結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2016年09月21日(水曜日)

「自分のことしか考えない者」には利他と無私は貫けない。

2016年台風16号。
鹿児島県に上陸、
和歌山県に再上陸。
昨日の夜、東海沖で温帯低気圧に。

各地で記録的な大雨。
今年は台風が多い。

心から、お見舞い申し上げたい。

いつもいつも、
その被害にあった人々のことを、
考えていたい。

ジャーナリズムは、
そういった被災した人々のことを、
被災しない人々に伝える。

ジャーナリズムは人々が、
自分のことだけを考えて、
エゴイスティックに生きることに、
警鐘を鳴らしつつ、
謙虚に忠実に報道する。

それがジャーナリズムの、
役割である。

糸井重里の『ほぼ日』
9月12日の巻頭言。

インパクトのあるセリフを思い出す。

「おまえは、
じぶんのことしか

考えてないじゃないか!」

「怒りをともなったあきれ」
のような言葉。

言われたほうの人は、
きっと、なにかについて
本気で考えたり
悩んだりしていたのだろう。
もしかしたら、自身のことを
「悲劇の主人公だ」くらいに
思っていたのではなかろうか。

その人に、ものすごい
爆弾のようなことばが、
とてもなんでもない単語を
重ねた感じでぶつけられる。

「おまえは、
じぶんのことしか

考えてないじゃないか!」

ずいぶん胸に響く言葉だ。

「じぶんのことを考える」のは、
わるいことではない。
ある意味ではあたりまえのことだ。
ここでどうする、これからどうする、
ああしたい、こうしたい、
じぶんってどういうもの。
こういうことを考えないで
生きていくのは、
かえって珍しいことかもしれない。

でも、はっと気づいてしまうことがある。
「この人は、
じぶんのことしか
考えてないよ」
と。
あるいはまた、
じぶんがだれかに、
「この人は、
じぶんのことしか
考えてないな」
と、
思われている場合だってあるだろう。

世のため人のため
みたいなことを、

ことさらに
言い募る人こそ、

信用ならない。

同感。

でも、
「じぶんのことしか
考えていない」人にも、

ふっと気がついたら
腹が立ってくるのではないか。

利他と無私。

「じぶんのことしか考えない人間」には、
それを貫くことができない。

糸井は優しい。
「思いやり」というと
キレイすぎるかもしれないけどね。
ほんのちょっとでも、
あるといいものなんだろうな。

これにも同感。

しかし、「自分のことしか考えない」人は、
悲しい、さみしい、情けない。

一昨日の朝日新聞『折々のことば』
民主主義には
二度万歳をしよう。

一度目は、多様性を
許すからであり、

二度目は、批判を
許すからである。

ただし、二度で充分。
(E・M・フォースター)

1879年~1970年のイギリスの小説家、
その評論『私の信条』(小野寺健訳)より。

今年1月2日にも、
このブログで取り上げた。

鷲田清一さん編著。
「多数決という手続きから
独裁政治が生まれることもある」

「三度も喝采する必要はない」
とフォースター。

「陰湿な圧力がかかれば
人々は『自粛』に向かう。
権力にへつらう声は増幅される。
少数の意見や立場を擁護するには、
制度としての民主主義を凌ぐほどに
したたかな心得と工夫が要る」

民主主義は多様性を許す。
そして民主主義は批判も許す。

ここまでくると、
ウィンストン・チャーチルを思い出す。

民主主義は
最悪の政治形態らしい。

ただし、これまでに試された
すべての政治形態を
別にすればの話だが。

今日は朝から、東京・新小平。
第一屋製パン㈱の取締役会。
たっぷりと2時間、
議論し、審議し、決裁したあと、
取締役と監査役とでランチミーティング。

その後、都心にもどって、
東京タワー。
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カスタマー・コミュニケーションズ㈱。  DSCN9818-6

今回はインタビュー。DSCN9828-6
私の隣から、
社長の米倉裕之さんと、
執行役員企画本部長の越尾由紀さん。
そして広報統轄の西口美穂さん。

大いに語ってもらった。

大量の情報を扱う会社。
ビッグデータをベースに、
マーケティングを実行する組織。

そのために、
したたかな心得と工夫をもつ。

自分のことしか考えない者は、
情報やデータの重さ、貴重さを知らない。

〈結城義晴〉

2016年09月20日(火曜日)

広島カープ「41期連続黒字」の地方ローカルチェーン経営

台風16号。
和歌山県田辺市付近に上陸。
最大風速25m。

そして今夜遅く、
関東の南へ達する見通し。

この台風が来たからではないが、
今週木曜日出発のアメリカ出張は、
残念ながら延期決定。

目的地はニューヨーク・マンハッタン。
㈱ロピアのアメリカ研修会。

17日、そのマンハッタン中心部で、
「意図的な爆発テロ」が起こり、
29人が負傷した。

それ以外にも、
対岸のニュージャージーなどで、
同じような爆発が起こり、
容疑者が拘束された。

事件はいまだ、
解決されてはいない。
ニューヨークへの研修が、
延期されても致し方ない。

残念なお知らせをもう一つ。

商人舎恒例の秋のUSA研修会も、
今回は開催しないことになった。

予定を入れてくださっていた企業には、
たいへん申し訳ないことをした。

来年は開催するつもり。
お知らせして、お詫びしたい。

それでも私自身は、
10月に二つの視察研修、
11月にも二組の研修を、
アメリカ現地で行う。

毎年、400人以上の知識商人を、
アメリカで指導・教育する。

月刊商人舎9月号
特集タイトルは、
The US Retail Industry 2016
2016年アメリカ小売業テキスト

その表紙のカバーメッセージに書いた。

Walmart has stopped!
1962年の創業以来、
初めて年商が前年を割った。
ただし2016年1月末決算の
年間売上高は4821億ドルで、
48兆円。
もうおそらく今後、
こんな怪物のような小売業は
生まれてくることはないだろう。
しかしそれでも明らかに
時代が変わったのだ。

