結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2016年12月07日(水曜日)

万代知識商人大学とMDD会の連続米国報告会&懇親会

すぐ役立つことは、
すぐ役立たなくなる。
(橋本 武)

国語教師で国文学者、
元灘中学校・高等学校教頭。
「『銀の匙』授業」は有名。
中勘助の作品『銀の匙』を、
徹底的に一冊読みあげる授業。

それは自分で感じ取り、
自分で考え、自我を形成する。

今年の年末商戦は、
ひどく厳しい。

解答は見当たらない。

すぐに役立つことは、
すぐに役立たなくなる。

掛け声だけで、
実現不可能なスローガンは、
傷口を広げるだけだ。

機を見るに敏であれ。
早仕掛け・早仕舞い。
そして
際の勝負。

心して、とりかかろう。

美しい朝日で目が覚めた。
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アゴーラリージェンシー堺。

昨夜、11時ごろ、チェックイン。
昨日は晴海と銀座で、
朝夕、二度の講義。

疲れ切って、堺に到着。

香港疲れも溜まっていて、爆睡。

そのかわり、
いつも以上に快晴の朝。

今日はこのホテルで、
一日中、㈱万代の行事。

9時からホテル4階の会議室で、
万代知識商人大学の報告会。
12月は講義がない代わりに、
11月の米国修了研修の調査報告会。
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11月14日から19日の3泊5日。
サンフランシスコの視察研修は、
弾丸ツアーではあったけれど、
収穫は大きかった。

そこで学びとったこと、
班ごとにテーマを設定して調査したこと、
さらに今後、実践すべきことなどを、
阿部秀行万代社長と、
学長の私の前で発表する。

進行は、東尾里江さん。
人事部マネジャー。

初めに私のスピーチ。
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アメリカで研修したことの意義、
さらに次世代リーダーとして、
自覚すべきことを改めて確認。
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第1期生は5班に分かれて発表。

1班は農産水産混合チーム。
テーマは「カットサラダ・カットフルーツ」
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米国優良店は、
青果部門で差別化を図っている。
そのうえで、
Save MoneyからSave Timeへと、
重要課題が移ってきていることを考察した。

2班は店長・チーフと、
商品部畜産部バイヤーチーム。
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店舗・水産・畜産の視点から、
視察企業のそれぞれの強みを分析。
それらと比較して、
万代の強みは何かを提案した。

3班は、商品部・店長の混合チーム。
研修時のテーマは、
「各企業の特徴とデリ売場調査」
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7つの項目で企業の特徴を指標化。
万代が今後取るべき行動と、
顧客満足と従業員満足の実現を表明。

1期生は、
ほかの班の発表を真剣に聞き、
質問をする。
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もちろん、阿部社長もメモを取り、
鋭い質問を投げかける。
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4班は店長とSVのチーム。
級長・津田睦人事部マネジャーが率いる。
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オペレーションが研修テーマ。
この視点から、視察店舗を総ざらいして、
やはり万代との比較を試み、
その強みとポジションニング戦略を、
商品面と人材育成面から考察した。

最後の発表は5班。
ドラッカーの「何によって覚えられたいか」。
その言葉からテーマを、
「何によって喜ばれたいか?」に設定。
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さらにフィナンシャルマネジメントの視点から、
細かく分析。
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それぞれの班が、
独自の視点で報告した。
結城義晴の講評は、
そのすべてに考察を加えて、
全体の考え方を総括した。
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阿部社長も講評。
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4月からスタートした、
万代知識商人大学。
アメリカ研修を終えて、
残すところは卒論。
そして1月の最終講義。

いよいよラストスパート。
卒論に向かって、
真摯に取り組んでほしい。

万代大学一期生と昼食をとってから、
今度は午後から万代ドライデイリー会、
通称MDD会の定例総会。

同じく11月にアメリカ視察を実施した。
こちらはアトランタとシカゴ。

その報告と提案がメインイベント。
るす
1000名ほどの聴衆の前で、
こちらはメーカー・卸売業の精鋭が、
9つの班に分かれて、
次々に研修の報告と、
万代との今後の取り組みを発表。
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こちらも実によい分析と提案だった。

そして総括講義。
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この総会に参加している、
メーカー・卸のメンバーの多くは、
今回の視察には参加していない。
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だからわたしの講義は、
アメリカの最新動向と、
視察企業の紹介と分析を中心とする。

まずはパラダイムの転換と、
時代認識。
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さらにアメリカ小売業の競争の本質。
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そのうえで、
視察店舗の画像スライド200枚を使って
すべての企業の最新の取り組みを、
網羅的に解説した。
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私にとっても、今年最後の講演。
20分ほど延長して終了。

