結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2019年01月05日(土曜日)

平成最後の大学スポーツ異変と岩崎高治の「公平公正な競争」

平成最後の正月三が日が過ぎて、
1月7日、七草の人日(じんじつ)へ。

一月、往ぬる、
二月、逃げる、
三月、去る。

この感覚は、
元号が変わっても、
多分、変わらないだろう。

関東地方の今日の5日は、
春の陽気。

しかし明日6日は、
「寒の入り」
二十四節気の「小寒」の日。

寒の入りの明日から、
「寒中見舞い」となる。

小寒から節分までの1カ月ほどを、
「寒」(かん)という。
1年で一番寒い季節である。

二十四節気は1年を24区分する。
その冬への並びは「立冬」から始まって、
「小雪」「大雪」から「冬至」、
そして「小寒」「大寒」から「立春」と続く。

今年の小寒は1月6日、
大寒は1月20日、
立春は2月4日。

1月が寒いか、
2月のほうが寒いのか。
2月が一番寒いという思い込みがある。

しかし二十四節気の「寒」は、
1月が26日間、
2月が3日間。

その2月の3日間も春めいてくるから、
1月こそ一番寒い月となる。
まあ、二十四節気の暦の話だが。

今年の私のスケジュール。
その1月に15日から19日にシアトル、
2月は9日から19日までニューヨーク。
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私の場合、ますます、
一月、往ぬる、
二月、逃げるが、
早まりそうな気分だ。

しかも寒さは横浜以上。
どうなることやら。

しかしそれでも仕事に邁進。
できる限り現役を続けます。

「あしたのジョー」の矢吹丈のように、
「まっ白に…燃えつきた…」なんて、
キザなことは言えないが、
自分にできる限り、頑張る所存。

それは変わらない。
よろしく。

しかし平成最後の正月に、
大学スポーツ界の異変。

恒例の箱根駅伝は、
青山学院大学の5連覇成らず。
東海大学が逆転の優勝。
それでも青学は往路の6位から、
復路は首位で、総合2位に入った。
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大学ラグビー選手権は、
昨年まで9連覇の帝京大学が、
準決勝で天理大学に敗れた。
こちらは10連覇成らず。
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もう一方の準決勝は、
明治大学と早稲田大学。
この試合は「対抗戦」の雪辱を果たして、
明治が勝った。

今年の天理大学は、
ナンバーエイトにファウルア・マキシ、
ロックにアシペリ・モアラ、
センターにシオサイア・フィフィタがいた。
いずれもトンガ人留学生。

マキシは日本代表として2試合に出ていて、
2キャップを誇るラガー。

もちろん帝京大学にも、
マクカラン兄弟など、
ニュージーランドからの留学生がいる。

ラグビー界では2018年4月以降、
外国人同時出場枠が、
2名から3名に拡大された。

今年のラグビーワールドカップ日本開催の影響だ。

早稲田、明治、慶応などには、
外国人留学生ラガーがいない。

それが大学ラグビーに変化をもたらした。

大学駅伝においても、
東海大には「黄金世代」の3年生たちがいる。

2015年度の全国高校駅伝で、
「花の1区」を走った上位6人のうち、
5人が東海大学に進学して、
「黄金世代」と呼ばれている。

青学の原晋監督のコメント。
「陸上界もドラフト制度を
設けたほうがいいんじゃないか」
原晋
青学にも実力高校生ランナーが、
大量に入学しているから、
冗談のような口ぶりだが、
「仕入れで全て決まるんだ、
という話になったら、
全然おもしろくない」

スポーツ界でも、
選手という素材の仕入れやソーシングが、
根本的に変わってきている。

日経新聞の昨日の「ニュース一言」
岩崎高治さん、登場。
㈱ライフコーポレーション社長。
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「消費増税に伴う唯一の懸念は、
色々な景気対策で業種業態によって
競争環境がゆがめられることだ。
スーパーマーケット業界としても
アゲンストになりかねない」

これは昨年12月18日の記者会見の発言。
月刊商人舎1月号に趣向を凝らして、
一言一句残らず掲載。

「増税に合わせて政府は、
ポイント還元策を導入する。
還元率は中小企業で5%、
コンビニなどで2%となる予定だが、
現状で大手スーパーは対象外」

岩崎さんが強調するのは、
「くれぐれも
公平、公正な競争は

維持してほしい」

これはアマチュアスポーツ界にも、
大いに当てはまると思う。

1月3日の朝日新聞「折々の言葉」
第1334回。

国はまるで
積荷のゆるんだ
大型貨物船のようである
船が傾くと
荷物が全部片より
船は沈んでしまう
(E・F・シューマッハー)

シューマッハーはケインズの弟子。

1973年に発刊した本が、
『スモール イズ ビューティフル』
エネルギー危機を予言して、
第一次オイルショックを的中させた。
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この言葉は、その書からの引用。

「経済が国境を呑み込み、
経済以外のおよそ人間的な観点を
封じてしまうと、
社会内のまとまりが崩れ、
その構造が脆く、不安定になる」

「組合、地域団体、結社、大学など、
国家と個人の中間にある勢力がしぼむと、
個人も浮草のように市場にもてあそばれる」

国家にも企業にも、
産業界にもスポーツ界にも、
シューマッハーの言葉は当てはまる。

岩崎高治の「公平、公正な競争」は、
「人間的な観点」そのものである。

ドラフト制や選手の「仕入れ」も、
人間的な観点を逸脱してはいけない。

〈結城義晴〉

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