結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2017年03月07日(火曜日)

「正しい」よりも「幸せ」の問題解決法と万代の新店・改装店

春が来たり、冬に戻ったり。
「三寒四温」とはよく言ったものだ。

私の大学受験時代には、
「四当五落」などという言葉が、
よく使われた。

寝る間も惜しんで猛勉強。
4時間の睡眠なら合格、
5時間も眠っていては不合格。

今年の東京大学の入学試験は、
2月25日(土)と26日(日)だった。
そして発表が、
今週金曜日の3月10日。

ああ。

糸井重里の『ほぼ日』
巻頭言は「今日のダーリン」
問題解決の考え方。

・・・なにか解決したい問題があるとき、
その問題の中心に中心にと向かうのは、
まちがった方法ではないのだろうと思う。

・・・ただ、それは、
問題に答えが出たときに、
みんなが「よかったね」と
言いあえるような場合だけだ。

鋭い観察だ。

・・・中心の中心で、
「いちばんいい方法は、これだ」
ということが見つかれば、
もうそれでいい。

しかし、こんなことばかりではない。
いや、こんなことの方が少ない。

複雑にからみあった問題。
あるいは、人間関係そのものに、
なにか深い溝があるといった問題。

そんな問題に対して、
「いちばん中心のところ」に、
解決を求めても、
こじれていくばかり。

・・・それが「正解」なのかもしれないけれど、
人と人とが反発しあうようになったり、
慰めようのないくらい
悲しい目にあう人が出てきたり、
だれもが、それぞれに、
孤立していったり。

そんなことがある。

・・・話せばわかるというけれど、
話してもわかっても、
幸せに近づかないこともある。

そこで糸井の考察。

・・・いちばん納得のいく答えは、
みんなが幸せになればいい
ということのはずで、
逆にみんなが不幸になるような「正解」は、
選ばないほうがいいのだと思える。

「正しい」よりも、
「不幸にならない」
「幸せになる」

・・・正解かどうかはともかく、
できるだけ多くの人を
不幸にしないこと、
できるだけ多くの人を
幸せにすること。

そして糸井らしく、
忘れちゃいけないことをくわえる。

・・・「わたし」を、
不幸にしないということ。

よくよく考えて、
そっちの方に歩み出せ。

・・・妥協とか、いい加減とか
言われるかもしれないし、
そんなことでいいのか、
とじぶんでも思うかもしれない。
それでも「わたしを不幸にしない」
を忘れちゃだめだ。

・・・いちばん近くの、
生きるべきいのちは、
そこにある。

全く同感。

今日は差し向かいで、
あるサービス業の経営者と、
そんなことの考察の場をもった。

さて今日のDaily商人舎には、
3本のニュース。
その中の2本は人事。
①三越伊勢丹HD社長に
杉江俊彦専務(56歳)昇格

突然の大西洋社長の退任。
理由はよくわからないが、
「正しい」よりも、
「幸せ」を選んだ方がいいと思う。

②イオンリテール機構改革
および人事異動

こちらは商品部の根本的な改革。
どんどんやるべし。

③オフプライスのTJXとロス
2016年度決算・ともに増収増益

百貨店の不振をよそに、
その売れ残り品を集荷し、
売り切って絶好調。

さて万代の2店舗。
まずは寝屋川万代宇谷店。
創業55周年の上り旗がたなびく。
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4月16日の日曜日。
万代55周年記念イベント開催。

その前に、記念セール。

この店の週末は、
店舗前の交通渋滞が激しい。
ピークは夕方よりも夜8時以降。

棚卸休業の2月28日の翌日、
3月1日の創業祭は大渋滞だった。

4月16日の日曜日も休業。
その前日の土曜日は、
大セールだから、
またまた渋滞だろうか。

店舗入口には、
55周年キャンペーン告知。
総額2000万円。
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競合の激しいエリアで頑張る2人。
私の隣は店長の海野正敏さん、
その隣は農産部チーフの竹本雄貴さん。
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後ろは人事部マネジャーの2人。
津田睦さんと東尾里江さん。

次に交野市の、
郡津(こうず)店。
250坪に建て替え拡張して、
リニューアルオープン。
kouzu[写真提供は谷康一さん]

約6カ月間の休業、
そのあとの大改装オープン。
3月4日にオープンしたばかり。
DSCN9854-1

このパネル。
毎週日曜日、農産コーナーは、
「総重量1トンに挑戦」
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そしてレタスのこの量。
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次々に売れて、補充もご覧の通り。
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農産から水産へのコーナーも、
この混雑ぶり。
DSCN9864-1

オープン型の鮮魚売場は、
改装では定番の最新型。
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さわら一盛り399円(税別)。
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奥主通路の賑わい。DSCN9862-1

惣菜売場も大盛況。
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冷凍食品売場には、
リーチインケースが入る。
DSCN9870-1
小型店にはインストアベーカリーがない。
しかし、それでも購買客数は多い。
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そして酒売場には、男性客が多い。
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レジもご覧の通り、
大賑わい。
DSCN9880-1