ご清聴に感謝したい。

メインイベントが終わると、
さらに4つの部門別分科会に分かれて、
第3四半期の取り組みと成績を、
それぞれに報告し合う。
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この分科会が、
万代の次の施策の提案に、
つながっていく。
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こうしてMDD会の第一部は終了。

第二部は、円卓に着席して夕食懇親会。
乾杯の発声は、
MDD会役員の木村敏弘さん。
加藤産業㈱常務取締役
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かんぱ~い。
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30分も過ぎると、
名刺交換が始まる。
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阿部社長の前には長蛇の列。
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阿部さんは1人ひとりとじっくり話す。
これは新社長として、
とても良い姿勢だ。
いつも、感心させられる。

その間、私は、
加藤徹会長とじっくり懇親。
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加藤さんは昨日、銀座で開催された、
リンク&モチベーションとのコラボセミナーにも、
参加してくださった。
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実に熱心な勉強家。
加藤さんにも頭が下がる。

中締めは同じく、
MDD会役員の畑中秀太さん。
㈱あらた関西支社長
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畑中さんはビデオで学んだ、
大阪締めを披露。

急きょ、加藤さん、阿部さん、
そして下岡太市副社長とわたしも登壇。
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畑中さんの音頭で、
大阪締め。
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会場一体となって、
決まった。
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阿部社長とも固い握手。
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会場出口では万代幹部が揃って、
参加者をていねいに見送り。
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最後は場所を移して、
MDD会役員、万代幹部と、
ささやかな二次会。
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こうして今日一日が、
無事に終了。
クリスマスツリーの前で、
今年最後の記念写真。
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片足を一歩前に、
笑顔で締めくくった。
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しかしまだ、
年末商戦の本番は残っている。

本当の最後はこの人。
MDD事務局長にして、
結城義晴の監督者。
ミラクル前田仁。
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ちょっと早いかもしれないが、
すべての皆さんに、
2016年の御礼を申し上げたい。

すぐ役立つことは、
すぐ役立たなくなる。

心して、取り組もう。

機を見るに敏であれ。
早仕掛け・早仕舞い。
そして
際の勝負。

〈結城義晴〉

2016年12月06日(火曜日)

朝のIDR講演/夕方の戦略的人材資源マネジメントセミナー

安倍晋三首相が、
ハワイを訪れる。

そして真珠湾攻撃の犠牲者を慰霊する。
もちろんバラク・オバマ大統領とともに。

日本の現役総理大臣として、
初めてのことだそうだ。

今月のクリスマスの翌日、
26日、27日。

とてもいいタイミングの、
いい行動だ。

今年5月に、オバマ大統領が、
こちらも初めて現役大統領として、
広島にやってきた。

「二度と戦争の惨禍を、
繰り返してはならない」

その思いを、日米首脳が、
確認しあって、世界に表明する。

ドナルド・トランプ次期大統領就任前に、
最後の現役時期にあるオバマ大統領と、
歴史に残る共同歩調。

すばらしい。

日頃は安倍晋三を、
そんなに褒めないけれど。

さて日経新聞調査の、
「ヒット商品番付」

東の横綱が、
「ポケモンGO」
西横綱が、
アニメ映画「君の名は。」

納得。

ポケモンGOは、
ダウンロード数が、
世界で5億件突破。

第一屋製パンのポケモンパンも、
売れた。

「君の名は。」は、
興行収入が200億円。
邦画歴代2位。

映像も美しいし、
音楽も美しい。
ストーリーは意外な展開。
最後に意外な再会。

もちろん、10月に観ました。

東の大関は映画「シンゴジラ」
西の大関は「AI」

シンゴジラももちろん、観ました。

最初に出てくるゴジラが、
陳腐で滑稽だけれど、
ドラマはよかった。
若手政治家や官僚が、
フィクションながら期待を持たせる。

それは日本社会にとって、
いいことだ。

ゴジラシリーズのプロデューサーは、
富山省吾さん。
大学の1年先輩で、
学生時代から付き合いがあった。

その富山さんが引退した後の、
このヒット。

うれしいことだ。

前頭の東にトランプ現象、
西に小池百合子改革。

日経新聞は、
「『熱狂』に包まれた年」と表現したが、
今年はちょっと、
幼児的なヒットが生まれた。
私はそう思う。

「低価格消費」が、
前頭二枚目に入っている。
見過ごしてはいけない。

さて、昨夜、香港から帰って、
今朝は、7時台のJR横須賀線。
新橋へ向かったが、
車内で仕事をするため、
グリーン券を購入した。

横浜駅のホームで、
グリーン券売機にSuicaを通して、
列車に乗り込んだが、
満席で座れず。

グリーン券を売っておいて、
座れないとは。

立っていても、
グリーン代を徴収される。

幸い品川で座って、
すぐにパソコンを開けて、
5分ほど仕事をした。

新橋からタクシーで、
晴海グランドホテルへ。

一般社団法人流通問題研究協会主催、
「デジタルマーケティング基礎講座」
最終総括講義。
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少数精鋭の講座で、
豪華講師陣が次々に語る。

