Everybody, Good Monday!
[2025vol㉚]
2025年第31週。
7月最終週、
週末の金曜日からもう8月。
8月に入ったら、
暑さは和らぐ、かな?
そんな期待を抱かせる。
それほど7月は暑い。
今週は月刊商人舎8月号の入稿に集中する。
今のところ順調な進行だ。
朝日新聞「天声人語」
「政治とは、
“悪さ加減の選択”である」
「福沢諭吉の言葉を引き、
そう論じたのは丸山眞男だった」
前にも読んだことがあったはずの一文だ。
それをすっかり忘れていた。
流石、さすが。
丸山眞男さん。
「ベストの政治を期待しても、
それは容易に幻滅に変わる」
そう、そう。
「大切なのは
“悪さの程度が
すこしでも少ないもの”を
選ぶことだ」
(「政治的判断」より)
心の霧が晴れた。
――口先だけで、
いかにももっともなことを言う。
だれもが「そうだな」って思うしかないこと、
反対意見の出しようもない正論、
しかも正論ぶったところもなくやわらかな表現。
そういう「いかにももっとなこと」は、
注意深く語らないといけない。
たとえば――
「汝の隣人を愛せよ」、すばらしいことばだ。
「あなたのしてほしいことを、人にしなさい」
「あなたのしてほしくないことを、人にしてはいけない」
ただ、詐欺師だって、
そういうことを言ってると思う。
詐欺師も、最初から詐欺っぽいことは、
言わないだろう。
いかにも「いいことそうなこと」を言って、
ひとまずは「そうだなぁ」と共感したあたりから、
なんかあらぬ方向に手を引いていくんだろうね。
んでもって、そういうやり口に、
人が慣れてきているから、
逆に「毒舌」「はっきりものを言う」という手法で、
「この人は正直だから大丈夫」だと
思わせる人もいるよ――。
糸井さんの観察、
正鵠を射ている。
――疑いだしたらキリがないんだけど、
「いかにももっともなこと」は、
やっぱり必要なんだよね。
まったく同感だ。
――「ひとつ大事な目印として
心に持っておきたいことば」は、
詐欺師も利用するかもしれないけれど、
必要なのだ。
――で、ときどき、
じぶんのなかから、
「いかにももっともなこと」が
生まれでることがある。
ある、ある。
――こういうのは、他人に言うというより、
じぶんの心にメモしておきたいことなんだと思う。
で、ほんとにメモしたし、
ここにも書いておくことにした。
「人間は、みな人間だ。
オニじゃない、
モノじゃない、
そして数字じゃない。」
「オニだと思ったり、モノだとか、
数字として見たりする。
そういうことがよくあるだけに、
心に留めておきたい」
商売をする人はとくに、
このことは心に留めておきたい。
「人間は、みな人間だ」
さて商人舎流通SuperNews。
イオンnews|
2040年までに全店の冷凍・冷蔵機器をノンフロン化へ
グループの環境戦略における新たな方針として、
目標を設定した。
⑴2040年までに
⑵国内のグループ全店舗における
⑶冷凍・冷蔵機器の自然冷媒(ノンフロン)化を完了する
イオンは、2018年に「脱炭素ビジョン」を策定した。
そして冷凍・冷蔵機器のノンフロン化を段階的に進めている。
2011年には「自然冷媒宣言」を発表した。
以降、CO₂や炭化水素を用いた自然冷媒機器を、
段階的に導入している。
2025年2月末時点で約5300台。
しかし、日本の多くの店舗では、
依然としてフロン冷媒が使用されている。
今後の展開計画としては、
店舗活性化や改装タイミングに合わせて、
老朽機器を優先に順次切り替えを進める。
そのステップは、
⑴2025年度には全体の約4%
⑵2030年度には全体の約30%
③2040年度には全体の100%
どこかの大統領が、
「Drill Baby Drill!」なんて言ってるが、
イオンは着々と計画を遂行する。
その姿勢は正しい。
全国の小売業はこの点、
メーカーとも協力しつつ、
「ノンフロン化」の同志となってほしいものだ。
「人間は、みな人間だ」
その人間のために、
地球環境に対する努力を続けたい。
では、皆さん、今週も。
人間は人間だ。
Good Monday!
〈結城義晴〉