そのウォルマートはアマゾンと、
熾烈な闘いを繰り広げる。
リアルとバーチャルの過激な競争だ。

一方、ホールフーズは、
ディスカウントフォーマットに挑戦。
「365 by Whole Foods Market」
時代の変容は明らかだ。

そんな2016年の秋、
米国チェーンストアの変質を知るには、
「賢者は歴史に学ぶ」の姿勢を持ち、
理論武装すること。
そのうえで自分の目で見、
自分の耳で聞く。
五感で感じ取る。現場で体験する。
真の探究者だけが、真理に触れて、
生き残ることを許されるのである。
アメリカ小売産業に、
その真理のエネルギーは、
充満している。
〈結城義晴〉

アメリカ小売業には、
この真理のエネルギーが、
脈々と流れている。

さて、プロ野球セ・リーグ。
横浜ベイスターズ。
ペナントレースの3位以内を決めた。

これでクライマックスシリーズに、
進出できる。

おめでとう。

セパ12球団で最後に、
クライマックスシリーズに進出。

監督は就任1年目、
アレックス・ラミレス。

ベネズエラ出身のメジャーリーガー。
クリーブランド・インディアンズから、
ピッツバーグ・パイレーツ。
2000年に来日して、
ヤクルト・スワローズ所属。
2008年、読売ジャイアンツ、
2011年、横浜ベイスターズと移籍し、
2013年に引退。

その2013年に2000本安打を達成し、
日本プロ野球名球会に入会。

今年、べイスターズ監督に就任し、
年間を通して「信頼と忍耐」の采配で、
横浜としては「見事」に3位。

ラミレスの「信頼と忍耐」は、
前任の中畑清には学ばせたいし、
同じ新人監督の高橋由伸、金本知憲にも。

アレックス・ラミレス41歳、
ジャイアンツの高橋由伸41歳、
タイガース金本知憲48歳。

ちなみにセ・リーグの6名の監督は、
全員が40代の若さ。

ペナントレース25年ぶりの優勝は、
広島東洋カープ。
監督は緒方孝市、47歳。

その広島カープは、
「41年連続黒字経営」

YOMIURI ONLINEに、
公認会計士の福留聡さんが書く。

株式会社広島東洋カープ。
昨2015年12月期決算で、
41年連続最終損益の黒字を達成。

理由の第1は、
そのインディペンデンス性。
カープは日本野球機構所属の12球団で、
唯一、親会社を有しない球団。

1949年設立のカープは、
原爆被害からの復興の象徴であった。
当初から親会社を持たず、
地域に根ざした「市民球団」

草創期には財政難に直面し、
市民は「樽募金」などで経営を支えた。
これは球場入口に大きな樽を置いて、
寄付を集めるという方法。

そのカープの現在の株主構成。
自動車製造業マツダ創業の松田家が、
筆頭株主で42.7%。
二番目はそのマツダが32.7%、
カープ関係会社のカルピオが18.5%。
これはグッズ販売などを手掛ける会社。

上場株式会社マツダにとっては、
財務、営業、事業の方針の決定に
影響を与えることができる関連会社。
ただし、カープを支配はしていない。

だからマツダは、赤字の補填など、
経営に関与できない。
つまり親会社ではない。

市民球団で、なおかつ、
頼るべき親会社が存在しない。
だから「黒字経営」は、
カープにとって必須の使命である。

41年連続黒字経営の第2の理由は、
その財務体質。

最新決算の貸借対照表では、
総資産83億円、負債総額33億円、
純資産50億円。
したがって純資産比率60.2%。

2004年以降、純資産比率は、
ずっと43~60%で推移。
財務基盤が健全な優良企業だ。

第3は旧広島市民球場の刷新。
球団にとって球場は、
小売業・サービス業の店舗である。

2009年に広島市が主体となって、
マツダスタジアムが建設された。
ここには米大リーグのアイデアが、
ふんだんに取り入れられ、生かされた。

マツダスタジアムは、
内・外野ともに天然芝が敷かれている。
天然芝はクッション性に富む。
選手の体への負担が減り、
ダイナミックなプレーが展開される。

収容人員は3万3000人だが、
客席は旧球場よりひと回り大きい。
スタンドのこう配は緩やかで、
ゆったりと試合観戦ができる。

客席の種類も多彩だ。
プレーを間近で味わえる「砂かぶり席」
食事を楽しみつつ観戦できる「テーブル席」
それから「パーティーフロア」
横になって観戦できる「寝ソベリア」
「コンコース」は試合を見ながら、
球場を周回できる。