ある女性のお客様。
店長に近づくと、その手を握って、
「オープンしてくれてありがとう」

幸せな店長の東秀行さん(中)。
そして松岡俊行さん(左)、
第3運営部エリアマネジャー。
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松岡さんはこの地区を担当する。
そして万代知識商人大学2期の級長。

新店も、改装店も、
新しい旅立ちはいいもんだ。

「正しい」の連発は、むしろ危ない。
「不幸にならない」
「幸せになる」

これが正解の場合もある。
いや、こちらの方が多いかもしれない。

〈結城義晴〉

2017年03月06日(月曜日)

Kroger52四半期既存店増収ならず万代知識商人大学第2期開始

Everybody! Good Monday!
[2017vol10]

2017年第10週で、3月第2週。

Weekly商人舎の日替り連載は、
月曜朝一・2週間販促企画。

昨日の3月5日は、
二十四節気「啓蟄」
虫が冬眠から覚めて活動を始める頃。

春です。

風車持てば大人も走り出す
〈朝日俳壇より 東京都・岡村一道〉

走り出す気持ち、わかるなあ。
「風車」が春の季語。

治りても治らぬやうな春の風邪   
〈同 山形市・遠藤正夫〉

(稲畑汀子選評)春先に流行した風邪は、
何時までも治らない。
治っても治らない様な
今年の風邪が描けた。

私は風邪をひかないので、
この気分はわかるようで実感がない。

火の神を風の神追う野焼きかな   
〈同 三次市・錦武志〉

早春、野原の枯れ草を焼く。
新しい草がよく生えるように。
それが「野焼き」

(大串章選評)「火の神」を「風の神」が追う、
と言ったところに炎の激しさが見える。

さて、最後のお知らせ。
商人舎USA視察研修会
Basicコースin Las Vegas。
5月16日~22日の5泊7日。
http://www.shoninsha.co.jp/wp-content/uploads/2016/05/DSCN9332-1.jpg

講義、視察、インタビュー、
調査、分析、買物、調理・料理、
理解度テスト、グループ発表。
http://www.shoninsha.co.jp/wp-content/uploads/2016/05/DSCN3121-1.jpg
満載のメニューの定評ある研修会。DSCN9528-6
あっという間に申込みが集まって、
あと10人分くらいです。

申込みはお早めに

さて、そのアメリカで、
ショッキングなニュース。

あのクローガーの既存店売上高。
51四半期連続増収が途絶えた。

ああ。

それでも2016年度は売上高5.0%増、
1153億3700万ドル(11兆5337億円)。
詳細はDaily商人舎World News。

クローガーのバナーは、
Las Vegasではスミス(Smith’s)。
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実にいい店です。

今日のDaily商人舎はそのほかに、
滋賀県豊郷のヤマダ電機跡地に
MEGAドンキ94号店開店

三越伊勢丹HD大西洋社長辞任の
新聞報道と当該社のリリース

さて、私は昨日、大阪入り。

夜は、あべのハルカスの美々卯 。
㈱万代の人事の皆さんと食事会。

私の隣から、会長の加藤徹さん。
東尾里江さん、津田睦さん。
2人は人事部マネジャー。IMG_2905.-3JPG

今日は終日、東大阪市の万代。

左が本社、右が会議棟。
この会議棟には、去年の4月から、
毎月のように通っている。
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万代知識商人大学、
Mandai Knowledge Merchant College。

第2期生の講義が今日からスタート。
昨年よりもひと月早い。
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今日の第1回目の講義は、
ミッションマネジメント。
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午前中に3時間。
ミッションとは何か、
凡事徹底と有事活躍、
そしてマネジメントの基本を、
みっちり講義。
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司会進行はいつものように、
東尾さん。
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午後は、3人の講師陣。

1番手は加藤さん。

会長としての立場で語ってもらったが、
この万代大学の理事長でもある。DSCN9916-1
スーパーマーケットの使命に関して、
ていねいな講義。

2番手は阿部秀行さん。
万代社長。
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万代のミッションと今期の方針、
さらに中堅幹部としてどう、
組織をまとめていくのかなどを、
自分の経験も披露しながら、
実践的に講義。
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2期生の後ろの席では、
下岡太市副社長をはじめ、
幹部がずらりと並んで聴講。
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3番手は西城敏幸さん。
UAゼンセン万代ユニオン中央執行委員長。DSCN9934-1
労働組合の趣旨とその重要性、
万代ユニオンの活動を整理してくれた。
今年から西城さんに、
講師の一員に加わってもらったが、
その推薦人は加藤理事長。

とてもいい信頼関係にある。

講義を終えた阿部さんと写真。DSCN9935-1

再び、結城義晴。
チェーンストア理論のエッセンスを講義。
最後は、レポートの書き方と、
結城義晴の文章法をレクチャー。
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その後は、5班に分かれて、
グループごとのミーティング。
テーマは、
万代ミドルマネジメントのミッション。
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2期生には女性も加わった。
彼女たちも積極的に発言。
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チームリーダーが、
班で討議した結論を報告。

