大切さ」である。

商業界の故倉本長治主幹も、
「恕」を大事にした。

だから箱根の菩提寺の墓標の横には、
小さな「恕」の石碑が建てられている。

塙さんの口癖。
「人生すべて当たりくじ」

「前向きに捉えて行動すれば
良い結果につながるという意味」
いかにも塙さんらしい。

三枝さんも、
塙さんの教えを生かして、
イトーヨーカ堂の再建を、
成し遂げてもらいたいものだ。

さて私は東大阪市の㈱万代へ。

今日は終日、会議棟で、
万代知識商人大学。

第3期も3回目の講義。 DSCN9877-1

3回目のテーマは、
ヒューマンリソースマネジメント。DSCN9879-1
今日は4時間半の講義を受け持つ。

私のタイトルは、
Strategic Human Resource Management。
つまりは「戦略的人間力経営」
SHRMと略す。
DSCN9884-1

最初にマネジメントの体系を記す。
万代知識商人大学の1年間は、
この体系に沿って、
カリキュラムが組まれている。
DSCN9897-1
午前中は、第1講義と第2講義。

第1講義は、
人材マネジメントのフレームワークと、
人的資源の戦略的な活用の意義を説明。

さらにマネジメントを知るには、
マネジメント史を学ぶのがいい。

アダム・スミスの分業から始まって、
アンリ・ファヨールの管理過程論。
それから行動科学と人間関係論、
そしてマネジメントの父ドラッカーから
ミンツバークにいたるまで。
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第2講義は、
日本のマネジメントの問題点を指摘し、
ドラッカーのマネジメント論を、
わかりやすく整理した。DSCN9915-1

昼食は万代渋川店で見繕う。
本社1階の旗艦店だ。DSCN9931-1

入口を入ると青果売場。
月曜日は「葉物フェアー」。DSCN9927-1

左から、青葱、ニラの二束158円均一。DSCN9930-1

チンゲン菜も二束158円。
このボリューム陳列。
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小松菜も二束158円。
良いものが安い。
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その裏では根菜類のばら売り。DSCN9934-1

突き当りの鮮魚売場では、
立ち売りを展開していた。DSCN9936-1
ロの字型の売場の中に作業場がある。
声掛けしながら接客販売をする。

今日の目玉は、
タイムセールのタラバカニ。
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やや小ぶりながら2杯598円。安い。
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旬の天然真鯛1尾500円。DSCN9918-1

今日はサバの日でもあって、
特大真サバ1尾580円。
もちろん切り身パックも展開する。DSCN9920-1

店舗奥壁面の惣菜売場。DSCN9926-1

唐揚げバイキングのコーナー。
1個68円。
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渋川店の惣菜売場は
奥壁面に多段冷蔵ケースを並べ、
その前に主通路に平台を設ける。DSCN9937-1

私が昼食に選んだのは、
牛焼肉重398円。
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おいしかった。
ふきの煮物とサラダも買い添えて、
大満足の昼食だった。DSCN9938-1

午後の講義は、
「労務管理の基礎知識」。DSCN9940-1

社内講師は河野竜一さん、
取締役人事部長。DSCN9941-1

労務管理に関する基本的な考え方から、
採用、賃金、労務時間、
そして懲戒・契約解除などまで、
法律の知識を、事例を交えて、
実にわかりやすく講義してくれた。DSCN9946-1

人事担当でこれだけ詳細に、具体的に、
かつわかりやすく語れる人は少ない。
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最終講義は、再び結城義晴。

後列で、終日、
河野さんが聴講してくれた。DSCN9949-1

最後のテーマは、
リーダーシップ論。

ドラッカーからデール・カーネギー、
ジョン・マックスウェルまで、
それぞれのリーダーシップ論。DSCN9952-1

さらに月刊商人舎2月号の、
マーカス・バッキンガム。
優れたマネジャーと優れたリーダー。
最後はケン・ブランチャード。
リーダーシップの方法論。DSCN9957-1

リーダーの4つのスタイルを、
一人ひとりに問いかけ、
答えてもらいながら講義を進めた。DSCN9958.-1JPG
長い長い一日だった。
充実した万代知識商人大学の一日。

帰りの新幹線から見えた真っ赤な夕陽。DSCN9960-1

新幹線の窓から見える景色の中で、
大きな夕日はあっという間に沈んだ。DSCN9963-1
衣替えの白と夕日の赤。

それが今日、心の中に残った。

孔子の「論語」の神髄は、
「忠恕(ちゅうじょ)」である。
「忠」はまごころ、
「恕」は思いやり。

イトーヨーカ堂にも、
万代知識商人大学にも、
「忠恕」こそ大切である。

では、みなさん、
今週も忠恕の精神で、
Good Monday!