観戦環境を整えたことで、
ターゲットが広がった。
「カープ女子」と呼ばれる女性客は、
この新たなファン。

観客動員数は、
新スタジアム移転の2009年に、
187万人で球団史上最多。
2003年の94万6000人の約2倍。

2009年から13年まで、
150万~160万で推移し、
カープ女子が脚光を浴びた14年に190万人、
翌15年は緒方監督就任で200万人。
今年もすでに200万人を突破。

つまり客数増を果たした。

それにつれて売上高は、
09年に初めて100億円を超え、
15年には148億円。

成功した総合スーパーのような規模。

第4は売上高増の努力。

入場料収入は、
15年に54億円で、
旧球場時の27億円の2倍増。

観客動員数増加のために、
カープは生え抜きスター選手を、
発掘、育成して地元の人気を高める。
首都圏・関西圏からの観戦ツアーをする。
ファンサービスの充実ももちろん図る。

グッズ収入は08年の10億円弱から、
15年は35億円に急増。

例えば、チームがサヨナラ勝ちをすると、
数日後には「サヨナラヒットTシャツ」が、
期間限定で発売される。

試合で商品に結びつく出来事があれば、
ただちに商品化する。

選手オリジナル弁当を発売し、
それを定期的に入れ替える。

そして第5に収益性。
最終損益は07年まで、
1億円に届かなかった。
しかし08年に2億円を超え、
14年に5億円、15年には7億円。

大幅な売上増とともに、
厳密な経費コントロール。

選手の年俸総額は、
売上高の16~20%の間で、
コントロールされている。

売上高が150億円になれば、
選手年俸総額は20%で約30億円。

これで黒田博樹投手は、
チーム最高年俸4億円プラス出来高で、
大リーグから復帰することができた。

プロ野球球団でこんな経費率経営を、
実行する会社はない。

経営としては当たり前の定石だが、
小売業やサービス業でも、
売上至上主義に陥ったり、
逆に利益至上主義に埋没したり、
バランスが悪いこと甚だしい。

広島東洋カープの優勝は、
だからこそ日本の産業界にとっても、
意義のあることだ。

もちろんラミレスの「信頼と忍耐」も。

さてさて台風16号が関東に近づく今日、
午後から東京・日暮里。

夕方までプロジェクトチームの会議。
チェーンストア3.0を考察します。

その後、大雨の中を銀座へ。
鹿児島華蓮銀座店。
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鹿児島県経済連の直営店。
3年前の2013年3月15日オープン。

目的は鹿児島県産の農畜産物の普及。
鹿児島黒牛・鹿児島黒豚・黒さつま鶏、
さらに鹿児島の旬の野菜や焼酎が売り物。

入り口には、
「ギュージンガー・ブラック」
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ブルーチップの、
トップ、幹部の皆さんと、
恒例の情報交換懇談会。
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私の右が社長の宮本洋一さん。
左は松井康彦さん、
後ろは左から中野茂さん、金田正勝さん、
鍋島丈夫さん、そして大島一太さん。

中野さんは肩書が多い。
取締役 第一営業統括部長
兼第一開発本部部長、
兼とくし丸事業部長。

とくし丸事業は、
もう全国に180車になって、
「200店の動くチェーンストア」も目前。

金田さんは、
ビーコミュニケーションズグループ㈱
取締役財務部長。

鍋島さんは営業企画本部本部長で、
大島さんは、第二営業統括部の
統括部長代理・開発担当部長。

松井さんはもちろん、
商人舎エグゼクティブプロデューサー。

ブルーチップは、
全国のローカルチェーンを支援する。
そのローカルチェーンの経営は、
読売ジャイアンツではないし、
阪神タイガースでもない。

広島カープの経営こそ、
地方企業のモデルとなる。

広島東洋カープは、
その新フォーマットたる、
マツダスタジアムができてから、
著しい経営改善ができた。

まさにローカルチェーンだ。

そしてローカルチェーンが、
優良企業とならねば、
小売業界、サービス業界も、
おもしろくない。

それは常勝球団ではない、
広島カープの優勝が、
本当によく示している。

〈結城義晴〉

2016年09月19日(月曜日)

「敬老の日」に「自分の力ではない何か」を思う

Everybody! Good Monday!
[2016vol38]