私の総括講義は、
商品問題と店舗問題、
そして最新デジタルマーケティング。 DSCN8899-1

コモディティ化現象は、
Eコマースにも及んでいる。
それをどうとらえるか。
そしてEコマースは、
新しいフォーマットだ。
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最後は、デジタルマーケティングに関する、
最新アメリカ情報。

「ヒット商品番付」にも、
「AI」や「インスタ映え消費」が、
ランクされる。

これからの時代を、
確かに読み取らねばならない。

9時から10時55分まで
2時間近くの講義。
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協会会長の玉生弘昌さんも、
講義を聞いてくださって、
語りがいがあった。

そして今日の結城義晴は忙しい。

いったん横浜に戻り、
夕方には再び、
新橋から銀座へ。

この商人舎サイトの上部で、
この1カ月ほど案内しているが、
リンク&モチベーションとのコラボセミナー。

リンク&モチベーションは、
人材採用・育成のコンサルティングファーム。
小売・流通・外食等のサービス事業に、
特化した新規事業がMEチーム。

それを率いるのが染谷剛史さん。
彼のビジョンに大いに賛同して、
今回の特別コラボセミナーとなった。

しかも、限定30社の枠。
全国から有力企業の、
人事担当幹部が集まった。

会場はアイコニック銀座。
クリスマスツリーが出迎え。
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セミナーの主題は、
「流通サービス業の
“戦略的人材資源マネジメント”を考える」

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わたしは基調講演を担当。
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テーマは、ちょっと長くて、
「チェーンストアの戦略的人材資源マネジメント」
サブタイトルは、
「いま、それが必須の戦略課題となった理由」
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流通業、チェーンストア、サービス業の、
人材育成の課題から、
戦略的ヒューマンリソースマネジメントの必要性までを、
私なりに整理して問題提起した。DSCN8929-1

チェーンストア志向企業が
陥りやすいマネジメントの欠陥、
成長を阻害する人材教育のあり方、
それらを指摘。

一番の問題は、
トップマネジメントにある。
これは確かだ。

最後のメッセージは、
「売上高は人材(人財)に比例する」
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1時間10分の短い講演だったが、
語るうちに興奮してきて、
力が入った。

その後、食事をいただきながら
テーブルごとのディスカッション。

まずはワインで乾杯。
発声は染谷さん。
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ディスカッションのお題は3つ。

私はAテーブルで、
ディスカッションに加わった。
ワインを飲みながら、
食事をしながらの議論。

これが、なかなかよかった。

各テーブルから、
拍手や笑い声が上がり、
盛り上がった。

最後は締めくくりのメッセージ。  IMG_2075-1

今日ここに集った企業が、
小売業の地位を一歩ずつ、
高める努力をしてほしい。
ヒューマンリソースマネジメントを、
ストラテジックに推進する。
これです。
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それが私の言いたいこと。
知識商人を養成し、
商業現代化を実現する。IMG_2077-1

最後の最後は、
全員での記念写真。
スタッフが椅子に上がって、
カメラを向ける。
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いい写真です。IMG_2085-66

今日は多くの方と出会った。
大創産業のおふたり。
毎朝、私のブログを、
見てくれている。
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左は執行役員の山口禎さん、
東日本業務改革部長。
そして期待のホープ・大佐古健吾さん、
リクルート室マネジャー。

イオンリテール南関東カンパニーの、
人事・経営企画関係の皆さん。
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右から竹原秀治さん。
オムニチャネル事業統括マネージャー。
太田正道さんは経営企画部部長。
勘定康子さんは、
経営企画部経営企画グループ。

そしてリンク&モチベーションの皆さん。IMG_2094-1

朝と夕の2つの講義。
テーマはまったく異なった。
けれどそれぞれに、
一生懸命語ったし、
語るべきことがあった。

それがわたしの信条。

ご清聴に感謝しつつ、
その足で大阪に向かった。

〈結城義晴〉

2016年12月05日(月曜日)

香港の朝のこの一瞬に、Good Monday!

