結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2020年02月23日(日曜日)

天皇誕生日に大平正芳の「お手伝いの役割を超えてはならない」

天皇誕生日の祝日。
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仙台駅のアンパンマン。

今年からこの祝日は今日2月23日。
初めての令和の天皇誕生日。
明日が振り替え休日の三連休。

明治天皇は、
1852年11月3日生まれ。
そこで11月3日が「天長節」と呼ばれ、
天皇が誕生した日の祝日となった。

現在、この日は文化の日だ。

大正天皇は、
1879年8月31日生まれで、
天長節は8月31日、
途中から10月31日に変更された。

昭和天皇は、
1901年4月29日生まれで、
戦前は天長節、
戦後の天皇誕生日は4月29日となり、
ゴールデンウィークの中の1日だった。

現在は昭和の日の祝日。

平成天皇は、
1933年12月23日生まれ。
そこでクリスマスイブの前日が、
天皇誕生日の祝日とされた。

そして今上天皇は、
1960年2月23日生まれ。
今日は最も「新参」の祝日。

その初めての天皇誕生日に、
今上天皇が記者会見でコメント。

しかも今日が還暦。
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「日本国憲法は、
日本国および日本国民の象徴として、
天皇について定めています。
憲法を遵守し、
象徴としての務めを誠実に
果たしてまいりたいと考えております」

日本国憲法の遵守を強調。

「多様性に対して私たちは、
寛容の心を持って
受け入れていかなければならないと
常に思ってきました」

ダイバーシティの時代だ。

「もう還暦ではなく、
まだ還暦という思いでおります」

私も還暦のときは同じ気分だった。

素晴らしいコメントだったと思う。

さて日曜日だから、
「政治ネタ」(笑?)〈てっちゃん流〉

朝日新聞「折々のことば」
第1736回。

「政治はあくまで
“お手伝い”の役割を
超えてはならない」
(日本政治史家・福永文夫)

その著『大平正芳』の中で語る。
「この元首相の信念はここにあった」
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大平は社会をコーラスに喩(たと)える。

「社会の秩序は国民が
みずから闘いとるものであり、
そのために国民は
家庭や地域での生活にまで立ち戻り、
それぞれの場所から
このコーラスに参加すべきで、
政治の仕事はまさにその支援にある」
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論理で突き詰めると、
ここに至る。

その通りだ。

大平正芳は好きな政治家だった。

1910年(明治43年)~1980年(昭和55年)。

池田勇人、佐藤栄作の長期政権のあと、
「三角大福」と呼ばれる時代がやってきた。
その「大」が大平正芳。

三は三木武夫、
角は田中角栄、
福は福田赳夫。

内閣総理大臣になった順番は、
第64代・65代の田中、
66代の三木、67代の福田、
そして第68代・69代の大平。

東京商科大学(現、一橋大学)卒業後、
大蔵省入省。
池田勇人首相の秘書官を経て、
政界に進出。

池田の派閥「宏池会」会長として、
派閥の長となり、
三角大福中の一角に食い込んだ。

4人の中では最後に総理となって、
選挙中に首相在任のまま死去。
本当に惜しかった。

「アーウー宰相」と言われて、
発言のとき「アー」「ウー」を連発した。

しかしアーやウーに続く内容は、
見事な文章となっていた。

自ら執筆する文章も達人だった。

キリスト者であり、大変な読書家だった。
「戦後政界指折りの知性派」だった。

このあたりも好きだなあ。

中日新聞の巻頭コラム。
「中日春秋」

社会学者マックス・ウェーバーを引用。
名著『職業としての政治』から。

「情熱と判断力の
二つを駆使しながら、
堅い板に…穴を
くり貫(ぬ)いていく作業」
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大平正芳はまさにそれだった。

コラムニスト。
「クルーズ船の
検疫に関する一連の対応など、
新型肺炎のニュースを見て
思い起こしてきた一節である。
危急の際、判断する力こそ、
政治家に求められる資質であろうと
再認識させられる」

いま、大平正芳のような政治家は、
全然、見当たらない。

残念だ。

国民は、顧客は
家庭や地域での
生活にまで立ち戻り、
それぞれの場所から
このコーラスに参加する。

政治家も商人も、
仕事はまさに
その支援にある。

そのお手伝いの役割を、
超えてはならない。

「売ろう、売ろう」が過ぎると、
「利益を上げよう、上げよう」が過ぎると、
お手伝いの役割を超えてしまう。

〈結城義晴〉

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