2016年第39週。
ああ、今年になってから、
もうすぐ40週が過ぎようとしている。
9月も第4週。

そしてその9月第3月曜日の今日は、
国民の祝日「敬老の日」

祝日法の趣旨は、
「多年にわたり
社会につくしてきた老人を敬愛し、
長寿を祝う」

「老人」の定義。
年をとった人。年寄り
英語ではold man。
老人より、old manのほうが断然いい。

アーネスト・ヘミングウェイは、
「The Old Man and the Sea」
「老人と海」と訳すが、
英語のニュアンスが大事だ。

老人福祉法には老人の定義はない。
しかし法律上の具体的な施策対象は、
65歳以上を原則としている。

これに従うと、私は、
まだ、老人ではない。

物忘れしたこと忘れ秋涼し

〈朝日俳壇より  藤沢市・小田島美紀子〉

とほき日を箒(はうき)おさへ赤とんぼ
〈同 日向市・松重幹雄〉

祝日は米語でlegal holiday、
英語でbank holiday。

「国家が休日とする法定休日」

ただし、厳密にいえば、
祝日と祭日は異なる。

祝日は、国の記念日。
建国や独立など、
国の歴史的な出来事に由来したり、
功績のあった人物を称えて制定される。

祭日は、宗教儀礼上の、
重要な祭祀を行う日。

告知や広報、
ショーカードやPOP広告など、
厳密に、注意して使うこと。

日本の祝日は、
1年に16日ある
今年から山の日が実施され、
1日増えた。

そして敬老の日は、
その11番目。

残りは5日。

すぐに思い出すことができるだろうか。

今年の12番目は、
今週木曜日の9月22日「秋分の日」

13番目は10月で、
10日(月)の「体育の日」

14番目は11月に入って、
3日(木)の「文化の日」と、
15番目11月23日(水)「勤労感謝の日」

最後の16番目が、
12月23日(金)「天皇誕生日」

英国の人事コンサル会社マーサーが、
毎年、世界福利厚生調査データを
発表している。

世界各国の祝祭日日数。
第1位は18日のインドとコロンビア。
第3位は16日で、
今年から、
日本は3位タイに入った。
他は韓国、タイ、レバノンが16日。

中国、フランス、イタリアが11日、
アメリカは10日、
ドイツ9日、イギリス8日。
一番少ないのが7日のメキシコ。

祝日が多ければ、
国民やサラリーマンは喜ぶ。
そして小売業、サービス業も、
祝日が増えれば、
一般的には売上げが伸びる。

今日の月曜日「敬老の日」から、
木曜日の「秋分の日」
シルバーウィークも、
もうひと頑張りだ。

ただし、今年の秋から年末まで、
厳しい商戦が見込まれる。

無呼吸泳法で、
一気呵成に、

年末までなだれ込む。

この忙しさを、
充実感ととらえることができるか。
とらえてほしい。

「この一瞬の
積み重ねこそ、

君という商人の
全生涯」
倉本長治先生が残してくれた言葉。

さて昨日の朝日新聞『折々のことば』
鷲田清一さん編著。

時間というのは、
自分の力ではない
何かだと私は思う。
(『高山なおみの料理』から)

1958年、静岡県生まれの料理家。
東京・吉祥寺にあるが、
「諸国空想料理店kuu kuu」シェフを経て、
現在は、料理本の作成、
雑誌やテレビの料理の仕事、
小さな料理教室運営など。

高山さんは、
電子レンジなどの器具は使わない。
「素材の変化してゆく様子が、
肌を伝わってこない」から。

「素材に無理をかけたくないから」

「だからみじん切りや
面取りして形を整えるよりも、
手でちぎったり
すりこぎで丹念に潰すほうが好き」

「時間を約(つづ)めようとしないこと。
操るより待つこと」

「人の苦難も同じで
時がしばしば解決してくれる」

一気呵成の無呼吸泳法も、
終わってみれば、
時が解決してくれる。

誰ひとり渡ることなき虹の橋  
〈同 狛江市・北村加代子〉
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老人、年寄りは、
自分の力でない何かを知っている。
そして虹の橋を渡してくれる。

old manは、
時が解決してくれること、
時が解決してくれないこと、
それらを見分ける英知をもっている。

その英知に乾杯しよう!!
今夜こそ。

さて台風16号が暴風域を伴って、
今夜から明日の朝にかけて、
九州南部に接近、
明日の晩から21日朝にかけて、
関東甲信地方に接近する見込み。

今週木曜日から、
ニューヨークに出張予定だったが、
これは見直される。

ニューヨークを訪れるにしても、
日本に残るにしても、
この一瞬の積み重ねは、
同じように大切にしたい。

みなさんも。
Good Monday!

〈結城義晴〉

2016年09月18日(日曜日)

【日曜版・猫の目博物誌 その18】ススキ

猫の目で見る博物誌――。
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猫の目は夜にも見える。
光のないところでも見える。
そんな猫の目で見る博物誌――。

中秋の名月。
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そして、ススキ。
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萩は月に芒は風になる夕
〈明治29年、正岡子規〉

萩は「はぎ」
芒は「すすき」
夕は「ゆうべ」で夕方のこと。

子規は数多く、
ススキの句を詠んだ。

ハギもススキも秋の七草。

ハギ(Lespedeza)は、
マメ科ハギ属の総称。
落葉低木。

秋の七草は、
キキョウ科のキキョウ「桔梗」
(Platycodon grandiflorus)

オミナエシ科のオミナエシ「女郎花」
(Patrinia scabiosifolia)

ナデシコ科のカワラナデシコ「撫子」
(Dianthus)

キク科のフジバカマ「藤袴」
(Eupatorium fortunei)

マメ科のクズ「葛」
(Pueraria lobata)

そしてイネ科ススキ属のススキ。
(Miscanthus sinensis)
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「芒」とも「薄」とも書くし、
「尾花」ともいう。

さらにカヤとも呼ばれ、
「茅」あるいは「萱」と書く。

野原に生息。
多年生草本。
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高さは1メートルから2メートル。
人間の身長に近い。

