結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2022年05月24日(火曜日)

成城石井の「株価売上高倍率」と「四季プロジェクト長崎離島編」

日経新聞電子版。
「成城石井はユニクロになれるか」

田中陽編集委員が書く。

㈱成城石井は、
ローソンの完全子会社である。

ローソンはその成城石井を、
上場させようと検討に入っている。

上々の際に重要になるのが、
時価総額だ。

時価総額は、
「株価×発行済株式数」。

株価は上場してみなければわからないが、
その予測はできる。

報道ベースでは成城石井の時価総額は、
2000億円超と見込まれる。

売上高は1092億円、店舗数は約170店。
純利益は73億円で、
利払い・税引き・償却前利益のEBITDAは、
約137億円。

ローソンは2014年に成城石井を買収した。
550億円だった。

当時の売上高は約544億円、
店舗数は約120店、
純利益は約20億円。
EBITDAは約2.4倍になった。

田中陽さんは、
この時価総額2000億円の根拠を明らかにする。

エクセレントスーパーマーケットのヤオコー。
2022年3月期の連結売上高5360億円、
時価総額は2584億円。

時価総額を年間売上高で割った指標が、
PSR(株価売上高倍率)だが、
ヤオコーも0.5倍程度。

そこで唐沢裕之ローソン上級執行役員の評価。
「食のブランド化に成功している
唯一無二の存在」

詳細は日経電子版を読んでほしいが、
セントラルキッチンから提供される惣菜、
すなわち「食の製造小売り」が挙げられる。

田中さん。
「強力な商品を数多く持つと、
それを目がけて店を訪れる消費者が増える」

「この循環が、
“成城石井らしさ””世界観”を
醸し出している」

さらに成城石井の店舗戦略は、
店舗規模と品ぞろえを立地によって最適化する。
そして各店舗のROI(投資利益率)を上げる。

成城で生まれた成城石井。
創業者の石井良明さんが去り、
経営権は幾度もファンドの手に渡る。
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「そのたびに社内は動揺したが、
“成城石井らしさ”を守ろうと、
逆に組織が一丸となった」

「いつしか独自の進化を遂げ、
経営権が変わろうとも
“らしさ”に磨きをかける風土が養われた。
見渡せば唯一無二の存在に」

今、PSRが1倍を上回る小売業。
ファーストリテイリング、ワークマン、
丸井グループ、エービーシー・マート。
スーパーマーケットには見当たらない。

ファーストリテイリングは、
売上高の3倍超の時価総額を誇る。
上場の初値は公募価格の2倍強。
時価総額は売上高の3倍強だった。

田中さんは最後に言う。
「成城石井はユニクロになれるだろうか」

私は 上場のあとが大事だと思う。

商人舎流通スーパーニュース。
成城石井news|
「四季プロジェクト」で長崎離島の商品55品を5/20から販売

その成城石井が、
「四季プロジェクト〈長崎離島>編」を開始した。
長崎県の離島の食材など約55品を、
成城石井197店舗全店で販売する。

「四季プロジェクト」は、
成城石井創業95周年記念の企画。
“食” を通じて日本の “四季の魅力” を届ける。
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その中で長崎離島編がスタートした。

日本各地の四季折々の旬の食材を取り上げ、
さまざまな商品やレシピとして紹介する。

一昨年の10月29日。
離島振興地方創生協会理事長の千野和利さんと、
成城石井社長の原昭彦さんが会った。
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千野さんは元阪急オアシス社長・会長。

それから話はずんずんと進んで、
昨年、原さんは自ら長崎離島を訪れた。
それが「四季プロジェクト」につながった。

成城石井の社風は、
この「スピード」である。

石井良明、大久保恒夫と受け継がれて、
最後にプロパーの原昭彦が、
「艱難の挙句につくり上げた社風」と、
評していいだろう。

朝日新聞「折々のことば」
第2388回。
くだものが 
やさいになったり、
やさいが 
くだものになったりして、
うられます。
だから、
たいせつなのは 
おいしくなること!
(なかやみわ『やさいのがっこう』から)
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編著者の鷲田清一さん。
「双子のイチゴは野菜の学校で、
おいしい野菜になるために
いろいろ習うが、
自分たちは果物かもと思い直し、
果物の学校に移る」

「そして野菜は畑、
果物は木の上というふうに、
どこで育ったかで区別されると教わる」

「でもお店では味ごとに
一緒に並べられる」

イチゴは考える。
「所属よりも生き方が大事なんだ」

成城石井は、
自分らしい生き方を目指している。

〈結城義晴〉

東北関東大震災へのメッセージ

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