結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2022年05月18日(水曜日)

万代知識商人大学院のマネジメント講義と大討論会

万代ナレッジマーチャントカレッジ。
第7期に入って、これまで180人が修了。

今期の受講生は次期役員候補。
部長クラスがずらりと揃った。
売ることに関するプロたちである。

したがって位置づけも呼称も、
「万代知識商人大学院」とした。

いつものように、
万代本社会議棟の大会議室に、
7期生と役員が一堂に会した。

朝9時から夕方6時まで、
終日、講義が行われる。
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第2回目のテーマは、
ヒューマンリソースマネジメント。

私は最後列で講義の準備。IMG_2686-1

進行は海野正敏さん。
人事部マネジャー。
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第1講義は、結城義晴。
「戦略的人間力経営」
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いつものように、
マネジメントのピラミッドを示し、
ヒューマンリソースマネジメントの
位置づけを確認する。
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第1講義では、
人間力経営の持論。
心の力・頭の力・技の力の「掛け算の力」。

さらに人材マネジメント論のフレームワーク、
その三段階の進化。

そしてマネジメント理論の変遷まで、
基本的な考え方をガイダンスした。
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第2講義は河野竜一取締役。
人事・総務部を管掌する。
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労務管理の重要性を、
労働災害の具体的な事例をもとに、
2時間の講義。IMG_2707-1

労働環境改善は企業の社会的責任である。
経営トップに求められる考え方と手法を、
丁寧に語ってくれた。
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昼食後の第3講義は、再び結城義晴。
ドラッカーとミンツバークの最新の考え方、
日本のマネジメント教育の課題、
ドラッカーのマネジメント、
意思決定の手順とポイント、
さらにコミュニケーションの要点を、
一気呵成に講義した。IMG_2734.-1

ピーター・ドラッカーは、
マネジメントの意思決定を重視する。

このとき意見の対立を促す。
そして言う。
「意思決定は全会一致で
なされるようなものではない」
「意見の対立を見ない時には、
決定を行わないこと」

つまり「集団思考」を避けるということだ。
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そして今日の講義では、
新たな講座を試みた。

役員が会場の前にロの字型に並んで、
万代が抱える課題について、
それぞれの見解や考え方を、
ディスカッションするというもの。IMG_2742-1
意思決定のプロセスを、
シミュレーションする講座だ。

私がコーディネートして、
私の問題意識を、
次々に投げかける。
それに対して担当役員が答える。
その回答に対して、ディスカッションする。
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受講生からも、
現場を踏まえた質問や意見が、
投げかけられる。IMG_2749-1

役員たちは、
それに対しても丁寧に答える。
ときには、受講生に逆質問もする。IMG_2750-1

双方向で意見を交わし合う。

役員候補を養成するには、
取締役レベルの考察が必須だ。

それをシミュレーションによって学ぶ。

阿部秀行社長と不破栄副社長は、
黙って聞いている。
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3時間にわたって、
万代の求める人材から、
チラシ販促、EC、DXなど、
7つのテーマで率直に議論し合った。IMG_2762-1
最後に私は担当役員に簡単に2つの質問をした。

万代知識商人大学として、
初めての試みだった。
㈱万代としてもこれまで、
こういった局面はなかった。
だから成果はあった。
課題も浮き上がってきた。IMG_2768-1

ディスカッション講義を終えて、
不破副社長からの総括と指摘。IMG_2791-1

経営者としての不破理論を披露し、
タスクフォースやプロジェクトの、
必要性を述べてくれた。IMG_2788-1

最後は、阿部社長の総括。

今日のテーマについて、
一つひとつ、
根拠となる数値を示して
議論の方向性を整理した。

そして万代の現時点の戦略を総括した。

さらに経営者としての視点と考え方を、
わかりやすく講義してくれた。

失礼ながら、私は感服した。

経営トップは誰よりも真剣に、
課題の本質を考え抜いている。
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阿部社長にとっても、
自分の考え方を伝える、
いい機会になったと思う。

7期生たちは真剣に聞き、記録する。
自分が質問したり、
意見を言ったりした内容を、
評価し、正してくれる。
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これがコミュニケーションである。

まだまだ受講生はぎこちなかった。
遠慮があったし、
臆するところがあった。

しかし議論はどんなときにも、
正々堂々となされなければならない。

ドラッカーは意見の相違を重視する。
ある案だけが正しくて、
その他の案はすべて
間違っていると考えてはならない。

自分は正しく、
他の人は間違っていると、
考えてもならない。

なぜ他の者は、
意見が違うのかを明らかにすることから、
スタートしなければならない。

最後に会場に残った役員のみなさんと写真。IMG_28592

そして阿部さんと不破さん。
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ありがとうございました。

実験的な講義だったが、
成果が見えたと思った。

誰よりも、
ドラッカー先生と上田惇生先生に、
感謝したい。

〈結城義晴〉

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