地面の下にはしっかりした地下茎がある。
そこから多数の花茎を立てる。

「花茎」は「かけい」で英語でScape。
花のみをつける茎のこと。

ススキの葉は細長い。
葉は多数、つく。
「根出葉(こんしゅつよう)」

「根出葉」は茎が極端に短いため、
根または地下茎から直接、
出ているように見える葉。
ダイコンやタンポポなど。

ススキの茎は「稈(かん)」

「稈」は中空になっている茎のことで、
稲・竹などがその代表。

ススキは、この稈から多数の葉が出る。

葉も茎もケイ酸を多く含む。
だから堅くて、葉の縁は鋭い鉤状。
「鉤状」は「こうじょう、かぎなり」と読み、
かぎのように折れ曲がった形のこと。

ススキは夏から秋にかけて、
茎の先端に花をつける。
長さ20cmから30cm程度で、
十数本に分かれた花穂(かすい)。
花穂は穂のような形で咲く花のこと。

そのススキの花穂は、
赤っぽい色。
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種子には白い毛が生えていて、
穂全体が白っぽくなる。

この種子は風によって飛ぶ。

富士山と芦ノ湖とススキ。
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箱根千石原のすすき野原。
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光の中のすすき。
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 幽霊の正体見たり枯尾花

もともとは、
「化物の正躰見たり枯尾花」
横井也有の俳文集『鶉衣』から。
也有は江戸時代中期の国学者・俳人。
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幽霊や化物にたとえられるなんて、
ちょっとかわいそうなくらい、
日本の秋を象徴する植物。

月と薄と萩。
今年の秋を楽しむべし。
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猫はそう思う。

(『猫の目博物誌』〈未刊〉より by yuuki)

2016年09月17日(土曜日)

学習院マネジメントスクールのイオンモール幕張新都心視察

今日は終日、千葉県の幕張。
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私は学習院マネジメントスクール顧問。
そのDSCM基礎コースの9月講座は、
フィールドワークで、
イオンモール幕張新都心へ。
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DSCMとは、
ディマンド&サプライチェーン・マネジメントの略。

朝10時に現地に集まって、
3階にあるイオンホールの会議室へ。

イオンモール幕張新都心の
概要を説明してもらう。
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ガイダンスしてくれたのは、
イオンリテールの鈴木茂伸さん。
コミュニケーション本部の
広報部シニアマネジャー。DSCN9409-1

幕張新都心は、
2013年12月20日にオープン。
4つのモールで構成される。
イオンモール最大の
ショッピングセンター。

360店舗の専門店が揃い、
総従業員数4000人の巨大なモール。
土日ともなると、
タクシーの運転手も、
敬遠するほどの混雑ぶり。

鈴木さんのガイダンスの後に、
今日は何を学ぶべきかを、
私から短く講義。
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イオンモールは日本一の
SCディベロッパー。

その最大店舗を視察するが、
大事な視点は顧客として、
観察し、考察し、討議すること。
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始めに全員で、
核店舗のイオンスタイルストアへ。
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ショップ形式のカテゴリー編成が進む。
「大人の書斎」はその成功事例。
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今日は湯沢威先生も同行してくださった。
湯沢先生は学習院大学経済学部名誉教授。
そしてマネジメントスクール顧問。DSCN9428-1

イオンは、
グローバルスタンダードを順守する。
鮮魚売場にはMSCのサーモンが並ぶ。DSCN9437-1

MSCは、
Marine Stewardship Council。
持続可能な漁業と、
水産物トレーサビリティを守る。
そのための基準を設け、
認証水産物の提供を目指す活動。

その基準をクリアするために、
「海のエコラベル」が付けられる。

鮮魚売場の対面コーナー。
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冷凍食品の「ルージュ エ ブラン」
ピカールの商品も充実してきた。
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イオンスタイルストアを一巡。
簡単なガイダンスを終えて、
2時間ほどを各自、
自由視察とする。

私は鈴木さんと一緒に、
4つのモールをくまなく回る。

グランドモール1階。
産直野菜が並ぶ「わくわく広場」
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ペットモールでは、
ハロウィンディスプレイ。
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ファミリーモールの核は、
吉本幕張イオンモール劇場。
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そしてイオンシネマ。
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アクティブモール、
スポーツオーソリティ。
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アクティブモールの一番奥屋上には
テニスコートとフットサルパークがある。

子どもたちが楽しそうに走り回る。
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最大規模のモールを、
鈴木さんとともに、
端から端まで速足で歩いた。
1万3000歩。

くまなく歩けば、3万歩になる。

戸塚に向かう鈴木さんとは、
ここでお別れ。

午前中いっぱいと午後1時半まで、
お付き合いいただいた。
ありがとうございました。
心から感謝。
DSCN9455-1

再び会議室に戻って、
1時半から質疑応答。
DSCN9464-1

応えてくれたのは為川恭明さん。
イオンモール㈱幕張新都心事業部の
営業マネージャー兼インバウンド推進リーダー。
DSCN9463-1

湯沢先生もグレイトクッションが出るし、
学生たちからもグッドクエッションが続いた。
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為川さんはそれらに対し、
丁寧に的確に答えてくれた。
素晴らしかった。

最後は結城義晴の講義。
ショッピングセンターの日米の定義と、
新しい動向、
そして日本の現状を整理。
DSCN9481-1

そのうえで、
開発時の課題と運営の課題をまとめた。
DSCN9474-1

朝10時から午後3時10分までの
フィールドワーク講義。
今回、DSCMとして、
初めてのSC視察だったが、
無事に終了。

最後は為川さんを囲んで、
記念撮影。
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感謝の握手。
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最後の最後は事務局。
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左は林純子さん、
マネジメントスクール事務局長。
それから湯沢先生と、
右は研究員の山中寛子さん。
お疲れさまでした。

