結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2019年02月14日(木曜日)

ポピュリズムの「思考停止」とロピアNYC研修第1班の修了

「ポピュリズムの勢いが止まらない」

日経新聞の「大機小機」は、
「2つのポピュリズム」を論じる。

「大衆迎合主義」

パリでは黄色いベストの民衆が、
デモを繰り返す。
ドイツにイタリア、
ハンガリーにデンマーク……。
欧州の国々で極右政党が台頭している。

トランプ大統領の一般教書演説。
移民政策の熱弁に米国民の7割が賛成した。

「ポピュリズムという妖怪が、
徘徊し始めている」

マクロン仏大統領も警告する。
「古い悪魔がよみがえりつつある」

その本質と問題点。

コラムニストの横ヤリさんの分析。
ポピュリズムには2種類ある。

⑴アイデンティティー追求型
人々が一体感を確認しようとする。

⑵「短期経済利益追求型」
目先の利益を求めるタイプ。

⑴は欧州極右政党の台頭。
反グローバリズムや反EUを掲げる。

移民・難民やイスラム文化の流入。
人々の不安と内向きのマインド。

⑵は左派ポピュリズムに多い。
メキシコの年金倍増、
ベネズエラ・マドゥロ政権の補助金ばらまき。

目先、人々を喜ばせることを第一にする。

トランプ政権やイタリア連立政権、
ブラジルの右派政権は、
⑴と⑵の混在型。

アイデンティティー追求型は、
「人を酔わせ多面的な視点を忘れさせる」

「排外的になる」
「言論の自由や法の支配も否定する」
「暴力性を帯びる危険すらある」

短期利益追求型には、
「財政破綻や経済的混乱の芽が潜む」

この2つのポピュリズムに、
警告するものがある。
「冷徹な市場である」

米国の株式市場は昨年秋から揺れている。
イタリアの長期金利も跳ね上がった。
ベネズエラのインフレ率は268万%。

日本ではいずれも、
「対岸の火事」のようにとらえられている。
だが、いつまで無縁でいられるか。

⑴と⑵のポピュリズムに共通するのは、
「自律意識を欠いた思考停止である」

同感だ。

月刊商人舎1月号。
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特集は、
商売の「品格」
サブタイトルは、
“ポピュリズム時代”の
崇高なポジショニング戦略

崇高なポジショニング戦略とは、
「自律意識を欠いた思考停止」を、
真っ向から否定するものだ。

物真似優先主義の悪いところは、
この自立意識を欠いた思考停止に、
陥りがちだからである。

さて、
㈱ロピアのNYC研修会。
隔年開催で今年は第3回。
その第1班も最終日。

マンハッタンにも、
朝から雪が降り始めて、
氷点下の寒さ。
DSCN80089

帰国直前の視察は
3つの商業施設。

まず、ウェストフィールド。IMG_28019

グランドゼロの跡地にできた、
ショッピングセンター。
3万4000㎡のマンハッタン最大施設。IMG_28029

3階にあるのが、
イータリー。
EATALY。
IMG_28009

イタリアのスローフードを、
外食と内食を融合させて提供する。
市塲であり、食堂であり、
学校であるような店。

そのマンハッタン2号店だ。

雪のせいでお客も少なく、
いつもの賑わいに欠けるが、
視察するには絶好。

導入部のワインバー。
IMG_27299

入り口を入ってすぐ右手に、
青果のマーケット。IMG_27309

「より良く食べ、
より良く飲むには、
人生は短すぎる」

だからよりよく食べよう、
よりよく飲もう。

店内のPOPには、
イータリーの思想が
あふれている。
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「素早く買って、ゆっくり食べよう」
スローフードの精神だ。
プリペアードフードのコーナー。IMG_27499

店内で焼成するベーカリー。
イタリアから酵母を持ち込んだ。
ガラス張りの作業場。IMG_27589

シーフードからミート、
チーズまでの対面売場。
白と青のタイル張りで美しい。DSCN80169

豊富な品揃えのシーフードの貝類。
イタリアンメニューに欠かせない。
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イタリアンメニューの惣菜ショップ。
対面ショップ形式で展開するのが、
イータリーの特長。IMG_27269

ミート売場はイタリア風カット方式。IMG_27279

チーズ売場の商品も、
イタリア産だけだが、
それでも充実した品揃えを誇る。IMG_27289

手づくりの生パスタメニューを提供する、
パスタ・バー。
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イタリアンスイーツのショップ。
IMG_27789

フード教室が開かれる体験コーナー。
イータリーは学校でもある。
最近、スペースを大きく広げた。
IMG_27089
逆に言えば、
加工食品などの物販スペースが
オープン当初と比べると、
若干、絞られたことになる。
オート三輪車によるディスプレー。
奥のレストランゾーンとを仕切っている。IMG_27109