Everybody! Good Monday!
[2016vol49]

2016年12月に入って第2週。
1月1日の週を第1週と数えて、
今日から第50週。

1年は52週だけれど、
こう数えると53週となる。

ああ、あと4週。

この一瞬の
積み重ねこそ、

君という商人の
全生涯

倉本長治先生が言い残した。

そんな心持で、
あと4週間を駆け抜けたい。

顔洗ひさつとひと拭き
冬に入る

〈朝日俳壇より 羽曳野市・三石志郎〉

私は香港、それでも温かい冬です。

図書館の蔵書の中に
冬ごもり

〈同 愛西市・小川弘〉

これもいいなあ。
ちょっと、忙しすぎる私だけれど。

降り積もる雪に
黙って埋もれゆく

〈同 小樽市・伊藤玉枝〉

(稲畑汀子選評)
厳しい北海道の冬に対処する作者。
ただ雪に埋もれてゆくという決意の中に、
あるががままという強さがある。

北海道の人たち、
東北の人たち。
あるがままの強さがある。

さて、一国二制度下の香港。
朝が来て、朝日が昇る。
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眼下にビクトリアハーバー。
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靄ってはいるが、
朝の香港も素晴らしい。
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部屋は17階。
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ロビーもせわしない。
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巨大なクリスマスツリー。
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港を回ると、香港が、
自由貿易港だと実感させられる。
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そして豪華客船。
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市街周辺では、
まだまだ建設ラッシュ。
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香港もどこまで広がるのだろう。
世界中で都市化は進む。
人々は都市へ都市へと、
押し寄せてくる。
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2泊3日の忙しい旅。
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高速道路に乗って、
香港国際空港へ。
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空港玄関口にはクリスマスツリー。
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そしてこれも世界一のロビー。
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2015年年間乗降者数は、
約6800万人。
世界第3位。
1位はドバイ国際空港、
2位はロンドン・ヒースロー国際空港。

貨物取扱量は世界第1位。
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その世界有数の国際空港を発って、
靄の中の香港を後にする。
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スモッグの上は青い空。
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海面には多数の船が浮かぶ。
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島が見えてきた。
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4時間余りで、
日本上空。
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帰ってきました。
東京・羽田空港。
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2泊3日の短い旅。
しかしこれで今年の海外は、
打ち止め。

外国を旅して、
肌で感じる国際化。

香港にもイスラム人が、
驚くほど多かった。

宗教や民族の違いも許容して、
我々は生きていく。

やはり人が多いところで、
商売するのがいい。

地価も高いし、建築費も高い。
人は集まりにくい。

しかし、商業は、
その人間に奉仕する仕事。

人間産業だ。

それを実感する。

では、その人間産業として、
今週も、Good Monday!

〈結城義晴〉

2016年12月04日(日曜日)

コトラーのマーケティング注文と「昔日の感謝」と香港巡り

日経新聞巻頭の『春秋』
イオンの「ブラックフライデー」を論じる。

「旺盛な消費意欲の象徴にもみえるが、
米国では今年の
ブラックフライデーを含む週末、
消費者の平均支出は
前年比マイナスだった。
中国の独身の日も
平均客単価は前年割れ」

「消費喚起を狙う各種セールの乱発も
原因だと伝えられる」

「安売りに慣れれば
ふだんの値段を高いと
感じるようになる」

「セール頼みには
危うさもある」

3年前の2013年7月、
フィリップ・コトラーが来日して、
日本のマーケティングに注文。

「マーケティングに必要な
4つのPを提唱しましたが、
日本ではまだ理解が
進んでいない気がします。
マーケティングそのものの
ステータスが低い」

4Pとは、
product=製品、
price=価格、
place=流通、
promotion=販売促進。

「4Pのうちのpromotionとしか、
マーケティングを捉えていない」

だからコトラーは、
CMOの重要性を説く。
チーフ・マーケティング・オフィサー、
最高マーケティング責任者。

「マーケティングは、
営業部門が受け持つものではない」。

「自社について、顧客に、
より深く理解してもらい、

頼るくらいの特別な感情を
持ってもらうまでの
関係を築くことが大切です」

『春秋』の「セール頼み」の指摘、
ブラックフライデーに、
安売りしかしなかったと、
捉えたとしたら、お粗末。

しかし、顧客との「特別な感情」
それが築けたかどうか。

本当の評価は来年に判明する。

朝日新聞『折々のことば』
昔日の客より
感謝をもって
〈小説家・野呂邦暢〉

引用は『昔日の客』から。
著者は書店主・関口良雄。

野呂は諫早から上京し、
給油店で働いた。
若き日、故あって郷里に戻ることになる。
「通いつめた古本屋にどうしても
ほしい一冊があったが金が足りない。
おずおずと事情を話すと、
値切りを嫌う店主が
黙って値を下げてくれた」
この店主が関口。