小売業はサプライチェーンの、
最終段階を担当する。
その小売業の集積のショッピングセンターは、
サプライチェーンの総まとめ役。

そして近代化された商店街としての、
ショッピングセンターは、まさに、
サプライチェーンの成果を、
最終的に享受する社会機能だ。

ますます、重要性は増してくる。

幕張新都心は将来、
新しいショッピングセンターの、
4つのカテゴリーをすべて有するに違いない。
それが私の見立てだ。

基本は第1に、
ライフスタイルセンター。

第2に、吉本劇場やイオンシネマをもって、
フェスティバル・テーマセンターの要素を、
かなり強化した。

第3に、真ん中にコストコがあって、
これを中心にパワーセンター要素を持ってくる。

そして第4に、
越谷レイクタウンのように、
アウトレットセンターが、
付け加えられるだろうが、
これで4つの新しい要素すべてがそろう。

大いに楽しみだ。

今年2月末の決算。

イオンモール㈱は、
営業収益2298億円。
営業利益438億円、経常利益424億円。

対してイオン㈱は、
営業収益8兆1767億円、
営業利益1770億円、経常利益1797億円。
営業収益の伸びは15.5%、
営業利益は25.2%、経常利益は17.8%。

両社の経常利益率は、
それぞれ18.5%と2.2%。

イオンモールが、
いかに高収益企業かは、
このデータが示している。

そしてそれはディマンド&サプライチェーンの、
集大成の成果を刈り取る機能を、
実によく表している。

〈結城義晴〉

2016年09月16日(金曜日)

蓮舫民進党代表誕生と三菱商事の「ローソン子会社化」

昨日が中秋の名月。

今日は月に叢雲。
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残念、と思っていたら。
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雲が動いた。
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そして見事な月。
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満月でなくとも、
満足です。
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今日は商人舎magazineのWeb会議。
またまた重要な決定事項。

来年年明けに、発表します。
ご期待ください。
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ランチは商人舎ご用達の「八起」

みんな、満足。

さて、民進党の新代表は、
蓮舫参議院議員に決定。

旧民主党時代から見渡して、
初の女性党首誕生。

東京選挙区から当選3回の48歳。

アメリカではヒラリー・クリントン。
多分、今年8月に大統領になる。

イギリスはテリーザ・メイ 第76代首相。
第71代はマーガレット・サッチャー首相。

ドイツはアンゲラ・メルケル 連邦首相。
そして韓国も朴槿恵大統領。

蓮舫代表がすぐに、
総理大臣になるわけでもないし、
たぶん日本国首相にはなれないだろう。

とすると、その過渡期の野党党首として、
まあ、頑張ってもらいたいものだ。

昨日、問題にしたニュース。
今日、正式発表された。

三菱商事がローソンを子会社化。

TOB(株式公開買付け)を実施。
買付け価格は1株あたり8650円。
今月14日までの1カ月間、
ローソンの平均株価に、
15.09%上乗せした価格となる。

だからもう昨日15日の株式市場では、
ローソン株に買いが集中した。
前日比8%高の7980円まで急騰。

公開買付け時期は、
2017年1月開始と予定されている。

三菱商事は総額1440億円を投資。
現在 の持ち株比率33.47%が、
50.1%に引き上げられる。

それによって、
議決権ベースの出資比率となる。

ただし、子会社化後も、
ローソンの東京証券取引所上場は、
そのまま維持される予定。

三菱商事の垣内威彦社長は、
今年4月に就任した。

垣内氏の考え方。
出資先に関しては、
「3分の1より過半数、
可能ならば過半数より100%」
(東洋経済オンラインより)