ピザのレストランにある金色のピザ窯2基。
IMG_27129

これから本格的なピザを販売するには、
窯が必須になる。
これだけの大きさならば、
デモンストレーションにもなる。
IMG_27139

バレンタイン・プロモーション。IMG_27809

スナックやコーヒー、
ジェラードなどのショップを集積した、
イートインコーナー。IMG_27829

セルフチェックアウトも導入。
IMG_27709
お客自身が商品バーコードをスキャンして
カードで支払う。

「素早く買って、ゆっくり食べる」
セルフチェックアウトは、
客数の多いイータリーに必須だ。IMG_27719
1 Scan
2 Pay
3 Enjoy The DAY

イータリーらしい。

ワンウェイで誘導された売場の最後に、
チェックアウトゾーン。
さすがに雪の日の午前中はガラガラだ。
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ウェストフィールドから連続して、
オキュラス。
IMG_28079

建築家サンティアゴ・カラトラバの設計。
地下鉄の駅もあり、新名所となった。IMG_28059

厳粛な気持ちで、
全員での記念写真。DSCN8024

白の美しい造形物のオキュラス。
その先にワンワールドトレードセンター。IMG_28259

雪もだいぶ積もってきた。
除雪車がフル稼働。
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羽を伸ばした形のオキュラス。IMG_28319

そびえるワンワールドトレードセンター。IMG_28329

そして9.11で崩壊した、
ツインタワー跡地につくられた、
鎮魂のプール。

亡くなった人の名前が彫られ、
誕生日には白いバラが飾られる。IMG_28309

ワンワールドトレードセンターの隣に、
ブルックフィールドプレース。
IMG_28349

高級ブランドショップばかり集積する。IMG_28459

ここで、今度は、
拳骨を突き上げて写真。DSCN80309

このショッピングセンターの核が、
ル・ディストリクト。
フランス版のイータリー。DSCN80319

入り口の導入部には
テイクアウトのコーヒーショップ。
周辺のビジネスマンのためには、
必須の機能。
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スイーツのショップ。
宝石のようにセンス良く商品を並べる。
IMG_28699

菓子売り場のトップには、
マカロンのコーナー。IMG_28719

中央には円形の肉のレストラン。IMG_28509

館内は黒を基調とした、
シックな空間演出。
シェフのデリカテッセン。
IMG_28659

シーフードのコーナーは、
ケース内に、氷を敷き詰め
商品を並べる。
IMG_28669

ワインバー。
お客が歩き回る店では、
腰高の椅子が必須。IMG_28639

青果売場。
かご盛りで果物を展開。
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バナナはフック陳列。
空間の狭さを縦列することで補う。IMG_28559

バレンタインのプロモーション。IMG_28519

加工食品売場。
エンドが円形の什器。
商品は絞り込んである。
IMG_28549

トッピングをよりどりで選ぶ、
ニューヨークサラダのショップ。IMG_28589

そのバックヤードが見える。IMG_28609

2階にはフードコート、
ハドソンイーツ。DSCN80489

有名なレストランや外食産業が、
ファストフードで入って、
ランチタイムには大人気。
DSCN80449

地中海料理の「オリーブス」。IMG_28729

ニューヨーク一番のメキシコ料理、
「ドス・トロス」。
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大人気の寿司バー。
ブルーリボン寿司バー。
ソーホーの隠れた高級寿司屋が出店。
職人が目の前で握ってくれる。IMG_28749

バーベキュー専門カジュアルレストラン、
「Mighty Quinn’s(マイティ・クインズ)」
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チキンサンドとサラダの「フク」。
カリっとしたチキンサンドイッチは、
ニューヨークにブームを起こした。IMG_28779

「タルティネリー」は、
フランス風オープンサンドの専門店。DSCN80469

ヌードルと丼の北老虎。
ノーザンタイガーとして人気。
私はチキンヌードルを買って食べた。DSCN80479

イートインスペースは広いけれど、
ランチ時は座れないほどだ。DSCN80439
グランドゼロの跡地は、
アメリカの誇りをかけて甦った。

こここそ、グロサラントのメッカである。

すべての研修が終わって、
最後は雪の中を、
バッテリーパークへ。

自由の女神が見えるはずだが、
今日はあいにくの寒風と雪。DSCN8049

自由の女神の方向をバックに、
皆で最後の記念写真。DSCN80529

すべての視察を終えて、
JFケネディ空港。

1人ひとりと握手をして
送り出す。
DSCN80549

商売のポピュリズムは、
大衆主義である。

しかしそこでも、
自律意識を欠いた思考停止はいけない。
(つづきます)

〈結城義晴〉

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