5班は近藤圭介さん、
西宮門戸店店長。
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3班は入江正徳さん。
惣菜部部長に昇格したばかり。DSCN9953-1

1班は中ノ忠敏さん。
宝塚東洋町店店長。DSCN9955-1

4班は杉立勉さん。
羽曳野島泉店店長。DSCN9962-4

皆、真剣に、発表を聞いている。
DSCN9964-1

最後は2班の西田淳さん。
住吉沢之町店店長。DSCN9967-1

5班の発表を聞いて、
それぞれにコメントし、総括。DSCN9979-1

講義の終わりには、
それぞれが簡単な受講レポートを、
この場で執筆して、提出する。
もちろん、講義課題レポートは、
別途課される。
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仕事で報告書や企画書を書くことはある。
しかし正式なレポートは、
みんな、めったに書かない。
大学院レベルの課題を要求する。

これを1年続けると、
思考の幅は飛躍的に広がり、
深まる。

第1回講義の締めは、
加藤理事長。
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そして元気づけの
「エイ、エイ、オー!」
DSCN9991-1
緊張していた 2期生が、
あっという間にほぐれた。

やはり、知識商人には、
元気と笑顔が必須だ。

万代知識商人大学。
第2期は第1期の反省を生かしつつ、
改善改革を試みる。

今日の講義の中で強調したこと。
「大きな努力で小さな成果」
それに耐えることが大切だ。

忘れないでほしい。

では、皆さんも、
小さな努力で、
大きな成果ばかり求めず、
今週も、Good Monday!

〈結城義晴〉

2017年03月05日(日曜日)

[日曜漫歩]3.6万回転の富嶽二十三景

1日目に神は、
昼と夜をつくった。

2日目に神は、
天をつくった。

3日目に神は、
海と地をつくり、
植物を生えさせた。

4日目に神は、
太陽と月と星をつくった。

5日目に神は、
魚と鳥をつくった。

6日目に神は、
動物をつくり、
男と女を創造した。

そして7日目に神は、
休んだ。

それが日曜日。

だから日曜漫歩。

とはいっても、
新横浜から東海道新幹線に乗って、
丹沢山系を眺めていると、
住宅地の背後に、
ぼんやりと、
大きな富士の姿が見えてくる。
⑴2017年3月5日10時52分50秒
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春先のぼやっとした空気。
⑵10時56分08秒
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しかし、小田原を過ぎると、
意外にくっきりと見えてきた。
頂に雪をのせている。
⑶11時06分30秒
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鉄塔が林立して、その後ろに富士。
⑷11時06分36秒
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そして台形の頂上付近だけ。
⑸11時06分56秒
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三島に向かうあたりで、
雲は去って、
美しい姿を見せる。
⑹11時09分38秒
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鉄塔と富士。
⑺11時09分40秒
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手前の斜めの稜線の向こうに見える。
⑻11時09分46秒
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少しずつ、全容を見せ始める。
⑼11時09分50秒
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東名高速道路と富士。
⑽11時09分56秒
DSCN9813.JPG-7

新幹線の時速300キロ。
1秒に約83.33m進む。

その秒速83mに負けずに、
シャッターを切る。
⑾11時10分06秒
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全容が見えてきて、
富士の姿が正面になる。
⑿11時10分24秒
DSCN9817.JPG-7

新幹線の車輪径は86cm。
その車輪の円周は約270cm。
車輪が1回転すると、2.7m進む。

だから新幹線の車輪は、
1秒間に30.86回転している。

などと考えると、
富士の姿がゆっくりスライドしていく。
⒀11時10分58秒
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煙突と富士。
⒁11時11分32秒
DSCN9820.JPG-7

この姿を見ながら生活する。
⒂11時12分08秒
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うらやましい限り。
⒃11時12分10秒
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手前の建物が動いていく。
富士は動かない。
⒄11時12分12秒
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もうすぐお別れ。
⒅11時12分
DSCN9825.JPG-7

富士川にかかってきた。
⒆11時12分14秒
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富士川の橋。
⒇11時12分24秒
DSCN9830.JPG-7

シャッターを切り続けると、
その橋げたの間に富士の姿。
(21)11時12分26秒
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美しい。
(22)11時12分28秒
DSCN9832.JPG-7

では、さようなら。
ありがとう。
(23)11時12分30秒DSCN9833.JPG-7

日曜漫歩だが、
私は歩かない。
かわりに新幹線の車輪は、
19分40秒間に3万6415回転。

日曜3.6万回転。

再び、ありがとう。
のぞみよ。

〈結城義晴〉

2017年03月04日(土曜日)

3月商人舎標語「標準化の呪縛を解け!」と火野正平「脇役の歓び」

3月の商人舎標語。
それは月刊商人舎3月号の巻頭言。
[Message of March]

「標準化」の呪縛を解け!