野呂は1974年、
『草のつるぎ』で芥川賞を受賞。

そのお礼にと関口に本を届けた。
その本の見返しに、書かれていたのが、
今日のことば。

ブラックフライデーのなかから、
こんな感謝や関係が生まれたら、
春秋の負け。

さて、香港の一日。
どういうわけか、
街を歩き回って、
観光客が行かないところまで、
足を延ばしてしまう。

結城義晴の習性。

目が覚めると、目の前は、
ビクトリアハーバー。DSCN8688-6

朝日が昇る。
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街に繰り出すと、
ワトソンズ。
ドラッグストア。
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古い建物に、
付け足した高層ビルが並ぶ。
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ネーザンロード。DSCN8701-6

九龍公園。
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噴水や彫刻。
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しかし多数のイスラム教徒が、
道端で食事をしている。
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地下鉄のMTRに、
一日券を買って乗り込む。
65香港ドル。
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地下を潜って、香港島へ。

そごう百貨店がある。
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ギャップ。
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セブン-イレブンは、
いずれも小型店。
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そのタイムズスクスエア。
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クリスマス・ミュージアムには、
大行列。
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タイムズスクエアの特別企画。
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円形エスカレーターを使った、
モダンなショッピングセンター。
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地下1階にシティスーパー。
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道路を隔てた隣は、
ユニクロやムジが入ったビル。
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ユニクロは基幹店の一つ。
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繁盛しています。
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古い建物が残って、
ちょっと不思議な空間。
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しかしこの人の波。
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香港の原宿。
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再びMTRに乗って、今度は郊外へ。
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4回乗り換えて、陸上に出る。
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シャーティン駅。
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巨大な郊外の街。
香港第一の乗降客数。
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ニュータウンショッピングセンター。
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その名の通りの巨大施設。
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3ホールまである。
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周辺には高層のマンション群。
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そして現代的なショッピングセンター。
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しかし、ここでも、
人人人。
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商売は人がいるところでやるべし。
だからアジアに出なければいけない。

ポッカカフェ。
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GOCHISO。
源自日本!
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核店舗はシティスーパー。
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資生堂も。
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もちろんユニクロも。
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すごい繁盛ぶり。
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しかし人いきれに疲れがたまる。

再び地下鉄に。
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フンホン駅に戻る。
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ビクトリアハーバー沿い。
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そしてわがホテル。
インターコンチネンタルグランドスタンフォード香港。
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隣の広場ではイルミネーション。
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クリスマスイルミネーションが、
街中至る所に施されている。IMG_0095-6

ホテルの部屋から、
ビクトリアハーバーを望む。
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ああ、疲れた。

マーケティングは、
人がいるところで、
展開すべし。

人間産業なのだから。
(つづきます)

〈結城義晴〉

2016年12月03日(土曜日)

香港の佐藤洋治邸「100万ドルの夜景」とグレイト・フードホール

午前3時近くまで、
月刊商人舎12月号の責了仕事。

タクシーで帰宅して、
3時間ほど仮眠。

横浜シティーエアーターミナルから、
リムジンバス。

みなとみらいの空は、
初冬のうろこ雲。
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ベイブリッジは、
いつも美しい。
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そして横浜港と横浜市街。
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40分ほどで、
羽田空港国際線ターミナル。
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東京湾は穏やか。
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雲の切れ間に、
朝日が射して、
海面を光らせる。
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大島と伊豆諸島。
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5時間で、中国大陸。
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香港国際空港へ。

空港もひどく込み合って、
上空を旋回すること30分。
やっとランディング。
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この地は、
中華人民共和国香港特別行政区。
一国二制度。
One Country, Two Systems。

中国本土領域から、
分離した領域を設置し、
主権国家の枠組みの中において、
一定の自治や国際参加を可能とする制度。DSCN8667-6

香港は、深い天然の港湾を抱える。
そこで自由貿易が展開される。DSCN8669-6

1104㎢の世界第183位の面積に、
世界第100位の723万人が居住する。DSCN8670-6

人口密度は1㎢に6544人。DSCN8671-6
ニューヨーク、ロンドン、
それに東京などと並び、
世界的に重要な国際金融センター。

低税率と自由貿易が最大の特徴。
通貨の香港ドルは世界第8位の取引高。

1人当たりの所得は世界有数だが、
所得格差もまた大きい。

空港から市内まで、
地下鉄で24分。

しかしやはり、
世界の大都市に共通する渋滞。
車を使うと1時間近くかかる。

ホテルにチェックインして、すぐに、
香港地区のショッピングセンターへ。

パシフィックプレイス。
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世界レベルのショッピングモール。
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その1階にスーパーマーケット、
グレイト・フードホール。
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AS Watson Groupに属する、
高級スーパーマーケット。