〈結城義晴〉

2018年05月27日(日曜日)

日曜版【猫の目博物誌 その66】ヤグルマソウよりトンカツ

猫の目で見る博物誌――。
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今日は食べるものと、
食べられないもののこと。

新横浜から東海道新幹線のぞみ。
小田原を過ぎて、三島、新富士。

このあたりに富士山がある。
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ヤグルマソウ。
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ユキノシタ科ヤグルマソウ属の多年草。
分布は、日本の北海道西南部から本州、
さらに朝鮮半島まで。

6月から7月に花を開かせる。

先端に円錐状の花序をつける。
花弁はない。
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花をつける茎は高さ1mに達して、
白や青、桃色の花を群生させる。
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1つの花は直径6~8mm。
5~7枚の萼(がく)がある。
雄しべは8本から15本。
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矢車草の名前の由来は、
端午の節句の鯉のぼりの、
竿の先にそえる「矢車」に似ているから。

初夏のヤグルマソウ。
すがすがしい。

空の色映し矢車草ひらく
〈小神野藤花〉

しかし今日は、花より団子。

鹿児島産南洲黒豚のヒレかつ。IMG_4855.JPG8

肉が厚くて、ジューシー。IMG_4858.JPG8

さらにロースかつ。IMG_4862.JPG8

コロモはカリっと仕上がる。IMG_4861.JPG8

もちろん豚汁。
キャベツとご飯はお替り自由。
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初夏のヤグルマソウもいいけれど、
初夏には無性にトンカツを食べたくなる。

花より団子は、
「風流より実利」の意味。

ヤグルマソウよりトンカツは、
見るより、食う。

英語では、
“Pudding before praise.”
「褒める前にプリン」。

日本では団子、
英米はプリン。

日本は「花鳥風月」。
英米は「称賛・賛美」。

季節によって、
変わるところがおもしろい。
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初夏はなぜか、
トンカツやpuddingです。

(『猫の目博物誌』〈未刊〉より by yuuki)

2018年05月26日(土曜日)

鷲田清一の「じっと聴くこと」と見守って「褒めること」

朝日新聞「折々のことば」の編著者。
鷲田清一さん。

1949年京都生まれの団塊の世代。
京都大学文学部を卒業して、
同大学院で博士課程を修了。
その後、関西大学教授、大阪大学学長。
現在は大谷大学文学部教授。
専門は哲学・倫理学。

私が最も尊敬する人の一人。

その著『「聴くこと」の力』
第3回桑原武夫学芸賞受賞。
サブタイトルが「臨床哲学試論」
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この本の初めの章の一番初めの節に、
「聴くという行為」がある。

鷲田さんが引用するのは、
医学哲学・医史学者の故中川米造さんの著、
『医療のクリニック』の中に、
アンケート調査の話が出てくる。
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対象集団は、医学生、看護学生、
内科医、外科医、ガン医、精神科医、
そして「看護婦」。
(古い本なので「看護師」とはなっていない)

このアンケートの中の設問の一つ。
患者の言葉。
「わたしはもうだめなのではないでしょうか?」
あなたならどう答えますか。

5つの選択肢が立てられている。
⑴ 「そんなこと言わないで、もっと頑張りなさいよ」と励ます。
⑵ 「そんなこと心配しないでいいんですよ」と答える。
⑶ 「どうしてそんな気持ちになるの?」と聞き返す。
⑷ 「これだけ痛みがあると、そんな気にもなるね」と同情を示す。
⑸ 「もうだめなんだ……とそんな気がするんですね」と返す。