これほど誤解されている概念はない。
「標準化」「standardization」
最も標準となる『広辞苑』で調べる。

すると「標準に合わせること」
または「標準に従って統一すること」
その結果、「互換性が高まる」

では合わせるべき「標準」とは何か。
What is the standard?
同じく広辞苑。

①判断のよりどころ。
②あるべき形。
③いちばん普通のあり方。

ところが小売サービス業、
とりわけチェーンストアでは、
「例外行動をなくすこと」となる。

だから経営者や幹部は嘆く。
「わが社では標準化が進んでいない」
「もっと標準化しなければならない」

コンサルタントは叫ぶ。
「おたくは標準化ができていない。
だから効率が悪い、生産性が低い」

しかし、本当の標準化は、
わが社だけのものではない。
良いものに、全体に、合わせることだ。

その分野の規格に合わせる。
全体最適の基準に従う。
プラットフォームがあればそれに乗る。

そのうえで競争する。
標準化の上で個性を発揮させる。
だから本来、「標準化競争」はおかしい。

標準化の呪縛を解け。
標準化の誤解を正せ。
標準化の亡霊を拭い去れ。

活用できるものは大いに使え。
多くが参画すればコストは下がる。
合理化、効率化が進み、生産性は高まる。

標準化は人類の英知が生み出した。
その進化は信頼感と透明性に支えられる。
標準化の共通認識こそ産業化の礎である。

そして標準化は総体的な経費を削減する。
人々の仕事を軽減させてくれる。
標準の上に展開される個性化が豊かさをもたらす。
〈結城義晴〉

すごく重要なことです。

今日は土曜日だが、
月刊商人舎3月号の最終責了の日。

ランチは急いでラーメン。IMG_2881.JPG-7
商人舎オフィスから歩いて30秒。
「中華そば 維新商店」

いつも店の前に行列。IMG_2902.JPG-7

寒い中を外で待って、
中に入ると自販機。IMG_2872.JPG-7

その自販機に張り付けてある紙。IMG_2874.JPG-7

へ・そ・ま・が・り。
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これは食券ではありません。
抵抗です、悪しからず。

狭い店内だが、
天井はスケルトンで、
世界レベル。
雰囲気はなかなかのもの。
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ラーメンもうまい。
特選中華そば、980円也。IMG_2877.JPG-7
御馳走様。

さて、朝日新聞『折々のことば』
鷲田清一さん編著の684回。

役者やっていて
一番嬉しいことは、
おれと一緒のシーンに
出たやつが

よく見えること。
(火野正平『人生下り坂最高!』から)

いいなあ。
火野正平。

「にっぽん縦断 こころ旅」
NHK BSプレミアム。
日本全国を自転車で巡る番組。

ときどき、見ます。
好きです。

「自分が輝くよりも、
自分が横にいることで
隣の人がもっと輝くのを歓ぶ俳優」

これ、パネルディスカッションの、
コーディネーター役の心構え。
脇役の喜び。

「自分が歓ぶのではなく、
他人を歓ばせて
自分も歓ぶということを
あたりまえのように
できるようになるのは
年の功か」

1949年5月30日生まれの火野正平。
現在、67歳。

火野には、
2016年の講談社刊の本もある。
初めての語りおろし。
『若くなるには、時間がかかる』

鷲田さん。
「たしかに年をとってようやく
『サマになる』人もいる」

「年齢はただの記号でしかない?」

へそまがりも、
若さの秘訣になるかも?

〈結城義晴〉

2017年03月03日(金曜日)

学習院DSCM最終講義「阪急オアシス」千野和利の戦略論

3月3日、桃の節句。
そして日本列島は、
桜の季節にまっしぐら。

花粉症が唯一の悩みの種。

そんないい季節。

特集商品前線異常なし!
昨2016年8月号だった。

もう、あれから7カ月。
その後、商品前線には、
異常がみられるのだろうか。

今年の桜開花前線。
sakura_front_800x450
ウェザーマップの発表。
東京・福岡は3月24日、
大阪は4月1日。

楽しみです。

さてひな祭りの今日、
午前中は商人舎オフィス。

午後は目白の学習院大学へ。DSCN9671-2

学習院大学のこの門、
好きだな。
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春の空とは思えないほど、
すっきりした青空。DSCN9673-3

木々も春を待ちわびている。DSCN9674-2

古い校舎が残る校内。
学習院らしくて、いいです。
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そのそばの創立百周年記念会館。DSCN9676-3

今日は、この会館3階で、
2016年DSCM最終講義。
そして第12回GMS桜実会。

DSCMは、
ディマンドサプライチェーンマネジメントの略。
そしてGMSとは、
学習院マネジメントスクールの略。
桜実会はOB・OGの組織。
DSCN9677-3
ここにも桜の実がある。