つまり持ち分比率を引き上げて、
経営の主導権を握っていくやり方。

垣内氏は畜肉の営業部門一筋。
ローソンの社外取締役を10年間務め、
いわば三菱商事の食料・流通部門のプロ。
生活産業グループCEOでもあった。

日経ビジネスオンラインで、
大竹剛記者が挙げるのは、
「4つの変化」

第1は2014年の新浪剛史氏の転籍。
ローソンからサントリーHD社長に。

私は新浪剛史・玉塚元一ラインで、
ローソンはセブン-イレブンと、
なんとか闘える力をつけたと思う。

その新浪氏がローソンを去って、
三菱商事が関与を
強めやすい状況が生まれた。

第2はコンビニ3位ファミリーマートが、
ユニー・グループと経営統合、
サークルKサンクスを傘下に収め、
店舗数1万8240店と、
ローソンを追い抜いたこと。

これは全く気にすることはないと思うが、
やはり三菱商事のローソン子会社化の、
きっかけや言い訳にはなった。

第3が垣内氏の三菱商事社長就任。
先の垣内氏の考え方が表に出てきた。

さらに第4はその三菱商事自身の、
約1500億円の最終赤字転落。
2016年3月期に商社トップの座を、
伊藤忠商事に奪い取られた。

伊藤忠こそファミリーマートの親会社だ。

ローソンの出資比率引き上げで、
三菱商事は連結純利益ベースで、
増益効果が見込める。
ただしそれは微々たるものだ。

大竹記者の分析を見ると、
商社が小売業を、
子会社化する根拠は薄い。

新浪氏がローソンを去り、
垣内氏が三菱商事社長に就任し、
一方で、伊藤忠に抜かれ、
ファミマにも逆転された。

だからローソンを子会社化した。
日経ビジネスはそう裏を読んだ。

一方、東洋経済ONLINEは、
二つの理由を挙げる。

第1は、ローソンの商品戦略を、
三菱商事に後押ししてもらうこと。
それは「小売業から製造小売業への転換」

これまでは製造部門はベンダー任せで、
ローソンは深く関与してこなかった。

「そこで素材調達から加工、販売まで
一貫してローソンが携わることで、
消費者が求める商品作りを
徹底させていく」

これはセブン-イレブンの、
あの商品開発の基本と、
まったく同じ考え方だ。

ローソンは三菱商事に対し、
この手助けを要請しているようで、
それが出資比率引き上げとなった。

しかし、資金面はいいとしても、
人材は「小売業人」ではない。

セブン-イレブンこそ、
製造小売業への転換を成し遂げた。
それは鈴木敏文さんをはじめ、
井阪隆一さん、鎌田靖さんらが、
心血を注いで推進した仕事だ。

「チームマーチャンダイジング」と呼ぶ。
セブン-イレブンを学ぶ者には、
常識中の常識だ。

小売業が主体となって、
製造業・卸売業、
関連産業の協業の力を引き出す。

このチームのリードを、
総合商社の人間に、
できるとは考えられない。

彼らは極めて優秀だ。
しかしどうしても、
川上発想となってしまう。

セブン&アイの鈴木さんが、
口を酸っぱくして言い続けたことだ。

もちろん小売業化した商社マンは別だ。
私の視点はここにある。

製配販の仕組みをつくることも、
一品一品の商品を開発することも、
自分の顧客を一番よく知る、
小売業の一番の強みである。

今回の三菱商事のローソン子会社化は、
それから逸脱した。

鈴木敏文さんは、
クールに見ているだろう。

東洋経済の第2の指摘は、
海外展開の強化。
8月末時点のローソン海外店舗数は926店。
セブンは6月末で4万1046店、
ファミマが8月末で6092店。

これは三菱商事の力で、
加速するかもしれない。

しかしそれは、
子会社化でなくともできる。

むしろこれまでなぜ、
その協力ができなかったか。

それにセブンの海外展開も、
旧サウスランド社の残した店がほとんど、
日本のセブン-イレブン級の店舗力はない。

それこそ店数だけ増やしても、
重い荷を背負うのみ。

小売業の店舗展開では、
1店1店が何よりも大事だ。

ウォルマートの言葉。
「私たちは世界最大の会社を
つくろうとは思っていない。
地域の一店一店を、
最良の店にしようと考えている」

この思想は、
フランチャイズビジネスならば、
なおさらのことだ。

この視点から考えると、
ファミリーマートもローソンも、
残念ながら迷走している。

別にセブン-イレブンの、
真似をせよというのではない。
独自のポジショニングを構築しつつ、
小売業経営の本質を、
見失ってはならないということだ。

トップチームがバトンを落とした時、
二番手・三番手チームも、
本来の走路を外れようとしている。

〈結城義晴〉

2016年09月15日(木曜日)

平和堂米国視察事前勉強会・報告会と夏原&結城の誕生祝い

突然の日経新聞一面トップ記事。
「三菱商事、ローソンを子会社化」

NHKまで追随報道し、
他紙も追いかけるように記事にした。

もう、既成事実になったかのようだ。

Daily商人舎でも、
この顛末を整理した。

私の見解。

「商社出身の優秀な経営者が
小売業を経営することは、
商社マンの小売業化である」

これには多くの事例がある。

住友商事の荒井伸也さんに始まって、
ライフコーポレーション岩崎高治さんまで。

新浪剛史さんも、
まさにローソンで小売業化した経済人だ。
サントリーホールディングス社長。

しかし、
「小売業が商社の完全子会社になるのは、
小売業の商社化である」

それはうまくはいかない。
絶対に。

例外的にうまくいくとすれば、
コンビニという業態そのものが、
すでに商社化していて、
それがコンビニ業態の
真価を意味する場合。

しかしこれはない。

コンビニの代表セブン-イレブンは、
あくまで、小売業だ。
徹底して、小売業だ。
鈴木敏文さんが退任したとしても、
世界に冠たる小売業だ。

ローソンはそのセブンに、
小売業という面で、
遠く及ばない。

だからローソンのコンビニそのものが、
商社化を志向して、
そちらに活路を見出そうとする。
今回は、三菱商事側から見た、それだ。

ファミリーマートは、
サークルK サンクスと統合して、
膨張的成長を志向した。

そこでローソンは商社化する。
机上で考えればそんなところか。

しかしフランチャイズのコンビニは、
加盟店が1店1店、小売店である。

それを無視して商社化する発想は、
論理的な矛盾をきたしている。

三菱商事の総売上げや総資産に、
ローソンの売上げや利益を加えても、
微々たるものだ。

一方、ローソンの社員や加盟店は、
大三菱の一員になったと、
喜ぶかもしれない。

しかし小売業が、
小売業の精神をなくしたら、
小売業の使命を果たせない。

今日も朝から大忙し。

南彦根の平和堂本社へ。
ビバシティ彦根の隣にある。
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今日は終日、
アメリカ視察事前勉強会・報告会。