ワトソン・グループは1841年に、
香港で創業。
25カ国に1万3000以上の店舗を持つ、
ヘルス&ビューティ&フード・リテイラー。

13のバナーをもつが、
ドラッグストアのワトソンが中核。
スーパーマーケットは、
パックン・ショップが、
大衆向けの店舗で、
グレイト・フードホールはその高級版。

入り口を入ると、
対面ケースにサラダなどが並ぶ。
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湾曲した対面売り場が、
高級感を醸し出す。
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鮮魚売り場は日本型商品が並んで、
鮮度水準も日本レベル。
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精肉も国際級。
貧富の差の激しさが、
高級商材の需要を高めている。
日本よりも。
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天井のデザインも素晴らしい。
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この店に限らず、
イギリスのウェイトローズのPBが、
豊富に品ぞろえされている。
ウェイトローズは、
ジョンルイス百貨店傘下の、
高級スーパーマーケット。
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チーズルームも国際級。
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そしてワインショップは、
ワトソンズ・ワイン。
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この品揃え。
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オーパスワン2011年は3380香港ドル。
香港は消費税・物品税がないとはいえ、
日本円に換算して約5万円。
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レジは銀行方式で、
この店の繁盛ぶりがうかがえる。
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この香港に3年間在住する、
佐藤洋治さんにご案内いただいて、
ディナーは北京料理。

佐藤さんは、現在、
ダイナムジャパンホールディングスの
相談役。
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パチンコホールのチェーンストアを、
2012年8月6日、日本で初めて、
香港証券取引所メインボードに上場。

香港証券市場は、
活発な資金調達の舞台だ。

この12月15日には、
中国アプリメーカー「美図(メイトゥ)」が、
ここで株式上場する。

写真補正アプリ「美図秀秀」は、
月間利用者は4億人超で、
中国の若い女性必需品。

佐藤さんはその香港上場の後、
相談役に退き、
現在はワンアジア財団法人理事長として、
世界中を駆け巡っている。

香港の夜は美しい。
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食事のあとはご自宅に伺って、
香港の「100万ドルの夜景」を堪能。
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メゾネット式の超高級マンション。
150メートルの丘の上に、
高層ビルが建設され、
佐藤邸はその61階。
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香港市街を見下ろしながら、
歓談。

ドナルド・トランプとアメリカのこと、
日本の防衛政策のこと、
国際ビジネスのこと、
チェーンストア経営のこと、
そして哲学のこと。

香港から日本を見ていると、
さまざまなことがわかってくる。

佐藤さんの話を聞きながら、
国際的な視点について、
思いを巡らせた。
(つづきます)

〈結城義晴〉

2016年12月02日(金曜日)

商人舎標語「Swim Upstream!」とハワード・シュルツの退任

2016年最後の商人舎標語。
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月刊商人舎12月号の、
[Message of December]
Swim Upstream!

川上に向かって泳げ。
世間に逆行せよ。
サム・ウォルトンの「第10ルール」

人間到る処青山あり。
他者とは違う道を行く。
しかし市場からは絶大なる支持を得る。

少子高齢化が続く時代。
キッズ・ベビー市場はシュリンクする。
たとえシックスポケットが生まれようとも。

そのKids Merchandisingに、
成功事例が生まれてくる。
閉塞する総合スーパーの突破口となる。

「モノ」から「コト」へ、そして「ヒト」へ。
クロス・マーケティングが、
パラドックスのパワーを炸裂させる。

だから川上に向かって泳げ。
世間に逆行せよ。
Swim Upstream!
〈結城義晴〉

今月は短いメッセージ。

さて、「ニホニウム」が、
正式認定された。

原子番号113番の新元素。
発見者で命名者は、
理化学研究所の森田浩介さん。
グループディレクターで九州大学教授。

あのSTAP細胞の小保方晴子さんも、
理化学研究所所属だったけれど。

ニホニウムはもちろん、
「日本の元素」といった意味。

森田さん。
「周期表に日本という国名を
冠した元素が載ることは
非常に感慨深い」

その通り。

しかし、森田さんだけではなくて、
自分の国の名前を、
元素名にした科学者も多い。

アメリシウムは、
原子番号95の元素で、アメリカ。

フランシウムは、
元素番号87番でフランス。

ゲルマニウムは、
原子番号32の元素で、
昔、ゲルマンといったドイツの名前。

ルテニウムは、
原子番号44の元素
ラテン語の「Ruthenia」で、
これはロシアのこと。

ポロニウムは1898年に、
キューリー夫妻によって発見された。
そのキューリー夫人の母国が、
ポーランドで、
それにちなんでポロニウム。

さて、ガリウムはどこか。

クイズです。

ハンガリーではありません。




ラテン名ガリア(Gallia)にちなんでいる。
これもフランス。

フランスはおおいなぁ。

でも、ニホニウム。
いい名前です。

原子番号113です。
覚えておきたい。

さて、
スターバックス。
ハワード・シュルツが、
CEOを退く。
63歳で、私より一つ下。
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2017年4月3日、
会長専任になると発表。

