結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2019年07月01日(月曜日)

「中小企業から地域企業へ」と「地域と国家/個と全体」

Everybody! Good Monday!
[2019vol26]

今日から7月。
2019年の後半に突入。
1月元旦を第1週とすれば、
第27週に当たる。

それにしても、
「線状降水帯」

細長く線状に延びた、
雨の降りやすい地域のこと。
この細長い範囲に集中的に雨が降る。

とくに積乱雲が次々と発達して、
線形の高層ビルのように連なる状態を、
「バックビルディング現象」と呼ぶ。

九州南部に梅雨前線が居座って、
その上に線状降水帯。
各地で大雨に見舞われ、
河川の増水や土砂崩れが起きた。

お見舞い申し上げたい。

そしてこの地域の小売業、サービス業。
頑張ってほしい。

さて、大阪サミット。
大阪の戒厳体制の中で先週金曜・土曜に行われ、
変な言い方だが、無事終わった。

朝日新聞「天声人語」
「ホスト役の安倍首相の気遣いが
にじんだ会議だった」

「保護主義のように対立する問題には
切り込まず、波風を立てない。
サウジアラビアに議長国を
笑顔でバトンタッチしたが、
記者殺害疑惑を蒸し返すことなどはしない」

「リーマンショックに立ち向かうため、
発足して10年余。
そもそも存在意義が薄れるG20」

同感。

そして、
「地球規模の立食パーティーのようなものか」
これは、言いえて妙。

開催中、ロシアのプーチン大統領。
「自由主義は時代遅れだ」と発言。

コラムは心配する。
「ロシアに限らず
権威主義や個人崇拝が
幅を利かせる国が増えている」

しかし昨日6月30日の日曜日、
ある意味で大阪サミット以上の話題となった。
それは朝鮮半島板門店の会談である。

トランプ米国大統領と金正恩北朝鮮委員長。
韓国と北朝鮮の軍事境界線上で握手し、
50分以上も1対1の対話をした。
torannpukimu
2月末にベトナム・ハノイで、
首脳会談が開かれた。

一方は「リトルロケットマン」と呼び、
一方は「狂ったおいぼれ」と揶揄した、
因縁の二人が握手したのだ。

しかし肝心の非核化交渉は、
一歩も進まず、膠着化した。

その後の突然の邂逅?か。

その昨日の会談に対しても、
日経新聞が社説で苦言を呈した。
「米朝は政治ショーより実務協議重ねよ」

しかしポンペオ米国務長官。
北朝鮮の非核化を議論する実務者協議が、
「おそらく今後2~3週間以内、
7月中旬になるだろう」

北朝鮮に対する経済制裁は維持しつつ、
圧力を通じて譲歩を引き出す。
ポンペオ国務長官はこの考えだ。

こうした押したり引いたりが繰り返されて、
やがて正常な国交が開かれるのだろうが、
同床異夢ではいけない。
異榻同夢でなければならない。

しかしトランプ大統領は、
来年の選挙のことしか考えていないし、
金正恩も自分の国内での地位のことしか、
頭にはないようだ。

国民のために、という考え方が、
少しでも前に出てこなければいけない。

トランプがいかに商売人だからと言って、
顧客のためにという発想が根本になければ
取引は絶対に成功するわけがない。

それは商売と同じだ。

さて、玉置泰さんが、
Facebookで紹介した。

昨日の日経新聞の記事。
編集委員の宮内禎一さんが説く。
「中小企業から地域企業へ」
私も同感した。

ちなみに玉置さんは、
㈱一六本舗の代表取締役会長となった。
代表取締役社長は玉置剛さんが担う。
おめでとうございます。
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京都市は4月、
中小企業振興課の名称を
地域企業振興課に改めた。

門川大作市長の説明。
「企業はもはや規模が基準ではなく、
自然、文化など地域に根ざして
共に発展していく時代。
持続可能な開発のための目標として
国連が定めたSDGsにも一致する」

「京都市地域企業の
持続的発展の推進に関する条例」
全国初の条例。
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「企業規模を基準とせず
地域とのつながりに着目した」
これが素晴らしい。

謳い文句は、
「企業の事業活動を通じ
地域コミュニティの活性化、
文化の承継、自然環境の保全などに貢献」

京都市からは、
京セラ、村田製作所、日本電産など、
凄い企業が出ている。

中小企業から地域企業へ――。
実にいいコンセプトだ。

一六本舗も㈱セブンスターも、
地域企業になるのがいいだろう。

中小企業には負のイメージがつきまとう。
不安定、低賃金、長時間労働、下請けなど。

今回の消費増税に絡んで、
中小企業には優遇措置が施される。
この恩恵を受けるために、
中小企業の定義に沿って、
減資する企業が出たが、
これにも負のイメージが張り付いた。

しかし一方、中小企業には、
「成長性、機動性、雑草のような、
生命力の印象」もないわけではない。

そこで「地域企業」と呼ぶのだが、
その一つのキーワードは、
「ソーシャルイノベーション」だ。

社会的課題をビジネスで解決する。
あるいは逆に、
社会的課題を生まない商品やサービス、
システムを生み出す。

事例が二つ。

第1は、㈱カンブライト。
「規格外やとれすぎた農水産物を
100個程度から缶詰にする商品化支援」

「農家や漁業者から開発を受託して
試作品を作り、
協力工場で小ロット生産する」
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井上和馬社長。
「小規模な加工場のネットワークを
5年で300カ所に増やし、
地方創生にも貢献したい」
スーパーマーケットに加工場を併設し、
売れ残った食材を缶詰にする事業も研究中。
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第2は、発酵食堂カモシカ。
発酵食品専門のレストラン運営、
発酵食品キットの販売、
健康指導のコンサルティングなどなど。

関恵代表。
「本質的な価値が詰まっている発酵を、
京都から世界に広げたい」img01

日経の宮内編集委員の結論。
「中小にとって”地域”を入り口に
環境問題や貧困、教育など
持続可能な17の開発目標を定めた
SDGsを考えるのが早道だ」
Sustainable Development Goalsは、
持続可能な開発目標。

SDGsは、世界で、
1年に12兆ドルの市場機会を生み出す。
新規参入のチャンスでもある。

「”地域”の視点を持てば、
新しい世界が見えてくる」

地域企業という呼称だけではない。
その視点を徹底することが大事だ。

「地域」を大事にしない社会や国家は、
うまく行かない。
「個」を大切にしない「全体」も、
絶対に破綻する。
B
逆に地域や個は、
持続可能な全体最適を、
追求しなければならない。

では、みなさん、7月も、
Good Monday!

〈結城義晴〉

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