平和堂本社4階会議室に、
10月に参加する37名が参集。
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午前は結城義晴の講義。
アメリカ視察事前ガイダンス。
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2011年から始まったアメリカ研修は、
この10月で12回目になる。
参加した平和堂幹部・社員は、
474名にものぼる。
DSCN8892-1

アメリカに学ぶべき、
根本的な問題を整理し、
事前の宿題を課す。
DSCN8886-1

午後は4月に実施された、
第11回視察メンバーが集まって、
研修報告会。
DSCN8902-1
アメリカで学びとったことを、
日本の自分たちの店舗に活かす。

この報告会はその成果を発表する場だ。

はじめに第11回の副団長を務めた、
島津克さんが代表して、
感謝と決意のあいさつ。
アルプラザ香里園支配人。
DSCN8907-1

6人1チームで6班に分かれて、
それぞれがスライドで発表する。
DSCN8909-1

聞いているのは、
夏原平和社長をはじめ、
経営幹部、商品部課長や、
エリアマネジャーなどと、
12回目の視察メンバー。
DSCN8910.-1

取り組んだ実践内容や成功事例を発表し、
それらを共有することで、
会社全体の取り組みにつなげる。
DSCN8915-1

それが午後の報告会の狙いになる。

前回の視察成果を聞いた、
次回メンバーの意識は、
ますます高まる。

発表が終われば、
次々に質問が飛ぶ。
DSCN8917-1

鋭い質問もどんどん出る。
DSCN8924-1

そして2班ごとの発表が終わると、
結城義晴の講評。
DSCN8925-1

これを3回繰り返し、
全6班の報告が終わる。
DSCN8931-1

私はすべてを聞いて、
その成果を評価しつつ、
課題を投げかける。
DSCN8946-1
そして全体総括。

ここではドラッカーの、
イノベーションの原理を語った。
第1は、機会を徹底して分析する。
第2は、自分の目と耳で確認する。
第3は、焦点を絞り、単純なものにする。
第4は、小さくスタートする。
第5は、最初からトップの座を狙う。

つまり、
小さなイノベーションを繰り返しつつ、
大きなイノベーションの志を持つこと。

報告会の最後のまとめは、
冨岡勇夫さん。
東海営業部部長で、
第11回視察団の団長を務めてくれた。
DSCN8954-1
「1日で終わらせず、
1店舗で終わらせず、
皆を巻き込んで、
イノベーションをつないでいこう」
そう、力強く、まとめてくれた。

最後は全報告に対する、
夏原平和社長からの総評。
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「今日の資料の写真を見て、
うちの店かと驚いた」
笑顔で語る。

つまり、成長と進化を、
少しだけほめてくれた。DSCN8966-1
「アメリカの現物を見て感激したら、
自分でどう実現するか。
皆さんの判断、実践力です。
スピードを上げて、また変わった、
と言われる平和堂になろう」

「そして、もっともっと
広い視野を持って学ぼう」

夏原さんの言葉にあるように、
アメリカ視察を通じ、
価値観を共有し、
平和堂は今、
好循環企業になりつつある。

それは、私もうれしい限りだ。

報告会は終了したが、
12回視察団はそのまま残り、
今回のアメリカ研修の課題を、
班ごとに丁寧に議論し合う。

そしてその課題を、
これも班ごとに発表する。
それを私が講評する。
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「観察せよ。考察せよ、
そして議論せよ。
コンフリクト(対立軸)からの
議論も必要だ」

これが今日の最後のメッセージ。
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一方、いつものように、
報告会を終えた前回の第11団は、
本社食堂を借り切って懇親会。
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開会のあいさつは三田村勝彦さん。
副団長でアルプラザ茨木支配人。
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「利他と無私」について語ってくれた。

宴も半分ほど終わったころ、
サプライズ。

電気が消え、
ハッピーバースデーの歌声とともに、
花束の贈呈。
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今日9月15日は、
夏原社長の72回目の誕生日。

バースデーケーキも用意された。
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けれどもケーキは二つ。

「どうしたの?」
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私の9月2日の誕生祝いもしてくれた。
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皆からの拍手に、心が満ちてくる。
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うれしそうな顔。
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夏原さんのローソクは7本、
私は6本。

夏原さんが突然、
どちらが早く吹き消せるか、
競おうと言い出す。
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受けて立って
2人一緒にフゥ~!
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皆が笑って見ていた。DSCN9000-1

子供じみた二人だった。
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ありがとう皆さん。
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私からもささやかながら、
お酒好きの夏原さんに、
壺入りの焼酎をプレゼント。
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夏原さんは心遣い、気遣いの人だ。
社長のその気質が、
社員にも受け継がれたのだろう。

皆が社長の誕生日を心から祝っている。

最後は夏原さんを囲んで、
全員で記念の写真。
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充実した一日だった。
ありがとうございました。

小売業は、
小売業の精神と技術を、
失ってはいけない。
それがなければ、
小売業の使命を果たすことは、
絶対にできない。

〈結城義晴〉

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