シュルツCEOは、
シアトルの小さなコーヒーショップを、
世界的なチェーンに育てた、
今や伝説の経営者。

もともとはゼロックスの営業職。
次にハマープラスト米国支社副社長。
スウェーデンの日用品メーカー。

その後、一度、
スターバックスに入社。
このころスターバックスは、
コーヒー豆の卸と販売のみで、
カフェは展開していなかった。

シュルツはカフェを始めようと、
経営陣に提案したが、
受け入れられず退社。

このあたり、
マイケル・カレンとそっくりだ。
カレンは1920年代のおわりに、
グロサリーストアのクローガー幹部に、
スーパーマーケットの新業態を提案して、
それを拒否された。

だから自分で、
キングカレンの店を出した。

シュルツも仕方なく、
自分でカフェチェーンを設立。
店名は「イル・ジョルナーレ」

その後、古巣のスターバックスは、
経営不振に陥るが、
シュルツはその会社を買収。
その後、自ら、
世界的チェーンへと育て上げた。

後任はケビン・ジョンソンCOO、56歳。

マイクロソフトなどIT業界で、
30年あまりの経験を経て、
2009年にスターバックスの取締役に就任。

グローバル展開と顧客対応IT戦略に、
鋭い洞察を提供して貢献した。

ハワード・シュルツはまだまだ若い。
何しろ私より一つ下。

だからまだ仕事を続ける。
「スターバックス・リザーブ」に専念する。
これはいわば高級コーヒー店。

シアトルに焙煎機を備えた、
「リザーブ・ロースタリー」1号店が、
すでに開店していて、
2018年には、
ニューヨークや東京にも進出する。

ハワード・シュルツの言葉。
成功の秘訣。

「一歩一歩、
約束した以上の
実績を
積み上げていく。

長い目で見れば、それが、
成功するための
唯一の秘訣なのだ」

「約束した以上の実績」というところに、
実感がこもっている。

社風についてもコメントしている。
「企業の規模にかかわりなく、
正しい社内文化を
確立しなければ

成功はおぼつかない」

経営者、幹部は、どんなときにも、
企業文化をより良くしようと、
努めなければいけない。

それがなければ、
経営者をやめるべきだ。
それを持てなければ、
経営者になるべきではない。

この言葉は、私、大好きだ。
「あなたのやりたいことが
はっきりしたら、
同じことをやった
経験のある人物を
見つけることだ」

すばらしい。

最後に長いけれど、引用しよう。
「悲観的な人間の
言うことに従っていたら、
何も成し遂げることはできない。
安全な分野で安全なことだけ
やっていたのでは、
たいしたことはできないだろう」

「あまり人の通らない道を
選ばなければ、
新しい会社を設立したり、
新しい製品を開発したり、
長期的な事業を進めたり、
周りの人を励まして
その能力を引き出し、
より高い目標を
達成することなど

できるはずがない」

これこそ、今月の標語だ。
Swim Upstream!

〈結城義晴〉

2016年12月01日(木曜日)

「小さなことにはオプチミスト・大きなことにはペシミスト」

2016年、
うるう年の12月が、

今日から始まる。

例年よりも1日多いはずだが、
それでもひどく短い1年間だった。

1カ月を残していま、
そんな気分が膨らむ。

訃報です。

髙山邦輔先生。
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今年7月29日にご逝去。
奥様の洋子さんから、
喪中はがきが届いて、知った。

1933年生まれで、
今年83歳だった。
写真は74歳の時のもの。

西武百貨店から、
西友ストアー(現、西友)に移籍し、
営業企画部長、経営企画室長など、
重責を担って同社の、
ばく進の原動力となった。

その後、1973年、
コンサルタントへ転身。
㈱商業問題研究所を主宰し、
鋭い切り口で論述を展開した。

私が1977年に㈱商業界に入社し、
月刊販売革新編集部に入ったころ、
髙山先生は第一線の執筆者として、
毎号のように健筆を振るって、
やや難解な原稿を書き続けた。