今回の最終講義には、
対論も盛り込まれた。
千野和利さんと結城義晴が担当。
千野さんは㈱阪急オアシス会長。
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湯沢威先生にもご同席いただき、
その直前の打ち合わせ。
湯沢先生は学習院大学名誉教授。

講義の前に、湯沢先生のご案内で、
学習院大学の展示物コーナーを、
見ていただく。
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午後3時、最終講義がスタート。
司会は事務局長の林純子さん。
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開講のごあいさつは、
耀(あかる)栄一さん。
学校法人学習院専務理事。DSCN9698-3

初めに結城義晴が、短く講義。
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レース型競争とコンテスト型競争、
規模の経済と範囲の経済、
リージョナルチェーンの優位性を述べ、
阪急オアシスを紹介。DSCN9706-3

会場には受講生と桜実会メンバー。
講師陣と歴代最終講義講師のみなさんも、
多数、参集してくださった。
DSCN9713-3

千野さんの講義は、
「2020年におけるSM事業の高付加価値づくり」DSCN9715-3

阪急オアシスの理念から事業戦略まで、
実に内容の濃い1時間の講義。DSCN9722-3

終盤は多くのスライドで、
イノベーティブな取り組みを、
具体的に紹介。
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休憩をはさんで、
2人での討論。
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打ち合わせなしの質問を、
次々投げかける結城義晴。DSCN9741-3
さらに会場からの質問。

千野さんは一つずつ考えながら、
ていねいに答えてくれた。DSCN9738-3
参加した人々は幸せな時間を共有した。

それほど千野さんの話は、
有意義で情報満載の内容だった。DSCN9729-3

午後3時から5時半まで、
2時間にわたる最終講義は、
無事に終了。

イタリア出張中の上田隆穂先生が、
ビデオレターで祝辞。
マネジメントスクール所長、経済学部長。DSCN9746-3

その後は修了証の授与式。

湯沢先生から一人ひとりに、
修了証書が手渡された。
DSCN9751-3

そして湯沢先生の閉講のあいさつで、
2016年度のDSCMも幕を閉じた。
湯沢先生はご専門の経営史の観点から、
現在の世界情勢を分析しつつ、
簡潔にスピーチしてくださった。
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廣田正さんを囲んで三人で写真。
廣田さんは三菱食品を退任し、
現在はかまくら廣田オフィス代表。
かつて最終講義をしていただいた。

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村上篤三郎さん。
現在、㈱ロピア取締役管理本部長。
DSCN9770.-3JPG
村上さんにも最終講義講師をお願いした。
千野さんの講義に大満足の様子だった。

講義の後は、恒例、
桜実会修了生の集い。
新たに修了生となったメンバーも加わる。
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乾杯のご発声は、
学習院理事の東園基政さん。
一般社団法人学習院桜友会会長。
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そして懇親と歓談。DSCN9782-3

東園会長、千野会長、湯沢先生。DSCN9789-3

そして大久保恒夫さん。
大久保さんは、2月末に、
セブン&アイ・フードシステムズ社長を退任。
ご苦労様でした。
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現在は、その顧問で、
いわば久しぶりに自由の身。

会場では、
ビールサーバーガールが、
生ビールを注いで回った。
学習院大学生。
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19キロのビールサーバー。
それを担いだ彼女に敬意を表して記念写真。DSCN9785-3

中締めは大久保さん。 DSCN9792-3
大久保さんも成城石井社長時代に、
最終講義講師を務めていただいた。

最後は毎年恒例となった、
全員参加の記念写真。
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みんな、いい笑顔だった。

千野さんの講義で印象に残ったこと。
一番最初に、
二つの重要な考えを、
ご披露くださった。

第一は、会社とは何か。
何のためにあるのか。
誰のためにあるのか。

それぞれの会社には、
アイデンティティがある。
それがこの設問の答えだ。

そのアイデンティティが今、
空洞化してはいないか。

第二は企業戦略とは何か。
千野さんの企業戦略は、
「価値のある独自性の追求」
真似のできない付加価値をつくること。

阪急オアシスに店や売場、
商品やコンテンツ。
それらにすべて、
価値のある独自性がある。

それが阪急オアシスの、
アイデンティティである。

私は最後に、
ジェイ・バーニーを持ち出した。

どんな企業も社会的な価値がない場合、
当然ながら競争劣位となる。

その価値が生み出されると、
競争均衡となる。

つまり競争者は必ず、
価値を持たねばならない。

次に、その価値の希少性が、
重要になる。
つまり他に存在しない価値であること。

この希少性が獲得されると、
一時的な競争優位の状況が生まれる。

しかしそれだけでは長く続かない。

最後に、模倣困難性が必要になる。
模倣困難性が出来上がると、
持続的な競争優位の状態となる。

そしてそのための組織は、
適切に出来上がっているか。

千野和利の阪急オアシスは、
全くこの戦略論そのものだった。

実に有意義な最終講座だった。

千野さんに心から感謝したい。

〈結城義晴〉

2017年03月02日(木曜日)

「アホか、おまえは!」とクロネコヤマトの「猫への恩返し」

3月2日。明日は桃の節句。

朝日新聞『折々のことば』
その682、鷲田清一編著。
アホか、おまえは!
(人類学の研究会で)

1970年代の関西の人類学者たちの集い。
国立民族学博物館を交点としていた。

そこでは、こんな
連帯(?)の罵声が飛び交った。

アホか、おまえは!!