ここから回答を選ぶ。
あなたならどれだろう。

医学生と内科・外科・ガン医のほとんどが、
⑴の「励まし」と答えた。

看護学生と看護婦の多くが、
⑶の「聞き返し」をいいと答えた。

精神科医の多くが答えたのが⑸だった。

「一見、なんの答えにも
なっていないようにみえるが、
じつはこれは解答ではなく、
“患者の言葉を確かに受け止めました
という応答”なのだ」

鷲田さん。
「〈聴く〉というのは、
なにもしないで耳を傾けるという
単純に受動的な行為なのではない」

「それは語る側からすれば、
ことばを受けとめてもらったという、
たしかな出来事である」

こうして「患者は、口を開きはじめる。
得体の知れない不安の実体が何なのか、
聞き手の胸を借りながら捜し求める」

「はっきりと表に出すことができれば、
それで不安は解消できることが多いし、
もしそれができないとしても
解決の手掛かりは
はっきりつかめるものである」

深い話です。
そして精神科医という新しい役割を、
よく示す話です。

鷲田さん。
「聴くことが、
ことばを受けとめることが、
他者の自己理解の場をひらく
ということであろう」

「じっと聴くこと、
そのことの力を
感じる」

私がずっと読んでいる小説は、
ロバート・B・パーカー。
2010年に故人となった。
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私立探偵スペンサーを主人公にした、
「スペンサーシリーズ」は39編。
未訳の1冊を除いて全部読んだ。

警察署長ジェッシー・ストーンの編は、
9冊だが、これも全部読んだ。

そして女性探偵サニー・ランドルの編。
その中の『メランコリー・ベイビー』
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アメリカに持って行って、
すぐに読み終えてしまった。

この本に、精神科医が出てくる。
スーザン・シルヴァマン。
実はスペンサーの恋人。

女性探偵サニーが、
スーザンの診察を受ける。
サニーの独白の形で物語は進む。

「診察室のなかは静かだ。
ドクター・シルヴァマンは、
白いカシミアのセーターを着て、
組んだ両手を机の上にのせていた。
爪にはきれいにマニュキアを塗っている。
豊かな黒い髪は艶やかで、
化粧も完璧だ」

名前からわかるように、
シルヴァマンはユダヤ人だ。
ハーバード大学で博士号をとっている。

「セラピーが終了するまでに、
お洒落の秘訣を教えてもらわなければ、
と思った」

ここからが大事。

「彼女は先をせかしはしなかった。
話したくなるまで、
このまま黙って座っていても
いいような気さえした」

これが聴く姿勢です。
じっと聴くことです。
その力です。

自分の部下や上司、
場合によってはお客様。
じっと聴く姿勢は大切です。

商人にはじっと聴くことが、
大切です。

日大アメフトの宮川泰介選手からも、
じっと聴いてあげる必要がある。
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内田正人元監督からも、
井上奨元コーチからも、
じっと聴くと、
真相は明らかになる。
内田
マスコミが寄ってたかって詰め寄る。
もし嘘だったとしても、
その嘘は嘘を呼ぶ。

それを世間が見ていて、
ある種の優越感と満足を得る。

不健全だ。

その意味では安倍晋三首相からも、
籠池泰典森友学園前理事長からも、
加計孝太郎理事長からも、
じっと聴く場が求められる。

不可能だろうが。

最後に5月16日の「折々のことば」
褒められた喜びというのは、
「ちゃんと見ていてもらった」
という喜びでもあった。
〈苅谷夏子〉

刈谷さんは国語教育者・大村はまの元生徒。
現在は大村の記念会の事務局長。
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「ふだんは気難しげな大村が時折、
すごい”熱量”で褒めたのは、
生徒一人一人をしかと
見続けていたからだ」

鷲田さん。
「誰かに見守られることで
逆に独り立ちできるということがある」

じっと聴いて、見守る。

宮川泰介君にとって、
いま必要なのはそれだろう。

自分で悪質タックルをした事実は、
消えないのだから。

〈結城義晴〉

2018年05月25日(金曜日)

「トップマネジメント層の無人化」と学習院ビジネススクール

今週の俳句を忘れていた。

シャワー浴び、一直線のスケジュール
〈朝日俳壇 札幌市・関根まどか〉

(長谷川櫂選評)
シャワールームを出れば、
あとは予定が目白押し。
「一直線」に勢いがある。

いい句です。

もうひとつ。

よく育つ百円店の種なれど
〈同 東京都・橋本栄子〉

四月二十九日選の句。
たよりなき百円店の種袋
〈和城弘志〉

(長谷川櫂選評)
早速の返答。打てば響くとはこのこと。

DAISOも俳句となる。

さて日経ビジネスONLINE。
「今日の名言」

マネジメント層こそ
無人化されるべきだ。
〈野口 悠紀雄〉

野口先生はいま早稲田大学の、
ビジネス・ファイナンス研究センター顧問。
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「人間が確認作業に関与すると、
むしろ改ざんのリスクが
高まることになりかねない。
マネジメント層が関わってきた、
稟議や根回し、承認といった
一連の社内業務はなくなる可能性がある」

