2月に入って、
今日の2日は土曜日。
しかし会社でも家でも仕事仕事。
自分の原稿を書き、
執筆者の原稿を直し、
ブログも書く。
ウィークデーはそれに、
商人舎流通Supernewsの原稿手直し。
コーヒーはブラックに変えた。
コーヒーのクロロゲン酸は、
ポリフェノールの一種で、
脂肪燃焼効果がある。
ブラックで飲むと余計にいい。
1日数杯のコーヒーを飲む人の方が、
糖尿病の発症リスクが低下する。
私はそれを1日、何杯飲むのだろう。
商人舎流通Supernews。
おかげさまで、
セッション数、ページビュー数、
ともに依然として増加中です。
ご愛読、感謝します。
昨日のSupernewsの中では、
アマゾンnews|
通期売上高31%増2329億ドル/純利益232%増の絶好調
アマゾン・コムの2018年度通算決算。
売上高が2328億8700万ドル。
商人舎では1ドル100円換算しているから、
23兆2887億円。
これは前年比30.9%のプラス。
このまま年間3割ずつ増えると仮定すると、
2019年度は3027億5310万ドル、
2020年度は3935億7903万ドル、
2021年度は5116億5274万ドルで、
3年後に5000億ドルの大台を超える。
そして2022年度は6651億4856万ドル。
一方、ウォルマートは、
昨年1月末決算で5003億4300万ドル、
50兆343億円と大台は超えているが、
伸び率は3.0%だった。
この5年間は3%以上の成長はなかった。
だからこちらは3%増で計算すると、
2018年度は5153億5329万ドル、
2019年度は5308億1389万ドル、
2020年度は5467億3831万ドル、
2021年度は5631億4045万ドル、
そして2022年度は5800億3467万ドル。
このままアマゾン3割、
ウォルマート3%で伸びると、
4年後にはアマゾンが、
ウォルマートを抜いてしまう。
恐ろしいことが起こりつつある。
このアメリカの小売業2社で、
日本の国家予算一般会計を上回る。
アマゾンの2018年度営業利益は、
202.5%増の124億2100万ドル、
純利益は232.1%増の100億7300万ドル。
ウォルマートの昨年度の純利益は、
27.7%減の98億6200万ドルだったから、
もう利益レベルでは肩を並べ、
抜き去っている。
こんなことが起こるなんて、
とても想像できなかった。
しかし、流通Supernewsに、
【結城義晴の述懐】を書いておいた。
アマゾンの決算にも2つの問題がある。
第1に、先ほどの計算ができなくなるが、
eコマース事業の成長性に鈍化がみられる。
理由は、既存リアル小売業の急追。
ウォルマートの第3四半期は、
eコマース部門が43%の大幅増加だった。
米国内小売業2位のクローガーは、
ドラッグストア国内1位ウォルグリーンと、
24兆円規模のeコマースの協業をする。
これは明らかにアマゾン対策だ。
CVSヘルスとターゲットも同盟を組む。
さらにあのマイクロソフトが、
アンチ・アマゾンでリアル店舗小売業と、
次々にコラボレーションをする。
「アマゾン・エフェクト」は結果として、
アマゾンの囲い込み同盟を生んだ。
アマゾンの問題点の第2は、
創業者兼CEOジェフ・ベゾスの離婚問題。
彼らが居住するワシントン州には、
夫婦共有財産法がある。
離婚するとベゾスの個人資産の半分は、
マッケンジー夫人のものとなる。
そのジェフ・ベゾスの個人資産は、
約1370億ドル(13兆7000億円)。
しかも財産の多くは、
アマゾンの株式である。
アマゾンの時価総額は、
約7840億ドル(78兆4000億円)で、
発行済み株式は約4億4700万株。
ベゾスはそのうちの16%弱を保有する。
すなわち約7900万株。
もし半分をマッケンジー夫人がとって、
それをキャッシュで要求するとなると、
ベゾスは自分の株式の半分を、
売却しなければならない。
マッケンジー夫人が、
株式で受け取るとしても、
それを、たとえばウォルマートに、
高く売却する可能性すらある。
果たしてアマゾンの今後はいかに。
2010年7月に亡くなられた渥美俊一先生、
2013年5月永眠の杉山昭次郎先生、
同2013年12月逝去の倉本初夫主幹、
2015年5月に逝った緒方知行さん。
みんな、こんなアマゾンのことは、
「想像」できなかったに違いない。
100年時代を生き抜かねばならない。
どんなことが起こるか、
この目で確かめたい。
北海道新聞の巻頭コラム
「卓上四季」
「”想像”とは目の前にないことを
心に思い描くこと」
その「想像」は二つの意味を持つ。
日本国語大辞典からの引用。
過去の経験を再生するのが、
「再生想像」。
過去の経験を材料に、
新しい心象をつくるのが、
「創作想像」。
「”あのときは楽しかった”と、
過去を思い返すのが再生想像」。
「”これをしたらどうなるか”と、
未来を思い浮かべるのが創作想像」
ウォルマートは「再生想像」の領域だが、
アマゾンはやることなすこと「創作創造」。
ベゾス夫妻の離婚問題は明らかに、
「再生想像」に問題が生じたからだろうが。
〈結城義晴〉