結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2018年05月05日(土曜日)

「こどもの日」だから”標準”の意義と価値を考える

今日は、
こどもの日。
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端午の節句には、
菖蒲湯に入る。
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自由が丘の花屋も、
今日は特にカラフル。
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来週日曜日13日が、
母の日。

こどもの日から
母の日まで、

ひとつのつながり。

そう考えて、
仕事しよう、
商売しよう。

仕事や商売は、
人々のお役立ちのためのものだから。

朝日新聞「天声人語」
私も大好きだけれど、
金子みすゞの詩を引用。

まずは、「大漁」

いわしがたくさんとれた浜が舞台。
だが、祝いのうたではない。

はまは祭りの
ようだけど
海のなかでは
何万の
いわしのとむらい
するだろう

金子みすゞ、
気持ちは、
魚たちとともにある。

そして「なかなおり」

げんげのあぜみち、
春がすみ、
むこうにあの子が
立っていた

出くわした2人はどちらも、
あぜに花を摘みに来ていた。

あの子がわらう、
と、気がつけば、
わたしも知らずに
わらってた

天声人語のコラムニストは、
大正期の「童謡運動」をテーマにする。
その草分けとなった雑誌が「赤い鳥」。

「赤い鳥」創刊から今年で100年。
感慨深い。

私が大学時代に属していたのが、
早稲田大学童謡研究会。
40年前には、
この研究会の幹事長だった。

大学時代の生活のテーマの一つが、
「赤い鳥」の系譜の「童謡」だった。
創作童謡を携えて、
保育園や幼稚園を巡った。

初代顧問は西條八十先生。
金田一春彦先生も顧問だった。

北原白秋の言葉。
「私たちはいつも
子供に還りたい還りたいと
思ひながらも、
なかなか子供になれないで
残念です」

金子みすゞの作品は、
いつも子どもに還っていた。

この詩人のやさしさは、
「つらいときほど心に染みる」

「子どもたちに響く言葉は、
おそらく大人にも響く」

そのとおり。
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こどもの日は、
それをかみしめたい。
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「ほぼ日」の糸井重里さん。

「暑い日があったと思えば寒い日もあって、
そのたびにニュースでも、ご近所でも、
温度計の数字を話題にする。
“29度あったんだってよ”
“明日は寒いらしいから、
温度差が15度らしいよ”
なんてことを教えあって
ひゃーひゃー言っている」

「で、ちょっと思う。
数字をいちいち確かめるのは、
どういう意味なんだろう。
29度であろうが、23度であろうが、
暑いものは暑いし、寒いものは寒い」

江戸時代や明治時代でも、
「暑い・とても暑い・ひどく暑い」くらいか。

「暑さ寒さの温度(数字)を問題にするのは、
標準を設定しているからかもしれない」

そこで糸井流の考察。

「数字があり、標準があることで、
都合のいいことはきっと
山ほどあるのだと思う。
ただ、標準が”よい”ということではない」

「気象や気温みたいなものばかりでなく、
もっといろんなことに言えるだろう」

流通業でも「標準」は鍵を握る概念だ。
そして何でもかんでも、
“標準化せよ”は今や時代錯誤だ。

もちろん”標準”は大事なことだし、
多くの局面で成果を上げてくれる。

糸井は言葉を扱う人。
だから言葉に関心がいく。

「”標準語”というのも、
人工的につくったことばだ。
これは、たいていの地域で
理解されるから便利だ。
しかし”方言”や”訛り”が
わるいわけじゃない」

言葉にすると「標準」も理解しやすい。

「背丈や体重にも、
標準があるのだけれど、
その数字のところにいるのが
“いい”わけじゃない」

商人舎最高顧問の故杉山昭次郎先生。
50年も前にアメリカに行って、
向こうの大チェーンストアから、
「標準」の意味を学んだ。

「2000店分のDataがある。
その数字の平均に合わせる作業が、
標準化ではない。
2000件のDataがあると、
とくに異常のあるデータが、
一目瞭然で判明する。
それが標準の意義だ」

そして異常なDataにこそ、
価値があった。
改革改善のヒントがあった。

糸井重里。
「標準のことを忘れていても、
快適に生活はできそうだ」

標準に合わせてはいけないもの。
何を置いてもその筆頭となるものが、
こどもだ、母だ。人間だ。

〈結城義晴〉

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