現場の「無人化」など、
ほざいたりしているトップこそ、
無人化されていく。

怖ろしいかもしれないけれど、
それが本質だろう。

逆に言えば、
現場を知らず、
現場を踏まないトップは
淘汰されていく。

さて今日は、忙しい。

朝から東京・池尻大橋。
東邦大学医療センター大橋病院。IMG_4826.JPG8
私、この病院で、
網膜剥離と緑内障の手術を受けた。
富田剛史教授に今日も、
診察してもらった。
日本の緑内障の権威。

肝心の右目の眼圧は12。
ハードワークが続いたが、
非常によろしい。

視野検査の結果も、変わらず。
まあまあ。

急いで横浜の商人舎オフィスに戻る。
商人舎webMagazine会議は終わっていた。

しかし猪俣信吾さんが残っていて、
あたらしく会社を設立する話を、
ちょっとだけ聞かせてくれた。
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立教大学大学院修士課程修了で、
マスターを持っている。

内田憲一郎さんと三人で写真。
内田さんも立教大学大学院の結城ゼミOB。
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いわば私の愛弟子たちだが、
いまその二人に助けてもらって、
商人舎magazineのリニューアルに、
チャレンジしている。

そのあと、東京・目白。

学習院大学正門。
「自撮り」というやつ、やってみました。
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大学のキャンパスには緑が多い。IMG_4838.JPG8

学習院大学アメフト部は、
元気よく声出しして、練習していた。IMG_4839.JPG8

会場は西5号館301教室。
学習院マネジメントスクール。
2018DSCM基礎コース。

Dはディマンド、Sはサプライ、
Cはチェーン、Mはマネジメント。
需要から供給までの、
一貫したマネジメント。
それを学ぶ。
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今日は今年の第一回。

初めに事務局長の林純子さん。IMG_5383.JPG8

そして湯沢威先生。
学習院大学の名誉教授。
このスクールの顧問で、
ご専門は経営史。
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来年、天皇陛下となる皇太子殿下の先生。

オープニング講義は、
「グローバリズムの功罪」
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グローバル化と格差と不平等がテーマ。

グローバル化によって、格差は増大する。
その格差も、二つの事象となって現れる。
国と国の間の格差と、
国内の人々の間の格差。

結論は、国内の不平等よりも、
国家間の不平等のほうが、
はるかに大きいということ。
プライベートブランドなど、
この国家間の格差によって、
安さをつくり出す。
だからFair Tradeなどの商品が登場する。

このことを考えねばならない。

私の担当は「流通概論」
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歴史を学ぶことから始めて、
パラダイムの転換までがIntroduction。IMG_5395.JPG8

本論は結城義晴なりの流通概論。
流通構造の多段階性、
レース型競争とコンテスト型競争、
レッドオーシャンとブルーオーシャン、
それが業種・業態から、
フォーマットへの変貌を促進し、
ポジショニングが戦略化してきた。

最新事例をふんだんに織り込みながら、
難しいことを易しく、
易しいことを面白く、
面白いことをより深く。
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EpilogueはDSCMに、
マーケティングが必須であること。IMG_5400.JPG8
2時間ほどにまとめて終わった。
昨年までは2時間半ノンストップの講義。
今日はそれは控えた。

講義が終わるとポットラック。
持ち寄りパーティー。
今年度最初の懇親。

まず、乾杯して、
湯沢先生とツーショット。
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そのあと、講義内容への質問。IMG_5405.JPG8

三菱食品(株)の梶山寛人さんが、
口火を切ってくれた。
同社マーケティング本部から、
このスクールに派遣された。  IMG_5409.JPG8

ちょっとだけビールを飲んでいたので、
答えは長くなって、講義の続きとなった。
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質疑応答を終わらせて、
いつものように全員写真。IMG_4842.JPG8
1年間、しっかり勉強してください。

故田島義博学習院大学院長創設の、
伝統のマネジメントスクール。

充実しています。

グローバル化や情報革命は、
一方で格差を広げ、
また一方で格差を埋める。

だからトップマネジメントの無人化など、
斬新なアイデアが生まれたりする。

一握りの富裕層が独占してきた「富」は、
うまく分配される必要がある。

それは確かだ。

流通業もDSCMも、
その人類の「富」を、
公平に分配する社会的機能なのだ。

〈結城義晴〉

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