「異なる地域の生活文化を知るためなら
何でも食い、何でも験(ため)す、
若い研究者たちの容赦なき相互批判」

なかなかいい。

「誰もが“とりすました学問”など
無用と息巻いていた。
自分をこれまで象(かたど)ってきた文化の
頑迷な基盤を必死で切開し、
揺さぶろうとしていた」

仕事の場でも、
こういった「連帯の罵声」

いいかもしれない。

ただし、それが、
パワハラにならないこと。

ただし、それが、
相互批判であること。

かまやつひろしが、
死んだ。

ムッシュかまやつ。

膵臓癌、78歳。

父親はジャズミュージシャン、
ティーブ釜萢。
従妹は森山良子。

ザ・スパイダースは、
グループサウンズの中で、
図抜けたものをもっていた。

その垢ぬけたセンスは、
ムッシュの影響大であった。

吉田拓郎作の「我が良き友よ」

「これオレが歌うの?」
かまやつは困惑を隠せなかった。

朝日新聞「代表曲の誕生秘話」にある。

幼い頃から洋楽浸け。
カントリーやロックを追いかけた。
それが演歌や歌謡曲に近い歌を、
なぜ、歌うのか。

「広島出身の拓郎は、
大学の応援団の先輩を
モデルにしたらしい。
だけどぼくは東京の真ん中で生まれ育ち、
バンカラや上下関係なんて縁がない。
あっさり歌うしかなかった」

しかし、ふたをあけてみれば、
70万枚のセールス。

「自分で売れると思って
売れたためしがない」

これがいい。
そんなものだ。

「拓郎には、
プロデュース能力があったんだね」

拓郎とは言い合えたに違いない。
「アホか、おまえは!」

「美空ひばりさんからは
『感情移入がないからよかったのよ』
って、目からうろこ、でしたね」

かまやつひろし、
ご冥福を祈ろう。

合掌。

今日の私は、
これまた一日中、
横浜商人舎オフィス。

原稿手直しと、見出し付け。
そして校正なども。IMG_0659.JPG-7
月刊商人舎。
少しずつ、出来上がっていく。

「売れると思ってつくってはいない。
売れるよりも、良いものを」
私の主義は変わらない。

さて昨日に続いて、
商人舎からのお知らせ。

米国研修ベーシックコース。
毎年5月に開催される定評のコース。
出発は5月16日にラスベガスへ。
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帰国は22日、5泊7日。

毎朝、セミナーで、
これでもかと講義。
http://www.shoninsha.co.jp/wp-content/uploads/2016/05/DSCN3041-1.jpg

そして飛び切りの店を、
しかも網羅的に視察、インタビュー。
http://www.shoninsha.co.jp/wp-content/uploads/2016/05/DSCN3121-1.jpg

視察をし、調査をする。
http://www.shoninsha.co.jp/wp-content/uploads/2016/05/DSCN3308-1.jpg

試食をし、コミュニケーションをする。
http://www.shoninsha.co.jp/wp-content/uploads/2016/05/DSCN3314-1.jpg

2日目の晩は大調理・試食会。
http://www.shoninsha.co.jp/wp-content/uploads/2016/05/DSCN9239-1.jpg

プレゼンテーションとテイスティング。
http://www.shoninsha.co.jp/wp-content/uploads/2016/05/DSCN9282-1.jpg

レストランを借り切り。
http://www.shoninsha.co.jp/wp-content/uploads/2016/05/DSCN9332-1.jpg

3日目の朝には理解度テスト。
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このテストで何よりも、
理解が進む。

その後、チームごとに、
調査、分析、ディスカッション。
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ランチはシェイクシャック・バーガー。
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4日目の朝は研究発表会。
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最後に表彰式。
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これ以上ないという充実の内容。
全員が、自ら変わります。
それも自分らしく、変わる。
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⇒ご参加ください。
ご派遣ください。
ご検討ください。

さて、クロネコヤマト。

毎日新聞の巻頭コラム
「余禄」

「それはニューヨークの交差点で
突然ひらめいた」

文学的だ。

「周りに米配送会社UPSの車が
4台見えたのだ。
1ブロックに1台、日本でも宅配便は
成功すると確信した」

ヤマト運輸創業者・小倉昌男の回想。

41年前の荷受け初日の取扱個数、
わずか11個で始まった宅急便。

今や1日500万個を超え、急増中。

しかし、ドライバーの人手不足、
長時間労働。

もはや限界。

「労働組合の要求を受け、
ついにヤマト運輸は
荷受量を抑える検討に入った」

日経新聞「ニュースこう読む」
編集委員の田中陽さん。

「日なたぼっこが好きと思えば、
狭くて暗い部屋も好き。
集会を開き、モミモミマッサージをする。
外出先から変なモノをくわえて帰ってきて
お土産のように飼い主にあげるような
しぐさをすることもある」