ちょっと強面の先生で、
誤解も受けたかもしれないが、
私は実に丁寧な指導を受けた。

1978年の11月に、
私は髙山先生とともに2週間、
全米チェーンストアを巡った。

ロサンゼルスからカンザスシティ、
シカゴ、ニューヨーク、
そしてサンフランシスコ。

その時に書いたレポートが、
ウォルマートの原点的な店舗や、
アルディのアメリカ1号店、
さらに注目のマーシャルズ、
躍進のマーヴィンズなどなど。

メイシーズやブルーミングデール、
バンバーガーやマーシャルフィールド、
代表的な百貨店は、もれなく訪れた。

もちろん、シアーズ、JCペニー、
そして絶好調のKマート。

ノンフード・チェーンストアを、
総括的に学んで、
それを販売革新誌に、
半年くらい連載した。

それが今現在、
私の知識体系のベースになっている。

私はこの旅の終わりに、
サンフランシスコのシャーマンクレイで、
オベーションのギターを買って、
日本に持ち帰った。
確か10万円くらいだった。

サンフランシスコのホテルの自室で、
このギターのカラリとした音色を、
髙山先生に聴いてもらった。

全米に展開していたこの楽器店は、
2013年の春、廃業したが、
そのギターはいまも、
私の手元にある。

髙山先生は、
ダイエーの中内功さんから、
高く評価されていた。

コンサルタントの島田陽介先生、
ジャーナリストの故緒方知行さんと、
特に親しくて、いつも議論していた。

私はそれを、まぶしく見ていた。
いまでも、そのときのまぶしさを、
覚えている。

髙山先生の代表著作は、
1978年、ビジネス社刊『業態転換戦略』

私はいま、「業態」の、
「フォーマット転換」を持論として、
髙山邦輔の遺志を継いでいる。
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心からご冥福を祈りたい。
合掌。

さて、今月のスケジュール。
3日から香港出張。

5日に戻って6日には、
講演が二つ。

7日は大阪で、
これも講演や講義が二つ。
8日は大阪の店を巡って、
東京に戻り、
記者会見やインタビュー。

その後も会議や忘年会など続いて、
月刊商人舎1月号を編集・責了し、
一応、商人舎の仕事納めは12月28日。

もちろん、そのあとも、
動き回る。

さて、昨日、
Weekly商人舎で公開した、
週刊特別企画。
イオン冷食専門店
「ピカール」1号店未来度検証
http://magazine.shoninsha.co.jp/wp-content/uploads/2016/11/S0500115.jpg

1号店の青山骨董通り店は、
11月23日にオープンしたが、
売れ行きが当初の計画より、
大幅に上回った。

その影響で、
明日の12月2日の予定だった中目黒店は、
開店を延期することになった。

珍しい。

もちろん、そのあとの、
12月8日の麻布十番店は、
予定通りにオープンする。

さて最後に、
日経オンラインの経営者ブログ。
鈴木幸一さん。
㈱インターネットイニシアティブ会長で、
日本のインターネットの草分け。

緊急入院して胆嚢摘出手術を受け、
病院のベッドで1週間横になっていた。

『パリはわが町』という本を読んだ。
フランス人のロジェ・グルニエ著。

ジャーナリストであり、作家。
そのグルニエは、
第2次大戦中、
パリ解放のレジスタンス活動で、
英雄的な働きをした。

あるインタビューに答えて、
グルニエは話した。
「小さなことについては
オプチミスト、

大きなことにについては
ペシミスト」

オプチミストは楽観主義者、
ペシミストは悲観主義者。

小さなことは楽観する、
大きなことは悲観する。

これは革命家の心構えだ。

いい。

鈴木さんは置き換えて考える。
もちろんインターネットの世界に。

「なによりもこの技術革新は、
技術そのものの高さとか深さではなく、
社会や産業、人々の暮らしに至るまで、
仕組み全体を変えることになる」

「処理速度がより高速になったAIが
汎用システムとなることで、
仮説としては、現在、
人間が仕事として従事している労働が、
人間を必要としなくなるという流れは、
加速こそすれ、止まることはない」

私はここに、
小売業・サービス業の、
大きな可能性を見出しているが。

インターネットのさらなる進化によって、
「人と人」から「人とモノ」「モノとモノ」が、
自在につながるようになる。

鈴木さんは、
「次々と実現していく、
その断片を見ている限り、
オプチミストの意見を言葉にする」

しかし、一方で、
「ほんとうの大きな変化を考えてしまうと、
極めて深刻なペシミストとなってしまう」

12月となり、
年の瀬が迫ってくると私も、
楽観主義者にもなり、
悲観主義者にもなる。

小さなことにはオプチミスト、
大きなことにはペシミスト。

そして最悪を覚悟し、
最善を尽くす。

きっと、髙山先生も、
そう指導してくれるに違いない。

〈結城義晴〉

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コロナは時間を早める

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流通RE戦略―EC時代の店舗と売場を科学する

鈴木哲男・著

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