「猫を飼っている人なら
変わった習性を
目にすることはあるはずだ」

なぜか文学的。

「ヤマト運輸も、
少し変わった習性がある。
そして、その習性こそがヤマト運輸を
最強の宅配便事業者へと
押し上げたといってもいい」

「お金を払ってモノを送る荷主よりも、
お金を払わない受け取り手の事情を
より考えるという習性だ」

田中さんは「生活者目線」と表現する。

「時間帯別の配達指定、
再配達の要望も直接ドライバーに
電話をかけることもできる。
どちらもお金を払っていない
受け取り側のサービスだ」

現会長の木川真さんの言葉。
「お金を基点に事業を組み立てると
独りよがりな取り組みに
なりがちになるのですよ」

そして小倉昌男さんの「私の履歴書」
「サービスが先・利益は後」

そのヤマト運輸が荷受量を抑制する。

しかし「ネット上では、
理解を示す内容の言葉が飛び交った」

田中さんは、述懐する。
「もっと先鋭的な反対意見が多いと
思っていたので意外な反応だった」

そして考察。
「これまでのヤマトのきめ細かな
サービスのありがたみを感じながらも、
『(無料で)そこまでしなくても』と
思っていたのではないだろうか」

同感。

関西人ならば、
「アホか、おまえは!」
というくらいのサービスだ。

「利用者がヤマトの窮状に
理解を示したことは、同社にとって
サービスの見直しの好機だろう」

そして、この文章の最後がいい。

「そろそろ利用者側が
『猫への恩返し』をしても
いい時期にきているのかもしれない」

ここまでやるか、のサービス。
これはカスタマーサティスファクション。

しかし、働く人たちの満足も。
エンプロイーサティスファクション。

顧客満足が際立っていれば、
顧客の方から許してくれる。
「そこまでしなくてもいいよ」

そのこと自体がまた、
働く人たちの満足となる。

はなから、楽をしたいのではない。
顧客の満足が、自分の満足になる。

そうすれば、結果として、
顧客が「猫への恩返し」をしてくれる。

「猫への恩返し」

私にはよくわかる。

〈結城義晴〉

2017年03月01日(水曜日)

トランプ初の議会演説の評価と「仕事に、いちごだよ」

3月1日。弥生。March。

2月決算の企業は、
今日から新年度。

3月期決算の企業は、
最後の追い込みの1カ月。

この温度差は、結構、
営業の成果に影響を与えると思う。

だから2月期決算企業ほど、
3月に頑張らねばいけない。

3月期決算企業は、
必死の形相でやって来る。

別に2月決算企業の、
肩をもっているわけではないから、
念のために。

今日付けで、
イオンは組織改編とトップ人事を、
さらに追加した。
詳細はDaily商人舎で。

イオン機構改革および人事異動

イオンリテール(株)の大島学さんが、
取締役南関東カンパニー支社長から、
イオンペット(株)代表取締役社長になった。

ジェンク・グロルさんは、
イオンドットコム(株)社長から、
イオングループアセアン本社へ異動。

全体には激しい若返り。

みんなそれぞれの新しい環境で、
頑張ってほしい。

こんな時にも、
商人の本籍地と現住所。
この考え方を大切に。

それからWeekly商人舎には、
週刊特別企画。
[シリーズ]首都圏最新店舗研究
★ライフ川崎大島店
もう衰退業態の「2層3500㎡
中型総合スーパー」だが…。

さて3月を迎えて、
商人舎からお知らせが二つ。

第1のお知らせ。
米国研修ベーシックコース。
毎年5月に開催される定評のコース。
5月16日~22日、ラスベガス。

毎朝、セミナーでたっぷり講義して、
網羅的にカギを握る企業の店舗を巡る。
2日目の晩は大調理・試食会。
3日目の朝には理解度テスト、
4日目の朝は研究発表会。

もう、これ以上ないという充実の内容。

⇒ご参加ください。

第2のお知らせ。
商人舎ミドルマネジメント研修会。
こちらは第11回目。

ピーター・ドラッカー先生の教えをもとに、
閉塞感の漂うマネジメント領域で、
中間管理職、中堅幹部を、
徹底的に教育する。

全員が、見違えるような人財となる。

⇒ご検討ください。

どちらの研修会も、考え方は同じ。
「すぐ役立つことは、
すぐ役立たなくなる」

ずっと役立つことを追究し、
脱グライダー商人を養成します。

さてDaily商人舎。
このところアメリカ情報が充実。
2月24日は、
ウォルマート2017年1月決算。
Eコマース3割激増の中身。

2月27日は、ホームデポ。
こちらは記録的な増収増益の理由。

昨日の2月28日は、
ノードストローム。
フォーマット別のPPM分析。

そして今日の3月01日は、
ターゲット。
ちょいと辛口。

こういった情報整理を続けて、
アメリカの現場を検証する。

それが商人舎の特徴。
鳥の目・魚の目・虫の目で、
見続けて、本物の勉強をする。

さてアメリカ連邦議会の、
上下両院合同本会議。
トランプ大統領が、
初の議会演説。

新聞各紙の力量の差が出たなあ。
なんといっても日経新聞が、
オンラインで詳細に報道。

朝日、毎日、読売は、弱い。

その演説の方針。
まず「米国精神の復活」を訴えた。
「楽観主義は不可能を可能にする」
いかにもトランプ節。

しかし攻撃的な口調は抑えた。

30年ぶりの税制改革、
1兆ドルのインフラ投資を表明。
しかし「歴史的な税制改革」の一方で、
減税規模など具体策は先送り。

「最大の国防費増額・核増強」と、
同盟国への公平な費用負担。

「私の仕事は、
世界を代弁することではない。
米国を代表することだ」

しかし日経新聞の評価。
「具体策はみえない」
そして最後に、
「米国第一主義の危うさは消えない」

21世紀の課題を、
20世紀の方法では、
解決できない。

私はそう思う。

もちろんドラッカー先生の、
「ポスト・モダン七つの作法」
その最後の七つ目で、
「モダンの手法も使う」と忠告するが、
基本は脱モダンである。

さて今日は一日中、
横浜商人舎オフィスで、
全員で月刊商人舎3月号の編集仕事。

ランチは、パスタ。IMG_0655.JPG-7

ルーズカフェ(Lu’s CAFE)で、
ゴロゴロミート・パスタ。
IMG_0654.JPG-7

編集スタッフ鈴木綾子とスナップ。IMG_0653.JPG-7
それから深夜まで、
原稿チェック、見出し付け、などなど。

さて『ほぼ日』の糸井重里。
会社をジャスダックに上場させて、
このところの巻頭エッセイは、
少し精彩を欠いた。

つまりちょっと浮かれていて、
客観性や自虐性に欠けた。
発見もなかった。

しかし、「今日のダーリン」は、
日常に戻ってきた。

これは大事なことです。

糸井はもう2年くらい、
毎日ヨーグルトを食べている。

・・・シンプルなヨーグルトメーカーで、
眠ってる間につくる。

食べ終えつつあるヨーグルト50グラムを、
プロテインシェーカーに入れて、
牛乳1パック500cc注ぐ。
よくかきまぜてタイマー仕掛け、
寝て起きたらできてる・・・

なかなか、いい。

・・・甘みはオリゴ糖でつけたり、
ハチミツにしてみたり、
シナモンをパラパラっとやったり
カルダモンを振ったり、
しょうがシロップで食べたり、
あんずジャムで食べたり、
毎日のことだから、
いろいろ手を替え品を替え、
飽きないように
工夫しながら続けてきた・・・

まめですね。

・・・しかし、このところ、
こういうルーティンのなかに、
とんでもないスターが
登場してきたのである・・・

いちごだよ。

・・・甘みのほうは
ハチミツなどにまかせることにする。
新鮮ないちごを大きいまま
ポンッと入れたり、四つ割にしたり、
八つ割にしたり、細かく刻み入れたり、
まっ白なヨーグルトの上に
踊らせるわけ・・・

イチゴの品種は、
あまおう、とちおとめ、
やよいひめ、スカイベリー、
どれでもいい。

・・・これまでのヨーグルトライフも
悪くはなかったが、
いちごが入っただけで、
わぁっと華やぐのよ。

ショートケーキの上に
乗っかっているいちご。
あのいちごのようなアイディアが、
あるかないか、だ・・・

・・・ショートケーキにいちごが
乗ってなくてもおいしいのだ。
だけど、いちごが、
そこにあるだけで、
生クリームをまとったケーキは、
舞台になる。

いちごという主演女優が
艶然と微笑むためのね。
それが、ヨーグルトでも
同じことだったんだよね・・・

・・・あらゆる場面で、
こういうものが必要なんだよ・・・

つまり、いちごだよ。

・・・あなたの、
いまやってる仕事にも
いちごを乗せないか?

商品づくりはもとより、
売場づくりも店づくりも、
会社づくりも。

企画づくりも、販促づくりも、
映画づくりも、曲づくりも、
本づくりも、雑誌づくりも。

いちごだよ。

そう、それが核となるものだ。

トランプ演説のいちごらしきものは、
ずっと米国第一。

これは残念ながら、
すべての米国民にとっての、
いちごでは、ない。

いちごの乗っていない、
ただのヨーグルトや、
ただの生クリームケーキは、
やはり、足りない。

3月を通して、
仕事にいちごを。

どうぞ。

〈結城義晴〉

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